JPH05136647A - 厚みすべり振動子 - Google Patents

厚みすべり振動子

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JPH05136647A
JPH05136647A JP29464291A JP29464291A JPH05136647A JP H05136647 A JPH05136647 A JP H05136647A JP 29464291 A JP29464291 A JP 29464291A JP 29464291 A JP29464291 A JP 29464291A JP H05136647 A JPH05136647 A JP H05136647A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
groove
piece
crystal
vibrator
thickness
Prior art date
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Pending
Application number
JP29464291A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Hashimoto
興二 橋本
Hiroki Satou
祐己 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP29464291A priority Critical patent/JPH05136647A/ja
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  • Piezo-Electric Or Mechanical Vibrators, Or Delay Or Filter Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 有限平板を用いて最高のQ値を得ることので
きる厚みすべり振動子を提供することを目的とする。 【構成】 中央部と端部との間に、少なくとも片面に溝
4が設けられた水晶片1と、その水晶片1の中央部両面
に、水晶片1を挟んで対向するように設けられた対向電
極2と、その対向電極2の端部から水晶片1の端部まで
設けられた引出し電極3とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は衛星通信や移動体通信な
どの無線通信システム機器に使用することができる厚み
すべり振動子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、衛星通信や移動体通信などの新し
い無線通信システムの開発が盛んに行なわれている。こ
れらの無線通信システムにおいては、周波数の有効利用
などの理由から非常に安定した基準信号源やフィルタが
必要であり、化学的,物理的に安定な物質である水晶を
用いた振動子の開発が盛んに行なわれている。以下に図
面を参照しながら、従来の厚みすべり水晶振動子の一例
について説明する。
【0003】図3は従来の水晶振動子の構造を示すもの
であり、同図(a)が上面図、同図(b)が側面図であ
る。図3に示すように、振動子である水晶片9は、中央
部から端部に向かうにつれて薄くなるように加工されて
おり、この薄くなった端部で保持されている。水晶片9
の中央部付近には、その水晶片9を振動させるために、
水晶片9を介して対向している対向電極10が両面に設
けられている。それぞれの対向電極10の一端には、電
気信号を供給するための引き出し電極11が接続され、
その引出し電極11は水晶片9の別々の端部に延びてい
る。
【0004】以上のように構成された水晶振動子につい
て、以下その動作について説明する。まず、引き出し電
極11を介して対向電極10に電気信号が印加される
と、対向電極10に挟まれた水晶片9の中央部には機械
的振動が生じる。そうするとこの機械的振動は水晶片9
の端部へと伝達して行く。水晶片9は中央部から端部に
向かうにつれて薄くなるように加工されているので、機
械的振動エネルギーは指数関数的に減少していき、水晶
片9の端部に伝わるエネルギーを減少させることができ
る。したがって、水晶片9はその端部で保持されている
ので、この水晶振動子のQ値を高く保つことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな構成では、機械的振動エネルギーの伝達が指数関数
的に減少して行くので、水晶片9の端部でエネルギーを
0にするためには無限平板を用いなければならない、す
なわち最高のQ値を得るためには無限平板が必要である
という課題がある。
【0006】本発明は、従来のこのような課題を考慮
し、有限平板を用いて最高のQ値を得ることのできる厚
みすべり振動子を提供することを目的とするものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、中央部と端部
との間に、少なくとも片面に溝が設けられた振動子片
と、その振動子片の中央部両面に、振動子片を挟んで対
向するように設けられた対向電極と、その対向電極の端
部から振動子片の端部まで設けられた引出し電極とを備
えた厚みすべり振動子である。
【0008】
【作用】本発明は、振動子片の少なくとも片面に設けら
れた溝が、対向電極によって生じた振動子片の振動を、
振動子片の端部まで伝達させず、振動子片に与えられた
振動エネルギーの損失量を小さくする。
【0009】
【実施例】以下に、本発明をその実施例を示す図面に基
づいて説明する。
【0010】図1は本発明にかかる一実施例における厚
みすべり水晶振動子の構造を示すものであり、同図
(a)は上面図、同図(b)は側面図である。すなわ
ち、厚みすべり水晶振動子の水晶片1は、長方形の平板
