JPH05139945A - 皮膚保護用化粧料 - Google Patents

皮膚保護用化粧料

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JPH05139945A
JPH05139945A JP32541891A JP32541891A JPH05139945A JP H05139945 A JPH05139945 A JP H05139945A JP 32541891 A JP32541891 A JP 32541891A JP 32541891 A JP32541891 A JP 32541891A JP H05139945 A JPH05139945 A JP H05139945A
Authority
JP
Japan
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aluminum
cosmetic
skin
powder
static electricity
Prior art date
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Pending
Application number
JP32541891A
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English (en)
Inventor
Masashi Fujii
政志 藤井
Masumi Takei
増美 竹井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Noevir Co Ltd
Original Assignee
Noevir Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 OA機器から発生する電磁波,静電気,紫外
線を遮蔽・除去し、これらに起因する皮膚障害を防止し
得る皮膚保護用化粧料を得る。 【構成】 電磁波の遮蔽および静電気の遮蔽或いは中和
・除去に有効な物質として、水酸化アルミニウム,水酸
化アルミニウム処理粉体,ナイロン-6被覆アルミニウ
ム粉体,ステアリン酸アルミニウム,およびアルミニウ
ム・絹蛋白複合体から2種以上を選択して配合する。こ
れらは安全性上も問題なく、外観,使用感に与える影響
も好ましい。これらの配合量は1〜50重量%が適当で
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、OA機器から発生する
電磁波,静電気,紫外線により生じる皮膚障害を防止で
き、且つ安全性の高い皮膚保護用化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータの普及が進む昨今、学校,
職場のオフィス・オートメーション化が急速に促進され
ている。それに伴い、OA機器を取り扱い、ビデオ・デ
ィスプレィ・ターミナル(VDT)に向かう作業機会が
増加している。そして最近、OA機器から発生する電磁
波等の人体に対する悪影響が問題となりつつある。
【0003】また女性の社会進出が進み、上記したOA
機器を取り扱う女子従事者が増加している。電磁波等の
悪影響を防ぐため、電磁波シールドエプロン等の販売も
なされている。一方、一般に彼女達は化粧料を使用して
いると考えられるのだが、従来の化粧料には、紫外線を
防止するべく紫外線吸収剤を配合したものや、紫外線散
乱効果を有する粉体を配合したものが提供されているだ
けであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】OA機器から発生する
電磁波や静電気,紫外線は微弱なものであるが、毎日5
〜6時間、或いはそれ以上VDTの前で作業する女子従
業者は、毎日長時間にわたり電磁波等を被曝することに
なる。微弱な電磁波等を長期間被爆することにより、顔
面や腕,手の皮膚炎が生じる場合があるが、従来の化粧
料や皮膚用剤には、かかる電磁波等を防止し得るものが
なかったため、最近電磁波等の影響による皮膚炎の発生
が問題となりつつある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、電磁波を防止し、静電気を遮蔽或いは除去・中和
し、さらに紫外線を防止し得る化粧料原材料の検討を行
った。電磁波遮蔽効果、及び帯電防止,もしくは静電気
の遮蔽或いは中和・除去作用を有する材料のうち、安全
性が高く化粧料への配合に適するものとして、水酸化ア
ルミニウム,水酸化アルミニウム処理粉体,ナイロン-
