JPH05128753A - 回転形情報記録再生装置 - Google Patents

回転形情報記録再生装置

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JPH05128753A
JPH05128753A JP3311661A JP31166191A JPH05128753A JP H05128753 A JPH05128753 A JP H05128753A JP 3311661 A JP3311661 A JP 3311661A JP 31166191 A JP31166191 A JP 31166191A JP H05128753 A JPH05128753 A JP H05128753A
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武史 吉田
Toshiaki Makino
俊昭 牧野
Yoshihiro Moribe
義裕 森部
Hirotake Hirai
洋武 平井
Hiroshi Nishida
博 西田
Yasuo Yamamoto
泰夫 山本
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 回転形情報記録再生装置において、キャリッ
ジの駆動に伴うキャリッジ回転軸の振動の低減、及びキ
ャリッジ駆動反力によるベースへの加振力の抑制。 【構成】 キャリッジ3Aの駆動用のボイスコイルモー
タのボイスコイルモータ磁気回路6を反動ベース21上
に載置・固定し、この反動ベースを、キャリッジ及びキ
ャリッジに接続のボイスコイルと共に共用の回転軸5の
回りに、それぞれ独立的に回転する。また、反動ベース
とベース9との間に減衰材29、切り欠き33から成る
減衰機構を複数配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ヘッドを情報記録ディ
スクの所定の位置に回転移動させて位置決めを行う回転
形情報記録再生装置に係り、特に、ヘッドを高速、且つ
高精度に位置決めするための機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】本発明に係る回転形情報記録再生装置と
しては、光ディスク装置、磁気ディスク装置等がある
が、ここでは磁気ディスク装置を取り上げて説明する。
図14は、従来の磁気ディスク装置の一例である。積層
された情報記録ディスク8は、ベース9に固定したディ
スク回転駆動モータ10により一定回転速度で回転駆動
される。この回転駆動は、マイクロコンピュータ25の
指令を受けてディスク回転駆動回路25Cによって行わ
れる。キャリッジ3Aにはヘッド支持バネ2を介してヘ
ッド1が支持され、このヘッド1は、ディスク8に対し
微小隙間を隔てて浮上しており、これに情報の記録再生
を行う。このヘッド1のディスク8に対する位置決め
は、キャリッジ3Aをボイスコイルモータ24にて回転
駆動することにより行われる。
【0003】キャリッジ3Aは、ベース9上に固定した
回転軸5にボールベアリング19を介して支持され、回
転軸5のまわりに回転するようになっている。またキャ
リッジ3Aを駆動するボイスコイルモータ24は、ボイ
スコイル4A、永久磁石16E、ヨーク15Cから構成
されている。そして、磁気回路を形成する永久磁石16
E及びヨーク15Cに挟まれたボイスコイル4Aが通電
により回転駆動するようになっている。この通電は、マ
イクロコンピュータ25の指示によりDAコンバータ2
5E、ボイスコイルモータドライバ25Dを介して行
う。
【0004】ところで、この従来の磁気ディスク装置で
は、ボイスコイルモータの磁気回路15C、16E、キ
ャリッジ回転軸5、ディスク回転駆動モータ10等がベ
ース9上に固定されている。従って、マイクロコンピュ
ータ25の位置決め指令に基づき、ボイスコイルモータ
24のボイスコイル4Aが通電し、駆動力を発生する
と、その反力を受けたボイスコイルモータ磁気回路15
C、16Eがベース9を加振してしまう。そして、その
加振力によりディスク回転駆動モータ10が励振され、
ディスク8が振動する。その結果、キャリッジ3Aに支
持されたヘッド1とディスク8との間で位置決め時に相
対変位を生じ、これにより、オフトラックを生じたり、
位置決め整定時間が長くなったりし、位置決め性能に支
障を来すことになる。従って、高速高精度な位置決めを
行うためには、ボイスコイルモータの駆動反力による構
造振動を極力抑えなければならない。尚、マイクロコン
ピュータ25はポジション復調回路25Aでヘッド1の
位置を求め、これをAD変換器25Bを介して取り込む
ことによってヘッド1の負帰還制御を行っている。
【0005】この構造振動を解決するための手段として
は、例えば、特開昭59ー210573号公報に開示さ
れているものがある。この例では、ボイスコイルを保持
したキャリッジ及びボイスコイルモータ磁気回路は、そ
れぞれ独立に回転軸回りに回転可能に構成されており、
またボイスコイルモータ磁気回路は、その一端に板を介
し、ベース上に配置した緩衝材と係合している。従っ
て、キャリッジのコイルわくに支持されているボイスコ
イルに通電し、ある方向にキャリッジが回転駆動される
とその反力によりボイスコイルモータ磁気回路はキャリ
ッジとは逆方向に回転軸を中心として微小回転変位す
る。そして、このボイスコイルモータ磁気回路の微小回
転振動は、板を介して緩衝材に伝達し、減衰される。そ
してこれにより、キャリッジの運動に伴うベースへの反
力伝達が低減されることになる。
【0006】他の解決手段としては、例えば、特開平1
ー217774号公報に開示されているものがある。こ
