JPH05140384A - 熱可塑性エラストマー組成物 - Google Patents

熱可塑性エラストマー組成物

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JPH05140384A
JPH05140384A JP32838391A JP32838391A JPH05140384A JP H05140384 A JPH05140384 A JP H05140384A JP 32838391 A JP32838391 A JP 32838391A JP 32838391 A JP32838391 A JP 32838391A JP H05140384 A JPH05140384 A JP H05140384A
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weight
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block copolymer
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acid amide
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Takanobu Kawamura
隆宣 川村
Masahiro Sudo
昌宏 須藤
Shinji Chiku
真司 知久
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Chisso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 本発明は、一般式 A−B−A(ここでA
はスチレン重合体ブロック、Bはイソプレンのエラスト
マー性共重合体ブロックである)で表されるブロック共
重合体の水素添加誘導体100 重量部に対し、ポリプロ
ピレン系樹脂5〜200 重量部、石油系ゴム用軟化剤も
しくはポリブテン30〜300 重量部、及び高級脂肪酸ア
ミド0.01〜10重量部からなることを特徴とする熱可塑性
エラストマー組成物である。 【効果】 本発明によれば、柔軟性、低温衝撃性及び成
形加工性のいずれの性質においても優れており、かつ成
形品のベタつきや耐摩耗性及び耐傷付き性の改善された
熱可塑性エラストマー組成物を提供することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、柔軟性、低温衝撃性及
び成形加工性に優れ、かつ成形品のベタつきや耐摩耗性
及び耐傷付き性の改善された熱可塑性エラストマー組成
物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、柔軟性、低温衝撃性及び成形加工
性に優れた熱可塑性エラストマーが開発され、自動車内
外装用部品や家電部品、履物、電線被覆、スポーツ用
品、雑貨等の分野で注目されている。熱可塑性エラスト
マー組成物は、現在、ポリオレフィン系、ポリスチレン
系、ポリウレタン系、ポリエステル系、ポリ塩化ビニル
系等の様々なポリマーが開発され市販されている。
【0003】これらの内で、スチレン−ブタジエン−ス
チレン−ブロックコポリマー(SBS)やスチレン−イ
ソプレン−スチレン−プロックコポリマー(SIS)等
のポリスチレン系熱可塑性エラストマーは、柔軟性、耐
衝撃性に富み、良好な機械強度を有し、加工性にも優れ
ている。しかしながら、これらのポリマーはその分子内
に共役二重結合を有しているため、耐熱老化性(熱安定
性)及び耐候性に問題がある。そのため、スチレンと共
役ジエンのブロック共重合体の分子内二重結合を水素添
加することによって熱安定性の向上したエラストマーを
得る方法が提案されている。このような水素添加された
ブロック共重合体の製造方法は、特公昭42−8704号、特
公昭43−6636号、特公昭45−20504 号、特公昭48−3555
号等の各明細書に記載されている。また、これらの水素
添加誘導体を用いた熱可塑性エラストマーについても幾
つかの提案がなされており、例えば特開昭50−14742
号、特開昭52−65551 号等の明細書には水素添加された
スチレン−共役ジエン−スチレン共重合体に炭化水素油
及びα−オレフィン重合体を配合した熱可塑性エラスト
マー組成物が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の明細書の実施例には水素添加されたスチレン−共役ジ
