JPH05130768A - Dc−dcコンバータ - Google Patents

Dc−dcコンバータ

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JPH05130768A
JPH05130768A JP28683091A JP28683091A JPH05130768A JP H05130768 A JPH05130768 A JP H05130768A JP 28683091 A JP28683091 A JP 28683091A JP 28683091 A JP28683091 A JP 28683091A JP H05130768 A JPH05130768 A JP H05130768A
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inductor
current ripple
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capacitor
input
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JP28683091A
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English (en)
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Toru Umeno
徹 梅野
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Nippon Steel Corp
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Sumitomo Metal Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 零電流リプル形DC−DCコンバータの零電
流リプル条件を低感度にする。 【構成】 第1のインダクタL1と第2のインダクタL2
とコンデンサC1との直列回路及び相補的且つ周期的に
オン、オフ動作する第1と第2のスイッチS1,S2を含
み、前記コンデンサC1に関して前記第1のインダクタ
1と前記第2のインダクタL2との極性が逆になるよう
にこれらのインダクタを疏に結合すると共に、前記第1
のインダクタL1と前記第2のインダクタL2との巻線比
を選択することによって電流リプルを零とする。前記直
列回路に、前記第1及び第2のインダクタL1,L2とは
結合しない第3のインダクタLxを挿入し、零電流リプ
ル条件の素子感度を低減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、互いに疏に結合した
インダクタとこれらのインダクタに直列に接続され且つ
これらのインダクタとは非結合の付加インダクタとを用
い、これら結合インダクタの結合係数及び巻線比を適切
に選択することにより、入/出力電流の一方又は両方の
電流リプル成分を零又はその近傍まで低減でき、量産性
に適する低感度・零電流リプル形DC−DCコンバータ
に関する。
【0002】
【従来の技術】図11(a),(b),(c)は、例え
ばE.E.ランズマン著「ア・ユニファイイング・デリ
ベーション・オブ・スイッチング・レギュレータ・トポ
ロジーズ」IEEE PESC,1979 Rreco
rd、pp.230−243、R.P.マッセイ外1名
著「ハイ・ボルテジ・シングルエンデド・DC−DCコ
ンバータ」IEEE PESC,1977 Recor
d,pp.156−160及び特公昭61−29226
号公報に記載された従来の零入力電流リプル形DC−D
Cコンバータの回路構成を示す図である。
【0003】同図において、Eは直流電源、S1は第1
のスイッチング素子、S2は第2のスイッチング素子、
1は第1のインダクタ、L2は第2のインダクタ、Mは
第1及び第2のインダクタL1、L2の相互インダクタン
ス、C1はコンデンサ、C0は出力平滑用コンデンサ、V
inは入力電圧、Voutは出力電圧、iinは入力電流、io
utは出力電流、Rは負荷抵抗をそれぞれ示す。なお、
第1のインダクタL1と第2のインダクタL2とはコンデ
ンサC1に関して極性が逆になるように結合される。
【0004】これらのDC−DCコンバータは、図12
に示すように、第1及び第2のスイッチング素子S1
2を相補的且つ周期的にオン、オフ動作させることに
よって駆動され、第1のスイッチング素子S1がオンで
ある時間比率(時比率)をd(=TON/TS)とする
と、図11(a),(b),(c)のDC−DCコンバ
ータの入出力電圧比Vout/Vinは順にd(降圧)、d
/(1−d)(昇降圧)及び−d/(1−d)(反転昇
降圧)となることが知られている。
【0005】これら図11(a)〜(c)のDC−DC
コンバータに共通するもう1つの特徴は、入力電流リプ
ル成分を零にすることができる点にある。いま、第1及
び第2のインダクタの結合係数をk≡M/(L1・L2
1/2、巻線比をn≡(L1/L21/2 で定義すると、図
11(a)、(b)、(c)において結合係数kを巻線
比の逆数1/nに等しくすることにより、入力電流リプ
ルを零にすることができる。
【0006】図13(a)、(b)、(c)は、前掲の
文献に記載された従来の零出力電流リプル形DC−DC
コンバータの回路構成を示す図である。ただし、図11
に示す構成要素と同じ構成要素には同一の符号が付され
ており、図13(c)の回路と図11(c)の回路とは
トポロジー的に等価である。図13(a)、(b)、
(c)において、入出力電圧比Vout/Vinはこの順
に、1/(1−d)(昇圧)、d/(1−d)(昇降
圧)及び−d/(1−d)(反転昇降圧)となることが
