JPH05139894A - ニオブ酸リチウム単結晶ウエハー及びその製造方法 - Google Patents
ニオブ酸リチウム単結晶ウエハー及びその製造方法Info
- Publication number
- JPH05139894A JPH05139894A JP30637491A JP30637491A JPH05139894A JP H05139894 A JPH05139894 A JP H05139894A JP 30637491 A JP30637491 A JP 30637491A JP 30637491 A JP30637491 A JP 30637491A JP H05139894 A JPH05139894 A JP H05139894A
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- JP
- Japan
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- lithium niobate
- single crystal
- thin film
- crystal wafer
- niobate single
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- Crystals, And After-Treatments Of Crystals (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 均一性、結晶性の良い薄膜を有するニオブ酸
リチウム単結晶ウェハー及びその製造方法を得ることで
ある。 【構成】 本発明のニオブ酸リチウム単結晶ウェハー
は、x/(x+y)<0.5を満足するニオブ酸リチウ
ムLix Nby O3 の結晶基板1と、該結晶基板1の上
に成長された、x/(x+y)<p/(p+q)を満足
するニオブ酸リチウムLip Nbq O3の薄膜2とを有
する。また、そのニオブ酸リチウム単結晶ウェハーの製
造方法は、ニオブ酸リチウムLix Nby O3 の結晶基
板1上にx/(x+y)<p/(p+q)を満足するニ
オブ酸リチウムLip Nbq O3 の薄膜2を前記結晶基
板1の結晶方位で連続的に成長させる工程を有する。
リチウム単結晶ウェハー及びその製造方法を得ることで
ある。 【構成】 本発明のニオブ酸リチウム単結晶ウェハー
は、x/(x+y)<0.5を満足するニオブ酸リチウ
ムLix Nby O3 の結晶基板1と、該結晶基板1の上
に成長された、x/(x+y)<p/(p+q)を満足
するニオブ酸リチウムLip Nbq O3の薄膜2とを有
する。また、そのニオブ酸リチウム単結晶ウェハーの製
造方法は、ニオブ酸リチウムLix Nby O3 の結晶基
板1上にx/(x+y)<p/(p+q)を満足するニ
オブ酸リチウムLip Nbq O3 の薄膜2を前記結晶基
板1の結晶方位で連続的に成長させる工程を有する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、導波路型光スイッチ、
導波路型光変調器、及び導波路型SHG素子などの導波
路型光素子及びデバイスの作製に用いられるニオブ酸リ
チウム単結晶ウェハー及びその製造方法に関するもので
ある。
導波路型光変調器、及び導波路型SHG素子などの導波
路型光素子及びデバイスの作製に用いられるニオブ酸リ
チウム単結晶ウェハー及びその製造方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】導波路型光素子及びデバイスは、チョク
ラルスキー法等で育成される結晶基板板上にチタン拡散
法又はプロトン交換法を用いて光導波路を作製すること
により製造される。
ラルスキー法等で育成される結晶基板板上にチタン拡散
法又はプロトン交換法を用いて光導波路を作製すること
により製造される。
【0003】この時、用いられるニオブ酸リチウム単結
晶ウェハーは、組成がLix Nby O3 で表わされ、x
/(x+y)=約0.485〜0.486で、4インチ
径のサイズ程度の均一性、結晶性の良いものが得られ、
導波路型光素子に用いられていた。しかし、近年、ニオ
ブ酸リチウム単結晶ウェハー中のLi量の化学量論比よ
り小さくことが考えられ、このような原因により、素子
特性の劣化が報告されている。
晶ウェハーは、組成がLix Nby O3 で表わされ、x
/(x+y)=約0.485〜0.486で、4インチ
径のサイズ程度の均一性、結晶性の良いものが得られ、
導波路型光素子に用いられていた。しかし、近年、ニオ
ブ酸リチウム単結晶ウェハー中のLi量の化学量論比よ
り小さくことが考えられ、このような原因により、素子
特性の劣化が報告されている。
【0004】そこで、トラベリング・ソルベント・フロ
ーティング・ゾーン(略してTSFZ)法では、メルト
ゾーンの組成をLir Nbs O3 と表される時、r/
(r+s)=0.58〜0.60とすることにより、x
/(x+y)=約0.5のものを得られる。また、二重
るつぼ法または育成中連続チャージを併用した二重るつ
ぼ法によるチョクラルスキー法での育成では、内ルツボ
のメルト組成Lir Nbs O3 をr/(r+s)=0.
58〜0.60とすることにより、x/(x+y)=約
0.5のものを得ることもできる。
ーティング・ゾーン(略してTSFZ)法では、メルト
ゾーンの組成をLir Nbs O3 と表される時、r/
(r+s)=0.58〜0.60とすることにより、x
/(x+y)=約0.5のものを得られる。また、二重
るつぼ法または育成中連続チャージを併用した二重るつ
ぼ法によるチョクラルスキー法での育成では、内ルツボ
のメルト組成Lir Nbs O3 をr/(r+s)=0.