の例では、ボイスコイルを備えたアクチュエータ可動部
は、アクチュエータ駆動モータの回転軸心に対して静的
釣合いが保たれ、且つアクチュエータ駆動モータを構成
する磁石部はアクチュエータ駆動モータの回転軸心に対
して静的釣合いが保たれている。このため、アクチュエ
ータ可動部が回転してもヘッドディスクアッセンブリに
並進力を生じにくい。また、アクチュエータ駆動モータ
を構成する磁石部はベースに対して回転自在に支持され
ているため、アクチュエータ可動部の回転によるベース
への反力伝達が少ない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】特開昭59ー2105
73号公報に開示されている上記従来技術においては、
キャリッジの駆動反力を受けて回転変位するボイスコイ
ルモータ磁気回路の回転中心と重心が一致していない。
従って、回転不釣合による慣性力によってキャリッジ回
転軸を加振することになり、その振動はベースを通って
ディスク回転駆動モータに伝達する。その結果、キャリ
ッジに支持されたヘッドとディスクとの間で位置決め時
に相対変位を生じ、位置決め動作に支障を来す場合があ
る。
【0008】一方、ボイスコイルモータ磁気回路はその
一端に板を介し、ベース上に配置した緩衝材と係合して
いる。この系はボイスコイルモータ磁気回路の質量、板
のバネ定数、緩衝材のバネ定数及び粘性減衰係数から成
る振動系であり、ある特定の範囲の周波数の外部加振力
に対しては有効に構造振動低減効果を発揮する。しか
し、ヘッドの位置決め距離指令はランダムに行われるこ
とが多く、ヘッドの位置決め距離に応じてキャリッジの
駆動角加速度も常に変化するため、種々の周波数の外部
加振力に対して常に安定した構造振動低減効果を得られ
るものでない。
【0009】また、上記特開平1ー217774号公報
に開示されている従来技術においても以下のような問題
がある。即ち、装置ハウジング内に機構要素のすべてが
収まらず、ベースから張り出したサブベース上にモータ
マグネットを回転自由に支持するようにしているため、
装置高さが高くなってしまい、またその組立ても複雑に
なってしまう。また、キャリッジがベースに対し片持ち
支持となっているため、十分な支持剛性が得られない。
また、キャリッジがその一端で駆動されるため回転軸に
ねじりモーメントが作用し、特に装置を縦置きにして使
用した場合、自重による回転軸の曲げが問題になる。更
に、反動部即ちモータマグネットの中立位置を保つため
のリトラクトバネを備えているが、この反動部の運動エ
ネルギーを吸収するための減衰機構がなく、このための
シーク中に反動部が動いてベースを加振するおそれがあ
る。
【0010】従って、本発明の目的は、ヘッドの高速高
精度な位置決めの阻害要因となるキャリッジ回転軸の振
動やキャリッジ駆動反力に起因するベースの振動を有効
に排除する回転形情報記録装置を提供することにある。
【0011】本発明の他の目的は、装置全体を薄型化さ
せ、しかも組立を容易なものとする回転形情報記録装置
を提供することにある。
【0012】本発明の他の目的は、縦置き使用について
も十分に耐え得るようにする回転形情報記録装置を提供
することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、第1のベースに取り付けられた駆動手段
にてキャリッジを回転駆動させることにより、キャリッ
ジに取り付けた情報記録再生用のヘッドをディスクに対
し位置決めする回転形情報再生装置において、駆動手段
における反作用部を第2のベースに載置・固定し、第1
のベースと第2のベースとの間に減衰機構を介在させた
(請求項1)。
【0014】更に、本発明では、上記減衰機構は、圧縮
力と引張力の両方を同時に受けることが可能な粘弾性部
材を含むものであるとした(請求項2)。
【0015】更に本発明では、第2のベースに切り欠き
を形成すると共に、この切り欠きに係合する突起を第1
のベースに形成し、且つこの突起の両側に、突起と切り
欠きとの隙間を充填するように粘弾性部材を対称に配し
た(請求項3)。
【0016】更に本発明は、複数の減衰機構が回転軸の
周囲に対称に、且つ駆動手段の外周より内側に位置する
ように配した(請求項4)。
【0017】更に本発明は、第2のベース上に載置・固
定した反作用部と第2のベースの間及び第2のベースと
第1のベースの間に粘弾性部材を積層状に配した(請求
項5)。
【0018】更に本発明は、第2のベースが厚み方向で
複数の部分に分割され、各分割部分間にも粘弾性部材が
積層状に配した(請求項6)。
【0019】更に本発明は、情報を記録するディスク
と、ディスクを回転駆動するディスク回転モータと、デ
ィスクに情報を記録再生するヘッドと、ヘッドを支持し
ディスクの半径方向に移動するキャリッジと、キャリッ
ジを回転駆動する駆動手段と、及びこれらを支持包含す
るベースとカバーとから成るハウジングとを備えてなる
回転形情報記録再生装置において、駆動手段を複数設け
ると共に、各駆動手段における反作用部を第2のベース
に載置・固定し、第2のベースと、各駆動手段における
キャリッジを含む作用部とを、第1のベースに立設した
回転軸回りに、それぞれ独立的に回転可能に設ける(請
求項7)。
【0020】更に本発明は、ベースAに取り付けられた
駆動手段にてキャリッジを回転駆動させることにより、
キャリッジに取り付けた情報記録再生用のヘッドをディ
スクに対し位置決めする回転形情報記録再生装置におい
て、駆動手段における反作用部を作用部と同軸的に、且
つ作用部とは独立的に回転可能とし、作用部の回転軸回
りの慣性モーメントに対し、反作用部の回転軸回りの慣
性モーメントを10倍以上とする(請求項9)。
【0021】このような慣性モーメント比を実現するた