形状でその中央部には、両面に水晶片1を振動させる電
気信号を印加するために正方形状の対向電極2が設けら
れている。それらの対向電極2の一端には、その対向電
極2に電気信号を供給するための引出し電極3が接続さ
れ、その引出し電極3の他端部が水晶片1の別々の端部
に向かってそれぞれ延びている。又水晶片1には、その
端部と中央部との間に水晶片1の厚みの半分以上の深さ
の溝4が、その両面に交互に設けられている。そして水
晶片1の両端部は収納ケースの保持部に保持されてい
る。
【0011】次に以上のように構成された厚みすべり水
晶振動子の動作について説明する。
【0012】まず、電気信号を引き出し電極3を介し
て、対向電極2に印加する。そうすると対向電極2に挟
まれた水晶片1の中央部に機械的振動が生じ、この機械
的振動は水晶片1の端部へ向かって伝達していこうとす
る。しかし、その機械的振動エネルギーは、水晶片1の
中央部からみて1つ目の溝4によって、その溝4から端
部側には振動エネルギーの極一部しか伝達されない。そ
して、溝4の深さが水晶片1の厚みの半分以上であるこ
と、及び水晶片1の中央部からみて2つ目の溝4が1つ
目の溝4に対して水晶片1の反対側の面から掘られてい
ることの理由により、2つ目の溝4の端部側は水晶片1
の中央部と厚みすべり振動に関しては機械的に遮断され
た状態になり、1つ目の溝4を越えて伝達された極一部
の振動エネルギーは、2つ目の溝4より端部側にはほと
んど伝達しなくなる。したがって、水晶片1の厚みの半
分以上の深さの溝4を、水晶片1の両面に交互に設けた
水晶片1は、水晶片1の端部に伝達される振動エネルギ
ーをほぼ0にすることができ、非常にQの高い厚みすべ
り水晶振動子を実現することが出来る。
【0013】なお、上記実施例では、水晶片1を両端部
で保持して、水晶片1に設ける溝4を中央部と両側の端
部との間に設けたが、これに替えて図2に示すように、
水晶片5の保持を一端部で行い、対向電極6を設けた水
晶片5の中央部とその保持した端部との間に溝8を設け
るようにしてもよい。この場合は、引出し電極7は両方
とも保持端部側に延ばせばよい。
【0014】また、上記実施例では、水晶片1,5の形
状を方形状としたが、これに限らず、例えば円形状など
任意の形状を用いても勿論よい。
【0015】また、上記実施例では、溝4,8の深さは
両面の溝4,8とも水晶片1,5の厚みの半分以上に形
成したが、これに限らず、溝の配置、形状、幅、間隔、
本数等の条件を変更することによって、振動子片の振動
エネルギーの端部への伝達が阻止できれば、溝の深さは
任意に設定してよい。
【0016】また、上記実施例では、水晶片1および5
の形状を平板状としたが、中央部に比べて端部が薄いよ
うな形状にしても勿論よい。
【0017】また、上記実施例では、対向電極2,6の
形状を方形状としたが、これに限らず、例えば円形状な
ど任意の形状を用いても勿論よい。
【0018】また、上記実施例では、引き出し電極3,
7の形状を細長い板状としたが、対向電極に電気信号を
供給できればどのような形状であってもよい。
【0019】また、引き出し電極3,7及び対向電極
2,6の材料は、振動子片に電気信号を印加できるもの
であれば、何でもよい。
【0020】また、溝4,8の形成は例えばふっ酸系の
水溶液でエッチングするなど、いかなる手段を用いて形
成してもよい。
【0021】また、上記実施例では、振動子片に水晶片
1を用いた厚みすべり振動子であったが、厚みすべりを
利用した振動子であればこれに限らず、例えばセラミッ
ク片などを用いた厚みすべり振動子であってもよい。
【0022】
【発明の効果】以上述べたところから明らかなように本
発明は、中央部と端部との間に、少なくとも片面に溝が
設けられた振動子片と、その振動子片の中央部両面に、
振動子片を挟んで対向するように設けられた対向電極
と、その対向電極の端部から振動子片の端部まで設けら
れた引出し電極とを備えているので、有限平板を用いて
最高のQ値を得ることができるという長所を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】同図(a)は、本発明にかかる一実施例におけ
る厚みすべり水晶振動子の構造を示す上面図、同図
(b)は、その側面図である。
【図2】同図(a)は、他の実施例における厚みすべり
水晶振動子の構造を示す上面図、同図(b)は、その側
面図である。
【図3】同図(a)は、従来の厚みすべり水晶振動子の
構造を示す上面図、同図(b)は、その側面図である。
【符号の説明】
1,5,9 水晶片 2,6,10 対向電極 3,7,11 引き出し電極 4,8 溝

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中央部と端部との間に、少なくとも片面
    に溝が設けられた振動子片と、その振動子片の中央部両
    面に、前記振動子片を挟んで対向するように設けられた
    対向電極と、その対向電極の端部から前記振動子片の端
    部まで設けられた引出し電極とを備えたことを特徴とす
    る厚みすべり振動子。
  2. 【請求項2】 溝は、前記振動子片の両面に互い違いに
    設けられていることを特徴とする請求項1記載の厚みす
    べり振動子。
  3. 【請求項3】 溝は、前記振動子片の厚みの半分以上の
    深さであることを特徴とする請求項1記載の厚みすべり
    振動子。
  4. 【請求項4】 溝は、前記振動子片の中央部と両側の端
    部との間に、それぞれ設けられていることを特徴とする
    請求項1記載の厚みすべり振動子。
JP29464291A 1991-11-11 1991-11-11 厚みすべり振動子 Pending JPH05136647A (ja)

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