JPH05134579A - 定着装置およびそれを用いた電子写真装置 - Google Patents
定着装置およびそれを用いた電子写真装置Info
- Publication number
- JPH05134579A JPH05134579A JP3297376A JP29737691A JPH05134579A JP H05134579 A JPH05134579 A JP H05134579A JP 3297376 A JP3297376 A JP 3297376A JP 29737691 A JP29737691 A JP 29737691A JP H05134579 A JPH05134579 A JP H05134579A
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- Japan
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- surface temperature
- temperature
- heat
- roller
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- Pending
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- Fixing For Electrophotography (AREA)
- Light Sources And Details Of Projection-Printing Devices (AREA)
- Control Or Security For Electrophotography (AREA)
- Control Of Temperature (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】ゴム層の熱伝導性が原因となるヒートローラ表
面温度のオーバシュートやアンダシュートがなく、常に
最適な熱量を用紙上の未定着トナーに与えることができ
る定着装置及びそれを用いた電子写真装置を提供する。 【構成】ヒ−トロ−ラのゴム層の内面温度検知手段10
4と表面温度検出手段102との検出結果に基づいて、
ヒ−タ103、ファン110を制御する。そして、通紙
していない時でも、通紙時と同じ温度勾配をゴム層内に
形成する。 【効果】ゴム層内の蓄熱量を、定着開始前に予め適正量
に設定できるため、常に最適な熱量を用紙上の未定着ト
ナーに与えることができる。
面温度のオーバシュートやアンダシュートがなく、常に
最適な熱量を用紙上の未定着トナーに与えることができ
る定着装置及びそれを用いた電子写真装置を提供する。 【構成】ヒ−トロ−ラのゴム層の内面温度検知手段10
4と表面温度検出手段102との検出結果に基づいて、
ヒ−タ103、ファン110を制御する。そして、通紙
していない時でも、通紙時と同じ温度勾配をゴム層内に
形成する。 【効果】ゴム層内の蓄熱量を、定着開始前に予め適正量
に設定できるため、常に最適な熱量を用紙上の未定着ト
ナーに与えることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写器等の電子写真装
置において使用される定着装置とそれを用いた電子写真
装置に係る。
置において使用される定着装置とそれを用いた電子写真
装置に係る。
【0002】
【従来の技術】現在、電子写真プロセスを使用したプリ
ンタ、複写機等は、オフィスにおいて必須の機械となっ
ており、より高性能化が望まれている。
ンタ、複写機等は、オフィスにおいて必須の機械となっ
ており、より高性能化が望まれている。
【0003】一般的な電子写真装置の記録原理を図7を
用いて説明する。
用いて説明する。
【0004】回転する感光体ドラム201は、まず暗所
において帯電器202によって一様に帯電される。つぎ
にレーザ203とポリゴンミラー(回転多面鏡)204
によって画像信号に基づき走査変調されたレーザビーム
205を、感光体201に照射し静電潜像を得る。静電
潜像は、トナーとキャリアが入っている現像機206に
よってトナー現像され、さらにそれが転写器207によ
って記録媒体208に転写される。用紙上のトナー像
は、最後に定着装置209によって定着される。一方、
感光体201上に残った静電潜像及びトナーは、イレー
ズランプ210及びクリーナ211によって除去され
る。以後感光体201上ではこれらの工程が繰り返され
る。
において帯電器202によって一様に帯電される。つぎ
にレーザ203とポリゴンミラー(回転多面鏡)204
によって画像信号に基づき走査変調されたレーザビーム
205を、感光体201に照射し静電潜像を得る。静電
潜像は、トナーとキャリアが入っている現像機206に
よってトナー現像され、さらにそれが転写器207によ
って記録媒体208に転写される。用紙上のトナー像
は、最後に定着装置209によって定着される。一方、
感光体201上に残った静電潜像及びトナーは、イレー
ズランプ210及びクリーナ211によって除去され
る。以後感光体201上ではこれらの工程が繰り返され
る。
【0005】上述の定着装置209には、加熱ローラ
(以後「HR」と呼ぶ)2090と加圧ローラ(以後
「BR」と呼ぶ)2091を用いて用紙を挾み、熱と圧
力とで定着するものが、最も広く採用されている。
(以後「HR」と呼ぶ)2090と加圧ローラ(以後
「BR」と呼ぶ)2091を用いて用紙を挾み、熱と圧
力とで定着するものが、最も広く採用されている。
【0006】従来、HRには、熱容量が小さく、かつ熱
伝導率のよいアルミニウムのような金属が多く使用され
ていたが、最近は、カラートナーの定着性、封筒・OH
Pフィルム等の多様紙対応性に優れたゴム性のHRが使
われるようになってきた。
伝導率のよいアルミニウムのような金属が多く使用され
ていたが、最近は、カラートナーの定着性、封筒・OH
Pフィルム等の多様紙対応性に優れたゴム性のHRが使
われるようになってきた。
【0007】図8に、一般的なゴム性のHR(以下、
「ゴムHR」という)を用いた定着装置の構造(軸方向
断面図)を示す。
「ゴムHR」という)を用いた定着装置の構造(軸方向
断面図)を示す。
【0008】ゴムHR303は、従来のアルミ円筒30
6の上に厚さが0.5〜3.0mmくらいのシリコンの
ゴム層307を設けたものである。
6の上に厚さが0.5〜3.0mmくらいのシリコンの
ゴム層307を設けたものである。
【0009】未定着トナー像の乗った記録媒体301
は、ハロゲンランプ等の熱源302を内蔵したHR30
3と、記録媒体を圧接させるBR304との間に挟ま
れ、圧熱定着される。その、挟まれた部分をニップ部3
05と呼ぶ。
は、ハロゲンランプ等の熱源302を内蔵したHR30
3と、記録媒体を圧接させるBR304との間に挟ま
れ、圧熱定着される。その、挟まれた部分をニップ部3
05と呼ぶ。
【0010】ニップ部305において未定着トナーに与
える熱量は、少な過ぎると定着強度が不足し、定着後も
トナーが記録媒体301から剥離してしまう。逆に多過
ぎると、トナーが融け過ぎてHR303表面に転写付着
してしまう、いわゆるホットオフセットが発生する。従
って、未定着トナーに与える熱量は正確に制御されなけ
ればならない。
える熱量は、少な過ぎると定着強度が不足し、定着後も
トナーが記録媒体301から剥離してしまう。逆に多過
ぎると、トナーが融け過ぎてHR303表面に転写付着
してしまう、いわゆるホットオフセットが発生する。従
って、未定着トナーに与える熱量は正確に制御されなけ
ればならない。
