JPH0513353U - 携帯用清掃布 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 除菌剤等を含浸させた清掃用拭い布を引き紐
を介して収納ケース内より引き出し自在とし、使用後に
は汚れた部分に手を触れることなく収納ケース内に収納
できるように構成した携帯用清掃布を得るにある。 【構成】 一端が開口した有底の筒状ケース１と、除菌
剤および芳香剤等を含浸させた不織布等を適正な形状に
成形した清掃用拭い布２と、所定の長さを有する引き紐
３とを備え、上記引き紐３の一端を筒状ケース１の底面
１ａを貫通して挿通し、上記引き紐３の両端部に、それ
ぞれ抜け止めを介して飾り玉４を取り付けると共に、上
記筒状ケース１の開口部側に突き出した引き紐３の所定
位置に、清掃用拭い布２の中央部を固定してなることを
特徴とする携帯用清掃布。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、電話機の握り部および送・受話器を簡易に清掃する携帯用清掃布に 関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、電話機は家庭用、事務所用、および公衆電話機を問わず、埃や雑菌等が 付着し易く、電話機の握り部や送・受話口は特に清掃が必要であることから、雑 巾または化学雑巾等で拭き、送話口には芳香剤入りの送話口カバーを取り付ける 等の処置を施していた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、従来のように雑巾等で拭きとるだけでは、外観上の汚れは落ち ても使用する度に機器表面に付着した雑菌を除去することは不可能であった。 そこで、最近では、除菌スプレー等が市販されており、スプレーした後にその 表面を布かティッシュペーパで拭き取るようにしているが、外出先の電話機や公 衆電話を使用する度に、これらの作業を行うことは面倒であり、極めて見苦しい という難点があると共に、拭きとった後の布を鞄やポケット等にしまうのは不衛 生的であり、ティッシュペーパ等は捨て場所に困るという問題があった。 また、汚れた布やティッシュペーパ等は、ポリ袋やビニール袋等に入れるとい うことも考えられるが、袋からの出し入れが不便であり、しかも汚れた布等を袋 に入れるために折り畳む際に、汚れた布に手が触れて不衛生的あると共に、袋に 収納した状態の形状が一定せず収納場所が雑然となりやすかった。さらに、ケー スに収納した眼鏡拭きの例があるが、この場合はケースを花の茎に見立て、眼鏡 拭きを花びらに見立てたものであり、ケースの中に眼鏡拭き全体が収納されず、 しかも眼鏡拭きをケースより引き出す時は眼鏡拭き自体を手で引っ張ることにな り、手に触れたくないものを収納するケースとして機能するものではない。

【０００４】 本考案の目的は、上記従来の問題点を改善するためになされたもので、除菌剤 等を含浸させた清掃用拭い布を引き紐を介して収納ケース内より引き出し自在と し、使用後には汚れた部分に手を触れることなく収納ケース内に収納できるよう に構成した携帯用清掃布を得るにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

この目的を達成するために、本考案による携帯用清掃布では、一端が開口した 有底の筒状ケースと、除菌剤および芳香剤等を含浸させた不織布等を適正な形状 に成形した清掃用拭い布と、所定の長さを有する引き紐とを備え、上記引き紐の 一端を筒状ケースの底面を貫通して挿通し、上記引き紐の両端部に、それぞれ抜 け止めを介して飾り玉を取り付けると共に、上記筒状ケースの開口部側に突き出 した引き紐の所定位置に、清掃用拭い布の中央部を固定してなることを特徴とす るものである。

【０００６】

【作用】

このように構成された本考案の実施例では、一端が開口した筒状ケースの底部 を貫通して挿通された引き紐の開口部側の適所に、適正な形状の清掃用拭い布の 中心部が固定されているので、上記引き紐の一端部を筒状ケースの開口部側に引 っ張ることにより、清掃用拭い布が筒状ケースより引き出されて拭い布として使 用することができる。また使用後は引き紐の他端部を引っ張ることにより、清掃 用拭い布の汚れた面に手を触れることなく、しかも拭い布の汚れた面を常に内側 にして筒状ケース内に収納することができる。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。

【０００８】 図１は、本考案による第１の実施例を示す斜視図であり、図において符号１は 一端が開口した有底の筒状ケース、２は除菌剤および芳香剤等を含浸させた不織 布等を適正な形状に成形した清掃用拭い布、３は所定の長さを有する細い引き紐 である。上記引き紐３は筒状ケース１より底面１ａに形成された貫通穴１ｂを貫 通して挿通されており、この引き紐３の開口部側が清掃用拭い布２の中央部を貫 通している。また、上記引き紐３の両端部には、それぞれ結び目等の抜け止め３ ａを介して飾り玉４が取り付けられていると共に、上記清掃用拭い布２の中央部 を引き紐３の所定位置に固定するために、清掃用拭い布２の両面部にそれぞれ結 び目等の抜け止め３ｂを介して飾り玉５が取り付けられている。

