JPH05134448A - 消色型トナー - Google Patents

消色型トナー

Info

Publication number
JPH05134448A
JPH05134448A JP3298904A JP29890491A JPH05134448A JP H05134448 A JPH05134448 A JP H05134448A JP 3298904 A JP3298904 A JP 3298904A JP 29890491 A JP29890491 A JP 29890491A JP H05134448 A JPH05134448 A JP H05134448A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
toner
substituted
parts
charge control
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3298904A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsumi Murofushi
克己 室伏
Kiichi Hosoda
喜一 細田
Harusuke Nagami
晴資 永見
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bando Chemical Industries Ltd
Resonac Holdings Corp
Original Assignee
Bando Chemical Industries Ltd
Showa Denko KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bando Chemical Industries Ltd, Showa Denko KK filed Critical Bando Chemical Industries Ltd
Priority to JP3298904A priority Critical patent/JPH05134448A/ja
Publication of JPH05134448A publication Critical patent/JPH05134448A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 近赤外線を照射することにより容易に消色
し、かつ適正なトリボ電荷量を有する消色型トナーを提
供する。 【構成】 結着用樹脂、下記一般式(I)または(II)
で示す近赤外線吸収性染料および一般式(III)で示す
消色剤を含有してなるトナーであって、トナーの表面に
帯電制御剤を有する。 (Xはハロゲンイオン、過塩素酸イオン、PF 、S
bF 、OH、スルホン酸イオンまたはBF
示す) (R、R、RおよびRはそれぞれ独立して水素
原子、炭化水素基またはヘテロ原子を含む炭化水素基;
Yは近赤外領域に吸収特性を有する陽イオンを示す) 例えば、テトラブチルアンモニウムn−ブチルトリフェ
ニルホウ素。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は消色型トナーに関する。
さらに詳しくは、電子写真などにおける電気的潜像や電
気的信号を可視化しうる近赤外線消色型トナーに関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、自然保護、とくに森林資源の保護
および都市部におけるゴミの削減のため、使用済みの紙
類の再利用、再生利用が見直されつつある。その一環と
して、企業のオフィス内で生じる不要になった使用済み
の複写紙、印刷物、ファクシミリ用紙などの廃紙の再利
用などについて検討されている。
【0003】そこで、企業が製紙会社をグループに入
れ、廃紙を回収後、溶解させて再生紙として再加工して
再利用しているが、これらの紙類には一般に企業秘密と
されている企業内部機密書類が大半を占めているため、
これらの紙類を該企業外部の製紙会社で回収し、再生利
用することはきわめて困難であり、しかも印刷物、複写
物などの記録部分、印字部分は容易に消去することがで
きないため、焼却したり破砕して廃棄処分せざるをえ
ず、このような紙類の再利用などは事実上ほぼ不可能で
あると考えられていた。また、シュレッダーなどで破砕
した廃紙の再生利用について一部検討が行なわれている
が、このように破砕された廃紙を用いて製造された再生
紙の強度は一般に小さいため、たとえば情報用紙などと
して使用に耐えないという欠点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明者ら
は、前記従来技術に鑑みて鋭意研究を重ねた結果、近赤
外線を吸収して分解、消色しうる近赤外光消色型記録材
料を見出し、かかる記録材料を用いたトナーを開発して
いる(特願平2-194187号明細書)。
【0005】前記トナーを用いて静電複写を行なったば
あい、複写用紙に記録された画像、印字などを近赤外線
を照射するだけで消去することができ、消去後に再度静
電複写を行なうことができるので、該複写用紙の再利用
が可能となり、また使用済みの複写用紙を廃棄する際に
は、記録された画像、印字などを近赤外線の照射により
消去しうるので、秘密事項の外部洩出を防止することが
できると同時に該複写用紙を回収し、再生利用すること
が可能となるなどの数多くの利点がある。
【0006】前記トナーにトリボ電荷を付与させるため
には、一般に該トナーの製造時にトナー原料である結着
用樹脂、近赤外光消色型記録材料などに帯電制御剤を混
合し、均一な組成となるように分散させたのち、トナー