【0011】従来のアルミのHRは熱伝導性が良いた
め、未定着トナーに与える熱量の制御は、ニップ部30
5直前のHR303表面温度を制御するだけで良かっ
た。つまり、その表面温度θ1を熱電対やサ−ミスタ等
の温度計308で測定し、これを目標表面温度θ1rと
比較してその差を熱源302にフィードバックすること
によって表面温度θ1を制御していた。
め、未定着トナーに与える熱量の制御は、ニップ部30
5直前のHR303表面温度を制御するだけで良かっ
た。つまり、その表面温度θ1を熱電対やサ−ミスタ等
の温度計308で測定し、これを目標表面温度θ1rと
比較してその差を熱源302にフィードバックすること
によって表面温度θ1を制御していた。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところが、ゴムHR3
03は、熱の伝わり方が遅い(熱伝導率が小さい)上に
蓄熱効果が大きい(熱容量が大きい)ため、従来のよう
にニップ部305直前のHR303表面温度を測っただ
けではHR303表面温度θ1をうまく制御できず、従
って未定着トナーに与える熱量を正確に制御することも
できないという問題が生じていた。
03は、熱の伝わり方が遅い(熱伝導率が小さい)上に
蓄熱効果が大きい(熱容量が大きい)ため、従来のよう
にニップ部305直前のHR303表面温度を測っただ
けではHR303表面温度θ1をうまく制御できず、従
って未定着トナーに与える熱量を正確に制御することも
できないという問題が生じていた。
【0013】たとえば、ゴム層307の厚さが3mm程
度の場合、熱源302の発生した熱が、ゴム層307を
通過して表面に出るのには数秒かかる。ため、1枚の記
録媒体301上の未定着トナーに与える熱量のほとんど
は、その時にゴム層307内に既に蓄積されている熱量
に依存する。従って、ゴムHR303の表面温度θ1が
同じ170℃でも、ゴム層307内部の温度が表面と同
じ170℃の場合もあれば、200℃以上になっている
場合もある。
度の場合、熱源302の発生した熱が、ゴム層307を
通過して表面に出るのには数秒かかる。ため、1枚の記
録媒体301上の未定着トナーに与える熱量のほとんど
は、その時にゴム層307内に既に蓄積されている熱量
に依存する。従って、ゴムHR303の表面温度θ1が
同じ170℃でも、ゴム層307内部の温度が表面と同
じ170℃の場合もあれば、200℃以上になっている
場合もある。
【0014】そこで、もしも前者の場合(表面温度:1
70℃、内部温度:170℃)に最適な定着が成された
とすると、後者の場合(表面温度:170℃、内部温
度:200℃)には、熱量過多となりオフセットが発生
する。逆に、後者の場合(表面温度:170℃、内部温
度:200℃)に最適な定着が成されたとすると、前者
の場合(表面温度:170℃、内部温度:170℃)、
熱量不足で十分な定着強度が得られないことになる。
70℃、内部温度:170℃)に最適な定着が成された
とすると、後者の場合(表面温度:170℃、内部温
度:200℃)には、熱量過多となりオフセットが発生
する。逆に、後者の場合(表面温度:170℃、内部温
度:200℃)に最適な定着が成されたとすると、前者
の場合(表面温度:170℃、内部温度:170℃)、
熱量不足で十分な定着強度が得られないことになる。
【0015】このような、ゴム層307における熱伝導
性が具体的に問題になるのは、主に図9に示すように以
下の3モードである。
性が具体的に問題になるのは、主に図9に示すように以
下の3モードである。
【0016】モードI:電源投入直後の表面温度θ1の
オーバシュート 一般に電源投入直後の定着装置は、冷えているゴムHR
303を早く温めようとして、全力で加熱する。そこで
ゴムHR303の表面温度θ1が目標表面温度θ1rに
達した時には、内面温度θ2は既に目標表面温度θ1r
を大幅に越えてしまっている。そして、この後、ゴム層
307内部に蓄積された熱量がHR303表面に伝熱し
て来るため、熱源302がオフになっているにもかかわ
らず、表面温度θ1は図9(I)に示すようにどんどん
上昇する(オーバシュート)。もしも、この時に通紙定
着するとホットオフセットが発生するため、表面温度θ
1が冷めて再び目標表面温度θ1rになる(ここでは待
機状態になるという)まで待たなければならない。
オーバシュート 一般に電源投入直後の定着装置は、冷えているゴムHR
303を早く温めようとして、全力で加熱する。そこで
ゴムHR303の表面温度θ1が目標表面温度θ1rに
達した時には、内面温度θ2は既に目標表面温度θ1r
を大幅に越えてしまっている。そして、この後、ゴム層
307内部に蓄積された熱量がHR303表面に伝熱し
て来るため、熱源302がオフになっているにもかかわ
らず、表面温度θ1は図9(I)に示すようにどんどん
上昇する(オーバシュート)。もしも、この時に通紙定
着するとホットオフセットが発生するため、表面温度θ
1が冷めて再び目標表面温度θ1rになる(ここでは待
機状態になるという)まで待たなければならない。
【0017】一般に、オーバシュートしたゴムHR30
3が冷めるのにはかなり時間がかかるため、早く記録し
たいユーザの要求に合致しない。従来は、このオーバシ
ュート量を減らすことを目的に、ゴムHR303の表面
温度θ1が目標表面温度θ1rに達する前に、熱源30
2の出力を切ったり弱めたりしていた。しかし、この方
法では、オーバシュート量は減るが、ゴムHR303表
面温度θ1が目標表面温度θ1rに達するまでの時間は
長くなってしまうという欠点があった。
3が冷めるのにはかなり時間がかかるため、早く記録し
たいユーザの要求に合致しない。従来は、このオーバシ
ュート量を減らすことを目的に、ゴムHR303の表面
温度θ1が目標表面温度θ1rに達する前に、熱源30
2の出力を切ったり弱めたりしていた。しかし、この方
法では、オーバシュート量は減るが、ゴムHR303表
面温度θ1が目標表面温度θ1rに達するまでの時間は
長くなってしまうという欠点があった。
【0018】モードII:連続通紙開始直後の表面温度θ
1のアンダシュート 定着装置の待機時にゴムHR303から放熱される熱量
は、空気への熱伝達だけであるから、ゴム層307を通
過する熱量は少ない。従って、ゴム層307の内面温度
θ2は、ほぼ目標表面温度θ1rに近く、ゴム層307
内での温度勾配は小さくなっている。このような状態
で、連続通紙が開始されるとゴムHR303の表面から
急激に大量の熱が奪われるため、表面温度θ1は図9
(II)に示すように目標表面温度θ1rより下がってし
まう。この場合、給紙開始と同時に熱源302がオンさ
れるが、先に述べたように熱源302の熱が、ゴム層3
07を通過して表面に出るのには数秒かかるため、その
間に表面温度θ1はどんどん低下してしまう。その結
果、この間に通紙定着されたものについては定着不良を
起こしてしまう。
1のアンダシュート 定着装置の待機時にゴムHR303から放熱される熱量
は、空気への熱伝達だけであるから、ゴム層307を通
過する熱量は少ない。従って、ゴム層307の内面温度
θ2は、ほぼ目標表面温度θ1rに近く、ゴム層307
内での温度勾配は小さくなっている。このような状態
で、連続通紙が開始されるとゴムHR303の表面から
急激に大量の熱が奪われるため、表面温度θ1は図9
(II)に示すように目標表面温度θ1rより下がってし
まう。この場合、給紙開始と同時に熱源302がオンさ
れるが、先に述べたように熱源302の熱が、ゴム層3
07を通過して表面に出るのには数秒かかるため、その
