JPH0512847A - 磁気デイスクアセンブリ装置 - Google Patents

磁気デイスクアセンブリ装置

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JPH0512847A
JPH0512847A JP16473591A JP16473591A JPH0512847A JP H0512847 A JPH0512847 A JP H0512847A JP 16473591 A JP16473591 A JP 16473591A JP 16473591 A JP16473591 A JP 16473591A JP H0512847 A JPH0512847 A JP H0512847A
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Toshiaki Uchida
俊昭 内田
Shingo Hashimoto
信吾 橋本
Asao Saito
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 2.5インチ規格の小型かつ薄形のハードデ
ィスクドライブであって、かつハードディスクを内蔵し
たディスクエンクロージャをコンピュータから取り外し
て持ち運び可能とした磁気ディスクアセンブリ装置。 【構成】 2.5インチ規格(65mmの外径寸法を有
した)ハードディスクドライブと、このハードディスク
を高速回転するスピンドルモータと、前記ハードディス
クの径方向に対してリードライトヘッドを動かし、所望
のトラックに制止させるリードライトヘッドアクチュエ
ータと、リードライトアンプ回路を内蔵した機密性に優
れたディスクエンクロージャを有する。このディスクエ
ンクロージャは、ディスクコントローラ回路とコネクタ
にて着脱自在に接続されており、コンピュータに据え付
けられたディスクコントローラ回路からディスクエンク
ロージャを取り外して使用者が持ち運び可能である。デ
ィスクエンクロージャの寸法は長さ方向96mm、幅方
向70mmそして厚さ方向8.5mmに設定されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は磁気ディスクアセンブリ
装置、特に2.5インチ規格として知られるマイクロハ
ードディスクを用いてかつこのような記録媒体をホスト
コンピュータから着脱自在に取り外して携帯できるよう
にした磁気ディスクアセンブリ装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータの外部記憶装置としてハー
ドディスク装置、フロッピィディスク装置あるいはRA
Mメモリ等が知られており、特に小型パーソナルコンピ
ュータではこれらの外部装置をその用途に応じて使い分
けることが一般的である。
【0003】従来において、ハードディスク装置はその
記憶容量が大きいことから最近の大規模になりつつある
プログラム処理には最適であるが、通常コンピュータ内
部に組み込まれた固定メモリ装置を構成しており、簡便
に持ち運ぶことはできない。このようなハードディスク
装置はIBM社によって提唱されたウィンチェスター型
を標準型として8インチ規格、5.25インチ規格そし
て3.5インチ規格とその小型化が図られてきた。この
3.5インチ規格のハードディスクドライブは同一サイ
ズのフロッピィディスクドライブともほぼ同等の外形寸
法を有し、現在世界中において幅広く支持された業界標
準を形成している。
【0004】このような3.5インチ規格の装置は、例
えばフロッピィディスク装置においてはシチズン時計株
式会社製の0SDA−39C等の0Sシリーズ(標準
3.5インチ型)そしてV1DA−10A等のV1シリ
ーズ(薄型3.5インチ型)として広く用いられ、また
ハードディスク装置の一例としては、コナーペリフェラ
ルズ社のCP4024が周知である。
【0005】このような3.5インチ規格の磁気ディス
ク装置に対し、コンピュータの小型化はさらに磁気ディ
スク装置に対する小型化を要求しており、特に近年のブ
ック型コンピュータあるいはノート型コンピュータにお
いては、磁気ディスク装置の小型化特にその薄型化が強
く要望されている。すなわち、このようなブック型ある
