JPH0513332A - 冷却機構つきマニピユレ−タ - Google Patents
冷却機構つきマニピユレ−タInfo
- Publication number
- JPH0513332A JPH0513332A JP18924291A JP18924291A JPH0513332A JP H0513332 A JPH0513332 A JP H0513332A JP 18924291 A JP18924291 A JP 18924291A JP 18924291 A JP18924291 A JP 18924291A JP H0513332 A JPH0513332 A JP H0513332A
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- Japan
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- substrate
- cooling
- liquid nitrogen
- manipulator
- heating
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 分子線結晶成長装置において多くの場合基板
を加熱する必要がある。しかし特別な薄膜を成長させる
場合冷却する必要のあることもある。従来は冷却用のマ
ニピュレ−タと、加熱用のマニピュレ−タを交換して用
いていた。しかしそうすると真空チャンバの真空を破ら
なければならない。真空を維持したまま加熱と冷却のた
めの機構を交換できるようにすることが望まれる。 【構成】 冷却プレ−トや液体窒素容器を含む冷却機構
と、ヒ−タや反射板を含む加熱機構とを昇降可能または
回転可能に真空チャンバ内に設け何れかを成膜位置に設
定し他方を非成膜位置に設定する。これで分子線結晶成
長ができる。真空を破ることなく加熱機構と冷却機構を
交換できるので能率が向上するし真空チャンバ内部を汚
染しない。
を加熱する必要がある。しかし特別な薄膜を成長させる
場合冷却する必要のあることもある。従来は冷却用のマ
ニピュレ−タと、加熱用のマニピュレ−タを交換して用
いていた。しかしそうすると真空チャンバの真空を破ら
なければならない。真空を維持したまま加熱と冷却のた
めの機構を交換できるようにすることが望まれる。 【構成】 冷却プレ−トや液体窒素容器を含む冷却機構
と、ヒ−タや反射板を含む加熱機構とを昇降可能または
回転可能に真空チャンバ内に設け何れかを成膜位置に設
定し他方を非成膜位置に設定する。これで分子線結晶成
長ができる。真空を破ることなく加熱機構と冷却機構を
交換できるので能率が向上するし真空チャンバ内部を汚
染しない。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は分子線成長装置に於け
るマニピュレ−タの改良に関する。
るマニピュレ−タの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】分子線成長装置は、超高真空中で原料物
質の分子線を基板に当てて基板の上に所望の成分の薄膜
を成長させるものである。超高真空チャンバの中央部に
マニピュレ−タがありその下方に幾つかの分子線セルが
ある。真空排気装置が連結されておりこれによって超高
真空に引くことができる。壁面に沿って液体窒素シュラ
ウドが設けられる。分子線セルはるつぼ、ヒ−タ、反射
板、熱電対等を備える。るつぼに原料固体を入れておき
真空チャンバを真空に引いてからるつぼを加熱すれば原
料が溶融し気体となる。
質の分子線を基板に当てて基板の上に所望の成分の薄膜
を成長させるものである。超高真空チャンバの中央部に
マニピュレ−タがありその下方に幾つかの分子線セルが
ある。真空排気装置が連結されておりこれによって超高
真空に引くことができる。壁面に沿って液体窒素シュラ
ウドが設けられる。分子線セルはるつぼ、ヒ−タ、反射
板、熱電対等を備える。るつぼに原料固体を入れておき
真空チャンバを真空に引いてからるつぼを加熱すれば原
料が溶融し気体となる。
【0003】基板は一般に適当な高温に加熱される。S
i基板やGaAs基板の上に無機材料を成長させる場合
は普通700℃以上というような高温である。最適温度
は基板と成長させるべき薄膜の成分によって決まる。一
般に低温では成長しないものが多いので基板を高温に加
熱する。従来の分子線エピタキシャル成長装置に於いて
はこのような訳でマニピュレ−タにはヒ−タが必ず備え