間に表面温度θ1はどんどん低下してしまう。その結
果、この間に通紙定着されたものについては定着不良を
起こしてしまう。
【0019】この対策として、待機時におけるHR30
3の表面温度θ1を予め目標表面温度θ1rより高く設
定する方法もあるが、こうすると、最初の1枚目につい
てはどうしてもホットオフセットが生じてしまうという
欠点があった。
3の表面温度θ1を予め目標表面温度θ1rより高く設
定する方法もあるが、こうすると、最初の1枚目につい
てはどうしてもホットオフセットが生じてしまうという
欠点があった。
【0020】モードIII:連続通紙終了直後の表面温度
θ1のオーバシュート 連続通紙が定常的になっているときは、ゴム層307を
通過する熱量が多いため、表面温度θ1が目標表面温度
θ1rになっていても、ゴム層307内面の温度θ2は
目標表面温度θ1rよりもかなり高くなっている。従っ
て、連続通紙をやめてゴムHR303の表面からの放熱
量が減ると、HR303内部の熱源302をオフにして
も、モードIの場合と同じように、ゴム層307内部に
蓄積されている熱がHR303表面に伝熱して来るた
め、HR303の表面温度θ1は図9(III)に示すよ
うに、どんどん上昇する(オーバシュート)。
θ1のオーバシュート 連続通紙が定常的になっているときは、ゴム層307を
通過する熱量が多いため、表面温度θ1が目標表面温度
θ1rになっていても、ゴム層307内面の温度θ2は
目標表面温度θ1rよりもかなり高くなっている。従っ
て、連続通紙をやめてゴムHR303の表面からの放熱
量が減ると、HR303内部の熱源302をオフにして
も、モードIの場合と同じように、ゴム層307内部に
蓄積されている熱がHR303表面に伝熱して来るた
め、HR303の表面温度θ1は図9(III)に示すよ
うに、どんどん上昇する(オーバシュート)。
【0021】この対策としては、連続通紙終了直後ある
時間が経過するまでは通紙しないようにすることが考え
られているが、これではやはり、すぐに記録したいとい
うユーザの要求を満足することができない。
時間が経過するまでは通紙しないようにすることが考え
られているが、これではやはり、すぐに記録したいとい
うユーザの要求を満足することができない。
【0022】以上説明した各モ−ドにおける、ゴムHR
内の半径方向の温度分布について説明する。
内の半径方向の温度分布について説明する。
【0023】図9の、時刻t1(電源投入後、表面温度
θ1が初めて目標温度θ1rに達した時)、t2(待機
中、表面温度θ1が目標温度θ1rで安定している
時)、t3(連続通紙中、表面温度θ1が目標温度θ1
rで安定している時)におけるゴム層307の内部の温
度分布は、HRの半径方向(一次元)の熱伝導方程式
(数1参照)を解くことにより概算値を得ることができ
る。
θ1が初めて目標温度θ1rに達した時)、t2(待機
中、表面温度θ1が目標温度θ1rで安定している
時)、t3(連続通紙中、表面温度θ1が目標温度θ1
rで安定している時)におけるゴム層307の内部の温
度分布は、HRの半径方向(一次元)の熱伝導方程式
(数1参照)を解くことにより概算値を得ることができ
る。
【0024】
【数1】∂θ/∂t=(λ/cρ)・(∂2θ/∂x2) θ:内外表面を含むゴム層内温度(℃) t:時間(秒) λ:ゴム層の熱伝導率(W/m℃) c:ゴム層の比熱(Ws/Kg℃) ρ:ゴム層の密度(Kg/m3) x:ゴム層内面を基準としたHRの半径方向位置(m) 図10に、各時刻における分布の概形を示した。
【0025】本発明の目的は、ゴム層の熱伝導性が原因
となる上記のような問題点を解決し、常に最適な熱量を
ゴムHR303表面から未定着トナーに与えることがで
きる定着装置を提供することにある。
となる上記のような問題点を解決し、常に最適な熱量を
ゴムHR303表面から未定着トナーに与えることがで
きる定着装置を提供することにある。
【0026】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するためになされたもので、その一態様としては、電子
写真装置においてトナ−を定着するために使用される定
着装置であって、加圧ロ−ラと、上記加圧ロ−ラと隣接
して配置されたヒートローラと、該ヒ−トロ−ラの表面
温度を検知する表面温度検出手段と、該ヒ−トロ−ラの
内面温度を検知する内面温度検出手段と、表面温度検出
手段の検出結果に基づき、表面温度をトナ−の定着の目
標表面温度に維持する表面温度制御手段と、内面温度検
出手段の検出結果に基づき、上記内面温度を、通紙状態
において上記表面温度が上記目標表面温度になる目標内
面温度に維持する内面温度制御手段とを有することを特
徴とする定着装置が提供される。
するためになされたもので、その一態様としては、電子
写真装置においてトナ−を定着するために使用される定
着装置であって、加圧ロ−ラと、上記加圧ロ−ラと隣接
して配置されたヒートローラと、該ヒ−トロ−ラの表面
温度を検知する表面温度検出手段と、該ヒ−トロ−ラの
内面温度を検知する内面温度検出手段と、表面温度検出
手段の検出結果に基づき、表面温度をトナ−の定着の目
標表面温度に維持する表面温度制御手段と、内面温度検
出手段の検出結果に基づき、上記内面温度を、通紙状態
において上記表面温度が上記目標表面温度になる目標内
面温度に維持する内面温度制御手段とを有することを特
徴とする定着装置が提供される。
【0027】他の態様としては、電子写真装置において
トナ−を定着するために使用される定着装置であって、
ヒートローラと、上記ヒ−トロ−ラ内部において所定の
温度勾配を形成する温度勾配制御手段とを有することを
特徴とする定着装置。
トナ−を定着するために使用される定着装置であって、
ヒートローラと、上記ヒ−トロ−ラ内部において所定の
温度勾配を形成する温度勾配制御手段とを有することを
特徴とする定着装置。
【0028】この場合、上記所定の温度勾配とは、通紙
状態と略同じ温度勾配であることが好ましい。
状態と略同じ温度勾配であることが好ましい。
【0029】あるいは、上記所定の温度勾配において
は、上記ヒ−トロ−ラの表面温度はトナ−の定着の目標
表面温度であり、内面温度は通紙状態において表面温度
を上記目標表面温度に維持することのできる目標内面温
度であることが好ましい。
は、上記ヒ−トロ−ラの表面温度はトナ−の定着の目標
表面温度であり、内面温度は通紙状態において表面温度
を上記目標表面温度に維持することのできる目標内面温
度であることが好ましい。
【0030】なお、上記温度勾配制御手段は、上記ヒ−
トロ−ラの表面温度および内面温度を検知する温度検出
手段と、該温度センサの検出結果に基づき、ヒ−トロ−
ラの内面温度が上記目標内面温度となるように、かつ、
表面温度が目標表面温度となるように、上記ヒ−トロ−
ラの内面および/または表面を、加熱および/または冷
却する熱量調整手段とを有することが好ましい。
トロ−ラの表面温度および内面温度を検知する温度検出
手段と、該温度センサの検出結果に基づき、ヒ−トロ−
ラの内面温度が上記目標内面温度となるように、かつ、
表面温度が目標表面温度となるように、上記ヒ−トロ−
ラの内面および/または表面を、加熱および/または冷
却する熱量調整手段とを有することが好ましい。
【0031】この上記温度検出手段は、上記ヒ−トロ−
ラの内面温度と上記ヒ−トロ−ラの芯金端部との温度差
値を予め有しており、上記内面温度の検出に際しては、
上記ヒ−トロ−ラの芯金端部の温度を検出し該検出値と
上記温度差値とに基づいて上記内面温度を推測する機能
を有することが好ましい。
ラの内面温度と上記ヒ−トロ−ラの芯金端部との温度差