知られている。
【0007】これら図13に示すDC−DCコンバータ
に共通するもう1つの特徴は、第1及び第2のインダク
タの結合係数kを巻線比nに等しくすることにより、出
力電流リプル成分を零にすることができる点にある。
【0008】なお、図11(b)の回路における第2の
インダクタL2をトランスT2に置換すると、図14
(a)の回路となり、図13(b)の回路における第1
のインダクタL1をトランスT1で置換すると、図14
(b)の回路となり、入出力を絶縁することができる。
【0009】図15(a)、(b)、(c)は、例えば
米国特許第4、257、087号明細書、米国特許第
4、262、328号明細書、米国特許第4、355、
352号明細書及び特願平3−166430号に記載さ
れた従来の零入出力電流リプル形DC−DCコンバータ
の回路構成を示す図である。図15において、L3,L4
はそれぞれ第3、第4のインダクタ、M1は第1のイン
ダクタL1と第2のインダクタL2との相互インダクタン
ス、M2は第3のインダクタL3と第4のインダクタL4
との相互インダクタンス、C1は第1の中間キャパシ
タ、C2は第2の中間キャパシタ、C0は出力平滑用キャ
パシタ、Vinは入力電圧、Voutは出力電圧、iinは入
力電流、ioutは出力電流、Rは負荷抵抗をそれぞれ
示す。
【0010】なお、図15(b)のDC−DCコンバー
タは、図15(a)のDC−DCコンバータのインダク
タL2,L3を1つのインダクタL23で代用したものであ
り、図15(a)〜(c)のDC−DCコンバータの入
出力電圧比Vout/Vinはd/(1−d)(昇降圧)と
なることが知られている。
【0011】図15(a)〜(c)のDC−DCコンバ
ータに共通するもう1つの特徴は、入出力電流リプルを
共に零にすることができる点である。いま、第1のイン
ダクタL1と第2のインダクタL2との結合係数をk12
1(L1・L21/2 、巻線比をn12≡(L1/L21/2
で定義すると、結合係数k12を巻線比の逆数1/n12
に等しくすることによって入力電流のリプルを零にする
ことができる。同様に、第3のインダクタL3と第4の
インダクタL4との結合係数をk34≡M2(L3・L4
1/2 、巻線比をn34≡(L3/L41/2で定義すると、結
合係数k34を巻線比n34に等しくすることにより、出力
電流のリプルを零にすることができる。
【0012】なお、図15(a)及び(b)のDC−D
Cコンバータは、図11(b)の回路と図13(b)の
回路とを縦続接続したDC−DCコンバータ(図16
(a))においてスイッチング素子S1’,S2’とキャ
パシタC0’とを省略することによって構成され、図1
5(c)のDC−DCコンバータは、図11(a)の回
路と図13(a)の回路とを縦続接続されたDC−DC
コンバータ(図16(b))においてスイッチング素子
1’,S2’とキャパシタC0’とを省略することによ
って構成される。
【0013】更に、図15(b)のDC−DCコンバー
タはインダクタL23をトランスTに置換することによ
り、図17(a)に示す入出力が絶縁された零入出力電
流リプル形DC−DCコンバータを、また、図15
(c)のDC−DCコンバータはインダクタL2,L3
それぞれトランスT1,T2に置換することにより、図1
7(b)に示す入出力が絶縁された零入出力電流リプル
形DC−DCコンバータを構成することができる。
【0014】ここで、図11〜図17を用いて説明した
従来の零リプルを実現するDC−DCコンバータの動作
原理を、図18(a)に示す単位基本回路を用いて説明
する。この単位基本回路は4端子構造であり、i1はイ
ンダクタL1に流れる電流、i2はインダクタL2に流れ
る電流を示している。ただし、M=k(L1
21/2、0<k<1である。
【0015】そこで、端子1と端子2との間及び端子3
と端子4との間に同一の矩形パルス電圧vgを印加した
場合を考察する。図18(a)におけるトランス部の等
価回路は図18(b)に示すようになり、結合係数kと
巻線比n=(L1/L21/2とをk=1/nとなるよう
に選定すると、2次側の漏れインダクタは図18(c)
に示すように零となり、1次側のインダクタL1の漏れ
インダクタの両端の電位差は零となる。したがって、 L1(1−k/n)(di1/dt)=0 (1) が得られ、1次側の電流i1のリプルが零になる。
【0016】また、結合係数kと巻線比nとをk=nと
なるように選定すると、1次側の漏れインダクタは図1
8(d)に示すように零になり、2次側のインダクタL
2の漏れインダクタの両端の電位差は零となる。したが
って、 L2(1−kn)(di2/dt)=0 (2) が得られ、2次側の電流i2のリプルが零となる。
【0017】1次側及び/又は2次側の電流リプルを零
にする条件は、以下のとおりにも説明することができ
る。いま、図18(b)において、入力電流、出力電流
のリプルをそれぞれ△I1、△I2とし、これらリプル
が直線変化すると仮定すると、次式が成り立つ。
【0018】 di1/dt=△I1/T (3) di2/dt=△I2/T (4) ここで、Tは矩形パルス電圧vgのハイレベルの持続時
間である。
【0019】図18(b)より回路方程式を立てると、
次式が成り立つ。
【0020】 vg=L1(di1/dt)+M(di2/dt) (5) vg=M(di1/dt)+L2(di2/dt) (6) 式(5)、(6)よりdi1/dt,di2/dtを求
め、式(3)、(4)を代入して△I1、△I2を求める
と、次式のとおりとなる。
【0021】 △I1 =Tvg(L2−M)/(L12−M2) =Tvg{1−k(L1/L21/2}/L1(1−k2) (7) △I2 =Tvg(L1−M)/(L12−M2) =Tvg{1−k(L2/L11/2}/L2(1−k2) (8) 式(7)、(8)より、零入力電流リプル条件 k=(L2/L11/2=1/n (9) と零出力電流リプル条件 k=(L1/L21/2=n (10) を得ることができる。しかし、部品のバラツキや外部環
