JPH05138764A - 空気入りタイヤの更生方法およびその工具 - Google Patents

空気入りタイヤの更生方法およびその工具

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Publication number
JPH05138764A
JPH05138764A JP3302038A JP30203891A JPH05138764A JP H05138764 A JPH05138764 A JP H05138764A JP 3302038 A JP3302038 A JP 3302038A JP 30203891 A JP30203891 A JP 30203891A JP H05138764 A JPH05138764 A JP H05138764A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tire
tread
base tire
ring
pressing means
Prior art date
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Pending
Application number
JP3302038A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Ueda
廣志 植田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Bridgestone Corp filed Critical Bridgestone Corp
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Publication of JPH05138764A publication Critical patent/JPH05138764A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 タイヤの更生に用いる設備の簡略化、作業の
効率化を図る。 【構成】 内圧充てんした台タイヤのクラウン部にクッ
ションゴムまたは接着剤を介してプレキュアトレッドを
貼着した後、この台タイヤをプレキュアトレッドととも
に剛性体よりなるリング内に押圧手段を介して該リング
と実質的に同軸に配置し、該押圧手段によりプレキュア
トレッドを台タイヤに押し付けながら加硫接着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】空気入りタイヤを更生する方式と
しては、未加硫のトレッドゴムを台タイヤに貼付して、
これをモールドにて加硫するリモールド法と、加硫済ト
レッドをクッションゴムを介して台タイヤに配置しこれ
を加硫缶(オートクレーブ)と呼ばれる圧力容器内にて
加硫するプレキュア法の二方式がある。この発明は、と
くに後者のプレキュア法を適用した空気入りタイヤの更
生に際してその更生作業の簡略化を図ろうとするもので
ある。
【0002】
【従来の技術】プレキュア方式は、バフがけした台タイ
ヤのクラウン部に、パターン付け・加硫済のトレッドゴ
ムを特殊配合になるクッションゴムとゴム糊を用いて貼
付け、これにエンベロープをかけたのち加硫缶に装入
し、該缶内の圧力を5〜7kg/cm2程度に、雰囲気温度を
100 〜130 ℃程度にして約2〜5時間保持しトレッドゴ
ムを台タイヤに強固に密着させるものであって、この方
式によれば加硫缶の処理温度が比較的低いので台タイヤ
をいためる度合いが少なく、タイヤの更生においてはこ
の方式が広く採用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のプレ
キュア方式では、加硫缶設備の設置が必要となることか
ら、これにかかる経費が膨大であり、また更生作業が複
雑で多大な工数がかかるほか、加硫缶を設置するスペー
スを別途設ける必要があったり、加硫缶を加温するエネ
ルギーコストも非常に大きく、この方式を適用した場合
における更生作業の簡略化、設備コストの軽減が求めら
れていた。この発明の目的は、プレキュア方式を適用し
てタイヤを更生する場合に生じる上述のような問題を効
果的に解消できる方法およびその工具を提案しようとす
るものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は、内圧充てん
した台タイヤのクラウン部にクッションゴムまたは接着
剤を介してプレキュアトレッドを貼着した後、この台タ
イヤをプレキュアトレッドとともに剛性体よりなるリン
グ内に押圧手段を介して該リングと実質的に同軸に配置
し、該押圧手段によりプレキュアトレッドを台タイヤに
押し付けながら加硫接着することを特徴とする空気入り
タイヤの更生方法であり、またこの発明は、台タイヤの
クラウン部に配置したプレキュアトレッドをその全周に
わたって取り囲むリングと、このリングとプレキュアト
レッドとの間に介在して該プレキュアトレッドを台タイ
ヤに向けて押し付ける押圧手段と、台タイヤとプレキュ
アトレッドを繋ぐクッションゴムを加熱して加硫する加
熱手段からなる空気入りタイヤの更生用工具である。
【0005】従来のプレキュア方式で生じる問題の解決
を図るためには、加硫缶を使用せずにプレキュアトレッ
ドと台タイヤを強固に密着させる手段を開発する必要が
あり、そのための最も重要なポイントは加硫缶で付加す
る圧力 (プレキュアトレッドを台タイヤに押し付ける
力)をどのように補完するかにある。補完方法としては
圧着のための工具を用いる方法、圧着のための装置を用
いる方法あるいは気体、液体を用いる方法などが考えら
れるが、とくに圧着のための装置を用いる方法では従来
の加硫缶で生じるような問題は解決することはできず、
気体や液体を用いる方法ではプレキュアトレッドを台タ
イヤに密着するのに必要な圧力を得るのが困難であり、
この発明においては簡単な仕組みになる工具を用いるこ
ととしたものである。
【0006】図1に、この発明に従う更生用の工具の要
部断面を示し、図における番号1は台タイヤdのクラウ
ン部に貼付けたプレキュアトレッドpをその全周にわた
って取り囲むリング(アルミ製など)であって、このリ
ング1はこの例ではタイヤの円周に沿う2つ割り構造1
a,1bとしてその各々をワンタッチ金具1cで連結す
る構造として示してある。また2はこのリング1とプレ
キュアトレッドpとの間に介在してプレキュアトレッド
pを台タイヤdに押し付けるブラダーの如き押圧手段
(空気の供給系統は省略し、以下この押圧手段をブラダ
ーと記す)、3は台ダイヤdとプレキュアトレッドpを
繋ぐクッションゴムcを加熱して加硫するための加熱手
段であって、この加熱手段3は例えばリボンヒータなど
が適用される。図2に上記構成になる工具の全体斜視図
を分かりやすく図解した。
【0007】
【作用】上記の構成になる工具を適用してタイヤを更生
するには以下の要領に従う。まず、リムに組み込んでチ
ューブレス又はブラダーを用いて内圧充てんした台タイ
ヤdのクラウン部にクッションゴムcを介してプレキュ
アトレッドdを貼付け、これを2つ割りになるリング1
内にブラダー2を介在させた状態で装着し、該リング1
の各々1a, 1bをワンタッチ金具1cで連結したの
ち、ブラダー2に空気を供給する。ブラダー2はリング
1に保持されているので、それが徐々に膨らむとそれに
伴いプレキュアトレッドdは台タイヤdへ向けて押され
る。ここでブラダー2による押圧力fは台タイヤdに予
め充てんしてある内圧Fよりも小さくなるように、押圧
力fをおよそ2〜5kgf/cm2程度、より好ましくは3kgf
/cm2 程度とする。例えば、押圧力fが3kgf/cm2 のと
きは台タイヤ1の内圧Fを5kgf/cm2 とする。そしてこ
の状態を維持したままでリボンヒータの如き加熱手段3
によって40〜80℃程度、より好ましくは60℃程度で約10
間保持してクッションゴムcを加硫しプレキュアトレッ
ドpと台タイヤdを密着、固定する。上記の加熱手段3
についてはトレッド表面および台タイヤのインナーライ
ナー部分の両側に取り付けた例として示したが、何れか
一方から加熱するようにしてもよいし、あるいはヒータ
ーを使用せず雰囲気温度を所定の温度に調整して加硫す
るようにしてもよい。
【0008】この発明では、上述のように、タイヤのト
レッド部分をその全周にわたって取り囲むリング1とブ
ラダーの如き押圧手段2および加熱手段3を備えた簡素
な仕組みになる工具によってタイヤの更生を行うように
したので、熱処理中のタイヤを保管しておくスペースは
必要にはなるけれども、従来の加硫缶を用いる場合のよ
うな莫大な経費は必要とせず、しかも更生作業も極めて
簡略化できる利点がある。
【0009】
【実施例】加硫缶を使用した従来のプレキュア方式とこ
の発明に従うプレキュア方式を適用して、それぞれサイ
ズが1000R20になるタイヤを 適合例 60℃(内面およびトレッド表面の両方をリボン
ヒーターで加熱)10時間、台タイヤ内圧5kgf/cm2 、ブ
ラダー内圧3kgf/cm2 、設備12台、 比較例 12本入りの加硫缶中で、台タイヤ内圧8kgf/cm
2、缶内圧6kgf/cm2、130 ℃、3時間 の条件にて更生した場合につき、設備コスト、エネルギ
コスト、作業性およびプレキュアトレッドと台タイヤの
接着強度等について比較調査した。その結果、従来の方
式を適用した場合の結果をそれぞれ100 とする指数で表
示した場合に設備コスト50、エネルギコスト80、作業性
80、接着強度95であり、全て従来方式と比較して良好な
結果が得られることが確かめられた。
【0010】
【発明の効果】かくしてこの発明によれば、大掛かりな
設備を使用としないので更生設備にかかる経費を極力軽
減できる。また、更生用工具へのタイヤの装着が簡単な
ので作業能率の改善を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に従う工具の要部断面を示し図であ
る。
【図2】この発明に従う工具の斜視図である。
【符号の説明】
1 リング 2 押圧手段 3 加熱手段 d 台タイヤ p プレキュアトレッド

