JPH0513756U - プリンタ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 サーマルヘッドのヘッド押圧力によるプラテ
ンローラの変形を抑えて矯正し、プラテンローラとサー
マルヘッドとを均一に接触させることのできるプリンタ
装置を提供する。 【構成】 プラテンローラ１の下部に変形を抑制するた
めのバックアップローラ１０と、プラテンローラ１の変
形を矯正できる機構１１とを備えた。 【効果】 プラテンローラの変形をなくすることによ
り、プラテンローラとサーマルヘッドとが均一に接触で
き、良質の印画が得られるという効果がある。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、インクシート上に塗布されたインクを印画用紙に熱転写するプリ ンタ装置において、特に印画品質の低下に影響の大きいプラテンローラの変形を 抑制する装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

図３は例えば特開昭６３−２０２４８６号公報に示された従来のプリンタ装置 を示す断面側面図、図４は図３の正面図であり、プラテンローラ１とサーマルヘ ッド２との間にインクシート３と用紙４とを挟み込み、サーマルヘッド２を押圧 バネ５で加圧し、サーマルヘッド２の印加エネルギによる熱によってインクシー ト３のインクを用紙４へ熱転写するものである。押圧バネ５によってサーマルヘ ッド２を加圧することによって、プラテンローラ１が加圧の方向Ｆｈに１００の 変形が生じる。

【０００３】 次に動作について説明する。インクシート３には昇華転写または溶融転写用の インクが塗布されており、このインクシート３は送り側インクシートロール６か ら送り出され、巻取り側インクシートロール７により巻取られて搬送される。イ ンクシート３がある定められた位置に来ると、用紙４が給紙され、サーマルヘッ ド２がヘッド押圧バネ５によってインクシート３と用紙４とを挟み込む形でプラ テンローラ１に加圧される。次いでサーマルヘッド２の発熱抵抗体８に印加エネ ルギが加えられ、その熱によってインクシート３のインクが用紙４に熱転写され た後、セパレータ９によってインクシート３と用紙４とが剥離される。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

従来のプリンタ装置は以上のように構成されているので、サーマルヘッド２を ヘッド押圧バネ５で加圧すると、プラテンローラ１の下部加圧方向Ｆｈには何も ないため、プラテンローラ１が変形１００してしまい、サーマルヘッド２との間 の接触が不均一になり、印画品質を低下させるなどの問題点があった。

【０００５】 この考案は上記のような問題点を解決するためになされたものであり、プラテ ンローラの変形を抑えて矯正することによりサーマルヘッドとプラテンローラと が均一に接触できて良質の印画が得られるプリンタ装置を得ることを目的とする 。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

この考案に係るプリンタ装置は、プラテンローラの下部にバックアップローラ を設けてプラテンローラの変形を抑えると共にバックアップローラの中央下部に プラテンローラの変形を矯正する機構を設けたものでる。

【０００７】

【作用】

この考案においては、プラテンローラの下部に設けられたバックアップローラ によりプラテンローラの変形を抑え、バックアップローラの中央下部の機構によ りプラテンローラの変形を矯正するので、プラテンローラとサーマルヘッドとを 均一に接触させることができる。

【０００８】

【実施例】

以下、この考案の一実施例を図１，図２について説明する。図１は断面側面図 、図２は図１の正面図であり、前記従来のものと同一または相当部分には同一符 号を付して説明を省略する。図において、１０はプラテンローラ１の下部に設け たバックアップローラ、１１はプラテンローラ２の中央下部に設けたプラテンロ ーラ矯正機構、１２はプラテンローラ矯正機構１１を上下させるためのプラテン ローラ矯正用調整ネジ、１３は機構１１を支えるシャフトである。

【０００９】 従来品と同様にインクシート３がある定められた位置に来ると、用紙４が給紙 され、サーマルヘッド２がヘッド押圧バネ５によってインクシート３と用紙４と を挟み込む形でプラテンローラ１に加圧される。その加圧Ｆｈによってプラテン ローラ１が下方向へ弓状に変形するのをバックアップローラ１０で抑え、バック アップローラ１０で抑えきれない部分はバックアップローラ１０の中央下部に設 けたプラテンローラ矯正機構１１と調整ネジ１２とによって、上方向Ｆへ持ち上 げることによりプラテンローラ１を矯正する。プラテンローラ矯正機構１１は、 ２個のころがり軸受け１１ａが受け台１１ｂの上にあってバックアップローラ１ ０を保持し、ころがり軸受け１１ａはバックアップローラ１０が回転すれば同じ ように回転する。以下は従来品と同様の動作である。

【００１０】

【考案の効果】

以上のように、この考案によればプラテンローラの下部にバックアップローラ を、またその中央下部にプラテンローラ矯正機構を設けたので、ヘッド押圧力に よって生じるプラテンローラの変形を抑えかつ矯正することにより、プラテンロ ーラとサーマルヘッドとを均一に接触させ、良質の印画が得られるという効果を 奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の一実施例によるプリンタ装置を示す
断面側面図である。

【図２】図１の正面図である。

【図３】従来のプリンタ装置を示す断面側面図である。

【図４】図３の正面図である。

【符号の説明】

１ プラテンローラ ２ サーマルヘッド ３ インクシート ４ 用紙 ５ ヘッド押圧バネ １０ バックアップローラ １１ プラテンローラ矯正機構 １００ プラテンローラの歪み量

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 プラテンローラの変形を抑えるバックア
   ップローラと、プラテンローラの変形を矯正できる機構
   とを備えたことを特徴とするプリンタ装置。