境の変化により結合係数kが変化すれば、電流リプルが
発生する。
【0022】以上のことから、図18(a)に示す単位
基本回路を1個又は複数個用いてDC−DCコンバータ
を構成すること、即ち、第1のインダクタL1間、及
び、第2のインダクタL2間に同一の矩形パルス電圧を
印加し、第1のインダクタ又は第2のインダクタを入力
端子又は出力端子に接続して第1のインダクタと第2の
インダクタとを前記した適切な結合係数で結合させるこ
とにより、入力電流、出力電流あるいは入出力電流のリ
プルを零に低減できることがわかる。
【0023】例えば、図18(a)の端子1を直流入力
電源に、端子2、4を出力に接続し、端子3を接地すれ
ば、図11(a)のDC−DCコンバータを得ることが
でき、端子1を直流入力電源に、端子2、3を接地に、
端子4を出力に接続すれば、図11(b)のDC−DC
コンバータを得ることができ、端子1を直流入力電源
に、端子2、4を接地に、端子3を出力に接続すると、
図11(c)のDC−DCコンバータを得ることができ
る。同様に、各端子の接続を変えることにより、図13
(a)〜(c)のDC−DCコンバータを得ることがで
き、前記の単位基本回路を複数個用いることにより図1
6(a),(b)のDC−DCコンバータを得ることが
できる。更に、不要な素子を省略すると、図15(a)
〜(c)のDC−DCコンバータを得ることができ、単
位基本回路中のインダクタをトランスに置き換えること
により、図14及び図17のように入出力を絶縁するこ
とができる。
【0024】ここで、従来のDC−DCコンバータの零
電流リプル条件の素子感度について説明する。図18
(a)の単位基本回路において、2次側の電流リプルを
零に低減する必要十分条件は、2次側の漏れインダクタ
ンスに対する1次側の漏れインダクタンスの比が零とな
ること、即ち、 L1(1−k/n)/L2(1−kn)=0 (11) が成り立つことである。ここで、前記第1及び第2のイ
ンダクタの結合係数kが零リプル条件k=n(ただしn
≠1)を満たしており、この条件下においてkがk+△
kに変動した場合を考えると、このとき、1次側の漏れ
インダクタンスに対する2次側の漏れインダクタンスの
比 L1(−△k/k)/L2(1−k2−△k・k) (12) は零ではなく、零電流リプル条件は満たされなくなるの
で、2次側に電流リプルが発生する。特に、零電流リプ
ル条件がk=1近傍で成立している場合には、式(1
2)の分母が零に近づくために、結合係数kのわずかの
変動が大きな電流リプルを生じる。つまり、零電流リプ
ル条件の素子感度が非常に高いことがわかる。
【0025】一方、1次側の電流リプルを零に低減する
必要十分条件は、1次側の漏れインダクタンスに対する
2次側の漏れインダクタンスの比が零になること、即
ち、 L2(1−kn)/L1(1−k/n)=0 (13) が成り立つことである。ここで、第1及び第2のインダ
クタの結合係数kが零電流リプル条件を満たしており、
この条件下においてkがk+△kに変動した場合を考え
ると、このとき、2次側の漏れインダクタンスに対する
1次側の漏れインダクタンスの比 L2(−△k/k)/L1(1−k2−△k・k) (14) は零ではなく、零電流リプル条件は満たされなくなるの
で、1次側に電流リプルが発生する。この場合も、零電
流リプル条件がk=1近傍で成立している場合には、結
合係数のわずかの変動が大きな電流リプルを生じる。つ
まり、零電流リプル条件の素子感度が非常に高いことが
わかる。
【0026】このように、従来のDC−DCコンバータ
は、零電流リプルを実現するための素子感度が高く、素
子値の製造上のバラツキや環境温度等による素子値の変
化にも敏感であるので、あらゆる環境下で零電流リプル
を実現することは、実際上は困難であった。
【0027】これまで説明したDC−DCコンバータに
おいては、インダクタのコア・ギャップ等を調節するこ
とにより、電流リプルを零にする最適な結合係数が決定
されるが、米国特許第4、274、133号明細書は、
図19に示すような、ギャップ調節の不要なDC−DC
コンバータを開示している。これは、漏れインダクタン
スのない1:1の密結合した(即ちk=1)インダクタ
1、L2を用いて、コア・ギャップにより生じる漏れイ
ンダクタンスの代わりに、結合のない独立したインダク
タL3により零電流リプルを実現するものである。
【0028】この図19に示すDC−DCコンバータ
は、図13(c)の回路において1:1の密結合したイ
ンダクタを用いたものに相当する。この1:1の密結合
インダクタ(図20(a)に示す。なお、L1=L2、k
=1、M=L1である。)は、図20(b)にその等価
回路を示すように、1次側、2次側共に漏れインダクタ
は存在しない。しかし、図19では、2次側のインダク
タL2に非結合インダクタL3を直列接続することで、図
20(c)に示すような等価的な漏れインダクタL3
を設けている。なお。図20(c)は図18(d)と回
路的に等価であり、したがって、2次側の電流リプルは
零になる。また、1次側のインダクタに非結合インダク
タL3を直列接続すれば、図20(d)に示すような等
価的な1次側の漏れインダクタL3’が得られ、図18
(c)と回路的に等価となり、1次側の電流リプルは零
になる。
【0029】図19に示すDC−DCコンバータは、密
結合インダクタの結合係数によって漏れインダクタを設
けるのではないため、結合係数を決定するためのコアの
ギャップ調整が不要であり、零電流リプル条件を満たす
ための素子感度も低い。しかしながら、ここで使用され
