JPH0512980A - 遮断器の接点状態表示器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 工業定格用遮断器内の接点の開放および閉成
状態を補助スイッチ−接点位置確認アクセサリによって
外部から確認することができるようにする。 【構成】 遮断器アクセサリカバー１３の観察用開口部
２６は補助スイッチアクセサリの一部を形成し、遮断器
のクロスバー組立体から離れて動作する色の塗られたシ
ャッタ２５を視覚することができる。遮断器の作動ハン
ドルがオフ位置に移動したときに遮断器の接点が閉じた
状態に留まっている場合、色マークは遮断器の接点の実
際の状態を示している。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、遮断器の接点状態表示
器に関する。

【０００２】

【従来の技術】多くの工業定格用遮断器用途における遮
断器作動ハンドルの位置は遮断器接点のオンまたはオフ
状態を示している。遮断器ハンドルがオフ位置に動かさ
れたとき、遮断器の接点はその閉じた状態に留まってい
る場合があるので、作動ハンドルの位置は本質的に遮断
器接点の実際の状態を完全な信頼度をもって示してはい
ない。

【０００３】米国特許第４，８２７，２３１号は遮断器
カバー内に設けられた遮断器接点を視覚できるように遮
断器カバーに設けられた観察用ウィンドウについて記載
している。これは遮断器の作動ハンドルの位置に無関係
に遮断器の接点の実際の状態をオペレータが見ることを
可能にしている。米国特許第４，８３１，２２１号およ
び第４，９１２，４３９号は工業定格の配線用遮断器内
に使用される補助スイッチアクセサリについて記載して
いる。補助スイッチアクセサリは遮断器の作動機構と相
互作用し、遮断器の接点の状態の遠隔表示を行う。米国
特許第４，８６４，２６３号に記載された遮断器の作動
機構は可動接点アームを有し、接点の実際の状態につい
ての正確な表示を行うクロスバーユニットを有してい
る。作動ハンドルをそのオフ位置に移動しても、接点が
閉成状態に留まることがあるが、この場合、作動機構の
クロスバーユニットは接点がその閉成状態から開放状態
へ自由に動くことができない場合や自由に動ける状態に
なるまで動くことはできない。

【０００４】上述した米国特許内に記載されている補助
スイッチアクセサリユニットは遮断器の作動機構のクロ
スバーユニットから完全に離れて動作し、接点の状態を
正確に示している。

【０００５】

【発明の目的】本発明の目的は、遮断器接点の真の状態
を視覚的に表示するとともに、それを遠隔表示すること
ができる補助スイッチ−接点状態表示器組合せアクセサ
リを提供することにある。

【０００６】

【発明の概要】補助スイッチ−接点状態表示器組合せア
クセサリは工業定格用遮断器のカバー内に設けられ、遮
断器カバーに形成された視覚ウインドウを介して遮断器
の接点の開放状態および閉成状態の視覚的表示を行うよ
うになっている。補助スイッチユニットに接続されたワ
イヤ導体によって遠隔表示が行えるようになっている。
補助スイッチ−接点状態表示器ユニットは遮断器の作動
機構のクロスバーユニットの論理的動作による接点の実
際の状態を表すマークを有しているシャッタを備えてい
る。

【０００７】

【実施例の記載】工業定格用遮断器１０が図１に示さ
れ、この遮断器は基本的にモールド成形されたプラスチ
ックケース１１を有し、このプラスチックケース１１に
はプラスチックの遮断器カバー１２およびアクセサリカ
バー１３が固定的に取り付けられている。作動ハンドル
１４が遮断器接点をその開放状態および閉成状態の間で
切り換えるようにカバーを通って延出している。遮断器
アクセサリが遮断器カバー内に設けられ、アクセサリド
ア１５、１６を介してアクセスし得るようになってい
る。定格プラグ１７が米国特許第４，７５４，２４７号
に記載されているように遮断器の電流定格を設定するた
めに使用されている。

