JPH05133617A

JPH05133617A - 給湯機

Info

Publication number: JPH05133617A
Application number: JP29721691A
Authority: JP
Inventors: Hideki Ito; 英樹伊藤; Kenichi Haruyama; 賢一春山; Hiromi Fujio; 博巳藤生; Norifumi Kadoma; 憲史門間; Hidekazu Murata; 秀和村田
Original assignee: Sanyo Electric Co Ltd
Current assignee: Sanyo Electric Co Ltd
Priority date: 1991-11-13
Filing date: 1991-11-13
Publication date: 1993-05-28
Anticipated expiration: 2013-05-25
Also published as: JP2755850B2

Abstract

(57)【要約】【目的】缶体を載置した架台の温度上昇を効率良く抑
制し、安全性の向上を図る。【構成】缶体５、バーナ７及びこのバーナ７に燃焼空
気を供給する送風機８を内蔵するとともに、缶体５を載
置した架台２を有する外装ケース１を備えた給湯機であ
る。そして、架台５に複数個の突部２８を上向きに突出
して設け、これらの突部２８を介して缶体５を架台２に
取り付けることにより、缶体５と架台２との間に隙間Ｓ
を設けている。そのため、架台２への熱伝導量が大幅に
低減され、また、缶体５と架台２との間に空気の流れが
生じ、架台２の温度上昇が抑制される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、石油給湯機、ガス給湯
機等の給湯機に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来のこの種の給湯機は、例えば、実開
昭６４−１２１４９号公報に開示されているように、缶
体とバーナとこのバーナに燃焼空気を供給する送風機を
内蔵する外装ケース内の空間に、送風機の吸込口を開口
させている。そして、一般には、外装ケースの側壁に空
気吸込口を設け、この空気吸込口より外装ケース内の空
間に流入した外気を送風機の吸込口から吸引し、燃焼空
気としてバーナに供給するように構成されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した給
湯機は、外装ケースの下部の架台上に缶体が載置されて
おり、しかも、燃焼室が缶体内の下部に形成されている
関係上、架台の温度が上昇する。そして、この給湯機を
設置する床材が木材等の可燃物である場合には、架台の
温度がそれほど高くなくても、給湯機を長期間にわたっ
て使用し続けると、床材が低温加熱によって炭化し、そ
れが原因で火災が発生する心配があった。

【０００４】本発明は上述の実情に鑑みてなされたもの
であり、缶体を載置した架台の温度上昇を効率良く抑制
し、安全性の向上を図ることを目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明では、缶体、バー
ナ及びこのバーナに燃焼空気を供給する送風機を内蔵す
るとともに、缶体を載置した架台を有する外装ケースを
備えた給湯機において、前記架台に複数個の突部を上向
きに突出して設け、これらの突部を介して前記缶体を架
台に取り付けることにより、缶体と架台との間に隙間を
設けた構成である。

【０００６】また本発明では、缶体、バーナ及びこのバ
ーナに燃焼空気を供給する送風機を内蔵するとともに、
缶体を載置した架台を有する外装ケースを備えた給湯機
において、前記架台に複数個の突部を上向きに突出して
設け、これらの突部を介して前記缶体を架台に取り付け
ることにより、缶体と架台との間に隙間を設けるととも
に、前記突部が設けられた架台の上面板部の下には送風
機の吸引力によって外気が導入される冷却通路を形成し
た構成としている。

【０００７】さらに本発明では、缶体、バーナ及びこの
バーナに燃焼空気を供給する送風機を内蔵するととも
に、缶体を載置した架台を有する外装ケースを備えた給
湯機において、前記架台に複数個の突部を上向きに突出
して設け、これらの突部を介して前記缶体を架台に取り
付けることにより、缶体と架台との間に隙間を設けると
ともに、前記突部と缶体との間には、この缶体よりも熱
伝導率の高い材料にて作られた放熱促進板を介在させた
構成としている。

【０００８】

【作用】このように、架台に複数個の突部を上向きに突
出して設け、これらの突部を介して缶体を架台に取り付
けることにより、缶体と架台との間に隙間を設けたの
で、架台への熱伝導量を大幅に低減できるばかりでな
く、缶体と架台との間に空気の流れを生じさせることが
できるため、架台の温度上昇が抑制される。

【０００９】請求項２の給湯機においては、突部が設け
られた架台の上面板部の下には送風機の吸引力によって
外気が導入される冷却通路を形成したので、隙間を流れ
る空気と冷却通路を流れる外気によって架台を内外から
冷却でき、架台の温度上昇が効率良く抑制される。