化されているが、該帯電制御剤が分散されたトナーは、
近赤外光消色型記録材料と帯電制御剤との相互作用によ
り近赤外光消色型記録材料が退色・変色などの悪影響が
あり、しかも充分な量のトリボ電荷が付与されないた
め、電子写真用現像剤として充分な機能を発現しないと
いう欠点がある。
【0007】本発明は、かかる欠点を解消するためにな
されたものであり、電子写真用現像剤として機能するの
に充分な量のトリボ電荷を有するトナーを提供すること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、結
着用樹脂、一般式(I) :
【0009】
【化4】
【0010】(式中、Xはハロゲンイオン、過塩素酸イ
オン、PF6 - 、SbF6 - 、OH- 、スルホン酸イオ
ンまたはBF4 - を示す)または一般式(II):
【0011】
【化5】
【0012】(式中、R1 、R2 、R3 およびR4 はそ
れぞれ独立して水素原子、炭化水素基またはヘテロ原子
を含む炭化水素基;Yは近赤外領域に吸収特性を有する
陽イオンを示す)で表わされる近赤外線吸収性染料、一
般式(III) :
【0013】
【化6】
【0014】(式中、R5 、R6 、R7 およびR8 はそ
れぞれ独立してアルキル基、アリール基、アリル基、ア
ラルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シリル基、
複素環基、置換アルキル基、置換アリール基、置換アリ
ル基、置換アラルキル基、置換アルキニル基、置換アル
キニル基または置換シリル基を示し、R5 、R6、R7
およびR8 のうち少なくとも1個は炭素数1〜12のアル
キル基;R9 、R10、R11およびR12はそれぞれ独立し
て水素原子、アルキル基、アリール基、アリル基、アラ
ルキル基、アルケニル基、アルキニル基、複素環基、置
換アルキル基、置換アリール基、置換アリル基、置換ア
ラルキル基、置換アルケニル基または置換アルキニル基
を示す)で表わされる消色剤を含有してなるトナーであ
って、その表面に帯電制御剤を有することを特徴とする
消色型トナーに関する。
【0015】
【作用および実施例】本発明の消色型トナーは、近赤外
線によって消色するという基本的な性質を有し、なおか
つ静電荷像現像用トナーに要求されるトリボ電荷量を有
するため、電子写真の製造プロセスで現像剤としての機
能を充分に発現するものである。
【0016】本発明の消色型トナーがこのようなすぐれ
た特性を有するのは、帯電制御剤がトナー中に含有され
ているのではなく、トナーの表面に該帯電制御剤が設け
られたことに起因して結着用樹脂中に分散された近赤外
線吸収性染料と該帯電制御剤との接触頻度が小さくな
り、その結果、両者間の相互作用が生じにくくなり、該
帯電制御剤の機能が充分に発現されることに基づくもの
と考えられる。
【0017】本発明の消色型トナーに用いられる結着用
樹脂としては、たとえばポリスチレンなどで代表される
ポリスチレン系樹脂、飽和ポリエステル、不飽和ポリエ
ステルなどで代表されるポリエステル系樹脂、エポキシ
樹脂、ポリメチルメタクリレートなどで代表される(メ
タ)アクリル系樹脂、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、ポ
リアミド系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、ポリウ
レタン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリビニルブチ
ラール系樹脂、フェノールホルムアルデヒド樹脂、ロジ
ン変性フェノールホルムアルデヒド樹脂などがあげられ
るが、本発明はかかる例示のみに限定されるものではな
い。これら結着用樹脂は通常単独でまたは2種以上を混
合して用いられる。
【0018】なお、本発明においては、前記結着用樹脂
には必要により、たとえばポリオレフィンワックス、パ
ラフィン系ワックスなどのワックスが配合される。かか
るワックスの配合量は、かかるワックスを配合すること
による効果を充分に発現せしめるために前記結着用樹脂
100 部(重量部、以下同様)に対して0.1 部以上、好ま
しくは0.5 部以上とすることが望ましいが、かかるワッ
クスの配合量が多すぎるばあいには、ワックス自体およ
び他のトナー特性付与剤の分散性がわるくなるため、ト
ナーとしての機能を充分発揮しないばかりか、感光体へ
のフィルミングなど、他の部材にも悪影響をおよぼす傾
向があるので、前記結着用樹脂100 部に対して20部以
下、好ましくは10部以下とすることが望ましい。
【0019】本発明において、近赤外線吸収性染料とし
て一般式(I) :
【0020】
【化7】
【0021】(式中、Xはハロゲンイオン、過塩素酸イ
オン、PF6 - 、SbF6 - 、OH- 、スルホン酸イオ
ンまたはBF4 - を示す)または一般式(II):
【0022】
【化8】
【0023】(式中、R1 、R2 、R3 およびR4 はそ
れぞれ独立して水素原子、炭化水素基またはヘテロ原子
を含む炭化水素基);Yは近赤外領域に吸収特性を有す
る陽イオンを示す)で表わされるものが用いられる。
【0024】前記ハロゲンイオンとしては、フッ素イオ
ン、塩素イオン、臭素イオンおよびヨウ素イオンがあげ
られ、またスルホン酸イオンとしては、たとえばCH3
SO3 - などのメチルスルホン酸イオン、FCH2 SO
3 - 、F2 CHSO3 - 、F3 CSO3 - 、ClCH2
SO3 - 、Cl2 CHSO3 - 、Cl3 CSO3 - 、C
3 OCH2 SO3 - 、(CH3 2 NCH2 SO3 -
