JPH05131253A - 連続鋳造スラブにおける中心偏析改善方法 - Google Patents

連続鋳造スラブにおける中心偏析改善方法

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JPH05131253A
JPH05131253A JP32112691A JP32112691A JPH05131253A JP H05131253 A JPH05131253 A JP H05131253A JP 32112691 A JP32112691 A JP 32112691A JP 32112691 A JP32112691 A JP 32112691A JP H05131253 A JPH05131253 A JP H05131253A
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JP
Japan
Prior art keywords
roll
load
slab
strain
rolls
Prior art date
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Pending
Application number
JP32112691A
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English (en)
Inventor
Osamu Miyazaki
修 宮崎
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
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Publication date
Application filed by Sumitomo Metal Industries Ltd filed Critical Sumitomo Metal Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 連続鋳造スラブの中心偏析を改善する。 【構成】 モールド1の下流に配置した上部セグメント
2の各ロール5軸受部にロードセル6を設置する。オフ
ラインで上部セグメント2に所定の負荷を作用させ、負
荷に対する各ロール5の歪みを測定し、負荷−歪み量曲
線を作成する。オンラインにて、ロードセル6により、
溶鋼静圧に基づくロール反力Rを測定し、このロール反
力Rと負荷−歪み量曲線とから歪み量を求める。この歪
み量だけロール5を移動させてロール間距離Lを一定保
持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、連続鋳造スラブ(以
下、単に「スラブ」という)の中心偏析の幅方向分布、
特にスラブ側端部の中心偏析を改善する方法に関するも
のである。ここで、「中心偏析」とは、スラブの厚み中
心に生ずる偏析をいう。
【0002】
【従来の技術】連続鋳造スラブの中心偏析は、連続鋳造
スラブの最終凝固部にあたる厚み中心部にて、C,S,
P等の溶質元素が濃化して生ずる偏析である。これは、
未凝固スラブの凝固末端部での凝固収縮および凝固シェ
ルのバルジングが原因で生ずる空隙に凝固末期の濃化溶
鋼が吸い込まれ発生するものと考えられている。この防
止対策として、凝固末期に、その表裏面より挟むべく対
向配置された対を成す下部セグメントのロールで未凝固
スラブに軽圧化を加え、前記空隙をなくし、濃化溶鋼の
吸い込みを防止しようという方法がとられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上部セグメ
ント2における対を成すロール5間の距離は、モールド
1で設定したスラブ厚から凝固収縮及び降温収縮の分だ
け補正をしたロール間距離Lを設定しており、この場
合、静鉄圧pによるロール反力Rが生じる結果、当初設
定したロール間距離Lよりも広がり、凝固シェル41
図1(ロ)に一点鎖線で示す如く中央部が膨らむことに
なる。
【0004】従って、その結果、ロール間距離の変化に
よって生じたスラブ中央部のバルジング形状が凝固末期
でも残存し、そのため、下部セグメント3では、ロール
押付力Fは図1(ハ)に一点鎖線で示す如くスラブ4の
中央部に強く作用して凝固末期の厚み中心部の濃化溶鋼
2 は幅方向中心部から他方押付力の弱いスラブ両端部
に向かって移動するのでスラブ両端部では著しく中心偏
析が悪化することになる。
【0005】これに対し、特開昭52−104420号
では、スラブをその表裏面より挟むべく対向配置された
対を成すロール間の距離(以下、単に「ロール間距離」
という)の設定を行うことによる濃化溶鋼流動抑制が有
効であることが開示されている。この場合、実際に最適
のロール間距離の設定を行おうとすると、操業条件によ
る稼動中のロール間距離の変化を把握することが必要で
ある。
【0006】しかしながら鋳造速度、モールドからの抜
熱量等の操業条件は変動するため、それに伴い凝固シェ
ル厚、クリープ変形量が変化し、その結果、バルジング
によるロール間距離も常に変動している。
【0007】稼働中のロール間距離を測定する方法とし
ては、特開昭58−151950号公報等のように駆動
ロールの電流変化を用いるものがある。ところが、この
電流変化を用いる方法では、フリーロールでのロール間
距離の変化を正確に把握できず、また、これを解消すべ
く全てのロールを駆動ロールとすると多くのモータの設
置が必要であるためコストが高くなるという問題があ
る。なお、この方法以外にも渦流センサーやレーザー距
離計等によるロール間距離の直接測定法も考えられる
が、連続鋳造機のチャンバー内の悪環境下では耐久性に
問題が生じ易く実用化には不向きであり、良好な稼動中
のロール間距離測定方法がなく、現状では充分に満足で
きる偏析抑制効果が得られていないのが実状である。
【0008】本発明は、上記した問題点に鑑みて成され
たものであり、ロール間距離の設定を最適に制御し、可
及的にスラブの中心偏析を改善できる方法を提供するこ
とを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係るスラブにおける中心偏析改善方法は、
モールド下流に配置された上部セグメントの各ロール軸
受部にロードセルを設置し、オフラインで上部セグメン
トに所定の負荷を作用させ、負荷に対する各ロールの歪
みを測定して負荷−歪み量曲線を作成した後、オンライ
ンにて前記ロードセルにより、ロール反力を測定し、こ
の測定したロール反力と前記負荷−歪み量曲線とから歪
み量を求め、この歪み量だけ当該ロールを移動させてロ
ール間距離を一定に保持することを特徴としているので
ある。
【0010】
【作用】本発明では、上記したようにして鋳造中あるい
は連々鋳の鋳造と鋳造の間に上部セグメントの各ロール
間距離を修正するので、上部セグメントの各ロールに支
持される凝固シェルは当初の設定ロール間距離で行われ
ることになり、スラブ中央部のバルジングが抑制され
る。その結果、下部セグメントの各ロールでのロール押
付力はスラブ幅方向に均等に作用するので濃化溶鋼流動
は発生しにくくなり、スラブ幅端部の中心偏析は悪化し
ない。
【0011】
【実施例】以下、本発明方法を添付図面に示す一実施例
に基づいて説明する。図1(イ)は本発明方法を適用す
る連続鋳造装置の概略図、(ロ)は上部セグメントでの
ロールとスラブに作用する力等の説明図、(ハ)は下部
セグメントでの(ロ)と同様の図、図2は本発明方法を
適用する際に必要な負荷−歪み量曲線の一例を示す図、
図3は本発明方法の効果を示す図である。
【0012】図面において、1はモールド、2はこのモ
ールド1の下流に配置された上部セグメント、3は上部
セグメント2の下流に配置された下部セグメントであ
り、これら上部及び下部セグメント2、3には、モール
ド1から順次引き抜かれてくる内部が未凝固で外周部の
み凝固しているスラブ4をその表裏面から挟むべく対向
配置された対を成すロール5が複数対設置されている。
【0013】ところで、上部セグメント2における対を
成すロール5間の距離は、モールド1で設定したスラブ
厚から凝固収縮及び降温収縮の分だけ補正をしたロール
間距離Lを設定しており、この場合、静鉄圧pによるロ
ール反力Rが生じる結果、当初設定したロール間距離L
よりも広がり、凝固シェル41 は図1(ロ)に一点鎖線
で示す如く中央部が膨らむことになる。そのため、下部
セグメント3では、ロール押付力Fは図1(ハ)に一点
鎖線で示す如くスラブ4の中央部に強く作用して凝固末
期の厚み中心部の濃化溶鋼42 が幅方向中心部から他方
押付力の弱いスラブ両端部に向かって移動するのでスラ
ブ両端部では著しく中心偏析が悪化することになる。
【0014】そこで、本発明では、上部セグメント2の
各ロール軸受部にロードセル6を設置し、オフラインで
上部セグメント2に所定の負荷を作用させて負荷に対す
る各ロール5の歪みを測定し、図2に示すような、負荷
−歪み量曲線を作成し、操業時、オンラインで、前記ロ
ードセル6によってロール反力Rを測定して、このロー
ル反力Rと、予め入力している前記負荷−歪み量曲線を
用いて歪み量を求め、この歪み量に基づいて油圧ユニッ
ト7に信号を出力して油圧駆動部(図示せず)を作動さ
せ、ロール間距離Lを変化させるのである。かかる如く
することにより、凝固シェル41 は上部セグメント2で
当初設定ロール間距離Lで支持されるために中央部のバ
ルジングが抑制されることになり、その結果、下部セグ
メント3のロール5による圧下はスラブ4に対して均一
に作用するため、図1(ハ)に示すような濃化溶鋼42
の両端部への流動は起こらず、スラブ両端部の中心偏析
は悪化しない。
【0015】図3は、下記表1に示す化学成分の溶鋼を
鋳込んだ場合に、本発明方法を適用した際の効果を示す
図で、図3より明らかなように、本発明方法を適用する
ことにより、スラブ中央部のバルジングが抑制され、中
心偏析特にスラブ端部の中心偏析も良化することが判
る。
【0016】
【表1】
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、本発明方法によれ
ば、上部セグメントの各ロール軸受部に設置したロード
セルによって、オンラインで溶鋼静圧に基づくロール反
力を測定し、このロール反力に基づき、予め求めてある
負荷−歪み量曲線とから上部セグメントの各ロールの歪
み量を求め、この歪み量だけ当該ロール間距離を修正す
るので、上部セグメントの各ロール部において凝固シェ
ル中央部の膨らみを抑制でき、下部セグメントの各ロー
ル部でロールによる圧下がスラブに対して均一に作用
し、スラブ端部の中心偏析が良化する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(イ)は本発明方法を適用する連続鋳造装置の
概略図、(ロ)は上部セグメントでのロールとスラブに
作用する力等の説明図、(ハ)は下部セグメントでの
(ロ)と同様の図である。
【図2】本発明方法を適用する際に必要な負荷−歪み量
曲線の一例を示す図である。
【図3】本発明方法の効果を示す図である。
【符号の説明】
1 モールド 2 上部セグメント 5 ロール 6 ロードセル R ロール反力 L ロール間距離

