JPH05133503A - 燃焼触媒 - Google Patents

燃焼触媒

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Publication number
JPH05133503A
JPH05133503A JP3294043A JP29404391A JPH05133503A JP H05133503 A JPH05133503 A JP H05133503A JP 3294043 A JP3294043 A JP 3294043A JP 29404391 A JP29404391 A JP 29404391A JP H05133503 A JPH05133503 A JP H05133503A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
catalyst
substrate
coating layer
adhesive
Prior art date
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Pending
Application number
JP3294043A
Other languages
English (en)
Inventor
Masato Hosaka
正人 保坂
Jiro Suzuki
次郎 鈴木
Kyoko Itaya
恭子 板谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 加熱、暖房、乾燥等に用いられる気体燃料ま
たは液体燃料の触媒燃料装置において、基体に触媒層を
均一に密着させることにより触媒の燃焼状態を安定させ
ることを目的とする。 【構成】 基体1と、基体1の表面に形成された多孔質
セラミックスの被膜層2と、多孔質セラミックスの被膜
層2に塗布した接着材3により多孔質セラミックスの被
膜層2と接着された起毛層4とから構成され、起毛層4
に触媒金属を担持することにより触媒層5を形成するも
ので、基体1に触媒層5を均一に密着させることにより
触媒の燃焼状態を安定させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は加熱、暖房、乾燥等に用
いられる気体燃料または液体燃料の触媒燃焼装置に使用
される燃焼触媒とその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の触媒は基体表面に活性アルミナ等
の被覆層を設け、その被覆層に触媒金属を担持してあ
る。このような触媒は、基体にセラミックスのような熱
伝導率の低い材料を使用した場合、触媒での反応熱が放
散されず、燃焼を継続することができるが、基体に金属
のような熱伝導率の大きな材料を使用した場合、触媒で
の反応熱が放散されてしまい、燃焼を継続することが困
難になる。そこで、このような場合にはセラミックスの
フェルトに触媒金属を担持し、このフェルトを基体に密
着させて使用していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、セラミックス
のフェルトを基体に均一に密着させることは難しく、ま
た触媒個々の密着度合いもばらつくことが多くなる。こ
のため基体と触媒金属が担持されたフェルト間での熱伝
導の状態が不均一になり、触媒反応温度が安定せず、燃
焼状態が不安定になりやすいという課題が生じる。
【0004】本発明は上記従来技術の課題を解決するこ
とができ、基体に触媒層を均一に密着させることにより
触媒の燃焼状態を安定させることを目的とするものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】基体と、基体の表面に形
成された多孔質セラミックスの被膜層と、多孔質セラミ
ックスの被膜層に塗布した接着材により多孔質セラミッ
クスの被膜層と接着された起毛層とから構成され、起毛
層に触媒金属を担持することにより触媒層を形成するも
のである。
【0006】
【作用】あらかじめ活性温度まで昇温された触媒層表面
に、燃料と空気の混合気が供給されると、触媒層表面で
混合気が燃焼し、発熱反応を生じる。触媒層は起毛層に
触媒を担持することにより構成されているために、基体
と起毛層が密着していても、燃焼熱の一部は基体から熱
伝導で放散し、触媒が高温にならずに触媒燃焼を継続す
る。ここで起毛層は電着処理したフロックを基体に電着
植毛することにより形成されており、起毛層は基体に接
着材により接着されている。起毛層表面で触媒燃焼が始
まると起毛層は高温になるので、通常接着材は無機系の
ものが用いられるが、接着材と基体との熱膨張率の違い
により、燃焼中に基体から起毛層が剥離しやすい。しか
し本発明では基体にアルミナやムライトなどの多孔質セ
ラミックスを溶射することにより、基体表面に密着性の
非常に高い多孔質セラミックスの被膜層を形成してあ
る。そして多孔質セラミックス被膜層に無機系の接着材
を塗布して起毛層を接着している。したがってセラミッ
ク被覆層と接着剤の熱膨張率がほぼ同じであり、またセ
ラミックス被膜層の空孔に接着剤が浸透して接着するた
めに、燃焼中に起毛層が剥離することがない。このため
起毛層は非常に緻密で均一に基体と密着しているため
に、触媒層と基体間の熱伝導の状態が均一であり、安定
した触媒反応を行うことができる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。
【0008】図1は本発明の一実施例の燃焼触媒の部分
断面図である。図1において、1は基体であり、セラミ
ックスや金属等からなっている。2はセラミックス被膜
層でプラズマ溶射などにより基体1表面にアルミナやム
