JPH05132812A - 異形断面繊維の直接紡糸延伸方法 - Google Patents

異形断面繊維の直接紡糸延伸方法

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JPH05132812A
JPH05132812A JP31847791A JP31847791A JPH05132812A JP H05132812 A JPH05132812 A JP H05132812A JP 31847791 A JP31847791 A JP 31847791A JP 31847791 A JP31847791 A JP 31847791A JP H05132812 A JPH05132812 A JP H05132812A
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roller
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fiber
modified cross
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Koji Nakatsuka
耕二 中塚
Hitoshi Otsubo
人志 大坪
Yukio Kawakami
幸男 川上
Teruo Higuchi
照雄 樋口
Kazuyasu Sumino
和康 角野
Yasushi Noda
靖 野田
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Nippon Ester Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 単糸横断面形状が、凹部を1個以上有し、変
形比の大きい糸条を優れた品質で得ることができる、異
形断面繊維の直接紡糸延伸方法を提供する。 【構成】 単糸横断面形状が、凹部を1個以上有し、変
形比Kが1.25以上である糸条を油剤付与装置で集束しな
がら、粘度10センチポイズ以下で、浸透性が150秒以下
の油剤を付与する。次に、加熱引取りローラ前の糸条張
力を0.05〜0.6 g/dとして糸条を引取り、加熱延伸ロ
ーラで延伸し、捲取る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、優れた品質の異形断面
繊維を得るための直接紡糸延伸方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、合成繊維の製造において、直接紡
糸延伸方法は広く採用されており、均一延伸を行うため
に、延伸時に未延伸糸条をTg以上に加熱後、延伸する
方法が種々提案されている。例えば、特公昭47−22650
号公報では未延伸糸の加熱手段としてスチーム噴射法で
予熱延伸する方法、また、特公昭57−43653 号公報では
引取り速度3000m/分以上で高温雰囲気内で延伸する方
法が提案されている。しかし、これらの方法は設備が複
雑で操業管理面でも容易でないため、一般的には製造設
備が簡略で、しかも操業管理,操業性が容易な加熱ロー
ラを用いた加熱延伸方式が採用されている。
【0003】しかし、これら加熱ローラ延伸においても
不均一延伸に起因する糸切れ、毛羽、染斑等の欠点を完
全に解消するに至っていないため、油剤濃度、温度、水
分率等の付与条件により解決しようとする提案もなされ
ている。例えば、特開昭60−199918号公報や特開昭60−
215811号公報では、糸条が高水分率となるように低濃度
油剤を付与する方法が開示されている。しかしながらこ
れらの方法では、熱効率を高めるため2対の加熱ローラ
(ネルソンタイプ)を用いるか、加熱ローラへの捲き回
数(ラップ回数)を多くして糸条接触時間を長くする
か、又は別の加熱体を補助として設けるかのいずれかの
方法を採用する必要があるが、加熱ネルソンローラ、補
助加熱体の設置は装置が複雑となり、かつ、電力コス
ト、設置スペース等の面で不利である。また、ラップ回
数を多くする場合、糸条間接触(特に多糸条延伸時)に
よる糸切れが発生するため、ローラ長を長くする必要が
