JPH05134670A - 電子楽器 - Google Patents

電子楽器

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JPH05134670A
JPH05134670A JP3050785A JP5078591A JPH05134670A JP H05134670 A JPH05134670 A JP H05134670A JP 3050785 A JP3050785 A JP 3050785A JP 5078591 A JP5078591 A JP 5078591A JP H05134670 A JPH05134670 A JP H05134670A
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JP
Japan
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circuit
waveform
memory
tone
gate
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Application number
JP3050785A
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English (en)
Inventor
Senji Obayashi
宣治 尾林
Hikari Hashizume
光 橋詰
Tetsuji Sakashita
哲司 坂下
Seiji Kameyama
征二 亀山
Sadaaki Ezawa
定明 江沢
Hironori Watanabe
宏徳 渡辺
Tatsunori Kondo
達憲 近藤
Toshio Kugisawa
敏雄 釘沢
Yutaka Washiyama
豊 鷲山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、音域ごとに波形情報を記憶し、押下
鍵の属する音域ごとに異なる波形情報を読出すことによ
り、音域ごとに異なる楽音を発生させ、自然楽器に近い
楽音を発生できるようにしたものである。 【構成】チャンネル21 、22 からのオクターブコード
は、ゲート回路31 、32 を介してオクターブ選択回路
23に入力されてデコードされ、メモリ回路20内に与
えられて、対応音域の波形データのメモリエリアが指定
される。また、チャンネル21 、22 からの音名コード
は音名選択回路41 、42 に入力されて音名コードに応
じた周波数のクロック信号が出力され、これが波形形成
回路51 、52 を介してアドレスカウンタ61 、62
入力されてカウントされ、これがメモリ回路20に与え
られて波形データが読出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、押鍵信号に対応する音
域の波形情報を読み出し、これを処理し鍵に対応する周
波数の楽音波形を得るための電子楽器に関するものであ
る。
【0002】
【発明の背景】近年電子楽器の音源装置においては、所
要の楽音波形の一周期を予め波形メモリ回路に記憶させ
ておき、波形メモリ回路に記憶されている波形を音階周
波数に比例する繰返し周期を有する音源クロック信号で
読み出すことにより、各音階周波数の楽音波形を得る方
式のものが提案されている。
【0003】この方式によれば、複雑な楽音波形、とく
に自然楽器音等を忠実に再現しようとすると、波形メモ
リ回路のメモリ容量がぼう大となる。また従来の1鍵1
ジェネレータ方式で上述の音源装置を構成した場合に
は、装置そのものが大型複雑となる。そこで本出願人は
前者を簡略化するため特願昭49−105861号(特
公昭55−2640号)と特願昭49−139935号
(特公昭53−5544号)により新規の方式を提案し
た。これらの方式は所要の楽音波形を直線近似により、
1周期を不等間隔(49−105861)または等間隔
(49−139935)に複雑分割し、各区間内の波形
の傾斜と振幅変化および時間情報(49−10586
1)のデータをメモリすればよい。このためメモリ容量
を各段に減少でき、かつ少ないメモリ容量で量子化ステ
ップ数を多くとることができるため、量子化ノイズも軽
減できる等の利点を有する。
【0004】上述した特願昭49−105861号およ
