JP2003302863A - 像加熱装置 - Google Patents

像加熱装置

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JP2003302863A
JP2003302863A JP2002106493A JP2002106493A JP2003302863A JP 2003302863 A JP2003302863 A JP 2003302863A JP 2002106493 A JP2002106493 A JP 2002106493A JP 2002106493 A JP2002106493 A JP 2002106493A JP 2003302863 A JP2003302863 A JP 2003302863A
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forming apparatus
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JP2002106493A
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English (en)
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Shunsaku Kondo
俊作 近藤
Shokyo Ko
松強 黄
Mitsuhiko Sato
光彦 佐藤
Yoshito Chori
嘉人 長利
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 定着装置の温度制御において、記録材が定着
装置前の所定の位置に到達したことを検知した信号に応
答して、所定の電力を加勢することにより、非通紙状態
から通紙状態へ変化する際の温度変化と、それに伴う電
力変動を押さえた適確な温度制御を可能とする。 【解決手段】 記録材上に未定着画像を形成する手段
と、この未定着画像を加熱定着する加熱体と、この加熱
体温度を検知する温度検知手段と、を有する定着手段
と、この定着手段の定着条件を制御する制御手段と、記
録材が上記定着手段前の所定の位置にあることを検知す
る記録材検知手段、を有する画像形成装置と、上記制御
手段は、上記記録材検知手段の信号に応答して、所定の
電力を加熱体に加勢する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真プロセス
等を用いて記録材上に画像を形成する画像形成装置及び
熱定着制御装置と、前記熱定着装置を備えた画像形成シ
ステムと、前記画像形成方法を実行するための記録媒体
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の画像形成装置においては、間接
(転写)方式または直接方式の電子写真プロセス、静電
記録プロセス、磁気記録プロセス、その他公知の各種の
作像原理、プロセスにより作像部にてトナー像を形成
し、このトナー像を、転写紙、記録用紙、感光紙、静電
記録紙等の記録材に転写した後、熱ローラ方式の熱定着
器にて記録材に定着し永久画像を得ている。
【0003】この熱ローラ方式は、内部にヒータを備え
た定着ローラと、これに対向圧接させた加圧ローラとを
用い、この一対のローラ間の定着ニップ部に記録材を導
入通過させることにより記録材面に形成担持されている
未定着トナー像を熱と圧力で記録材面に定着させるもの
である。
【0004】近年、利便性の向上と、消費エネルギー削
減の気運により、立ち上がりがクイックで、スタンバイ
温度制御が不要な熱定着器が求められている。これを実
現するために、肉厚の薄い熱ローラを用い熱容量を小さ
くすることで、所望の温度までの昇温時間を短縮する方
法が挙げられる。この方法の実現に適した熱源として、
IH(電磁誘導加熱方式)が挙げられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、温度制
御においては、従来のハロゲンランプを熱源として使用
していた際に用いられていたON−OFF制御方式で
は、熱容量の小さな熱ローラを使用するため、急激な温
度変化を伴い、制御が困難になる。
【0006】また、温度検知手段により、熱源に印加す
る電力を調節するフィードバック方式では、ゲイン(温
度変化に対する電力の補正量)を高くすると、記録材が
定着器に突入/脱出する際に、急激な温度変動が起こ
り、それに伴い温度を安定させるために急激な消費電力
の変動が引き起こされ、温度がある幅をもって振動し、
目標温度に対するアンダーシュート/オーバーシュート
や、画像形成装置の使用電力規格を超えてしまうなどの
弊害がある。また、ゲインを低く設定すると、消費電力
の変動は小さくなるが、温度を目標値に制御することが
困難になる。また、適切なゲインを選択した場合は、消
費電力と温度の変動幅も小さく、安定するが、所望の定