いはノート型コンピュータにおいては、キーボードの大
きさ特にその平面形状は使用者のキー入力操作性を確保
するためにも一定の面積を必要とし、従来において装置
の小型化は内蔵バッテリ、表示装置そして記憶装置に絞
られていた。表示装置、特に液晶表示装置あるいはプラ
ズマディスプレイは極めて有力な表示装置であるが、こ
れらの小型化は急速に進んでおり、視認性に優れかつ階
調をもった薄形の液晶あるいはプラズマディスプレイ装
置が既に実用化されている。一方において、内蔵バッテ
リはその小型化及び軽量化が未だ完成してはいないが、
コンピュータの消費電力を低減する努力と共にバッテリ
の小型化も徐々にではあるが進みつつあるのが現状であ
る。
【0006】このような状態で、ブック型あるいはノー
ト型コンピュータの小型化はその平面形状をキーボード
面積で一定の大きさに規制されるとするならば、外部記
憶装置例えばハードディスク装置はこのキーボードの裏
側に配置されるのが自然であり、また装置の小型化に寄
与する。そして、この場合、従来の3.5インチ型磁気
ディスク装置もその平面形状はキーボードに比して十分
小さくなっており、残る問題はこれらの磁気ディスク装
置をいかに薄型化するかである。
【0007】PCT国際公開番号WO91/02349
号(コナー発明)はこのような磁気ディスク装置の薄型
化に対する有用な提案をしている。このコナー発明によ
れば、2.5インチ(約65mm)型規格のハードディ
スクが用いられ、装置外形は長さ4インチ(101.6
mm)、幅2.75インチ(約70mm)そして高さ
0.68インチ(約17mm)の小型化が図られ、両面
記録ハードディスクで約20メガバイト(フォーマット
容量)のデータ記憶容量を実現した。
【0008】しかしながら、このコナー発明でも十分に
これからの小型化されたコンピュータに標準タイプとし
て実装するためには満足できない点がいくつか残存して
いる。
【0009】第1に平面形状の問題がある。コナー発明
は従来の標準3.5インチ規格のFDD(又はHDD)
の半分の大きさすなわち長さが標準3.5インチ規格の
幅と等しく幅が標準3.5インチ規格の長さの半分に等
しいという大きさを提案した。
【0010】しかしながら、このサイズは実用上いくつ
かの不備を生じさせる。すなわち、実際上従来の標準
3.5インチ規格の半分のスペースでマイクロ磁気ディ
スク装置を収納した場合においては、実際上このマイク
ロ磁気ディスク装置では、ホストコンピュータとの接続
用のコネクタを考慮しなければならず、その大きさはコ
ナー発明で提案されているサイズよりさらに小型化が望
まれるわけである。特に、後述するハードディスクアセ
ンブリをコンピュータから取り外して携帯可能とするよ
うな場合にはこのようなコネクタ部の突出が大きな問題
となり、さらにブックコンピュータに2基の磁気ディス
ク装置を装着するような課題に対してコナー発明は満足
のできる解答を与えていない。
【0011】このような平面サイズに関しては、さらに
従来の薄型FDD装置で標準とされた96mm×130
mmという大きさがさらに考慮されなければならない。
前述したコナー発明のマイクロハードディスクドライブ
の長さはこの薄型FDD3.5インチ規格に対してはそ
の長さが標準規格の幅96mmを上回る101.6mm
となってしまい、実際上出荷数の多い薄型FDDフレー
ムをもったコンピュータに対する互換性を失ってしまう
場合が生じる。
【0012】さらに大きな問題はコナー発明の厚さであ
り、コンピュータ業界の要望は真に携帯可能なコンピュ
ータを実現するためには磁気ディスク装置のさらなる薄
型化を要求しているのが実状である。
【0013】コナー発明は明らかにハードディスクを気
密封止したディスクエンクロージャとそのスピンドルモ
ータ及びヘッドアクチュエータを動かすためのディスク
コントローラ回路を積層して完成磁気ディスク装置を提
案している。しかしながら、このような磁気ディスク装
置は当然にコンピュータに固定されてしまい、取り外し
が不可能であり、データ容量の拡張性に欠けるという問
題があり、また異なるコンピュータ間でデータの互換を
容易に行うという点に関してしばしば大きな問題を生じ
させる。このような自由に記録媒体を装置から取り出せ
る代表的な例がプロッピィディスクであるが、このよう