めに本発明では、反作用部に付加質量を付加させたり、
あるいは反作用部の部材乃至付加質量を作用側の部材よ
り比重の大きな部材で形成する(請求項10,11)。
【0022】本発明は、第1のベースに取り付けられた
駆動手段にてキャリッジを回転駆動させることにより、
キャリッジに取り付けた情報記録再生用のヘッドをディ
スクに対し位置決めする回転形情報記録再生装置におい
て、駆動手段における反作用部を第2のベースに載置・
固定し、第2のベースを、キャリッジを含む作用側と同
軸的に、且つ作用側とは独立的に、第1のベースに対し
回転可能とさせると共に、第2のベースと第1のベース
との間に減衰機構を介在させる(請求項12)。
【0023】更に本発明では、粘弾性部材を用いた減衰
機構は、第2のベースに切り欠きを形成すると共に、こ
の切り欠きに係合する突起を第1のベースに形成し、且
つこの突起の両側に、突起と切り欠きとの隙間を充填す
るように粘弾性部材を対称に配することにより形成する
(請求項14)。
【0024】このような減衰機構は、これを複数、回転
軸の周囲に対称に、且つ駆動手段の外周より内側に位置
するように配する(請求項15)。
【0025】また、粘弾性部材を用いた減衰機構は、ベ
ースB上に載置・固定した反作用部と第2のベースの間
及び第2のベースと第1のベースの間に粘弾性部材を積
層状に配することによって形成できる(請求項16)。
【0026】この場合には、第2のベースを厚み方向に
複数の部分に分割し、この各分割部分間にも粘弾性部材
を積層状に配する構成がある(請求項17)。
【0027】以上のような減衰機構を設けるための第2
のベースの回転構造としては、作用部と共用の回転軸に
取り付けた軸受を介して回転させる構造、(請求項1
8)あるいは、第1のベース上に設けた軸受を介して回
転させる構造がある(請求項19)。
【0028】更に本発明は、第1のベースに配置した作
用部と反作用部からなる駆動手段と駆動手段により駆動
させるキャリッジとを備える回転形情報記録再生装置に
おいて、キャリッジの運動と同期して駆動手段の反作用
部を微小駆動させる手段を設ける(請求項20)。
【0029】更に本発明は、微小駆動させる手段がアク
チュエータである(請求項21)。
【0030】更に本発明は、駆動手段の反作用部を固定
する第2のベースを設け、アクチュエータを第2のベー
スに外周部及び外周部外側を含む部分に形成した(請求
項22)。更に本発明は、アクチュエータを第1のベー
スと第2のベースの対抗面を含む部分に形成した(請求
項23)。
【0031】
【作用】請求項1〜6の構成としたことにより、キャリ
ッジ動作時におけるベースAの振動が有効に抑制され
る。
【0032】更に請求項7〜8の構成としたことによ
り、作用部と反作用部を一本の回転軸と共用することに
より、両者の回転軸芯の完全な一致が保たれ、回転軸の
剛性が高くなる。このことは縦置き使用にに対し有利に
働く。更に本発明は、アクチュエータを第1のベースと
第2のベースの対抗面を含む部分に形成した(請求項2
3)。
【0033】また、このようにすることにより、作用部
の支持中心,重心,及び推力中心を回転軸の軸方向に一
致させ、且つこれに反作用部の重心を一致させることが
容易となる。そして、このような一致を図ることによ
り、キャリッジ動作時における回転軸の振動が生じにく
くなる。
【0034】更に、このような構造は、キャリッジ駆動
系の各機構要素部品を、回転軸を中心にして、第1のベ
ースの片面側に、下から順に組立てることを可能にして
くれるので、装置全体を薄型にできると同時に、その組
立て性を向上させることができる。
【0035】更にまた、このような構造とすることによ
り回転軸の先端をカバーに固定することが可能となり、
これにより、回転軸の両持ち構造が得られ、横置き使用
の場合とほとんど同一の状態で縦置き使用が可能とな
る。
【0036】請求項9〜11に示す構成としたことによ
り、作用部と反作用部との回転軸回りの慣性モーメント
の比を10倍以上の値とすることにより、キャリッジの
駆動を伴うベースの加振力を有効に低減できる。
【0037】請求項12〜19に示す機構としたことに
より、減衰機構によって、キャリッジの駆動に伴う反力
が有効に吸収され、ベースへの加振を有効に抑制でき
る。
【0038】このようにして設けた減衰機構には、圧縮
力と引張力の両方を同時に受けることが可能な粘弾性部
材を用いれば、常に安定した振動低減を実現できる。
【0039】更に、請求項7の複数のキャリッジ駆動手
段は偶力利用が可能であり、この偶力作用で安定した回
転駆動ができる。
【0040】更に、請求項20〜23によれば、キャリ
ッジの位置決め指令距離の長さに応じてキャリッジの回
転駆動方向と同方向にキャリッジの回転運動と同期して
第2のベースを微小回転駆動させるため、キャリッジ動
作による第2のベースへの反力伝達が低減され、ディス
クへ加振力も低減し、ヘッドとディスクとの間の位置決
め時における相対変位は減少する。これにより高速でか
つ、高精度な位置決めが可能となる。
【0041】
【実施例】図1〜図3にその全体の概略を示すように、
本発明による回転形情報記録再生装置は、その機構要素
の全てがベース9(第1のベース)片側面上に配置され
ており、ベース9とカバー34とからなるハウジング1
1の中に全てが収められている。そして、積層したディ
スク8は、ベース9に固定のディスク回転駆動モータ1
0により回転駆動され、また情報の記録再生を行うヘッ
ド1は、キャリッジ3Aにヘッド支持バネ2を介して取
り付けられている。またキャリッジ3Aに設置したボイ
スコイル4Aに通電するための電力線及びヘッド1の信