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モールド下流に配置された上部セグメン
    トの各ロール軸受部にロードセルを設置し、オフライン
    で上部セグメントに所定の負荷を作用させ、負荷に対す
    る各ロールの歪みを測定して負荷−歪み量曲線を作成し
    た後、オンラインにて前記ロードセルにより、ロール反
    力を測定し、この測定したロール反力と前記負荷−歪み
    量曲線とから歪み量を求め、この歪み量だけ当該ロール
    を移動させてロール間距離を一定に保持することを特徴
    とする連続鋳造スラブにおける中心偏析改善方法。
JP32112691A 1991-11-08 1991-11-08 連続鋳造スラブにおける中心偏析改善方法 Pending JPH05131253A (ja)

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JP32112691A Pending JPH05131253A (ja) 1991-11-08 1991-11-08 連続鋳造スラブにおける中心偏析改善方法

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JP (1) JPH05131253A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011121063A (ja) * 2009-12-08 2011-06-23 Jfe Steel Corp 軽圧下連続鋳造方法
JP2011218422A (ja) * 2010-04-12 2011-11-04 Nippon Steel Engineering Co Ltd 連鋳鋳片の軽圧下制御方法

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JP2011121063A (ja) * 2009-12-08 2011-06-23 Jfe Steel Corp 軽圧下連続鋳造方法
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