JPH05132445A - フルオロアルカン酸及びその製造方法 - Google Patents
フルオロアルカン酸及びその製造方法Info
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- JPH05132445A JPH05132445A JP3187844A JP18784491A JPH05132445A JP H05132445 A JPH05132445 A JP H05132445A JP 3187844 A JP3187844 A JP 3187844A JP 18784491 A JP18784491 A JP 18784491A JP H05132445 A JPH05132445 A JP H05132445A
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C55/00—Saturated compounds having more than one carboxyl group bound to acyclic carbon atoms
- C07C55/32—Saturated compounds having more than one carboxyl group bound to acyclic carbon atoms containing halogen
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C53/00—Saturated compounds having only one carboxyl group bound to an acyclic carbon atom or hydrogen
- C07C53/38—Acyl halides
- C07C53/46—Acyl halides containing halogen outside the carbonyl halide group
- C07C53/50—Acyl halides containing halogen outside the carbonyl halide group of acids containing three or more carbon atoms
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C53/00—Saturated compounds having only one carboxyl group bound to an acyclic carbon atom or hydrogen
- C07C53/15—Saturated compounds having only one carboxyl group bound to an acyclic carbon atom or hydrogen containing halogen
- C07C53/19—Acids containing three or more carbon atoms
- C07C53/21—Acids containing three or more carbon atoms containing fluorine
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- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】殺菌剤を製造するための中間体として有用な、
2−フルオロ酪酸及び塩化−2−フルオロブチリルを包
含するフルオロアルカン酸を提供する。 【構成】式(I)のフルオロアルカン酸。 [RはOH、Cl、C1−8アルコキシ、ベンジルオキ
シ、R1はメチル、エチル、CH2FまたはCF3、R
1がメチル、エチルまたはCH2FのときR2はエチ
ル、n−プロピルもしくはイソプロピル、アリル、ベン
ジル、プロパルギルまたはCHFR3(R3はH、メチ
ルまたはエチル)、R1がCF3のときR2はビニル、
1−プロペニルまたは基C(R4)(R5)R6(R4
はH、メチルまたはエチル、R5はH、F、Br、メチ
ルまたはエチル、R6はHまたはF)、あるいはR1お
よびR2は共にメチル、RはCl、C3−8アルコキシ
またはOH。但し、特定の化合物を除く。]
2−フルオロ酪酸及び塩化−2−フルオロブチリルを包
含するフルオロアルカン酸を提供する。 【構成】式(I)のフルオロアルカン酸。 [RはOH、Cl、C1−8アルコキシ、ベンジルオキ
シ、R1はメチル、エチル、CH2FまたはCF3、R
1がメチル、エチルまたはCH2FのときR2はエチ
ル、n−プロピルもしくはイソプロピル、アリル、ベン
ジル、プロパルギルまたはCHFR3(R3はH、メチ
ルまたはエチル)、R1がCF3のときR2はビニル、
1−プロペニルまたは基C(R4)(R5)R6(R4
はH、メチルまたはエチル、R5はH、F、Br、メチ
ルまたはエチル、R6はHまたはF)、あるいはR1お
よびR2は共にメチル、RはCl、C3−8アルコキシ
またはOH。但し、特定の化合物を除く。]
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、殺菌剤の製造に有用な
中間体であるフルオロアルカン酸類およびそれらの誘導
体類およびそれらを製造する方法に関する。
中間体であるフルオロアルカン酸類およびそれらの誘導
体類およびそれらを製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ある種のフルオロアルカン酸類および誘
導体類は、例えばケミカルアブストラクト(CA 77
(9):61234r、CA 83(1):10242
h、CA 107(25):236013kおよびCA
112(23):216382e)並びにJ.Or
g.Chem、51(7)、1003−6(198
6);Can.J.Chem、49(16)、2681
−7(1971)およびBull.Soc.Chim.
FR.、(10)、3904−9(1967)に記載さ
れている。米国特許第4,030,994号は若干のイ
ソ酪酸、2−フルオロイソ酪酸および3−フルオロイソ
酪酸の混合物を与えると報告されているイソ酪酸の弗素
化について記載している。
導体類は、例えばケミカルアブストラクト(CA 77
(9):61234r、CA 83(1):10242
h、CA 107(25):236013kおよびCA
112(23):216382e)並びにJ.Or
g.Chem、51(7)、1003−6(198
6);Can.J.Chem、49(16)、2681
−7(1971)およびBull.Soc.Chim.
FR.、(10)、3904−9(1967)に記載さ
れている。米国特許第4,030,994号は若干のイ
ソ酪酸、2−フルオロイソ酪酸および3−フルオロイソ
酪酸の混合物を与えると報告されているイソ酪酸の弗素
化について記載している。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、式
(I)
(I)
【0004】
【0005】[式中、RはOH、Cl、C1−8アルコキ
シまたは場合により置換されているベンジルオキシであ
り、R1はメチル、エチル、CH2FまたはCF3であ
り、そして、R1がメチル、エチルまたはCH2Fであ
る場合、R2はエチル、n−プロピルもしくはイソプロ
ピル、アリル、場合により置換されているベンジル、プ
ロパルギルまたはCHFR3(但し、R3はH、メチル
またはエチルである)であり、そしてR1がCF3であ
る場合、R2はビニル、1−プロペニルまたは基C(R
4)(R5)R6(但し、R4はH、メチルまたはエチ
ルであり、R5はH、F、Br、メチルまたはエチルであ
り、R6はHまたはFである)であり、あるいはR1お
よびR2は共にメチルであり、そしてRはCl、C3−8
アルコキシまたはOHである。但し、RがOHである化
合物は実質的に純粋な形にあり、またR1がメチルであ
り、R2がエチル、アリルまたはベンジルである場合、
Rはエトキシではなく、R1がメチルであり、R2がC
H2Fである場合、Rはメトキシではなく、R1および
R2が共にエチルである場合、RはOHまたはエトキシ
ではなく、そしてR1がCF3であり、R2がメチルで
ある場合、Rはメトキシではないものとする]のフルオ
ロアルカン酸類およびそれらの誘導体類が提供される。
シまたは場合により置換されているベンジルオキシであ
り、R1はメチル、エチル、CH2FまたはCF3であ
り、そして、R1がメチル、エチルまたはCH2Fであ
る場合、R2はエチル、n−プロピルもしくはイソプロ
ピル、アリル、場合により置換されているベンジル、プ
ロパルギルまたはCHFR3(但し、R3はH、メチル
またはエチルである)であり、そしてR1がCF3であ
る場合、R2はビニル、1−プロペニルまたは基C(R
4)(R5)R6(但し、R4はH、メチルまたはエチ
ルであり、R5はH、F、Br、メチルまたはエチルであ
り、R6はHまたはFである)であり、あるいはR1お
よびR2は共にメチルであり、そしてRはCl、C3−8
アルコキシまたはOHである。但し、RがOHである化
合物は実質的に純粋な形にあり、またR1がメチルであ
り、R2がエチル、アリルまたはベンジルである場合、
Rはエトキシではなく、R1がメチルであり、R2がC
H2Fである場合、Rはメトキシではなく、R1および
R2が共にエチルである場合、RはOHまたはエトキシ
ではなく、そしてR1がCF3であり、R2がメチルで
ある場合、Rはメトキシではないものとする]のフルオ
ロアルカン酸類およびそれらの誘導体類が提供される。
【0006】C1−8アルコキシおよびC3−8アルコ
キシは直鎖状また枝分れ鎖状でありうるそれぞれ1〜8
個の炭素原子および3〜8個の炭素原子を有するアルコ
キシ基を意味する。それらの例としては、メトキシ、エ
トキシ、n−プロピルオキシ、n−ブトキシ、t−ブト
キシ、n−ヘキシルオキシおよびn−オクチルオキシが
ある。
キシは直鎖状また枝分れ鎖状でありうるそれぞれ1〜8
個の炭素原子および3〜8個の炭素原子を有するアルコ
キシ基を意味する。それらの例としては、メトキシ、エ
トキシ、n−プロピルオキシ、n−ブトキシ、t−ブト
キシ、n−ヘキシルオキシおよびn−オクチルオキシが
ある。
【0007】場合により置換されているベンジルおよび
「ベンジルオキシ」中の場合により置換されているベン