【００１０】また、請求項３の給湯機においては、突部
と缶体と間に、この缶体よりも熱伝導率の高い材料にて
作られた放熱促進板を介在させたので、この放熱促進板
に伝わった缶体からの熱は、隙間を流れる空気中に放熱
されるため、架台への熱伝導を一層効率良く抑制でき
る。

【００１１】

【実施例】以下、本発明の一実施例を図１ないし図３の
図面を参照して説明する。図１ないし図３において、１
は架台２、周側板３及び天板４からなる外装ケースであ
り、この外装ケース１内には、ステンレス鋼製の缶体
５、この缶体５の上部に連結された消音器６、ガンタイ
プバーナにてなるバーナ７及びこのバーナ７に燃焼空気
を供給する送風機８が収容され、そして、この送風機８
は外装ケース１内の一側の第１の空間Ｘに配されてい
る。前記缶体５は、内側に燃焼室９が形成された内胴１
０、外胴１１、上板１２、外周縁部に環状フランジ１３
Ａを有する底板１３及び複数本の煙管１４，１４等から
構成され、また、前記内胴１０と外胴１１との間、及び
内胴１０の上は給水管１５から水道水が供給される水室
１６となっており、さらに、水室１６の湯は出湯管１７
を介して利用部に供給されるようになっている。

【００１２】前記燃焼室９で燃焼された高温の排気ガス
は、図２に示すように煙管１４を通り、水室１６の水と
熱交換され、その後、消音器６内を通って排気接続管１
８から外装ケース１の外部に排出される。また、排気接
続管１８には排気装置１９を嵌合させているので、排気
ガスはこの排気装置１９から大気中に排出されるもので
ある。

【００１３】前記送風機８は、モータ２０、送風ファン
２１及びケーシング２２により構成され、また、前記モ
ータ２０は缶体５側のケーシング２２の一側部に保持さ
れている。そして、ケーシング２２の他側面には空気量
調節ダンパー（図示せず）によって開度を調節される空
気吸込口２４が設けられ、この空気吸込口２４は前記外
装ケース１内の第１の空間Ｘに開口している。

【００１４】前記外装ケース１の周側板３及び天板４に
はグラスウール等の断熱材２５，２５が内貼りされ、ま
た、外装ケース１内の他側部には、前記第１の空間Ｘと
は缶体５と断熱材２５とで仕切られた第２の空間Ｙが形
成され、この第２の空間Ｙと外装ケース１の外部とを連
通させる横長状の複数の通気口２６，２６…を、第２の
空間Ｙ側の周側板３の下部に設けている。

【００１５】前記底板１３の環状フランジ１３Ａに対応
する架台２の上面板部２Ａの適所には、図３に示すよう
に、上向きに突出され、かつ、ボルト２７，２７を配し
た複数の突起２８，２８と、缶体５の傾きを防止するた
めにバーナ７側に位置させた傾斜防止用突起２９とが設
けられるとともに、前記突起２８，２８の略中央には中
央突起３０が設けられている。そして、前記缶体５は環
状フランジ１３Ａの挿通孔３１，３１に前記ボルト２
７，２７を挿通させた後、ボルト２７，２７にナット３
２，３２を螺合させることにより、複数の突起２８，２
８を介して架台２に取り付けられており、底板１３の環
状フランジ１３Ａと架台２の上面板部２Ａとの間には高
さ寸法Ｔが約５〜８ｍｍの隙間Ｓが形成されている。

【００１６】また、前記突起２８，２８、傾斜防止用突
起２９及び中央突起３０と前記底板１３との間には、缶
体５よりも熱伝導率の高い銅板によって作られた板厚が
約０．４〜０．６ｍｍの円板状の放熱促進板３３を介在
させており、この放熱促進板３３はその中央が固定ネジ
３４によって中央突起３０にネジ止めされ、外周部は前
記ボルト２７，２７とナット３２，３２で共締されてい
る。

【００１７】３５は前記第１の空間Ｘに面して架台２の
上面板部２Ａに穿った第１の通気穴、３６，３６は前記
第２の空間Ｙに面して上面板部２Ａに穿った複数第２の
通気穴であり、これら両通気穴３５，３６によって上面
板部２Ａの下は送風機８の吸引力によって外気が導入さ
れる冷却通路Ｚとなっている。なお、３７は燃焼室９の
底部に配した耐火断熱材、３８は給湯機を設置した床材
である。