エン−スチレン共重合体としてスチレン−ブタジエン−
スチレン共重合体の水素添加誘導体(SEBS)の記述
しかない。さらに、これらスチレン−ブタジエン−スチ
レン共重合体の水素添加誘導体を用いた熱可塑性エラス
トマー組成物は、自動車の内外装部品として使用されて
いるが、その場合、炭化水素油のブリードによる成形品
表面のベタつきや炭化水素油の揮発による自動車窓硝子
の曇り(フォギング性)、さらには、塩化ビニール樹脂
と比較した場合の耐摩耗性及び耐傷付き性等の問題点が
あり、未だ充分なものであるとはいい難い。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の問題点
を解決するために、水素添加されたスチレン−ブタジエ
ン−スチレン共重合体に替えて、水素添加されたスチレ
ン−イソプレン−スチレン共重合体にポリプロピレン系
樹脂と石油系ゴム用軟化剤、さらには高級脂肪酸アミド
を配合することにより、柔軟性、低温衝撃性、及び成形
加工性に優れ、かつ成形品のベタつき及びフォギング性
及び耐摩耗性、耐傷付き性の改善された熱可塑性エラス
トマー組成物が得られることを見出し本発明を完成し
た。
【0006】更に詳しくは、本発明は下記の構成を有す
る。 (1) 一般式 A−B−A(ここで、Aはスチレン重合
体ブロック、Bはイソプレンのエラストマー性共重合体
ブロックである)で表されるブロック共重合体の水素添
加誘導体100 重量部に対し、 ポリプロピレン系樹脂5〜200 重量部、 石油系ゴム用軟化剤もしくはポリブテン30〜300 重量
部、及び 高級脂肪酸アミド0.01〜10重量部からなることを特徴
とする熱可塑性エラストマー組成物である。
【0007】(2) ブロック共重合体の水素添加誘導体の
重量平均分子量(Mw)が300,000以上であり、かつ重
合体ブロックBがブロック共重合体中の90〜40重量%で
あることが好ましい。 (3) 石油系ゴム用軟化剤は、パラフィン系ゴム用軟化剤
であることが、好ましい。
【0008】本発明に用いられる一般式A−B−Aで表
されるブロック共重合体中の重合体ブロックAを構成す
る単量体はスチレンであり、重合体ブロックBはイソプ
レンである。ブロック共重合体の重量平均分子量(M
w)は300,000 以上が好ましく、300,000 未満のものを
配合した場合は、成形品のベタつき及び石油系ゴム用軟
化剤のフォギング性に劣るため好ましくない。前述の平
均分子量はWATERS社製の 150C型ゲルマトパーミエーシ
ョンクロマトグラフィー(GPC)を用いQファクター
法により測定した。
【0009】また、ブロック共重合体中の重合体ブロッ
クBは、ブロック共重合体全体に占める割合が90〜40重
量%であることが好ましい。共重合体ブロックBが40重
量%未満の場合は、ブロック共重合体が水素添加された
後のエラストマー性を保持し難くなり、90重量%を超え
た場合は、機械的強度に劣るため好ましくない。これら
のブロック共重合体の水素添加誘導体において、重合体
ブロックB中の共役二重結合の少なくとも50%以上、好
ましくは80%以上が水素添加され、重合体ブロックA中
の芳香族性不飽和結合の25%以下が水素添加されたもの
が好ましい。この様なブロック共重合体の水素添加誘導
体としては、市販されているクラレ株式会社製のセプト
ン(商品名)等を使用することが出来る。
【0010】本発明に使用されるポリプロピレン系樹脂
としては、プロピレン単独重合体、結晶性プロピレン−
エチレン−ブロック共重合体、結晶性プロピレン−エチ
レン−ランダム共重合体、結晶性プロピレン−エチレン
−ブテン−ランダム共重合体等を挙げることが出来る。
該プロピレン系樹脂はMFR値が0.1g/10分以上、好ま
しくは1〜50g/10分である。
【0011】本発明の組成物に配合されるポリプロピレ
ン系樹脂の量は、前記ブロック共重合体の水素添加誘導
体100 重量部に対して5〜200 重量部、好ましくは5〜
100重量部である。5重量部未満の配合は機械的強度及
び成形性に劣り、200 重量部を超えて配合した場合は柔
軟性及び耐衝撃性に劣るため好ましくない。本発明の組
成物には、柔軟性及び流動性を向上させる目的で、石油
系ゴム用軟化剤もしくはポリブテンを配合する。石油系
ゴム用軟化剤は、直鎖パラフィンのみから出来ているも
のは殆ど無く、芳香族環、ナフテン環及びパラフィン鎖