られていた。ヒ−タは抵抗加熱ヒ−タである。その後方
には反射板があって輻射熱を基板の方へ戻すようになっ
ている。
i基板やGaAs基板の上に無機材料を成長させる場合
は普通700℃以上というような高温である。最適温度
は基板と成長させるべき薄膜の成分によって決まる。一
般に低温では成長しないものが多いので基板を高温に加
熱する。従来の分子線エピタキシャル成長装置に於いて
はこのような訳でマニピュレ−タにはヒ−タが必ず備え
られていた。ヒ−タは抵抗加熱ヒ−タである。その後方
には反射板があって輻射熱を基板の方へ戻すようになっ
ている。
【0004】分子線成長装置の用途が益々拡がりつつあ
り、無機材料だけでなく、常温で活性な有機金属、有機
材料の薄膜を成長する試みがなされ始めてきた。基板は
SiやGaAsなど良く利用れるものであっても、成長
させるべき薄膜の性質によって基板を冷却するというこ
とが望まれる。例えば液体窒素によって−196℃に冷
却しなければならない。従来のマニピュレ−タはヒ−タ
を持つが冷却機構を備えるものはなかった。
り、無機材料だけでなく、常温で活性な有機金属、有機
材料の薄膜を成長する試みがなされ始めてきた。基板は
SiやGaAsなど良く利用れるものであっても、成長
させるべき薄膜の性質によって基板を冷却するというこ
とが望まれる。例えば液体窒素によって−196℃に冷
却しなければならない。従来のマニピュレ−タはヒ−タ
を持つが冷却機構を備えるものはなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで冷却機構を備え
たマニピュレ−タを作りこれを従来の加熱機構を持つマ
ニピュレ−タと交換して使用するということが行われ
る。基板の上に加熱を要する薄膜と冷却を要する薄膜と
を交互に積層するというような必要がないのでこれでも
十分使えるのである。加熱を要する薄膜成長と、冷却を
要する薄膜成長は全然別異の目的でなされるので両者を
同時に行うことはない。
たマニピュレ−タを作りこれを従来の加熱機構を持つマ
ニピュレ−タと交換して使用するということが行われ
る。基板の上に加熱を要する薄膜と冷却を要する薄膜と
を交互に積層するというような必要がないのでこれでも
十分使えるのである。加熱を要する薄膜成長と、冷却を
要する薄膜成長は全然別異の目的でなされるので両者を
同時に行うことはない。
【0006】しかしながら、マニピュレ−タを交換する
ためには分子線結晶成長装置の真空チャンバを開き内部
を大気に晒して作業を行う必要がある。真空チャンバは
一旦大気に晒すと超高真空に引くのに長い時間がかか
る。脱ガスの為にベ−キングなどもしなければならな
い。また大気中の物質によって汚染されることもある。
逆に真空チャンバ内部の物質が大気中に拡散して汚染物
質を排出することもある。超高真空チャンバはできるだ
け大気に晒さないようにしたものである。真空チャンバ
の真空を破ることなく加熱機構を有するマニピュレ−タ
と冷却機構を有するマニピュレ−タを簡単に交換できる
ようにした分子線成長装置のマニピュレ−タを提供する
ことが本発明の目的である。
ためには分子線結晶成長装置の真空チャンバを開き内部
を大気に晒して作業を行う必要がある。真空チャンバは
一旦大気に晒すと超高真空に引くのに長い時間がかか
る。脱ガスの為にベ−キングなどもしなければならな
い。また大気中の物質によって汚染されることもある。
逆に真空チャンバ内部の物質が大気中に拡散して汚染物
質を排出することもある。超高真空チャンバはできるだ
け大気に晒さないようにしたものである。真空チャンバ
の真空を破ることなく加熱機構を有するマニピュレ−タ
と冷却機構を有するマニピュレ−タを簡単に交換できる
ようにした分子線成長装置のマニピュレ−タを提供する
ことが本発明の目的である。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の冷却機構つきマ
ニピュレ−タは、超高真空中で原料の分子線を基板に照
射しエピタキシャル成長を行う分子線エピタキシャル成
長装置に於いて基板を定位置に保持するために用いられ
るマニピュレ−タであって基板を保持し加熱する基板加
熱機構と、基板を保持し冷却する基板冷却機構とを備
え、基板加熱機構と基板冷却機構とは昇降あるいは回転
可能であって択一的に同一の分子線照射位置に基板を位
置させることができるようにしたことを特徴とする。
ニピュレ−タは、超高真空中で原料の分子線を基板に照
射しエピタキシャル成長を行う分子線エピタキシャル成