【０００８】遮断器は図２を参照することによってよく
わかる方法で組み立てられており、この図においては遮
断器１０はアクセサリカバー１３に形成された定格プラ
グ凹部７Ａ内に定格プラグ１７を位置決めする前の状態
で示されているが、遮断器カバー１２は既に遮断器ケー
ス１１に取り付けられている。アクチュエータ−アクサ
セリユニット１９がカバーに形成されたアクチュエータ
−アクセサリ凹部１９Ａ内に設けられるとともに、アク
チェエータ−アクセサリユニット１９は前述した米国特
許第４，８６４，２６３号に記載されているように遮断
器作動機構（図示せず）と相互作用するラッチ２０を有
している。複数のワイヤ導体２１は遠隔位置からアクチ
ュエータ−アクセサリユニットを作動するためのもので
ある。また、電子トリップユニット１９が遮断器カバー
内に形成されたトリップユニット凹部１８Ａ内に設けら
れている。本発明によれば、以下単に「スイッチ−表示
器ユニット」２２と称する補助スイッチ−接点状態表示
器組合せアクセサリが遮断器カバーの関連する凹部２２
Ａ内に設けられ、上述した米国特許第４，９１２，４３
９号に記載されているように補助スイッチレバー３２を
介して遮断器クロスバー（図示せず）と相互作用するよ
うになっている。遮断器接点（図示せず）の状態の遠隔
表示はスイッチ−表示器ユニットケース２３の底部から
延出しているワイヤ導体３３を介して行われる。シャッ
タ２５が関連するカバー２４を取り付ける前にスイッチ
−表示器ユニットの面３１上に旋回自在に設けられる。
視覚用の開口部２６が以下に詳細に説明するようにシャ
ッタ２５の位置およびその下側の面３１を見るためにカ
バーを貫通して設けられている。アクチュエータ−アク
セサリユニット１９およびスイッチ−表示器ユニット２
２がその関連する凹部内に位置決めされると、アクセサ
リカバー１３はねじ２８、貫通孔２９およびねじ山付き
開口部３０によって遮断器カバー１２に固定される。

【０００９】スイッチ−表示器ユニット２２は、図３の
遮断器のカバー１２内に示すように、マイクロスイッチ
３４を有している。このマイクロスイッチ３４はスイッ
チボタン３５によって作動し、スイッチボタン３５は上
述した米国特許第４，８３１，２２１号に記載するよう
に補助スイッチタブ３８を介して補助スイッチレバー３
２と相互作用する。補助スイッチレバーはスイッチ−表
示器ユニットケース２３のスロット２３Ａを通って延出
し、旋回ピン３６によってケース内に旋回自在に取り付
けられ、ねじりばね３７によってスイッチボタン３５と
接触するようにバイアスされている。作動ハンドル１４
が第３図に示すように「オン」位置にある場合、遮断器
ケース１１内に旋回支柱４１によって支持されている作
動機構クロスバー４０は補助スイッチレバー３２と非接
触状態にあり、マイクロスイッチ３４は作動されていな
い状態に留まっている。補助スイッチレバー上の上方延
出部３９はシャッタ２５の一端内に形成されたスロット
４２内に突出し、これにより補助スイッチレバー３２の
位置に応じてシャッタが動くようになっている。ウィン
ドウ２７がスイッチ−表示器ユニットカバー２４を貫通
して形成された開口部２６の上方に位置するようにアク
セサリカバー１３内に形成され、遮断器の外側のパドル
を見ることができるようにしている。スイッチ−表示器
ユニットカバーに開口部を形成する代わりに、カバーは
レキサン（Ｌｅｘａｎ）のような透明なプラスチック材
料で形成することができる。このＬｅｘａｎはポリカー
ボネイト樹脂に対するＧＥ社の商標である。