の3者の組合せの混合物であって、一般にパラフィン鎖
炭素数が全炭素数中の50%以上を占めるものをパラフィ
ン系と呼び、ナフテン環炭素数が30〜45%のものをナフ
テン系といい、芳香族炭素が35%以上のものを芳香族系
と称するが、本発明に用いられる石油系ゴム用軟化剤は
上記の区分でパラフィン系のものが好ましい。これは、
パラフィン系ゴム用軟化剤の熱可塑性エラストマー中に
於ける分散性が最も良好なためである。また、これら石
油系ゴム用軟化剤の性状は流動点が−10〜−15℃、98.0
℃に於ける動粘度が5〜50cst、引火点が180〜300℃を
示す。ポリブテンとしては、イソブテンを主体とし、1
−ブテン、2−ブテンを共重合させたもので、その数平
均分子量(Mn)が500 〜3,000 であり、好ましくは80
0 〜2,000である。
【0012】本発明の組成物に配合される石油系ゴム用
軟化剤もしくはポリブテンの量は、前記ブロック共重合
体の水素添加誘導体100 重量部に対して、30〜300 重量
部、好ましくは30〜200 重量部である。30重量部未満の
配合は組成物の柔軟性及び流動性に劣り、300 重量%を
超えて配合した場合は、成形品のベタつきが見られ、石
油系ゴム用軟化剤のフォギング性に劣るため好ましくな
い。
【0013】本発明の組成物には、成形品のベタつき
性、耐摩耗性、耐傷付き性の改良の目的で高級脂肪酸ア
ミドを所定量配合する。該高級脂肪酸アミドは、成形時
に成形品表面にブリードし表面の動摩擦抵抗を低減する
といった大幅な表面改質が可能となるものである。本発
明で用いられる高級脂肪酸アミドとしては、例えばオレ
イン酸アミド、エルカ酸アミド、ステアリン酸アミドな
どを挙げることができ、このうち最も低分子量であるオ
レイン酸アミドが最も好ましい。高級脂肪酸アミドの配
合割合は、0.01〜10重量部であり、特に好ましくは、0.
1 〜5重量部である。該配合割合が0.01重量部未満の場
合は得られる成形品のベタつき性、耐摩耗性、耐傷付き
性等に劣り、好ましくなく、10重量部を越えて配合した
場合は、得られた成形品の表面に高級脂肪酸アミドのブ
リードが著しくなり、成形品の外観を悪化させるので好
ましくない。
【0014】本発明の組成物にあっては、本発明の効果
を阻害しない範囲で、必要に応じて適宜に各種添加剤、
例えば、フェノール系、チオエーテル系、リン系等の酸
化防止剤、帯電防止剤、着色剤、紫外線吸収剤、光安定
剤、重金属不活性化剤(銅害防止剤)、ポリエチレンワ
ックス等の各種添加剤の1種以上を配合することが出来
る。
【0015】本発明の製造方法としては、前記各成分を
配合、混練する事によって得られるが、各成分の配合割
合は得られる組成物の用途によって選択される。実際の
混合方法は、前記各成分の所定量および各種添加剤の1
種以上の所定量をリボンブレンダー、タンブラーミキサ
ー、ヘンシェルミキサー(商品名)、スーパーミキサー
等で攪拌混合した後、該混合物をロール、バンバリーミ
キサー、一軸押出機、二軸押出機等で溶融温度140 〜30
0 ℃、好ましくは160 〜220 ℃で溶融混練ペレタイズす
る方法を例示することが出来る。
【0016】かくして得られた本発明の組成物は、一般
に使用される熱可塑性樹脂成形機で成形することが可能
であって、射出成形、押出成形、真空成形、圧空成形、
カレンダー等の成形法が適用できる。
【0017】
【実施例】以下、実施例及び比較例によって本発明を具
体的に説明するが本発明はこれによって限定されるもの
ではない。尚、実施例及び比較例において、各種の評価
に用いた試験法は以下の通りである。但し、測定試料は
すべて射出成形機にて成形温度200 ℃、金型温度40℃、
射出圧力 600kg/cm2 によって成形した2.5 mm厚
シートの打ち抜きにより得た。
【0018】(評価方法) (1)JIS-A 硬度(−) JIS K 6301に準拠して行った。 (2)引張強度(kg/cm2) JIS K 6301[試験片3号形]に準拠して行った。 (3)引張伸度(%) JIS K 6301[試験片3号形]に準拠して行った。 (4)圧縮永久歪 JIS K 6301[70℃・22時間]に準拠して行った。 (5)ベタつき性試験 チッソ法にて行った。
【0019】2.5mm 厚シートとポリエチレンフィルムを
重ね合わせ0.2kg/cm2 の荷重をのせ、24時間放置後、
剥離強度を感触にて評価した。 (6)フォギング試験 チッソ法にて行った。2.5 mm厚シート10gを採り、直径