ジル成分はベンジルおよびフェニル環が、例えばハロゲ
ン、C1−4アルキルおよびC1−4アルコキシの1つ
又はそれ以上で置換されているベンジルを包含するもの
である。
「ベンジルオキシ」中の場合により置換されているベン
ジル成分はベンジルおよびフェニル環が、例えばハロゲ
ン、C1−4アルキルおよびC1−4アルコキシの1つ
又はそれ以上で置換されているベンジルを包含するもの
である。
【0008】本発明の化合物はEP−A−038133
0に記載されている種類の殺菌性化合物の製造に有用な
中間体である。
0に記載されている種類の殺菌性化合物の製造に有用な
中間体である。
【0009】本発明の一態様においては、RがOHまた
はClであり、R1がメチル、CF3またはCH2Fであ
り、そしてR1がメチルまたはCH2Fである場合、R
2はエチル、n−プロピルもしくはイソプロピル、アリ
ル、プロパルギルまたはCHFR3(但し、R3はH、
メチルまたはエチルである)であり、そしてR1がCF
3である場合、R2は基C(R4)(R5)R6(但
し、R4はH、メチルまたはエチルであり、R5はH、
F、Br、メチルまたはエチルであり、R6はHまたはF
である)である式(I)の化合物が提供される。
はClであり、R1がメチル、CF3またはCH2Fであ
り、そしてR1がメチルまたはCH2Fである場合、R
2はエチル、n−プロピルもしくはイソプロピル、アリ
ル、プロパルギルまたはCHFR3(但し、R3はH、
メチルまたはエチルである)であり、そしてR1がCF
3である場合、R2は基C(R4)(R5)R6(但
し、R4はH、メチルまたはエチルであり、R5はH、
F、Br、メチルまたはエチルであり、R6はHまたはF
である)である式(I)の化合物が提供される。
【0010】本発明の他の態様においては、RがOHで
あり、R1がメチルまたはCF3であり、そしてR1が
メチルである場合、R2はエチル、n−プロピルまたは
CH2Fであり、そして、R1がCF3である場合、R
2はメチル、CH2FまたはCHFCH3である式
(I)の化合物が提供される。
あり、R1がメチルまたはCF3であり、そしてR1が
メチルである場合、R2はエチル、n−プロピルまたは
CH2Fであり、そして、R1がCF3である場合、R
2はメチル、CH2FまたはCHFCH3である式
(I)の化合物が提供される。
【0011】本発明のさらに他の態様においては、実質
的に純粋な形の2−フルオロイソ酪酸およびその酸塩化
物誘導体、すなわち塩化2−フルオロブチリルが提供さ
れる。これらの化合物はそれぞれ式(II)および(III)
的に純粋な形の2−フルオロイソ酪酸およびその酸塩化
物誘導体、すなわち塩化2−フルオロブチリルが提供さ
れる。これらの化合物はそれぞれ式(II)および(III)
【0012】
【0013】を有し、英国特許出願番号901657
8.8号、第9016579.6号および第90165
81.2号およびそれらの優先権主張出願に記載されて
いる殺菌剤の製造に特に有用である。
8.8号、第9016579.6号および第90165
81.2号およびそれらの優先権主張出願に記載されて
いる殺菌剤の製造に特に有用である。
【0014】本発明は、イソ酪酸を含まない2−フルオ
ロイソ酪酸および3−フルオロイソ酪酸を含まない2−
フルオロイソ酪酸にも関する。
ロイソ酪酸および3−フルオロイソ酪酸を含まない2−
フルオロイソ酪酸にも関する。
【0015】本発明を下表に挙げる化合物によって説明
する。それらの化合物はR、R1およびR2が下表に示
す意味を有する式(I)の化合物である。
する。それらの化合物はR、R1およびR2が下表に示
す意味を有する式(I)の化合物である。
【0016】
【0017】本発明の化合物は以下のルート1〜9で説
明するように製造することができる。別に定めないかぎ
り、R1、R2、R3、R4、R5およびR6は既に示
した意味を有するものであり、R′はC1−8アルキル
または場合により置換されているベンジルでありR″は
HまたはC1−8アルキルであり、R7およびR8はC
1−4アルキルまたは一緒に結合してピペリジン、ピロ
リジンまたはモルホリン環を形成し、YはOまたはH2
であり、XはOP(但し、Pは保護基またはORであ
る)であり、そしてX′はOR′またはジアルキルアミ
ノ基である。
明するように製造することができる。別に定めないかぎ
り、R1、R2、R3、R4、R5およびR6は既に示
した意味を有するものであり、R′はC1−8アルキル
または場合により置換されているベンジルでありR″は
HまたはC1−8アルキルであり、R7およびR8はC
1−4アルキルまたは一緒に結合してピペリジン、ピロ
リジンまたはモルホリン環を形成し、YはOまたはH2
であり、XはOP(但し、Pは保護基またはORであ
る)であり、そしてX′はOR′またはジアルキルアミ
ノ基である。
【0018】ルート1 ルート1においては、式(IV)
【0019】
【0020】の2−ヒドロキシ酢酸エステルを1当量又
はそれ以上の式(V) R7R8NSF3 の三弗化ジアルキルアミノ硫黄と反応させることによっ
て式(VI)
はそれ以上の式(V) R7R8NSF3 の三弗化ジアルキルアミノ硫黄と反応させることによっ
て式(VI)
【0021】
【0022】の2−フルオロ酢酸エステルに転化する。
この反応は−78℃〜+50℃の温度において塩化メチ
レン、クロロホルムまたはフルオロトリクロロメタン等
の乾燥溶媒中(好ましくは塩化メチレン中)で行うこと
ができる。式(V)の化合物を−78℃で式(IV)の化
合物に適宜添加し、室温に加温し、そして5〜48時間
放置する。次に、反応混合物を氷に注入し、有機層を分
離、乾燥し、次に有機溶媒を注意深く蒸発させることに
よって式(VI)の生成物を単離する。
この反応は−78℃〜+50℃の温度において塩化メチ
レン、クロロホルムまたはフルオロトリクロロメタン等
の乾燥溶媒中(好ましくは塩化メチレン中)で行うこと
ができる。式(V)の化合物を−78℃で式(IV)の化
合物に適宜添加し、室温に加温し、そして5〜48時間
放置する。次に、反応混合物を氷に注入し、有機層を分
離、乾燥し、次に有機溶媒を注意深く蒸発させることに
よって式(VI)の生成物を単離する。
【0023】
【0024】ルート2 ルート2においては、式(IV)の2−ヒドロキシ酢酸エ
ステルを−78℃〜+100(好ましくは、−40℃〜
+30℃)で5〜48時間(好ましくは、10〜20時
間)オートクレーブ中でアルクトン(arcton)1
13または無水弗化水素等の溶媒を用いてまたは用いな
いで(好ましくは、無水弗化水素を用いて)四弗化硫黄
と反応させることによって式(VI)の2−フルオロ酢酸
エステルに転化する。生成物(VI)を室温に冷却し、過
剰の圧力を排除し、氷水に注入し、そして適切な溶媒、
例えば塩化メチレンで抽出することによって単離するこ
とができる。次に、有機溶液を乾燥し、注意深く蒸発さ
せて、2−フルオロ酢酸エステル(VI)を得ることがで
きる。
ステルを−78℃〜+100(好ましくは、−40℃〜
+30℃)で5〜48時間(好ましくは、10〜20時
間)オートクレーブ中でアルクトン(arcton)1
13または無水弗化水素等の溶媒を用いてまたは用いな
いで(好ましくは、無水弗化水素を用いて)四弗化硫黄
と反応させることによって式(VI)の2−フルオロ酢酸
エステルに転化する。生成物(VI)を室温に冷却し、過
剰の圧力を排除し、氷水に注入し、そして適切な溶媒、
例えば塩化メチレンで抽出することによって単離するこ
とができる。次に、有機溶液を乾燥し、注意深く蒸発さ
せて、2−フルオロ酢酸エステル(VI)を得ることがで
きる。
【0025】
【0026】ルート3 ルート3においては、式(VII)
【0027】
【0028】の2−フルオロ酢酸エステルを−78℃〜
+25℃(好ましくは、−78℃〜−20℃)において
不活性雰囲気(例えば、窒素)下にTHFまたはジエチ
ルエーテル等の適切な溶媒中で1当量又はそれ以上のリ
チウムジアルキルアミド(例えば、リチウムジイソプロ
ピルアミド)等の強塩基と反応させる。次に、得られた
アニオンを1当量又はそれ以上のヨウ化物、臭化物、硫
酸エステルまたはスルホンサンメチル等のアルキル化剤
(またはアルケニル化剤またはアルキニル化剤)R2L
(但し、R2は既に定義した通りであり、そしてLは離
脱基、例えば、沃素、臭素、サルフェート又はメチルス
ルホネートイオンである)で処理し、そして反応混合物
を室温に加温し、その後1〜48時間放置する。水を反
応混合物に注意深く添加し、ジエチルエーテルまたは塩
化メチレン等の低沸点有機溶媒で抽出することによって
R2がアルキル(またはアルケニルまたはアルキニル)
である生成物(VI)を単離することができる。乾燥後、
溶媒を注意深く蒸発させて生成物(VI)を得ることがで
きる。
+25℃(好ましくは、−78℃〜−20℃)において
不活性雰囲気(例えば、窒素)下にTHFまたはジエチ
ルエーテル等の適切な溶媒中で1当量又はそれ以上のリ
チウムジアルキルアミド(例えば、リチウムジイソプロ
ピルアミド)等の強塩基と反応させる。次に、得られた
アニオンを1当量又はそれ以上のヨウ化物、臭化物、硫
酸エステルまたはスルホンサンメチル等のアルキル化剤
(またはアルケニル化剤またはアルキニル化剤)R2L
(但し、R2は既に定義した通りであり、そしてLは離
脱基、例えば、沃素、臭素、サルフェート又はメチルス
ルホネートイオンである)で処理し、そして反応混合物
を室温に加温し、その後1〜48時間放置する。水を反
応混合物に注意深く添加し、ジエチルエーテルまたは塩
化メチレン等の低沸点有機溶媒で抽出することによって
R2がアルキル(またはアルケニルまたはアルキニル)
である生成物(VI)を単離することができる。乾燥後、
溶媒を注意深く蒸発させて生成物(VI)を得ることがで
きる。
【0029】
【0030】ルート4 ルート4においては、式(VIII)
【0031】
【0032】の2−フルオロ酢酸を−78℃〜+25℃
(好ましくは、−78℃〜−50℃)において30分〜
5時間不活性雰囲気(例えば、窒素)下にTHFまたは
ジエチルエーテル等の適切な溶媒中で2当量又はそれ以
上のリチウムジアルキルアミド(例えば、リチウムジイ
ソプロピルアミド)等の強塩基と反応させる。次に、ア
ルキル化剤(またはアルケニル化剤またはアルキニル化
剤)R2L(但し、R2およびLは既に定義した通りで
