JPH05131943A - 路面状態推定装置 - Google Patents

路面状態推定装置

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JPH05131943A
JPH05131943A JP32373891A JP32373891A JPH05131943A JP H05131943 A JPH05131943 A JP H05131943A JP 32373891 A JP32373891 A JP 32373891A JP 32373891 A JP32373891 A JP 32373891A JP H05131943 A JPH05131943 A JP H05131943A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 演算量を低減して演算ハードウエアを低コス
ト化しつつ、リアルタイムな情報を得ることができ、し
かも外乱に対して強いシステムとする。 【構成】 車速を検出する車速検出手段1と、操舵系の
操舵角を検出する操舵角検出手段2と、車体のヨーレイ
トを検出する車体ヨーレイト検出手段3と、前記各手段
から得られるデータをファジー入力とし、所定のファジ
ールールに従ってファジー推論を行い、走行路面の状態
を推定する推定手段6とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、路面状態を推定する路
面状態推定装置に係わり、特に車両の各種制御、例えば
パワーステアリング装置、アクティブサスペンション装
置等に用いて好適な路面状態推定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、車両の各種制御にマイクロコンピ
ュータが広く応用されており、そのために必要な情報の
1つにタイヤ・路面間の動摩擦係数を含む路面状態があ
る。従来、車両制御に必要な路面状態の推定は、車両の
運動方程式を用いて行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の車両制御における路面状態の推定は、車両の運
動方程式を用いて行っていたため、そのための車両のモ
デル化が難しく、また、計算が複雑で演算量が多く、リ
アルタイムな情報を得るために、高速演算が必要であっ
た。したがって、演算量の増加に伴う演算ハードウエア
のコストアップが生じる一方、演算量を抑えようとする
と、リアルタイムな情報を得るための高速化が妨げられ
るという問題点があった。また、車両の運動方程式を用
いているため、外乱に対して弱いという欠点があった。
【0004】そこで本発明は、演算量を低減して演算ハ
ードウエアを低コスト化しつつ、リアルタイムな情報を
得ることができ、しかも外乱に対して強い路面状態推定
装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明による路面状態推定装置は、車
速を検出する車速検出手段と、操舵系の操舵角を検出す
る操舵角検出手段と、車体のヨーレイトを検出する車体
ヨーレイト検出手段と、前記各手段から得られるデータ
をファジー入力とし、所定のファジールールに従ってフ
ァジー推論を行い、走行路面の状態を推定する推定手段
と、を備えたことを特徴とする。
【0006】請求項3記載の路面状態推定装置は車輪の
加減速度を検出する加減速度検出手段と、ブレーキトル
クを検出するブレーキトルク検出手段と、車体のばね上
車輪荷重を検出するばね上車輪荷重検出手段と、前記各
手段から得られるデータをファジー入力とし、所定のフ
ァジールールに従ってファジー推論を行い、走行路面の
状態を推定する推定手段と、を備えたことを特徴とす
る。
【0007】請求項4記載の路面状態推定装置は、車速
を検出する車速検出手段と、操舵系の操舵量を検出する
操舵量検出手段と、操舵系の操舵トルクを検出する操舵
トルク検出手段と、前記各手段から得られるデータをフ
ァジー入力とし、所定のファジールールに従ってファジ
ー推論を行い、走行路面の状態を推定する推定手段と、
を備えたことを特徴とする。
【0008】
【作用】請求項1記載の発明では、車速、操舵系の操舵
角および車体のヨーレイトから得られるデータが加工さ
れてファジー入力となり、ファジールールに従ってファ
ジー推論が行われて走行路面の状態が推定される。した
がって、路面状態の推定に際して車両の精密な制御モデ
ルが不要で、演算量が少なくて済むとともに、演算ハー
ドウエアのコストが低減する。また、ファジー演算を用
いることで、車両の運動方程式を用いる場合に比べて外
乱に対して強いシステムとなる。
【0009】請求項3記載の発明では、車輪の加減速
