JP4588896B2 - 圧縮収納具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、内部に空気を含み圧縮可能な被収納物の圧縮収納に係る技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
空気を含んだ被収納物で、特に大量の空気を含む羽毛布団やダウンジャケット、寝袋等については、収納スペースの効率化を指向して、被収納物を圧縮し含んでいる空気を排出してから収納する圧縮収納が行われている。
【0003】
従来、圧縮収納技術としては、例えば、実開平7−15589号公報に記載のものが知られている。
【0004】
この従来の圧縮収納技術は、被収納物を渦巻状に巻いて内袋の中に詰込み、続いて内袋の内部の空気を掃除機等の機器類で大量に排出して被収納物をかなり圧縮させた後、内袋の口を結束バンドで結束し、被収納物の凹凸を整えてから被収納物の入った内袋をさらに外袋に収容するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前述の従来の圧縮収納技術では、膨張し易い被収納物を圧縮して収納するために、内袋、結束バンド、外袋、掃除機等、多くの部材を取り揃え、さらに多段階の手順を重ねているため作業が複雑であり、被収納物の圧縮に手間が掛かるという問題点がある。
【0006】
また、前述の圧縮収納技術では、内袋に詰込まれた被収納物を圧縮するのに掃除機等の機器類の吸引力を必要とするため、強力な吸引力で被収納物の充填材料(羽毛等)が損傷するという問題点がある。また、袋から取り出した被収納物を元の膨らみに戻すために、日光や布団乾燥機を要したりする点においてもきわめて面倒であった。
【0007】
本発明は、このような問題点を考慮してなされたもので、充填物を損傷することなく被収納物を容易に圧縮することができる圧縮収納具と、この圧縮収納具を用いた圧縮収納方法を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前述の課題を解決するため、本発明に係る圧縮収納具は、次のような手段を採用する。
【0009】
即ち、請求項1では、圧縮可能な被収納物が巻付けられる芯材と、被収納物の芯材への巻付け状態を保持する拘束材とを備えてなる。
【0010】
この手段では、芯材を回転中心とする被収納物の巻付け状態を芯材に連結された拘束材で保持する。
【0011】
また、請求項2では、請求項1記載の圧縮収納具において、拘束材は芯材に連結されていることを特徴とする。
【0012】
この手段では、拘束材と芯材との離脱が防止される。
【0013】
また、請求項3では、請求項1または2記載の圧縮収納具において、芯材は筒形に形成され、拘束材は芯材の内部に引き出し可能に収容されることを特徴とする。
【0014】
この手段では、拘束材が芯材に収容され、必要時に引き出される。
【0015】
また、請求項4では、請求項1から3のいずれかに記載の圧縮収納具において、拘束材は、開閉可能な袋形に形成され、芯材から引き出された拘束材は反転して芯材に巻付けられた被収納物を被覆することを特徴とする。
【0016】
この手段では、拘束材は芯材に連結されているため、被収納物と拘束材との位置合わせが不要で、拘束材を裏返す作業により、被覆が完了する。また、被収納物は拘束材に包まれて芯材への巻付け状態が保持される。また、拘束材が開閉可能であるため、拘束材による被覆作業時の作業性が向上される。
【0017】
また、請求項5では、請求項1から4のいずれかに記載の圧縮収納具において、芯材の外周面にはシート片が付設され、芯材とシート片との間に被収納物の巻付けの始端を挟み込むことを特徴とする。
【0018】
この手段では、巻付け時に、芯材と被収納物との位置ズレが抑制される。
【0019】
また、請求項6では、請求項1から4のいずれかに記載の圧縮収納具において、芯材は軸方向に開口するよう分割され、開口に被収納物の巻付けの始端を挟み込むことを特徴とする。
