JPH05135912A - 薄膜サーミスタ及びその製造方法 - Google Patents

薄膜サーミスタ及びその製造方法

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JPH05135912A
JPH05135912A JP29403391A JP29403391A JPH05135912A JP H05135912 A JPH05135912 A JP H05135912A JP 29403391 A JP29403391 A JP 29403391A JP 29403391 A JP29403391 A JP 29403391A JP H05135912 A JPH05135912 A JP H05135912A
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JP
Japan
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film
thick
alumina substrate
electrode
films
Prior art date
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Pending
Application number
JP29403391A
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English (en)
Inventor
Takeshi Nagai
彪 長井
Katsumi Sasada
勝視 佐々田
Shuji Ito
修治 伊藤
Kenzo Ochi
謙三 黄地
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 小型で、マスク作業の不要な薄膜サーミスタ
素子を提供する。 【構成】 四隅に切断面11、12、13、14を有す
る矩形アルミナ基板1と、前記矩形アルミナ基板1の一
方の表面に配置された一対の厚膜電極膜2a、2bと、
前記一対の厚膜電極膜2a、2bと電気的に接続し、前
記矩形アルミナ基板の前記切断面に形成された一対の貫
通導電性膜4a、4bと、前記一対の厚膜電極膜2a、
2bに積層して配置された感温抵抗体膜3とから構成さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は耐熱性の高い薄膜サーミ
スタ素子及びその製造方法に関するもので、特にリード
線接続が容易で、かつ小型の薄膜サーミスタ素子を提供
するものである。
【0002】
【従来の技術】図3に示すように、従来の薄膜サーミス
タ素子は、平板状アルミナ基板1の一方の表面に一対の
厚膜電極膜2a、2bを形成した後、炭化ケイ素(Si
C)スパッタ膜などの感温抵抗体膜3を一対の厚膜電極
膜2a、2b上に積層して構成される。平板状アルミナ
基板1は、1.8mm×6.5mm×0.5mm程度の形状で
ある。一対の厚膜電極膜2a、2bは、それぞれ櫛形形
状部21a、21bと大面積部22a、22bから構成
される。櫛形形状部21a、21bは主としてサーミス
タ抵抗値を決め、また大面積部22a、22bは内部リ
ード線接続用電極膜で、1−2mm2 の面積を必要とす
る。大面積部22a、22bには、後ほど内部リード線
(直径0.1mm程度の金属細線)が溶接により接続され
る。
【0003】次に、SiC膜が平板状アルミナ基板1の
一方の表面に高周波スパッタ法により蒸着される。この
とき、内部リード線はSiC膜の上に溶接できないの
で、スパッタ中にSiC膜が付着しないように、厚膜電
極膜2a、2bの大面積部22a、22bはマスクされ
る。スパッタ中、平板状アルミナ基板1は600℃以上
の高温に保持されるので、マスク材料もまたそのような
高温で安定であることが求められる。また、一回のスパ
ッタで、多くの平板状アルミナ基板1が平らな基板ホル
ダ上に整然と二次元的に並べられ、1000−1500
個の素子が形成されるので、同時にこれら多くの素子の
大面積部22a、22bがマスクされなければならな
い。高温マスク材料としてアルミナ板は最も優れた材料
の一つである。しかし、アルミナ板は大変硬くて、脆い
ので、同時に多くの大面積部を覆うことのできる一つの
マスクを作ることはできない。このため、実際の生産で
は多くの個々の細長いアルミナマスク板を一個づつ手作
業で整然と二次元的に並べざるを得ない。このマスク作
業は大変複雑で、多くの時間を必要とする。なお、同時
に多くの大面積部22a、22bをマスクできる一つの
金属マスクは容易に形成できるが、金属マスクは熱変形
が大きいので、600℃以上の高温では使用できない
(例えば、ナショナルテクニカルレポート、Vol.2
9、No.1、1983、pp145−153)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記文献に示されてい
るように、SiC薄膜サーミスタは耐熱性に優れ、また
広い温度領域を検出するのに適した抵抗温度特性を有す
るので、0〜350℃の温度範囲で使用される温度セン