度、ブレーキトルクおよび車体のばね上車輪荷重から得
られるデータがファジー入力となり、ファジールールに
従ってファジー推論が行われて同様に走行路面の状態が
推定される。
【0010】また、請求項4記載の発明では、車速、操
舵量および操舵トルクから得られるデータが加工されて
ファジー入力となり、ファジールールに従ってファジー
推論が行われて走行路面の状態が推定される。
【0011】したがって、ファジー演算の入力データは
相違するが、何れも車両の走行状態や路面の状態に関連
するパラメータが有効に用いられ、路面状態の推定に際
して車両の精密な制御モデルが不要で、演算量が少なく
て済む。
【0012】
【実施例】以下、本発明を図面に基づいて説明する。図
1〜図4は請求項1記載の発明に係る路面状態推定装置
の一実施例を示す図である。図1は本装置のハード構成
を示すブロック図である。この図において、1は車速検
出手段(例えば、車速センサ)、2は操舵角検出手段、
3は車体のヨーレイトを検出する車体ヨーレイト検出手
段である。車速検出手段1は車速SPを検出してファジ
ー演算部4に出力する。
【0013】操舵角検出手段2は操舵系の操舵角を検出
し、車体ヨーレイト検出手段3は車体のヨーレイト(例
えば、横揺れ)を検出する。操舵角検出手段2の出力は
操舵角変化としてファジー演算部4に入力されるととも
に、周波数特性演算手段5に入力される。また、車体ヨ
ーレイト検出手段3の出力は周波数特性演算手段5に入
力される。
【0014】なお、以下の説明において、図面上は通常
通りに操舵角変化をθを用いてドットを文字の上に付加
して表すが、明細書本文ではドット表示が困難であるた
め、操舵角変化dθ/dtをSθとして適宜表すことに
する。
【0015】周波数特性演算手段5は操舵角変化Sθに
対する車体ヨーレイトの周波数特性を演算し、その演算
結果をゲインおよび位相遅れをパラメータとしてファジ
ー演算部4に出力する。ファジー演算部5は上述した各
データをファジー入力として用い、下記のルールでファ
ジー推論を行って走行路面の状態を推定し、路面状態の
推定値あるいはタイヤ・路面間の動摩擦係数の値を出力
する。ファジー演算部5の出力値は、例えばパワーステ
アリング装置に用いられる。上記周波数特性演算手段5
およびファジー演算部5は推定手段6を構成する。
【0016】図2(A)〜(D)はファジー演算部5で
実行されるファジー推論における前件部のメンバーシッ
プ関数で、そのうち図2(A)は検出車速SPのメンバ
ーシップ関数、図2(B)は操舵角変化Sθのメンバー
シップ関数、図2(C)はゲインGのメンバーシップ関
数、図2(D)は位相φのメンバーシップ関数である。
また、図2(E)は後件部における路面状態あるいはタ
イヤ・路面間の動摩擦係数のメンバーシップ関数であ
る。
【0017】ファジィルールは図3のように示され、式
を用いて表すと、次のようになる。ルールはいわゆるI
F、THEN(もし、ならば)の形式で表現される。
【0018】このファジィルールR1は、「もし、車速
SPが非常に小さく、かつ操舵角変化Sθが非常に小さ
く、かつゲインGが大きく、かつ位相φの遅れが大きい
場合には、路面の摩擦係数μが小さい。」という意味で
ある。以下、同様に図3のファジィルールに従って走行
路面の状態が推定される。
【0019】次に、走行路の状態推定を行うファジー推
論のプログラムは図4のように示される。図3におい
て、まずステップS1で図2に示したメンバーシップ関
数による評価、すなわち、車速SP、操舵角変化Sθ、
ゲインGおよび位相φの遅れを入力パラメータとしてメ
ンバーシップ関数にどの程度適合するかの評価を行う。
次いで、ステップS2で図3に示すファジールールに従
ってファジー論理演算を行う。
【0020】ファジィ論理演算過程では、その前件部で
上記入力パラメータが与えられ、ファジィルールの対応
するメンバーシップ関数にどの程度適合するかが求めら
れ、適合度の小さいものが選択されて後件部に与えら
れ、後件部では選択された適合度より出力のメンバーシ
ップ関数に制限をかけて例えば、台形状のメンバーシッ
プ関数を得る。次いで、ステップS3で上記メンバーシ
ップ関数をMAX合成処理によって重ね合わせて合成出
力を生成し、その後、デファジファイヤによってこの合
成出力の重心を確定出力として走行路面の状態を推定
し、制御対象の変数として、例えばパワーステアリング
装置に出力する。
【0021】したがって、本実施例では路面状態の推定
に際して車両の精密な制御モデルが不要で、演算量が少
なくて済む。その結果、演算の高速化を図ることができ
るとともに、演算ハードウエアのコストを低減すること
ができる。また、ファジー演算を用いることにより、車