【0020】
この手段では、巻付け時に、芯材と被収納物との位置ズレが抑制される。
【0021】
また、請求項7では、請求項1から6のいずれかに記載の圧縮収納具において、芯材は軸方向に伸縮自在な構造を有することを特徴とする。
【0022】
この手段では、被収納物の大きさに対応して芯材の軸長を可変することができる。
【0023】
また、請求項8では、請求項1から7のいずれかに記載の圧縮収納具において、芯材は通気性を有する素材からなることを特徴とする。
【0024】
この手段では、被収納物の中心に通気性が備えられる。
【0025】
また、請求項9では、請求項1から8のいずれかに記載の圧縮収納具において、芯材には、ロール紙の芯材を転用することを特徴とする。
【0026】
この手段では、ロール紙の芯材を転用または再利用することにより、芯材の製造コストが削減される。
【0027】
さらに、前述の課題を解決するため、本発明に係る圧縮収納方法は、次のような手段を採用する。
【0028】
即ち、請求項10では、圧縮可能な被収納物を展開させておき、被収納物の上で拘束材が連結された芯材を転がしながら被収納物を圧縮させて芯材に巻付け、被収納物の芯材への巻付けが完了した後に、直ちに拘束材で被収納物の芯材への巻付け状態を保持する。
【0029】
この手段では、展開された被収納物の上で芯材を転がすことで被収納物が圧縮され、圧縮された被収納物がそのまま芯材に巻付けられる。被収納物の巻付け状態は、芯材とともに転がっている拘束材で直ちに保持される。圧縮され巻付け状態が保持された被収納物に対しては、芯材が骨材として機能して保形力を備える。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る圧縮収納具および圧縮収納方法具の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0031】
図1〜図7は、本発明に係る圧縮収納具および圧縮収納方法の実施の形態(1)を示すものである。まず、本発明に係る圧縮収納具の実施の形態の構成を説明する。
【0032】
この実施の形態(1)の圧縮収納具100は、圧縮可能な被収納物5が巻付けられる芯材1と、芯材1に連結されて被収納物5の芯材1への巻付け状態を保持する拘束材2とを備えてなる。
【0033】
芯材1は、通気性を有する材料、例えば紙材等で円筒形に形成された本体部11と、本体部11の内部を大小2つの空隙12、13に区画する隔壁14とを備えている。大きな空隙12は、図3(B)に示すように、拘束材1の大部分を収容可能な容積を備え、小さな空隙13は、拘束材1の一部分を収容可能な容積を備えている。隔壁14には、両空隙12、13を連通する連通孔15が開孔されている。
【0034】
本体部11には、ロール紙等の芯材(紙管)を転用あるいは再利用(リサイクル)することができる。これにより、本体部11の製造コストを削減することができるとともに資源の再利用が図れる。また、紙材を使用することで廃棄時の環境にも配慮できる。なお、本体部11には、巻き易さを向上させるために、被収納物5の表面材との間である程度の摩擦を生じるような材質が貼着されたり表面処理が施されたりしてもよい。
【0035】
拘束材2は、通気性を有し摩擦の少ない材料、例えばメッシュ材等で袋形に形成された袋部21と、袋部21と芯材1とを連結する連結紐22と、連結紐22の端部に取付けられたストッパ球23を備えている。連結紐22は、袋部21の底部217に設けられた連結部215で2股に分岐されて後述する結束口214方向へ少し延びて固着されている。連結部215は、底部217の略々中央に設けられることが好ましい。連結紐22は、芯材1の連通孔15に挿通され、ストッパ球23は、芯材1の連通孔15よりも大きく形成されている。そして、袋部21が芯材1の大きな空隙12側に配置され、ストッパ球23が芯材1の小さな空隙13側に配置され、連結紐22が貫通孔15を移動可能に配置されている。連結紐22の長さ、隔壁14の位置は、拘束材2が芯材1から引き出されたとき、袋部21の全てが表出し、かつ芯材1から離れすぎない適度な位置となるようあらかじめ構成されている。また、連結紐22に対するストッパ球23の位置を可変とし、芯材1から引き出される袋部21の飛び出し量を調整できるようにしても良い。