あるが、糸掛け作業性、ローラ温度分布斑、ローラバラ
ンスの難度等の面で問題があった。
【0004】また、特開昭61−282412号公報では、糸条
が低水分率となるように水系又は非水系の高温度、高濃
度油剤を付与する方法が開示されているが、この方法で
は油剤を加熱する装置が必要なので、安全性や温度コン
トロールに問題があり、さらにノズル吐出部に油剤成分
が濃縮凝固して付着斑が発生する等の問題があった。
【0005】さらに、先に本発明者らが特開昭59−1303
11号公報で提案した方法(油剤濃度、マイグレーション
時間に着目)においても、図3(a)〜(c)のように
凹部を有しない異形断面糸や変形比の小さい(K<1.2
5)異形断面糸等については、前記欠点のない優れたも
のが得られるが、凹部を有し変形比の大きい(1.25≦
K)異形断面糸になると欠点が顕在化し、良好な生産が
できなかった。
【0006】すなわち、図2(a)〜(f)で示したよ
うな変形比Kが1.25以上の異形断面糸条は、引取りロー
ラ上で走行加熱される際、糸条のころがりが小さく、糸
条の全ての面がローラ表面に接触することができないの
で、単糸間に予熱斑が生じるとともに、異形断面の凹部
に存在する油剤水分が糸条の予熱効果をさらに阻害する
等により延伸斑が発生して欠点が顕在化し、また、油剤
付着斑が生じた場合さらに欠点が顕著になるという問題
があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述の問題を
解決し、変形比Kが1.25以上である糸条を直接紡糸延伸
するに際し、糸切れ、毛羽、染斑等の欠点のない、優れ
た品質の糸条を得ることができる異形断面繊維の直接紡
糸延伸方法を提供することを技術的な課題とするもので
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意研究の結果、油剤の粘度、浸透性
の範囲を規制することで油剤付着斑が抑制でき、さらに
加熱引取りローラ前の糸条張力を0.05〜0.6 g/dとし
て糸条を引取ることによって、不均一延伸による毛羽、
染斑の発生が解消できることを見い出し、本発明に到達
した。
【0009】すなわち、単糸横断面形状が、凹部を1個
以上有し、かつ、変形比Kが1.25以上である糸条を直接
紡糸延伸するに際し、糸条を油剤付与装置で集束しなが
ら、25℃における粘度が10センチポイズ以下で、かつ、
浸透性が150 秒以下の油剤を付与した後、加熱引取りロ
ーラで、その前の糸条張力を0.05〜0.6 g/dとして引
取り、次いで加熱引取りローラと加熱延伸ローラとの間
で延伸し、捲取ることを特徴とする異形断面繊維の直接
紡糸延伸方法を要旨とするものである。なお、本発明に
おいて、油剤の浸透性は次のようにして測定される値で
ある。脱脂したポリエステルのタフタ(75d/36f 経、緯
使い:織り密度=経糸/緯糸= 100/83本/2.54cm)
に、100 μlマイクロシリンジにて液温25℃で濃度15%
の水エマルジョン油剤を1滴落し、タフタに浸透するま
での時間を測定し、測定回数10回の平均値で表す。
【0010】以下、本発明を図面により詳細に説明す
る。図1は本発明の直接紡糸延伸方法の一実施態様を示
す概略図,図2は本発明で製造される異形断面繊維の例
を示す横断面模式図である。
【0011】図1において、紡糸口金1より吐出した糸
条2を冷却装置3によって冷却固化し、油剤付与装置4
で集束しながら、粘度10センチポイズ以下で,浸透性が
150秒以下の油剤を付与する。次いで、流体処理装置5
にて糸条2をマイグレーションし、糸条2への油剤の均
一付着性を高めた後、紡糸張力をコントロールする張力
コントローラ6を経て、糸条張力を0.05〜0.6 g/dと
して加熱引取りローラ7で引取る。
【0012】続いて加熱引取りローラ7と分離ローラ8
に糸条2を数回捲き回し、延伸に必要な温度に加熱す
る。次いで糸条2を加熱延伸ローラ9と分離ローラ10
へ導いて数回捲き回し、加熱引取りローラ7と加熱延伸
ローラ9との間で所定の延伸倍率で延伸する。続いて捲
取機11によって糸条を捲取り、パッケージ12を得