る密結合インダクタを構成するためには、フェライトの
ような材料を使って透磁率が高くギャップの無いコアを
作らなければならないが、こうしたコアは磁気飽和し易
く直流電流重畳性が悪いため、実用になる形に具体化す
るのが難かしいというのが実情である。
【0030】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、上記のよ
うな問題点を解決するためになされたもので、小型・軽
量で量産性に優れ、零電流リプル条件が低感度である零
リプルDC−DCコンバータを提供することを目的とす
る。
【0031】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明は、第1のインダクタと第2のインダク
タとコンデンサとの直列回路、及び、相補的且つ周期的
にオン、オフ動作する第1と第2のスイッチを含み、前
記コンデンサに関して前記第1のインダクタと前記第2
のインダクタとの極性が逆になるようにこれらのインダ
クタを疏に結合すると共に、前記第1のインダクタと前
記第2のインダクタとの巻線比を選択することによって
電流リプルを零としたDC−DCコンバータにおいて、
前記直列回路に、前記第1及び第2のインダクタとは結
合しない第3のインダクタを挿入し、零電流リプル条件
の素子感度を低減したことを特徴とする低感度・零電流
リプル形DC−DCコンバータを提供する。
【0032】具体的には、直流電源に接続するための一
対の入力端子間に前記直列回路を接続し、前記第3のイ
ンダクタをこの直列回路に挿入することにより、零入力
電流リプル形DC−DCコンバータが実現され、また、
負荷に接続するための一対の出力端子間に前記直列回路
を接続し、前記第3のインダクタをこの直列回路に挿入
することにより、零出力電流リプル形DC−DCコンバ
ータが実現される。更に、こうした零入力電流リプル形
DC−DCコンバータと零出力電流リプル形DC−DC
コンバータとを組み合わせることにより、低感度・零入
出力電流リプル形DC−DCコンバータが実現される。
【0033】
【作用】第1及び第2のインダクタは零電流リプル条件
を満たすので、入力電流又は出力電流のリプルは零にな
り、入力側又は出力側に挿入された第3のインダクタは
入力電流又は出力電流のリプル成分を低減する方向に働
くので、第3のインダクタの値を大きく取ることによ
り、零リプル条件の感度が低下する。
【0034】また、第3のインダクタに相当する第5及
び第6のインダクタがそれぞれ入力側と出力側とに挿入
された場合にも、同様の作用が奏され、零入出力電流リ
プル条件の感度が低下する。
【0035】
【実施例】以下、この発明の若干の実施例について説明
する。なお、以下の説明においては、図11〜図18の
構成要素と同じ又は対応する構成要素は同一の符号で指
示されている。
【0036】図1(a)、(b)は、この発明に係る低
感度・零電流リプル形DC−DCコンバータの回路単位
を示している。この回路単位は、図8(a)に示す従来
の単位基本回路と比較すると、コンデンサC1に関して
第1及び第2のインダクタL1,L2の結合が疎、即ち、
結合係数kが正で1よりも小さいこと、及び、第1及び
第2のインダクタL1,L2から独立した、即ち、これら
のインダクタとは結合しない付加インダクタLxが第1
又は第2のインダクタに直列に接続されていることの2
点で相違する。
【0037】図1(a)、(b)に示す回路単位の零電
流リプル条件の感度が部品のバラツキや外部環境の変化
に対して低減されることを図2(a)、(b)を用いて
説明する。図2(a)は、入力側に付加インダクタLx
を接続した場合のトランスの等価回路である。この等価
回路について前記の式(7)、(8)と同様にして△I
1を求めると、 △I1 =Tvg(L2−M)/{(L1+Lx)L2−M2} =Tvg{1−k(L1/L21/2}/{L1(1−k2)+Lx} (15) 同様にして、図2(b)に示すように、出力側に付加イ
ンダクタLxを接続した場合には、 △I2=Tvg(1−k(L2/L11/2/{L2(1−k2)+Lx} (16) となる。
【0038】以上のことから、付加インダクタLxを接
続した場合の電流リプルを表す式(15)、(16)は
付加インダクタのないときの式(7)、(8)と比べ
て、小さな値を示すことがわかる。したがって、付加イ
ンダクタLxの値を大きくとれば、結合係数kの変化に
対する零電流リプル条件の素子感度を低く抑えることが
できる。更に、図1の回路単位では、第1及び第2のイ
ンダクタL1,L2の結合が密ではない(0<k<1)の
で、図19に示したDC−DCコンバータとは違って、
大きなコアを必要としない。
【0039】したがって、この発明に係る回路単位を用
いたDC−DCコンバータは、零電流リプル条件に対す
る素子感度が低く、また、入出力電流のリプルを零にす
ることができるため、量産性に優れ、小型・軽量化に適
している。
【0040】以下、この発明に係る低感度・零電流リプ
ル形DC−DCコンバータの実施例について、図3〜図
10を用いて詳細に説明する。
【0041】図3(a),(b)、(c)は順に、降圧
型、昇降圧型、反転昇降圧型の零入力電流リプル形DC
−DCコンバータを示している。図3(a)のDC−D
Cコンバータは、図1(b)の回路単位の端子1を直流
電源に、端子2、4を負荷に、端子3を接地にそれぞれ
接続したものに相当する。図3(b)のDC−DCコン
バータは、図1(b)の回路単位の端子1を直流電源
に、端子4を負荷に、端子2、3を接地にそれぞれ接続
したものに相当する。図3(c)のDC−DCコンバー
タは、図1(b)の回路単位の端子1を直流電源に、端
子3を負荷に、端子2、4を接地にそれぞれ接続したも
のに相当する。
【0042】なお、第1及び第2のインダクタL1,L2