号線をまとめた可橈性ケーブル23は、図2に示すよう
に、キャリッジ回転軸5に対してヘッド1と反対位置か
ら引き出されている。
【0042】キャリッジ3Aの支持方法を図4〜図6に
用いて説明する。キャリッジ3Aは、ベース9に固定し
た回転軸5に2個の転がり軸受19A、19Bを介して
回転可能に支持されており、それぞれボイスコイル4
A、永久磁石16A〜16D、ヨーク15A、15Bか
ら成る左右一対のボイスコイルモータ24により回転駆
動する。左右一対としたのは、両者の偶力でキャリッジ
3Aを駆動するためである。キャリッジ3Aからはボイ
スコイルホルダ3Bが左右一対張り出され、この一対の
ボイスコイルホルダ3Bのそれぞれにボイスコイル4A
が接着により固定されている。また永久磁石16A〜1
6Dとヨーク15A、15Bが形成するボイスコイルモ
ータ磁気回路6は、反動ベース21(第2のベース)に
固定されている。従って、ボイスコイルホルダ3Bに保
持されキャリッジ3Aから張り出した一対のボイスコイ
ル4Aは、ボイスコイルモータ磁気回路に対し非接触の
状態になっている。
【0043】次に、ボイスコイルモータにより推力を発
生する模様を図5を用いて説明する。ボイスコイルモー
タ磁気回路は、扇形のヨーク15A及び15Bに扇形の
永久磁石16A〜16Dを2枚ずつ接着剤で張り合わせ
たもの同志を2本のカラー17とねじ18でもって反動
ベース21に固定して形成されている。そして、上側ヨ
ーク15Aに貼った2枚の永久磁石16A、16B及び
下側ヨーク15Bに貼った2枚の永久磁石16C、16
Dは互いに隣り同士極性を逆に配置されている。他方キ
ャリッジ3Aから張り出したボイスコイル4Aは銅線あ
るいはアルミニウム線を多層巻して固めたものであり、
4個の永久磁石16A〜16Dにはさまれたギャップ部
7にこれらの磁石とは、非接触で配置されている。
【0044】従って、磁石16Bと16Dの間では図5
に示すように上向きに磁束Bを生じ、磁石16Aと16
Cの間では下向きに磁束Bを生ずる。この環境下でボイ
スコイル4Aに符号で示す方向に電流Iを流すと、ボイ
スコイルの左側の線束4C及び右側の線束4Dには図の
矢印の方向に推力Fを生じ、その結果キャリッジ3Aを
キャリッジ回転軸5回りに回転駆動させることができ
る。なお、電流Iを逆向きに流せばボイスコイルの駆動
方向を逆にすることができる。
【0045】ここで、キャリッジを駆動するボイスコイ
ルモータは本実施例の構成に限らず、センタヨークを有
する構成等をとってもよい。また、本実施例では、ボイ
スコイルをキャリッジに取り付けた、いわゆる、可動コ
イル型アクチュエータを構成しているが、永久磁石をキ
ャリッジに取り付けた、いわゆる、可動磁石型アクチュ
エータに構成してもよい。
【0046】本実施例では、前述のように、キャリッジ
3Aを一対のボイスコイルモータにより回転軸5回りに
偶力により駆動する構成とした。このため、回転軸5を
曲げようとする力あるいは、回転軸5に作用する並進力
は極めて小さい。また、本実施例では、キャリッジの回
転不釣合を生じさせないようにするため、図2に示すよ
うに磁気ヘッドプリアンプ27を回転軸5から見て磁気
ヘッド1と反対側に配置し、バランスを取っている。こ
のため、キャリッジ3Aが駆動されるとき、キャリッジ
の回転不釣合による慣性力によって回転軸5を加振する
ような力は生じない。以上の結果、キャリッジ回転軸の
振動に伴うヘッド位置ずれやヘッド浮上量変動を低減す
ることができ、高速高精度なヘッド位置決めが可能とな
る。
【0047】本実施例ではさらに、キャリッジ駆動反力
がベースに伝達し、ディスク回転駆動系を加振してオフ
トラックないしは位置決め整定時間の遅延を生じないよ
うにする対策を講じており、それについて図6を用いて
以下に説明する。図6は反動ベース及び減衰機構の構成
を示したもので、矢印は部品同士係合する部位を示して
いる。
【0048】一対のボイスコイルモータ磁気回路6は、
反動ベース21上にネジあるいは接着等により固定され
ている。また、ベース9に設けた軸固定孔37には、ネ
ジあるいは接着等により回転軸5が固定されている。そ
して、回転軸5に取り付けた軸受20を反動ベース21
に形成の軸受固定孔38に接着等にて固定することによ
り、反動ベース21が回転軸5回りに回転可能となるよ
うにされている。また、ヘッド1を搭載したキャリッジ
3Aも2個の軸受19A、19Bを介して回転軸5回り
に、反動ベース21と同軸に回転可能に支持されてお
り、このキャリッジ3Aがボイスコイル4Aへの通電に
より回転駆動するようになっている。尚、軸受20に
は、転がり軸受、あるいは滑り軸受を用いる。
【0049】このようにキャリッジ回転軸と反動ベース
回転軸を共通の回転軸5においているため、キャリッジ
3Aと反動ベース21の回転軸芯の一致が得られ、且つ
軸の剛性も高くなるという長所がある。
【0050】更に、回転軸5は、その一端35を図3に
示すカバー34に対しねじ、あるいは接着等により固定
することができる。そして、このため回転軸5が両持ち
支持になり、キャリッジ3A及び反動ベース21の高剛
性支持が可能となる。従って、装置を縦置きにしても動
作時における回転軸5への曲げ力や並進力の影響を横置
きの場合と変わらないものにできるという長所が得られ
る。
【0051】また更に、本実施例では、ボイスコイル4
Aをキャリッジ3Aの重心位置に配置することにより、
軸受19A、19Bにて支持されたキャリッジ3Aの支
持中心と重心それに推力中心が、一致することになり、
しかもキャリッジ3Aが左右対称に配された一対のボイ
スコイル4A、4Aにて偶力駆動されるため、キャリッ
ジ動作に伴う回転軸5の振動が生じにくくなる。そし
て、この結果、キャリッジ回転軸の振動に起因するヘッ