サとしてオーブンなどに実用されている。従って、内部
リード線として、耐熱性に優れるPt線、Ni線の細線
が用いられ、通常、この内部リード線は溶接法で一対の
厚膜電極膜2a、2bの大面積部22a、22bにそれ
ぞれ接続される。このように溶接に必要な電極膜の面積
は、1−2mm2 の大面積であるので、素子の形状を前述
した程度以下に小型化できないという課題があった。さ
らに、スパッタ時のマスク作業は多くの作業時間を必要
とするので、価格が高くなるという課題もあった。
【0005】本発明は上記課題を解決するもので、新規
なサーミスタ素子構成により、小型化を図ると共に溶接
作業やマスク作業を不要にすることを目的にしている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の薄膜サーミスタ素子は、四隅に切断面を有
する矩形アルミナ基板と、前記矩形アルミナ基板の一方
の表面に配置された一対の厚膜電極膜と、前記一対の厚
膜電極膜と電気的に接続し、前記矩形アルミナ基板の前
記切断面に形成された一対の貫通導電性膜と、前記一対
の厚膜電極膜に積層して配置された感温抵抗体膜とから
構成されたものである。
【0007】
【作用】本発明は上述した構成によって、矩形アルミナ
基板の四隅の切断面に、一対の厚膜電極膜と電気的に接
続した貫通導電性膜が形成されている。この貫通導電性
膜と内部リード線とは、焼結導電体で容易に接続でき
る。すなわち、貫通導電性膜が従来の厚膜電極膜の大面
積部に対応するので、リード線接続のために矩形アルミ
ナ基板の一方の表面に大面積部を形成する必要がない。
従って、その大面積部の面積に相当する小型化ができ
る。また、スパッタ時にマスク作業が不要であることも
明らかである。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。図1は、本発明の薄膜サーミスタ素子の一実
施例を示す一部分解斜視図である。矩形アルミナ基板1
は四隅に切断面11、12、13、14を有する。矩形
アルミナ基板1の一方の表面に一対の厚膜電極膜2a、
2bを形成した。一対の厚膜電極膜2a、2bは、それ
ぞれ櫛形形状部21a、21bと接続部23a、23b
から構成される。櫛形形状部21a、21bは、従来と
同様、主としてサーミスタ抵抗値を決め、また接続部2
3a、23bは、後述する貫通導電性膜4a、4bと櫛
形形状部21a、21bを電気的に接続する役割を担
う。接続部23a、23bは、従来の大面積部22a、
22bと同様の位置に形成されるが、内部リード線接続
の役割を担っていない。従って、接続部23a、23b
は、従来のような大面積を必要とせず、0.2−0.5
mm2 程度の小面積で充分である。この面積は、従来の大
面積部22a、22bのそれに比べ、1/2−1/10
の小面積である。この結果、従来素子は約12mm2 の面
積を必要としたが、本発明の素子は約7mm2 の面積で充
分であるので、面積にして40%以上の低減、小型化が
できる。
【0009】次に、矩形アルミナ基板1の四隅の切断面
11、12、13、14に、厚膜電極膜2aと電気的に
接続した貫通導電性膜4aおよび厚膜電極膜2bと電気
的に接続した貫通導電性膜4bを形成している。図1で
は、貫通導電性膜4a、4bは、それぞれ二つの貫通導
電性膜41a、41bおよび42a、42bで構成され
る。しかし、例えば、厚膜電極膜2aは一つの貫通導電
性膜41aとだけで電気的に接続されてもよい。厚膜電
極膜2bについても同様であるが、電気的接続の信頼性
を高める点で、上述したように、二つの貫通導電性膜に
よる接続が好ましい。一対の厚膜電極膜2a、2bおよ
び貫通導電性膜41a、42bが形成された後、これら
に積層してSiCスパッタの感温抵抗体膜3を形成し
て、本発明の薄膜サーミスタ素子を構成している。接続
部23a、23bは内部リード線接続の役割を担ってい
ないので、スパッタ時のマスク作業は不要である。な
お、上述した説明では、厚膜電極膜2a、2bを形成し
た後、貫通導電性膜4a、4bを形成しているが、この
順序が逆であってもよいことは明らかである。
【0010】内部リード線は、切断面11、12、1
3、14の上に形成された貫通導電性膜41a、41
b、42a、42bと焼結導電体で容易に接続される。
しかし、焼結導電体は高温での焼結工程により形成され
るので、感温抵抗体の特性が高温焼結工程により変化し
易い。このような場合、図2に示すような構成が望まし
い。同図は、図1に示す直線AA′で切断したときの断
面図で、貫通導電性膜41a、42aと接続された裏面
大面積部43aおよび貫通導電性膜41b、42bと接
続された裏面大面積部43bが矩形アルミナ基板1の他
の表面に形成されている。内部リード線は、裏面大面積
部43a、43bで溶接により接続される。裏面大面積
部43a、43bは、従来の大面積部22a、22bと
同じ大面積を必要とするが、矩形アルミナ基板1の他の
表面に形成されるので、内部リード線接続のために素子
面積を大きくする必要のないことは明らかであろう。
【0011】本発明の薄膜サーミスタ素子の製造法を以