【0036】
袋部21の連結部215の反対側には、結束口214が設けられ、この結束口214の端には紐挿通部211が設けられて結束紐212が挿通されている。この結束紐212で絞ったり緩めたりすることで、結束口214は結束状態と開口状態に自在に開閉される。なお、結束口214の結束の形態は、これに限定されるものではなく、ファスナーや面状ファスナー等を使用したり、紐状部材で締結したりするよう構成してもよい。
【0037】
この実施の形態では、連結孔15が連結紐22より大きく、ストッパ球23より小さいため、拘束材2側を芯材1から引き出すと、芯材1の隔壁14を、連結紐22は通過するがストッパ球23が引掛かり、拘束材2の芯材1から離間、離脱を阻止する。従って、芯材1、拘束材2は、常に近接して存在することになる。また、連結部215により袋部21の底部217の略々中央に芯材1が位置するため、被収納物5と拘束材2の位置決めが容易になる。
【0038】
また、拘束材2のストッパ球23側を引っ張ると、図3(A)に示すように、拘束材2の袋部21を芯材1の大きな空隙12に引込んで収容することができる。このとき、拘束材2の連結紐22が袋部21の中途にまで延びているので、袋部21の引込みが円滑になされる。もちろん、ストッパ球23のみを引くだけでなく、補助的に、拘束材2の袋部21を押込んでもよい。また、引っ張った拘束材2の連結紐22、ストッパ球23については、図3(B)に示すように、芯材1の小さな空隙13に押込んで収容することができる。従って、不使用時には、芯材1の本体部11のみが視認されるのみで外観の体裁が良好になるとともに、芯材1の本体部11からの突出部がなく保管等に便利となる。
【0039】
なお、芯材1の隔壁14を、拘束材2と反対側の芯材1の端部18に設けて、小さな空隙13を省略した構造とし、芯材1の構造を簡素化してもよい。
【0040】
次ぎに、本発明に係る圧縮収納具100の使用例、動作に基づいて、本発明に係る圧縮収納方法を説明する。
【0041】
この実施の形態では、図4に示すように、被収納物5を床、卓上等に展開させておき、被収納物5の一方端部に拘束材2を収容した芯材1を載せる。なお、被収納物5をあらかじめ芯材1の長さと同程度の幅に折畳んでおくと、巻き易さが向上される。そして、芯材1の本体部11を被収納物5に押付けるようにして、芯材1と被収納物5の始端51を回転中心とし、そのまま芯材1の本体部11を被収納物5の終端方向へ転がしながら、芯材1の本体部11に被収納物5を巻付けていく。この巻付けでは、芯材1を直接あるいは間接的に掴んで巻付けができるため回転させやすく、また被収納物5へ圧縮する力を加えやすい。さらに、芯材1の本体部11と被収納物5との間に適度な摩擦が生じるため、前述の従来例のように被収納物5を単に渦巻状に巻くのに比してはるかに容易、確実に巻付けを実行することができる。また、この被収納物5の圧縮では、被収納物5を自然な押圧力で圧縮するだけであり、従来例のように強制的に外部から吸引して圧縮するものではないため、被収納物5の素材や充填物を損傷することがない。
【0042】