ドの位置ずれやヘッド浮上量の変動を極めて低減するこ
とができ、高速且つ高精度なヘッド位置決めを実現でき
るものである。
【0052】反動ベース21は、その回転方向に減衰機
構によって支持されている。この減衰機構は、反動ベー
スの切り欠き33の間の配置した突起30と突起30の
両側に配した粘弾性の減衰材29A、29Bとにより構
成されている。そして、減衰材29A、29Bは、ベー
ス9上に固定した突起30の側面と反動ベースの切り欠
き33の側面との間に接着されるもので、図7に示すよ
うに斜線部31Aが反動ベース21に、また、斜線部3
1Bが突起30に接着される。キャリッジが駆動される
と、図6に示すボイスコイルモータ磁気回路6は、キャ
リッジ駆動力の反作用を受け、反動ベース21を微小に
回転振動させる。しかし、前述のような減衰機構が設け
られているので、反動ベース21の運動は、この減衰機
構により抑制され、キャリッジの駆動に伴うベース9へ
の加振力は有効に低減される。
【0053】ここで、減衰材の変形の模様を図8を用い
て説明する。図8において、反動ベース21がキャリッ
ジ駆動力の反作用を受けて、例えば矢印dの方向に運動
したとすると、反動ベース21と突起30の間に設けた
減衰材29Aは圧縮され、29Bは引張られる。減衰材
29A及び29Bの変形の様子を図9に示す。図9は図
8のc方向から見た図である。この図から分るように、
減衰材には矢印の方向に力が作用し、減衰材29A、2
9Bにはそれぞれ圧縮力及び引張り力が作用する。この
ように減衰材には、圧縮力と引張力の両方が同時に作用
するので反動ベース21がどの方向に回転振動しても減
衰材によるバネ反力はほぼ等しく、常に安定した減衰効
果が得られる。
【0054】次に減衰機構の配置について図10を用い
て説明する。なお、本図では、ヘッド1はディスク8上
の移動距離の中点に位置している。反動ベースの切り欠
きの間に配置した突起30と減衰材29とにより構成さ
れた減衰機構は、本実施例では4個配置している。即
ち、ボイスコイルモータ磁気回路6Aの外側に1個、6
Bの外側に1個配置し、それらを結ぶ線と直角方向に2
個配置している。もっとも、減衰機構は、突起30と減
衰材29A、29Bにより構成されるもの1個だけでも
よい。また、突起30と減衰材29A、29Bにより構
成されるもの1個と、突起30と減衰材29E、29F
により構成されるもの1個の合計2個の減衰機構により
構成されるものでもよい。また、突起30と減衰材29
C、29Dにより構成されるもの1個と、突起30と減
衰材29G、29Hにより構成されるもの1個の合計2
個の減衰機構により構成されるものでよい。更にまた、
突起30と減衰材29E、29Fによる減衰機構を除く
3個の減衰機構により構成されるものでよい。これは、
要するに減衰機構が回転軸5に対して対称に配置されれ
ばよいということであり、この対称配置により、より安
定した減衰効果が得られるものである。
【0055】尚、減衰材は、圧縮、引張りの繰返しによ
り、発塵の可能性がある。そして、装置内で発塵する
と、塵埃が情報記録ディスクに付着して信号の読み書き
に支障を来す。従って、減衰材にコーティングを施して
発塵性を抑制するようにすれば、より好ましい。
【0056】減衰機構の他の実施例を図11を用いて説
明する。反動ベースは、厚み方向に21A及び21Bの
2つの部分に分けられている。減衰材29がボイスコイ
ルモータの下側ヨーク15Bと反動ベース21Aとの
間、及び、反動ベース21Aと反動ベース21Bの間、
及び、反動ベース21Bとベース9との間に積層状に配
置されている。そして、このような構成により、キャリ
ッジ3Aの駆動反力のベース9への伝達を低減すること
ができる。尚、減衰材は反動ベースの全面に設けてもよ
いし、あるいは一部に設けるものであってもよい。
【0057】以上説明した実施例では、反動ベースを支
持する軸受をキャリッジ回転軸に設けていたが、キャリ
ッジと反動ベースの回転軸芯の一致のための反動ベース
支持方法はこの限りではない。即ち、図12に示す他の
実施例では、反動ベース21は、ベース9上に設けた大
口径の転がり軸受20により回転可能に支持されてい
る。
【0058】以下、前述の諸構造における駆動部の作用
側(作用部と同様)と反作用側(反作用部と同様)の回
転軸5の回りにおける慣性モーメント比について説明す
る。ここで、作用側つまりキャリッジ3A、軸受19の
一部、コイルホルダ3B、駆動コイル4A、から成る部
分の回転軸回りの慣性モーメントをI1とする。一方、
反作用側つまり反動ベース21、軸受20の一部、上側
ヨーク15A、下側ヨーク15B、上側永久磁石16
A、16B、下側永久磁石16C、16D、から成る部
分の回転軸回りの慣性モーメントをI2とする。このI2
とI1の比I2/I1を10以上とした構成にするとキャ
リッジ3Aの駆動に伴うベース9への加振力の低減効果
が特に大きい。そこで、慣性質量を調整するために、図
12に一例を示すように、反動ベース21上に付加質量
32Bを取り付け、上側ヨーク15A上に付加質量31
Aを取り付けてもよい。あるいは付加質量を取り付ける
のではなく、上側ヨーク15A及び下側ヨーク15Bの
体積を大きくする方法でもよい。一方、装置の実装上、
反作用側の質量増大には限界があるため、反動ベース2
1あるいは付加質量31Aないし32Bをキャリッジ3
Aよりも大きな比重を持つ材料により構成する方法をと
ってもよい。
【0059】以上、キャリッジ3Aの駆動反力のベース
9への伝達を軽減する構造についていくつかの例を説明
したが、これらの他により能動的な構成も可能である。
即ち、図示はされていないが、例えばキャリッジの位置