【００１８】上述の構成において、先ず、使用する設置
地域、標高、さらには排気装置の構成により、空気量調
節ダンパー（図示せず）を用いて空気吸込口２４の開度
を調節する。そして、始動時にはモータ２０への通電に
よって送風ファン２１が回転し、送風機８が作動する。
この送風機８の作動に伴い第１の空間Ｘの空気が燃焼空
気として空気吸込口２４よりケーシング２２内に吸引さ
れる。このケーシング２２内に入り込んだ空気は送風フ
ァン２１で加圧され、バーナ７へ供給される。その後、
点火プラグ（図示せず）に通電され、その一定時間後に
は燃料が供給され、燃焼室９で燃焼が行われる。

【００１９】上述したバーナ７の燃焼時においては、図
１に示すように、複数の通気口２６，２６…から外気が
外装ケース１内の第２の空間Ｙに流入し、この第２の空
間Ｙに流入した空気の一部は、隙間Ｓを通って放熱促進
板３３と架台２との間に流入し、他の空気は第２の通気
穴３６を通って冷却通路Ｚに入る。ここで、放熱促進板
３３と架台２との間に流入した空気は放熱促進板３３の
熱を奪いつつ第１の空間Ｘ方向へ流れ、冷却通路Ｚに流
入した空気は、架台２の上面板部２Ａと床材３２に沿っ
て第１の空間Ｘ方向へ流れ、架台２の上面板部２Ａの内
外両面を強制的に冷却する。その後、放熱促進板３３と
架台２との間の空気は隙間Ｓから出て第１の空間Ｘに入
り、冷却通路Ｚ内の空気は第１の通気穴３５を通って第
１の空間Ｘに流入し、送風機８に吸引される。

【００２０】本実施例によれば、缶体５を載置する架台
２の上面板部２Ａに、缶体５の底板１３の環状フランジ
１３Ａに対応する複数個の突起２８，２８を上向きに突
出して設け、これらの突起２８を介して缶体５を架台２
に取り付けることにより、缶体５と架台２の上面板部２
Ａとの間に隙間Ｓを設けたので、架台２への熱伝導は突
起２８，２８を介して行われることになり、熱伝導量が
大幅に低減されるとともに、缶体５と架台２との間に空
気の流れを生じさせることができ、架台２の温度上昇が
抑制される。

【００２１】また、突起２８が設けられた架台２の上面
板部２Ａの下には、送風機８の吸引力によって外気が導
入される冷却通路Ｚが形成されているので、隙間Ｓを流
れる空気と冷却通路Ｚを流れる空気によって、架台２の
上面板部２Ａを内外両面から強制的に冷却でき、架台２
の温度上昇が極めて効率良く抑制される。

【００２２】また、突起２８とステンレス鋼製の缶体２
との間に、この缶体２よりも熱伝導率の高い銅板によっ
て作られた放熱促進板３３を介在させたことにより、こ
の放熱促進板３３に伝わった缶体２からの熱は、隙間Ｓ
を流れる空気中に良好に放熱されるため、熱伝導及び熱
輻射によって缶体２から架台２へ熱が伝わるのを一層効
率良く抑制できる。

【００２３】従って、架台２の温度は著しく低下され、
給湯機を設置した床材３８が木材等の可燃物の場合で
も、架台２の熱影響で床材３８が炭化するのを防止で
き、給湯機を設置した床材３８の炭化が原因で、火災等
が発生するような事態を未然に防止できる。

【００２４】また、上述の実施例では、缶体５の底板１
３の環状フランジ１３Ａに対応する架台２の上面板部２
Ａに、バーナ７側に位置して傾斜防止用突起２９を設け
ているので、缶体５が傾いてしまうような不具合を防止
できる。さらに、複数の突起２８，２８の略中央部には
中央突起３０を設け、放熱促進板３３の略中央を固定ネ
ジ３４によって中央突起３０にネジ止めしているので、
放熱促進板３３の熱影響によるベコツキを防止でき、例
えば、板厚が０．４ｍｍの銅薄板を用いても、ベコツキ
の心配がないものである。

【００２５】図４は他の実施例を示し、このものは、底
板１３の環状フランジ１３Ａに対応する架台２の上面板
部２Ａに、上向きに突出する複数の突起２８，２８と、
缶体５の傾きを防止するための傾斜防止用突起２９とを
設け、前記複数の突起２８，２８に底板１３の環状フラ
ンジ１３Ａを当接し、缶体５を複数の突起２８，２８を
介して架台２に取り付けることにより、缶体５の底板１
３と架台２の上面板部２との間に隙間Ｓを形成したもの
であり、このものでは、架台２への熱伝導は突起２８，
２８を介して行われ、熱伝導量が大幅に低減されるとと
もに、缶体５と架台２との間に空気の流れが生じ、架台
２の温度上昇を抑制できるとともに、隙間Ｓを流れる空
気と冷却通路Ｚを流れる外気によって架台２の上面板部
２Ａを内外両面から強制的に冷却でき、架台２の温度上
昇を効率よく抑制できる。