6被覆アルミニウム粉体,ステアリン酸アルミニウムと
いったアルミニウム系粉体や、アルミニウム・絹蛋白複
合体を見い出すことができた。これらは安定性が高く、
外観及び手触りも良好で、化粧料用の配合原料として適
しており、また皮膚に対する刺激やアレルギーの発生も
少なく、安全性も高いものでる。これらのうち、2種以
上を選択して配合することにより、良好な電磁波遮蔽及
び静電気遮蔽或いは中和・除去効果を化粧料に付与する
ことができた。一方、紫外線の防止には、従来用いられ
ている微粒子酸化チタンや紫外線吸収剤を併用すること
ができる。
【0006】
【作用】すなわち、水酸化アルミニウム,水酸化アルミ
ニウム処理粉体,ナイロン-6被覆粉体,ステアリン酸
アルミニウム,アルミニウム・絹蛋白複合体より選んだ
2種以上を配合し、さらに紫外線散乱効果を有する酸化
チタン等の粉体や紫外線吸収剤を配合して、皮膚保護用
化粧料とする。
【0007】本発明に係る皮膚保護用化粧料の形態とし
ては、粉体を多く配合することから、特に粉体系のメイ
クアップ化粧料、叉は皮膚外用剤等が適当である。水酸
化アルミニウム,水酸化アルミニウム処理粉体,ナイロ
ン-6被覆粉体,ステアリン酸アルミニウム,アルミニ
ウム・絹蛋白複合体より選んだ2種以上の粉体の配合量
は、1〜50重量%が適当である。これらの粉体の配合
量が1重量%未満では、電磁波遮蔽効果及び静電気の遮
蔽或いは中和・除去作用が十分ではなく、50重量%を
超えると化粧料の成型,使用感等において好ましくな
い。
【0008】本発明に係る皮膚保護用化粧料は、主にO
A機器を使用する女子従業者がオフィスで使用し、オフ
ィスでは空調を使用することも多く空気が乾燥すること
を考慮して、乾燥を防止するため保湿性のある油性基剤
をさらに配合すると良好である。かかる油性基剤として
は、ジペンタエリスリトール-12-ヒドロキシステアリン
酸,ジグリセリンジイソステアリン酸,イソステアリル
-12-ヒドロキシステアリン酸等を挙げることができる。
これらを配合すると、べたつきを生じることなく適度な
保湿性を付与することができる。
【0009】上記した本発明に係る皮膚保護用化粧料を
顔面,手,或いは腕に使用すると、VDTから発生する
電磁波,静電気等を有効に遮蔽或いは中和・除去するこ
とができ、VDTから発生する電磁波等に起因する皮膚
炎を有効に防止することができる。
【0010】
【実施例】さらに本発明について、実施例により詳細に
説明する。
【0011】本発明の実施例の処方を表1に示す。実施
例は固形おしろいタイプの皮膚保護用粉体化粧料であ
り、次のようにして製造する。表1中、(1)〜(8)を混合
粉砕して均一化する。これに混合溶解して均一化した
(9)〜(15)を添加して混合し、これに(16)を加えて混合
後、金型に充填してプレス成型する。本実施例におい
て、静電気及び電磁波の防止のためにはナイロン-6被
覆アルミニウム粉体として酸化アルミニウム含有ナイロ
ンパウダー,及びステアリン酸アルミニウムを、紫外線
の防止のためには酸化チタンを用いた。また、保湿性油
性基剤としてはジペンタエリスリトール-12-ヒドロキシ
ステアリン酸及びイソステアリル-12-ヒドロキシステア
リン酸を用いた
【表1】
【0012】また、比較例として従来のものと同様の処
方で固形おしろいを調製した。その処方を表2に示す。
比較例においては、実施例の処方中酸化チタンの替わり
に酸化亜鉛を、酸化アルミニウム含有ナイロンパウダー
の替わりにナイロンパウダーを、ステアリン酸アルミニ
ウムの替わりにステアリン酸マグネシウムを用いた。さ
らに、ジペンタエリスリトール-12-ヒドロキシステアリ
ン酸及びイソステアリル-12-ヒドロキシステアリン酸を
ミリスチン酸イソプロピル及び流動パラフィンで代替し
た。
【表2】
【0013】まず、実施例及び比較例について、電磁波
遮蔽効果を測定した。電磁波遮蔽効果の測定は、樹脂薄
膜上に上記試料を2ミリグラム/平方センチメートルと
なるように塗布し、常法に従って磁界シールド特性及び
電界シールド特性を求めて行った。結果を図1に示し
た。磁界シールド特性及び電界シールド特性のいずれに
おいても、本発明の実施例の方が比較例よりも優れてい
る。
【0014】次に、本発明の実施例及び比較例の静電気
除去能を静電抵抗測定装置を用いて測定した。静電抵抗
測定装置は、帯電量がV1である帯電体に試料を接近さ
せ、一定時間後に遠ざけたときの帯電体の帯電量をV2
とし、V2/V1を測定値として得るものである。この値
が小さいほど静電気除去能が大きいことになる。測定