決め指令値に基づいて、減衰材のバネ定数及び粘性減衰
係数を装置の外部から可変に設定できる構成とすること
もできる。
【0060】尚、以上の説明から明らかなように、本実
施例では、全ての機構要素がベース29の片側面9上に
配置されると共に、これらの要素が下から順に組立て可
能となっており、装置全体が薄型化し、且つ組立て性も
大きく向上することになる。
【0061】本発明の効果を図13に示す。従来の装置
では、(a)に示すように、キャリッジ目標角速度を与
えてキャリッジを駆動すると、時間t2においてキャリ
ッジが停止したにもかかわらず、(b)に示すようにベ
ースに残留振動が生ずる。また、(e)に示すように、
キャリッジ回転軸ラジアル方向残留振動も生ずる。とこ
ろが本発明によれば、キャリッジ駆動の反動エネルギー
を反動ベース減衰機構によって消費するため、時間t2
においてキャリッジが停止しても反動ベースの残留振動
は、(c)に示すように、非常に小さく(d)に示すよ
うに、ベースの振動加速度も小さい。つまり、ディスク
への加振力が減少し、ベースとディスクとの間の位置決
め時の相対変位が低減される。また、キャリッジの重心
及びキャリッジ駆動反力を受ける反動ベースの重心がそ
れぞれ回転中心と一致していること、及び、キャリッジ
の支持中心、重心、維力中心を一致させ、しかもキャリ
ッジを一対の駆動部を用いて偶力により回転駆動するた
め、キャリッジの回転軸がキャリッジの動作によって振
動しにくく、(f)に示すように、キャリッジ回転軸ラ
ジアル方向振動加速度も小さい。その結果、ヘッドの位
置ずれやヘッドの浮上量の変動も非常に有効に低減する
ことができる。
【0062】反動ベース21の駆動力をモータで実現し
た能動形駆動の実施例を図15に示す。図16は図15
のA視図、図17はB−B′断面図を示す。各図におい
て、反動ベース21は2組の反動ベース駆動用のボイス
コイルモータ24Aにより駆動する。反動ベース駆動用
ボイスコイルモータ24Aは、ボイスコイル4B、永久
磁石16E、ヨーク15Cから成る。ボイスコイル4B
は反動ベース21の側面に接着し、永久磁石16Eを接
着したヨーク15Cはベース9にねじあるいは接着等に
より固定する。反動ベース駆動用のボイスコイルモータ
24Aの推力発生の様子を図18に示す。ここに示した
例は原理的にキャリッジ駆動用のボイスコイルモータ2
4と同様なので詳細な説明は省略する。反動ベース21
(図示せず)に接着したボイスコイル4Bに図の矢印の
方向に電流Iを流すと、ボイスコイル4Bには矢印Fの
方向に推力を発生する。反動ベース21を駆動するため
のアクチュエータの構成はこれに限ったものではない。
図17に示した実施例では反動ベース21の外周面に推
力発生面を設けているが図19に示すように、図17の
実施例とは直角にボイスコイルモータ24Aを取り付
け、反動ベース21の底面に推力発生面を設けて駆動し
ても良い。
【0063】さて、図15に戻って、キャリッジ3Aが
矢印aの方向に駆動される場合、ボイスコイルモータ2
4Aの磁気回路6は反力を受けて矢印bの方向に回転し
ようとする。そこで反動ベース21をキャリッジ3Aの
動きに同期して、キャリッジ3Aの回転駆動方向と同じ
矢印aの方向に能動的に駆動してやればベース9にかか
るキャリッジ3Aの駆動反力が消去されてベースはほと
んど回転せず、位置決めに障害となるディスク駆動モー
タ10への外力加振を低減することができる。
【0064】キャリッジ3Aを中心とした回転可動部の
回転軸回りの慣性モーメントをI1とし、反動ベース2
1、ボイスコイルモータ24Aの磁気回路6を中心にし
た反動部の回転軸回りの慣性モーメントをI2とする。
キャリッジ3Aはを加速時間t1、原則終了時間をt2
したバングバング駆動により回転させるとする。キャリ
ッジ3Aが図20(a)に示す目標角速度で駆動される
とき、反動ベース21を(c)のように
【数1】θ2max=(I1/I2)θ1max ただしθ1max‥‥キャリッジ目標角速度最大値 θ2max‥‥反動ベース目標角速度最大値である。 なる角速度でもってキャリッジ3A回転方向と同方向に
駆動してやれば反動ベース21にかかるキャリッジ3A
の駆動反力を消去することができる。その結果(e)に
示すように反動ベース21の回転運動を低減し、従来の
ようなキャリッジ3Aの駆動反力によりディスク回転駆
動モータ10の加振が低減される。
【0065】そこで、図2に示すように、反動ベース2
1の回転角度を反動ベース回転角度検出器26により検
出し、キャリッジ3Aの運動に同期して反動ベース21
を回転駆動し、キャリッジ3Aの駆動反力によるディス
ク回転駆動モータ10の加振を防止する。
【0066】
【発明の効果】本発明によれば、キャリッジ駆動時にお
ける回転軸の振動が有効に防止され、またキャリッジ駆
動に伴う反力による加振力がベースに伝わるのが有効に
防止されるので、ヘッドのディスクへの位置決めをより
高速且つ高精度なものとすることが出来る。
【0067】また、本発明によれば、作用側と反作用側
に共用させた回転軸の剛性が大きくなり、縦置き使用に
付いても横置き使用の場合とほとんど同様の状態で使用
できるようになる。
【0068】更にまた、本発明によれば、装置全体が薄
型化し、しかもその組立がより容易化される。
【0069】また、キャリッジの位置決め指令距離の長
さに応じて、キャリッジの回転駆動方向と同方向にキャ
リッジの回転運動と同期して反動ベースを能動的に微小
回転駆動させるため、キャリッジ動作によるベースへの
反力伝達が低減され、ディスクへの加振力も低減し、ヘ
ッドとディスク間の位置決め時における相対変位は減少
する。以上により、ヘッドの高速で、かつ高精度な位置