び特願昭49−139935号に示された音源装置は自
然楽器音をほぼ忠実に再現するには有利であるが、複数
音を同時に演奏したいという電子楽器特有の希望を達成
するためには、前記の波形メモリ回路をさらに複数個設
けなくてはならず装置が膨大となる。
【0005】そこで本出願人に係る特願昭50−796
73号(特開昭52−3421号、特公昭57−551
75号)により新規の提案が行われた。すなわち本方式
によれば所要とする楽音波形における1周期を複数分割
して、各分割区間内の波形の傾斜と振幅変化の情報をメ
モリさせておき、読出し手段情報を時分割的に読み出す
ことにより、1つの波形形成情報に基づいてそれぞれの
周波数の異なる波形を同時に得ることができるものであ
る。このようにしてメモリ容量を増大させることなく複
数音の同時発生が可能となる。
【0006】さらに同じく本出願人の提案に係る特願昭
50−96035号(特開昭52−45322号、特公
昭57−38920号)により、符号化されたデジタル
信号により送出される押鍵、離鍵信号を必要とする音源
回路に振り分けるキーアサイナについての改善提案が行
われた。一方、自然楽器音においては、これによって発
生される楽音波形は、音域に応じてその含まれる周波数
スペクトラムは変化、つまり音域によって波形が異なっ
ており、これを1つの楽音波形で単純に近似させること
は難しいという問題点が存在する。
【0007】本発明の目的は、楽音波形が音域により周
波数スペクトラムが変化する点を加味して自然楽器音を
忠実に再現しうる音源装置を具えた電子楽器を提供する
ことである。
【0008】
【課題を解決するための手段及び作用】前記目的を達成
するため、本発明の電子楽器は、それぞれ音域ごとに異
なるワード数で波形の情報を記憶し、鍵音名に従ってア
ドレス信号を出力するとともに、前記押下鍵の属する音
域に従って前記複数のメモリ手段の1乃至複数のメモリ
手段を指定し、このメモリ手段の指定と前記アドレス信
号発生手段からのアドレス信号とによって前記波形の情
報を読み出すようにしたものである。
【0009】したがって、それぞれの音域に対応して楽
音波形を形成しうるので、より一層自然な楽器音を再現
できる
【0010】
【実施例】図1は本発明を適用する、2チャンネルを有
するキーアサイナを使用した電子楽器の構成を示す説明
図である。このキーアサイナについての詳細は省くが、
本願と同一出願人による特願昭50−96035号(特
開昭52−45322号)のようなキーアサイナを適用
することが望ましい。
【0011】図1において、鍵盤1の鍵信号を2チャン
ネルに割り当てる。チャンネル21 、22 よりの鍵情報
は音名コードがラインL1-1 、オクターブコードがL2-
1 、押離鍵情報がラインL3-1 で示される。最後の押離
鍵情報はキーアサイナが鍵盤操作による押鍵を捕獲して
いるか否かを示す情報である。
【0012】時分割クロック発生器17からのクロック
により順序パルス発生器18を動作させ、順序パルス発
生器18から発生される順序パルスT1、T2のうち、
順序パルスT1をラインL7-1 を経てゲート回路31
与えチャンネル21 からのオクターブコードをゲート回
路31によって時分割のデータとし、オクターブバスラ
インL3 を経てオクターブ選択回路23に与える。
【0013】オクターブ選択回路23はデコーダ回路に
よって構成され、次に述べるメモリ回路20に示される
音域に対応するワード数のメモリを動作させる。メモリ
回路20にはオクターブ毎に1周期の波形データがその
オクターブに対応するワード数でそれぞれ用意されてい
る。すなわち音源装置261 からの出力により、図5に
示すようにワード数を変化した各音域のメモリアドレス
を指定する。この場合の音源装置からの供給ラインのビ
ット数も示される。
【0014】ここで本願に適用された音源装置をよく理
解するためには、前述の特願昭50−79673号(特
開昭52−3421号)を参照することとする。この発
明では複数音同時に発生可能な電子楽器において、波形
データメモリを発音するチャンネル毎に具えるのではな
く、波形データメモリを時分割使用し各チャンネル共通
に使用する技術が開示されており、さらに波形形成方法
として、処理要する楽音波形における1周期を複数分割
して、各分割区間内の波形の傾斜と振幅変化の情報をメ