38mm、長さ 345mmのテストチューブに入れ、スライドガ
ラスを内壁に取り付け後、100 ℃で72時間放置した。更
にその後、スライドガラスを取り出し、フォギング性
(曇り性)を目視にて判定した。 (7)傷付き性試験 チッソ法にて行った。
【0020】JIS K 5401に記載の鉛筆引っかき試験機を
用いて、重さ300gの荷重を乗せ、鉛筆硬度Bの鉛筆を用
い、引っかき傷を付けた後、傷の深さを表面粗さ計にて
測定した。 (8)耐摩耗性試験 チッソ法にて行った。
【0021】グレンAシボを施した2.5mm 厚シートに学
振式堅牢度摩擦摩耗試験機を用い、重さ1000gの荷重を
乗せ、カナキン3号布により1000回往復摩耗させた後の
平均シボ深さを表面粗さ計にて測定した。なお、摩耗試
験前の平均シボ深さは、48μであった。また、実施例及
び比較例に用いた各配合成分は次の通りである。 (1)ブロック共重合体の水素添加誘導体 クラレ株式会社製、セプトンKL−4055(重量平均分子
量:322,000, ブロックA含有量:30重量%) クラレ株式会社製、セプトンKL−4033(重量平均分子
量:122,000, ブロックA含有量:30重量%) シェルケミカル社製、KRATON−G1651(重量平均分子
量:269,000, ブロックA含有量:33重量%) (2)ポリプロピレン系樹脂 チッソ株式会社製、K7714(結晶性プロピレン−エチレ
ン−ブロックコポリマー,MFR:2.5g/10分) チッソ株式会社製、XK3140 (結晶性プロピレン−エチ
レン−ブテンランダム共重合体, MFR:6.0g/10分) (3)石油系ゴム用軟化剤 出光興産製、PW−380(パラフィン系オイル、流動点:
−15℃、動粘度@98℃:38.1 cst、引火点:300 ℃) 日本石油化学株式会社製HV100(ポリブテン, 数平均分
子量:970) (4)高級脂肪酸アミド オレイン酸アミド。
【0022】実施例1 ヘンシェルミキサー内に表1に示したセプトンKL−40
55の所定量とゴム用軟化剤PW−380 の所定量を混合
し、KL−4055にPW−380 を含浸させた後、ポリプロ
ピレン系樹脂K7714およびオレイン酸アミドの所定量を
加え、更に攪拌混合する。その後、二軸押出機PCM
(株式会社池貝製)を用い溶融混練し、ペレットを得
た。実施例2〜5及び比較例1〜5においても同様にし
てペレットを得た。
【0023】
【表1】
【0024】
【表2】
【0025】*1:ベタつき性試験〈評価基準〉○;ベ
タつかない △;若干ベタつく ×;ベタつく *2:フォギング試験〈評価基準〉○;曇らない △;
極僅かに曇る ×;曇る ××;かなり曇る *3:耐摩耗性試験 摩耗試験前の平均シボ深さは、48
μであり、数値が大きいものほど良好な結果であること
を示す。
【0026】表1、2から明らかなように、本発明にか
かる樹脂組成物を用いた成形品は、現在実用化されてい
る熱可塑性エラストマー組成物と比較して、成形品のベ
タ付き性、フォギンング性、耐摩耗性、及び耐傷付き性
が大幅に改良されるものである。これに反し、高級脂肪
酸アミドを用いなかった比較例1、比較例3および比較
例5では、耐傷付き性及び耐摩耗性に劣るため好ましく
なく、ブロック共重合体の重量平均分子量が300,000 以
下であるKL−4033を用いた比較例2及び、ブロック共
重合体中のBブロックがブタジエンであるG−1651を用
いた比較例3、比較例4及び比較例5では、ともにフォ
ギング性に於いて劣り、実用上好ましくない。
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、柔軟性、低温衝撃性及
び成形加工性に優れ、かつ成形品のベタつきや耐摩耗性
及び耐傷付き性の改善された熱可塑性エラストマー組成
物を提供することができる。
【手続補正書】
【提出日】平成4年5月11日
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】これらの内で、スチレン−ブタジエン−ス
チレン−ブロックコポリマー(SBS)やスチレン−イ
ソプレン−スチレン−ロックコポリマー(SIS)等
のポリスチレン系熱可塑性エラストマーは、柔軟性、耐
衝撃性に富み、良好な機械強度を有し、加工性にも優れ
ている。しかしながら、これらのポリマーはその分子内
に共役二重結合を有しているため、耐熱老化性(熱安定