ある)を添加し、そして反応混合物を室温に加温し、そ
の後1〜48時間放置する。鉱酸水溶液、例えば希塩酸
を添加し、そして塩化メチレンまたはジエチルエーテル
等の有機溶媒で抽出することによってR2がアルキル
(またはアルケニルまたはアルキニル)である式(IX)
(好ましくは、−78℃〜−50℃)において30分〜
5時間不活性雰囲気(例えば、窒素)下にTHFまたは
ジエチルエーテル等の適切な溶媒中で2当量又はそれ以
上のリチウムジアルキルアミド(例えば、リチウムジイ
ソプロピルアミド)等の強塩基と反応させる。次に、ア
ルキル化剤(またはアルケニル化剤またはアルキニル化
剤)R2L(但し、R2およびLは既に定義した通りで
ある)を添加し、そして反応混合物を室温に加温し、そ
の後1〜48時間放置する。鉱酸水溶液、例えば希塩酸
を添加し、そして塩化メチレンまたはジエチルエーテル
等の有機溶媒で抽出することによってR2がアルキル
(またはアルケニルまたはアルキニル)である式(IX)
【0033】
【0034】の化合物を単離することができる。有機溶
液を乾燥、蒸発させて化合物(IX)を得ることができ
る。
液を乾燥、蒸発させて化合物(IX)を得ることができ
る。
【0035】
【0036】ルート5 ルート5においては、0℃〜120℃(好ましくは、6
0℃〜80℃)で1〜48時間(好ましくは、6〜10
時間)塩酸または硫酸等の酸水溶液で加水分解すること
によって式(VI)の化合物を式(IX)の2−フルオロ酢
酸に転化する。酢酸エチルまたはトルエン等の有機溶媒
で抽出し、そして溶媒を注意深く乾燥、蒸発させること
によって酸(IX)を単離することができる。
0℃〜80℃)で1〜48時間(好ましくは、6〜10
時間)塩酸または硫酸等の酸水溶液で加水分解すること
によって式(VI)の化合物を式(IX)の2−フルオロ酢
酸に転化する。酢酸エチルまたはトルエン等の有機溶媒
で抽出し、そして溶媒を注意深く乾燥、蒸発させること
によって酸(IX)を単離することができる。
【0037】
【0038】ルート6 ルート6においては、前記加水分解を塩基性条件で行
う。例えば、式(VI)のエステルを含水エタノール等の
適切な溶媒中、または相間移動触媒〔例えば、セトリミ
ド(cetrimide)〕を含有する塩化メチレンと
水のような2相系中でアルカリ金属水酸化物(例えば、
水酸化ナトリウム)と反応させることができる。溶液を
酸水溶液(例えば、希塩酸)で酸性化し、そして塩化メ
チレン等の適切な溶媒で抽出することによって酸(IX)
を単離することができる。有機溶媒を乾燥、蒸発させて
酸(IX)を得ることができる。
う。例えば、式(VI)のエステルを含水エタノール等の
適切な溶媒中、または相間移動触媒〔例えば、セトリミ
ド(cetrimide)〕を含有する塩化メチレンと
水のような2相系中でアルカリ金属水酸化物(例えば、
水酸化ナトリウム)と反応させることができる。溶液を
酸水溶液(例えば、希塩酸)で酸性化し、そして塩化メ
チレン等の適切な溶媒で抽出することによって酸(IX)
を単離することができる。有機溶媒を乾燥、蒸発させて
酸(IX)を得ることができる。
【0039】
【0040】ルート7 ルート7においては、酸(IX)を−30℃〜100℃
(好ましくは、0℃〜40℃)においてそのままあるい
は塩化メチレン、クロロホルム、ジエチルエーテルまた
はトルエン等の適切な乾燥溶媒中で塩化チオニル、塩化
オキサリル、三塩化燐または五塩化燐(好ましくは、塩
化チオニルまたは塩化オキサリル)等の試薬と反応させ
ることによって式(X)
(好ましくは、0℃〜40℃)においてそのままあるい
は塩化メチレン、クロロホルム、ジエチルエーテルまた
はトルエン等の適切な乾燥溶媒中で塩化チオニル、塩化
オキサリル、三塩化燐または五塩化燐(好ましくは、塩
化チオニルまたは塩化オキサリル)等の試薬と反応させ
ることによって式(X)
【0041】
【0042】の酸塩化物に転化する。少量のN,N−ジ
メチルホルムアミドを添加して、反応を促進し得る。溶
媒を使用する場合は、酸塩化物(X)を溶液として直接
使用することができ、あるいは注意深く溶媒を蒸発する
ことによって単離し、そして蒸留するかまたは直接使用
することができる。溶媒を使用してない場合は、揮発性
成分を注意深く蒸発させ、そして酸塩化物を蒸留するか
または直接使用することができる。
メチルホルムアミドを添加して、反応を促進し得る。溶
媒を使用する場合は、酸塩化物(X)を溶液として直接
使用することができ、あるいは注意深く溶媒を蒸発する
ことによって単離し、そして蒸留するかまたは直接使用
することができる。溶媒を使用してない場合は、揮発性
成分を注意深く蒸発させ、そして酸塩化物を蒸留するか
または直接使用することができる。
【0043】
【0044】ルート8 ルート8においては、式(XI)
【0045】
【0046】のオキシランを高温、例えば90℃におい
てトリエチルアミン/弗化水素錯体で処理し、式(XII
)および(XIII)
てトリエチルアミン/弗化水素錯体で処理し、式(XII
)および(XIII)
【0047】
【0048】のアルコールの混合物を生成する。得られ
た反応混合物を炭酸水素ナトリウムで中和し、そしてエ
ーテル等の適切な溶媒で混合生成物を抽出することがで
きる。三弗化ジエチルアミノ硫黄を約0℃において窒素
雰囲気下にジクロロメタン等の溶媒中の混合生成物に添
加する。反応混合物を水中に浸し、ヘキサン等の溶媒で
式(XIV )
た反応混合物を炭酸水素ナトリウムで中和し、そしてエ
ーテル等の適切な溶媒で混合生成物を抽出することがで
きる。三弗化ジエチルアミノ硫黄を約0℃において窒素
雰囲気下にジクロロメタン等の溶媒中の混合生成物に添
加する。反応混合物を水中に浸し、ヘキサン等の溶媒で
式(XIV )
【0049】
【0050】のジフルオロ化合物を抽出する。ジフルオ
ロ化合物(XIV )を文献に記載された方法によって式
(XV)
ロ化合物(XIV )を文献に記載された方法によって式
(XV)
【0051】
【0052】の生成物に転化することができる。例え
ば、YがH2でありXがOPである場合、例えばベンゾ
イルでありうる保護基Pを通常の方法によって除去し、
かくして生成したアルコールをR″がHである式(XV)
の酸に酸化する。
ば、YがH2でありXがOPである場合、例えばベンゾ
イルでありうる保護基Pを通常の方法によって除去し、
かくして生成したアルコールをR″がHである式(XV)
の酸に酸化する。
【0053】
【0054】ルート9 ルート9においては、式(XVI)
【0055】
【0056】の化合物をまずエチルジイソプロピルアミ
ン中のトリフルオロメタンスルホン酸ジ−n−ブチル硼
素で処理し、次に式R4CHOのアルデヒドで処理し
て、式(XVII)
ン中のトリフルオロメタンスルホン酸ジ−n−ブチル硼
素で処理し、次に式R4CHOのアルデヒドで処理し
て、式(XVII)
【0057】
【0058】の化合物を得る。化合物(XVII) を文献に
記載された方法を用いて水酸基を変異させそして基X′
をOR″に転化させることによって式(XVIII)
記載された方法を用いて水酸基を変異させそして基X′
をOR″に転化させることによって式(XVIII)
【0059】
【0060】の化合物に転化させる。水酸基を変異させ
る代表的な方法には、弗素化〔R5がFであり、R6が
Hである式(XVIII)の化合物を得る〕;臭素化〔R5が
Brであり、R6がHである式(XVIII)の化合物を得
る〕;ブロモ化合物の還元〔R5およびR6が共にHで
ある式(XVIII)の化合物を得る〕;R5がLであり、R
6がHである式(XVIII)の化合物を得るために離脱基L
に転化し、引き続きR9がHまたはメチルである式(XI
X )
る代表的な方法には、弗素化〔R5がFであり、R6が
Hである式(XVIII)の化合物を得る〕;臭素化〔R5が
Brであり、R6がHである式(XVIII)の化合物を得
る〕;ブロモ化合物の還元〔R5およびR6が共にHで
ある式(XVIII)の化合物を得る〕;R5がLであり、R
6がHである式(XVIII)の化合物を得るために離脱基L
に転化し、引き続きR9がHまたはメチルである式(XI
X )
【0061】
【0062】の化合物を得るために塩基での処理による
離脱基の脱離;R4およびR6がHであり、R5がメチ
ルまたはエチルである式(XVIII )の化合物を得るため
の式(XIX )の化合物の水素化;およびケト基への酸化
およびその後の弗素化〔R5およびR6が共にFである
式(XVIII)の化合物を得る〕がある。
離脱基の脱離;R4およびR6がHであり、R5がメチ
ルまたはエチルである式(XVIII )の化合物を得るため
の式(XIX )の化合物の水素化;およびケト基への酸化
およびその後の弗素化〔R5およびR6が共にFである
式(XVIII)の化合物を得る〕がある。
【0063】
【0064】他の要旨においては、本発明は本明細書で
規定した式(I)の化合物を製造する方法も包含するも
のである。
規定した式(I)の化合物を製造する方法も包含するも
のである。
【0065】
【実施例】本発明を以下の実施例によって説明する。表
示する場合、NMRデータは抜粋のものであり、全ての
場合にそれぞれの吸収を示すことはしない。1H NM
Rスペクトルは別に指摘しないかぎりCDCl3溶液を
用いて記録した。1H NMRスペクトルは内標準とし
て(CH3)4Siを使用した。19F MRスペクト
ルは内標準としてCFCl3を使用した。以下の略語を
全体を通して使用する。 NMR=核磁気共鳴 gc=ガスクロマトグラフィー
d=二重線 THF=テトラヒドロフラン dd=双二重線 t=三
重線 HF=弗化水素 dt=双三重線 q=四重線 MgSO4=硫酸マグネシウム m=多重線 b=ブロ
ード(broad) NaOH=水酸化ナトリウム [実施例1]本実施例はルート1による2−フルオロイ
ソ酪酸エチルの製造を説明するものである。2−ヒドロ
キシイソ酪酸エチル(12.43g)を窒素下に−70
℃で乾燥塩化メチレン(65ml)中で攪拌した。乾燥
塩化メチレン(5ml)中の三弗化ジエチルアミノ硫黄
(30.32g)を−70℃に温度を保持しながらゆっ
くりと添加した。添加完了後、混合物を−70℃で1時
間攪拌した後、室温に加温し、3時間および次に一晩放
置した。次に、反応混合物を強く攪拌しながら氷に注意