芯材1への被収納物5の巻付けが完了した後には、図5に示すように、芯材1から拘束材2の結束口214側を少し引き出す。そして、直ちに、芯材1に巻付けられている被収納物5の側面から結束口214を被せて渦巻状の被収納物5を拘束する。続いて、連結部215を中心に袋部21の反転を拡張し、包み込むよう徐々に被覆する。そして、図6に示すように、拘束材2の袋部21の結束紐212で袋部21の結束口214を絞って結束する。従来例のように別体の袋に被収納物5を収納させる場合には、通常の袋の口を大きく広げたり、袋を手繰り寄せたりして、口から中に被収納物5を押し込む作業が必要となり、労力を要する。しかし、この実施の形態では、拘束材2が芯材1と連結しているため、袋部21の底部217に対する被収納物5の位置決めが容易で、連結部215を支点として簡単に裏返すことができる。そして、拘束材2は芯材1から必要量だけ徐々に引き出し、袋部21の結束口214側を引き上げる作業だけで、容易に被収納物5を被覆することができ、大きな労力を必要とせず速やかに簡単に作業を完結できる。なお、被収納物5の芯材1への巻き付け開始前に芯材1から拘束材2を引き出しておき、芯材1の転がしに追従させて拘束材2を転がすことも可能である。また、拘束材2を芯材1から全て引き出し、巻付けられている被収納物5の側面に袋部21の底部217をあてがってから袋部21を反転させて被覆しても良い。
【0043】
また、拘束材2で被覆したことにより、被収納物5の芯材1への巻付け状態が保持され、この状態では、芯材1、拘束材2の材質と芯材1の空隙12、13の存在とによって、被収納物5に対する通気が確保される。また、芯材1が圧縮された被収納物5に対する骨材として機能し全体に保形力が備えられるため、芯材1を垂直にして並列させたり、狭い間隙に押込んだり、あるいはベルト状の部材で天井から吊して保管することも可能になる。従って、収納整理が制約されず収納性が向上する。
【0044】
また、保形力が備えられ収納が崩れることがないため、拘束材2で被覆された状態で、クッション材、枕等として他の用途に供することも可能になる。
【0045】
図8は、本発明に係る圧縮収納具および圧縮収納方法の実施の形態(2)を示すものである。
【0046】
この実施の形態(2)の圧縮収納具100では、芯材1の本体部11の外周面の軸方向に沿ってシート片3を固着してある。図8では、シート片3の形状は方形を呈し、芯材1の軸方向の全長に沿うよう設けているが、形状や長さはこれに限定するものではなく、丸形や三角形に設けたり、また芯材1の全長に対し部分的に設けたりしても良い。
【0047】
この実施の形態によると、被収納物5の巻付けの始端51を芯材1の本体部11の外周面とシート片3との間に挟み込むことができる。この挟み込みやシート片3との被収納物5の摩擦抵抗により、巻き始めに被収納5の始端51が位置ずれしないため押圧し易く、芯材1の本体部11への被収納物5の巻付けが容易になる。
【0048】
なお、他の作用、効果については、前述の実施の形態(1)とほぼ同様に奏される。
【0049】
図9、図10は、本発明に係る圧縮収納方法および圧縮収納具の実施の形態(3)を示すものである。
【0050】
この実施の形態(3)の圧縮収納具100では、芯材1の本体部11が軸方向に開口するよう分割され、開口の2辺が対向して挟持部16が形成されている。そして、この挟持部16に被収納物5の巻き付けの始端51を挟み込むことができる。また、拘束材2の連結紐22、ストッパ球23が省略され、袋部21の底部217の一部が固定端216として芯材1の本体部11の端部に固着されている。
【0051】
この実施の形態では、被収納物5の巻付け開始前に芯材1の本体部11を開いて拘束材2を引き出すことになる。また、不使用時には、開いた芯材1の本体部11に拘束材2を詰込んで収容することになるため、全体の構造が簡素化される。
【0052】
また、被収納物5の巻付けの始端51を芯材1の本体部11の挟持部16に挟込み、芯材1を直接あるいは間接的に掴むことにより自然と挟み込み力を付加することができる。これにより、巻き始めに被収納物5の始端51が位置ずれしないため押圧し易く、芯材1の本体部11への被収納物5の巻付けが容易になる。
【0053】
なお、他の作用、効果については、前述の実施の形態(1)(2)とほぼ同様に奏される。
【0054】
図11は、本発明に係る圧縮収納具および圧縮収納方法の実施の形態(4)を示すものである。