性)及び耐候性に問題がある。そのため、スチレンと共
役ジエンのブロック共重合体の分子内二重結合を水素添
加することによって熱安定性の向上したエラストマーを
得る方法が提案されている。このような水素添加された
ブロック共重合体の製造方法は、特公昭42−8704号、特
公昭43−6636号、特公昭45−20504 号、特公昭48−3555
号等の各明細書に記載されている。また、これらの水素
添加誘導体を用いた熱可塑性エラストマーについても幾
つかの提案がなされており、例えば特開昭50−14742
号、特開昭52−65551 号等の明細書には水素添加された
スチレン−共役ジエン−スチレン共重合体に炭化水素油
及びα−オレフィン重合体を配合した熱可塑性エラスト
マー組成物が開示されている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】また、ブロック共重合体中の重合体ブロッ
クBは、ブロック共重合体全体に占める割合が90〜40重
量%であることが好ましい。共重合体ブロックBが40重
量%未満の場合は、ブロック共重合体が水素添加された
後のエラストマー性を保持し難くなり、90重量%を超え
た場合は、機械的強度に劣るため好ましくない。これら
のブロック共重合体の水素添加誘導体において、重合体
ブロックB中の共役二重結合の少なくとも50%以上、好
ましくは80%以上が水素添加され、重合体ブロックA中
の芳香族性不飽和結合の25%以下が水素添加されたもの
が好ましい。この様なブロック共重合体の水素添加誘導
体としては、市販されている株式会社クラレ製のセプト
ン(商品名)等を使用することが出来る。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】グレンAシボを施した2.5mm 厚シートに学
振式堅牢度摩擦摩耗試験機を用い、重さ1000gの荷重を
乗せ、カナキン3号布により1000回往復摩耗させた後の
平均シボ深さを表面粗さ計にて測定した。なお、摩耗試
験前の平均シボ深さは、48μであった。また、実施例及
び比較例に用いた各配合成分は次の通りである。 (1)ブロック共重合体の水素添加誘導体株式会社クラレ 製、セプトンKL−4055(重量平均分子
量:322,000, ブロックA含有量:30重量%)株式会社クラレ 製、セプトンKL−4033(重量平均分子
量:122,000, ブロックA含有量:30重量%) シェルケミカル社製、KRATON−G1651(重量平均分子
量:269,000, ブロックA含有量:33重量%) (2)ポリプロピレン系樹脂 チッソ株式会社製、K7714(結晶性プロピレン−エチレ
ン−ブロックコポリマー,MFR:2.5g/10分) チッソ株式会社製、XK3140 (結晶性プロピレン−エチ
レン−ブテンランダム共重合体, MFR:6.0g/10分) (3)石油系ゴム用軟化剤 出光興産製、PW−380(パラフィン系オイル、流動点:
−15℃、動粘度@98℃:38.1 cst、引火点:300 ℃) 日本石油化学株式会社製HV100(ポリブテン, 数平均分
子量:970) (4)高級脂肪酸アミド オレイン酸アミド。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式 A−B−A(ここでAはスチ
    レン重合体ブロック、Bはイソプレンのエラストマー性
    共重合体ブロックである)で表されるブロック共重合体
    の水素添加誘導体100 重量部に対し、 ポリプロピレン系樹脂5〜200 重量部、 石油系ゴム用軟化剤もしくはポリブテン30〜300 重量
    部、及び 高級脂肪酸アミド0.01〜10重量部からなることを特徴
    とする熱可塑性エラストマー組成物。
  2. 【請求項2】 ブロック共重合体の水素添加誘導体の重
    量平均分子量(Mw)が300,000 以上であり、かつ重合
    体ブロックBがブロック共重合体中の90〜40重量%であ
    る請求項1記載の熱可塑性エラストマー組成物。
  3. 【請求項3】 石油系ゴム用軟化剤がパラフィン系ゴム
    用軟化剤である請求項1又は請求項2記載の熱可塑性エ
    ラストマー組成物。
JP32838391A 1991-11-18 1991-11-18 熱可塑性エラストマー組成物 Pending JPH05140384A (ja)

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