の巻線比n、結合係数k及び相互インダクタンスMは零
電流リプル条件(k=1/n)を満たしており、また、
第1のインダクタL1及び付加インダクタLxからなる
直列回路の素子の接続順序はDC−DCコンバータの特
性に影響しない。
【0043】図4(a),(b)、(c)は順に、昇圧
型、昇降圧型、反転昇降圧型の零出力電流リプル形DC
−DCコンバータを示している。図4(a)のDC−D
Cコンバータは、図1(a)の回路単位の端子2、4を
直流電源に、端子3を負荷に、端子1を接地にそれぞれ
接続したものに相当する。図4(b)のDC−DCコン
バータは、図1(a)の回路単位の端子2を直流電源
に、端子3を負荷に、端子1、4を接地にそれぞれ接続
したものに相当する。図4(c)のDC−DCコンバー
タは、図1(a)の回路単位の端子1を直流電源に、端
子3を負荷に、端子2、4を接地にそれぞれ接続したも
のに相当する。
【0044】なお、第1及び第2のインダクタL1,L2
の巻線比n、結合係数k及び相互インダクタンスMは零
電流リプル条件(k=n)を満たしており、また、第2
のインダクタL2及び付加インダクタLxからなる直列
回路の素子の接続順序はDC−DCコンバータの特性に
影響しない。
【0045】図5のグラフは、図4(b)の零出力電流
リプル形DC−DCコンバータにおいて、Vin=5V,
1=10μH,L2=11μH(零電流リプル条件はk
=(10/11)1/2となる)、スイッチング周波数を
150kHz,第1のスイッチング素子S1の時比率d
を0.75とし、零電流リプル条件から結合係数kが△
k%変位した場合に、Lx=0(従来の場合)のときの
2次側の電流リプルの絶対値を点線で、Lx=10μH
(本発明)のときの2次側の電流リプルの絶対値を実線
で表したものである。このグラフから、この発明が電流
リプルの低減に格別の効果を発揮することがわかる。
【0046】前記の図3(b)、図4(b)のDC−D
Cコンバータにおいて第1又は第2のインダクタをトラ
ンスに置換することにより、入出力間を絶縁したDC−
DCコンバータを得ることができる。即ち、図6(a)
のDC−DCコンバータは、図1(b)の回路単位の端
子1を直流電源に、端子2、3を接地に、端子4を出力
にそれぞれ接続し、第2のインダクタL2をトランスT2
に置換して入出力間を絶縁した低感度・零入力電流リプ
ルDC−DCコンバータである。ただし、第1のインダ
クタL1とトランスT2の1次巻線との巻線比n、結合係
数k及び相互インダクタンスMは前記の零電流リプル条
件を満たしており、また、直流電源E、付加インダクタ
Lx及び第1のインダクタL1からなる直列回路の素子
の接続順序はDC−DCコンバータの特性に影響しな
い。
【0047】図6(b)のDC−DCコンバータは、図
1(a)の回路単位の端子2を直流電源に、端子2、3
を接地に、端子4を出力にそれぞれ接続し、第1のイン
ダクタL1をトランスT1で置換して入出力間を絶縁した
低感度・零出力電流リプル形DC−DCコンバータであ
る。なお、第2のインダクタL2とトランスT1の2次巻
線との巻線比n,結合係数k及び相互インダクタンスM
は前記の零電流リプル条件を満たしており、また、第2
のインダクタL2、付加インダクタLx及び出力コンデ
ンサと負荷抵抗との並列回路からなる直列回路の素子の
接続順序はDC−DCコンバータの特性に影響しない。
【0048】図6(b)の零出力電流リプル形DC−D
Cコンバータは図7(a)〜(f)に示すように種々変
更することができる。図7のそれぞれの回路では、トラ
ンスT1の1次巻線、2次巻線及び第2のインダクタL2
が同一のコア上に設けられ、互いに結合しており、付加
インダクタLxはこれらと結合していない。
【0049】図1(a)、(b)の回路単位を使って、
図8(a)、(b)及び(c)に示すように零入出力電
流リプル形DC−DCコンバータを構成することもでき
る。図8(a)〜(c)においては、付加インダクタL
xが第1のインダクタL1と直列に接続され、付加イン
ダクタLx’が第4のインダクタL4に直列に接続され
る。図8(a)のDC−DCコンバータは図3(b)の
DC−DCコンバータと図4(b)のDC−DCコンバ
ータとを組み合わせたものに相当し、図8(c)のDC
−DCコンバータは図3(a)のDC−DCコンバータ
と図4(c)のDC−DCコンバータとを組み合わせた
ものに相当し、図8(b)のDC−DCコンバータは図
8(a)の第2と第3のインダクタL2,L3を1個のイ
ンダクタL23で置き換えたものである。
【0050】なお、図8(a)〜(c)において、第1
と第2のインダクタL1,L2(又はL23)の巻線比、結
合係数及び相互インダクタンス、及び、第3と第4のイ
ンダクタL3(又はL23)、L4の巻線比、結合係数及び
相互インダクタンスはそれぞれ前記の零電流リプル条件
を満たしている。また、入力側の付加インダクタLxと
第1のインダクタL1からなる直列回路の素子の接続順
序及び出力側の付加インダクタLx’と第4のインダク
タL4からなる直列回路の素子の接続順序はDC−DC
コンバータの特性に影響しない。
【0051】図8に例示した零入出力電流リプル形DC
−DCコンバータは、トランスを挿入することにより入
力側と出力側とを絶縁した零入出力電流リプル形DC−
DCコンバータとすることができる。図9(a)のDC
−DCコンバータは図8(a)のDC−DCコンバータ
の第2と第3のインダクタL2,L3又は図8(b)のD
C−DCコンバータのインダクタL23をトランスTで置
換したものである。なお、第1のインダクタL1とトラ
ンスTの1次巻線との巻線比、結合係数及び相互インダ
クタンス、及び、トランスTの2次巻線と第4のインダ
クタL4との巻線比、結合係数及び相互インダクタンス
はそれぞれ前記の零電流リプル条件を満たしている。ま
