JPH05132637A - 固形修正剤 - Google Patents

固形修正剤

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JPH05132637A
JPH05132637A JP35255291A JP35255291A JPH05132637A JP H05132637 A JPH05132637 A JP H05132637A JP 35255291 A JP35255291 A JP 35255291A JP 35255291 A JP35255291 A JP 35255291A JP H05132637 A JPH05132637 A JP H05132637A
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JP
Japan
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agent
solvent
solid
correction
water
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Pending
Application number
JP35255291A
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English (en)
Inventor
Kiyoshi Yamabe
潔 山辺
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Tombow Pencil Co Ltd
Original Assignee
Tombow Pencil Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 隠蔽剤、溶剤、溶剤に可溶な樹脂、分散剤お
よびゲル化剤からなる固形修正剤において、ゲル化剤と
してモンモリロナイト系粘土鉱物を用いて固形修正剤を
得ること。 【構成】 固形修正剤を得るために従来より用いられて
いた有機物ゲル化剤の代りに溶剤を多量に含有しても見
かけ上固体状態を保持できるモンモリロナイト系粘土鉱
物を用いることにより、成形作業の簡素化と修正面の平
滑化を画る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般筆記線の隠蔽修
正、乾式コピーおよび感熱紙等に印字された文字あるい
は汚れの隠蔽修正が可能で、かつ修正後の修正面に、通
常の筆記具を用いて再筆記が可能である固形修正剤に関
する。
【0002】
【従来の技術】固形修正剤としては、従来よりポリエチ
レンのエマルジョン,ロジン,あるいは多価アルコール
樹脂を樹脂として用いたもの(特公昭56−34193
号)、5〜7価糖アルコール、芳香族アルデヒド、ナフ
テン系溶剤などを樹脂および溶剤として用いたもの(特
開昭58−162674号)、5〜7価アルコール、樹
脂エマルジョンを樹脂として用いたもの(特開昭58−
162673号)、樹脂,ワックス,チタン白の混合物
よりなるもの(特開昭62−169873号)、水溶性
樹脂を皮膜形成剤として用い、ゲル化剤として脂肪族カ
ルボン酸塩を用いて固形としたもの(特開平3−126
774号)などがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】固形修正剤は、従来よ
り用いられている修正液のように、「こぼれる」「使用
方法が難かしい」などの短所がない。ところが修正剤に
造膜性がないために、修正面に再筆記が充分可能でない
(特開昭62−169873号)あるいは、造膜性はあ
るが、修正面が平滑になりにくい(たとえば特開平3−
126774号)などの欠点を有していた。本発明は、
容易に隠蔽修正が可能で、修正面に造膜性を有する固形
修正剤を更に発展させ、平滑な修正面を得ようとするも
のである。更には作業工程を簡素化し、通常の押出成形
機を用いても成形が可能なものにしようとするものであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、隠蔽剤,溶
剤,溶剤に可溶な樹脂,分散剤およびゲル化剤よりなる
固形修正剤において、ゲル化剤として、モンモリロナイ
ト系粘土鉱物を用いるものである。モンモリロナイト系
粘土鉱物は、板状構造を有し、その板状層間に多量の水
を吸蔵できることで知られている。したがって、配合系
内に多量の水が存在し、その配合物が容易に流動性を示
すとしても、この系にモンモリロナイト系粘土鉱物を添