深く添加し、そして得られた塩化メチレン層を水性層の
さらに別の塩化メチレン抽出物と一緒にした。一緒にし
た有機分を塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥
し、そして溶媒を注意深く留去して、青銅色の液体とし
て2−フルオロイソ酪酸エチル(12.8g)を得た。
1H NMR分析の結果、この物質は>95%の純度を
有し、2〜3%のメタクリル酸エチルを含んでいること
が示された。1 H NMR(CDCl3、270MHz)δ1.31
(3H、t)、1.58(6H、d)、4.25(2
H、q)ppm;1H NMR(CDCl3、254M
Hz、19F)δ−148.0(1F、六重項)pp
m。
示する場合、NMRデータは抜粋のものであり、全ての
場合にそれぞれの吸収を示すことはしない。1H NM
Rスペクトルは別に指摘しないかぎりCDCl3溶液を
用いて記録した。1H NMRスペクトルは内標準とし
て(CH3)4Siを使用した。19F MRスペクト
ルは内標準としてCFCl3を使用した。以下の略語を
全体を通して使用する。 NMR=核磁気共鳴 gc=ガスクロマトグラフィー
d=二重線 THF=テトラヒドロフラン dd=双二重線 t=三
重線 HF=弗化水素 dt=双三重線 q=四重線 MgSO4=硫酸マグネシウム m=多重線 b=ブロ
ード(broad) NaOH=水酸化ナトリウム [実施例1]本実施例はルート1による2−フルオロイ
ソ酪酸エチルの製造を説明するものである。2−ヒドロ
キシイソ酪酸エチル(12.43g)を窒素下に−70
℃で乾燥塩化メチレン(65ml)中で攪拌した。乾燥
塩化メチレン(5ml)中の三弗化ジエチルアミノ硫黄
(30.32g)を−70℃に温度を保持しながらゆっ
くりと添加した。添加完了後、混合物を−70℃で1時
間攪拌した後、室温に加温し、3時間および次に一晩放
置した。次に、反応混合物を強く攪拌しながら氷に注意
深く添加し、そして得られた塩化メチレン層を水性層の
さらに別の塩化メチレン抽出物と一緒にした。一緒にし
た有機分を塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥
し、そして溶媒を注意深く留去して、青銅色の液体とし
て2−フルオロイソ酪酸エチル(12.8g)を得た。
1H NMR分析の結果、この物質は>95%の純度を
有し、2〜3%のメタクリル酸エチルを含んでいること
が示された。1 H NMR(CDCl3、270MHz)δ1.31
(3H、t)、1.58(6H、d)、4.25(2
H、q)ppm;1H NMR(CDCl3、254M
Hz、19F)δ−148.0(1F、六重項)pp
m。
【0066】[実施例2]本実施例はルート2による2
−フルオロイソ酪酸エチルの製造を説明するものであ
る。2−ヒドロキシイソ酪酸エチル(19.8g)、無
水弗化水素(40g)および四弗化硫黄(20.2g)
を100mlのモネル製オートクレーブに入れ、−36
℃から0℃に加温しながら40分間攪拌した。次に、反
応混合物を30℃に加熱し、14時間攪拌した。次に、
反応混合物を室温に冷却し、過剰の圧力を炭酸水素ナト
リウムスクラッバーによって大気に放出した。次に、溶
液を氷(150g)に注入し、水(500ml)を加
え、そして溶液を塩化メチレン(120ml)で抽出し
た。有機抽出物を硫酸マグネシウム上で乾燥し、少量の
炭酸水素ナトリウムを添加し、そして溶媒を短めのヴイ
グロウカラムによる蒸留によって大気圧で除去して、油
状物(24.5g)を得た。次に、ヘキサン(150m
l)を添加し、1時間放置した後、溶液をセライトによ
って濾過し、そして溶媒を留去して、実質的に純粋な2
−フルオロイソ酪酸エチル(17.0g)を得た。
−フルオロイソ酪酸エチルの製造を説明するものであ
る。2−ヒドロキシイソ酪酸エチル(19.8g)、無
水弗化水素(40g)および四弗化硫黄(20.2g)
を100mlのモネル製オートクレーブに入れ、−36
℃から0℃に加温しながら40分間攪拌した。次に、反
応混合物を30℃に加熱し、14時間攪拌した。次に、
反応混合物を室温に冷却し、過剰の圧力を炭酸水素ナト
リウムスクラッバーによって大気に放出した。次に、溶
液を氷(150g)に注入し、水(500ml)を加
え、そして溶液を塩化メチレン(120ml)で抽出し
た。有機抽出物を硫酸マグネシウム上で乾燥し、少量の
炭酸水素ナトリウムを添加し、そして溶媒を短めのヴイ
グロウカラムによる蒸留によって大気圧で除去して、油
状物(24.5g)を得た。次に、ヘキサン(150m
l)を添加し、1時間放置した後、溶液をセライトによ
って濾過し、そして溶媒を留去して、実質的に純粋な2
−フルオロイソ酪酸エチル(17.0g)を得た。
【0067】[実施例3]本実施例はルート3による2
−フルオロイソ酪酸エチルの製造を説明するものであ
る。2−フルオロプロピオン酸エチル(9.0g)を窒
素下に−70℃で乾燥THF(110ml)に溶かした
リチウムジイソプロピルアミド(ヘキサンに溶かしたn
−ブチルリチウムの2.5モル溶液41mlを−20℃
で10.4gのジイソプロピルアミンに添加することに
よって製造)の攪拌溶液にゆっくりと添加した。添加完
了後、反応混合物を−70℃で1時間攪拌した。次に、
乾燥THF(10ml)中のヨウ化メチル(31.95
g)をゆっくりと滴下した。滴下完了後、反応混合物を
室温に加温し、一晩攪拌した。次に、水を−5℃におい
て注意深く添加し、混合物をジエチルエーテルで十分に
抽出した。エーテル溶液を硫酸マグネシウム上で乾燥し
てから、エーテルを注意深く留去して、青銅色の液体を
得た。次に、この液体を蒸留して主留分(5.35g)
を得た。NMR分析の結果、この留分は65%の2−フ
ルオロイソ酪酸エチルと35%の2−フルオロプロピオ
ン酸エチルとを含んでいることが示された。
−フルオロイソ酪酸エチルの製造を説明するものであ
る。2−フルオロプロピオン酸エチル(9.0g)を窒
素下に−70℃で乾燥THF(110ml)に溶かした
リチウムジイソプロピルアミド(ヘキサンに溶かしたn
−ブチルリチウムの2.5モル溶液41mlを−20℃
で10.4gのジイソプロピルアミンに添加することに
よって製造)の攪拌溶液にゆっくりと添加した。添加完
了後、反応混合物を−70℃で1時間攪拌した。次に、
乾燥THF(10ml)中のヨウ化メチル(31.95
g)をゆっくりと滴下した。滴下完了後、反応混合物を
室温に加温し、一晩攪拌した。次に、水を−5℃におい
て注意深く添加し、混合物をジエチルエーテルで十分に
抽出した。エーテル溶液を硫酸マグネシウム上で乾燥し
てから、エーテルを注意深く留去して、青銅色の液体を
得た。次に、この液体を蒸留して主留分(5.35g)
を得た。NMR分析の結果、この留分は65%の2−フ
ルオロイソ酪酸エチルと35%の2−フルオロプロピオ
ン酸エチルとを含んでいることが示された。
【0068】[実施例4]本実施例はルート4による2
−フルオロイソ酪酸エチルの製造を説明するものであ
る。乾燥THF中の2−フルオロプロピオン酸(1.8
4g)を窒素下に−70℃で乾燥THF(60ml)に
溶かしたリチウムジイソプロピルアミド(ヘキサンに溶
かしたn−ブチルリチウムの2.5モル溶液24mlを
−20℃で6.06gのジイソプロピルアミンに添加す
ることによって製造)の攪拌溶液に0.5時間に亘って
ゆっくりと添加した。添加完了後、混合物を1時間攪拌
し、そして−70℃に温度を保持しながらヨウ化メチル
(8.52g)を40分に亘ってゆっくりと滴下した。
さらに30分後、反応混合物を室温に加温した後、24
時間攪拌した。次に、水を5℃において注意深く添加し
た。有機層を分離し、水性層を濃塩酸で酸性化した後、
ジエチルエーテルで抽出した。エーテル溶液を塩水で洗
浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥してから、エーテルを
蒸発させて、青銅色の油状物(1.27g)を得た。N
MR分析の結果、この油状物は80%の2−フルオロイ
ソ酪酸と20%の出発物質である2−フルオロプロピオ
ン酸とを含んでいることが示された。
−フルオロイソ酪酸エチルの製造を説明するものであ
る。乾燥THF中の2−フルオロプロピオン酸(1.8
4g)を窒素下に−70℃で乾燥THF(60ml)に
溶かしたリチウムジイソプロピルアミド(ヘキサンに溶
かしたn−ブチルリチウムの2.5モル溶液24mlを
−20℃で6.06gのジイソプロピルアミンに添加す
ることによって製造)の攪拌溶液に0.5時間に亘って
ゆっくりと添加した。添加完了後、混合物を1時間攪拌
し、そして−70℃に温度を保持しながらヨウ化メチル
(8.52g)を40分に亘ってゆっくりと滴下した。
さらに30分後、反応混合物を室温に加温した後、24
時間攪拌した。次に、水を5℃において注意深く添加し
た。有機層を分離し、水性層を濃塩酸で酸性化した後、
ジエチルエーテルで抽出した。エーテル溶液を塩水で洗
浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥してから、エーテルを
蒸発させて、青銅色の油状物(1.27g)を得た。N
MR分析の結果、この油状物は80%の2−フルオロイ
ソ酪酸と20%の出発物質である2−フルオロプロピオ
ン酸とを含んでいることが示された。
【0069】以下の化合物を同様にして製造した:2−フルオロ−2−メチルブタン酸 1H NMR(2
70MHz;CDCl3)δ1.01(3H、t)、
1.60(3H、d)、2.00(2H、m)ppm。
70MHz;CDCl3)δ1.01(3H、t)、
1.60(3H、d)、2.00(2H、m)ppm。
【0070】2−エチル−2−フルオロブタン酸 1H
NMR(270MHz;CDCl3)δ0.99(6
H、t)、1.89(4H、m)ppm。
NMR(270MHz;CDCl3)δ0.99(6
H、t)、1.89(4H、m)ppm。
【0071】2−フルオロ−2,3−ジメチルブタン酸
1H NMR(270MHz;CDCl3)δ1.0
2(6H、dd)、1.65(3H、dd)、2.14
(1H、m)ppm。
1H NMR(270MHz;CDCl3)δ1.0
2(6H、dd)、1.65(3H、dd)、2.14
(1H、m)ppm。
【0072】2−フルオロ−2−メチル−4−ペンチン
酸 1H NMR(270MHz;CDCl3)δ1.