値を予め有しており、上記内面温度の検出に際しては、
上記ヒ−トロ−ラの芯金端部の温度を検出し該検出値と
上記温度差値とに基づいて上記内面温度を推測する機能
を有することが好ましい。
【0032】他の態様としては、電子写真装置において
トナ−を定着するために使用される定着装置であって、
加圧ロ−ラと、上記加圧ロ−ラと隣接して配置されたヒ
−トロ−ラと、通紙状態において、上記ヒ−トロ−ラ表
面から放出される熱と略同じ量の熱を上記ヒ−トロ−ラ
表面から奪う冷却手段と、上記冷却手段が奪う熱量と略
同じ熱量を上記ヒ−トロ−ラ内面に与える加熱手段と、
通紙状態においては上記冷却手段を停止させ、一方、通
紙状態であるか否かに関わらず加熱手段を作動させる制
御手段とを有することを特徴とする定着装置が提供され
る。
トナ−を定着するために使用される定着装置であって、
加圧ロ−ラと、上記加圧ロ−ラと隣接して配置されたヒ
−トロ−ラと、通紙状態において、上記ヒ−トロ−ラ表
面から放出される熱と略同じ量の熱を上記ヒ−トロ−ラ
表面から奪う冷却手段と、上記冷却手段が奪う熱量と略
同じ熱量を上記ヒ−トロ−ラ内面に与える加熱手段と、
通紙状態においては上記冷却手段を停止させ、一方、通
紙状態であるか否かに関わらず加熱手段を作動させる制
御手段とを有することを特徴とする定着装置が提供され
る。
【0033】また、別の態様としては、電子写真装置に
おいてトナ−を定着するために使用される定着装置であ
って、加圧ロ−ラと、上記加圧ロ−ラと隣接して配置さ
れたヒ−トロ−ラと、ヒ−トロ−ラ表面を冷却する冷却
手段と、ヒ−トロ−ラ内面を加熱する加熱手段とを有
し、上記加熱手段が上記ヒ−トロ−ラ内面に与える熱量
と、通紙していない状態において上記冷却手段が上記ヒ
−トロ−ラ表面から取り去る熱量と、通紙状態において
上記ヒ−トロ−ラから放出される熱量とが略等しいこと
を特徴とする定着装置が提供される。
おいてトナ−を定着するために使用される定着装置であ
って、加圧ロ−ラと、上記加圧ロ−ラと隣接して配置さ
れたヒ−トロ−ラと、ヒ−トロ−ラ表面を冷却する冷却
手段と、ヒ−トロ−ラ内面を加熱する加熱手段とを有
し、上記加熱手段が上記ヒ−トロ−ラ内面に与える熱量
と、通紙していない状態において上記冷却手段が上記ヒ
−トロ−ラ表面から取り去る熱量と、通紙状態において
上記ヒ−トロ−ラから放出される熱量とが略等しいこと
を特徴とする定着装置が提供される。
【0034】更に、別の態様としては、感光ドラムと、
記録原稿または記録信号に対応して、上記感光ドラムを
感光させる光源手段と、上記光源手段により感光された
上記感光ドラムにトナ−を付与するトナ−手段と、上記
感光ドラムが用紙に転写したトナ−を定着させる上述の
定着装置とを有することを特徴とする電子写真装置が提
供される。
記録原稿または記録信号に対応して、上記感光ドラムを
感光させる光源手段と、上記光源手段により感光された
上記感光ドラムにトナ−を付与するトナ−手段と、上記
感光ドラムが用紙に転写したトナ−を定着させる上述の
定着装置とを有することを特徴とする電子写真装置が提
供される。
【0035】
【作用】上記温度制御手段、あるいは、温度勾配検出手
段、熱量調整手段、加熱手段等は、ヒ−トロ−ラの内面
温度と表面温度とが以下のように制御する。
段、熱量調整手段、加熱手段等は、ヒ−トロ−ラの内面
温度と表面温度とが以下のように制御する。
【0036】図10を用いて説明すると、時刻t1にお
いて、内面温度θ2は目標内面温度θ2rに、具体的に
は、通紙状態において、表面温度θ1を目標表面温度θ
1rに維持できる温度であるθ23を保つように、ま
た、表面温度θ1は目標表面温度θ1rを保つように、
それぞれ温度制御する。この状態は連続通紙した時の安
定した温度分布と同じ状態である。従って、この状態か
ら連続通紙を開始しても、表面の冷却を停止すれば、表
面温度θ1がθ1rより低下することはない。つまり、
この状態では、通紙状態で用紙により奪われる熱量と同
じ量の熱を、冷却手段により強制的に奪い、擬似的に通
紙状態を作り出していることになる。
いて、内面温度θ2は目標内面温度θ2rに、具体的に
は、通紙状態において、表面温度θ1を目標表面温度θ
1rに維持できる温度であるθ23を保つように、ま
た、表面温度θ1は目標表面温度θ1rを保つように、
それぞれ温度制御する。この状態は連続通紙した時の安
定した温度分布と同じ状態である。従って、この状態か
ら連続通紙を開始しても、表面の冷却を停止すれば、表
面温度θ1がθ1rより低下することはない。つまり、
この状態では、通紙状態で用紙により奪われる熱量と同
じ量の熱を、冷却手段により強制的に奪い、擬似的に通
紙状態を作り出していることになる。
【0037】また、連続通紙終了直後には、再び冷却手
段等により表面温度θ1がθ1rになるように温度制御
して、モードIIIのような表面温度θ1のオーバシュー
トを防ぐ。なお、内面温度θ2も同様にθ23に保つ。
段等により表面温度θ1がθ1rになるように温度制御
して、モードIIIのような表面温度θ1のオーバシュー
トを防ぐ。なお、内面温度θ2も同様にθ23に保つ。
【0038】
【実施例】以下、本発明の一実施例を、図面を用いて説
明する。
明する。
【0039】本実施例の複写装置の構成は、図7を用い
て従来技術で説明したものと基本的には同様である。た
だし、本実施例においては、定着装置に特徴を有する。
従って、定着装置についてのみ説明し、他の部分につい
ては説明を省略する。
て従来技術で説明したものと基本的には同様である。た
だし、本実施例においては、定着装置に特徴を有する。
従って、定着装置についてのみ説明し、他の部分につい
ては説明を省略する。
【0040】図1に、本発明による定着装置の構成図を
示す。
示す。
【0041】この定着装置は、ゴムHR101と、図示
しない加圧ロ−ラとを含んで構成されている。
しない加圧ロ−ラとを含んで構成されている。
【0042】ゴムHR101には、表面の温度を検出す
るためのゴム表面温度測定器と、ゴム層307の内面温
度測定器が設けられている。また、ゴムHR101の表
面と、内面との温度を独自に制御するための手段、具体
的に言えば、ゴムHR101を内部から加熱する、図3
の熱源302に相当するヒ−タ103と、ゴムの表面を
冷却するためのファン110、ダクト109を有してい
る。
るためのゴム表面温度測定器と、ゴム層307の内面温
度測定器が設けられている。また、ゴムHR101の表
面と、内面との温度を独自に制御するための手段、具体
的に言えば、ゴムHR101を内部から加熱する、図3
の熱源302に相当するヒ−タ103と、ゴムの表面を
冷却するためのファン110、ダクト109を有してい
る。
【0043】なお、本実施例においては、ゴムHR10
1の内側では加熱のみを、また、表面側では冷却のみを
行う構成であるが、両側において加熱および冷却が可能
な構成とすれば、より正確且つ迅速な温度制御が可能と
なる。
1の内側では加熱のみを、また、表面側では冷却のみを
行う構成であるが、両側において加熱および冷却が可能
な構成とすれば、より正確且つ迅速な温度制御が可能と
なる。
【0044】また、以上の各部は、制御装置108によ
り制御されている。
り制御されている。
【0045】ゴム表面温度測定器は、ゴムHR101の
表面温度θ1を検出する表面温度測定センサ102と、
比較器111からなる。
表面温度θ1を検出する表面温度測定センサ102と、
比較器111からなる。
【0046】該比較器111は、予め設定された目標表
面温度θ1rを内部に有している。そして、表面温度測