た、直流電源E、付加インダクタLx及び第1のインダ
クタL1からなる直列回路の素子の接続順序及び付加イ
ンダクタLx’と第4のインダクタL4からなる直列回
路の素子の接続順序によってDC−DCコンバータの特
性が影響されることはない。
【0052】図9(b)のDC−DCコンバータは図8
(c)のDC−DCコンバータの第2のインダクタL2
をトランスT1で、第3のインダクタL3をトランスT2
でそれぞれ置換したものである。なお、第1のインダク
タL1とトランスT1の1次巻線との巻線比、結合係数及
び相互インダクタンス、及び、トランスT2の2次巻線
と第4のインダクタL4との巻線比、結合係数及び相互
インダクタンスは前記の零電流リプル条件を満たしてい
る。ここで、直流電源E、付加インダクタLx及び第1
のインダクタL1からなる直列回路の素子の接続順序及
び付加インダクタLx’と第4のインダクタL4からな
る直列回路の素子の接続順序によってDC−DCコンバ
ータの特性が影響されることはない。
【0053】以上、この発明に係る低感度DC−DCコ
ンバータの種々の実施例を説明したが、これらのDC−
DCコンバータの出力電圧を安定化するために、制御回
路CLを付加することができる。これを図10により説
明すると、DC−DCコンバータの出力電圧Vout
は、基準電圧RVが一方の入力端子に供給される比較器
CPの他方の入力端子に供給されて基準電圧RVと比較
増幅される。比較器CPから出力される誤差信号、即ち
VoutとRVとの差はアイソレータ(例えば、フォト
カプラ)を介してパルス幅変調器PWMに加えられ、誤
差信号にしたがって幅変調されたパルス列を作る。この
パルス列によってスイッチS1、S2のオン/オフ期間を
制御し、DC−DCコンバータの出力電圧Voutを入
力電圧や負荷の変動、使用素子の特性の変動等の外乱と
は無関係に所望の値に保つ。なお、上記アイソレータは
入出力間が絶縁されていないDC−DCコンバータでは
不要である。
【0054】以上説明した各実施例における第1及び第
2のスイッチング素子S1,S2としては、例えばパワー
トランジスタ、パワーMOSFET,パワーダイオード
等を使用することができる。
【0055】
【発明の効果】以上、この発明を種々の実施例を参照し
て詳述したところから明らかなとおり、零電流リプル条
件を満たすように結合係数及び巻線比を選定された第1
及び第2のインダクタとは非結合の付加インダクタを第
1及び/又は第2のインダクタと直列に設けたので、零
電流リプル条件の素子感度を著しく低下させることがで
き、DC−DCコンバータの出力電圧を入力電圧や負荷
の変動、使用素子の特性の変動等の外乱にも拘わらず安
定化させることができるので、量産に適するばかりでな
く、密結合トランスを使用しないので小型、軽量化なD
C−DCコンバータを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)及び(b)は、この発明に係る低感度・
零電流リプル形DC−DCコンバータの回路単位の構成
を示す図である。
【図2】(a)及び(b)は、図1の回路単位の動作を
説明するための図である。
【図3】(a)、(b)及び(c)は、この発明に係る
低感度・零入力電流リプル形DC−DCコンバータの若
干の例を示す図である。
【図4】(a)、(b)及び(c)は、この発明に係る
低感度・零出力電流リプル形DC−DCコンバータの若
干の例を示す図である。
【図5】図4(b)に示すDC−DCコンバータの電流
リプルに関する特性を従来のDC−DCコンバータの特
性と対比して示す図である。
【図6】(a)は図3(b)のDC−DCコンバータの
第2のインダクタを、(b)は図4(b)のDC−DC
コンバータの第1のインダクタをそれぞれトランスで置
換して入出力間を絶縁した低感度・零電流リプル形DC
−DCコンバータを示す図である。
【図7】(a)〜(f)は、図6(b)のDC−DCコ
ンバータの各種の変形例を示す図である。
【図8】(a)、(b)及び(c)は、この発明に係る
低感度・零入出力電流リプル形DC−DCコンバータの
若干の例を示す図である。
【図9】(a)及び(b)は、図8のDC−DCコンバ
ータの一部のインダクタをトランスで置換して入出力間
を絶縁した低感度・零入出力電流リプル形DC−DCコ
ンバータの構成を示す図である。
【図10】この発明に係る零電流形DC−DCコンバー
タの出力電圧を安定化するために制御回路を設けた変形
例を示す図である。
【図11】(a)、(b)及び(c)は、従来の零入力
電流リプル形DC−DCコンバータの構成を示す図であ
る。
【図12】図11の第1及び第2のスイッチのオン/オ
フ・タイミングチャートを示す図である。
【図13】(a)、(b)及び(c)は、従来の零出力
電流リプル形DC−DCコンバータの構成を示す図であ
る。
【図14】(a)は図11(b)のDC−DCコンバー
タの第2のインダクタを、(b)は図13(b)のDC
−DCコンバータの第1のインダクタをそれぞれトラン
スで置換した従来の入出力絶縁形の零入出力電流リプル
形DC−DCコンバータを示す図である。
【図15】(a)、(b)及び(c)は、従来の零入出
力電流リプル形DC−DCコンバータの構成を示す図で
ある。
【図16】(a)及び(b)は、従来の零入力電流リプ
ル形DC−DCコンバータと従来の零出力電流リプル形
DC−DCコンバータとの縦続接続によって構成された
DC−DCコンバータを示す図である。
【図17】(a)及び(b)は、図15のDC−DCコ
ンバータの一部のインダクタをトランスで置換して構成
した従来の入出力絶縁形の零入出力電流リプル形DC−
DCコンバータの構成を示す図である。
【図18】(a)は従来のDC−DCコンバータの回路
単位の構成を示す図であり、(b)、(c)及び(d)
はそれぞれ、零リプル電流条件を説明するためのトラン