ライトなどの多孔質セラミックスの微粒子を溶融して吹
き付け、基体1表面に接着強度の非常に強い多孔質セラ
ミックスの被膜を形成しているものである。セラミック
ス被膜層2に無機系の接着材3を塗布し、起毛層4を接
着している。ここで起毛層4は、セラミックスの長繊維
を0.3mm〜10mmの長さに切断し、篩による選別→染
色→水洗→脱水→選別の順序で作られたフロックに、電
着処理を行い、基体1にフロックを静電植毛することに
より形成される。起毛層4に触媒金属を担持し触媒層5
を形成している。触媒の活性を高めるために、活性アル
ミナ等からなる被覆層に触媒金属を担持したもので触媒
層5を形成してもよい。
【0009】あらかじめ活性温度まで昇温された触媒層
5表面に、燃料と空気の混合気が供給されると、触媒層
5表面で混合気が燃焼し、発熱反応を生じる。ここで、
触媒層5は基体1とは起毛層4を介して形成されてお
り、起毛層4は短い繊維が緻密に立毛して構成されてい
るために、燃焼熱の一部は基体1から熱伝導で放散する
が、触媒反応を維持するのに充分な温度で燃焼を継続す
る。
【0010】セラミックス被膜層2はアルミナやムライ
トなどの多孔質セラミックスで構成されているために、
セラミックス被膜層2は多孔体構造になっている。この
ためセラミックス被膜層2に接着材3を塗布すると、接
着材3はセラミックス被膜層2の空孔から内部へ浸透し
ていく。したがって接着材3を硬化する際に、強い接着
強度を維持することができる。
【0011】また、基体1が金属の場合には、基体1に
直接接着材3を塗布すると、金属と無機系接着材との熱
膨張率の違いにより、燃焼時に基体1から接着材3が剥
離する現像が生じる。しかし、本発明では、基体1表面
にセラミックス被膜層2を設けてあるために、接着面に
おけるセラミックス被膜層2と接着材3との間に熱膨張
率の差がほとんど存在しない。このため、燃焼時に熱膨
張率による剥離がほとんど発生しない。
【0012】したがって従来の金属面と無機系接着材の
接着に比べて、接着強度が非常に強くなるとともに、触
媒層5を均一でかつ緻密に基体1と密着することができ
る。このために、触媒層5と基体1間の熱伝導の状態が
均一になり、触媒反応温度が安定し、燃焼状態を非常に
安定にすることができる。
【0013】さらに、セラミックス被膜層2は多孔体構
造になっているために、断熱層としての働きも有する。
このために、基体1からの熱伝導量が多くなり、触媒層
5における反応熱を基体1で過冷却することにより、触
媒層5における触媒反応が停止することを防止すること
ができる。
【0014】また、エッチングやブラストなどで基体1
にあらかじめ凹凸を形成した後に、プラズマ溶射などで
セラミックス被膜層2を基体1表面に形成すると、基体
1とセラミックス被膜層2の密着力がさらに増し、燃焼
時における熱膨張率による剥離の発生をほとんど防止す
ることができる。
【0015】
【発明の効果】以上のように本発明は、基体の表面に形
成された多孔質セラミックスの被膜層と起毛層を接着材
で接着し、起毛層に触媒金属を担持することにより触媒
層を形成することにより、起毛層を基体に密着させ、触
媒層と基体間の熱伝導の状態が均一になり、安定した触
媒反応を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における燃焼触媒の部分断面
【符号の説明】
1 基体 2 セラミックス被膜層 3 接着材 4 起毛層 5 触媒層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基体と、前記基体の表面に形成された多孔
    質セラミックスの被膜層と、前記多孔質セラミックスの
    被膜層に塗布した接着材により前記多孔質セラミックス
    の被膜層と接着された起毛層とから構成され、前記起毛
    層に触媒金属を担持したことを特徴とする燃焼触媒。
  2. 【請求項2】基体表面に凹凸を設けたことを特徴とする
    請求項1記載の燃焼触媒。
JP3294043A 1991-11-11 1991-11-11 燃焼触媒 Pending JPH05133503A (ja)

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JP3294043A JPH05133503A (ja) 1991-11-11 1991-11-11 燃焼触媒

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JP3294043A JPH05133503A (ja) 1991-11-11 1991-11-11 燃焼触媒

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JPH05133503A true JPH05133503A (ja) 1993-05-28

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ID=17802540

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JP3294043A Pending JPH05133503A (ja) 1991-11-11 1991-11-11 燃焼触媒

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017175126A (ja) * 2016-03-18 2017-09-28 日東電工株式会社 搬送固定治具

Cited By (2)

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