着温度での保持が難しい。
【0007】そこで本発明は、上記従来の問題点に鑑
み、フィードバック温度制御において、そのゲインを適
切に設定し、加えて記録材が定着装置突入前の、所定の
位置に到達したことを検知した信号に応答して、所定の
電力を加熱手段に加勢することで、記録材が定着器を通
過する際の急激な温度変化を回避し、消費電力変動を低
減した定着器を搭載した画像形成装置、画像形成システ
ム、画像形成方法、及び記憶媒体を提供することを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明に係る画像形成装置は、記録材
上に未定着画像を形成する手段と、この未定着画像を加
熱定着する加熱体と、この加熱体温度を検知する温度検
知手段と、を有する定着手段と、この定着手段の定着条
件を制御する制御手段と、を有する画像形成装置におい
て、上記制御手段は、記録材が上記定着器前の、所定の
位置に到達したことを検知した信号に応答して、所定の
電力を加熱手段に加勢すること、を特徴とする。
【0009】請求項2記載の発明に係る画像形成装置
は、請求項1記載の画像形成装置において、上記制御手
段が加勢する所定の電力は、記録材の厚さにより決定す
ることを特徴とする。
【0010】請求項3記載の発明に係る画像形成装置
は、請求項1記載の画像形成装置において、上記制御手
段が加勢する所定の電力は、記録材の材質により決定す
ることを特徴とする。
【0011】請求項4記載の発明に係る画像形成装置
は、請求項1記載の画像形成装置において、上記制御手
段が加勢する所定の電力は、画像形成装置内の温度によ
り決定することを特徴とする。
【0012】請求項5記載の発明に係る画像形成装置
は、請求項1記載の画像形成装置において、上記制御手
段が加勢する所定の電力は、画像形成装置内の湿度によ
り決定することを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】(第一の実施例)まず、本発明の
第一の実施例を説明する。
【0014】(1)画像形成装置例 図1は、本発明の実施の一形態に係る画像形成装置の基
本構成を示すブロック図である。この画像形成装置はレ
ーザプリンタ47として構成されている。このプリンタ
47の基本制御を行うCPV56には、制御プログラム
が書き込まれたROM59と、処理を行うためのワーク
RAM68と、入出力ポート57とがアドレスバス及び
データバスを介して接続されている。入出力ポート57
には、プリンタ47を制御する、モータ、クラッチ等の
各種負荷(不図示)や、定着ローラの温度を検出するセ
ンサーなどの入力が接続されている。
【0015】CPU56は、ROM59の内容に従って
人出力ポート57を介して順次入出力の制御を行い、プ
リント動作を実行する。
【0016】さらに、CPV56には、画像処理部53
と、処理された画像を蓄積する画像メモリ部54、定着
ローラ部1を誘導加熱する誘導コイル部3に高周波電流
を印加する励磁回路部51が接続されている。
【0017】また、CPU56には、記録材の厚さを検
知する紙圧センサ60、記録材の材質を設定する紙材質
設定部63、レーザプリンタ47内の温度を計測する装
置内温度センサ部61と、レーザプリンタ内の湿度を検
知する装置内湿度センサ部62が接続されている。
【0018】また、画像メモリ部54には、記録材に未
定着の画像形成を行う画像形成部55と、外部I/F処
理部52とが接続されている。外部I/F部52は、外
部のコンピュータから入力されたPDL(ページ記述言
語)をビットマップに展開する。
【0019】図2は本実施例における画像形成装置の概
略構成図である。本例の画像形成装置は転写式電子写真
プロセス利用、誘導加熱方式定着装置使用のレーザプリ
ンタである。
【0020】31は像担持体としての回転ドラム型の電
子写真感光体(以下、感光ドラムと記す)であり、矢印
の時計方向に所定の周速度(プロセススピード)をもっ
て回転駆動される。
【0021】感光ドラム31はその回転過程において、
帯電装置としての帯電ローラ32によって所定の極性・
電位に一様に帯電される。
【0022】次に画像情報書き込み手段としてのレーザ
スキャナ33による、目的の画像情報パターンに対応し
たレーザビーム走査露光Lを受ける。これより感光ドラ
ム31面に目的の画像情報パターンに対応したレーザビ
ーム静電潜像が形成される。
【0023】感光ドラム31面に形成された静電潜像
は、現像装置34でトナー画像として現像される。現像
方法としては、ジャンピング現像法、2成分現像法等が
用いられ、イメージ露光と反転現像との組合せで用いら
れることが多い。
【0024】感光ドラム31面に形成されたトナー画像
は、感光ドラム31と、転写ローラ35とで形成される
転写ニップ36において、給紙部37から該転写ニップ
部36に所定のタイミングにて給送された記録材(転写
材)13に対して順次に静電転写される。