下で詳述する。矩形アルミナ基板1の他の表面からリー
ド線接続用裏面大面積部電極膜43a、43bと貫通導
電性膜4a、4bを同一の印刷工程で印刷した後乾燥す
る。次に、矩形アルミナ基板1の一方の表面から一対の
厚膜電極膜2a、2bを印刷した後乾燥し、この後、同
一の焼成工程で厚膜電極膜と貫通導電性膜とリード線接
続用電極膜を焼成することが望ましい。印刷ペーストと
して、Auペースト、Au−Ptペースト、Ptペース
ト、Ag−Pdペーストなどが用いられる。裏面大面積
部電極膜43a、43b、貫通導電性膜4a、4b、一
対の厚膜電極膜2a、2bの印刷ペーストとして、組成
や焼成温度の異なるペーストをそれぞれ用いてもよい
が、この場合、複数回の焼成工程を必要とし、工程が複
雑になる。焼成工程の簡素化のためには、裏面大面積部
電極膜43a、43b、貫通導電性膜4a、4b、一対
の厚膜電極膜2a、2bのペーストは同じ焼成温度であ
ることが望ましい。焼成工程が一回で済むからである。
しかし、焼成温度が同じでも、組成が異なる場合、焼成
膜にクラックが生じ易い。このような場合、裏面大面積
部電極膜43a、43b、貫通導電性膜4a、4b、一
対の厚膜電極膜2a、2bのペーストは同じにすること
が望ましい。
【0012】裏面大面積部電極膜43a、43b、貫通
導電性膜4a、4b、一対の厚膜電極膜2a、2bを形
成した後、感温抵抗体膜3を一対の厚膜電極膜2a、2
bに積層して形成する。感温抵抗体膜3として、上述し
たSiCスパッタ膜以外にも、複合酸化物膜、Si膜、
Ge膜などの蒸着膜、焼成膜、スパッタ膜など種々の膜
がある。しかし、これらの感温抵抗体膜3の中でもSi
Cスパッタ膜は優れた耐熱性を有するので、電気オーブ
ンなど調理器の温度センサ用感温抵抗体膜3として最適
である。SiCスパッタ膜は、スパッタ時の基板温度が
低くなると、抵抗値が高くなる。実用的抵抗値を得るに
は、基板温度を600℃以上に保持する必要がある。他
方、一対の厚膜電極膜2a、2bとして、Au−Pt電
極膜が通常用いられるが、この膜の耐熱性は800℃程
度である。このためSiCスパッタ時の基板温度は80
0℃以下が望ましい。
【0013】
【発明の効果】以上述べて来たように、本発明によれば
次に示す効果が得られる。
【0014】(1)接続部電極膜は、従来のような大面
積を必要とせず、従来の大面積部電極膜のそれに比べ、
1/2−1/10の小面積にできる。
【0015】(2)この結果、面積にして40%以上の
低減、小型化ができる。 (3)接続部電極膜はリード線接続の役割を担っていな
いので、SiCスパッタ時にマスク作業が不要である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における薄膜サーミスタ素子
の一部分解斜視図である。
【図2】本発明の他の実施例における薄膜サーミスタ素
子の断面図である。
【図3】従来の薄膜サーミスタ素子の斜視図である。
【符号の説明】
11、12、13、14 四隅の切断面 23a、23b 接続部電極膜 4a、4b 貫通導電性膜
フロントページの続き (72)発明者 黄地 謙三 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】四隅に切断面を有する矩形アルミナ基板
    と、前記矩形アルミナ基板の一方の表面に配置された一
    対の厚膜電極膜と、前記一対の厚膜電極膜と電気的に接
    続し、前記矩形アルミナ基板の前記切断面に形成された
    一対の貫通導電性膜と、前記一対の厚膜電極膜に積層し
    て配置された感温抵抗体膜とから構成された薄膜サーミ
    スタ。
  2. 【請求項2】貫通導電性膜と電気的に接続し、矩形アル
    ミナ基板の他の表面にリード線接続用電極膜を形成した
    請求項1記載の薄膜サーミスタ。
  3. 【請求項3】厚膜電極膜と貫通導電性膜が同じ材質であ
    る請求項1記載の薄膜サーミスタ。
  4. 【請求項4】厚膜電極膜と貫通導電性膜とリード線接続
    用電極膜が同じ材質である請求項2記載の薄膜サーミス
    タ。
  5. 【請求項5】矩形アルミナ基板の他の表面からリード線
    接続用電極膜と貫通導電性膜を同一の印刷工程で印刷し
    た後乾燥する工程と、前記矩形アルミナ基板の一方の表
    面から厚膜電極膜を印刷した後乾燥する工程と、同一の
    焼成工程で厚膜電極膜と貫通導電性膜とリード線接続用
    電極膜を焼成する工程と、感温抵抗体膜を厚膜電極膜に
    積層して形成する工程とから成る薄膜サーミスタの製造
    方法。
  6. 【請求項6】厚膜電極膜の焼成温度と貫通導電性膜の焼
    成温度とリード線接続用電極膜の焼成温度が同じである
    請求項5記載の薄膜サーミスタの製造方法。
  7. 【請求項7】感温抵抗体膜が基板温度800℃以下で形
    成された炭化ケイ素スパッタ膜である請求項5記載の薄
    膜サーミスタの製造方法。
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