などの置換メチルスルホン酸イオン、C6 5 SO3 -
などのフェニルスルホン酸イオン、CH3 6 4 SO
3 - 、(CH3 2 6 3 SO3 - 、(CH3 3
6 2 SO3 - 、HOC6 4 SO3 - 、(HO)2
6 3 SO3 - 、(HO)3 6 2 SO3 - 、CH3
OC6 4 SO3 - 、C6 4 ClSO3 - 、C6 3
Cl2 SO3 - 、C6 2 Cl3 SO3 - 、C6 HCl
4 SO3 - 、C6 Cl5 SO3 - 、C6 4 FS
3 - 、C6 3 2 SO3 - 、C6 2 3
3 - 、C6 HF4 SO3 - 、C6 5 SO3 - 、(C
3 2 NC6 4 SO3 - などの置換フェニルスルホ
ン酸イオンなどがあげられる。
【0025】また、前記一般式(II)において、R1 、R
2 、R3 およびR4 の具体例としては、たとえば水素原
子、アルキル基、アリール基、アリル基、アラルキル
基、アルケニル基、アルキニル基、シリル基、複素環
基、置換アルキル基、置換アリール基、置換アリル基、
置換アラルキル基、置換アルケニル基、置換アルキニル
基、置換シリル基などがあげられる。これらのなかで好
ましいものの具体例としては、たとえば水素原子、フェ
ニル基、アニシル基、n-ブチル基、n-ペンチル基、n-ヘ
キシル基、n-ヘプチル基、n-オクチル基、n-ドデシル
基、シクロヘキシル基、シクロヘキセニル基、メトキシ
メチル基、メトキシエチル基、エトキシフェニル基、ト
ルイル基、t-ブチルフェニル基、フルオロフェニル基、
クロロフェニル基、ジエチルアミノフェニル基、ビニル
基、アリル基、トリフェニルシリル基、ジメチルフェニ
ルシリル基、ジブチルフェニルシリル基、トリメチルシ
リル基、ピペリジル基、チエニル基、フリル基などがあ
げられる。また、R1 、R2 、R3 およびR4 のうち少
なくとも1個は炭素数1〜12のアルキル基であることが
好ましいが、かかるアルキル基のなかでもより好ましい
ものとしては、たとえばn-ブチル基、n-ペンチル基、n-
ヘキシル基、n-ヘプチル基、n-オクチル基、n-ドデシル
基などの炭素数が4〜12のアルキル基があげられる。
【0026】また、前記一般式(I) で表わされる近赤外
線吸収性染料のYとして好ましいものは、たとえば近赤
外領域に吸収特性を有するシアニン、トリアリールメタ
ン、アミニウム、ジインモニウム、チアジン、キサンテ
ン、オキサジン、スチリル、ピリリウム系陽イオン染料
などがあげられる。かかるYの代表例としては、たとえ
【0027】
【化9】
【0028】
【化10】
【0029】などがあげられる。
【0030】前記近赤外線吸収性染料の配合量は、前記
結着用樹脂100 部(重量部、以下同様)に対して0.01〜
25部、好ましくは0.1 〜15部である。かかる近赤外線吸
収性染料の配合量が前記範囲よりも少ないばあいには、
えられるトナーに充分な着色が付与されなくなり、また
前記範囲よりも多いばあいには、えられるトナー固有の
トリボ電荷量に悪影響を与えることがある。
【0031】本発明において、消色剤として一般式(II
I) :
【0032】
【化11】
【0033】(式中、R5 、R6 、R7 およびR8 はそ
れぞれ独立してアルキル基、アリール基、アリル基、ア
ラルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シリル基、
複素環基、置換アルキル基、置換アリール基、置換アリ
ル基、置換アラルキル基、置換アルケニル基、置換アル
キニル基または置換シリル基を示し、R5 、R6、R7
およびR8 のうち少なくとも1個は炭素数1〜12のアル
キル基:R9 、R10、R11およびR12はそれぞれ独立し
て水素原子、アルキル基、アリール基、アリル基、アラ
ルキル基、アルケニル基、アルキニル基、複素環基、置
換アルキル基、置換アリール基、置換アリル基、置換ア
ラルキル基、置換アルケニル基または置換アルキニル基
を示す)で表わされるものが用いられる。
【0034】前記消色剤の具体例としては、たとえばテ
トラメチルアンモニウムn-ブチルトリフェニルホウ素、
テトラメチルアンモニウムn-ブチルトリアニシルホウ
素、テトラメチルアンモニウムn-オクチルトリフェニル
ホウ素、テトラメチルアンモニウムn-オクチルトリアニ
シルホウ素、テトラエチルアンモニウムn-ブチルトリフ
ェニルホウ素、テトラエチルアンモニウムn-ブチルトリ
アニシルホウ素、テトラブチルアンモニウムn-ブチルト
リフェニルホウ素、テトラブチルアンモニウムn-ブチル
トリアニシルホウ素、テトラオクチルアンモニウムn-オ
クチルトリフェニルホウ素、テトラブチルアンモニウム
n-ドデシルトリフェニルホウ素、トリメチルハイドロゲ
ンアンモニウムn-ブチルトリフェニルホウ素、トリエチ
ルハイドロゲンアンモニウムn-ブチルトリフェニルホウ
素、テトラハイドロゲンアンモニウムn-ブチルトリフェ
ニルホウ素、テトラメチルアンモニウムテトラブチルホ
ウ素、テトラエチルアンモニウムテトラブチルホウ素、
テトラn-ブチルアンモニウムテトラn-ブチルホウ素、テ
トラメチルアンモニウムトリn-ブチル(トリフェニルシ
リル)ホウ素、テトラエチルアンモニウムトリn-ブチル
(トリフェニルシリル)ホウ素、テトラブチルアンモニ
ウムn-ブチル(トリフェニルシリル)ホウ素、テトラメ
チルアンモニウムトリn-ブチル(ジメチルフェニルシリ
ル)ホウ素、テトラエチルアンモニウムトリn-ブチル
(ジメチルフェニルシリル)ホウ素、テトラブチルアン
モニウムトリn-ブチル(ジメチルフェニルシリル)ホウ
素、テトラメチルアンモニウムn-オクチルジフェニル