定センサ102の検出結果と、該目標表面温度θ1rと
を比較し、その結果を制御装置108に出力する構成と
なっている。なお、目標表面温度θ1rは、トナ−定着
させるに最適な温度である。
面温度θ1rを内部に有している。そして、表面温度測
定センサ102の検出結果と、該目標表面温度θ1rと
を比較し、その結果を制御装置108に出力する構成と
なっている。なお、目標表面温度θ1rは、トナ−定着
させるに最適な温度である。
【0047】内面温度測定器は、熱電対104と、比較
器105と、発光装置106と、受光装置107とを含
んで構成されている。
器105と、発光装置106と、受光装置107とを含
んで構成されている。
【0048】熱電対104は、ゴムHRの内面温度θ2
を検出するためのものである。これはゴムHR101の
ロール軸方向中央部のゴム層とアルミ層との間に埋め込
まれている。
を検出するためのものである。これはゴムHR101の
ロール軸方向中央部のゴム層とアルミ層との間に埋め込
まれている。
【0049】比較器105は、予め設定された目標内面
温度θ2rを有している。そして、熱電対104の検出
結果と該目標内面温度θ2rとを比較し、その結果を発
光装置106、受光装置107を介して、制御装置10
8に出力する構成となっている。
温度θ2rを有している。そして、熱電対104の検出
結果と該目標内面温度θ2rとを比較し、その結果を発
光装置106、受光装置107を介して、制御装置10
8に出力する構成となっている。
【0050】なお、目標内面温度θ2rとは、通紙状態
において、表面温度θ1を目標表面温度θ1rに保つた
めに必要な内面温度である。具体的に言えば、図10
(3)に示されているθ23である。
において、表面温度θ1を目標表面温度θ1rに保つた
めに必要な内面温度である。具体的に言えば、図10
(3)に示されているθ23である。
【0051】発光装置106および発光装置107は、
回転するゴムHR101の側に設けられている比較器1
05と、固定されている制御装置108との間の信号を
非接触で行うためのものである。発光装置106は、上
述の比較器105による比較の結果に応じて、点灯ある
いは消灯するものである。なお、受光装置107は、表
面温度測定センサ102と回転方向に同じ位置に配置さ
れており、ロール1回転する毎に、発光装置106の発
光状態を検出する構成となっている。つまり、表面温度
θ1の測定位置と同じ位置での内面温度θ2の測定結果
を得られるようになっている。
回転するゴムHR101の側に設けられている比較器1
05と、固定されている制御装置108との間の信号を
非接触で行うためのものである。発光装置106は、上
述の比較器105による比較の結果に応じて、点灯ある
いは消灯するものである。なお、受光装置107は、表
面温度測定センサ102と回転方向に同じ位置に配置さ
れており、ロール1回転する毎に、発光装置106の発
光状態を検出する構成となっている。つまり、表面温度
θ1の測定位置と同じ位置での内面温度θ2の測定結果
を得られるようになっている。
【0052】本定着装置のゴムHR101は、1.5回
転/秒で回転しているため、670msec毎に測定さ
れる。さらに低速回転の場合や、高速応答性が要求され
る時は、受光装置107等の数を増やしたり、スリップ
リングなどを使用すれば良い。
転/秒で回転しているため、670msec毎に測定さ
れる。さらに低速回転の場合や、高速応答性が要求され
る時は、受光装置107等の数を増やしたり、スリップ
リングなどを使用すれば良い。
【0053】制御装置108は、比較器111および比
較器105からの入力に基づいて、表面および内面での
温度状態を監視しており、それぞれが上述の目標表面温
度θ1r、目標内面温度θ2rとなるように、ヒ−タ1
03、ファン110を制御している。
較器105からの入力に基づいて、表面および内面での
温度状態を監視しており、それぞれが上述の目標表面温
度θ1r、目標内面温度θ2rとなるように、ヒ−タ1
03、ファン110を制御している。
【0054】ファン110と、風をロール表面全体に一
様に導くダクト109とは、上述したとおりゴムHR1
01の表面を冷却するためのものである。本実施例にお
いては、ファン110は、制御装置108からのオンオ
フ信号により制御されるものである。ただし、より精密
な温度制御のため、ファン110の回転数をより細かに
制御可能としてもよい。該ファン110は、通紙状態
で、紙が該ゴムHR101の表面から奪う熱と同じ量の
熱をゴムHR101から奪うに十分な能力を有してい
る。なお、該ファン110を作動させている間は、ゴム
HR101は、ファン110の送る風により部分的にの
み冷却されるのを防ぎ、表面温度を均一にするため回転
するようになっている。
様に導くダクト109とは、上述したとおりゴムHR1
01の表面を冷却するためのものである。本実施例にお
いては、ファン110は、制御装置108からのオンオ
フ信号により制御されるものである。ただし、より精密
な温度制御のため、ファン110の回転数をより細かに
制御可能としてもよい。該ファン110は、通紙状態
で、紙が該ゴムHR101の表面から奪う熱と同じ量の
熱をゴムHR101から奪うに十分な能力を有してい
る。なお、該ファン110を作動させている間は、ゴム
HR101は、ファン110の送る風により部分的にの
み冷却されるのを防ぎ、表面温度を均一にするため回転
するようになっている。
【0055】ヒ−タ103は、ゴムHR101を内部か
ら加熱するためのものである。本実施例のヒ−タ103
は、制御装置108からのオンオフ信号により制御され
るものであるが、上述のファン110と同様によりきめ
細かい出力調整をおこなってもよい。なお、該ヒ−タ1
03は、少なくとも、通紙状態において上記ファン11
0により取り去られる熱と同じだけの量の熱をゴムHR
101に与えうる能力が必要である。
ら加熱するためのものである。本実施例のヒ−タ103
は、制御装置108からのオンオフ信号により制御され
るものであるが、上述のファン110と同様によりきめ
細かい出力調整をおこなってもよい。なお、該ヒ−タ1
03は、少なくとも、通紙状態において上記ファン11
0により取り去られる熱と同じだけの量の熱をゴムHR
101に与えうる能力が必要である。
【0056】図3に、本実施例の制御ブロック図を示
す。
す。
【0057】本制御は、ヒ−タ103によるローラ内か
らの加熱と、ファン110によるローラ外からの冷却と
により、ゴム層の表面温度θ1と内面温度θ2とを制御
する、いわゆる2変数制御の形であり、互いに干渉しあ
う。しかし通常は、図2に示すような、互いに独立なオ
ンオフ制御によって、十分を実現できる。すなわち、ゴ
ム層内面温度はローラ内から加熱し、同時にゴム層表面
温度はローラ外から冷却すればよい。
らの加熱と、ファン110によるローラ外からの冷却と
により、ゴム層の表面温度θ1と内面温度θ2とを制御
する、いわゆる2変数制御の形であり、互いに干渉しあ
う。しかし通常は、図2に示すような、互いに独立なオ
ンオフ制御によって、十分を実現できる。すなわち、ゴ
ム層内面温度はローラ内から加熱し、同時にゴム層表面
温度はローラ外から冷却すればよい。
【0058】なお、上記以外の点については図7、図8
を用いて説明した従来技術と同様である。
を用いて説明した従来技術と同様である。
【0059】次に本実施例の制御方法を図3を用いて説
明する。
明する。
【0060】制御装置108は、記録要求信号preq
を受信すると、直ちにゴム層の表面温度θ1を目標表面
