JPH05136254A - 静電吸着装置 - Google Patents

静電吸着装置

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JPH05136254A
JPH05136254A JP29702791A JP29702791A JPH05136254A JP H05136254 A JPH05136254 A JP H05136254A JP 29702791 A JP29702791 A JP 29702791A JP 29702791 A JP29702791 A JP 29702791A JP H05136254 A JPH05136254 A JP H05136254A
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JP
Japan
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voltage
electrostatic
electrostatic chuck
sample
attraction
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Application number
JP29702791A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeo Moriyama
茂夫 森山
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】半導体集積回路の製造検査工程で使用される電
子ビーム描画装置の試料保持装置に係り、静電吸着力を
利用する静電チャックの発熱の問題を解決する。 【構成】静電チャック板2の印加電圧は信号発生回路7
によって変化させ、吸着開始より一定時間後に初期印加
電圧より低下させる。 【効果】吸着開始時には反った試料をも吸着できるよう
に十分高い印加電圧とし、その後、吸着状態を保持でき
る限度まで印加電圧を低下させることにより、静電チャ
ック部の発熱を減少させることができ、試料の熱膨張の
問題を解決することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子ビーム描画装置や電
子ビーム測長器などの試料固定に係り、特に静電吸着を
用いて試料チャック装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路の製造、検査工程で用い
られる電子ビーム描画装置や電子ビーム測長器では、高
真空中で半導体ウェハを試料移動ステージに固定する必
要があり、例えば、特開昭63−299137号公報に
示されるような、ウェハ表面に接触してごみを発生する
ことのない静電吸着法などが用いられる。ところが静電
吸着力を発生させるための誘電体には、わずかながら電
流が流れるため発熱を生じ、半導体ウェハを熱変形させ
る大きな原因となっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、十分
な吸着機能を保持しながら発熱の少ない静電吸着装置を
提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、一般に、そり
のある半導体ウェハを確実に吸着するには、十分高い印
加電圧を誘電体に加える必要があるが、ウェハ吸着後に
はそれ以下の印加電圧としても吸着状態を保持できると
いう現象に着目してなされたものである。
【0005】具体的には吸着開始時には十分高い電圧を
誘電体に印加し、その直後から印加電圧を低くして誘電
体中からの発熱を押えることを特徴とする。
【0006】
【作用】試料吸着用誘電体への電圧印加手段として直流
アンプと信号制御回路を用い、信号制御回路は、吸着開
始時には十分高い電圧を印加し、一定時間を経た後に印
加電圧を減少させるように上記直流アンプの入力信号を
制御する。これにより、吸着機能を確保しながら誘電体
からの発熱を減少させることができる。
【0007】
【実施例】以下、実施例を用いて詳細に説明する。図1
に本発明の一実施例を示す。電子ビーム描画装置の試料
移動テーブル1上には、炭化ケイ素(SiC)などの半
導電性誘電材料で作られた円板上の静電チャック板2が
設けられており、試料ウェハ3を吸着固定する。吸着す
るためには、静電チャック板2の裏面に設けられた電極
板4と試料ウェハ3上に接触している導電ピン6の間に
500V程度の直流電圧を印加する。500Vを印加す
ることにより、試料ウェハ3が数十μm程度反っていて
も、確実に吸引,固着することができる。しかし、50
0Vを印加するとウェハ3と静電チャック板2の中には
1mA程度の電流が流れ、0.5Wの発熱を生じる。こ
の発熱量は試料ウェハ3を熱膨張させ、集積回路パター
ンとして無視できない寸法ひずみの原因となる。
【0008】本発明では、直流電圧を印加する手段とし
て高圧アンプ5を用い、誘電体への印加電圧Efを制御
可能とする。すなわち、静電チャックとしての吸着機能
開始信号Sが信号発生回路7に与えられると、図2に示
すように信号発生回路7はただちに高圧アンプ5の出力
電圧Efが500Vになるような信号を発生し、試料ウ
ェハ3の吸着動作を始める。通常、試料ウェハは多少反
っているが、0.1〜0.2秒程度の後には完全に吸着さ
れる。そこで本実施例では、吸着開始後0.3秒を経過
してから印加電圧Efを500Vから200Vへ低下さ
せ、試料ウェハ及び静電チャック板2中に流れる電流を
1mAから0.4mAに減少させ、発熱量を0.08Wに
押える。印加電圧200Vは吸着力を保持させるに十分
な値であり、かつ発熱量0.08Wは試料ウェハの熱膨
張の影響を無視し得る値である。
【0009】信号回路7は、例えば、パルス幅0.3秒
のワンショットパルス発生回路等を利用して容易に作成
できる。さらにもっと簡単には、図3に示すような充放
電回路を用いても構成できる。E1は500Vの直流電
流であり、常時は抵抗R1を介してコンデンサC2を50
0Vまで充電しておく。静電吸着開始命令によりスイッ
チSWが閉じられると、このコンデンサC2に蓄えられ
ていた電荷は静電チャック板2に流れ込む。静電チャッ
ク板2は電気的にはコンデンサC5と抵抗Rfを並列結
合したものと等価であるので、スイッチSWを閉じた直
後には静電チャック2の両端には電圧500Vが印加さ
れ、コンデンサC2の電荷が十分放電された後には、静
電チャック2の両端の電圧Efは次式で示される値に落
ち着く。
【0010】
【数1】
【0011】そこで、静電チャック2板の静電容量:C
f,および電気抵抗:Rfに合わせてR1,C2を適当に
設定することにより、約0.3秒後に500Vから20
0Vに低下するような特性を得ることができる。
【0012】これらの例のほか、信号発生回路7の構成
法には種々のものが考えられる。
【0013】このように、静電吸着開始時には十分高い
電圧を印加して反りのある試料ウェハでも確実に吸引
し、その後、印加電圧を低下させることにより発熱量を
低減させながら吸着力を保持することができる。
【0014】なお、実施例では静電チャックへの印加信
号を直流としているが、これを交流信号としたり、ある
いはパルス状に変化する信号としても良く、要はそれら
信号の振幅あるいはパルス幅等を変化させ、静電チャッ
ク部の発熱量を減少させれば良い。
【0015】
【発明の効果】本発明によれば、十分な吸着機能を持ち
ながら発熱の少ない静電吸着装置を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す回路図。
【図2】静電チャックへの印加信号の説明図。
【図3】本発明の一実施例の信号発生回路図。
【符号の説明】
2…静電チャック板、3…試料ウェハ、5…高圧アン
プ、7…信号発生回路。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】試料を静電力によって吸着固定する静電チ
    ャック装置において、吸着のための印加電圧を変化させ
    る手段を設けたことを特徴とする静電吸着装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、吸着開始後一定時間を
    経てから印加電圧を低下させる電圧可変手段を設けた静
    電吸着装置。
  3. 【請求項3】請求項1において、前記電圧変化手段がパ
    ルス状の信号で吸着を開始した後にパルス幅を変化させ
    る静電吸着装置。
  4. 【請求項4】請求項2において、一定時間後に印加電圧
    を低下させるための電圧可変手段がコンデンサと抵抗か
    らなる充放電回路で構成される静電吸着装置。
JP29702791A 1991-11-13 1991-11-13 静電吸着装置 Pending JPH05136254A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010129673A (ja) * 2008-11-26 2010-06-10 Kyocera Corp 静電チャックおよび被保持物の静電吸着方法
EP2727863A1 (en) * 2012-10-30 2014-05-07 Aoi Seiki Co., Ltd. Chucking apparatus
JP2021130162A (ja) * 2020-02-19 2021-09-09 Smc株式会社 非接触搬送装置

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