モリさせておき、所望の楽音波形を得る技術が開示され
ている。
【0015】本願における図1の音源装置261 は、こ
の特願昭50−79673号(特開昭52−3421
号)の構成を適用したものである。従って、本願図1の
音源装置261 内の第1のラッチ回路81 、ゲート回路
1 の構成は、音名選択回路41 、波形形成回路51
アドレスカウンタ61 、第2のラッチ回路71 が、順序
パルス発生器18による時分割タイミングとは非同期で
動作するため、特にアドレスカウンタ61 からのデータ
をゲート回路91 で時分割タイミングによってメモリ回
路20へ供給し、メモリ回路20から読み出された波形
データを時分割タイミングで第1のラッチ回路81にラ
ッチし、そのラッチされたデータを波形形成回路51
動作タイミングで第2のラッチ回路71 でラッチし、波
形形成回路51 に波形データを供給するための構成であ
る。
【0016】また、本願の波形形成回路51 は、特願昭
50−7963号(特開昭52−3421号)に示され
るような、レートマルチプライヤーとアップダウンカウ
ンタで構成されることが望ましい。さらに、本願のアド
レスカウンタ61 は、前述のレートマルチプライヤーが
動作する一動作周期毎に出力されるパルスをカウントす
る、複数ビットのカウンタであることが望ましく、この
アドレスカウンタ61 によってメモリ回路20を読出す
ためのアドレスを発生するものである。
【0017】このアドレスによりメモリ回路20から読
み出される波形データは、例えば波形の傾きの上昇、下
降を決定する1ビットの波形の傾斜情報と、傾きの度合
いを決定するための複数のビットからなる振幅変化の情
報からなる。この振幅変化の情報は楽音波形を複数サン
プルポイントでサンプリングンした時、各サンプルポイ
ント間の差分から得られる。
【0018】この振幅変化の情報は、レートマルチプラ
イヤーに供給され、このレートマルチプライヤーの他の
入力に供給される音名選択回路41 からのクロック信号
のパルス列に対し、そのパルス密度を制御する。言い換
えれば、振幅変化の情報はパルス密度に変換される。
【0019】アップダウンカウンタは、前記波形の傾斜
情報によりアップカウントか、又はダウンカウントする
かが決定され、前記レートマルチプライヤーによって制
御されたパルス密度のパルス列をカウントすることによ
りほぼ直線的に傾斜した波形を作り出す。アドレスカウ
ンタ61 が示すアドレスが進められると、それにしたが
ってメモリ回路20に記憶された波形データを順次読み
出し、前記動作を繰返すことにより直線近似された楽音
波形が形成される。
【0020】動作説明にもどると、チャンネル21 より
音名選択回路41 に音名コードL1-1 が与えられ、マス
タ発振器14よりクロック周波数のうち音名コードに対
応する音名クロックを選択する。マスタ発生器14は図
5における音域が61鍵C2〜C7とすれば、m×n×
(C7〜C6#音階周波数)の周波数に対応して、12
音階に対応する12個のクロックを発生する。ここでm
は、図5に示すように最高音域(C7〜C6#)に対応
するメモリワード数であり、nは次の波形形成回路51
つまり前述のレートマルチプライヤの一動作周期のクロ
ック数を示し、音名選択回路41 によって選択されたク
ロックは、この波形形成回路51 によってn分周される
ことになり、アドレスカウンタ61 に与えられる。
【0021】このアドレスカウンタ61 はm=4、つま
り図5から最高音域のメモリワード数が4ワードであ
り、最低オクターブのC2は32mワードであることか
ら、4×32=128より128進のカウントで構成さ
れればよく、前述のn分周された波形形成回路51 から
のクロックによりカウントが行われる。このアドレスカ
ウンタ61 のアドレスをゲート回路91 に与える。この
時分割クロックT1によって前記アドレスカウンタ61
よりのアドレスを時分割し、他のチャンネルの信号とと
もにアドレスバスラインL5 を経て、前述のメモリ回路
20に与えられる。
【0022】アドレスカウンタ61 の出力を分岐入力し
た同期パルス発生回路101 は、アドレスカウンタ61
の一周期毎例えばアドレスカウンタ61 の値が0のとき
に、1個のパルスを発生し同期信号として後述の同期化
回路24に供給する。この同期信号は波形形成の初期動