温度θ1rになるように、また、ゴム層の内面温度θ2
を目標表面温度θ2r、つまり、θ23になるように温
度制御する。
を受信すると、直ちにゴム層の表面温度θ1を目標表面
温度θ1rになるように、また、ゴム層の内面温度θ2
を目標表面温度θ2r、つまり、θ23になるように温
度制御する。
【0061】信号preq受信時の定着装置の状態は、
図9を用いて説明したとおり、大別して(1)電源がオ
フになっていてゴムHR101が冷えている場合、
(2)ゴムHR101内部に通紙状態と同じ温度勾配が
形成されている場合(3)待機状態になっている場合と
がある。なお、ここで言う「待機状態」とは、上述の通
紙状態と同じ温度勾配を形成する制御を行わず、単に表
面温度θ1のみを制御している状態である。
図9を用いて説明したとおり、大別して(1)電源がオ
フになっていてゴムHR101が冷えている場合、
(2)ゴムHR101内部に通紙状態と同じ温度勾配が
形成されている場合(3)待機状態になっている場合と
がある。なお、ここで言う「待機状態」とは、上述の通
紙状態と同じ温度勾配を形成する制御を行わず、単に表
面温度θ1のみを制御している状態である。
【0062】まず(1)のゴムHR101が冷えている
場合の制御を説明する。
場合の制御を説明する。
【0063】電源投入後、内面温度θ2は表面温度θ1
よりも早く立上り、図3に示したように表面温度θ1が
目標表面温度θ1rになるよりも早く、時刻t0に内面
温度θ2は目標内面温度θ2r、つまり、θ23にな
る。
よりも早く立上り、図3に示したように表面温度θ1が
目標表面温度θ1rになるよりも早く、時刻t0に内面
温度θ2は目標内面温度θ2r、つまり、θ23にな
る。
【0064】時刻t0後は、内面温度θ2がθ2rを維
持するように、制御装置108はヒ−タ103をオンオ
フする。
持するように、制御装置108はヒ−タ103をオンオ
フする。
【0065】一方、表面温度θ1は、時刻t1に目標表
面温度θ1rに達するが、ゴムHR101表面からの放
熱は空気への熱伝達だけでその絶対量が小さく、且つ、
内面温度θ2は表面温度θ1よりも高いため、時刻t1
後も温度上昇しようとする。そこで、ファン110を作
動させて、表面温度θ1が目標表面温度θ1rを維持す
るようにする。
面温度θ1rに達するが、ゴムHR101表面からの放
熱は空気への熱伝達だけでその絶対量が小さく、且つ、
内面温度θ2は表面温度θ1よりも高いため、時刻t1
後も温度上昇しようとする。そこで、ファン110を作
動させて、表面温度θ1が目標表面温度θ1rを維持す
るようにする。
【0066】従って、時刻t1以降は、ゴムHR101
内部からは加熱し、同時に外部からは冷却することにな
る。つまり、ファン110を作動させて、通紙時に用紙
が奪う熱量と同じ分だけの熱をその表面から奪うことに
よって、連続通紙時と同じ温度勾配を、つまり、図10
(3)に示した温度勾配をゴム層内部に形成する。そし
て、この状態をもって定着可能とする。
内部からは加熱し、同時に外部からは冷却することにな
る。つまり、ファン110を作動させて、通紙時に用紙
が奪う熱量と同じ分だけの熱をその表面から奪うことに
よって、連続通紙時と同じ温度勾配を、つまり、図10
(3)に示した温度勾配をゴム層内部に形成する。そし
て、この状態をもって定着可能とする。
【0067】従って、図9のモードIで示したオーバシ
ュートがなくなり、定着可能までの待ち時間も短くな
る。
ュートがなくなり、定着可能までの待ち時間も短くな
る。
【0068】次に上述した(2)の場合、つまり、電源
ON後、(1)で説明した所定の温度勾配が形成されて
いる状態で、時刻t2において連続通紙が開始された場
合について説明する。
ON後、(1)で説明した所定の温度勾配が形成されて
いる状態で、時刻t2において連続通紙が開始された場
合について説明する。
【0069】この場合、制御装置108はファン110
をオフする。連続通紙時と同様の温度勾配がゴム層の内
部にすでに形成されているため、表面温度θ1は変化す
ることがない。換言すると、ファン110による放熱量
と、連続通紙の放熱量が等しいので、ゴム層内部の温度
分布に変化が生じない。従って、図9のモ−ドIIで示し
たアンダ−シュ−トがなくなる。
をオフする。連続通紙時と同様の温度勾配がゴム層の内
部にすでに形成されているため、表面温度θ1は変化す
ることがない。換言すると、ファン110による放熱量
と、連続通紙の放熱量が等しいので、ゴム層内部の温度
分布に変化が生じない。従って、図9のモ−ドIIで示し
たアンダ−シュ−トがなくなる。
【0070】連続通紙終了(時刻t3)後、次の記録要
求信号preqがすでに来ているが、他の部分、例えば
感光ドラムの準備のためすぐには通紙されてこない場合
には、再び、ファン110を作動させて、通紙時と同じ
温度勾配を維持し、図9のモ−ドIIIに示したオ−バ−
シュ−トを防ぐことができる。そのため、他の部分の準
備ができしだい、すぐに動作を開始することができる。
求信号preqがすでに来ているが、他の部分、例えば
感光ドラムの準備のためすぐには通紙されてこない場合
には、再び、ファン110を作動させて、通紙時と同じ
温度勾配を維持し、図9のモ−ドIIIに示したオ−バ−
シュ−トを防ぐことができる。そのため、他の部分の準
備ができしだい、すぐに動作を開始することができる。
【0071】一方、連続通紙終了(時刻t3)後、記録
要求信号preqが来ていなければ、以上のような温度
制御は中止し、温度制御を従来と同様に表面温度θ1だ
けをヒ−タ103によって制御する状態、つまり上述の
(3)の”待機状態”とする。待機状態における表面温
度θ1は、場合に応じていろいろ異なるが、本実施例で
はそのままθ1rになるようにする。従って、この時の
ゴムHR101内の温度分布は、図10(2)に示した
状態となる。
要求信号preqが来ていなければ、以上のような温度
制御は中止し、温度制御を従来と同様に表面温度θ1だ
けをヒ−タ103によって制御する状態、つまり上述の
(3)の”待機状態”とする。待機状態における表面温
度θ1は、場合に応じていろいろ異なるが、本実施例で
はそのままθ1rになるようにする。従って、この時の
ゴムHR101内の温度分布は、図10(2)に示した
状態となる。
【0072】なお、この待機状態中も、上述の温度勾配
を維持するように温度制御を続けても構わないが、通
常、カラ−コピ−では、第1枚目のコピ−を実行するに
は、感光ドラム等の定着装置以外の部分の準備のため1
0秒近くあるいはそれ以上の時間が必要で、これは該待
機状態から上述の温度勾配を形成するに必要な時間より
も長い。そのため、必ずしも待機中も常に通紙状態と同
じ温度勾配を常に維持しておく必要はない。
を維持するように温度制御を続けても構わないが、通
常、カラ−コピ−では、第1枚目のコピ−を実行するに
は、感光ドラム等の定着装置以外の部分の準備のため1
0秒近くあるいはそれ以上の時間が必要で、これは該待
機状態から上述の温度勾配を形成するに必要な時間より
も長い。そのため、必ずしも待機中も常に通紙状態と同
じ温度勾配を常に維持しておく必要はない。
【0073】待機状態において記録要求信号preqを
受信すると、再び上述の温度勾配を形成するように、温
度制御が開始される(図3の時刻t4)。そして、時刻
t5で内面温度θ2はθ2r=θ23になると、定着可
能となる。この後の連続通紙開始(時刻t6)後は、先
に説明した時刻t2以降と同様である。
受信すると、再び上述の温度勾配を形成するように、温
度制御が開始される(図3の時刻t4)。そして、時刻