決めが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による回転形情報記録再生装置の一実施
例の全体構成図である。
【図2】本実施例の機構系部分のカバーを取り除いた平
面図である。
【図3】図2を矢印Aの方向から見た、カバーを取り除
いた側面図である。
【図4】図2のBーB′断面図である。
【図5】図2の矢印Cの方向から見たボイスコイルモー
タの部分断面図である。
【図6】反動ベース及び減衰機構の構成図である。
【図7】減衰材料の接着面を示した図である。
【図8】減衰材料の変形の模様を示した図である。
【図9】減衰材料の変形の模様を示した図で、図8の矢
印c視図である。
【図10】本発明による回転形情報記録再生装置の他の
実施例で、カバーを一部取り除いた平面図である。
【図11】本発明による回転形情報記録再生装置の他の
実施例の部分断面図である。
【図12】本発明による回転形情報記録再生装置の他の
実施例の部分断面図である。
【図13】本発明の効果を示した図である。
【図14】従来の磁気ディスク装置の一例である。
【図15】本実施例の機構系部分のカバーを取り除いた
平面図である。
【図16】図15の矢印Aの方向からみた、カバーを一
部取り除いた側面図である。
【図17】図15のB−B′断面図である。
【図18】図15の矢印Cの方向からみたボイスコイル
モータの部分断面図である
【図19】図17の実施例に対する他の実施例断面図で
ある。
【図20】本実施例の反動ベース駆動線図である。
【符号の説明】
1 ヘッド 2 ヘッド支持バネ 3A キャリッジ 3B ボイスコイルホルダ 4A ボイスコイル 4C ボイスコイルの左側の線束 4D ボイスコイルの右側の線束 5 回転軸 6 ボイスコイルモータ磁気回路 7 ボイスコイルモータ磁気回路ギャップ部 8 ディスク 9 第1のベース 10 ディスク回転駆動モータ 11 ハウジング 15A 上側ヨーク15 15B 下側ヨーク15 15C ヨーク 16A、16B 上側永久磁石 16C、16D 下側永久磁石 16E 永久磁石 17 カラー 18 ネジ 19A、19B 転がり軸受 20 軸受 21A、21B 第2のベース 22 電気回路基板 23 フレキシブルプリントサーキット(FPC) 24、24A ボイスコイルモータ 25 反動ベース回転角検出器 26 マイクロコンピュータ 27 磁気ヘッドプリアンプ 28 コネクタ 29 減衰材 30 突起 31 減衰材接着面 32A、32B 付加質量 33 反動ベース切り欠き 38 反動ベース穴 39 機械要素を支持するベース面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平井 洋武 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 西田 博 神奈川県小田原市国府津2880番地 株式会 社日立製作所小田原工場内 (72)発明者 山本 泰夫 神奈川県小田原市国府津2880番地 株式会 社日立製作所小田原工場内

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のベースに配置した作用部と反作用
    部からなる駆動手段と駆動手段により駆動させるキャリ
    ッジと、このキャリッジに取り付けた情報記録再生用の
    ヘッドとを備え、このヘッドにより情報を記録するディ
    スクの情報を記録再生する回転形情報記録再生装置にお
    いて、 前記駆動手段の作用部をキャリッジに固定し、前記駆動
    手段の反作用部をキャリッジの回転軸芯と同軸に回転可
    能な第2のベース固定し、第1のベースと第2のベース
    との間に減衰機構を介在させたことを特徴とする回転形
    情報記録再生装置。
  2. 【請求項2】 減衰機構は、圧縮力と引張力の両方を同
    時に受けることが可能な粘弾性部材を含むものである請
    求項1に記載の回転形情報記録再生装置。
  3. 【請求項3】 第2のベースに切り欠きを形成すると共
    に、この切り欠きに係合する突起を第1のベースに形成
    し、且つ突起と切り欠きとの隙間を充填するようにこの
    突起の両側に粘弾性部材を対称に配した請求項2に記載
    の回転形情報記録再生装置。
  4. 【請求項4】 複数の減衰機構が駆動手段の外周より内
    側に位置するように配されている請求項3に記載の回転
    形情報記録再生装置。
  5. 【請求項5】 第2のベース上に固定した駆動手段の反
    作用部と第2のベースの間及び第1のベースと第2のベ
    ースの間に粘弾性部材を積層状に配した請求項2に記載
    の回転形情報記録再生装置。
  6. 【請求項6】 第2のベースの厚み方向で複数の部分に
    分割され、各分割部分間にも粘弾性部材が積層状に配さ
    れている請求項5に記載の回転形情報記録再生装置。
  7. 【請求項7】 情報を記録するディスクと、ディスクを
    回転駆動するディスク回転モータと、ディスクに情報を
    記録再生するヘッドと、ヘッドを支持しディスクの半径
    方向に移動するキャリッジと、キャリッジを回転駆動す
    る作用部と反作用部からなる駆動手段と、及びこれらを
    支持包含するベースとカバーとから成るハウジングとを
    備えてなる回転形情報記録再生装置において、 駆動手段を複数設けると共に、各駆動手段における反作
    用部を第2のベースに固定し、第2のベースと各駆動手
    段におけるキャリッジを含む作用側とを、第1のベース
    に立設した回転軸回りに、それぞれ独立的に回転可能に
    設けたことを特徴とする回転形情報記録再生装置。