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内圧充てんした台タイヤのクラウン部に
    クッションゴムまたは接着剤を介してプレキュアトレッ
    ドを貼着した後、この台タイヤをプレキュアトレッドと
    ともに剛性体よりなるリング内に押圧手段を介して該リ
    ングと実質的に同軸に配置し、該押圧手段によりプレキ
    ュアトレッドを台タイヤに押し付けながら加硫接着する
    ことを特徴とする空気入りタイヤの更生方法。
  2. 【請求項2】 台タイヤのクラウン部に配置したプレキ
    ュアトレッドをその全周にわたって取り囲むリングと、
    このリングとプレキュアトレッドとの間に介在して該プ
    レキュアトレッドを台タイヤに向けて押し付ける押圧手
    段からなる空気入りタイヤの更生用工具。
JP3302038A 1991-11-18 1991-11-18 空気入りタイヤの更生方法およびその工具 Pending JPH05138764A (ja)

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JP3302038A JPH05138764A (ja) 1991-11-18 1991-11-18 空気入りタイヤの更生方法およびその工具

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JP3302038A JPH05138764A (ja) 1991-11-18 1991-11-18 空気入りタイヤの更生方法およびその工具

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JPH05138764A true JPH05138764A (ja) 1993-06-08

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ID=17904160

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JP3302038A Pending JPH05138764A (ja) 1991-11-18 1991-11-18 空気入りタイヤの更生方法およびその工具

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JP (1) JPH05138764A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008049528A (ja) * 2006-08-23 2008-03-06 Bridgestone Corp エンベロップの装着装置
JP2011042093A (ja) * 2009-08-20 2011-03-03 Bridgestone Corp タイヤ製造方法及びタイヤ製造用金型
US10744732B1 (en) * 2012-10-30 2020-08-18 SARAH JANIE McADOO System and method for tire retreading
US10946604B2 (en) 2012-10-30 2021-03-16 SARAH JANIE McADOO System and method for tire retreading
JP2022524879A (ja) * 2019-03-19 2022-05-10 ブリヂストン ヨーロッパ エヌブイ/エスエイ タイヤコールドリトレッド方法

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