作を確実するために使用され、本願に適用された特願昭
50−79673号(特開昭52−3421号)のよう
な音源方式では、波形形成をする際所望の楽音波形に対
応した1組の波形データの最初から波形形成する必要が
ある。
【0023】たとえば演奏者が押鍵しながら音色タブレ
ットを切換えた場合、アドレスカウンタ61 は必ずしも
メモリの先頭番地を示しているわけではなく特定されな
い。またアップダウンカウンタの値も同様に不定であ
る。
【0024】この場合波形形成回路51 の動作は、新た
な音色タブレットに対応するメモリのアドレスカウンタ
1 が示す番地の波形データが読出され、アップダウン
カウンタに残留する値に対し新たな波形データによるパ
ルスカウントが開始されるので、以前の波形のゼロクロ
ス点と新たな波形のゼロクロス点が一致しなくなる場合
がある。このことにより波形が直流変動をひきおこし、
極端な場合には波形がオーバーフローする。
【0025】これを防止するためには、音色タブレット
が切換えられた場合、すぐさまメモリの波形データを変
更するのではなく、必ず波形の値がゼロとなる点に合わ
せて、波形データを次の新たな音色タブレットの波形デ
ータに切換えればよい。つまり、形成される楽音波形の
1周期のスタート時点に同期して、音色タブレットの信
号を受け入れることにより、この問題が解決できる。従
ってアドレスカウンタ61 の一周期は楽音波形の周期に
対応しているため、前記同期信号の発生に従って波形形
成開始させるようにするとよい。
【0026】また、補数回路19はメモリ回路20に波
形の半周期を記憶させ、この半周期の波形データを反復
して読み出すことによって、一周期のデータを記憶させ
た場合と同様の動作を行なわせうるものであって、必要
に応じて補数回路19を使用するとよい。
【0027】このようにしてアドレスカウンタ61 に応
じてメモリアドレスが指定される。すなわち、前記オク
ターブコードにより、オクターブ選択回路23によって
メモリ回路20内のどのメモリ部分が動作すべきか選択
される。つまり図5に示される音域に対応するワード数
のメモリ指定が、オクターブ選択回路23によってなさ
れるため、そのオクターブに対応するワード数のメモリ
部が、アドレスバスラインL5 からのアドレスによっ
て、時分割クロックT1のタイミングで読み出される。
この場合メモリ回路20内のメモリ部分とアドレスカウ
ンタ61 からの供給ビット数の関係は、図5に示すよう
に順次オクターブが低くなると増加するようにする。
【0028】この図5をより詳細に説明すると、音域C
2に対応するメモリ部分にはXつまりアドレスカウンタ
1 のすべてのビット、例えば7ビット全部を供給す
る。音域C2#〜C3に対応するメモリ部については、
アドレスカウント61 の最上位ビットを除く6ビットを
供給するように、ラインL5 からの供給ビットとメモリ
部を結合する。音域C3#〜C4に対応するメモリ部に
ついても、同様にアドレスカウンタ61 の最上位2ビッ
トを除く5ビットを供給するように、ラインL5からの
供給ビットとメモリ部を結合する。以下同様に各音域毎
のメモリ部とラインL5 からの供給ビットを結合する。
【0029】ここでアドレスカウンタ61 は、押鍵の音
名が同じであればオクターブが異なっていてもカウント
する速度は同一で動作する。音域C2の場合、アドレス
カウンタ61 のカウントが0〜127まで動作するとき
そのC2の楽音波形の一周期が形成される。次に音域C
2#〜C3の場合、アドレスカウンタ61 が0〜63ま
で動作するときこの音域の楽音波形一周期が形成され
る。アドレスカウンタ61 が64〜127の動作を行な
う時、この音域に対応するメモリ部分にはアドレスカウ
ンタ61 の最上位ビットが供給されていないので前述の
0〜63までの動作と同じ動作を行う。
【0030】従ってC2の場合の楽音波形の1周期が形
成される時間の半分の時間で、音域C2#〜C3の楽音
波形一周期が形成される。以下オクターブが上がるごと
に各メモリ部分のワード数が半減するので、各オクター
ブに従って所望のワード数で押鍵に対応する周波数の楽
音を得ることができる。
【0031】動作説明に戻ると、時分割タイミングT1
でメモリか色20から読み出される波形データはゲート
回路21を経て、加算回路22に与えられる。ゲート回