【0025】本例の画像形成装置において、給紙部37
はカセット給紙部であり、給紙カセット内に積載収容さ
せた記録材13が給紙ローラ38と不図示の一枚分離部
材とによって一枚分離給送され、搬送ローラ対39、ト
ップセンサ(レジストセンサ)40等を含むシートパス
41を通って転写ニップ部36に所定の制御タイミング
にて給送される。
【0026】カセット給紙部37からシートパス41を
通って転写ニップ部36に給送される記録材Pはシート
パス41の途中に設けたトップセンサ40で先端が認識
され、これに同期して感光ドラム31上に画像が形成さ
れる。
【0027】転写ニップ部36にてトナー画像の転写を
受けた記録材13は感光ドラム31面から順次に分離さ
れて搬送方イド8を通って定着装置Aへ導入され、該定
着装置Aで未定着トナー画像の加熱定着処理を受ける。
【0028】定着装置Aを出た画像加熱定着済みの記録
材13は、搬送ローラ対44を含むシートパス43を通
って排出ローラ対45で排紙トレイ部46に排出され
る。
【0029】一方、記録材13に対するトナー画像転写
後に感光ドラム31面上に残留する転写残トナーや紙粉
等の付着汚染物は、クリーナ42により感光ドラム31
面上により除去され、表面清掃された感光ドラム31は
繰り返して作像に供される。
【0030】(2)定着装置A 図3は定着装置Aの要部の横断面模型図である。1は加
熱部材としての定着ローラ(加熱ローラ)、2は加圧部
材としての加圧ローラである。
【0031】定着ローラ1は誘導電流により発熱する導
電性材料で構成されており、本例のものは外径40mm
・厚さ0.7mmの鉄製の芯金シリング(導電性円筒ロ
ーラ)を基体としており、表面の離型性を高めるために
例えばPTFEやPFAの10〜50μmの表面離型層
を設けてもよい。また、定着性の向上や、ローラ表面の
温度ムラを低減させるために、鉄製芯金シリンダと表面
離型層との間に例えばシリコンゴム層の20〜500μ
mの弾性層を設けてもよい。
【0032】加圧ローラ2は、中空芯金11と、その外
周面に形成した表面離型性耐熱ゴム層あるいは中空芯金
11と表面との断熱を兼ねたスポンジ層である断性層1
2とからなる。
【0033】定着ローラ1と加圧ローラ2は、定着ロー
ラ1を上側、加圧ローラ2を下側にして、かつ互いに平
行にして、それぞれ両端部を不図示の定着ユニットフレ
ーム間に軸受部を介して回転自在に取り付けられてい
る。
【0034】加圧ローラ2は定着ローラ1の回転軸方向
にバネなどを用いた不図示の加圧機構によって押し下げ
付勢して定着ローラ1の下面部に所定の加圧力で圧接さ
せて定着ニップ部(圧接ニップ部)Nを形成させてあ
る。本例では、加圧ローラ2は約30kg重で過重され
ており、その場合、定着ニップ部Nの幅(ニップ幅)は
約6mmになる。しかし都合によっては荷重を変化させ
てニップ幅を変えてもよい。
【0035】本例では不図示の駆動機構により定着ロー
ラ1を回転駆動する機構になっており、加圧ローラ2は
この定着ローラ1の回転駆動に伴って定着ニップ部Nで
の摩擦力で従動回転する。
【0036】14は定着ローラ1の内部空間に挿入配設
した誘導コイルアセンブリであり、誘導コイル3、コイ
ルホルダ5、コア(磁心)7、ステー6等からなる。
【0037】コイルホルダー5はPPS・PEEK・フ
ェノール樹脂などの耐熱性樹脂からなる横断面略半円形
桶型部材であり、このコイルホルダー5の外回りに導線
を巻いて誘導コイル3を設けてある。コア7はコイルホ
ルダー5の内側に横断面T字型に組んで設けてある。そ
して、誘導コイルアセンブリとして一体化させてある。
【0038】上記の誘導コイルアセンブリ14を定着ロ
ーラ1の内部空間に挿入して、コイルホルダー5の外側
の誘導コイル3を下向きにして定着ローラ1の内面に近
接させた状態にしてステー6の両端部を不図示の定着ユ
ニットフレーム間に固定支持させることで、誘導コイル
アセンブリ14を定着ローラ1の内部空間に配設してあ
る。
【0039】4は定着ローラ1の表面に当接するように
配置したサーミスタ等の温度センサーである。
【0040】15は記録材の到着、通過を検知するよう
に設置した、赤外線反射型等の記録材検知センサであ
る。
【0041】10は分離爪であり、定着ニップ部Nの記
録材出口において、定着ローラ1の表面に当接または近
接して配置してある。
【0042】而して、定着ローラ1が回転駆動され、加
圧ローラ2が従動回転している状態において、誘導コイ
ル3に図1の励磁回路51から高周波の交流電流が印加
される。励磁回路は10kHz〜100kHzの高周波
をスイッチング電源で発生できるようになっている。誘
導コイル3はこの励磁回路から供給される高周波の交流
電流によって交番磁束を発生する。交流電流によって誘
導された磁界は導電層である定着ローラ1の内面に渦電
流を流しジュール熱を発生させ、定着ローラ1は、効率
的に迅速に加熱昇温する。