長装置に於いて基板を定位置に保持するために用いられ
るマニピュレ−タであって基板を保持し加熱する基板加
熱機構と、基板を保持し冷却する基板冷却機構とを備
え、基板加熱機構と基板冷却機構とは昇降あるいは回転
可能であって択一的に同一の分子線照射位置に基板を位
置させることができるようにしたことを特徴とする。
【0008】
【作用】本発明のマニピュレ−タは基板加熱機構と、基
板冷却機構とを昇降あるいは回転させることによって何
れか一方を一定位置に位置させることができるから、基
板を加熱しなければならない薄膜成長にも、冷却しなけ
ればならない薄膜成長に対しても同様に利用できる。両
者の切り替えのために真空チャンバを開く必要がない。
超高真空を維持したまま交換できる。従って交換後の真
空引きのための作業がなく、能率が良く生産性が向上す
る。また大気によってチャンバ内に不純物が混入すると
いうことが少なくなるので膜質が向上する。
板冷却機構とを昇降あるいは回転させることによって何
れか一方を一定位置に位置させることができるから、基
板を加熱しなければならない薄膜成長にも、冷却しなけ
ればならない薄膜成長に対しても同様に利用できる。両
者の切り替えのために真空チャンバを開く必要がない。
超高真空を維持したまま交換できる。従って交換後の真
空引きのための作業がなく、能率が良く生産性が向上す
る。また大気によってチャンバ内に不純物が混入すると
いうことが少なくなるので膜質が向上する。
【0009】
【実施例】図1は本発明の実施例にかかる冷却機構つき
マニピュレ−タの縦断面図である。これは冷却機構のあ
るマニピュレ−タを使っている場合の図である。図2は
これと直角な方向の縦断面図であり加熱機構を使ってい
る状態の図である。これらは分子線成長装置の上部の一
部である。この下方には幾つかの分子線セルがあり、壁
面にそっては液体窒素シュラウドがあるのであるがここ
では簡単のため図示しない。
マニピュレ−タの縦断面図である。これは冷却機構のあ
るマニピュレ−タを使っている場合の図である。図2は
これと直角な方向の縦断面図であり加熱機構を使ってい
る状態の図である。これらは分子線成長装置の上部の一
部である。この下方には幾つかの分子線セルがあり、壁
面にそっては液体窒素シュラウドがあるのであるがここ
では簡単のため図示しない。
【0010】真空チャンバ1は超高真空に引くことので
きる容器である。この上方に開口があり開口廻りにマニ
ピュレ−タ取付フランジ2が形成されている。これに中
央に開口を有する加熱機構取付フランジ3が固定されて
いる。加熱機構取付フランジ3の開口には冷却機構取付
フランジ4が、上下用ベロ−ズ5を介して取り付けられ
る。外部に昇降機構があり冷却機構取付フランジ4を昇
降できる。冷却機構取付フランジ4には縦方向に長い冷
却機構シリンダ6が固定されている。冷却機構シリンダ
6の上方開口部はシリンダ蓋7によって閉じられる。シ
リンダ蓋7の穴を貫いて、上下方向に昇降ロッド8が昇
降自在に設けられる。昇降ロッド8とシリンダ蓋7の穴
の間にはシ−ル材9がある。昇降ロッド8の上端にはハ
ンドル10が固着されている。
きる容器である。この上方に開口があり開口廻りにマニ
ピュレ−タ取付フランジ2が形成されている。これに中
央に開口を有する加熱機構取付フランジ3が固定されて
いる。加熱機構取付フランジ3の開口には冷却機構取付
フランジ4が、上下用ベロ−ズ5を介して取り付けられ
る。外部に昇降機構があり冷却機構取付フランジ4を昇
降できる。冷却機構取付フランジ4には縦方向に長い冷
却機構シリンダ6が固定されている。冷却機構シリンダ
6の上方開口部はシリンダ蓋7によって閉じられる。シ
リンダ蓋7の穴を貫いて、上下方向に昇降ロッド8が昇
降自在に設けられる。昇降ロッド8とシリンダ蓋7の穴
の間にはシ−ル材9がある。昇降ロッド8の上端にはハ
ンドル10が固着されている。
【0011】冷却機構シリンダ6の途中には円筒状の液
体窒素容器11が固着されている。上方に液体窒素入口
12を有する液体窒素導入管13が外部から液体窒素容
器11の中に至るように設けられる。これによって液体
窒素が外部から液体窒素容器11の中に導入される。液
体窒素容器11によって囲まれる冷却機構シリンダ6の
一部には小孔14がある。冷却機構シリンダ6の下端に
は円盤状の冷却プレ−ト15が取り付けられる。冷却プ
レ−ト15の中央には冷却機構シリンダ6の内筒面に面
一になるように溜り16が形成されている。液体窒素容
器11から液体窒素は小孔14を通り冷却機構シリンダ