70(3H、d)、2.15(1H、m)、2.84
(2H、m)ppm。
酸 1H NMR(270MHz;CDCl3)δ1.
70(3H、d)、2.15(1H、m)、2.84
(2H、m)ppm。
【0073】2−フルオロ−2−メチル−4−ペンテン
酸 1H NMR(270MHz;CDCl3)δ(特
に)1.62(3H、m)、2.46(2H、m)、
5.8(1H、m)ppm。
酸 1H NMR(270MHz;CDCl3)δ(特
に)1.62(3H、m)、2.46(2H、m)、
5.8(1H、m)ppm。
【0074】2−フルオロ−2−メチルペンタン酸 1
H NMR(270MHz;CDCl3)δ0.95
(3H、t)、1.45(2H、m)、1.63(3
H、d)、1.95(2H、m)ppm。
H NMR(270MHz;CDCl3)δ0.95
(3H、t)、1.45(2H、m)、1.63(3
H、d)、1.95(2H、m)ppm。
【0075】[実施例5]本実施例はルート5による2
−フルオロイソ酪酸の製造を説明するものである。2−
フルオロイソ酪酸エチル(10.2g)を50%硫酸
(100ml)と共に85℃で5時間加熱し、室温で一
晩放置した後、85℃でさらに4時間加熱した。冷却
後、混合物を飽和食塩水中に注入し、塩化メチレンで十
分に抽出した。有機抽出物を硫酸マグネシウム上で乾燥
し、そして35℃以下で注意深く蒸発させて、2−フル
オロイソ酪酸を得た。NMR分析の結果、この物は約5
%の出発原料のエステルと5%のメタクリル酸とを含
み、90%の純度であることが示された。1H NMR
(CDCl3、270MHz)δ1.65(6H、d)
ppm;1H NMR(CDCl3、254MHz、
19F)δ−148.3(1F、六重項)ppm;IR
(液膜法)ν:3400〜2700(b)、1735
(s)cm−1。
−フルオロイソ酪酸の製造を説明するものである。2−
フルオロイソ酪酸エチル(10.2g)を50%硫酸
(100ml)と共に85℃で5時間加熱し、室温で一
晩放置した後、85℃でさらに4時間加熱した。冷却
後、混合物を飽和食塩水中に注入し、塩化メチレンで十
分に抽出した。有機抽出物を硫酸マグネシウム上で乾燥
し、そして35℃以下で注意深く蒸発させて、2−フル
オロイソ酪酸を得た。NMR分析の結果、この物は約5
%の出発原料のエステルと5%のメタクリル酸とを含
み、90%の純度であることが示された。1H NMR
(CDCl3、270MHz)δ1.65(6H、d)
ppm;1H NMR(CDCl3、254MHz、
19F)δ−148.3(1F、六重項)ppm;IR
(液膜法)ν:3400〜2700(b)、1735
(s)cm−1。
【0076】[実施例6]本実施例はルート6による2
−フルオロイソ酪酸の製造を説明するものである。2−
フルオロイソ酪酸エチル(0.5g)を2M水酸化ナト
リウム水溶液(10ml)およびセトリミド(0.05
0g)を含有する塩化メチレン(10ml)と共に室温
で一晩強く攪拌した。水性層を塩化メチレンで洗浄し、
希塩酸で酸性化し、そして塩化メチレンで再度抽出し
た。抽出物を硫酸マグネシウム上で乾燥し、蒸発させ
て、油状物として2−フルオロイソ酪酸(0.200
g)を得た。
−フルオロイソ酪酸の製造を説明するものである。2−
フルオロイソ酪酸エチル(0.5g)を2M水酸化ナト
リウム水溶液(10ml)およびセトリミド(0.05
0g)を含有する塩化メチレン(10ml)と共に室温
で一晩強く攪拌した。水性層を塩化メチレンで洗浄し、
希塩酸で酸性化し、そして塩化メチレンで再度抽出し
た。抽出物を硫酸マグネシウム上で乾燥し、蒸発させ
て、油状物として2−フルオロイソ酪酸(0.200
g)を得た。
【0077】[実施例7]本実施例はルート6による2
−フルオロイソ酪酸の製造を説明するものである。2−
フルオロイソ酪酸エチル(2.0g)を室温で2時間水
酸化ナトリウム(1.20g)を溶解して含むエタノー
ル(10ml)中で攪拌した。次に、エタノールを蒸発
させ、残留物を2M塩酸で処理し、そして塩化メチレン
で抽出した。有機抽出物を硫酸マグネシウム上で乾燥
し、蒸発させて、2−フルオロイソ酪酸(1.45g)
を得た。
−フルオロイソ酪酸の製造を説明するものである。2−
フルオロイソ酪酸エチル(2.0g)を室温で2時間水
酸化ナトリウム(1.20g)を溶解して含むエタノー
ル(10ml)中で攪拌した。次に、エタノールを蒸発
させ、残留物を2M塩酸で処理し、そして塩化メチレン
で抽出した。有機抽出物を硫酸マグネシウム上で乾燥
し、蒸発させて、2−フルオロイソ酪酸(1.45g)
を得た。
【0078】[実施例8]本実施例はルート7による2
−フルオロイソ酪酸の製造を説明するものである。
−フルオロイソ酪酸の製造を説明するものである。
【0079】乾燥ジューテロクロロホルム(2ml)中
の塩化オキサリル(0.67g)を室温で乾燥ジューテ
ロクロロホルム(3ml)に溶かした2−フルオロイソ
酪酸(0.567g)の撹拌溶液に滴下した。滴下の途
中で1滴のDMFを添加した。2時間撹拌した後、溶液
は塩化2−フルオロブチリルを含んでいた。この溶液は
さらに精製することなく使用することができた。1H
NMR(CDCl3、270MHz)δ1.68(6
H、d)ppm;1H NMR(CDCl3、254M
Hz、19F)δ−137.7(1F、多重項)pp
m;IR(CDCl3)ν;180、1780c
m−1。
の塩化オキサリル(0.67g)を室温で乾燥ジューテ
ロクロロホルム(3ml)に溶かした2−フルオロイソ
酪酸(0.567g)の撹拌溶液に滴下した。滴下の途
中で1滴のDMFを添加した。2時間撹拌した後、溶液
は塩化2−フルオロブチリルを含んでいた。この溶液は
さらに精製することなく使用することができた。1H
NMR(CDCl3、270MHz)δ1.68(6
H、d)ppm;1H NMR(CDCl3、254M
Hz、19F)δ−137.7(1F、多重項)pp
m;IR(CDCl3)ν;180、1780c
m−1。
【0080】[実施例9]本実施例はルート8による2
−フルオロ−2−フルオロメチルプロピオン酸の製造を
説明するものである。
−フルオロ−2−フルオロメチルプロピオン酸の製造を
説明するものである。
【0081】工程1 1−ベンゾイルオキシ−2−メチル−3−フルオロプロ
パン−2−オール(および異性体)の製造 1−ベンゾイルオキシメチル−1−メチルオキシラン
(9.6g)とトリエチルアミン/HF錯体(16g)
との混合物を90℃で2時間一緒に加熱した後、室温で
一晩保持した。さらに90℃で8時間加熱した後、室温
で一晩保持した。混合物を炭酸水素ナトリウムの飽和水
溶液に注意深く添加し、そしてエーテルで繰返し抽出し
た。一緒にした有機抽出物を水洗し、乾燥し(MgSO
4上)そして減圧下に濃縮して、淡黄色の粘稠な油状物
(8.2g)を得た。この生成物はNMRによって1−
ベンゾイルオキシ−2−メチル−3−フルオロプロパン
−2−オール(1)と3−ベンゾイルオキシメチル−2
−フルオロ−2−メチルプロパン−1−オール(2)と
の2.5:1混合物であることが示され、またさらに精
製することなく次工程に使用することができた。 (1):1H NMR(270MHz;CDCl3)δ
1.33(3H、d)、2.60(1H、s)、4.3
6(2H、s)、4.49(2H、d)、7.47(2
H、t)、7.59(1H、t)、8.05(2H、
d);(2):1H NMR(270MHz;CDCl
3)δ1.48(3H、d)、2.5(1H、bs)、
3.74(2H、bd)、2.39〜4.58(2H、
m)、7.45(2H、t)、7.58(1H、t)、
8.05(2H、d)、ppm。
パン−2−オール(および異性体)の製造 1−ベンゾイルオキシメチル−1−メチルオキシラン
(9.6g)とトリエチルアミン/HF錯体(16g)
との混合物を90℃で2時間一緒に加熱した後、室温で
一晩保持した。さらに90℃で8時間加熱した後、室温
で一晩保持した。混合物を炭酸水素ナトリウムの飽和水
溶液に注意深く添加し、そしてエーテルで繰返し抽出し
た。一緒にした有機抽出物を水洗し、乾燥し(MgSO