両の運動方程式を用いる場合に比べて外乱に対して強い
システムとなる。
【0022】次に、図1に示す路面状態推定装置を車両
の電動式パワーステアリング装置に適用した一例につい
て説明する。図5は電動式パワーステアリング装置の機
械系の一例を示す構成図であり、この図において、操舵
ハンドル101の回転力はハンドル軸を介してピニオン
ギアを含むステアリングギア102に伝達されるととも
に、上記ピニオンギアによりラック軸103に伝達さ
れ、さらにナックルアーム等を経て車輪104が転向さ
れる。
【0023】また、コントロール装置105により制御
駆動される操舵アシスト(補助)モータ(DCモータ)
106の回転力はピニオンギアを含むステアリングギア
107とラック軸103との噛み合いによりラック軸1
03に伝達され、ハンドル101による操舵を補助する
ことになる。ハンドル101とモータ106の回転軸は
ギア102、107およびラック軸103により機械的
に連結されている。
【0024】一方、操舵トルクセンサ111(図6参
照)により、操舵トルク(戻りトルク)が検出され、車
速センサ112(図6参照)より車速が検出される。そ
して、これらの検出トルク、車速等に基づきコントロー
ル装置105によってモータ106が制御される。コン
トロール装置105およびモータ106には車両に搭載
されたバッテリ108から、その動作電力が供給され
る。
【0025】コントロール装置105は電流検出器、電
圧検出器等の検出器、モータ106を駆動する駆動回
路、モータ106の全体的な制御を統括するコンピュー
タ(CPU、例えばマイクロプロセッサ)、メモリ、コ
ンピュータと上記入/出力機器とのインターフェース回
路等から構成されている。
【0026】次に、図6はコントロール装置105に内
蔵されたコンピュータの各種機能をブロック的に、他の
入/出力機器、各種回路を示すブロックとともに、描い
たものである。この図において、アシスト指令部140
にはトルクセンサ111の検出トルクVTと車速センサ
112の検出車速VSとが与えられる。アシスト指令部
140内のアシストトルク値指示関数部113は検出ト
ルクVTに応じてモータ106によって発生すべきアシ
ストトルクを表す指令値を出力する。
【0027】また、乗算定数関数部114は検出車速V
Sに応じて定数を発生し、この定数は乗算演算部131
に出力される。乗算演算部131では乗算定数関数部1
14の出力にファジー演算部4の推定値(この場合は、
乗算演算部ゲインとなる)が乗算されて後段の乗算演算
部132に出力され、乗算演算部132ではアシストト
ルク値指示関数部113の出力に乗算演算部131の出
力が乗算されて電流制御部120に出力される。この結
果、乗算演算部132から出力されるアシストトルク値
(又はモータ電流指令値)は図7に示すように、基本的
に検出トルクV Tと検出車速VSによって定められた値と
なる。
【0028】図7は、操舵トルクVTに応じて、一定範
囲の操舵トルクVTに対してはこれにほぼ比例するモー
タ電流が流れ(アシストトルクが発生し)、上記範囲を
超えると、ある一定のモータ電流が流れる(アシストト
ルクが発生する)ように、また車速VSに応じて、車速
Sが速いときにはモータ電流(アシストトルク)を少
なくし、車速VSが遅いときにはモータ電流(アシスト
トルク)を多くするように、モータ106を制御するた
めのアシスト指令が発生することを表している。
【0029】検出トルクVTは位相補償部116にも与
えられ、この位相補償部116によって検出トルクVT
の微分値が乗算演算部132の出力に加算されることに
より、アシスト指令部140の出力(基準電流指令値)
となって電流制御部120に供給されるる。
【0030】電流制御部120は、例えば4個のスイッ
チング素子を含むHブリッジ駆動法に従うPWM(Puls
e Width Modulation)パルスを用いたチョッパ動作によ
ってモータ106を駆動制御するもので、電流フィード
バック制御を行う。すなわち、電機子電流検出部126
によってモータ106の電機子電流iaが検出され、電
流偏差演算部121において与えられた目標電流指令値
と検出電流iaとの偏差が演算される。この偏差の絶対
値が絶対値変換部124で得られ、この絶対値に基づき
デューティ生成部125でPWMパルスのデューティ比
が決定される。
【0031】一方、上記偏差の極性(正又は負)が正負
判別部122で判別され、生成されたデューティ比と判
別された極性はモータ駆動部123に与えられ、モータ
駆動部123はこれらの値に基づいてHブリッジ型に配
線された4個のスイッチング素子をオン/オフ制御して
モータ106を駆動する。すなわち、電流制御部120