路21はチャンネル21 によってある鍵が捕獲されてい
る場合、その対応する時分割クロックT1のタイミング
で同期化回路24からの出力信号がゲート回路21に与
えられ、メモリ回路20から波形データを出力させる。
同期化回路24を説明するにあたって便宜上図4を同時
に参照しながら述べると、同期化回路24は例えば図4
のような構成を各チャンネル毎に有するものであり、図
4の場合は1つのチャンネル分のみを示し、他のチャン
ネルについても同様の構成を有するが図示は省く。この
詳細動作説明は後述するが、同期化回路242 とゲート
回路24 1 によって構成される。
【0032】前述の同期化回路241 は音色タブレット
25(図4の場合S25ロ、G25ハの2個の音色タブ
レットの信号が図示されているが、通常は発生できる音
色の数に対応する)からのどの音色を発生すべきかを指
示する音色タブレットスイッチのオン・オフ信号と、チ
ャンネル21 からの押離鍵情報をラインL2-1 より受け
る。またさらにチャンネル21に対応する同期パルス発
生回路101 よりの同期信号は、ラインL6-1 を介し同
期化回路242 に与えられる。この同期化回路242
Dタイプ・フリップフロップより構成され、チャンネル
1 に鍵が割り当てられると、ラインL3-1 よりの押離
鍵情報によってクリアが解除される。音色タブレット2
5のオン・オフ信号がDフリップフロップのD端子に与
えられており、ラインL6-1 からの同期信号がクロック
端子に与えられると、フリップフロップには“1”が書
き込まれ、Dフリップフロップの出力“1”はゲート回
路241 に与えられる。
【0033】図4の場合はカップラーを実施するためア
ンドゲート242-3 、242-4 が、音色タブレット25
とDフリップフロップ242-5 、242-6 の間に配置さ
れるが、通常はこのアンドゲートは不要である。また図
4の場合はDフリップフロップ242-5 、242-6 のク
ロック端子CKに入力する同期パルスは、L6-1-G 、L
6-1-S となっているが、通常はL6-1 を共通に入力して
もよい。ゲート回路241 には、順序パルス発生器18
からチャンネル21 に対しラインL7-1 より時分割クロ
ックT1が、チャンネル22 に対しL7-2 により時分割
クロックT2がそれぞれ供給されており、割り当てられ
たチャンネル21 に対応する時分割クロックT1のタイ
ミングで、前述のDフリップフロップの出力1がゲート
回路241 を介しゲート回路21に与えられる。チャン
ネル22 に対する同期化回路242 、ゲート回路241
は図示しないが、チャンネル21 、チャンネル22 に対
応するゲート回路241 の各出力は、ORをとってゲー
ト回路21へ供給すればよい。
【0034】メモリ回路20を含むその周辺回路は、図
2においてさらに詳細に図示されている。すなわち、図
2に示すように、メモリ回路20はマトリックス状に配
列した複数個のメモリからなり、横軸にオクターブ数、
縦軸に異なる音色に分割されたデータが記憶されてい
る。ゲート回路21も音色に対応して複数のゲート回路
が配置されている。図2の場合は音色タブレット3個の
場合の例である。
【0035】ゲート回路21を制御する3本の制御ライ
ンは、同期化回路24中のゲート回路241 から供給さ
れるものであり、この場合同期化回路24は3音色を制
御するため、Dフリップフロップ3個とゲート回路24
1において、アンド回路を3個必要とする構成となる。
これら複数のゲート回路の出力を加算するように、加算
回路22が構成されている。これらの複数個のメモリの
縦軸の関係は、各々異なる音色の関係であり、音色タブ
レット25中の音色タブレットの各々に対応しているこ
とになる。従って音色タブレット25の操作に対応し、
ゲート回路21のそれぞれのブロックが制御され、加え
合せるべき波形データの選択制御を行なう。
【0036】図1に戻り、メモリ回路20からの出力で
ある波形データは、加算回路22より加算されたデータ
バスラインL4 を経て、その対応する時分割された波形
データが第1のラッチ回路81 に与えられる。すなわち
ラッチ回路81 は前記ゲート回路91 の時分割パルスと
同一のパルスT1の後端でラッチを行なっているため、
このチャンネルに対応するデータがラッチされる。つま
り、順序パルス発生器18からの時分割パルスが一巡す