7に入り、冷却プレ−ト15の溜り16に入る。冷却プ
レ−ト15は内部の液体窒素によって冷却される。冷却
プレ−ト15の外周には冷却時温調用ヒ−タ17が取り
付けられる。液体窒素を入れると−196℃まで冷却で
きるが、冷却時温調用ヒ−タ17によって冷却プレ−ト
15をこれ以上の任意の温度に保持できる。但しこれで
数百度の高温には加熱できない。
体窒素容器11が固着されている。上方に液体窒素入口
12を有する液体窒素導入管13が外部から液体窒素容
器11の中に至るように設けられる。これによって液体
窒素が外部から液体窒素容器11の中に導入される。液
体窒素容器11によって囲まれる冷却機構シリンダ6の
一部には小孔14がある。冷却機構シリンダ6の下端に
は円盤状の冷却プレ−ト15が取り付けられる。冷却プ
レ−ト15の中央には冷却機構シリンダ6の内筒面に面
一になるように溜り16が形成されている。液体窒素容
器11から液体窒素は小孔14を通り冷却機構シリンダ
7に入り、冷却プレ−ト15の溜り16に入る。冷却プ
レ−ト15は内部の液体窒素によって冷却される。冷却
プレ−ト15の外周には冷却時温調用ヒ−タ17が取り
付けられる。液体窒素を入れると−196℃まで冷却で
きるが、冷却時温調用ヒ−タ17によって冷却プレ−ト
15をこれ以上の任意の温度に保持できる。但しこれで
数百度の高温には加熱できない。
【0012】昇降ロッド8の下端にはピストン18が固
着されこれが冷却機構シリンダ6の内部を摺動できるよ
うになっている。これは液体窒素の溜り16への流入を
制御し液面を調整することができる。液体窒素は液体窒
素容器11の中で蒸発するのであるが冷却機構シリンダ
6の上方に設けた液体窒素ガス出口19から外部に排出
できるようになっている。基板支持棒20は昇降可能な
上下方向の棒で下端に基板保持部21を備える。これは
水平の板であって基板22を下向きに保持するものであ
る。冷却プレ−ト15の下面と基板保持部21の間に基
板22を固定できる。搬送装置(図示しない)によって
基板、またはトレ−に載せた基板が水平方向に運ばれて
くるがこれを基板保持部21と冷却プレ−ト15の下面
の間に保持する。あるいは保持されていた基板を搬送装
置に渡す。このために基板支持棒20は冷却プレ−ト1
5に対して相対的に上下動できるようになっている。
着されこれが冷却機構シリンダ6の内部を摺動できるよ
うになっている。これは液体窒素の溜り16への流入を
制御し液面を調整することができる。液体窒素は液体窒
素容器11の中で蒸発するのであるが冷却機構シリンダ
6の上方に設けた液体窒素ガス出口19から外部に排出
できるようになっている。基板支持棒20は昇降可能な
上下方向の棒で下端に基板保持部21を備える。これは
水平の板であって基板22を下向きに保持するものであ
る。冷却プレ−ト15の下面と基板保持部21の間に基
板22を固定できる。搬送装置(図示しない)によって
基板、またはトレ−に載せた基板が水平方向に運ばれて
くるがこれを基板保持部21と冷却プレ−ト15の下面
の間に保持する。あるいは保持されていた基板を搬送装
置に渡す。このために基板支持棒20は冷却プレ−ト1
5に対して相対的に上下動できるようになっている。
【0013】以上に説明したものは冷却機構に関する。
以下に加熱機構を備えたマニピュレ−タ部分を説明す
る。加熱機構取付フランジ3の下面に加熱機構懸架棒2
3が垂下されこの下端に円環状の支持リング24が固定
される。支持リング24の直径上の2箇所に軸穴を有す
るブラケット25がある。これの軸穴には軸受け26が
あってピン27がこれを挿通している。ピン27の一端
にはア−ム28が固着される。ア−ム28の下端には水
平方向に加熱支持部29が懸架される。この中にはヒ−
タ30、反射板31、支持具32などを備える。基板3
3は支持具32によって下向きに支持される。ヒ−タ3
0は抵抗加熱ヒ−タである。Ta、W、カ−ボンのヒ−
タを用いることができる。反射板31はヒ−タの輻射熱
を反射し基板の方へ戻すためのものである。ヒ−タ用の
リ−ド線がア−ムに沿って設けられるがここでは図示を
略している。これは1000℃程度まで基板を加熱保持
できる。従来の分子線成長装置のマニピュレ−タとほぼ
同じものであるが従来のもののように水平方向に回転す
ることができない。そのかわりこれは上下方向に回転移
動できる。ピン27にはベベルギヤ34が固着される。
これは他のべべルギヤ35と噛み合っている。駆動機構
37からの動力がべべルギヤ35に伝えられる。これが