る。また、目的に応じて流体処理装置5を交絡付与装置
としてもよく、さらに加熱延伸ローラ9と捲取機11間
に交絡付与装置、油剤付与装置等を設けてもよい。
【0013】次に、本発明を構成する要素について詳細
に説明する。第1の要素として、糸条に付与する油剤に
特徴があり、25℃における粘度が10センチポイズ(c
p)以下で、かつ、浸透性が150 秒以下であることが必
要である。粘度が10cpを超えると、浸透性が150 秒以
下を満足していても糸条への付着斑が発生して延伸斑を
引き起こすため好ましくない。また、油剤粘度が10cp
以下であっても浸透性が150 秒を超えると単糸間へのス
ムーズな油剤浸透が阻害され、前記同様付着斑が発生
し、延伸斑を引き起こすため好ましくない。なお、後述
するように数値の測定条件は液温25℃であり、実際に使
用する工程では若干異なる場合があるが、液温20〜30℃
の範囲に管理されていれば特に問題はない。また、油剤
濃度は、粘度が10cp以下で、かつ、浸透性が150 秒以
下の数値範囲内であれば特に限定されるものではない
が、比較的低水分率で濃度管理が容易である10〜60%が
好ましく、12〜50%がより好ましい。
【0014】第2の要素として加熱引取りローラ前の糸
条張力を0.05〜0.6 g/dとする必要がある。糸条張力
が0.05g/d未満の場合、糸条間(多糸条紡糸)の張力
斑が発生しやすく、かつ、加熱引取りローラに数回捲き
回した糸条のラップ張力が低下し、糸搖れが激しくな
り、糸条が分繊したり、糸条間接触を起こしたりして糸
切れが多発するため好ましくない。また、0.6 g/dを
超えると糸道規制ガイド等の接触体で受ける損傷が大き
くなり、糸切れや延伸斑が多発するので好ましくない。
なお、本発明では単糸間、糸条間で均一加熱延伸を施す
ことが重要であるが、前記第1、2の要素以外に以下の
要素も満足されることが望ましい。
【0015】第3の要素として加熱引取りローラと走行
糸条との接触時間を0.02秒以上とすることが好ましい。
0.02秒未満の場合は、糸条の全単糸を均一加熱すること
が難しく、たとえ加熱ローラ温度を高くして補おうとし
ても、逆に単糸の接触している面と非接触面(反対側の
面)との受熱温度差が拡大して延伸斑を起こし、糸切れ
や染斑等が発生しやすくなる。
【0016】第4の要素として加熱引取りローラ周表面
から20mm離れた位置の雰囲気温度T(℃)が、Tg−15
≦T≦Tg+100 〔Tg:ガラス転移温度(℃)〕を満
足することが好ましい。雰囲気温度Tが(Tg−15)未
満の場合は、ローラ回転、走行条件によって発生する随
伴流により、ローラ接触走行糸条の非接触側の面が低温
となるため延伸斑を起こし、糸切れや染斑等が発生しや
すくなる。また、(Tg+100 )を超える場合は過剰予
熱となり、染斑や単糸切れ等が発生しやすくなる。
【0017】なお、紡糸工程で糸条に結晶化が生じ、か
つ、高配向となる場合は冷延伸も可能となるが、糸条を
布帛とし染色した時、いらつきのある品位の劣る製品と
なりやすい。この欠点を解消するには、結晶部への予熱
が必要であるため熱延伸が好ましい。また、雰囲気温度
をコントロールする方法としては、通常、加熱ローラ周
りには省エネ、安全性、保温等の面より保温ボックスが
設置されるが、保温ボックスを断熱材等で構成し、ボッ
クス内面に反射板を用いたり、加熱空気を供給したり、
邪魔にならないコンパクトな加熱体を接触又は糸条近傍
に設ける等の手段を用いる。
【0018】本発明の繊維を形成するポリマーは、ポリ
エチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート
等に代表されるポリエステルが好適である。ポリエステ
ルは共重合物や混合物でもよく、例えば、5-ナトリウム
スルホイソフタル酸、イソフタル酸、アジピン酸、ジエ
チレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリオキ
シアルキレングリコール等の成分が少量(通常15モル%
以下)が共重合されていてもよい。さらにポリエステル
は、艶消剤、帯電防止剤、防炎剤、顔料等の添加剤を含