加すると、多量の水が、モンモリロナイト系粘土鉱物の
板状層間に吸蔵され、配合物は、外観上、固化し、配合
物を容易にゲル化することが可能である。一方、モンモ
リロナイト系粘土鉱物が、板状構造を有するため、これ
を用いた固形修正剤を紙面等に塗布すると、板状のモン
モリロナイト系粘土鉱物が塗布面上に水平に配列し、塗
布が円滑に行えるとともに塗布面は、極めて平滑とな
る。また、本発明によれば修正剤の配合物が外力を加え
ることにより、容易に変形が可能なことから、押出し成
形という簡便な方法で固形修正剤を得ることができる。
【0005】
【作用】本発明を更に詳しく説明する。固形修正剤を円
滑に塗布するには、充分な溶剤分が必要である。ところ
が、充分な溶剤分を修正剤に保持させると、修正剤は固
形とはならず、流動してしまう。そこで、適当なゲル化
剤が必要となる。ゲル化剤とは、充分な溶剤分が含有さ
れていても、この溶剤分をある種の網状構造の中に閉じ
込め、外観上、固体とする薬剤を総称する。通常用いら
れるゲル化剤としては脂肪族カルボン酸塩(例えば特公
平3−126774号)、ベンザル化ソルビット(例え
ば特開昭58−162674号)などがある。本発明に
用いるゲル化剤は、無機物であるモンモリロナイト系粘
土鉱物である。この物質は、板状構造を有し、その層間
に交換性陽イオンを有する。したがって、この物質を、
たとえば水中に投入すると、層間陽イオンに多量の水分
子が溶媒和し、層間を拡げる。一方、板状層面は、その
基本的構造に由来する陰イオンで覆われており、板状破
端には、大気中あるいは水中の水分子が解離吸着して生
成した水酸基(ブレンステッド酸)、すなわち陽イオン
が存在する。したがって、板状層面と破端が電気的相互
作用により、いわゆるカードハウス構造を生成する。こ
の結果、多量の水分子は、これらの層間、あるいはカー
ドハウス内に閉じこめられ、ゲルを生成する。これらの
ゲルは、「こする」とか「撹拌」するとかの外力を加え
ると容易に崩壊し、閉じこめられた水分子が放出され
る。モンモリロナイト系粘土鉱物は、板状層間に通常、
金属陽イオンを有する。この陽イオンは、容易に他の陽
イオンとイオン交換が可能で、たとえば有機陽イオンと
イオン交換すると、物性が一変し、水分子ではなく、有
機性の種々の化合物と溶媒和するようになり、有機溶剤
のゲル化が可能となる。この性質を用いれば、有機溶剤
系の固形修正剤を得ることも可能である。本発明に使用
するモンモリロナイト系粘土鉱物はスメクタイトとも呼
ばれ、たとえば、モンモリロナイト,ザウコナイト,ノ
ントロナイト,サポナイト,ヘクトライトなどがあげら
れる。ベントナイトもモンモリロナイトを主成分とする
粘土である。固形修正剤に対する添加量は0.1〜10
重量%が適当であるが、この範囲に限定されるものでは
ない。本発明によれば、修正面は、モンモリロナイト系
粘土鉱物の板状構造に起因する平滑な修正面を得ること
が可能である。修正面の平滑性を更に向上させるため
に、タルク、雲母などの粘土鉱物の添加も効果的であっ
た。本発明に使用する樹脂は、溶剤の種類によって替え
ることができ、通常のモンモリロナイト系粘土鉱物を使
用する場合は、溶剤は水であるので、これに可溶な樹
脂、例えば、ポリビニルアルコール,ポリビニルブチラ
ール,ポリビニルピロリドン,セルロース系の水溶性樹
脂あるいはその誘導体,カゼイン系水溶性樹脂,アラビ
アゴムなどである。有機陽イオン交換したモンモリロナ
イト系粘土鉱物を使用する場合は、交換陽イオンの種類
によって使用する溶剤が限定されて来るので、例えば、
感熱紙,PPCコピー、一般筆記具等の印字や筆跡を全
て修正したい場合、パラフィン系溶剤を主成分に、これ
にトルエン,キシレンなどの芳香族溶剤、メチルシクロ
ヘキサン,エチルシクロヘキサンなどのナフテン系溶剤
をゲル化物を得られる程度に混合し、これに可溶な樹
脂、例えばアクリル系のホモポリマーあるいはコポリマ
ー,アクリルスチレン共重合体,エチレンブチレンスチ
レン共重合体,スチレンブタジエン共重合体などを添加
して使用することができる。使用する溶剤は、前述のご
とくであるが、水系の場合は、適量のアルコール類の添
加も可能である。また、香料あるいは防カビ剤などを添
加しても良い。本発明に使用する分散剤は、ノニオン
系、アニオン系およびカチオン系の種々の界面活性剤を
用いることができる。たとえば、各種の脂肪酸エステル
系やこれらのポリオキシエチレン付加物,ポリオキシエ
チレンアルキルエーテルなどのエーテル系のノニオン系
界面活性剤,アルキル硫酸塩,ポリオキシエチレンアル
キルエーテル硫酸塩あるいは酢酸塩,リン酸塩などのア