な簡便性を記録容量の大きなハードディスク装置に与え
るためにハードディスクを内蔵した気密ディスクエンク
ロージャをディスクコントローラ回路と分離して装置か
ら取り外し可能とした提案がいくつか行われている。特
開平1−189091号はこのようなパーソナルコンピ
ュータから拡張メモリを切り離して容易に持ち運ぶこと
のできるメモリ拡張装置を提案した。
【0014】しかしながら、この従来装置ではディスク
エンクロージャ自体の小型薄型化が図られておらず、単
にディスクコントローラ回路との分離を可能にしたとい
う提案をしたにすぎず、実際上広く実用化して効果的な
利用を図る考慮が全くなされていないのでこのような装
置が標準仕様として用いられる可能性は極めて薄い。特
に、全体のサイズばかりでなく、ディスクエンクロージ
ャ自体が外形に凹凸をもった不整形状を有し、使用者が
安心してデータメモリを携帯できるというまでには至っ
ていない。
【0015】従来におけるさらに他の携帯可能なディス
クエンクロージャとして特開平2−126486号が知
られている。この従来装置は回路と分離して携帯可能な
ディスクエンクロージャの1つの方式を示唆している
が、その内容はディスクエンクロージャを薄型化するた
めに、ハードディスクを回転駆動するためのスピンドル
モータをロータとステータとに分離し、ステータをコン
ピュータ側に配置したことにある。確かに、このような
考え方はディスクエンクロージャの薄型化に役立つが、
一方においてコンピュータ側の構造を複雑にする欠点が
あり、到底ホストコンピュータ側の了解を得られないと
いう弱点をもつ。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来に
おいては、磁気ディスク装置、特にハードディスク装置
の小型薄型化に対し未だ標準仕様となるべき成熟した開
発がなされておらず、このために、使用者は依然として
メモリ装置に対して大きな容積を割かなければならず、
厚みのあるキーボードを用いられる結果、劣悪な操作性
を余儀なくされるという問題が残っていた。
【0017】従って、本発明の目的は、磁気ディスク装
置を小型化し特に薄型化することによってブック型ある
いはノート型コンピュータに対しても広く適用可能な磁
気ディスク装置を提供することを目的とする。
【0018】さらに、本発明の目的は、記録媒体である
ハードディスクを内蔵したディスクエンクロージャをデ
ィスクコントローラ回路から分離して取り外し可能な磁
気ディスアセンブリ装置を提供することであり、特にこ
のようなディスクエンクロージャとして外形に凹凸のな
い平坦な形状を有しかつ小型特に薄型化されたディスク
エンクロージャを提供することにある。
【0019】さらに本発明の目的は電力消費の少ない磁
気ディスクアセンブリ装置、特にこのような省電効果の
優れたディスクコントローラ回路を内蔵した装置を提供
することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は磁気ディスクアセンブリ装置をハードディ
スク等の磁気記録媒体を高速回転可能に内蔵したディス
クエンクロージャとこのディスクエンクロージャに必要
な駆動制御信号及びリードライト信号の授受を行うディ
スクコントローラ回路とを別個分離して設け、前記ディ
スクエンクロージャの形状を装置に最適なサイズにした
ことを特徴とする。
【0021】前記ディスクエンクロージャはベースとカ
バーがパッキンにてシールされて気密性に優れたハウジ
ングを形成し、このハウジングは外形がほぼフラットな
凹凸のない形状を有し、本発明においてはその形状が長
さ方向に約96mm、幅方向に約70mmそして厚み方
向に約8.5mmに設定されている。
【0022】そして、このハウジング内には2.5イン
チ規格すなわち約65mmの外形を有する磁気ハードデ
ィスクが回転可能に組み込まれており、またこの磁気ハ
ードディスクを高速回転するためにスピンドルモータが
内蔵され、本発明においてこのスピンドルモータは薄型
軸受を有し、前記従来に比して著しく薄型化されたディ
スクエンクロージャを可能としている。
【0023】磁気ハードディスクに対してその径方向に
移動して所定トラックでデータのリードライトを行うリ
ードライトヘッドをサスペンションの一端に担持し、こ