(ジn-ブチルフェニルシリル)ホウ素、テトラエチルア
ンモニウムn-オクチルジフェニル(ジn-ブチルフェニル
シリル)ホウ素、テトラブチルアンモニウムn-オクチル
ジフェニル(ジn-ブチルフェニルシリル)ホウ素、テト
ラメチルアンモニウムジメチルフェニル(トリメチルシ
リル)ホウ素、テトラエチルアンモニウムジメチルフェ
ニル(トリメチルシリル)ホウ素、テトラブチルアンモ
ニウムジメチルフェニル(トリメチルシリル)ホウ素な
どがあげられ、これらの消色剤は単独でまたは2種以上
を混合して用いられる。
【0035】前記消色剤の配合量は、前記近赤外線吸収
性染料の種類によって異なるので一概には決定すること
ができないが、通常前記近赤外線吸収性染料100 部に対
して1〜2500部、好ましくは5〜1000部の範囲内からえ
らばれる。かかる消色剤の配合量が前記範囲よりも少な
いばあいには、消色速度が遅くなり、また前記範囲より
も多いばあいには、えられるトナーを用いて形成された
印字、画像の耐光性がわるくなり、変色、退色するよう
になる。
【0036】前記トナー用粒子は、結着用樹脂、近赤外
線吸収性染料および消色剤を含有したものであるが、必
要によりたとえば耐熱性老化防止剤、紫外線吸収剤、可
塑剤などの添加剤を配合してもよい。
【0037】前記トナー用粒子の調製方法には、主とし
て溶液法と溶融混練法とがある。
【0038】前記溶液法とは、近赤外線吸収性染料およ
び結着樹脂を有機溶剤に溶解混練し、これに消色剤必要
によりポリオレフィンワックス、その他添加剤を配合し
て溶融混合し、えられた混合物から有機溶剤を除去した
のち、たとえばハンマーミル、カッターミルなどで粗粉
砕したのち、たとえばジェットミルなどで微粉砕して重
量平均粒子径が8〜12μm程度のトナー用粒子を調製す
る方法である。
【0039】また、前記溶融混練法とは、近赤外線吸収
性染料を結着用樹脂に加熱溶融混練し、これに消色剤必
要によりポリオレフィンワックス、その他の添加剤を配
合し、混練後、冷却したのち、前記溶液法と同様にして
微粉砕してトナーを調製する方法である。
【0040】前記トナー用粒子の表面に帯電制御剤を設
ける方法としては、たとえばハイブリダイゼーションシ
ステム((株)奈良機械製作所製)などを用いた高速気
流中衝撃処理法、たとえばニューマルメライザー
((株)ダルトン製)、サーフュージングシステム(日
本ニューマチック工業(株)製)などの流動式熱風気流
中処理法、たとえばメカノフュージョンシステム(ホソ
カワミクロン(株)製)などを用いた高速撹拌表面融合
処理法やスーパーミキサーなどの粉体用撹拌混合装置を
用いた処理法などのメカノケミカル反応を利用した乾式
コーティング法;たとえばコートマイザージェットコー
チングシステム(フロイント産業(株)製)などを用い
たスプレーコーティング法;グラニュレックス(フロイ
ント産業(株)製)などを用いたスプレードライ法、デ
ィスパコート(日清エンジニアリング(株)製)などを
用いた流動床式乾燥コーティング法、スプレードライヤ
ーを用いた方法、フローコーター(フロイント産業
(株)製)を用いた方法、流動床式乾燥器を用いた方法
などの湿式コーティング法などがあげられるが、本発明
はかかる例示のみに限定されるものではない。
【0041】前記帯電制御剤のトナー用粒子への付着量
は、通常トナー粒子のトリボ電荷量(絶対値)が10〜40
μC/g、なかんづく15〜30μC/gとなる量であり、
通常トナー用粒子100 部に対して0.1 〜10.0部、なかん
づく0.5 〜5部程度である。
【0042】本発明に用いられる帯電制御剤としては、
正帯電性帯電制御剤および負帯電性帯電制御剤が用いら
れる。これらの帯電制御剤は、通常単独でまたは2種以
上を混合して用いられる。
【0043】前記正帯電性帯電制御剤の具体例として
は、たとえば一般式(IV):
【0044】
【化12】
【0045】(式中、R13は炭素数1〜8のアルキル基
またはベンジル基、R14およびR15はそれぞれ独立して
炭素数1〜18のアルキル基、R16は炭素数1〜18のアル
キル基またはベンジル基、Zは水酸基またはアミノ基、
nは1または2を示す)、一般式(V) :
【0046】
【化13】
【0047】(式中、R17、R18、R19およびR20はそ
れぞれ独立して水素原子、炭素数1〜22のアルキル基ま
たは炭素数9〜20のアラルキル基、Aはヘテロポリ酸イ
オンを示す)で表わされる帯電制御剤、スチレン- アク
リル四級アンモニウム塩系樹脂などがあげられる。かか
る正帯電性帯電制御剤の代表例としては、たとえばボン
トロンP-51(オリエント化学(株)製)、TP-415(保土
ヶ谷化学(株)製)、フジクラFCA-201PB (藤倉化成
(株)製)などがあげられる。
【0048】また前記負帯電性帯電制御剤の具体例とし
ては、たとえば一般式(VI):
【0049】
【化14】
【0050】(式中、R21、R22、R23およびR24はそ
れぞれ独立して水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、
アリル基またはハロゲン原子、Lは -S- 、 -SO2 -
または式: -C(R25)(R26)- [式中、R25および
26はそれぞれ独立して水素原子または炭素数1〜8の
アルキル基を示す]を示す)で表わされる帯電制御剤、
スチレン- スルホン酸系塩樹脂などがあげられる。かか
る負帯電性帯電制御剤の代表例としては、たとえばカヤ
チャージN-1 (日本化薬(株)製)、フジクラFCA-1001
N (藤倉化成(株)製)などがあげられる。
【0051】なお、前記帯電制御剤の色彩は、とくに限