ニオン系界面活性剤,アルキルアンモニウム塩,アルキ
ルベンジルアンモニウム塩などのカチオン系界面活性剤
などである。また、オリゴマー系界面活性剤、例えば、
ICI社のソルスパース3000あるいは9000など
も使用できる。本発明に使用する隠蔽剤は主として二酸
化チタン,酸化亜鉛,炭酸カルシウムの一種または二種
以上を混合使用する。屈折率の観点から見れば、二酸化
チタンが一番好ましい。
【0006】
【実施例】以下に実施例を記して、本発明を更に説明す
る。 実施例1 二酸化チタンR−830 (石原産業(株)) 50重量% ポリビニルアルコールC−05(信越化学工業(株)) 5 〃 ベントナイト (国峰工業(株)) 5 〃 ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテルNP−10 2 〃 (日光ケミカルズ(株)) 水 35 〃 エタノール (試薬一級) 3 〃 上記配合物から水20重量%を差し引いた配合物を70
℃に加温したニーダーを用いて密閉系で30分混練した
のち、室温に保持した3段ロールを3回通したのち、再
度、室温でニーダーに投入し、水20重量%を添加して
密閉系で30分混練した。この混練物を取り出し、プラ
ンジャー式押出成形機を用いて、5mmφに成形した。 実施例2 二酸化チタンR−830 50重量% ポリビニルアルコールPA−05(信越化学工業(株)) 5 〃 水溶性合成スメクタイト SWN(コープケミカル(株)) 3 〃 ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテルNP−10 2 〃 水 40 〃 実施例3 二酸化チタンR−830 50重量% メトローズ SM−100(信越化学工業(株)) 5 〃 ベントナイト 10 〃 ポリオキシエチレンセチルエーテルBC−20 2 〃 (日光ケミカルズ(株)) 水 33 〃 実施例4 二酸化チタンR−830 50重量% タフテックH−1052(旭化成工業(株)) 4 〃 油溶性合成スメクタイトSAN(コープケミカル) 6 〃 ポリオキシエチレンセチルエーテルBC−20 2 〃 メチルシクロヘキサン(丸善石油化学(株)) 18 〃 マルカゾールR (丸善石油化学(株)) 20 〃 実施例2〜4の配合物を実施例1と同様に混練、成形し
て固形修正剤を得た。 比較例 実施例1〜4のゲル化剤として用いたモンモリロナイト
系粘土鉱物の代りに、添加したゲル化剤の全量をミリス
チン酸ナトリウムに置き換え、還流器を配した丸型フラ
スコ中で80℃に撹拌しながら30分保持したのち5m
mφの口紅式容器中に流し込んで冷却し、固形修正剤を
得た。これらを比較例1〜4とした。得られた修正剤の
レオメーター(不動工業(株)製、NRM−2010J
−CW)を用いて測定した破損荷重(5mmφ、支点間
距離60mm)塗布のし易さおよび塗布面の平滑性
(○:良好、△:まずまず良好、×:不良)修正剤を3
00gの荷重下で垂直に3往復させたのちの隠蔽率(J
ISK5400)、塗布1分後における再筆記性能を表
1にまとめた。
【表1】
【0007】
【発明の効果】本発明のごとく、固形修正剤のゲル化剤
として、モンモリロナイト系粘土鉱物を用いることによ
り、水系の修正剤はもちろんのこと、油系の修正剤をも
作ることが可能で、得られた修正塗膜が、従来の固形修
正剤を用いた場合よりも平滑であることもさることなが
ら、押出し成形という簡便な方法で修正剤を得ることが
可能である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 隠蔽剤,溶剤,溶剤に可溶な樹脂,分散
    剤およびゲル化剤よりなる固形修正剤において、ゲル化
    剤としてモンモリロナイト系粘土鉱物(スメクタイト)
    を用いることを特徴とする固形修正剤。
JP35255291A 1991-11-11 1991-11-11 固形修正剤 Pending JPH05132637A (ja)

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JP35255291A JPH05132637A (ja) 1991-11-11 1991-11-11 固形修正剤

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JP35255291A JPH05132637A (ja) 1991-11-11 1991-11-11 固形修正剤

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