【０００９】 図２は、上記清掃用拭い布２を使用後に筒状ケース１内に収納する場合を示し ており、筒状ケース１の底面１ａ側より突き出した引き紐３の一端を矢印Ａの方 向に引っ張ることにより清掃用拭い布２の拭い面が内側になって筒状ケース１内 に引き込まれる。また、図３は、上記清掃用拭い布２を筒状ケース１より引き出 して使用する場合を示しており、筒状ケース１の開口部側より突き出た引き紐３ の端部を矢印Ｂの方向に引っ張ることにより、清掃用拭い布２を引き出すことが できる。

【００１０】 なお、上記清掃用拭い布２の使用勝手を良くするために、例えば図４に示すよ うに、拭い布２の片面に手指を差し込むことができるポケット状の指掛け部２ａ ，２ｂを設けたものであり、このために清掃用拭い布２の拭い面を特定すること ができ、使用後の汚れた拭い面に手を触れることがない。

【００１１】 図５は、本考案による第２の実施例を示す斜視図であり、筒状ケース１の開口 部側より突き出した引き紐３の所定位置にフック６の一端が固定されており、こ のフック６に清掃用拭い布２の片面中央部に固定した掛りフック７を引っ掛け固 着したものである。この実施例による清掃用拭い布も第１の実施例と同様に作用 する。

【００１２】 図６は、本考案による第３の実施例を示す斜視図であり、筒状ケース１の開口 部側より突き出した引き紐３のうち、清掃用拭い布２を取り付ける所定位置を切 断して、切り離した引き紐３ａを含む両切り口にそれぞれフック８を固定すると 共に、上記清掃用拭い布２の両面中央部にそれぞれ掛りフック９を固定し、上記 清掃用拭い布２の掛りフック９に引き紐３および３ａのフック８を引っ掛け固着 したものである。

【００１３】 図７は、本考案による第４の実施例を示す斜視図であり、筒状ケース１の開口 部側より突き出した引き紐３のうち、清掃用拭い布２を取り付ける所定位置の切 り口にフック１０を固定し、このフック１０に清掃用拭い布２の片面中央部に固 定した掛りフック１１を引っ掛けると共に、上記清掃用拭い布２の外周部の任意 の位置に指掛けフック１２を固定したものである。なお、これらの各実施例にお ける作用および効果は、第１の実施例と同様である。

【００１４】

【考案の効果】

以上詳細に説明したように、本考案の携帯用清掃布によれば、一端が開口した 筒状ケースの底部を貫通して挿通された引き紐の開口部側の適所に、適正な形状 の清掃用拭い布の中心部を固定しているので、上記筒状ケースの開口部側に突き 出している引き紐の端部を引っ張ることにより、清掃用拭い布が筒状ケースより 引き出され、電話機等の清掃用拭い布として使用することができる。また使用後 は筒状ケースの底面側に突き出している引き紐の端部を引っ張ることにより、清 掃用拭い布の汚れた面に手を触れることなく、しかも拭い布の汚れた面を常に内 側にして筒状ケース内に収納することができる。 なお、上記清掃用拭い布は、 筒状ケースに収納されているので携帯に便利であり、しかも清掃用拭い布には適 正な除菌剤および芳香剤等が含浸されているので、不特定多数の人が利用する公 衆電話機等を使用する場合、あらかじめ握り部や送・受話口を拭き取ることによ り極めて衛生的で快適であり、利用価値が高いものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案による第１の実施例を示す斜視図

【図２】図１の収納状態を示す斜視図

【図３】図２からの拭い布の引き出し状態を示す斜視図

【図４】本考案による清掃用拭い布の応用例を示す説明
図

【図５】本考案による第２の実施例を示す斜視図

【図６】本考案による第３の実施例を示す斜視図

【図７】本考案による第４の実施例を示す斜視図

【符号の説明】

１ 筒状ケース １ａ 底面 ２ 清掃用拭い布 ３ 引き紐 ４ 飾り玉 ５ 飾り玉

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 秋 元 由 美 子 東京都杉並区久我山１丁目７番41号 岩崎 通信機株式会社内

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 一端が開口した有底の筒状ケースと、除
   菌剤および芳香剤等を含浸させた不織布等を適正な形状
   に成形した清掃用拭い布と、所定の長さを有する引き紐
   とを備え、上記引き紐の一端を筒状ケースの底面を貫通
   して挿通し、上記引き紐の両端部に、それぞれ抜け止め
   を介して飾り玉を取り付けると共に、上記筒状ケースの
   開口部側に突き出した引き紐の所定位置に、清掃用拭い
   布の中央部を固定してなることを特徴とする携帯用清掃
   布。