定はないが、消色後のトナーの色彩と通常白色である電
子写真用紙の色彩とをできるだけ同色に近づけ、トナー
跡を目立ちにくくするために、透明または白色ないし淡
黄色であることが好ましい。
【0052】かくしてえられる本発明の消色型トナー
は、たとえば紙類などからなる電子写真用画像支持体上
に印字定着後、たとえば半導体レーザー、ハロゲンラン
プ、発光ダイオイードなどの手段により近赤外線を照射
することにより、印字部分を消色させることができるも
のである。そして、印字部分を消色させたのちには、さ
らにかかる消色部分に再度重ねて印字を行なうことがで
きる。
【0053】本発明の消色型トナーは、トナー用粒子の
表面に帯電制御剤が設けられたものであり、近赤外線吸
収性染料と帯電制御剤との相互作用がほとんどないため
充分なトリボ帯電量を有するので、たとえば電子写真用
現像剤として好適に使用しうるものである。
【0054】つぎに本発明の消色型トナーを実施例に基
づいてさらに詳細に説明するが、本発明はかかる実施例
のみに限定されるものではない。
【0055】なお、各実施例および比較例においては、
表1〜3に示す原料を用いた。
【0056】実施例1 結着用樹脂(RE-1)20部をトルエン75部に溶解し、結着
用樹脂100 部に対して近赤外線吸収性染料(DY-2)5部
と消色剤(SE-1)5部を溶解混合したのち、溶媒を留去
して乾燥し、粗粉砕後、ジェットミル(日本ニューマチ
ック(株)製)を用いてさらに粉砕して重量平均粒子径
11μmのトナー用粒子をえた。該トナー用粒子100 部に
対して正帯電性帯電制御剤(CR-1)3部を混合し、ハイ
ブリダイゼーションシステム(NHS−O型、(株)奈
良機械製作所製)を用いて周速80m/秒で該混合物を3
分間処理して帯電制御剤をトナー粒子の表面に設けた。
えられたトナーは青色を呈していた。
【0057】えられたトナーの物性としてトリボ電荷量
および消色性を以下の方法にしたがって調べた。その結
果を表4に示す。
【0058】(トリボ電荷量)ブローオフ法に準じてト
リボ電荷量を調べた。
【0059】まず、えられたトナーとフェライトキャリ
ア(FB−810、関東電化工業(株))とをトナーの
濃度が5重量%となるように配合したのち、均一になる
まで充分に撹拌し、その一部をサンプリングし、ブロー
オフ粉体帯電量測定装置(東芝ケミカル(株)TB−2
00型)を用いてチッ素ガス吸入圧1.0kgf/cm2 で30秒
間ブローした時点でのトリボ電荷量を測定した。
【0060】(消色性)シリコーン樹脂コートキャリア
(パウダーテック社製、F97-2535)100 部に対してトナ
ー4部の割合で均一な組成となるように混合して現像剤
を調製した。
【0061】えられた現像剤を三洋電機(株)製複写機
SFT−270に入れて電子写真学会テストチャーNo.1
-R1975を用いてPPC用紙上に複写を行なった。
【0062】消色性の評価は、えられた複写物に近赤外
線の光源としてアルミニウムコート型ハロゲンランプ
(2W/cm2 )で3秒間照射したのち、垂直壁面に貼付
し、5mの距離から目視により識別を行ない、以下の評
価基準に基づいて評価した。
【0063】(評価基準) A:完全に消色している。 B:トナーの着色がわずかに残っている。 C:トナーの着色がやや消色しているが、残存している
のが明らかに認められる。 D:トナーの消色が認められない。
【0064】実施例2 近赤外線吸収性染料としてDY-3、消色剤としてSE-2を用
いたほかは、実施例1と同様の処理を行ない、CR-1をト
ナー粒子の表面に設けた。えられたトナーは青色を呈し
ていた。
【0065】つぎにえられたトナーの物性としてトリボ
電荷量および消色性を実施例1と同様にして調べた。そ
の結果を表4に示す。
【0066】実施例3 実施例1と同様にして重量平均粒子径が11μmのトナー
用粒子を調製し、該トナー用粒子100 部に対して負帯電
性帯電制御剤(CR-2)2.5 部の割合で両者を混合したの
ち、実施例1と同様にしてCR-2をトナー粒子の表面に設
けた。
【0067】つぎにえられたトナーの物性としてトリボ
電荷量および消色性を実施例1と同様にして調べた。そ
の結果を表4に示す。
【0068】実施例4 結着用樹脂(RE-2)100 部に対して近赤外線吸収染料
(DY-2)2部および消色剤(SE-1)2.8 部の割合で塩化
メチレン200 部と混合し、混練したのち、塩化メチレン
を留去し、粗粉砕後、ジェットミルを用いてさらに粉砕
して重量平均粒子径11μmのトナー用粒子をえた。
【0069】つぎにトナー用粒子100 部に対して CR-1
3部を混合し、ハイブリダイゼーションシステム(NH
S−O型、(株)奈良機械製作所製)を用いて周速80m
/秒で該混合物を3分間処理してCR-1をトナー用粒子の
表面に設けた。えられたトナーは青色を呈していた。
【0070】えられたトナーの物性としてトリボ電荷量
および消色性を実施例1と同様にして調べた。その結果
を表4に示す。
【0071】実施例5 実施例4と同様にしてえた重量平均粒子径11μmのトナ
ー用粒子100部に、メタノール20部と負帯電性帯電制御
剤(CR-3)5部を分散させた溶液を加え、撹拌し、フロ
ーコーターマルチパーパス(FLO−5M型、フロイン
ト産業(株)製)を用いて、機内温度55℃で30分間乾燥
することにより、CR-3をトナー用粒子の表面に均一に付
着させてトナーをえた。えられたトナーは青色を呈して
いた。
【0072】えられたトナーの物性としてトリボ電荷量
および消色性を実施例1と同様にして調べた。その結果
を表4に示す。
【0073】実施例6〜18 原料として表1〜3に示す結着用樹脂、近赤外線吸収染