  8. 【請求項8】 回転軸の上端がカバーに固定されている
    請求項7に記載の回転形情報記録再生装置。
  9. 【請求項9】 第1のベースに配置した作用部と反作用
    部からなる駆動手段にてキャリッジを回転駆動させる事
    により、キャリッジに取り付けた情報記録再生用のヘッ
    ドをディスクに対し位置決めする回転形情報記録再生装
    置において、 駆動手段における反作用部を作用部と同軸的に、且つ作
    用部とは独立的に回転可能とし、作用部の回転軸回りの
    慣性モーメントに対し、反作用部の回転軸回りの慣性モ
    ーメントを10倍以上としたことを特徴とする回転形情
    報記録再生装置。
  10. 【請求項10】 反作用部に付加質量を付加することに
    より反作用部の慣性モーメントを大きくした請求項9に
    記載の回転形情報記録再生装置。
  11. 【請求項11】 反作用部の部材乃至付加質量が作用部
    の部材より大きな比重を持つ材料で形成されている請求
    項10に記載の回転形情報記録再生装置。
  12. 【請求項12】 第1のベースに配置した駆動手段にて
    キャリッジを回転駆動させることにより、キャリッジに
    取り付けた情報記録再生用のヘッドをディスクに対し位
    置決めする回転形情報記録再生装置において、 駆動手段における反作用部を第2のベースに固定し、こ
    の第2のベースを、キャリッジを含む駆動手段の作用部
    と同軸的に、且つ作用部とは独立的に、第1のベースに
    対し回転可能とさせると共に、第1のベースと第2のベ
    ースとの間に減衰機構を介在させたことを特徴とする回
    転形情報記録再生装置。
  13. 【請求項13】 減衰機構は、圧縮力と引張力の両方を
    同時に受けることが可能な粘弾性部材を含むものである
    請求項12に記載の回転形情報記録再生装置。
  14. 【請求項14】 第2のベースに切り欠きを形成すると
    共に、この切り欠きとの隙間を充填するように粘弾性部
    材を対称に配した請求項13に記載の回転形情報記録再
    生装置。
  15. 【請求項15】 複数の減衰機構が回転軸の周囲に対称
    に、且つ駆動手段の外周より内側に位置するように配さ
    れている請求項14に記載の回転形情報記録再生装置。
  16. 【請求項16】 第2のベース上に固定した反作用部と
    第2のベースの間及び第1のベースと第2のベースの間
    に粘弾性部材を積層状に配した請求項13に記載の回転
    形情報記録再生装置。
  17. 【請求項17】 第2のベースを厚み方向で複数の部分
    に分割され、各分割部分間にも粘弾性部材が積層状に配
    されている請求項16に記載の回転形情報記録再生装
    置。
  18. 【請求項18】 第2のベースが、作用部と共用の回転
    軸に取り付けた軸受を介して回転可能とされている請求
    項12〜請求項16のいずれかに記載の回転形情報記録
    再生装置。
  19. 【請求項19】 第2のベースが、第1のベース上に設
    けた軸受を介して回転可能とした請求項12〜請求項1
    5のいずれかに記載の回転形情報記録再生装置。
  20. 【請求項20】 第1のベースに配置した作用部と反作
    用部からなる駆動手段と駆動手段により駆動させるキャ
    リッジとを備える回転形情報記録再生装置において、キ
    ャリッジの運動と同期して駆動手段の反作用部を微小駆
    動させる手段を設けることを特徴とする回転形情報記録
    再生装置。
  21. 【請求項21】 微小駆動させる手段がアクチュエータ
    である請求項20に記載の回転形情報記録再生装置。
  22. 【請求項22】 駆動手段の反作用部を固定する第2の
    ベースを設け、アクチュエータを第2のベースの外周部
    及び外周部外側を含む部分に形成した請求項21に記載
    の回転形情報記録再生装置。
  23. 【請求項23】 アクチュエータを第1のベースと第2
    のベースの対抗面を含む部分に形成した請求項21記載
    の回転形情報記録再生装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US5621591A (en) * 1996-04-05 1997-04-15 Seagate Technology, Inc. Dual coil voice coil motor
US7372662B2 (en) * 2003-08-14 2008-05-13 Seagate Technology Llc Base deck with formed-in-place gaskets and impact dissipation members for a data storage device

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US5621591A (en) * 1996-04-05 1997-04-15 Seagate Technology, Inc. Dual coil voice coil motor
US7372662B2 (en) * 2003-08-14 2008-05-13 Seagate Technology Llc Base deck with formed-in-place gaskets and impact dissipation members for a data storage device

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