4上)そして減圧下に濃縮して、淡黄色の粘稠な油状物
(8.2g)を得た。この生成物はNMRによって1−
ベンゾイルオキシ−2−メチル−3−フルオロプロパン
−2−オール(1)と3−ベンゾイルオキシメチル−2
−フルオロ−2−メチルプロパン−1−オール(2)と
の2.5:1混合物であることが示され、またさらに精
製することなく次工程に使用することができた。 (1):1H NMR(270MHz;CDCl3)δ
1.33(3H、d)、2.60(1H、s)、4.3
6(2H、s)、4.49(2H、d)、7.47(2
H、t)、7.59(1H、t)、8.05(2H、
d);(2):1H NMR(270MHz;CDCl
3)δ1.48(3H、d)、2.5(1H、bs)、
3.74(2H、bd)、2.39〜4.58(2H、
m)、7.45(2H、t)、7.58(1H、t)、
8.05(2H、d)、ppm。
【0082】工程2 1−ベンゾイルオキシメチル−1,2−ジフルオロプロ
パンの製造 工程1の生成物(8.2g)を乾燥ジクロロメタン(5
0ml)に溶解し、溶液を0℃で窒素雰囲気下に撹拌し
た。三弗化ジエチルアミノ硫黄(6.2ml)を15分
に亘って分けて添加し、そしてさらに30分後、反応混
合物を室温に加温し、一晩放置した。混合物を水(50
0ml)に注入し、ヘキサン(2×150ml)で抽出
した。一緒にした抽出物を炭酸水素ナトリウム飽和水溶
液で洗浄し、乾燥し(MgSO4上)そして減圧下に濃
縮して、黄色の流動性油状物として生成物(5.3g、
64%)を得た。1H NMR(270MHz;CDC
l3)δ1.51(3H、dd)、4.39〜4.67
(4H、m)、7.48(2H、t)、7.60(1
H、t)、8.06(2H、d);19F1H NMR
(270MHz;CDCl3)δ232.3(1F、d
t)、163.6(1F、m)ppm。
パンの製造 工程1の生成物(8.2g)を乾燥ジクロロメタン(5
0ml)に溶解し、溶液を0℃で窒素雰囲気下に撹拌し
た。三弗化ジエチルアミノ硫黄(6.2ml)を15分
に亘って分けて添加し、そしてさらに30分後、反応混
合物を室温に加温し、一晩放置した。混合物を水(50
0ml)に注入し、ヘキサン(2×150ml)で抽出
した。一緒にした抽出物を炭酸水素ナトリウム飽和水溶
液で洗浄し、乾燥し(MgSO4上)そして減圧下に濃
縮して、黄色の流動性油状物として生成物(5.3g、
64%)を得た。1H NMR(270MHz;CDC
l3)δ1.51(3H、dd)、4.39〜4.67
(4H、m)、7.48(2H、t)、7.60(1
H、t)、8.06(2H、d);19F1H NMR
(270MHz;CDCl3)δ232.3(1F、d
t)、163.6(1F、m)ppm。
【0083】工程3 2−フルオロ−2−フルオロメチルプロパン−1−オー
ルの製造 工程2の生成物(7.8g)を室温でNaOHのメタノ
ール溶液(15ml、1%)中で撹拌した。1時間後
(gc分析によって出発原料が存在しないことが示され
た時)、混合物を計算量(215μl)の酢酸で中和し
た。メタノールを留去し、残留物を50mmHgで蒸留
した。80〜85℃で沸騰する留分を単離した。この留
分はNMRによって約20モル%の安息香酸メチルを含
む表題化合物から成ることが示された。1H NMR
(270MHz;CDCl3)δ1.39(3H、d
d)、2.00(3H、bs)、3.69(1H、
d)、3.76(1H、d)、4.45(1H、d)、
4.51(1H、d)ppm。
ルの製造 工程2の生成物(7.8g)を室温でNaOHのメタノ
ール溶液(15ml、1%)中で撹拌した。1時間後
(gc分析によって出発原料が存在しないことが示され
た時)、混合物を計算量(215μl)の酢酸で中和し
た。メタノールを留去し、残留物を50mmHgで蒸留
した。80〜85℃で沸騰する留分を単離した。この留
分はNMRによって約20モル%の安息香酸メチルを含
む表題化合物から成ることが示された。1H NMR
(270MHz;CDCl3)δ1.39(3H、d
d)、2.00(3H、bs)、3.69(1H、
d)、3.76(1H、d)、4.45(1H、d)、
4.51(1H、d)ppm。
【0084】工程4 2−フルオロ−2−フルオロメチルプロパン酸の製造 工程3の生成物(1.13g)をアセトン(45ml)
に溶解し、溶液を氷浴中で冷却しながら撹拌した。ジョ
ーンズ試薬溶液[三酸化クロム(5.0g)、濃硫酸
(2.5ml)および水(22.5ml)から製造]を
添加し、冷却浴を取り外し、そして混合物を室温に加温
した。28時間後、沈降クロム塩を再溶解するのに十分
な水を添加し、そして混合物をジクロロメタンで繰返し
抽出した。一緒にした有機抽出物を乾燥し(MgSO4
上)そして減圧下に濃縮して、淡黄色の油状物として表
題化合物の酸(800mg)を得た。1H NMR(2
70MHz;CDCl3)δ1.62(3H、dd)、
4.38〜4.90(2H、m)、8.3(1H、b
s)ppm。
に溶解し、溶液を氷浴中で冷却しながら撹拌した。ジョ
ーンズ試薬溶液[三酸化クロム(5.0g)、濃硫酸
(2.5ml)および水(22.5ml)から製造]を
添加し、冷却浴を取り外し、そして混合物を室温に加温
した。28時間後、沈降クロム塩を再溶解するのに十分
な水を添加し、そして混合物をジクロロメタンで繰返し
抽出した。一緒にした有機抽出物を乾燥し(MgSO4
上)そして減圧下に濃縮して、淡黄色の油状物として表
題化合物の酸(800mg)を得た。1H NMR(2
70MHz;CDCl3)δ1.62(3H、dd)、
4.38〜4.90(2H、m)、8.3(1H、b
s)ppm。
【0085】[実施例10]本実施例はルート4による
2−フルオロ−2メチル酪酸の製造を説明するものであ
る。2−フルオロプロピオン酸(2.0g)を窒素雰囲
気下に−70℃で(乾燥THF、5mlの溶液として)
乾燥THF(40ml)中のリチウムジイソプロピルア
ミド(26mlのn−ブチルリチウムと6.59gの乾
燥ジイソプロピルアミンとから新たに製造)にゆっくり
と添加した。添加完了後、オレンジ色の溶液を30分間
撹拌し、そして乾燥THF(15ml)中のヨウ化エチ
ル(10.17g)をゆっくりと滴下した。次に、反応
混合物を一晩掛けてゆっくりと室温に加温した。その
後、混合物を冷却し、希塩酸で注意深く処理し、引き続
きエーテルで抽出した。エーテル溶液を硫酸マグネシウ
ム上で乾燥し、そして蒸発させて、青銅色の油状として
表題化合物の酸(0.89g)を得た。1H NMR
(270MHz;CDCl3)81.05(3H、
t)、1.60(3H、d)、1.80〜2.10(2
H、m)、6.90(1H、vbs)ppm。
2−フルオロ−2メチル酪酸の製造を説明するものであ
る。2−フルオロプロピオン酸(2.0g)を窒素雰囲
気下に−70℃で(乾燥THF、5mlの溶液として)
乾燥THF(40ml)中のリチウムジイソプロピルア
ミド(26mlのn−ブチルリチウムと6.59gの乾
燥ジイソプロピルアミンとから新たに製造)にゆっくり
と添加した。添加完了後、オレンジ色の溶液を30分間
撹拌し、そして乾燥THF(15ml)中のヨウ化エチ
ル(10.17g)をゆっくりと滴下した。次に、反応
混合物を一晩掛けてゆっくりと室温に加温した。その
後、混合物を冷却し、希塩酸で注意深く処理し、引き続
きエーテルで抽出した。エーテル溶液を硫酸マグネシウ
ム上で乾燥し、そして蒸発させて、青銅色の油状として
表題化合物の酸(0.89g)を得た。1H NMR
(270MHz;CDCl3)81.05(3H、
t)、1.60(3H、d)、1.80〜2.10(2
H、m)、6.90(1H、vbs)ppm。
【0086】[実施例11]本実施例はルート4による
2−フルオロ−2−メチルペンタン酸の製造を説明する
ものである。ヨウ化エチルの代わりにヨウ化n−プロピ
ルを使用すること以外は実施例10の手順を用いて、表
題化合物を得た。1H NMR(270MHz;CDC
l3)δ0.95(3H、t)、1.20〜1.60
(2H、m)、1.62(3H、d)、1.70〜2.