料、消色剤および帯電制御剤を、表4に示す割合で用い
たほかは実施例1と同様にして帯電制御剤をトナー粒子
の表面に設けた。つぎにえられたトナーの物性としてト
リボ電荷量および消色性を実施例1と同様にして調べ
た。その結果を表4に示す。
【0074】比較例1 結着用樹脂(RE-1)20部をトルエン75部に溶解したの
ち、結着用樹脂100 部に対して近赤外線吸収性染料(DY
-2)5部、消色剤(SE-1)5部および正帯電性帯電制御
剤(CR-1)5部を溶解して均一な組成となるように混合
した。つぎに溶媒を留去して乾燥し、粗粉砕後、ジェッ
トミルを用いてさらに粉砕して重量平均粒子径11μmの
帯電制御剤(CR-1)を含有したトナーをえた。えられた
トナーは青色を呈していた。
【0075】えられたトナーの物性としてトリボ電荷量
および消色性を実施例1と同様にして調べた。その結果
を表4に示す。
【0076】なお、複写後の画像は、地かぶりが多く、
良好な画像ではなかった。
【0077】比較例2 結着用樹脂(RE-2)100 部に対して近赤外線吸収性染料
(DY-2)2.6 部、消色剤(SE-1)2.6 部および負帯電性
帯電制御剤(CR-2)2.6 部を塩化メチレン200部に混合
し、溶融混練したのち、塩化メチレンを留去し、粗粉砕
後ジェットミルを用いて粉砕して重量平均粒子径11μm
の帯電制御剤を含有したトナーをえた。えられたトナー
粒子は青色を呈していた。
【0078】えられたトナーの物性としてトリボ電荷量
および消色性を調べた。その結果を表4に示す。
【0079】なお、複写後の画像には地かぶりが多く、
良好な画像ではなかった。
【0080】比較例3〜6 原料として表1〜3に示す結着用樹脂、近赤外線吸収染
料、消色剤および帯電制御剤を、表4に示す割合で用い
たほかは比較例1と同様にして帯電制御剤をトナー粒子
内に含有したトナーをえた。えられたトナーの物性とし
てトリボ電荷量および消色性を実施例1と同様にして調
べた。その結果を表4に示す。
【0081】なお、複写後の画像には地かぶりが多く、
良好な画像ではなかった。
【0082】
【表1】
【0083】
【表2】
【0084】
【表3】
【0085】
【表4】
【0086】表4に示した結果から、実施例1〜18でえ
られた消色型トナーは、いずれも帯電性にすぐれると同
時に、消色性にもすぐれていることがわかる。
【0087】
【発明の効果】本発明の消色型トナーは、近赤外線によ
って消色するという機能を有し、なおかつ静電潜像現像
用トナーとしての基本的性能である適正なトリボ電荷量
を有するので、たとえば電子写真用現像剤などとして好
適に使用しうるものである。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年1月17日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】(式中、R1 、R2 、R3 およびR4 はそ
れぞれ独立して水素原子、炭化水素基またはヘテロ原子
を含む炭化水素基;Yは近赤外領域に吸収特性を有する
陽イオンを示す)で表わされるものが用いられる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0083
【補正方法】変更
【補正内容】
【0083】
【表2】 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年2月8日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【化1】 (式中、Xはハロゲンイオン、過塩素酸イオン、PF6
- 、SbF6 - 、OH- 、スルホン酸イオンまたはBF
4 - を示す)または一般式(II):
【化2】 (式中、R1 、R2 、R3 およびR4 はそれぞれ独立し
て水素原子、炭化水素基またはヘテロ原子を含む炭化水
素基;Yは近赤外領域に吸収特性を有する陽イオンを示
す)で表わされる近赤外線吸収性染料および一般式(II
I) :
【化3】 (式中、R5 、R6 、R7 およびR8 はそれぞれ独立し
てアルキル基、アリール基、アリル基、アラルキル基、
アルケニル基、アルキニル基、シリル基、複素環基、置
換アルキル基、置換アリール基、置換アリル基、置換ア
ラルキル基、置換アルケニル基、置換アルキニル基また
は置換シリル基を示し、R5 、R6 、R7 およびR8
うち少なくとも1個は炭素数1〜12のアルキル基;
9 、R10、R11およびR12はそれぞれ独立して水素原
子、アルキル基、アリール基、アリル基、アラルキル
基、アルケニル基、アルキニル基、複素環基、置換アル
キル基、置換アリール基、置換アリル基、置換アラルキ
ル基、置換アルケニル基または置換アルキニル基を示
す)で表わされる消色剤を含有してなるトナーであっ
て、その表面に帯電制御剤を有することを特徴とする消
色型トナー。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】(式中、R1 、R2 、R3 およびR4 はそ
れぞれ独立して水素原子、炭化水素基またはヘテロ原子
を含む炭化水素基;Yは近赤外領域に吸収特性を有する
陽イオンを示す)で表わされる近赤外線吸収性染料およ
一般式(III) :
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0038
【補正方法】変更
【補正内容】
【0038】前記溶液法とは、近赤外線吸収性染料およ
び結着樹脂を有機溶剤に溶解混練し、これに消色剤必
要によりポリオレフィンワックス、その他添加剤を配合
して溶融混合し、えられた混合物から有機溶剤を除去し