【００１０】次に、図４に示す遮断器１０の上面を見る
と、シャッタ２５は図３のウィンドウ２７および開口部
２６を通して見ることができる赤色の円からなるオン状
態を表わすマーク４５を有していることがわかる。その
下側の面３１は緑色に塗られており、遮断器接点がその
開放状態にあるとき、ウィンドウおよび開口部を通して
見られるようになっている。図３および図４に示す遮断
器ハンドル１４がオン位置にある場合、補助スイッチレ
バー３２上の補助スイッチタブ３８はスイッチボタン３
５に接触し、マイクロスイッチ３４は作動されていない
状態に留まっており、シャッタ２５は補助スイッチレバ
ー３２の延出部３９によって決められる不作動位置にあ
る。補助スイッチレバーの延出部３９はシャッタのスロ
ット４２を通って延出し、旋回ピンスロット４４を通っ
て延出している旋回ピン４３の周りにシャッタを回転さ
せている。遮断器作動ハンドル１４がオン位置にある場
合、赤色のマーク４５はウィンドウおよび開口部を通し
て見られ、緑色に塗られた面３１は見ることができな
い。作動機構のクロスバーユニット４０は米国特許第
４，７８２，５８３号に記載されているように可動接点
アームとともに動くので、接点が自由に開閉することが
できるときのみ作動機構のクロスバーユニット４０は回
転できることに注意されたい。接点が溶着した場合に
は、作動ハンドル１４がそのオフ位置に動かされたとし
ても、クロスバーユニットは図３に示す位置に留まる。

【００１１】図５および図６に示すように遮断器１０内
の遮断器作動ハンドル１４がオフ位置に移動して、作動
機構のクロスバーユニット４０が旋回支柱４１の周りで
反時計方向に回転したとき、クロスバーの端部が補助ス
イッチレバー３２と接触するように駆動されて、補助ス
イッチレバーが旋回ピン３６の周りに時計方向に回転
し、補助スイッチタブ３８がスイッチボタン３５から離
れ、マイクロスイッチ３４が作動されて、遮断器接点が
開放状態にあることを遠隔の観察者に示す。補助スイッ
チレバー３２上の延出部３９はアクセサリカバー１３の
ウィンドウ２７およびスイッチ−表示器ユニットカバー
２４の開口部２６からシャッタ２５を離すように回転さ
せる。図６に示すように、赤色のマーク４５を有してい
るシャッタ２５が旋回ピン４３の周りに反時計方向に回
転すると、下側の面３１が露出し、緑色のマーク４６を
図５のウィンドウ２７および開口部２６を介して見るこ
とができるようになり、これにより接点がそのオフ状態
にあることを示す。作動ハンドル１４を図３および図４
に示すオン位置に戻してクロスバーユニットを回転させ
ることによりシャッタ２５を旋回ピン４３の周りに時計
方向に回転させるまでは、補助スイッチタブ３８はマイ
クロスイッチ３４上のスイッチボタンから離れた状態に
留まる。オン位置に戻したとき、緑色のマーク４６はシ
ャッタによって遮られ、シャッタ上の赤色のマーク４５
が図３および図４に示すようにウィンドウおよび開口部
２７、２６の下側に戻る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による補助スイッチ−接点状態表示器組
合せアクセサリを使用した配線用遮断器の斜視図であ
る。

【図２】組立前の図１の遮断器の斜視図である。

【図３】補助スイッチ−接点状態表示器ユニットを作動
する前の図１に示す遮断器の部分断面側面図である。

【図４】図３の遮断器の部分断面上面図である。

【図５】補助スイッチ−接点状態表示器ユニットが作動
状態にあるときの図１の遮断器の部分断面側面図であ
る。

【図６】図５の遮断器の部分断面上面図である。

【符号の説明】

１１ ケース １２ 遮断器カバー １３ アクセサリカバー １４ 作動ハンドル １８ 電子トリップユニット １９ アクチュエータ−アクセサリユニット ２２ 補助スイッチ−接点状態表示器組合せアクセサリ ２５ シャッタ ２６ 開口部 ２６ カバー ２７ ウィンドウ ３４ マイクロスイッチ ３５ スイッチボタン ４０ クロスバーユニット ４５ 赤色のオン状態を表すマーク ４６ 緑色のオフ状態を表すマーク