べべルギヤ34を回転させるからア−ム28が回転す
る。冷却機構を使う場合は、これを側方に上げておき、
冷却プレ−ト15、冷却機構シリンダ6、液体窒素容器
11等を下降させる。加熱機構を使う場合は、冷却プレ
−ト15、冷却機構シリンダ6、液体窒素容器11等を
上に引き上げ、加熱機構のア−ム28を回し加熱支持部
29を最下点に位置させる。
以下に加熱機構を備えたマニピュレ−タ部分を説明す
る。加熱機構取付フランジ3の下面に加熱機構懸架棒2
3が垂下されこの下端に円環状の支持リング24が固定
される。支持リング24の直径上の2箇所に軸穴を有す
るブラケット25がある。これの軸穴には軸受け26が
あってピン27がこれを挿通している。ピン27の一端
にはア−ム28が固着される。ア−ム28の下端には水
平方向に加熱支持部29が懸架される。この中にはヒ−
タ30、反射板31、支持具32などを備える。基板3
3は支持具32によって下向きに支持される。ヒ−タ3
0は抵抗加熱ヒ−タである。Ta、W、カ−ボンのヒ−
タを用いることができる。反射板31はヒ−タの輻射熱
を反射し基板の方へ戻すためのものである。ヒ−タ用の
リ−ド線がア−ムに沿って設けられるがここでは図示を
略している。これは1000℃程度まで基板を加熱保持
できる。従来の分子線成長装置のマニピュレ−タとほぼ
同じものであるが従来のもののように水平方向に回転す
ることができない。そのかわりこれは上下方向に回転移
動できる。ピン27にはベベルギヤ34が固着される。
これは他のべべルギヤ35と噛み合っている。駆動機構
37からの動力がべべルギヤ35に伝えられる。これが
べべルギヤ34を回転させるからア−ム28が回転す
る。冷却機構を使う場合は、これを側方に上げておき、
冷却プレ−ト15、冷却機構シリンダ6、液体窒素容器
11等を下降させる。加熱機構を使う場合は、冷却プレ
−ト15、冷却機構シリンダ6、液体窒素容器11等を
上に引き上げ、加熱機構のア−ム28を回し加熱支持部
29を最下点に位置させる。
【0014】基板を加熱するときはヒ−タに通電して抵
抗加熱する。これは従来のものと異ならない。冷却する
場合について説明する。図1のように加熱支持部29を
引き上げる。冷却機構取付フランジ4を下げて冷却プレ
−ト15が分子線の照射位置に来るようにする。昇降ロ
ッド8を引き上げて小孔14を開き、液体窒素入口12
から液体窒素を液体窒素容器11の中に導入する。ピス
トン18が小孔14を閉塞していないので液体窒素は小
孔14を通って冷却プレ−ト15の溜り16に入る。基
板22は基板保持部21によって冷却プレ−ト15に押
し付けられているから冷却プレ−ト15によって効率的
に冷却される。これは最低温度に冷却する場合である。
抗加熱する。これは従来のものと異ならない。冷却する
場合について説明する。図1のように加熱支持部29を
引き上げる。冷却機構取付フランジ4を下げて冷却プレ
−ト15が分子線の照射位置に来るようにする。昇降ロ
ッド8を引き上げて小孔14を開き、液体窒素入口12
から液体窒素を液体窒素容器11の中に導入する。ピス
トン18が小孔14を閉塞していないので液体窒素は小
孔14を通って冷却プレ−ト15の溜り16に入る。基
板22は基板保持部21によって冷却プレ−ト15に押
し付けられているから冷却プレ−ト15によって効率的
に冷却される。これは最低温度に冷却する場合である。
【0015】これより高い温度にしたい場合は、ピスト
ン18を下げて小孔14を塞ぎ液体窒素が溜り16に入
らないようにし冷却時温調用ヒ−タ17に通電する。こ
の様にして本発明のマニピュレ−タは基板を加熱するこ
ともでき冷却することもできる。マニピュレ−タの交換
のために真空チャンバを開く必要がなく、閉じたまま交
換できる。従ってマニピュレ−タの交換後に真空に引く
ための時間や手数が不要である。真空チャンバの内部を
汚染することもなく能率も向上する。液体窒素の代わり
に液体ヘリウムや冷凍機を用いると液体ヘリウム温度ま
で基板の温度を下げることができる。
ン18を下げて小孔14を塞ぎ液体窒素が溜り16に入
らないようにし冷却時温調用ヒ−タ17に通電する。こ
の様にして本発明のマニピュレ−タは基板を加熱するこ
ともでき冷却することもできる。マニピュレ−タの交換
のために真空チャンバを開く必要がなく、閉じたまま交
換できる。従ってマニピュレ−タの交換後に真空に引く
ための時間や手数が不要である。真空チャンバの内部を
汚染することもなく能率も向上する。液体窒素の代わり