有していてもよい。また、他の溶融紡糸可能なポリマー
との複合繊維、例えばポリエチレン、ポリプロピレン等
のポリオレフィン類、ナイロン6、ナイロン66等のポ
リアミド類及びこれらを主体とする共重合ポリマーや混
合ポリマーとの接合型複合、芯鞘型複合、割繊型複合等
の複合繊維としてもよい。なお、複合繊維の場合は成分
比、混合状態等に影響されるため、加熱引取りローラ周
表面から20mm離れた位置の雰囲気温度T(℃)を規定す
るTgの選定が難しいが、経験的には高温度成分側のT
gを採択するのが望ましい。
【0019】
【実施例】次に、本発明を実施例によって具体的に説明
する。
【0020】なお、実施例における特性値及び評価は次
のようにして行った。 (a)油剤の粘度 リオン(株)製ビスコテスター(VT−01型)のカッ
プA、4号ロータを用いて、液温25℃で測定し、測定回
数3回の平均値で表す。 (b)油剤の浸透性 前述の方法で測定した。 (c)変形比〔K〕 単糸横断面部を顕微鏡を用いた画像処理装置で計測した
後、下記式で演算して得られる値であり、任意に選んだ
単繊維10本の平均値で表す。 式 K=P/A P=単糸横断面の周辺長と同等となる円の面積 A=単糸横断面の面積 (d)毛羽発生数 整経試験機にチーズ400 本を立て、整経長10万m、糸速
300 m/分でビーム捲きした時の毛羽発生個数で表す。 (e)染斑 糸条100 mを筒編みして精練した後、分散染料(キャリ
アー含有)で染色し、目視により評価した。 ○ :濃染部(未延伸部)発生なし、染スジ発生なし △ :濃染部(未延伸部)発生なし、染スジ発生若干あ
り × :濃染部(未延伸部)発生あり (f)C%Normal 計測器工業(株)製イーブネステスターを用いて、糸速
度25m/分、感度±12.5%、測定糸長100 mでチャート
上に波形をとり、ベース波形レベルよりの最高値(+
%) と最低値(−%) の高低%で評価した。 ○ : ±2.5 %未満 △ : ±2.5 〜±7%未満のもの2点以内 × : ±2.5 〜±7%未満のもの2点以上及び±7%
以上のもの1点以上 (g)総合評価 ○ :よい △ :やや悪い × :悪い(製品として不適格)
【0021】次に、実施例及び比較例で用いた油剤の濃
度及び組成比率を以下に示す。また、糸条への油剤の付
着量は、油剤成分が糸条に対して0.8 重量%となるよう
付与した。 濃度 20%水エマルジョン 組成比率 鉱物油 0 〜30% 脂肪酸エステル 35 〜75% ノニオン活性剤 15 〜40% アニオン活性剤 8 〜15% その他の添加剤 0 〜 7%
【0022】この時、下記の方法で引取り、加熱ローラ
への糸条接触時間及び雰囲気温度を設定した。 紡糸速度及びローラへのラップ回数により糸条接触
時間を設定。 保温ボックスの保温能力及び加熱空気の導入により
雰囲気温度設定。 この時の温度測定は、ローラ長中央部の周表面から20mm
の位置に設けたCA熱電対にて検出した。
【0023】実施例1〜2 固有粘度〔フェノールとテトラクロルエタンとの等重量
混合物を溶媒とし、20℃で測定〕0.65(Tg=70℃)の
ポリエチレンテレフタレート(二酸化チタン0.03重量%
含有)を、図2(b)で示したように凹部を3個持つ形
状の繊維となる、オリフィス孔36個を有する紡糸口金よ
り溶融吐出し、冷却固化した後、集束しながら油剤を付
与した。次に、加熱引取りローラ前張力を0.3 g/dと
し、速度1300m/分で90℃の引取り加熱ローラで糸条を
引取り、加熱引取りローラと加熱延伸ローラとの間で延
伸した後捲き取った。この時、溶融温度、冷却条件等に
より繊維横断面の変形比を変更し、また、付与する油剤
の成分、配合比により粘度及び浸透性を変更した。な
お、この時の加熱引取りローラへの糸条接触時間は0.11
秒であり、雰囲気温度Tは85℃であり、得られる繊維の
物性が下記範囲となるよう吐出量、延伸倍率、加熱延伸
ローラ温度を変更し、微調整した。 繊度 : 72.5±1.5 d 強度 : 4.5g/d以上 伸度 : 33.0±3 % 沸水収縮率: 7.0±1 % その結果を表1に示す。
【0024】比較例1〜4 油剤粘度,油剤浸透性,変形比を表1に示したように変