によりPWMパルスを用いたチョッパ動作によってモー
タ106が駆動制御されて操舵系のアシストが行われ
る。
【0032】したがって、本実施例の路面状態推定装置
を適用した電動式パワーステアリング装置では、例えば
凍結路や濡れたアスファルト路等など摩擦係数μの低い
路面ではアシスト力が弱められて、不安定な操舵感をな
くすることができる。また、逆に乾いたアスファルト路
や悪路ではアシスト力がやや強めとなって軽快な操舵感
を得ることができる。すなわち、車両の実際の走行路面
状態に適合した操舵力に制御することができる。
【0033】次に、図8は請求項3記載の発明に係る路
面状態推定装置の一実施例のハード構成を示すブロック
図である。この図において、11は車輪の加減速度を検
出する加減速度検出手段、12は車両のブレーキトルク
を検出するブレーキトルク検出手段、13は車体のばね
上車輪荷重を検出するばね上車輪荷重検出手段である。
これら各検出手段11〜13からの出力はファジー演算
部(推定手段)14に入力されており、ファジー演算部
14は各検出手段11〜13から得られるデータをファ
ジー入力とし、所定のファジールールに従ってファジー
推論を行い、走行路面の状態を推定し、路面状態の推定
値あるいはタイヤ・路面間の動摩擦係数の値を出力す
る。ファジー演算部5の出力値は、例えば同様にパワー
ステアリング装置に用いられる。
【0034】本実施例においては、ファジー演算部14
で実行されるファジー推論における前件部のメンバーシ
ップ関数および後件部における路面状態あるいはタイヤ
・路面間の動摩擦係数のメンバーシップ関数は前述した
図2(A)〜(E)に示すものと同様の論理で適用さ
れ、またファジィルールも同様の論理で適用される。
【0035】したがって、ファジー演算の入力データは
前記実施例と相違するが、車両の走行状態や路面の状態
に関連するパラメータが有効に用いられ、路面状態の推
定に際して車両の精密な制御モデルが不要で、演算量が
少なくて済む等の前記実施例と同様の効果を得ることが
できる。
【0036】次に、図9は請求項4記載の発明に係る路
面状態推定装置の一実施例のハード構成を示すブロック
図である。この図において、21は車速検出手段、22
は操舵量検出手段、23は操舵トルク検出手段である。
車速検出手段21の出力は平均車速としてファジー演算
部24に入力されるとともに、推定ファジー演算部(推
定手段)25に入力される。
【0037】また、操舵量検出手段22の出力は平均操
舵量として同じくファジー演算部24に入力される。フ
ァジー演算部24は平均車速および平均操舵量から平均
推定操舵トルクを算出し、推定ファジー演算部25に出
力する。推定ファジー演算部25には、さらに操舵トル
ク検出手段23の出力が平均操舵トルクとして入力され
ており、推定ファジー演算部25は各入力データ、すな
わち平均車速、平均推定操舵トルクおよび平均操舵トル
クをファジー入力とし、所定のファジールールに従って
ファジー推論を行い、走行路面の状態を推定し、路面状
態の推定値あるいはタイヤ・路面間の動摩擦係数の値を
出力する。ファジー演算部5の出力値は、例えば同様に
パワーステアリング装置に用いられる。
【0038】本実施例の場合も、推定ファジー演算部2
5で実行されるファジー推論における前件部のメンバー
シップ関数および後件部における路面状態あるいはタイ
ヤ・路面間の動摩擦係数のメンバーシップ関数は前述し
た図2(A)〜(E)に示すものと同様の論理で適用さ
れ、またファジィルールも同様の論理で適用される。
【0039】したがって、ファジー演算の入力データは
前記実施例と相違するが、車両の走行状態や路面の状態
に関連するパラメータが有効に用いられ、路面状態の推
定に際して車両の精密な制御モデルが不要で、演算量が
少なくて済む等の前記実施例と同様の効果を得ることが
できる。
【0040】上記実施例は請求項1〜4記載の発明を単
独に実施した例であるが、本発明はこのような単独実施
に限らず、各項記載の発明を複数個組合せて実現しても
よい。そのようにすると、上記各実施例以上にきめ細か
く路面状態を推定することが可能になる。
【0041】なお、上記各実施例ではファジー推論を行
うファジー推論部をマイクロコンピュータを用いてソフ
トによって実現しているが、例えばファジーチップを用
いてハード的に実現してもい。
【0042】また、本発明の適用はパワーステアリング
装置に限らず、例えばABS装置、4WS装置、定速走
行装置、アクティブサスペンション装置等の各種車両制
御装置に適用することができる。
【0043】
【発明の効果】本発明によれば、ファジー推論を用いて
走行路面の状態を推定しているので、路面状態の推定に