05(2H、m)、6.70(vbs)ppm。
2−フルオロ−2−メチルペンタン酸の製造を説明する
ものである。ヨウ化エチルの代わりにヨウ化n−プロピ
ルを使用すること以外は実施例10の手順を用いて、表
題化合物を得た。1H NMR(270MHz;CDC
l3)δ0.95(3H、t)、1.20〜1.60
(2H、m)、1.62(3H、d)、1.70〜2.
05(2H、m)、6.70(vbs)ppm。
【0087】[実施例12]本実施例はルート9による
2−フルオロメチル−2,3,3,3−テトラフルオロ
プロパン酸メチルの製造を説明するものである。
2−フルオロメチル−2,3,3,3−テトラフルオロ
プロパン酸メチルの製造を説明するものである。
【0088】工程1 2−ヒドロキシメチル−2,3,3,3−テトラフルオ
ロプロパン酸メチルの製造 2,3,3,3−テトラフルオロプロパン酸メチル(2
7.0g)を乾燥ジクロロメタンに溶解し、溶液を乾燥
窒素雰囲気下に0℃で撹拌した。ジクロロメタン(19
0ml)に溶解したトリフルオロメタンスルホン酸ジ−
n−ブチル硼素の1モル溶液を15分に亘って分けて添
加した。さらに15分後、温度を−10℃に下げて、ジ
イソプロピルエチルアミン(35ml)を分けて添加
し、そしてさらに2時間撹拌を続行した。パラホルムア
ルデヒド(100g、予めP2O5上で真空乾燥したも
の)を180〜200℃に加熱し、得られたホルムアル
デヒドを約−10℃に温度を保持しながら乾燥窒素流中
で反応混合物中に通した。30分後、混合物を過酸化水
素30%水溶液(150ml)、pH7の燐酸緩衝液
(600ml)および砕氷の混合物に注入し、0℃で4
5分間撹拌した。混合物をジクロロメタン(3×200
ml)で抽出した。一緒にした抽出物を亜硫酸水素ナト
リウム溶液で洗浄し、乾燥し(MgSO4上)そして減
圧下に濃縮して、黄色の油状物を得た。この油状物を酢
酸エチルに再溶解し、シリカゲルの厚いプラグ(plu
g)によって濾過し、それから減圧下に再度濃縮した。
粗生成物を酢酸エチルの25%ヘキサン溶液で溶離する
シリカ上でのクロマトグラフィーによって精製した。そ
の後、アスピレーターによる減圧(20mmHg)下に
65℃に加熱することによって、黄色の油状物として生
成物(4.8g)を得た。1H NMR(270MH
z;CDCl3)δ3.95(3H、s)、4.05〜
4.30(2H、m)、2.80(1H、bt)pp
m。
ロプロパン酸メチルの製造 2,3,3,3−テトラフルオロプロパン酸メチル(2
7.0g)を乾燥ジクロロメタンに溶解し、溶液を乾燥
窒素雰囲気下に0℃で撹拌した。ジクロロメタン(19
0ml)に溶解したトリフルオロメタンスルホン酸ジ−
n−ブチル硼素の1モル溶液を15分に亘って分けて添
加した。さらに15分後、温度を−10℃に下げて、ジ
イソプロピルエチルアミン(35ml)を分けて添加
し、そしてさらに2時間撹拌を続行した。パラホルムア
ルデヒド(100g、予めP2O5上で真空乾燥したも
の)を180〜200℃に加熱し、得られたホルムアル
デヒドを約−10℃に温度を保持しながら乾燥窒素流中
で反応混合物中に通した。30分後、混合物を過酸化水
素30%水溶液(150ml)、pH7の燐酸緩衝液
(600ml)および砕氷の混合物に注入し、0℃で4
5分間撹拌した。混合物をジクロロメタン(3×200
ml)で抽出した。一緒にした抽出物を亜硫酸水素ナト
リウム溶液で洗浄し、乾燥し(MgSO4上)そして減
圧下に濃縮して、黄色の油状物を得た。この油状物を酢
酸エチルに再溶解し、シリカゲルの厚いプラグ(plu
g)によって濾過し、それから減圧下に再度濃縮した。
粗生成物を酢酸エチルの25%ヘキサン溶液で溶離する
シリカ上でのクロマトグラフィーによって精製した。そ
の後、アスピレーターによる減圧(20mmHg)下に
65℃に加熱することによって、黄色の油状物として生
成物(4.8g)を得た。1H NMR(270MH
z;CDCl3)δ3.95(3H、s)、4.05〜
4.30(2H、m)、2.80(1H、bt)pp
m。
【0089】工程2 2−フルオロメチル−2,3,3,3−テトラフルオロ
プロパン酸メチルの製造 工程1に生成物(600mg)を乾燥ジクロロメタン
(5ml)に溶解し、0℃において乾燥窒素雰囲気下に
撹拌した。三弗化ジエチルアミノ硫黄(DAST、42
0μl)を分けて添加し、0℃で30分間撹拌を続行し
た。そして、混合物を室温で一晩放置した。さらにDA
ST(200μl)を分けて添加し、混合物を24時間
放置した。水を加え、混合物を撹拌してから、有機相を
分離し、炭酸水素ナトリウムの飽和水溶液(5ml)で
洗浄し、乾燥(MgSO4上)した。大気圧下で濃縮し
た後、生成物をクーゲルロール(kugelrohr)
オーブン中(50℃、100mmHg)で蒸留し、無色
油状物として生成物(320mg)を得た。1H NM
R(270MHz;CDCl3)δ3.97(3H、
s)、4.70〜5.12(2H、m)ppm。
プロパン酸メチルの製造 工程1に生成物(600mg)を乾燥ジクロロメタン
(5ml)に溶解し、0℃において乾燥窒素雰囲気下に
撹拌した。三弗化ジエチルアミノ硫黄(DAST、42
0μl)を分けて添加し、0℃で30分間撹拌を続行し
た。そして、混合物を室温で一晩放置した。さらにDA
ST(200μl)を分けて添加し、混合物を24時間
放置した。水を加え、混合物を撹拌してから、有機相を
分離し、炭酸水素ナトリウムの飽和水溶液(5ml)で
洗浄し、乾燥(MgSO4上)した。大気圧下で濃縮し
た後、生成物をクーゲルロール(kugelrohr)
オーブン中(50℃、100mmHg)で蒸留し、無色
油状物として生成物(320mg)を得た。1H NM
R(270MHz;CDCl3)δ3.97(3H、
s)、4.70〜5.12(2H、m)ppm。
【0090】[実施例13]本実施例はルート9による
2−フルオロ−2−トリフルオロメチル−3−ブテン酸
メチルの製造を説明するものである。
2−フルオロ−2−トリフルオロメチル−3−ブテン酸
メチルの製造を説明するものである。
【0091】工程1 2−フルオロ−2トリフルオロメチル−3−ヒドロキシ
ブタン酸メチルの製造 ジブチルボロントリフレート(dibutylboro
n triflate)(5g)を窒素雰囲気下に0℃
でジクロロメタンに溶かした2,3,3,3−テトラフ
ルオロプロピオン酸メチル(2.9g)の撹拌溶液に添
加した。15分後、溶液を−10℃に冷却し、ジイソプ
ロピルエチルアミン(3.8ml)を分けて添加した。
30分後、温度を−10℃に保持しながら新たに蒸留し
たアセトアルデヒド(2ml)を細かく分けて添加し
た。反応混合物を−10℃で1時間撹拌した後、pH7
の燐酸緩衝液(60ml)、過酸化水素水溶液(100
vol;15ml)および砕氷の混合物で急冷し、そし
て1.5時間撹拌した。有機相を分離し、水性層をさら
にジクロロメタンで抽出した。一緒にした有機相をメタ
重亜硫酸ナトリウム水溶液および塩水で洗浄し、乾燥し
(MgSO4上)そして減圧下に濃縮して、ピンク色の
油状物(2.2g)を得た。この油状物をクーゲルロー
ル装置を用いて蒸留した。40℃(空気浴温度)および
0.05mmHgで留出する留分を採集した。1H N
MR(270MHz;CDCl3)(ジアステレオマー
の50:50混合物に関するシグナルが記録された)δ
1.34(1.5H、d)、1.42(1.5H、
d)、2.2(1H、bs)、3.91(1.5H、b
s)、3.94(1.5H、s)、4.35〜4.52
(1H、m)ppm。
ブタン酸メチルの製造 ジブチルボロントリフレート(dibutylboro
n triflate)(5g)を窒素雰囲気下に0℃
でジクロロメタンに溶かした2,3,3,3−テトラフ
ルオロプロピオン酸メチル(2.9g)の撹拌溶液に添
加した。15分後、溶液を−10℃に冷却し、ジイソプ
ロピルエチルアミン(3.8ml)を分けて添加した。
30分後、温度を−10℃に保持しながら新たに蒸留し
たアセトアルデヒド(2ml)を細かく分けて添加し
た。反応混合物を−10℃で1時間撹拌した後、pH7
の燐酸緩衝液(60ml)、過酸化水素水溶液(100
vol;15ml)および砕氷の混合物で急冷し、そし
て1.5時間撹拌した。有機相を分離し、水性層をさら
にジクロロメタンで抽出した。一緒にした有機相をメタ
重亜硫酸ナトリウム水溶液および塩水で洗浄し、乾燥し
(MgSO4上)そして減圧下に濃縮して、ピンク色の
油状物(2.2g)を得た。この油状物をクーゲルロー
ル装置を用いて蒸留した。40℃(空気浴温度)および
0.05mmHgで留出する留分を採集した。1H N
MR(270MHz;CDCl3)(ジアステレオマー