更した以外は、実施例1〜2と同様に実施した。その結
果を表1に示す。
【0025】
【表1】
【0026】実施例3 図2(C)で示した凹部を4個持つ変形比Kが2.5 の糸
条を実施例1と同様の条件で製造した。その結果を表2
に示す。
【0027】比較例5〜6 加熱引取りローラ前の糸条張力を表2に示したように変
更した以外は実施例3と同様に実施した。その結果を表
2に示す。
【0028】
【表2】
【0029】実施例4 実施例1と同じポリエチレンテレフタレートを図2
(b)で示した凹部を3個持つ形状の繊維となる、オリ
フィス孔36個を有する紡糸口金より溶融吐出し、冷却固
化した後、集束しながら粘度5cp、浸透性64秒の油剤
を付与した。次に、加熱引取りローラ前張力を0.3 g/
dとし、95℃の加熱引取りローラで糸条を引取り、加熱
引取りローラと加熱延伸ローラとの間で延伸した後捲き
取った。この時の加熱引取りローラへの糸条接触時間は
0.2 秒、雰囲気温度Tは95℃とした。なお、繊維横断面
の変形比Kは 1.8±0.1 となるように、主としてポリマ
ーの溶融温度で調整を行い、得られる繊維の物性が下記
範囲となるよう吐出量、延伸倍率、加熱延伸ローラ温度
を変更し、微調整した。 繊度 : 49.0±1.0 d 強度 : 4.5g/d以上 伸度 : 33.0±3 % 沸水収縮率: 7.0±1 % その結果を表3に示す。
【0030】
【表3】
【0031】
【発明の効果】本発明の異形断面繊維の直接紡糸延伸方
法によれば、凹部を1個以上有し、変形比の大きい異形
断面繊維を、油剤特性、紡糸張力等を規制することによ
り、糸切れ、毛羽、染斑等の発生もなく、しかも低コス
トで得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の直接紡糸延伸方法の一実施態様を示す
概略工程図である。
【図2】本発明で製造される異形断面繊維の例を示す横
断面模式図である。
【図3】凹部を有さない異形断面繊維の例を示す横断面
模式図である。
【符号の説明】
1 紡糸口金 2 糸条 3 冷却装置 4 油剤付与装置 5 流体処理装置 6 張力コントローラ 7 加熱引取りローラ 8 分離ローラ 9 加熱延伸ローラ 10 分離ローラ 11 捲取機 12 パッケージ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D02J 1/22 K 302 Z (72)発明者 角野 和康 愛知県豊田市住吉町前邸47番地 (72)発明者 野田 靖 愛知県岡崎市舳越町上川成1

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単糸横断面形状が、凹部を1個以上有
    し、かつ、変形比Kが1.25以上である糸条を直接紡糸延
    伸するに際し、糸条を油剤付与装置で集束しながら、25
    ℃における粘度が10センチポイズ以下で、かつ、浸透性
    が150 秒以下の油剤を付与した後、加熱引取りローラ
    で、その前の糸条張力を0.05〜0.6 g/dとして引取
    り、次いで加熱引取りローラと加熱延伸ローラとの間で
    延伸し、捲取ることを特徴とする異形断面繊維の直接紡
    糸延伸方法。
  2. 【請求項2】 加熱引取りローラとの糸条接触時間を0.
    02秒以上とする請求項1記載の異形断面繊維の直接紡糸
    延伸方法。
  3. 【請求項3】 加熱引取りローラ周表面から20mm離れた
    位置の雰囲気温度T(℃)が、Tg−15≦T≦Tg+10
    0 〔Tg:ガラス転移温度(℃)〕を満足する請求項1
    又は2記載の異形断面繊維の直接紡糸延伸方法。
  4. 【請求項4】 繊維がポリエステルである請求項1、2
    又は3記載の異形断面繊維の直接紡糸延伸方法。
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Cited By (5)

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