t5で内面温度θ2はθ2r=θ23になると、定着可
能となる。この後の連続通紙開始(時刻t6)後は、先
に説明した時刻t2以降と同様である。
【0074】以上説明したように、ゴムHR101のオ
−バ−シュ−ト等をなくし、常に、定着に最適な状態を
速やかに形成することができる。また使用時の待ち時間
などを短くすることができる。
−バ−シュ−ト等をなくし、常に、定着に最適な状態を
速やかに形成することができる。また使用時の待ち時間
などを短くすることができる。
【0075】本実施例によると、ゴムHR101のゴム
層内面の温度を直接に測定しているため、内面の温度を
迅速かつ安定に制御できる。また本実施例では、ゴムヒ
ートロールについて述べたが、本発明は熱伝導率の小さ
な材質の層を持つヒートローラであれば、同様に効果が
ある。
層内面の温度を直接に測定しているため、内面の温度を
迅速かつ安定に制御できる。また本実施例では、ゴムヒ
ートロールについて述べたが、本発明は熱伝導率の小さ
な材質の層を持つヒートローラであれば、同様に効果が
ある。
【0076】他の実施例を説明する。
【0077】本実施例の構成は図4に示すとおり基本的
には上記実施例と同じであるが、ゴム層の内面温度θ2
の検出方法が異なっている。
には上記実施例と同じであるが、ゴム層の内面温度θ2
の検出方法が異なっている。
【0078】本実施例では、内面温度を直接に測定せ
ず、ゴムHR101の端部において芯金701の表面温
度を接触式温度計704で測定し、該測定値θsに基づ
いて内面温度θ2を推測した上で目標内面温度θ2rと
比較する構成となっている。
ず、ゴムHR101の端部において芯金701の表面温
度を接触式温度計704で測定し、該測定値θsに基づ
いて内面温度θ2を推測した上で目標内面温度θ2rと
比較する構成となっている。
【0079】この推測について説明する。
【0080】芯金701端面は放熱量が大きいため、ゴ
ム層の内面温度に比べて大幅に温度降下している。
ム層の内面温度に比べて大幅に温度降下している。
【0081】この芯金701の端面温度と、ゴム層の内
面温度との関係は、図5に示すとおり、一定の関係をも
っている。また、ゴムHR101の軸方向の温度分布は
図6のとおり、中央部が最も高く、端面に近づくに従っ
て低くなっている。
面温度との関係は、図5に示すとおり、一定の関係をも
っている。また、ゴムHR101の軸方向の温度分布は
図6のとおり、中央部が最も高く、端面に近づくに従っ
て低くなっている。
【0082】そのため数2のような関係式が成立する。
【0083】
【数2】θ2=θs+d θ2:内面温度 θs:接触式温度計704による検出値 d:温度降下分 従って、温度降下分”d”を予め実験により求めておけ
ば、芯金701端面温度に基づいて、ゴム内面温度が推
測できる。ただし、この温度降下分”d”は、起動時、
待機時、通紙時といった動作状態や、内面温度θ2の値
によっても異なるものであるから、各条件毎との値を予
め用意しておく必要がある。なお、この値は、比較器1
05が予め有するものである。
ば、芯金701端面温度に基づいて、ゴム内面温度が推
測できる。ただし、この温度降下分”d”は、起動時、
待機時、通紙時といった動作状態や、内面温度θ2の値
によっても異なるものであるから、各条件毎との値を予
め用意しておく必要がある。なお、この値は、比較器1
05が予め有するものである。
【0084】そして、この推定値を用いて、内面温度を
制御する。
制御する。
【0085】なお、本実施例の芯金701はアルミニウ
ムでできている。
ムでできている。
【0086】接触式温度計704はゴムHR101に取
り付けられているものではなく、機器の本体に固定して
いるため、上記実施例のように制御装置108との信号
の授受に際しては発光装置等は使用していない。
り付けられているものではなく、機器の本体に固定して
いるため、上記実施例のように制御装置108との信号
の授受に際しては発光装置等は使用していない。
【0087】本実施例においては、連続的に内面温度が
求まるために、より応答性の良い制御が可能になる。ま
た、回転体からの信号の煩雑な取り出し手段が不要とな
る。
求まるために、より応答性の良い制御が可能になる。ま
た、回転体からの信号の煩雑な取り出し手段が不要とな
る。
【0088】なお、上記各実施例には複写機を示した
が、同様の定着プロセスを必要とする機器であれば他の
機器、例えばレ−ザプリンタ等にも当然適用可能であ
る。
が、同様の定着プロセスを必要とする機器であれば他の
機器、例えばレ−ザプリンタ等にも当然適用可能であ
る。
【0089】
【発明の効果】本発明によると、ゴム層の内面温度を通
してゴム層内の蓄熱量を、定着開始前に予め適正量に設
定できるため、電源立ち上げ後のオーバシュート、連続
通紙回し後のアンダシュート、連続通紙終了後のオーバ
シュート等がおさえられ、常に最適な熱量を用紙上の未
定着トナーに与えることができるため、特にカラー画像
の画質が向上する。また、適正温度になるまでの時間が
短くなる。
してゴム層内の蓄熱量を、定着開始前に予め適正量に設
定できるため、電源立ち上げ後のオーバシュート、連続
通紙回し後のアンダシュート、連続通紙終了後のオーバ
シュート等がおさえられ、常に最適な熱量を用紙上の未
定着トナーに与えることができるため、特にカラー画像
の画質が向上する。また、適正温度になるまでの時間が
短くなる。
【図1】本発明の一実施例を示す構成図である。
【図2】温度制御方法を示すブロック図である。
【図3】本実施例のゴムヒ−トロ−ルの表面温度および
内面温度の変化を示すグラフである。
内面温度の変化を示すグラフである。
【図4】他の実施例を示す構成図である。
【図5】ゴムヒ−トロ−ルの芯金端面温度とゴム層内面
温度との関係を示すグラフである。
温度との関係を示すグラフである。
【図6】ゴムヒ−トロ−ルの長軸方向でのゴム層内面温
度分布を示すグラフである
度分布を示すグラフである
【図7】電子写真プリンタの原理図である。
【図8】ゴムヒートロールを用いた定着装置の構造図で
ある。
ある。
【図9】電子写真プリンタ作動時の、ゴムヒートロール
表面温度の変化を示すグラフである。
表面温度の変化を示すグラフである。
【図10】ゴム層内部の温度分布を示すグラフである。
101:ゴムヒートローラ(ゴムHR)、102:表面
温度測定センサ、103:ヒ−タ、104:熱伝対、1
05:比較器、106:発光装置、107:受光装置、
108:制御装置、109:ダクト、110:ファン、
201:感光体ドラム、202:帯電器、203:レ−
ザ、204:ポリゴンミラ−、205:レ−ザビ−ム、
206:現像機、207:転写器、208:記録媒体、
209:定着装置、210:イレ−ズランプ、211:
クリ−ナ、301:記録媒体、302:熱源、303:
ヒ−トロ−ラ(HR)、304:BR、305:ニップ
部、306:アルミ円筒、307:シリコンゴム層、3
08:温度計、602:定着装置、701:芯金、70
4:接触式温度計、2090:加熱ロ−ラ(HR)、2
091:加圧ロ−ラ、θ1:表面温度、θ1r:目標表
面温度、θ2:内面温度、θ2r:目標内面温度
温度測定センサ、103:ヒ−タ、104:熱伝対、1
05:比較器、106:発光装置、107:受光装置、
108:制御装置、109:ダクト、110:ファン、
201:感光体ドラム、202:帯電器、203:レ−
ザ、204:ポリゴンミラ−、205:レ−ザビ−ム、
206:現像機、207:転写器、208:記録媒体、
209:定着装置、210:イレ−ズランプ、211:
クリ−ナ、301:記録媒体、302:熱源、303:
ヒ−トロ−ラ(HR)、304:BR、305:ニップ
部、306:アルミ円筒、307:シリコンゴム層、3
08:温度計、602:定着装置、701:芯金、70
4:接触式温度計、2090:加熱ロ−ラ(HR)、2
091:加圧ロ−ラ、θ1:表面温度、θ1r:目標表
面温度、θ2:内面温度、θ2r:目標内面温度
Claims (9)
- 【請求項1】電子写真装置においてトナ−を定着するた
めに使用される定着装置であって、 加圧ロ−ラと上記加圧ロ−ラと隣接して配置されたヒー
トローラと、 該ヒ−トロ−ラの表面温度を検知する表面温度検出手段
と、 該ヒ−トロ−ラの内面温度を検知する内面温度検出手段
と、 表面温度検出手段の検出結果に基づき、表面温度をトナ
−の定着の目標表面温度に維持する表面温度制御手段
と、 内面温度検出手段の検出結果に基づき、上記内面温度
を、通紙状態において上記表面温度が上記目標表面温度
になる目標内面温度に維持する内面温度制御手段と、 を有することを特徴とする定着装置。 - 【請求項2】電子写真装置においてトナ−を定着するた
めに使用される定着装置であって、 ヒートローラと、 上記ヒ−トロ−ラ内部において所定の温度勾配を形成す
る温度勾配制御手段と、 を有することを特徴とする定着装置。 - 【請求項3】上記所定の温度勾配とは、通紙状態と略同
じ温度勾配であることを特徴とする請求項2記載の定着
装置。 - 【請求項4】上記所定の温度勾配においては、上記ヒ−
トロ−ラの表面温度はトナ−定着の目標表面温度であ
り、内面温度は通紙状態において表面温度を上記目標表
面温度に維持することのできる目標内面温度であること
を特徴とする請求項2記載の定着装置。 - 【請求項5】上記温度勾配制御手段は、上記ヒ−トロ−
ラの表面温度および内面温度を検知する温度検出手段
と、該温度センサの検出結果に基づき、ヒ−トロ−ラの
内面温度が上記目標内面温度となるように、かつ、表面
温度が目標表面温度となるように、上記ヒ−トロ−ラの
内面および/または表面を、加熱および/または冷却す
る熱量調整手段とを有することを特徴とする請求項2ま
たは4記載の定着装置。 - 【請求項6】上記温度検出手段は、上記ヒ−トロ−ラの
内面温度と上記ヒ−トロ−ラの芯金端部との温度差値を
予め有しており、上記内面温度の検出に際しては、上記
ヒ−トロ−ラの芯金端部の温度を検出し該検出値と上記
温度差値とに基づいて上記内面温度を推測する機能を有
することを特徴とする請求項5記載の定着装置。 - 【請求項7】電子写真装置においてトナ−を定着するた
めに使用される定着装置であって、 加圧ロ−ラと、 上記加圧ロ−ラと隣接して配置されたヒ−トロ−ラと、 通紙状態において、上記ヒ−トロ−ラ表面から放出され
る熱と略同じ量の熱を上記ヒ−トロ−ラ表面から奪う冷
却手段と、 上記冷却手段が奪う熱量と略同じ熱量を上記ヒ−トロ−
ラ内面に与える加熱手段と、 通紙状態においては上記冷却手段を停止させ、一方、通
紙状態であるか否かに関わらず加熱手段を作動させる制
御手段と、 を有することを特徴とする定着装置。 - 【請求項8】電子写真装置においてトナ−を定着するた
めに使用される定着装置であって、 加圧ロ−ラと、 上記加圧ロ−ラと対抗して配置されたヒ−トロ−ラと、 ヒ−トロ−ラ表面を冷却する冷却手段と、 ヒ−トロ−ラ内面を加熱する加熱手段とを有し、 上記加熱手段が上記ヒ−トロ−ラ内面に与える熱量と、
通紙していない状態において上記冷却手段が上記ヒ−ト
ロ−ラ表面から取り去る熱量と、通紙状態において上記
ヒ−トロ−ラから放出される熱量とが略等しいことを特
徴とする定着装置。 - 【請求項9】感光ドラムと、 記録原稿または記録信号に対応して、上記感光ドラムを
感光させる光源手段と、 上記光源手段により感光された上記感光ドラムにトナ−
を付与するトナ−手段と、 上記感光ドラムが用紙に転写したトナ−を定着させる請
求項1、2、3、4、5、6、7または8記載の定着装
置と、 を有することを特徴とする電子写真装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3297376A JPH05134579A (ja) | 1991-11-13 | 1991-11-13 | 定着装置およびそれを用いた電子写真装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3297376A JPH05134579A (ja) | 1991-11-13 | 1991-11-13 | 定着装置およびそれを用いた電子写真装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05134579A true JPH05134579A (ja) | 1993-05-28 |
Family
ID=17845688
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3297376A Pending JPH05134579A (ja) | 1991-11-13 | 1991-11-13 | 定着装置およびそれを用いた電子写真装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05134579A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002031984A (ja) * | 2000-05-18 | 2002-01-31 | Nexpress Solutions Llc | トナー像定着ユニットの定着ローラにおける温度値を生ぜしめかつ調節する方法及び装置 |
JP2006119430A (ja) * | 2004-10-22 | 2006-05-11 | Canon Inc | 画像形成装置 |
JP2007256856A (ja) * | 2006-03-24 | 2007-10-04 | Sharp Corp | 定着装置およびこれを備えた画像形成装置、定着装置の制御方法、定着装置の制御プログラム、コンピュータ読み取り可能な記録媒体 |
-
1991
- 1991-11-13 JP JP3297376A patent/JPH05134579A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002031984A (ja) * | 2000-05-18 | 2002-01-31 | Nexpress Solutions Llc | トナー像定着ユニットの定着ローラにおける温度値を生ぜしめかつ調節する方法及び装置 |
EP1156395A3 (de) * | 2000-05-18 | 2005-01-12 | Eastman Kodak Company | Verfahren und Vorrichtung zum Erzeugen und Regeln von Temperaturwerten an einer Fixierwalze einer Tonerbild-Fixiereinheit |
JP2006119430A (ja) * | 2004-10-22 | 2006-05-11 | Canon Inc | 画像形成装置 |
JP2007256856A (ja) * | 2006-03-24 | 2007-10-04 | Sharp Corp | 定着装置およびこれを備えた画像形成装置、定着装置の制御方法、定着装置の制御プログラム、コンピュータ読み取り可能な記録媒体 |
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