たのち、たとえばハンマーミル、カッターミルなどで粗
粉砕したのち、たとえばジェットミルなどで微粉砕して
重量平均粒子径が8〜12μm程度のトナー用粒子を調製
する方法である。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0056
【補正方法】変更
【補正内容】
【0056】実施例1 結着用樹脂(RE-1)20部をトルエン75部に溶解し、結着
用樹脂100 部に対して近赤外線吸収性染料(DY-2)
と消色剤(SE-1)部を溶解混合したのち、溶媒を留去
して乾燥し、粗粉砕後、ジェットミル(日本ニューマチ
ック(株)製)を用いてさらに粉砕して重量平均粒子径
11μmのトナー用粒子をえた。該トナー用粒子100 部に
対して正帯電性帯電制御剤(CR-1)1.5 部を混合し、ハ
イブリダイゼーションシステム(NHS−O型、(株)
奈良機械製作所製)を用いて周速80m/秒で該混合物を
3分間処理して帯電制御剤をトナー粒子の表面に設け
た。えられたトナーは青色を呈していた。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0066
【補正方法】変更
【補正内容】
【0066】実施例3 実施例1と同様にして重量平均粒子径が11μmのトナー
用粒子を調製し、該トナー用粒子100 部に対して負帯電
性帯電制御剤(CR-2)2.0 部の割合で両者を混合したの
ち、実施例1と同様にしてCR-2をトナー粒子の表面に設
けた。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0068
【補正方法】変更
【補正内容】
【0068】実施例4 結着用樹脂( RE-1 )100 部に対して近赤外線吸収染料
(DY-2)2部および消色剤(SE-1)部の割合で塩化メ
チレン200 部と混合し、混練したのち、塩化メチレンを
留去し、粗粉砕後、ジェットミルを用いてさらに粉砕し
て重量平均粒子径11μmのトナー用粒子をえた。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0069
【補正方法】変更
【補正内容】
【0069】つぎにトナー用粒子100 部に対して CR-3
2.5部を混合し、ハイブリダイゼーションシステム(N
HS−O型、(株)奈良機械製作所製)を用いて周速80
m/秒で該混合物を3分間処理してCR-3 をトナー用粒
子の表面に設けた。えられたトナーは青色を呈してい
た。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0071
【補正方法】変更
【補正内容】
【0071】実施例5 実施例4と同様にしてえた重量平均粒子径11μmのトナ
ー用粒子100部に、メタノール20部と負帯電性帯電制御
剤( CR-4 1.5 部を分散させた溶液を加え、撹拌し、
フローコーターマルチパーパス(FLO−5M型、フロ
イント産業(株)製)を用いて、機内温度55℃で30分間
乾燥することにより、 CR-4 をトナー用粒子の表面に均
一に付着させてトナーをえた。えられたトナーは青色を
呈していた。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0074
【補正方法】変更
【補正内容】
【0074】比較例1 結着用樹脂(RE-1)20部をトルエン75部に溶解したの
ち、結着用樹脂100 部に対して近赤外線吸収性染料(DY
-2)部、消色剤(SE-1)部および正帯電性帯電制御
剤(CR-1)1.5 部を溶解して均一な組成となるように混
合した。つぎに溶媒を留去して乾燥し、粗粉砕後、ジェ
ットミルを用いてさらに粉砕して重量平均粒子径11μm
の帯電制御剤(CR-1)を含有したトナーをえた。えられ
たトナーは青色を呈していた。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0077
【補正方法】変更
【補正内容】
【0077】比較例2 結着用樹脂(RE-2)100 部に対して近赤外線吸収性染料
( DY-3 部、消色剤( SE-2 部および負帯電性
帯電制御剤( CR-1 1.5 部を塩化メチレン200 部に混
合し、溶融混練したのち、塩化メチレンを留去し、粗粉
砕後ジェットミルを用いて粉砕して重量平均粒子径11μ
mの帯電制御剤を含有したトナーをえた。えられたトナ
ー粒子は青色を呈していた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 9/08 361 365 (72)発明者 細田 喜一 神奈川県川崎市川崎区扇町5番1号 昭和 電工株式会社化学品研究所内 (72)発明者 永見 晴資 兵庫県神戸市兵庫区明和通三丁目2番15号 バンドー化学株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 結着用樹脂、一般式(I) : 【化1】 (式中、Xはハロゲンイオン、過塩素酸イオン、PF6
    - 、SbF6 - 、OH- 、スルホン酸イオンまたはBF
    4 - を示す)または一般式(II): 【化2】 (式中、R1 、R2 、R3 およびR4 はそれぞれ独立し
    て水素原子、炭化水素基またはヘテロ原子を含む炭化水
    素基;Yは近赤外領域に吸収特性を有する陽イオンを示
    す)で表わされる近赤外線吸収性染料、一般式(III) : 【化3】 (式中、R5 、R6 、R7 およびR8 はそれぞれ独立し
    てアルキル基、アリール基、アリル基、アラルキル基、
    アルケニル基、アルキニル基、シリル基、複素環基、置