る周期の周波数は、音源装置261 内のアドレスカウン
タ61 の状態が変化する周波数より十分に高い周波数
(2倍以上)であれば、アドレスカウンタ61 のアドレ
スを読みとばすことなく確実にメモリ回路20に供給で
き、メモリ回路20から読出された波形データを第1の
ラッチ回路81 へ供給できる。
【0037】この波形データは第2のラッチ回路71
波形形成回路51 の出力のクロックによって楽音波形に
同期してもう1度ラッチしなおされ、この波形データが
波形形成回路51 に与えられる。この波形形成回路51
において、アドレスカウンタ61 のカウント値に対応し
てメモリ回路20に記憶されている波形データが順次読
み出される。この波形データは所望とする楽音波形を複
数分割し、各分割区間内の波形の傾斜と振幅変化のデー
タであって、このデータに基づき所望とする楽音波形が
得られる。
【0038】波形形成回路51 によって形成されるデジ
タル楽音波形を乗算回路111 に供給し、これにエンベ
ロープ波形A1を付加し、D−A変換器121 によって
DA変換され、アナグロ楽音波形としてアナグロマルチ
プレクサ131 に供給される。アナグロマルチプレクサ
131 において、チャンネル21 より供給されるオクタ
ーブコードL2-1 によって、各音域に対応するカットオ
フ周波数を有する複数個のフィルタからなるフィルタ回
路15に分配し、サウンドシステム16に導く。
【0039】以上はチャンネル21 、ゲート回路31
よび波形形成回路51 を含む音源装置261 等と、各チ
ャンネル共通のメモリ回路20等とより成る第1チャン
ネルの構成と動作について述べたが、チャンネル22
ゲート回路32 、および波形形成回路52 を含む音源装
置262 等と、各チャンネル共通のメモリ回路20等よ
り成る第2チャンネルの構成と動作は、全く第1チャン
ネルと同様であり相当する構成は添字1 、2 で示してあ
る。
【0040】以上はキーアサイナを2チャンネルとし、
各チャンネルの音源装置からのアドレス信号を時分割化
し、共通のメモリ回路20から波形データを読出し、音
域により異なる周波数スペクトラムを有する波形データ
を自由に設定することができる。これにより従来の電子
楽器のように、全音域を同一波形で楽音形成するものと
比較してより自然楽音に近い音を実現することができ
る。
【0041】図3は本発明におけるカップラ技術に関す
る説明図である。この実施例によるとスウェル(上鍵
盤)とグレード(下鍵盤)に対応する音の発生は、一方
もしくは両方同時に発音可能となる。しかし、図3の実
施例の場合、チャンネル21 はスウェルおよびグレード
の両方の鍵域の押鍵を割り当て可能なので、ある押鍵が
スウェルなのかグレードなのかを識別する信号が必要と
なる。従って、この識別信号を鍵盤名コードを追加する
変形は前述の特願昭50−96035号(特開昭53−
45322号)によれば、当業者には容易に理解できる
変形である。すなわち図1における第1チャンネル内の
音源装置261内を鍵域区分として、スウェルとグレー
ドの2系列に区分する。従ってマスタ発振器14より並
列にスウェルとグレード系列の音名選択回路4S、4G
を音源回路26S、26Gに接続し、音名選択回路4
S、4Gにはチャンネル21 よりラインL1-1 を介して
音名コードを入力し、音源回路26S、26Gより楽音
波形が2系列の乗算回路11S、11Gに出力する。
【0042】同様に音源回路26Sおよび26Gより、
図1のゲート回路9のラインL5 に相当するラインを入
力し、それぞれ補数回路、メモリ回路、ゲート回路、乗
算回路より成る2系列19S〜22Sおよび19G〜2
2Gを通して、図1の加算回路22の出力ラインL4に
相当するラインを通して波形データを読出す。またメモ
リ回路20S、20Gをそれぞれ制御するオクターブ選
択回路23S、23Gには、図1のゲート回路31 のラ
インL8 に相当するラインを介しオクターブコードが入
力される。また点線枠同期化回路24内の同期化回路2
2 には、音源回路26S、26Gよりそれぞれ図1の
同期パルス発生回路101 のラインL6-1 に相当するラ
インを介して同期信号が入力される。同期化回路242
の出力信号はゲート回路241 に与えられ、時分割クロ
ックT1によって前記出力信号は、ゲート回路21S、