58〜0.60とすることにより、x/(x+y)=約
0.5のものを得ることもできる。
【0005】ところで、導波路型光素子は、素子として
使用されるニオブ酸リチウム単結晶ウェハーの表面付近
を用いて製造される。その深さは単結晶ウェハーから数
μmから十数μmにしかならない。従って、何か適当な
基板の上に、必要な厚さの薄膜を成長させる方法が考え
られる。この考え方に従い、基板としてガラス、Si単
結晶、サファイア単結晶、タンタル酸リチウム単結晶な
どを基板として、この表面にニオブ酸リチウム単結晶の
薄膜を成長させることが、スパッタリング法、液相エピ
タキシャル法、ゾルゲル法などによって、試みられてい
る。
使用されるニオブ酸リチウム単結晶ウェハーの表面付近
を用いて製造される。その深さは単結晶ウェハーから数
μmから十数μmにしかならない。従って、何か適当な
基板の上に、必要な厚さの薄膜を成長させる方法が考え
られる。この考え方に従い、基板としてガラス、Si単
結晶、サファイア単結晶、タンタル酸リチウム単結晶な
どを基板として、この表面にニオブ酸リチウム単結晶の
薄膜を成長させることが、スパッタリング法、液相エピ
タキシャル法、ゾルゲル法などによって、試みられてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来例
のニオブ酸リチウム単結晶ウェハーは、いずれも2イン
チ以下の小口径のものであるので、例えば、n×n型光
スイッチのように3インチ径以上を必要とするものには
適さない。このため、量産性にすぐれた3インチ径以上
の大口径のニオブ酸リチウム単結晶ウェハーを得ること
ができず、実用性の良いものが得られなかった。
のニオブ酸リチウム単結晶ウェハーは、いずれも2イン
チ以下の小口径のものであるので、例えば、n×n型光
スイッチのように3インチ径以上を必要とするものには
適さない。このため、量産性にすぐれた3インチ径以上
の大口径のニオブ酸リチウム単結晶ウェハーを得ること
ができず、実用性の良いものが得られなかった。
【0007】しかも、従来例のニオブ酸リチウム単結晶
ウェハーはいずれもニオブ酸リチウム以外の基板結晶に
薄膜を成長させて製造されている。従って、均一性、結
晶性の良い薄膜を成長させることができないという欠点
があった。
ウェハーはいずれもニオブ酸リチウム以外の基板結晶に
薄膜を成長させて製造されている。従って、均一性、結
晶性の良い薄膜を成長させることができないという欠点
があった。
【0008】そこで、本発明の技術的課題は、均一性、
結晶性の良い薄膜を有し、しかも、量産性にすぐれた3
インチ径以上の大口径のニオブ酸リチウム単結晶ウェハ
ー及びその製造方法を得ることである。
結晶性の良い薄膜を有し、しかも、量産性にすぐれた3
インチ径以上の大口径のニオブ酸リチウム単結晶ウェハ
ー及びその製造方法を得ることである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、x/
(x+y)<0.5を満足するニオブ酸リチウムLix
Nby O3 の結晶基板と、該結晶基板の上に成長され
た、x/(x+y)<p/(p+q)を満足するニオブ
酸リチウムLip Nbq O3 の薄膜とを有することを特
徴とするニオブ酸リチウム単結晶ウェハーが得られる。
(x+y)<0.5を満足するニオブ酸リチウムLix
Nby O3 の結晶基板と、該結晶基板の上に成長され
た、x/(x+y)<p/(p+q)を満足するニオブ
酸リチウムLip Nbq O3 の薄膜とを有することを特
徴とするニオブ酸リチウム単結晶ウェハーが得られる。
【0010】また、ニオブ酸リチウムLix Nby O3
の結晶基板上にx/(x+y)<p/(p+q)を満足
するニオブ酸リチウムLip Nbq O3 の薄膜を前記結
晶基板の結晶方位で連続的に成長させる工程を有するこ
とを特徴とするニオブ酸リチウム単結晶ウェハーの製造
方法が得られる。
の結晶基板上にx/(x+y)<p/(p+q)を満足
するニオブ酸リチウムLip Nbq O3 の薄膜を前記結
晶基板の結晶方位で連続的に成長させる工程を有するこ
とを特徴とするニオブ酸リチウム単結晶ウェハーの製造
方法が得られる。
【0011】
【実施例】本発明の一実施例によるニオブ酸リチウム単
結晶ウェハー及びその製造方法を図面を参照して説明す
る。
結晶ウェハー及びその製造方法を図面を参照して説明す
る。
【0012】このニオブ酸リチウム単結晶ウェハーの製
造方法は第1及び第2の工程を有している。
造方法は第1及び第2の工程を有している。
【0013】図1を参照して、第1の工程では、x/
(x+y)<0.5を満足するニオブ酸リチウムLix
Nby O、即ち、x/(x+y)=0.485〜0.4
86でチョクラルスキー法によってニオブ酸リチウム単
結晶の基板1を成長させる。この基板1は、x/(x+
y)=0.486で成長させ、C軸方向の格子定数が1