際して車両の精密な制御モデルが不要で、演算量が少な
くて済む。その結果、演算の高速化を図ることができる
とともに、演算ハードウエアのコストを低減することが
できる。また、ファジー演算を用いることにより、車両
の運動方程式を用いる場合に比べて外乱に対して強いシ
ステムにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1記載の発明に係る路面状態推定装置の
一実施例のハード構成を示すブロック図である。
【図2】同実施例のファジー推論で用いられるメンバー
シップ関数を示す図である。
【図3】同実施例のファジー推論で用いられるファジー
ルールを示す図である。
【図4】同実施例のファジー推論のプログラムを示すフ
ローチャートである。
【図5】同実施例の路面状態推定装置を適用したパワー
ステアリング装置の機械系の一例を示す構成図である。
【図6】同実施例の路面状態推定装置を適用したパワー
ステアリング装置のコントロール装置に内蔵されたコン
ピュータの各種機能をブロック的に示す図である。
【図7】同実施例の路面状態推定装置を適用したパワー
ステアリング装置のアシストトルクの特性を示す図であ
る。
【図8】請求項3記載の発明に係る路面状態推定装置の
一実施例のハード構成を示すブロック図である。
【図9】請求項4記載の発明に係る路面状態推定装置の
一実施例のハード構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1、21 車速検出手段 2 操舵角検出手段 3 車体ヨーレイト検出手段 4 ファジー演算部 5 周波数特性演算手段 6 推定手段 11 加減速度検出手段 12 ブレーキトルク検出手段 13 ばね上車輪荷重検出手段 14 ファジー演算部(推定手段) 22 操舵量検出手段 23 操舵トルク検出手段 24 ファジー演算部 25 推定ファジー演算部(推定手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B62D 137:00

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車速を検出する車速検出手段と、 操舵系の操舵角を検出する操舵角検出手段と、 車体のヨーレイトを検出する車体ヨーレイト検出手段
    と、 前記各手段から得られるデータをファジー入力とし、所
    定のファジールールに従ってファジー推論を行い、走行
    路面の状態を推定する推定手段と、を備えたことを特徴
    とする路面状態推定装置。
  2. 【請求項2】 前記推定手段は、操舵角検出手段および
    車体ヨーレイト検出手段の出力から操舵角の変化に対す
    る車体ヨーレイトの周波数特性のゲインと位相遅れを算
    出し、 前記車速、操舵角の変化、車体ヨーレイトの周波数特性
    のゲインおよび車体ヨーレイトの周波数特性の位相遅れ
    をファジー入力として前記ファジー推論を行うことを特
    徴とする請求項1記載の路面状態推定装置。
  3. 【請求項3】 車輪の加減速度を検出する加減速度検出
    手段と、 ブレーキトルクを検出するブレーキトルク検出手段と、 車体のばね上車輪荷重を検出するばね上車輪荷重検出手
    段と、 前記各手段から得られるデータをファジー入力とし、所
    定のファジールールに従ってファジー推論を行い、走行
    路面の状態を推定する推定手段と、を備えたことを特徴
    とする路面状態推定装置。
  4. 【請求項4】 車速を検出する車速検出手段と、 操舵系の操舵量を検出する操舵量検出手段と、 操舵系の操舵トルクを検出する操舵トルク検出手段と、 前記各手段から得られるデータをファジー入力とし、所
    定のファジールールに従ってファジー推論を行い、走行
    路面の状態を推定する推定手段と、を備えたことを特徴
    とする路面状態推定装置。
  5. 【請求項5】 前記推定手段は、平均車速および平均操
    舵量を算出するとともに、これらの平均車速および平均
    操舵量をファジー入力として平均推定操舵トルクを求
    め、 該平均推定操舵トルク、操舵トルク検出手段の出力から
    算出した平均操舵トルクおよび平均車速をファジー入力
    として前記ファジー推論を行って路面状態を推定するこ
    とを特徴とする請求項4記載の路面状態推定装置。
  6. 【請求項6】 前記請求項1、3、4記載の路面状態推
    定装置を単独にあるいは複数組合せて走行路面の状態を
    推定することを特徴とする路面状態推定装置。
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