【0043】この定着ローラ1の温度が温度センサ4で
検出されてその検出温度信号が入出力ポート57を介し
てCPU56に入力する。CPU56はその入力する検
出温度信号をもとに励磁回路51から誘導コイル3への
電力供給を増減制御して、定着ローラ1の表面温度が所
定の一定温度(所定の定着温度)に維持されるように自
動制御する。
【0044】定着ローラ1の表面温度が所定の一定温度
に自動制御された状態において、定着ニップ部Nを挟持
搬送されることで、定着ローラ1の熱で未定着画像トナ
ー画像9が記録材13面に加熱定着される。
【0045】定着ローラ1の発熱を増加させるためには
誘導コイル3の巻き数を増やしたり、コア7をフェライ
トやパーマロイといった高透磁率で残留磁束密度の低い
ものを用いたり、交流電流の周波数を高くするとよい。
【0046】本例で用いた誘導コイル3は素線を50〜
150本撚ってあるリッツ線を6ターン巻いて形成して
ある。巻き数は例えば4ターンから10ターンにするこ
とができる。
【0047】以下、図4のフローチャートを用いて、レ
ーザプリンタ47がプリント動作中である場合の、定着
装置Aの温度制御動作について説明する。定着温度を1
90℃とする。
【0048】まず、図3の記録材検知センサ15が記録
材の通過を検知し、通紙状態か否か判断する(ステップ
S0l)。通紙状態でなければ、ステップS02へ進
み、定着ステータスの判定を行う。定着ステータスと
は、定着装置Aの内部状態をあらわすものであり、定着
稼動状態なら1、アイドリング状態なら0である。定着
ステータスが1なら、記録材の搬送方向長さより、ニッ
プ部脱出までの時間を算出し、その時間のタイマをカウ
ント、ならびに定着ステータスを0にセットする(ステ
ップS03)。続いて定着装置Aを非通紙状態で定着温
度190℃に保持するための温度制御式を選択し、C
PU56にセットする(ステップS04)。ステップS
02で定着ステータスが1でないときは、ステップS0
4へ移る。
【0049】ステップS0lで記録材検知センサが通紙
状態と判断した場合は、定着ステータスを1にセットし
(ステップS05)、定着装置Aを通紙状態で定着温度
190℃に保持するための温度制御式を選択し、CP
U56にセットする(ステップS06)。温度制御式
及びについては後述する。
【0050】続いてステップS07に進み、ローラ表面
の温度計測を行う。次に温度制御式に温度値を代入し、
電力値を設定する(ステップS08)。次に電力値を励
磁回路にセットし、誘導コイル部にその電力を印加する
(ステップS09)。
【0051】続いてステップSl0で記録材の搬送方向
長さより、記録材のニップ部脱出までの時間を算出し、
その時間のタイマをカウントする。これは記録材が定着
装置Aを脱出するまでの定着温度を補償し、連続通紙時
に温度制御式での制御を継続するためである。
【0052】以下、図4で示した例での温度制御式及
びについて説明する。
【0053】まず、温度制御式について説明する。定
着装置Aに記録材が通っていない非通紙状態における熱
の流れとしては、励磁コイル部3から定着ローラ部1へ
の熱供給と、定着口ーラ部1と加圧ローラ部2から外部
へと逃げる熱放射の二つである。このため、定着装置A
の保温のみを考慮すればよいので、熱制御式は、図5
(b)であり、この式をグラフで表すと図5(a)であ
る。
【0054】次に、温度制御式について説明する。定
着装置Aに記録材が通っている通紙状態における熱の流
れとしては、励磁コイル部3から定着ローラ部1への熱
供給と、定着ローラ部1と加圧ローラ部2からの放熱、
加えて記録材の定着・加圧両ローラ部からの吸熱があ
る。このため、定着装置Aの保温と、記録材に奪われる
熱を考慮する必要があり、熱制御式は図6(b)であ
り、グラフで表すと図5(a)である。
【0055】温度制御式とを比較すると、式は式
に対して、記録材が加熱・加圧両ローラから奪う熱量
を補正するために、右辺に250Wの数値を足してあ
る。この数値はレファレンスとして使用した坪量64g
A4紙の場合である。補正の効果を図7、図8にて説明
する。
【0056】図7(a)及び(b)は制御式のみを用
いた定着温度制御のグラフで、図8(a)及び(b)は
制御式とを併用した場合のグラフである。まず、図
7、図8の見方であるが、図7(a)及び図8(a)は
縦軸に温度、横軸に時間、図7(b)及び図8(b)は
縦軸に電力、横軸に時間を表しており、図7の(a)と
(b)、及び図8(a)と(b)の時間は同期してい
る。また、図7と図8のグラフ(a)、(b)の点線で
区切ってある部分は、定着装置Aに記録材が通過してい
る通紙状態を表している。
【0057】図7(a)は非通紙状態で定着温度190
℃で安定しているが、通紙状態に入ると、190℃より
低い温度で安定している。これは記録材の通紙により定
着装置Aの熱が奪われて電力が不足し、定着温度190
℃より低い温度で平衡するからである。
