JPH05135152A - 図形対応データ表示システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 データファイルそのものに手を加えることな
く、データファイル内のデータ識別名と図形の領域識別
名とを関連付けて、データファイル内の文字データや数
値データを図形上のある領域に対応させて表示する図形
対応データ表示システム。 【構成】 データファイルからデータを読み込むデータ
入力処理部１と、図形情報ファイルから図形情報を読み
込む図形情報処理部２と、データ識別名と図形領域を関
連付けるデータ対応表を作成するデータ対応表作成部３
と、表示データと図形領域とを関連づけて図形中のデー
タ表示位置を決める対応データ制御部４と、表示データ
と図形を一つの画面に表示する結果出力部５とから構成
される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、図形上に表示するデー
タと図形領域とを対応付けるデータ対応表を使って、一
つの画面上にデータと図形とを表示する図形対応データ
表示システムに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来技術では、文字データや数値データ
を図形上のある領域に対応させて表示する場合、この図
形の図形情報を作成した際に設定した領域識別名（領域
名称、または領域コード）を、データファイル内に表示
位置を示す情報として含める必要があった。

【０００３】すなわち、データファイル内の領域識別名
と図形情報中の領域識別名とが合致することで文字デー
タや数値データを表示する領域を決定していた訳であ
る。

【０００４】この方式によると、データファイルには必
ず領域識別名を含めねばならず、図形対応データ表示を
行なうために、既存のデータファイルを修正しなければ
ならない、という欠点がある。

【０００５】また、表示位置を領域識別名により１：１
で対応させるため、図形上の一つの領域に複数のデータ
の合計値を表示したり、複数の領域をグルーピングした
上でデータを表示するといったこともできなかった。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】従来の技術では、図形
の領域識別名を意識しないで作られた独自のデータは、
そのままでは、図形の領域に関連付けて表示することが
できなかった。

【０００７】本発明では、データファイルそのものに手
を加えることなく、データファイル内のデータ識別名と
図形の領域識別名とを対応づけたデータ対応表を作り、
これを使ってデータと図形領域との関連付けを実現し、
一つの画面に図形対応データとして表示することを目的
とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明の図形対応データ
表示システムは、図形上に表示する文字データまたは数
値データを格納したデータファイルからデータを読み込
むデータ入力処理部と、図形情報ファイルから、座標、
領域名称、領域コード、データ描画基点などの図形情報
を読み込む図形情報処理部と、前記データ入力処理部で
読み込んだデータ中のデータ識別名、例えば、支店別情
報データであれば支店名や支店コードといった文字デー
タと、前記図形情報処理部で読み込んだ図形情報中の領
域識別名、例えば、都道府県名や都道府県コードといっ
た文字データとの対応付けを行い、データ対応表を作成
するデータ対応表作成部と、前記データ対応表作成部で
作成したデータ対応表を使って、表示データと図形領域
とを関連付けて図形中でのデータ表示位置を決める対応
データ制御部と、表示データと図形を一つの画面に表示
する結果出力部により構成される。

【０００９】

【実施例】次に本発明について図面を参照して説明す
る。

【００１０】図１は、本発明の実施例の構成図である。

【００１１】１のデータ入力処理部では、データファイ
ルからデータを読み込み、同時にメモリ素子上にデータ
情報テーブルを作成する。

【００１２】２の図形情報処理部では、図形情報ファイ
ルから、座標、領域名称、領域コード、データ描画基点
といった図形情報を読み込み、同時にメモリ素子上に図
形情報テーブルを作成する。

【００１３】３のデータ対応表作成部では、データ情報
テーブル中のデータ識別名と図形情報テーブル中の領域
識別名の情報を画面に一覧表示し、利用者からの対話的
指示によりデータ識別名と図形領域を対応付けるための
データ対応表を作成する。

【００１４】ここで作成するデータ対応表は、データ対
応表名、図形名などの情報を持つヘッダー情報部と、デ
ータ識別名情報部と、図形領域情報部とから構成され
る。

【００１５】４の対応データ制御部では、データ情報テ
ーブルと図形情報テーブルとデータ対応表の情報をもと
に、表示データの図形上での表示位置を決める。

【００１６】５の結果出力部では、４の対応データ制御
部での処理結果を、ディスプレイ装置上に出力する。

【００１７】以上、図１で全体の処理の内容を簡単に説
明したが、支店別売上データを近畿地方（都道府県分割
図）の図形と関連付けて表示する場合を例として説明す
る。

【００１８】まず、図２に示すような支店別売上データ
を読み込む（データ入力処理部）。ここで、データ識別
名は「琵琶湖支店」、「奈良支店」といった支店名とな
る。

【００１９】次に、図形情報ファイルから、図３にある
ような近畿地方の図形情報を読み込む（図形情報処理
部）。ここで、図形の領域識別名は「三重県」、「滋賀
県」といった都道府県名となる。

【００２０】この例の場合、データ識別名が支店名で領
域識別名が都道府県名となるので、従来の識別名の合致
を判断して対応させる技術では、図４のような結果は得
られない。