【0055】
この実施の形態では、芯材1の本体部11が軸方向への伸縮構造を備えている。また、拘束材2の連結紐22、ストッパ球23が省略され、袋部21の底部217の一部が固定端216として芯材1の本体部11の端部に固着されている。
【0056】
この実施の形態によると、被収納物5の大きさに対応して芯材1の本体部11の軸長を可変することができる。また、被収納物5の巻付けを行わないときには、芯材1を縮めてコンパクトに保管できる。
【0057】
なお、他の作用、効果については、前述の実施の形態(1)〜(3)とほぼ同様に奏される。
【0058】
図12は、本発明に係る圧縮収納具および圧縮収納方法の実施の形態(5)を示すものである。
【0059】
この実施の形態では、芯材1の本体部11に通気孔17を開孔してある。なお、通気孔7の開孔に替えて、メッシュ状の素材や、高通気性の素材で本体部11を構成してもよい。
【0060】
この実施の形態によると、芯材1に巻付けられた被収納物5への通気性がより良好になる。これにより被収納物5のムレやカビの発生を抑制し、保管状態を快適に維持できる。
【0061】
なお、他の作用、効果については、前述の実施の形態(1)〜(4)とほぼ同様に奏される。
【0062】
図13は、本発明に係る圧縮収納具および圧縮収納方法の実施の形態(6)を示すものである。
【0063】
この実施の形態では、拘束材2の袋部21に結束口214から底部217に向けてファスナー213を設けてある。
【0064】
この実施の形態によると、ファスナー213を開放しておくことにより、芯材1に巻付けられた被収納物5を拘束材2の袋部21で包込みやすくなる。また、拘束材2の袋部21からの被収納物5の取り出しも容易になる。
【0065】
なお、他の作用、効果については、前述の実施の形態(1)〜(5)とほぼ同様に奏される。
【0066】
図14は、本発明に係る圧縮収納具および圧縮収納方法の実施の形態(7)を示すものである。
【0067】
この実施の形態では、拘束材2が芯材1に連結されずに別体で構成されており、芯材1の内部に分離自在に収容されている。これにより、拘束材2を自在に交換することもできる。なお、他の作用、効果については、前述の実施の形態(1)〜(6)とほぼ同様に奏される。
【0068】
以上、図示した実施の形態の他に、芯材1の本体部11を楕円形筒、角筒とすることも可能である。また、図15に示すように、拘束材2を必ずしも芯材1の内部に収容して保管するのではなく、不使用時に、拘束材2の内部に芯材1を入れて保管してもよい。
【0069】
また、拘束材2を単なる結束用の紐状部材とすることも可能である。
【0070】
さらに、実施の形態(1)〜(6)を適宜組み合わせて実施しても良い。
【0071】
本発明の圧縮収納具100の用途としては、被収納物5に含まれる空気量に拘わらず適用することができるが、特に、大量の空気を含む羽毛布団、綿布団、羊毛布団、ダウンジャケット、寝袋等の収納に好適である。また、圧縮量が僅かなセータ、タオルケット、シーツ、布団カバー等に適用し、衣料品、寝装品の収納具として使用してもよい。さらに、住宅内での保管用として収納する以外に、旅行時に衣類を鞄等に収納する際にも好適である。
【0072】
【実施例】
前述の実施の形態(1)について、被収納物5の種類に対応して芯材1、拘束材2の大きさを検討した結果、(表1)に示す数値が得られた。
【0073】
【表1】
【0074】
(表1)のように被収納物5の種類に応じて、圧縮収納具100の寸法を構成すると、巻回時に押圧し易く、被覆時の収納性にも優れた圧縮収納具100を得ることができた。
【0075】
【発明の効果】
以上のように、本発明に係る圧縮収納具および圧縮収納方法は、展開された被収納物の上で芯材を転がすことで被収納物が圧縮され、圧縮された被収納物がそのまま芯材に巻付けられ、被収納物の巻付け状態が芯材に連結された拘束材を反転することで直ちに保持されるため、被収納物を容易に圧縮し収納することができる効果がある。