スの等価回路を示す図である。
【図19】従来のギャップ調整不要な零出力電流リプル
形DC−DCコンバータの構成を示す図である。
【図20】(a)は図19のDC−DCコンバータの密
結合インダクタの構成を示す図であり、(b)は図19
のDC−DCコンバータの密結合インダクタの等価回路
を示す図であり、(c)及び(d)は図19のDC−D
Cコンバータの構成を説明するための図である。
【符号の説明】
1、L1’、L2、L23、L3,L4:インダクタ Lx、Lx’:付加インダクタ M、M1、M2:相互インダクタンス T、T1、T2:トランス S1、S2:スイッチング素子 C1:コンデンサ Vin:入力電圧 Vout:出力電圧

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のインダクタと第2のインダクタと
    コンデンサとの直列回路及び相補的且つ周期的にオン、
    オフ動作する第1と第2のスイッチを含み、前記コンデ
    ンサに関して前記第1のインダクタと前記第2のインダ
    クタとの極性が逆になるようにこれらのインダクタを疏
    に結合すると共に、前記第1のインダクタと前記第2の
    インダクタとの巻線比を選択することによって電流リプ
    ルを零としたDC−DCコンバータにおいて、 前記直列回路に、前記第1及び第2のインダクタとは結
    合しない第3のインダクタを挿入し、零電流リプル条件
    の素子感度を低減したことを特徴とする低感度・零電流
    リプル形DC−DCコンバータ。
  2. 【請求項2】 直流電源に接続するための一対の入力端
    子と、 前記入力端子の間に接続され、第1のインダクタと第2
    のインダクタとコンデンサとを直列に接続した入力回路
    と、 前記コンデンサに対して直列回路を形成するように接続
    され、相補的且つ周期的にオン、オフ動作する第1及び
    第2のスイッチと、 前記第2のインダクタと前記第2のスイッチとの直列回
    路の両端を負荷に接続するための一対の出力端子とを具
    備し、前記コンデンサに関して前記第1のインダクタと
    前記第2のインダクタとの極性が逆になるようにこれら
    のインダクタを疏に結合すると共に、前記第1のインダ
    クタと前記第2のインダクタとの巻線比を選択すること
    によって入力電流リプルを零としたDC−DCコンバー
    タにおいて、 前記入力回路に、前記第1及び第2のインダクタとは結
    合しない第3のインダクタを挿入し、零電流リプル条件
    の素子感度を低減したことを特徴とする低感度・零入力
    電流リプル形DC−DCコンバータ。
  3. 【請求項3】 前記第2のインダクタをトランスで置換
    し、前記第1のインダクタと前記第3のインダクタと前
    記トランスの1次巻線とで直列回路を形成して前記入力
    端子間に接続し、前記トランスの2次巻線と前記第2の
    スイッチとで直列回路を形成して前記出力端子間に接続
    することにより入出力間を絶縁したことを特徴とする請
    求項2記載の低感度・零入力電流リプル形DC−DCコ
    ンバータ。
  4. 【請求項4】 直流電源に接続するための一対の入力端
    子と、 前記入力端子の間に第1のインダクタと第1のスイッチ
    とを直列に接続した第1の回路と、 前記第1のインダクタに対して、コンデンサと第2のイ
    ンダクタとの直列回路を直列に接続してなる出力回路
    と、 前記出力回路の両端を負荷に接続するための一対の出力
    端子と、 前記コンデンサに対して直列に接続された第2のスイッ
    チとを具備し、前記コンデンサに関して前記第1のイン
    ダクタと前記第2のインダクタとの極性が逆になるよう
    にこれらのインダクタを疏に結合すると共に、前記第1
    のインダクタと前記第2のインダクタとの巻線比を選択
    することによって出力電流リプルを零としたDC−DC
    コンバータにおいて、 前記出力回路に、前記第1及び第2のインダクタとは結
    合しない第3のインダクタを挿入し、零電流リプル条件
    の素子感度を低減したことを特徴とする低感度・零出力
    電流リプル形DC−DCコンバータ。
  5. 【請求項5】 前記第1のインダクタをトランスで置換
    し、前記第1のスイッチと前記トランスの1次巻線とで
    直列回路を形成して前記入力端子間に接続し、前記トラ
    ンスの2次巻線と前記コンデンサと前記第2のインダク
    タと前記第3のインダクタとで直列回路を形成して前記
    出力端子間に接続することにより入出力間を絶縁したこ
    とを特徴とする請求項4記載の低感度・零出力電流リプ
    ル形DC−DCコンバータ。
  6. 【請求項6】 前記トランスと前記第2のインダクタと
    が同一のコア上に設けられたことを特徴とする請求項5
    記載の低感度・零出力電流リプル形DC−DCコンバー
    タ。
  7. 【請求項7】 直流電源に接続するための一対の入力端
    子と、 負荷に接続するための一対の出力端子と、 前記入力端子の一方と前記出力端子の一方との間に接続
    され、第1のインダクタと第2のインダクタとコンデン
    サとの直列回路を含む回路と前記コンデンサの一端と前
    記入力端子の他方との間、及び、前記コンデンサの他端
    と前記出力端子の他方との間にそれぞれ接続され、相補
    的且つ周期的にオン、オフ動作する第1と第2のスイッ
    チとを具備し、前記コンデンサに関して前記第1のイン
    ダクタと前記第2のインダクタとの極性が逆になるよう
    にこれらのインダクタを疏に結合すると共に、前記第1
