JPH0513325Y2 - - Google Patents

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JPH0513325Y2
JPH0513325Y2 JP3557588U JP3557588U JPH0513325Y2 JP H0513325 Y2 JPH0513325 Y2 JP H0513325Y2 JP 3557588 U JP3557588 U JP 3557588U JP 3557588 U JP3557588 U JP 3557588U JP H0513325 Y2 JPH0513325 Y2 JP H0513325Y2
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JP
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coffee
ceramic powder
funnel
far
coating film
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Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本考案はコーヒーの煎じ山しやを濾過のために
用いるコーヒー用漏斗に関し、特にコーヒーの持
つ刺激感を除去するのに有用なコーヒー用漏斗に
関するものである。
【従来の技術及び考案が解決しようとする課題】
コーヒーを煎じ出すため、又はコーヒー中に浮
遊しているコーヒー粉末を除去するため、従来よ
りコーヒー用漏斗が用いられている。即ち、コー
ヒー用漏斗はコーヒーの煎じ出しや濾過のために
用いられている。 ところで、コーヒーに遠赤外線を投射すれば、
コーヒーの持つ刺激感が除去され、コーヒーの口
あたりが柔らかくなることは知られている。コー
ヒーに遠赤外線を投射するには、遠赤外線投射装
置を用いなければならない。しかし、遠赤外線投
射装置は簡易に使用するには不適当であり、また
場所を取るため家庭で用いるのにも不適当であつ
た。 このようなことから、本考案者は場所を取らず
簡易に使用しうる遠赤外線放射特性に優れたセラ
ミツクス粉末(以下、単に「セラミツクス粉末」
とも言う。)を用いて、コーヒーに遠赤外線を投
射することを思い到つた。しかし、コーヒーポツ
ト中にセラミツクス粉末を投入する方法やコーヒ
ーポツトの内壁にセラミツクス粉末を塗布する方
法は、コーヒーとセラミツクス粉末とが長時間接
触することになるので、コーヒー中にセラミツク
ス粉末中の各種組成成分が浸出するという危険が
あつた。 そこで、本考案はコーヒーの煎じ出しや濾過中
に遠赤外線を投射して、コーヒーとセラミツクス
粉末とが長時間接触するのを回避すると共にコー
ヒーの持つ刺激感を除去するように工夫したもの
である。
【課題を解決するための手段】
即ち本考案は、コーヒー用漏斗本体の内壁に、
遠赤外線放射特性に優れたセラミツクス粉末を含
有する塗膜が形成されていることを特徴とするコ
ーヒー用漏斗、及び金属箔の片面に、遠赤外線放
射特性に優れたセラミツクス粉末を含有する塗膜
を設けたことを特徴とするコーヒー用漏斗の内張
りシートに関するものである。 本考案に用いる遠赤外線放射特性に優れたセラ
ミツクス粉末1としては、アルミナ、シリカ、ジ
ルコンを主成分として、チタン、コバルト、クロ
ム、ニツケル、マンガン、鉄、マグネシウム等の
酸化物を配合して、焼成して得られたセラミツク
ス粉末が用いられる。粉末の大きさは、液体中に
均一に分散し易い程度がよく、具体的には粒径
1μ〜0.05μ程度が好ましい。 このセラミツクス粉末1は、単独でコーヒー用
漏斗本体2内壁に塗布することはできないので、
接着剤等と混合して、塗料を作成しそれを内壁に
塗布する。その後、塗料を乾燥して、コーヒー用
漏斗本体2の内壁に塗膜を形成させ、本考案に係
るコーヒー用漏斗を得ることができる。 セラミツクス粉末1と接着剤等とを混合して得
られる、塗膜を形成するための塗料としては、以
下に示すものが最も好ましい。 即ち、アルコール系有機溶剤中に、水及び下記
一般式()で表されるアルコキシシランを溶解
させた接着剤溶液中にセラミツクス粉末1を分散
させた塗料を用いるのが好ましい。一般式()
は、 (式中、Rは炭化水素基又はアルコキシ(炭素
数1〜3)炭化水素基であつて、炭化水素基の炭
素数は1〜6である。また、nは0〜12である。)
で表されるものである。 ここで用いるアルコール系有機溶剤としては、
エタノール、イソプロパノール、エチルセロソル
ブ等が単独で又は混合して用いられる。 アルコキシシランは、ケイ酸のアルキルエステ
ル誘導体である。具体的な製造方法としては、例
えば1モルの四塩化ケイ素と4モルのアルカノー
ル又はアルコキシアルカノールとを反応させてテ
トラアルコキシシランを得る方法である。このテ
トラアルコキシシランをそのまま用いてもよい
が、シラン濃度を上げるため部分加水分解して、
テトラアルコキシシランを重合し2〜12量体のア
ルコキシシランを得、それを用いてもよい。ま
た、種々の重合度のアルコキシシランを混合して
用いてもよい。一般的に好適な重合度は3〜6で
ある。 アルコキシシランの具体例としては、炭化水素
基の炭素数が2のエトキシシラン、炭素数3のプ
ロポキシシラン、炭素数4のブトキシシランが用
いられる。また、アルコキシ炭化水素基において
アルコキシとしてメトキシを用い且つ炭化水素基
の炭素数が2の2−メトキシエトキシシランが用
いられる。この中でも特にエトキシシランを用い
るのが最も好ましい。これは、炭化水素基の炭素
数が少ないほど加水分解速度が速いためである。
また、炭素数が1のメトキシシランは毒性がある
ため、取り扱いの点で若干問題がある。エトキシ
シランは、無色又は微黄色の透明の液体である。
比重は重合度が増すに従つて大きくなり、0.9〜