【0076】
さらに、巻付けの際に被収納物に強い力が加わらないため、被収納物の充填物が損傷しない効果がある。
【0077】
さらに、圧縮され巻付け状態が保持された被収納物に対して芯材が骨材として機能して保形力を備えるため、自由な収納形態等が可能になって、収納整理に制約がなくなる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る圧縮収納具および圧縮収納方法の実施の形態(1)を示す斜視図である。
【図2】実施の形態(1)の縦断面図である。
【図3】実施の形態(1)の芯材に対する拘束材の収容状態を示す縦断面図であり、(A)は拘束材の一部の収容状態を示し、(B)は拘束材の全部の収容状態を示している。
【図4】実施の形態(1)の使用状態を示す斜視図である。
【図5】実施の形態(1)の使用状態を示す斜視図である。
【図6】実施の形態(1)の使用状態を示す斜視図である。
【図7】実施の形態(1)の使用状態を示す縦断面図である。
【図8】本発明に係る圧縮収納具および圧縮収納方法の実施の形態(2)を示す斜視図である。
【図9】実施の形態(2)の使用状態を示す斜視図である。
【図10】本発明に係る圧縮収納具および圧縮収納方法の実施の形態(3)を示す斜視図である。
【図11】本発明に係る圧縮収納具および圧縮収納方法の実施の形態(4)を示す斜視図である。
【図12】本発明に係る圧縮収納具および圧縮収納方法の実施の形態(5)を示す縦断面図である。
【図13】本発明に係る圧縮収納具および圧縮収納方法の実施の形態(6)を示す斜視図である。
【図14】本発明に係る圧縮収納具および圧縮収納方法の実施の形態(7)を示す断面図である。
【図15】本発明に係る圧縮収納具および圧縮収納方法の実施の形態の変形例を示す側面図である。
【符号の説明】
1 芯材
11 本体部
12、13 空隙
14 隔壁
15 連通孔
16 挟持部
17 通気孔
18 端部
2 拘束材
21 袋部
211 紐挿通部
212 結束紐
213 ファスナー
214 結束口
215 連結部
216 固定端
217 底部
22 連結紐
23 ストッパ球
3 シート片
5 被収納物
51 始端
100 圧縮収納具
Claims (7)
- 圧縮可能な被収納物が巻付けられる芯材と、該被収納物の該芯材への巻付け状態を保持する拘束材とを備え、前記芯材は内部に前記拘束材が引き出し可能に収容される空隙を備えた筒形に形成され、前記拘束材は開閉可能な袋形に形成されると共に該拘束材は前記芯材と連結されており、前記芯材に巻付けられた前記被収納物を該芯材から引き出された前記拘束材が反転して被覆するように構成されていることを特徴とする圧縮収納具。
- 請求項1記載の圧縮収納具において、前記拘束材は前記芯材と連結紐で連結され、該連結紐は前記拘束材の袋形の底部から袋形の脇部に延びて前記拘束材に固着されており、前記芯材の内部には前記空隙を区画する隔壁が備えられ、該隔壁には前記連結紐を挿通する連通孔が設けられていることを特徴とする圧縮収納具。
- 請求項1または2記載の圧縮収納具において、芯材の外周面にはシート片が付設され、芯材とシート片との間に被収納物の巻付けの始端を挟み込むことを特徴とする圧縮収納具。
- 請求項1記載の圧縮収納具において、芯材は軸方向に開口するよう分割され、開口に被収納物の巻付けの始端を挟み込むことを特徴とする圧縮収納具。
- 請求項1から4のいずれかに記載の圧縮収納具において、芯材は軸方向に伸縮自在な構造を有することを特徴とする圧縮収納具。
- 請求項1から5のいずれかに記載の圧縮収納具において、芯材は通気性を有する素材からなることを特徴とする圧縮収納具。
- 請求項1から6のいずれかに記載の圧縮収納具において、芯材には、ロール紙の芯材を転用することを特徴とする圧縮収納具。
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