は、実施例及び比較例を樹脂薄膜上に2ミリグラム/平
方センチメートルとなるように塗布して行い、結果をそ
れぞれに対するV2/V1値で表3に示した。
【表3】
【0015】表3より明らかなように、実施例は比較例
に比べて有意に低いV2/V1値を示しており、有効な静
電気除去作用を示すことが認められた。
【0016】さらに、本発明の実施例及び比較例につい
て、VDT操作に携わる女子作業者のうち、皮膚障害を
経験したことのある者23名を被験者として、使用試験
を行った。被験者23名を無作為に二群に分け、そのう
ちの一方には実施例を、他方には比較例をそれぞれ使用
させた。使用期間は1990年2月から3月の1カ月間
である。被験者の一日あたりのVDT操作時間は5〜9
時間であった。使用期間の終了後問診と皮膚状態の観察
を行い、結果を表4に示した。
【表4】
【0017】表4より明らかなように、実施例使用群に
おいては1名弱い発赤を認めたものの、ほとんど皮膚障
害を認めなかった。一方、比較例使用群においては、ほ
とんどの被験者が発赤,発疹といった皮膚障害を認め
た。
【0018】また、実施例は酸化チタンを配合している
ので、比較例に比べ良好な紫外線防止効果を有してい
た。
【0019】
【発明の効果】以上のように、本発明により、OA機器
から生じる電磁波,静電気,及び紫外線を有効に遮蔽或
いは除去でき、これらに起因する皮膚障害を防止するの
に有効な皮膚保護用化粧料を提供することができた。
【0020】また、本発明に係る皮膚保護用化粧料は、
使用感,保湿性も良好で、皮膚刺激や感作性といった皮
膚への悪影響も少ないものであった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例及び比較例の磁界シールド特性
及び電界シールド特性を示す図である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水酸化アルミニウム,水酸化アルミニウ
    ム処理粉体,ナイロン-6被覆アルミニウム粉体,ステ
    アリン酸アルミニウム,及びアルミニウム・絹蛋白複合
    体から選ばれる2種以上を配合することを特徴とする、
    皮膚保護用化粧料。
  2. 【請求項2】 水酸化アルミニウム,水酸化アルミニウ
    ム処理粉体,ナイロン-6被覆アルミニウム粉体,ステ
    アリン酸アルミニウム,及びアルミニウム・絹蛋白複合
    体から選ばれる2種以上の配合量が、1〜50重量%で
    ある請求項1に記載の皮膚保護用化粧料。
JP32541891A 1991-11-12 1991-11-12 皮膚保護用化粧料 Pending JPH05139945A (ja)

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JP32541891A JPH05139945A (ja) 1991-11-12 1991-11-12 皮膚保護用化粧料

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JP32541891A JPH05139945A (ja) 1991-11-12 1991-11-12 皮膚保護用化粧料

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05139945A true JPH05139945A (ja) 1993-06-08

Family

ID=18176631

Family Applications (1)

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JP32541891A Pending JPH05139945A (ja) 1991-11-12 1991-11-12 皮膚保護用化粧料

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JP (1) JPH05139945A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20200053733A (ko) * 2018-11-08 2020-05-19 주식회사 코리아나화장품 블루라이트 차단용 화장료 조성물

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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