【００２１】そこで図４のように、データ識別名と図形
領域を対応させるためにデータ対応表を作成する（デー
タ対応表作成部）。

【００２２】作成するデータ対応表の構成を図５および
図６に示す。

【００２３】図５の１のヘッダー情報部には、データ対
応表名、図形名称、および作成日等の付属情報が格納さ
れる。このヘッダー情報部は、一つのデータ対応表の先
頭に一つ作成される。

【００２４】２のデータ識別名情報部には、データ識別
名についての情報が格納され、図形領域と対応付けたデ
ータ識別名の数だけ作成される。複数のデータ識別名を
一つの図形領域と対応付けたときには、データ識別名情
報部に登録された全データ識別名の何番目と何番目が対
応付けられたかを検索する。

【００２５】３の図形領域情報部には、図形領域に関す
る情報が格納され、データ識別名に対応付けた図形領域
の数だけ作成される。あるデータ識別名に複数の図形領
域を対応付けたときには図形領域情報部に登録された全
領域識別名の何番目と何番目が対応付いているかを検索
する。

【００２６】以上がデータ対応表の構成である。次に、
データ対応表作成部の処理について説明する。

【００２７】データ情報テーブルと図形情報テーブルの
情報をもとに、データ識別名（この場合は支店名）と領
域識別名（この場合は都道府県名）を一覧表示するとと
もに、図形情報を展開して、画面に図形を描画する。

【００２８】この状態で、利用者は対応付けを始める
（図７）。

【００２９】１．「データ識別名」の一覧から、支店名
を１つ指定する。

【００３０】２．「領域識別名」の一覧から、先に指定
した支店名に対応する都道府県名を選択する（複数選択
可）。

【００３１】３．都道府県名の選択を終了する。

【００３２】図７では「奈良支店」と「奈良県」を対応
付けている。この処理で「奈良支店」のデータが「奈良
県」の位置に表示される。

【００３３】以上の１，２，３の処理を繰り返して、対
応させるデータ識別名と領域識別名とを指定していき、
データ対応表を完成させる。

【００３４】データ対応表が完成すると、処理は図１．
４の対応データ制御部に移り、表示データの図形上での
位置が決められ、５の結果出力部を通して図４のような
売上データ情報が一つの画面に表示される。

【００３５】以上、各支店の売上データを近畿地方図
（都道府県分割）に表示する場合の実施例を示した。こ
の実施例では、データと図形領域が１：１で対応付いて
いるが、例えば、大阪府に梅田支店と大阪支店の２店が
ある場合でも対応付けることができる（複数：１の対
応）。

【００３６】この場合、売上データは大阪府の位置に２
店の売上の合計が表示される。

【００３７】また、図形として地図を用いて説明した
が、市街図のようなものや、路線図のようなものでも、
位置を示す領域名称を持つ図形であれば、全て本発明の
処理対象となる。

【００３８】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
以下のような効果が得られる。

【００３９】（１）データを作成するときに、図形情報
が持っている領域のコード、領域の名称など領域識別名
を考慮して作成する必要がない。

【００４０】（２）既に作成してあるデータファイル
や、図形情報ファイルを修正しなくてもよい。

【００４１】（３）あらゆる図形上にデータを表示させ
ることが可能となる。

【００４２】（４）データと図形の組み合わせはそのま
まで、データ対応表を置換するだけで多様な出力結果を
得ることができる。

【００４３】（５）データと図形領域を１：１で対応さ
せるばかりでなく、一つのデータと図形上の複数領域と
を対応付けることにより、領域のグルーピングが可能と
なる。また、図形上の一領域に複数のデータを対応付け
ることにより、一領域上に複数データの合計値を表示さ
せることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の全体の処理の流れを説明した図。

【図２】支店別売上データ表。データファイルとして登
録されているファイルの内容。

【図３】支店別売上を表示したい図形。図形情報ファイ
ルに登録されている近畿地方の都道府県分割図。

【図４】図２の売上データと図３の近畿地方都道府県分
割図を一つに表示した図。本発明を使用した結果、出力
される。

【図５】データ対応表の構成図。データと図形領域とを
対応付けた情報を格納する。

【図６】データ対応表の各情報部のレイアウト。

【図７】データ対応表を作成している経過の画面の図で
ある。データと図形の対応付けを指定している。

【符号の説明】

１ データ入力処理部 ２ 図形情報処理部 ３ データ対応表作成部 ４ 対応データ制御部 ５ 結果出力部

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 図形上に表示する文字データまたは数値
   データを格納したデータファイルからデータを読み込む
   データ入力処理部と、 図形情報ファイルから、座標、領域名称、領域コード、
   データ描画基点などの図形情報を読み込む図形情報処理
   部と、 前記データ入力処理部で読み込んだデータ中のデータ識
   別名と、前記図形情報処理部で読み込んだ図形情報中の
   領域識別名との対応付けを行い、データ対応表を作成す
   るデータ対応表作成部と、 前記データ対応表作成部で作成したデータ対応表を使っ
   て、表示データと図形領域とを関連付けて図形中でのデ
   ータ表示位置を決める対応データ制御部と、 表示データと図形を一つの画面に表示する結果出力部、
   とを備えることを特徴とした図形対応データ表示システ
   ム。