1.3程度の範囲の値である。粘度も重合度が増す
に従つて大きくなり、0.6cps〜15.0cps程度の範
囲の値である。 アルコキシシランと共に水を溶解させる理由
は、この水によつてアルコキシシランを加水分解
させるためである。アルコキシシランが加水分解
すると、樹脂状の二酸化珪素を生成する。アルコ
キシシランと水とは互いに溶解しないので、両者
を直接混合すると、水濃度が局部的に高くなり、
部分的にゲル化(二酸化珪素の生成)が進行し、
透明な二酸化珪素皮膜が得られない傾向となる。
従つて、水とアルコキシシランとに可溶なアルコ
ール系有機溶剤に、両者を溶解させ均一に混合さ
せるのである。 アルコール系有機溶剤中にアルコキシシランと
水とを溶解させる際、加水分解反応を促進させる
ために触媒を溶剤中に添加するのが好ましい。触
媒を用いなければ、加水分解反応が極めて緩慢と
なるからである。触媒としては、各種の酸又は塩
基が用いられるが、一般的には酸、特に塩酸を用
いるのが好ましい。 アルコキシシランを、アルコール系有機溶剤
100重量部に対して、30〜500重量部程度、そして
水を、アルコール系有機溶剤100重量部に対して、
2〜70重量部程度溶解させ、更に必要により触媒
を、アルコール系有機溶剤100重量部に対して、
0.02〜0.2量部程度添加して、接着剤溶液を得る。
この接着剤溶液中に、セラミツクス粉末を、アル
コール系有機溶剤100重量部に対して、10〜2000
重量部程度分散させて、本考案に用いる塗料を得
ることができる。 この塗料をコーヒー用漏斗本体2の内壁に塗布
し、その後アルコール系有機溶媒を蒸発させれ
ば、二酸化珪素皮膜中にセラミツクス粉末1が分
散している塗膜が内壁に形成される。 また、本考案においては塗料を直接コーヒー用
漏斗本体2の内壁に塗布せずに、予め金属箔3の
片面にセラミツクス粉末1を含有する塗膜を設け
た内張りシートを接着剤4でコーヒー用漏斗の内
壁に貼着してもよい。なお、金属箔3としては、
アルミニウム箔、銅箔、錫箔、鉛箔等が用いられ
る。金属箔3を用いる理由は、遠赤外線を金属箔
3は反射するため、金属箔の裏面即ちコーヒー用
漏斗の外部に遠赤外線が漏れないからである。特
に、反射効率、強度及び重量の点から厚み10〜
50μ程度のアルミニウム箔が好ましい。
【作用及び考案の効果】
本考案に係るコーヒー用漏斗を用いれば、漏斗
本体の内壁に遠赤外線放射特性に優れたセラミツ
クス粉末を含有する塗膜が形成されているので、
煎じ出しや濾過の際、コーヒーに遠赤外線が投射
され、コーヒーの持つ刺激感が除去され、コーヒ
ーの口あたりが柔らかくなる。 また、コーヒー用漏斗で遠赤外線を投射するこ
とができるので、特別に遠赤外線投射装置を使用
する必要がない。従つて、簡易に使用でき且つ場
所を取らないので家庭での使用にも好適である。 更に、コーヒーの煎じ出しや濾過時にのみ、遠
赤外線放射特性に優れたセラミツクス粉末と接触
し、それ以外の時にはセラミツクス粉末と接触し
ないので、セラミツクス粉末がコーヒーに悪影響
を与える危険が少ない。 また、塗膜としてセラミツクス粉末と二酸化珪
素よりなるものを用いた場合には、二酸化珪素皮
膜が耐熱性及び耐蝕性に優れているため、高温の
コーヒーによつて軟化したり溶融したりすること
がないので、コーヒーに悪影響を与える危険をほ
ぼ完全に回避することができる。 また、本考案に係るコーヒー用漏斗の内張りシ
ートは、必要なときにコーヒー用漏斗の内壁に貼
着して使用でき、また不必要なときにはいつでも
除去することができる。従つて、着脱自在に使用
でき便利であるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一例に係るコーヒー用漏斗の
縦断面図、第2図は本考案の一例に係るコーヒー
用漏斗の内張りシートを漏斗に貼着したものの縦
断面図である。 1……遠赤外線放射特性に優れたセラミツクス
粉末、2……コーヒー用漏斗本体、3……金属
箔。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) コーヒー用漏斗本体の内壁に、遠赤外線放射
    特性に優れたセラミツクス粉末を含有する塗膜
    が形成されていることを特徴とするコーヒー用
    漏斗。 (2) 塗膜が遠赤外線放射特性に優れたセラミツク
    ス粉末と二酸化珪素皮膜とを含有する請求項(1)
    記載のコーヒー用漏斗。 (3) 金属箔の片面に、遠赤外線放射特性に優れた
    セラミツクス粉末を含有する塗膜を設けたこと
    を特徴とするコーヒー用漏斗の内張りシート。 (4) 塗膜が遠赤外線放射特性に優れたセラミツク
    ス粉末と二酸化珪素皮膜とを含有する請求項(3)
    記載のコーヒー用漏斗の内張りシート。
JP3557588U 1988-03-16 1988-03-16 Expired - Lifetime JPH0513325Y2 (ja)

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JP3557588U JPH0513325Y2 (ja) 1988-03-16 1988-03-16

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JP3557588U JPH0513325Y2 (ja) 1988-03-16 1988-03-16

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Publication Number Publication Date
JPH01138326U JPH01138326U (ja) 1989-09-21
JPH0513325Y2 true JPH0513325Y2 (ja) 1993-04-08

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