21Gに並列に出力する。
【0043】このような構成において同期化回路242
に対し音色タブレット25中に存在するカプラスイッチ
(GRtoSW)を押すと、カプラ情報が同期化回路2
2 へ入力され、それまでグレード(GR)系列のみが
動作し発音していた場合でも、キーアサイナよりの鍵盤
名コードにより、対応する波形形成回路をも動作させ2
系列の楽音波形を選択し発音させることができる。
【0044】図4は上述の機能をもたせた同期化回路2
2 とゲート回路241 の詳細な回路例を示し、チャン
ネル1に対応したものを示す。従ってチャンネル2には
同様の構成が用意されることになる。同図において、同
期化回路242 は音色タブレット25からの各信号が端
子25イの(カプラ)スイッチ(GRtoSW)、25
ロのスウェル(SW)、25ハのグレード端子に入力さ
れる。スウェル(SW)またはグレード(GR)の鍵盤
名コードを与えるラインYのインバータ242- 1 による
反転入力と端子25イのカプラスイッチ入力とを、OR
ゲート242-2 を通して端子25ロのタブレット入力S
25とともにANDゲート242-3 に入れ、その出力を
第1のD形フリップフロップ242-5 のD端子に入力す
る。
【0045】一方ラインYの入力と端子ハの入力G25
とをANDゲート242-4 に入れ、その出力を第2のD
形フリップフロップ242-6のD端子に入力する。これ
らのDフリップフロップ242-5 、242-6 のCK端子
には、2系列の前述の音源回路26Sおよび26Gか
ら、ラインL6-1-S 、L6-1-G を介し同期信号が供給さ
れる。D形フリップフロップ242-5 、242-6 の各ク
リア端子はラインL3-1に接続される。これらのフリッ
プフロップのQ出力はゲート回路241 内のAND回路
241-1 、241-2 にそれぞれ入力され、順序パルス発
生器18からラインL7-1 を介し時分割クロックT1が
入力される。ゲート回路241 の各出力はゲート回路2
1S、21Gに出力される。
【0046】以上の構成で動作を説明すると、音色タブ
レット25中のカプラスイッチ(GRtoSW)が押さ
れると、端子25イにその信号が入力される。チャンネ
ル21 にスウェル(SW)が捕獲されていた場合に、ラ
インYより鍵盤名コード“0”が与えられる。ここでス
ウェルの場合鍵盤名コード“0”であり、グレード場合
の鍵盤名コード“1”である。この鍵盤名コード“0”
はインバータ242-1 を経てORゲート242-2 の出力
を“1”にする。端子25ロに“1”すなわちスウェル
(SW)の音色タブレットがオンであることを条件にA
NDゲート24 2-3 の出力は“1”になる。従って第1
のDフリップフロップ242-5 のD端子には“1”が与
えられる。音源回路26SよりラインL6-1-S の同期信
号がCK端子に“1”を加えると、Q端子からは“1”
が出力される。
【0047】さらにANDゲート241-1 に順序パルス
発生器18からのラインL7-1 を介し時分割クロックT
1が与えられる。ANDゲート241-1 の出力はゲート
回路21Sに与えられ、スウェル(SW)のメモリ回路
20Sよりスウェル鍵盤に対応した波形データが出力さ
れる。従ってスウェルが捕獲されている場合、カップラ
スイッチの動作は無視される。ここでチャンネル21
グレード(GR)が捕獲された場合、ラインYより鍵盤
名コード“1”が与えられANDゲート242- 4 にその
“1”が入力される。端子25ハに“1”すなわちグレ
ード(GR)の音色タブレットがオン(“1”)されて
いればANDゲート242-4 の出力は“1”にされる。
従って第2のDフリップフロップ242-6 のQ端子が
“1”となりその“1”はANDゲート241 に入力さ
れる。
【0048】さらにANDゲート241-2 のもう一方の
入力に順序パルス発生器18からラインL7-1 を介し時
分割クロックT1が与えられ、ANDゲート241 の出
力はゲート回路21Gに与えられる。その結果、グレー
ド(GR)のメモリ回路20Gよりグレード鍵盤に対応
した波形データが出力される。ここで、カップラスイッ
チがオンであると端子25イに“1”が与えられるた
め、前述の端子Yに“0”が与えられた場合スウェルの
波形データが読み出されるのと同様にスウェル(SW)