3.864オングストロームである。
(x+y)<0.5を満足するニオブ酸リチウムLix
Nby O、即ち、x/(x+y)=0.485〜0.4
86でチョクラルスキー法によってニオブ酸リチウム単
結晶の基板1を成長させる。この基板1は、x/(x+
y)=0.486で成長させ、C軸方向の格子定数が1
3.864オングストロームである。
【0014】次に、第2の工程では、ニオブ酸リチウム
単結晶Lix Nby O3 の基板1をエピタキシャル法に
よってx/(x+y)<p/(p+q)を満足するニオ
ブ酸リチウムLip Nbq O3 の薄膜2を成長させる。
この薄膜2は、p/(p+q)=0.5で基板1の結晶
方位と同一になるように連続的に成長させられ、C軸方
向の格子定数が13.857オングストロームである。
薄膜2のC軸方向の格子定数は、基板1とほぼ同一であ
り、均一で高品質な薄膜2を成長することができる。
単結晶Lix Nby O3 の基板1をエピタキシャル法に
よってx/(x+y)<p/(p+q)を満足するニオ
ブ酸リチウムLip Nbq O3 の薄膜2を成長させる。
この薄膜2は、p/(p+q)=0.5で基板1の結晶
方位と同一になるように連続的に成長させられ、C軸方
向の格子定数が13.857オングストロームである。
薄膜2のC軸方向の格子定数は、基板1とほぼ同一であ
り、均一で高品質な薄膜2を成長することができる。
【0015】これにより、ニオブ酸リチウムLiNbO
の化学量論比の組成の単結晶であるニオブ酸リチウム単
結晶ウェハーを製造することができる。
の化学量論比の組成の単結晶であるニオブ酸リチウム単
結晶ウェハーを製造することができる。
【0016】尚、ニオブ酸リチウム単結晶の基板1の片
面でなくとも両面に薄膜2を成長させても良いことは言
うまでもない。
面でなくとも両面に薄膜2を成長させても良いことは言
うまでもない。
【0017】
【発明の効果】本発明によれば、結晶基板の組成と同じ
化学量論比の組成の単結晶の薄膜を結晶基板上に成長さ
せるているから、均一性、結晶性の良い薄膜を成長させ
ることができる。
化学量論比の組成の単結晶の薄膜を結晶基板上に成長さ
せるているから、均一性、結晶性の良い薄膜を成長させ
ることができる。
【0018】これにより、量産性にすぐれた3インチ径
以上の大口径のニオブ酸リチウム単結晶ウェハーを得る
ことができ、実用性の良いものが得られる。
以上の大口径のニオブ酸リチウム単結晶ウェハーを得る
ことができ、実用性の良いものが得られる。
【図1】本発明の一実施例によるニオブ酸リチウム単結
晶ウェハーを示す図である。
晶ウェハーを示す図である。
1 基板 2 薄膜
Claims (2)
- 【請求項1】 x/(x+y)<0.5を満足するニオ
ブ酸リチウムLixNby O3 の結晶基板と、該結晶基
板の上に成長された、x/(x+y)<p/(p+q)
を満足するニオブ酸リチウムLip Nbq O3 の薄膜と
を有することを特徴とするニオブ酸リチウム単結晶ウェ
ハー。 - 【請求項2】 ニオブ酸リチウムLix Nby O3 の結
晶基板上にx/(x+y)<p/(p+q)を満足する
ニオブ酸リチウムLip Nbq O3 の薄膜を前記結晶基
板の結晶方位で連続的に成長させる工程を有することを
特徴とするニオブ酸リチウム単結晶ウェハーの製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30637491A JPH05139894A (ja) | 1991-11-21 | 1991-11-21 | ニオブ酸リチウム単結晶ウエハー及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30637491A JPH05139894A (ja) | 1991-11-21 | 1991-11-21 | ニオブ酸リチウム単結晶ウエハー及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05139894A true JPH05139894A (ja) | 1993-06-08 |
Family
ID=17956273
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30637491A Withdrawn JPH05139894A (ja) | 1991-11-21 | 1991-11-21 | ニオブ酸リチウム単結晶ウエハー及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05139894A (ja) |
-
1991
- 1991-11-21 JP JP30637491A patent/JPH05139894A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19990204 |