の50:50混合物に関するシグナルが記録された)δ
1.34(1.5H、d)、1.42(1.5H、
d)、2.2(1H、bs)、3.91(1.5H、b
s)、3.94(1.5H、s)、4.35〜4.52
(1H、m)ppm。
【0092】工程2 2−フルオロ−2−トリフルオロメチル−3−ブテン酸
メチルの製造 2−フルオロ−2−トリフルオロメチル−3−ヒドロキ
シブタン酸メチル(1g)およびジクロロメタン(5m
l)中のピリジン(440μl)を窒素雰囲気下に−1
0℃で撹拌した。ジクロロメタン(5ml)中の無水ト
リフルオロメタンスルホン酸(900μl)を滴下し、
得られた混合物を2時間撹拌した。工程1で製造した2
−フルオロ−2−トリフルオロメチル−3−トリフルオ
ロメチルスルホニルオキシブタン酸メチル溶液を1,8
−ジアゾビシクロ[5.4.0]ウンデセン−7(DB
U、1.5ml)で処理し、還流下に1時間加熱した。
DBU(1.5ml)をさらに添加し、混合物を室温で
一晩放置した。赤色の溶液をHCl 5%水溶液および
炭酸水素ナトリウム飽和水溶液(2回)で洗浄し、乾燥
し(MgSO4上)そして大気圧下で濃縮して、赤色油
状物を得た。この油状物をクーゲルロール装置を用いて
蒸留した。50℃(空気浴温度)および100mmHg
で留出する留分は所望の生成物であることがNMRによ
って示された。1H NMR(270MHz;CDCl
3)δ3.92(3H、s)、5.65(1H、d
d)、5.81(1H、d)、6.01(1H、dd
d)ppm。
メチルの製造 2−フルオロ−2−トリフルオロメチル−3−ヒドロキ
シブタン酸メチル(1g)およびジクロロメタン(5m
l)中のピリジン(440μl)を窒素雰囲気下に−1
0℃で撹拌した。ジクロロメタン(5ml)中の無水ト
リフルオロメタンスルホン酸(900μl)を滴下し、
得られた混合物を2時間撹拌した。工程1で製造した2
−フルオロ−2−トリフルオロメチル−3−トリフルオ
ロメチルスルホニルオキシブタン酸メチル溶液を1,8
−ジアゾビシクロ[5.4.0]ウンデセン−7(DB
U、1.5ml)で処理し、還流下に1時間加熱した。
DBU(1.5ml)をさらに添加し、混合物を室温で
一晩放置した。赤色の溶液をHCl 5%水溶液および
炭酸水素ナトリウム飽和水溶液(2回)で洗浄し、乾燥
し(MgSO4上)そして大気圧下で濃縮して、赤色油
状物を得た。この油状物をクーゲルロール装置を用いて
蒸留した。50℃(空気浴温度)および100mmHg
で留出する留分は所望の生成物であることがNMRによ
って示された。1H NMR(270MHz;CDCl
3)δ3.92(3H、s)、5.65(1H、d
d)、5.81(1H、d)、6.01(1H、dd
d)ppm。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 67/343 69/63 9279−4H 69/635 9279−4H 69/65 9279−4H (72)発明者 パトリツク・ジエルフ・クロウレー イギリス国.アールジイ12・6イーワイ. バークシヤー.ブラツクネル.ジヤロツ ツ・ヒル・リサーチ・ステーシヨン(番地 その他表示なし) (72)発明者 ケビン・ロバート・ローソン イギリス国.アールジイ12・6イーワイ. バークシヤー.ブラツクネル.ジヤロツ ツ・ヒル・リサーチ・ステーシヨン(番地 その他表示なし) (72)発明者 ダグラス・ジヨン・スミス イギリス国.アールジイ12・6イーワイ. バークシヤー.ブラツクネル.ジヤロツ ツ・ヒル・リサーチ・ステーシヨン(番地 その他表示なし) (72)発明者 ドン・ウオリツク・モスレー イギリス国.アールジイ12・6イーワイ. バークシヤー.ブラツクネル.ジヤロツ ツ・ヒル・リサーチ・ステーシヨン(番地 その他表示なし)
Claims (8)
- 【請求項1】 式(I) [式中、RはOH、Cl、C1−8アルコキシまたは場合
により置換されているベンジルオキシであり、R1はメ
チル、エチル、CH2FまたはCF3であり、そして、
R1がメチル、エチルまたはCH2Fである場合、R2
はエチル、n−プロピルもしくはイソプロピル、アリ
ル、場合により置換されているベンジル、プロパルギル
またはCHFR3(但し、R3はH、メチルまたはエチ
ルである)であり、そしてR1がCF3である場合、R
2はビニル、1−プロペニルまたは基C(R4)
(R5)R6(但し、R4はH、メチルまたはエチルで
あり、R5はH、F、Br、メチルまたはエチルであり、
R6はHまたはFである)であり、あるいはR1および
R2は共にメチルであり、そしてRはCl、C3−8アル
コキシまたはOHである。但し、RがOHである化合物
は実質的に純粋な形にあり、またR1がメチルであり、
R2がエチル、アリルまたはベンジルである場合、Rは
エトキシではなく、R1がメチルであり、R2がCH2
Fである場合、Rはメトキシではなく、R1およびR2
が共にエチルである場合、RはOHまたはエトキシでは
なく、そしてR1がCF3であり、R2がメチルである
場合、Rはメトキシではないものとする]のフルオロア
ルカン酸。 - 【請求項2】 RがOHまたはClであり、R1がメチ
ル、CF3またはCH2Fであり、そして、R1がメチ
ルまたはCH2Fである場合、R2はエチル、n−プロ
ピルもしくはイソプロピル、アリル、プロパルギルまた
はCHFR3(但し、R3はH、メチルまたはエチルで
ある)であり、そしてR1がCF3である場合、R2は
基C(R4)(R5)R6(但し、R4はH、メチルま
たはエチルであり、R5はH、F、Br、メチルまたはエ
チルでありそしてR6はHまたはFである)である請求
項1記載の式(I)の化合物。 - 【請求項3】 RがOHであり、R1がメチルまたはC
F3であり、そして、R1がメチルである場合、R2は
エチル、n−プロピルまたはCH2Fであり、そして、
R1がCF3である場合、R2はメチル、CH2Fまた
はCHFCH3 である請求項1記載の式(I)の化合
物。 - 【請求項4】 実質的に純粋な形の2−フルオロイソ酪
酸である請求項1記載の化合物。 - 【請求項5】 イソ酪酸を含まない2−フルオロイソ酪
酸である請求項1記載の化合物。 - 【請求項6】 3−フルオロイソ酪酸を含まない2−フ
ルオロイソ酪酸である請求項1記載の化合物。 - 【請求項7】 塩化2−フルオロブチリルである請求項
1記載の化合物。 - 【請求項8】 (i)RがC1−8アルコキシまたは場
合により置換されているベンジルオキシである場合は、 (a)式(IV) の化合物を三弗化ジアルキルアミノ硫黄R7R8NSF
3または三弗化硫黄と反応させるかまたは (b)式(VII) の2−フルオロ酢酸エステルを強塩基と反応させそして
得られたアニオンを化合物R2Lで処理し;また (ii)RがOHである場合は、 (a)式(VIII) の2−フルオロ酢酸を強塩基と反応させそして得られた
アニオンを化合物R2Lで処理するかまたは (b)式(VI) の化合物を酸水溶液または塩基で加水分解し;また (iii )RがClである場合は、 式(IX) の酸を塩素化剤と反応させ;また (iv)R2がCHFR3でありそしてRがOHまたはC
1−8アルコキシである場合は、 式(XI) のオキシランを高温においてトリエチルアミン/弗化水
素錯体で処理し、かくして生成された式(XII )および
(XIII) の混合生成物を三弗化ジエチルアミノ硫黄と反応させ、
そしてかくして生成された式(XIV) の生成物を通常の方法によって所望の生成物に転化し;
また(v)R1がCF3であり、R2がC(F4)(R
5)R6でありそしてRがOHまたはC1−8アルコキ
シである場合は、式(XVI) の化合物をまずエチルジイソプロピルアミン中のトリフ
ルオロメタンスルホン酸ジ−n−ブチル硼素で処理し、
次のアルデヒドR4CHOで処理し、そしてかくして生
成された式(XVII) の化合物を通常の方法を用いて水酸基および基X′を変
異させることによって所望の生成物に転化させる[但
し、上記工程において、別に定めないかぎり、R1、R
2、R3、R4、R5およびR6は請求項1に示した意
味を有するものであり、R′はC1−8アルキルまたは
場合により置換されているベンジルであり、R7および
R8はC1−4アルキルまたは一緒に結合してピペリジ
ン、ピロリジンまたはモルホリン環を形成し、YはOま
たはH2であり、XはOP(但し、Pは保護基またはO
Rである)であり、X′はOR′またはジアルキルアミ
ノ基であり、そしてLは離脱基である]ことを特徴とす
る請求項1記載の式(I)の化合物の製造方法。
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