【0058】図8(a)は通紙、非通紙状態に関わら
ず、定着温度である190℃で安定している。これは図
8(b)のように、非通紙状態で制御式を用い、通紙
状態で制御式を用いることにより、的確な電力を誘電
コイルに印加することができ、電力不足になることな
く、定着温度を維持できるからである。
【0059】以上より、非通紙状態から通紙状態に移行
する際に、記録材が奪う熱量を発生する電力をタイミン
グよく加勢することで、定着温度からの大幅な温度変化
を防ぎ、的確な定着温度制御、定着動作が可能となる。
【0060】(第2の実施例)本実施例は、上記第1の
実施例において図4の定着温度制御ルーチンの、スター
トとステップS0lの間に図9に示すような処理を追加
するもので、上記制御式の補正電力値を、図1の記録
材厚み検出手段60で検出した結果により決定する構成
となっている。
【0061】すなわち、図9において、記録材の厚みを
検知し(ステップSl0l)、厚み検知結果より制御式
の電力補正値を決定する(ステップSl02)。
【0062】従って、本実施例によれば、使用する記録
材の厚みに応じて、より一層適切な定着温度制御が可能
になり、より一層確実な定着動作が可能となる。
【0063】(第3の実施例)本実施例は、上記第1の
実施例において図4の定着温度制御ルーチンの、スター
トとステップS0lの間に図10に示すような処理を追
加するもので、上記制御式の補正電力値を使用する記
録材の材質により決定する構成となっている。
【0064】すなわち、使用する記録材をレーザプリン
タ装置に格納する際に、あらかじめ記録材の材質とを図
1の記録材材質設定手段63等で装置側に認識させてお
き、図10において、記録材の材質により上記制御式
の補正電力値を決定する(ステップSl03)。
【0065】従って、本実施例によれば、使用する記録
材の材質に応じて、より一層適切な定着温度制御が可能
になり、より一層確実な定着動作が可能となる。
【0066】(第4の実施例)本実施例は、上記第1の
実施例において図4の定着温度制御ルーチンの、スター
トとステップS0lの間に図11に示すような処理を追
加するもので、上記制御式の補正電力値を、図1の装
置内温度センサ部61でレーザプリンタ装置内の温度を
検知した結果により決定する構成となっている。
【0067】すなわち、図11において、レーザプリン
タ内の温度を検知し(ステップSl04)、装置内温度
より制御式の電力値補正値を決定する(ステップSl
05)。
【0068】従って、本実施例によれば、装置内の温度
に応じて、より一層適切な定着温度制御が可能になり、
より一層確実な定着動作が可能となる。
【0069】(第5の実施例)本実施例は、上記第1の
実施例において図4の定着温度制御ルーチンの、スター
トとステップS0lの間に図12に示すような処理を追
加するもので、上記制御式の補正電力値を、図1の装
置内湿度センサ部62でレーザプリンタ装置内の湿度を
検知した結果により決定する構成になっている。
【0070】すなわち、図12において、レーザプリン
タ内の湿度を検知し(ステップSlO6)、装置内湿度
より制御式の電力補正値を決定する(ステップSl0
7)。
【0071】従って、本実施例によれば、装置内の湿度
に応じて、より一層適切な定着温度制御が可能になり、
より一層確実な定着動作が可能となる。
【0072】本発明は、上述した実施形態の装置に限定
されず、定着ローラの加熱源として、ハロゲンヒータ、
面状ヒータ等を用いてもよい。また、複数の機器から構
成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装
置に適用してもよい。前述した実施形態の機能を実現す
るソフトウェアのプログラムコードを記憶した記憶媒体
をシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPV
やMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを
読み出し実行することによっても、完成されることは言
うまでもない。
【0073】
【発明の効果】以上説明したように、本出願に係る第1
の発明によれば、定着装置が定着動作状態にあるとき
に、記録材が定着装置前の所定の位置に達したことを検
知した信号に応答して、所定の電力を誘導コイルに加勢
することで、非通紙状態から通紙状態に移行する際に起
こる、定着温度からの大幅な温度変化を防ぎ、的確な定
着温度制御、定着動作が可能となる。
【0074】また、本出願に係る第2の発明によれば、
上記第1の発明において、記録材の厚さを検知し、その
結果から誘導コイルに加勢する電力を決定することによ
り、より一層適切な定着温度制御が可能になり、より一
層確実な定着動作が可能になる。
【0075】また、本出願に係る第3の発明によれば、
上記第1の発明において、記録材の材質より、誘導コイ
ルに加勢する電力を決定することで、より一層適切な定