に液体ヘリウムや冷凍機を用いると液体ヘリウム温度ま
で基板の温度を下げることができる。
【0016】
【発明の効果】分子線成長装置の成膜位置に冷却用機構
の付いた基板保持部と加熱機構のついた基板保持部を択
一的に位置させることができる。これらの交換のために
真空チャンバを開く必要がなく、高真空のままで交換で
きる。冷却を必要とする成膜にも加熱を必要とする成膜
にも等しく利用できるから分子線成長装置の価値を実効
的に高揚することができる。
の付いた基板保持部と加熱機構のついた基板保持部を択
一的に位置させることができる。これらの交換のために
真空チャンバを開く必要がなく、高真空のままで交換で
きる。冷却を必要とする成膜にも加熱を必要とする成膜
にも等しく利用できるから分子線成長装置の価値を実効
的に高揚することができる。
【図1】本発明の実施例にかかるマニピュレ−タの冷却
機構部が成膜位置に或る場合の縦断面図
機構部が成膜位置に或る場合の縦断面図
【図2】本発明の実施例にかかるマニピュレ−タの加熱
機構部が成膜位置にある場合の他の方向から見た縦断面
図。
機構部が成膜位置にある場合の他の方向から見た縦断面
図。
1 真空チャンバ 2 マニピュレ−タ取付フランジ 3 加熱機構取付フランジ 4 冷却機構取付フランジ 5 上下用ベロ−ズ 6 冷却シリンダ 7 シリンダ蓋 8 昇降ロッド 9 シ−ル材 10 ハンドル 11 液体窒素容器 12 液体窒素入口 13 液体窒素導入管 14 小孔 15 冷却プレ−ト 16 溜り 17 冷却時温調用ヒ−タ 18 小孔 19 液体窒素蒸発出口 20 基板支持棒 21 基板保持部 22 基板 23 加熱機構懸架棒 24 支持リング 25 ブラケット 26 軸受け 27 ピン 28 ア−ム 29 加熱支持部 30 ヒ−タ 31 反射板 32 支持具 33 基板 34 ベベルギヤ
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 超高真空中で原料の分子線を基板に照射
しエピタキシャル成長を行う分子線エピタキシャル成長
装置に於いて基板を定位置に保持するために用いられる
マニピュレ−タであって基板を保持し加熱する基板加熱
機構と、基板を保持し冷却する基板冷却機構とを備え、
基板加熱機構と基板冷却機構とは昇降あるいは回転可能
であって択一的に同一の分子線照射位置に基板を位置さ
せることができるようにしたことを特徴とする冷却機構
つきマニピュレ−タ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18924291A JPH0513332A (ja) | 1991-07-03 | 1991-07-03 | 冷却機構つきマニピユレ−タ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18924291A JPH0513332A (ja) | 1991-07-03 | 1991-07-03 | 冷却機構つきマニピユレ−タ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0513332A true JPH0513332A (ja) | 1993-01-22 |
Family
ID=16238000
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18924291A Pending JPH0513332A (ja) | 1991-07-03 | 1991-07-03 | 冷却機構つきマニピユレ−タ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0513332A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108246894A (zh) * | 2018-02-05 | 2018-07-06 | 上海发那科机器人有限公司 | 一种自冷却式上下料装置 |
CN111318694A (zh) * | 2018-12-14 | 2020-06-23 | 株式会社沙迪克 | 积层造型装置 |
-
1991
- 1991-07-03 JP JP18924291A patent/JPH0513332A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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