Claims (15)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ケースおよびカバーを有するエンクロー
   ジャと、 前記エンクロージャ内に設けられ、スイッチボタンによ
   って動作するスイッチユニットと、 前記エンクロージャ内に旋回自在に取り付けられ、前記
   スイッチユニットを作動しないとき前記スイッチボタン
   に接触し、前記スイッチを作動するとき前記スイッチボ
   タンを解放するように構成されているアクチュエータレ
   バーと、 前記エンクロージャ内に設けられ、前記アクチュエータ
   レバーの動作に応じて第１および第２の位置に移動する
   ように前記レバーと接続されているパドルとを有し、 前記カバーが前記第１または第２の位置に移動した前記
   パドルを視覚できるようになっている補助スイッチ−接
   点状態表示器組合せアクセサリ。
2. 【請求項２】 前記レバー上に設けられた延出部および
   前記パドル内に形成されたスロットを有し、前記延出部
   は前記スロット内に保持されて、前記レバーと一緒に前
   記パドルを動かすようになっている請求項１記載のアク
   セサリ。
3. 【請求項３】 前記パドルを通って延出して、前記パド
   ルを前記第１および第２の位置の間で旋回可能にする旋
   回ピンを有する請求項１記載のアクセサリ。
4. 【請求項４】 前記アクチュエータレバーの底部は前記
   カバーの下側を通って延出して、遮断器の作動機構と相
   互作用するようになっている請求項１記載のアクセサ
   リ。
5. 【請求項５】 前記パドルには前記第１または第２の位
   置を表わすマークが設けられている請求項１記載のアク
   セサリ。
6. 【請求項６】 前記ケースには前記第１または第２の位
   置を表わすマークが設けられている請求項１記載のアク
   セサリ。
7. 【請求項７】 遮断器のケースおよびカバーと、 前記ケース内に設けられた一対の接点と、 前記ケース内に設けられ、前記接点を閉成状態および開
   放状態の間で動かすように構成されている作動機構と、 前記接点を前記開放状態および閉成状態の間で動かすた
   めに前記遮断器カバーを通って延出する作動ハンドルと
   相互作用するクロスバーと、 前記カバー内に設けられ、前記クロスバーと相互作用し
   て、前記閉成状態および開放状態を外部から確認可能に
   するアクセサリユニットと、 を有する接点状態外部確認機能を持つ遮断器。
8. 【請求項８】 前記アクセサリユニットは前記クロスバ
   ーおよびスイッチと相互作用するアクチュエータレバー
   を有し、これにより前記スイッチを作動したり、作動し
   ないようにする請求項７記載の遮断器。
9. 【請求項９】 前記アクセサリユニットは前記アクチュ
   エータレバーと相互作用するパドルを有し、前記パドル
   は前記レバーの動作に応答して第１および第２の位置の
   間で移動して、前記スイッチを作動したり、作動しない
   ようにする請求項７記載の遮断器。
10. 【請求項１０】 前記パドルには前記開放状態または前
    記閉成状態を表わす第１のマークが設けられている請求
    項９記載の遮断器。
11. 【請求項１１】 前記アクセサリユニットはアクセサリ
    ユニットケースおよびカバーからなるアクセサリユニッ
    トエンクロージャ内に設けられている請求項１０記載の
    遮断器。
12. 【請求項１２】 前記アクセサリユニットケースには前
    記開放状態または閉成状態を表わす第２のマークが設け
    られている請求項１１記載の遮断器。
13. 【請求項１３】 前記アクサセリユニットカバーは前記
    パドルおよび前記アクセサリユニットケースを視覚でき
    るようになっている請求項１１記載の遮断器。
14. 【請求項１４】 前記遮断器カバー上に設けられたアク
    セサリカバーを有し、前記アクセサリユニットは前記ア
    クセサリカバーの下側に設けられている請求項７記載の
    遮断器。
15. 【請求項１５】 前記アクセサリカバーは前記アクセサ
    リユニットを視覚できるようになっている請求項１４記
    載の遮断器。