    換アルキル基、置換アリール基、置換アリル基、置換ア
    ラルキル基、置換アルケニル基、置換アルキニル基また
    は置換シリル基を示し、R5 、R6 、R7 およびR8
    うち少なくとも1個は炭素数1〜12のアルキル基;
    9 、R10、R11およびR12はそれぞれ独立して水素原
    子、アルキル基、アリール基、アリル基、アラルキル
    基、アルケニル基、アルキニル基、複素環基、置換アル
    キル基、置換アリール基、置換アリル基、置換アラルキ
    ル基、置換アルケニル基または置換アルキニル基を示
    す)で表わされる消色剤を含有してなるトナーであっ
    て、その表面に帯電制御剤を有することを特徴とする消
    色型トナー。
  2. 【請求項2】 帯電制御剤が無色または白色ないし淡黄
    色の正帯電性帯電制御剤および/または負帯電性帯電制
    御剤である請求項1記載の消色型トナー。
JP3298904A 1991-11-14 1991-11-14 消色型トナー Pending JPH05134448A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3298904A JPH05134448A (ja) 1991-11-14 1991-11-14 消色型トナー

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3298904A JPH05134448A (ja) 1991-11-14 1991-11-14 消色型トナー

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05134448A true JPH05134448A (ja) 1993-05-28

Family

ID=17865675

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3298904A Pending JPH05134448A (ja) 1991-11-14 1991-11-14 消色型トナー

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05134448A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0729076A1 (en) 1995-02-10 1996-08-28 Toyo Ink Manufacturing Co., Ltd. Electrophotographic toner with photodegradable binder

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0729076A1 (en) 1995-02-10 1996-08-28 Toyo Ink Manufacturing Co., Ltd. Electrophotographic toner with photodegradable binder
US5705304A (en) * 1995-02-10 1998-01-06 Toyo Ink Manufacturing Co., Ltd. Photo-removable electrophotographic toners using phenyl isopropenyl ketone

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0203532B1 (en) Electrophotographic toner and compounds useful for the toner
KR940010125B1 (ko) 전자사진 제작에 사용되는 토우너
JP2002156775A (ja) フラッシュ定着用カラートナー
EP0242420B1 (en) A toner for developing electrostatic latent images and a use thereof
JP2002296845A (ja) 電子写真用カラートナー、カラー画像形成方法及びカラー画像形成装置
JPH05134448A (ja) 消色型トナー
JP3155043B2 (ja) 近赤外線消色型トナーの製造方法
JP3311453B2 (ja) 負荷電制御剤及び静電荷像現像用トナー
JPH07325428A (ja) 消色性トナーおよびその製造法
JPH08248673A (ja) 消色性トナーおよびその製法
JPH05197197A (ja) 静電荷像現像用消色型トナーおよびその製造方法
JPS5857107B2 (ja) 電子写真用乾式現像剤
JPH05181309A (ja) 静電荷像現像用トナー
JPH06332239A (ja) 消色型トナー用マスターバッチおよびそれを用いた消色型トナーの製造方法
JPH05173362A (ja) 静電荷像現像用トナー
JPH05188635A (ja) 静電荷像現像用消色型トナー
JPH05181310A (ja) 近赤外線消色型トナー
JPH01161253A (ja) レーザー光用電子写真感光体
JPH05134447A (ja) 消色型トナー
JPH05181308A (ja) 近赤外線消色型トナー
JPH05181307A (ja) 静電荷像現像用トナーおよびその製造方法
JPH06308761A (ja) 消色型トナー
JPH05278338A (ja) 近赤外線消色性画像の形成方法およびその消色方法
JP2000314984A (ja) 消色性トナー
JPH07140702A (ja) 静電潜像現像用トナー