    のインダクタと前記第2のインダクタとの巻線比を選択
    することによって入力又は出力電流リプルを零としたD
    C−DCコンバータにおいて、 前記直列回路の前記入力端子側又は前記出力端子側に、
    前記第1及び第2のインダクタとは結合しない第3のイ
    ンダクタを挿入し、零入力電流リプル条件又は零出力電
    流リプル条件の素子感度を低減したことを特徴とする低
    感度・零電流リプル形DC−DCコンバータ。
  8. 【請求項8】 直流電源に接続するための一対の入力端
    子と、 前記入力端子間に接続され、第1のインダクタと第2の
    インダクタと第1のコンデンサとを直列に接続した直列
    回路と、前記第1のコンデンサと前記第2のインダクタ
    との直列回路に並列に接続された第1のスイッチとを含
    む入力回路と、負荷に接続するための一対の出力端子
    と、 前記出力端子間に接続され、前記第2のインダクタに並
    列に接続される第3のインダクタと、前記第3のインダ
    クタと前記第2のコンデンサと第4のインダクタとを直
    列に接続した直列回路と、前記第3のインダクタと前記
    第2のコンデンサとの直列回路に並列に接続された第2
    のスイッチとを含む出力回路とを具備し、前記第1のコ
    ンデンサに関して前記第1のインダクタと前記第2のイ
    ンダクタとの極性が逆になるようにこれらのインダクタ
    を疏に結合すると共に、前記第1のインダクタと前記第
    2のインダクタとの巻線比を選択し、前記第2のコンデ
    ンサに関して前記第3のインダクタと前記第4のインダ
    クタとの極性が逆になるようにこれらのインダクタを疏
    に結合すると共に、前記第3のインダクタと前記第4の
    インダクタとの巻線比を選択することによって、入出力
    電流リプルを零としたDC−DCコンバータにおいて、 前記入力回路に、前記第1及び第2のインダクタとは結
    合しない第5のインダクタを挿入すると共に、前記出力
    回路に、前記第3及び第4のインダクタとは結合しない
    第6のインダクタを挿入し、零入力電流リプル条件及び
    零出力電流リプル条件の素子感度を低減したことを特徴
    とする低感度・零入出力電流リプル形DC−DCコンバ
    ータ。
  9. 【請求項9】 前記第2及び第3のインダクタを第7の
    インダクタで置換し、前記入力端子の間で前記第7のイ
    ンダクタを前記第1及び第5のインダクタ及び前記第1
    のコンデンサと直列に接続すると共に、前記出力端子の
    間で前記第7のインダクタを前記第2のコンデンサ及び
    前記第4及び第6のインダクタと直列に接続するように
    したことを特徴とする請求項8記載の低感度・零入出力
    電流リプル形DC−DCコンバータ。
  10. 【請求項10】 前記第2及び第3のインダクタをトラ
    ンスで置換し、前記トランスの1次巻線を前記第1及び
    第5のインダクタ及び前記第1のコンデンサと直列に接
    続し、前記トランスの2次巻線を前記第2のコンデンサ
    及び前記第4及び第6のインダクタと直列に接続して入
    出力間を絶縁したことを特徴とする請求項8記載の低感
    度・零入出力電流リプル形DC−DCコンバータ。
  11. 【請求項11】 直流電源に接続するための一対の入力
    端子と、 前記入力端子間に接続され、第1のインダクタと第1の
    コンデンサと第2のインダクタとを直列に接続した直列
    回路を含む入力回路と、 負荷に接続するための一対の出力端子と、 前記出力端子間に接続され、第3のインダクタと第2の
    コンデンサと第4のインダクタとを直列に接続した直列
    回路を含む出力回路と、 前記第1及び第2のコンデンサと直列回路を形成するよ
    うに接続された第1及び第2のスイッチを含む中間回路
    とを具備し、前記第1のコンデンサに関して前記第1の
    インダクタと前記第2のインダクタとの極性が逆になる
    ようにこれらのインダクタを疏に結合すると共に、前記
    第1のインダクタと前記第2のインダクタとの巻線比を
    選択し、前記第2のコンデンサに関して前記第3のイン
    ダクタと前記第4のインダクタとの極性が逆になるよう
    にこれらのインダクタを疏に結合すると共に、前記第3
    のインダクタと前記第4のインダクタとの巻線比を選択
    することによって、入出力電流リプルを零としたDC−
    DCコンバータにおいて、 前記入力回路に、前記第1及び第2のインダクタとは結
    合しない第5のインダクタを挿入すると共に、前記出力
    回路に、前記第3及び第4のインダクタとは結合しない
    第6のインダクタを挿入し、零入力電流リプル条件及び
    零出力電流リプル条件の素子感度を低減したことを特徴
    とする低感度・零入出力電流リプル形DC−DCコンバ
    ータ。
  12. 【請求項12】 前記第2のインダクタを第1のトラン
    スで、前記第3のインダクタを第2のトランスで置換
    し、前記第1のトランスの1次巻線を前記第1及び第5
    のインダクタ及び第1のコンデンサと直列に接続し、前
    記第1のトランスの2次巻線を前記第2のスイッチと直
    列に接続し、前記第2のトランスの1次巻線を前記第1
    のスイッチに直列に接続し、前記第2のトランスの2次
    巻線を前記第4及び第6のインダクタ及び第2のコンデ
    ンサと直列に接続したことを特徴とする請求項11記載
    の低感度・零入出力電流リプル形DC−DCコンバー
    タ。
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