のメモリ回路20Sからグレードと同時にスウェルに対
応する波形データが出力される。
【0049】Dフリップフロップ242-5 、242-6
クリア端子にはキーアサイナからの信号が入力される。
この信号は押離鍵情報であってキーアサイナが鍵盤操作
による押鍵を捕獲していない場合、Dフリップフロップ
242-5 、242-6 はクリアされる。従ってANDゲー
ト241-1 の出力は“0”となり、ゲート回路21S、
21Gへ“0”の信号が与えられるので、押鍵されてい
ない場合、波形データの読み出しが禁止されることは容
易に理解される。
【0050】以上の実施例においては、特願昭50−7
9673号(特開昭52−3421号)に従い、所要と
する楽音波形における一周期を複数分割して、各分割区
分内の波形の傾斜と振幅変化の情報を記憶したメモリ回
路20と、レートマルチプランとアップダウンカウント
より成る波形形成回路51 との組合せを用いているが、
この構成の代りに、本願以前にたとえば特開昭50−1
31513号「楽音波形記憶読み出し方法」に開示され
ている構成、すなわち各種波形のサンプリング情報を格
納しておき、所定のタイミングで読出し波形を形成する
構成を用いてもよい。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
音域毎に波形データを記憶させ、押圧鍵の音域に従って
波形発生を行なうことができ、音域によって異なる周波
数スペクトルを含む楽音を発生することにより、自然楽
器に近い楽音を発生できる。さらに音域に対応して波形
データのワード数が減少するのでメモリ容量を減少させ
ることができるので経済的であるという優れた効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用する2チャンネルのキーアサイナ
を有する電子楽器の構成を示す説明図である。
【図2】図1の要部の詳細図である。
【図3】本発明の別の実施例の要部の詳細図である。
【図4】実施例の要部の詳細図である。
【図5】各音域ごとのワード数及びラインL5 の供給ビ
ットを示す図である。
【符号の説明】
1…鍵盤、2…キーアサイナ、21 ,22 …チャンネ
ル、31 ,32 …ゲート回路、41 ,42 ,4S,4G
…音名選択回路、51 ,52 …波形形成回路、61 ,6
2 …アドレスカウンタ、71 ,72 ,81 ,82 …ラッ
チ回路、91 ,92 …ゲート回路、101 ,102 …同
期パルス発生回路、111 ,112 ,11S,11G…
乗算回路、121 ,122 …D−A変換器、131 ,1
2 …アナグロマルチプレクサ、14…マスタ発振器、
15…フィルタ回路、16…サウンドシステム、17…
時分割クロック発生回路、18…順序パルス発生器、1
9,19S,19G…補数回路、20,20S,20G
…メモリ回路、21,21S,21G…ゲート回路、2
2,22S,22G…加算回路、23,23S,23G
…オクターブ選択回路、24…ゲート回路、241 …同
期化回路、25…音色タブレット、261 ,262…音
源装置、26S,26G…音源回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 江沢 定明 静岡県浜松市西伊場町74−24 (72)発明者 渡辺 宏徳 静岡県浜松市篠原町21796 (72)発明者 近藤 達憲 静岡県浜松市篠原町21796 (72)発明者 釘沢 敏雄 静岡県浜松市篠原町21796 (72)発明者 鷲山 豊 静岡県藤枝市兵太夫626−3

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】それぞれ音域ごとに異なるワード数で波形
    の情報を記憶する複数のメモリ手段と、 押下鍵音名に従ってアドレス信号を出力するアドレス信
    号発生手段と、 前記押下鍵の属する音域に従って前期複数のメモリ手段
    の1乃至複数のメモリ手段を指定するメモリ指定手段
    と、 該メモリ指定手段からのメモリ指定信号と前記アドレス
    信号発生手段からのアドレス信号とによって前記メモリ
    手段から波形の情報を読み出す読出し手段とを備えたこ
    とを特徴とする電子楽器。
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