着温度制御が可能になり、より一層確実な定着動作が可
能になる。
【0076】また、本出願に係る第4の発明によれば、
上記第1の発明において、レーザプリンタ装置内の温度
を検知し、その結果に対応して、誘導コイルに加勢する
電力を決定することで、より一層適切な定着温度制御が
可能になり、より一層確実な定着動作が可能になる。
【0077】また、本出願に係る第5の発明によれば、
上記第1の発明において、レーザプリンタ装置内の湿度
を検知し、その結果に対応して、誘導コイルに加勢する
電力を決定することで、より一層適切な定着温度制御が
可能になり、より一層確実な定着動作が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例におけるレーザプリンタ
装置のブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施例におけるレーザプリンタ
装置の概略構成図である。
【図3】本発明の第1の実施例における定着装置Aの要
部の横断面図である。
【図4】本発明の第1の実施例における定着装置の制御
におけるフローチャートである。
【図5】本発明の第1の実施例における定着装置の制御
に用いる温度制御式とそのグラフである。
【図6】本発明の第1の実施例における定着装置の制御
に用いる温度制御式とそのグラフである。
【図7】本発明の第1の実施例における定着装置に制御
式のみを用いた定着温度制御の説明である。
【図8】本発明の第1の実施例における定着装置に制御
式とを併用した定着温度制御の説明である。
【図9】本発明の第2の実施例における制御のフローチ
ャートである。
【図10】本発明の第3の実施例における制御のフロー
チャートである。
【図11】本発明の第4の実施例における制御のフロー
チャートである。
【図12】本発明の第5の実施例における制御のフロー
チャートである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05B 3/00 335 H05B 6/06 391 6/06 391 393 393 6/14 6/14 G03G 21/00 534 (72)発明者 佐藤 光彦 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 長利 嘉人 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 Fターム(参考) 2H027 DA12 DA13 DA14 DC02 DC05 DE01 DE07 DE09 EA11 EA12 EA15 EC06 EC09 EC20 ED16 ED25 EE07 EF09 JC08 ZA01 2H033 BA08 BA12 BA25 BA30 BA59 BB01 BB18 BB22 BB28 BE06 CA04 CA07 CA08 CA09 CA11 CA16 CA22 CA23 CA30 CA44 CA48 3K058 AA72 BA18 CA12 CA13 CA15 CA22 CB23 DA02 GA06 3K059 AA08 AA18 AB19 AC09 AC32 AC33 AC37 AC54 AD22 CD03

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録材上に未定着画像を形成する手段
    と、この未定着画像を加熱定着する加熱体と、この加熱
    体温度を検知する温度検知手段と、を有する定着手段
    と、この定着手段の定着条件を制御する制御手段と、記
    録材が上記定着手段前の所定の位置にあることを検知す
    る記録材検知手段、を有する画像形成装置において、 上記制御手段は、上記記録材検知手段が発した信号に応
    答して、所定の電力を加熱体に加勢すること、を特徴と
    する画像形成装置。
  2. 【請求項2】 上記制御手段が加勢する所定の電力は、
    記録材の厚さにより決定することを特徴とする請求項1
    に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 上記制御手段が加勢する所定の電力は、
    記録材の材質により決定することを特徴とする請求項1
    に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 上記制御手段が加勢する所定の電力は、
    画像形成装置内の温度により決定することを特徴とする
    請求項1に記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 上記制御手段が加勢する所定の電力は、
    画像形成装置内の湿度により決定することを特徴とする
    請求項1に記載の画像形成装置。
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