【００２６】図５は屋外給排気式とした別の他の実施例
を示し、このものは、屋外空気を通す給気管３９が送風
機８に連結されるとともに、排気ガスは排気管（図示せ
ず）を介して屋外へ排出されるものであり、他の構造は
前記した一実施例のものと同様である。このものでは、
架台２への熱伝導は突起２８，２８を介して行われ、熱
伝導量が大幅に低減されるとともに、放熱促進板３３と
架台２との間に自然通気の空気の流れが生じ、放熱促進
板３３に伝わった缶体２からの熱は、隙間Ｓを流れる空
気中に放熱されるため、熱伝導及び熱輻射によって缶体
２から架台２へ熱が伝わるのを効率良く抑制できる。

【００２７】

【発明の効果】本発明は以上のように構成されているの
で、缶体を設置した架台に複数個の突部を上向きに突出
して設け、これらの突部を介して缶体を架台に取り付け
ることにより、缶体と架台との間に隙間を設けたので、
架台への熱伝導量が大幅に低減されるのはもちろん、缶
体と架台との間に空気の流れが生じて冷却されるため、
架台の温度上昇が抑制され、機器の設置面が木材等の可
燃物であっても、火災等の危険が長期間にわたり回避さ
れ、安全性を向上できる。

【００２８】請求項２の給湯機においては、突部が設け
られた架台の上面板部の下には送風機の吸引力によって
外気が導入される冷却通路を形成したので、隙間を流れ
る空気と冷却通路を流れる外気によって架台を内外から
冷却でき、架台の温度上昇を極めて効率良く抑制でき
る。

【００２９】また、請求項３の給湯機においては、突部
と缶体との間に、この缶体よりも熱伝導率の高い材料に
て作られた放熱促進板を介在させたので、この放熱促進
板に伝わった缶体からの熱を、隙間を流れる空気中にす
みやかに放熱させることができ、架台への熱伝導を一層
効率良く抑制できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示す要部拡大縦断面図であ
る。

【図２】同じく給湯機の全体構成の一部切欠側面図であ
る。

【図３】同じく架台から放熱促進板と缶体を取り外した
状態の分解斜視図である。

【図４】本発明の別の他の実施例を示す要部拡大縦断面
図である。

【図５】本発明の別の他の実施例を示す要部拡大縦断面
図である。

【符号の説明】

１外装ケース２架台２Ａ上面板部５缶体７バーナ８送風機２８突起（突部）３３放熱促進板Ｓ隙間Ｚ冷却通路

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者門間憲史大阪府守口市京阪本通２丁目18番地三洋電機株式会社内 (72)発明者村田秀和大阪府守口市京阪本通２丁目18番地三洋電機株式会社内

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】缶体、バーナ及びこのバーナに燃焼空気
を供給する送風機を内蔵するとともに、缶体を載置した
架台を有する外装ケースを備えた給湯機において、前記
架台に複数個の突部を上向きに突出して設け、これらの
突部を介して前記缶体を架台に取り付けることにより、
缶体と架台との間に隙間を設けたことを特徴とする給湯
機。
【請求項２】缶体、バーナ及びこのバーナに燃焼空気
を供給する送風機を内蔵するとともに、缶体を載置した
架台を有する外装ケースを備えた給湯機において、前記
架台に複数個の突部を上向きに突出して設け、これらの
突部を介して前記缶体を架台に取り付けることにより、
缶体と架台との間に隙間を設けるとともに、前記突部が
設けられた架台の上面板部の下には送風機の吸引力によ
って外気が導入される冷却通路を形成したことを特徴と
する給湯機。
【請求項３】缶体、バーナ及びこのバーナに燃焼空気
を供給する送風機を内蔵するとともに、缶体を載置した
架台を有する外装ケースを備えた給湯機において、前記
架台に複数個の突部を上向きに突出して設け、これらの
突部を介して前記缶体を架台に取り付けることにより、
缶体と架台との間に隙間を設けるとともに、前記突部と
缶体との間には、この缶体よりも熱伝導率の高い材料に
て作られた放熱促進板を介在させたことを特徴とする給
湯機。