のサスペンションの他端をボイスコイルモータにて回動
させるリードライトアクチュエータがハウジング内に組
み込まれており、本発明におけるアクチュエータは低慣
性かつ小型に構成されており、前記サスペンションをウ
ィンチェスター型ヘッドの標準サスペンションを用いた
場合においても前述した小型ハウジングを実現すること
ができた。
【0024】本発明においてリードライトヘッドから得
られる微小電圧信号に外部ノイズが混入することを防ぐ
ため、ハウジング内にはリードライトアンプ回路基板が
内蔵されており、これによって、ディスクエンクロージ
ャからはSN比の高いリード信号を導き出すことができ
る。
【0025】また、本発明において前記ハウジングは金
属製、好ましくはアルミダイキャストから構成すること
が好適であり、これによって十分な強度と外部からの電
磁波あるいは静電ノイズの侵入を確実に防止している。
【0026】また、本発明のディスクエンクロージャは
前述した如くディスクコントローラ回路と着脱可能であ
り、このためにコネクタが必要であるが、本発明のコネ
クタはハウジングに対して気密に保持されたコネクタか
らなり、これによってディスクエンクロージャを気密に
保ちながら確実に外部すなわちホストコンピュータある
いはディスクコントローラ回路との電気的な信号授受を
行うことができる。
【0027】本発明において、好ましくは前記ディスク
コントローラ回路に設けられているボイスコイルモータ
コントローラは現代制御による状態推定制御を行うこと
が好適であり、このような磁気ディスク装置への現代制
御理論の適用は既にワークマン特許(米国特許第467
9103号及びこれに対応する特開昭62−25768
2号)で示されているが、本発明における現代制御回路
においては、リードライトヘッドの動き推定系とリード
ライトヘッドに加わる外乱推定系の2系列を分離独立し
て構成したことを特徴とする。
【0028】この結果、装置の小型化のために本発明に
おいてボイスコイルモータすなわちリードライトヘッド
アクチュエータを小型化したことによる外乱の影響を受
け易いという点に対しこのVCMコントローラでの独立
した外乱推定系による補償作用が有効に働き、前記小型
VCMであっても十分な高密度記録を可能としている。
すなわち、本発明においてはボイスコイルモータによ
ってリードライトヘッドを所望のトラックに移送してこ
のトラックをトレースしなければならないが、実際上各
トラックは真円ではなく僅かな歪を有しており、この歪
に対してボイスコイルモータを用いてリードライトヘッ
ドを正しく追従させるため本発明においては動き推定系
によるフィードフォワード制御が行われる。前述した従
来のワークマン発明によれば、この動き推定系に外乱推
定系が一体に組み込まれ単独系で制御が行われていた。
このような単独推定系による現代制御は対象となるボイ
スコイルモータが十分に大きな出力トルクを有する場合
には正しいトラック追従作用を行うことができるが、本
発明のようにボイスコイルモータの小型化を図った場合
には、外乱すなわちボイスコイルモータの軸受摩擦力、
ベアリングにおける不正回転(スティクション)、アク
チュエータ及びヘッドに電力あるいは信号を供給するた
めのFPC基板の付勢力あるいはディスクエンクロージ
ャ内での風力等が外乱として小型アクチュエータに対し
て大きな影響力を与えてしまう。
【0029】本発明の小型アクチュエータでこのような
外乱が従来の大トルクアクチュエータに比して大きな比
率を占めることは容易に理解され、本発明はこのような
事態に対処するために、現代制御における外乱推定系を
動き推定系と別個に独立させ両系統に対してそれぞれ最
適なゲインを実験的に与えて高密度記録を可能とした。
実際上、本発明において、2000tpi以上そして5
5Kbpi以上の高密度記録を達成することができた。
【0030】本発明はさらに、装置の薄型を図るために
前述した如くスピンドルモータを薄型軸受によって支持
している。そして、このような薄型化によるスピンドル
モータの回転寿命の減少を補償するために、本発明に係
るディスクコントローラ回路はオートスタンバイモード
を含むことを特徴とする。このオートスタンバイモード
によれば、磁気ディスク装置はホストコンピュータから
のリードライトコマンドが所定時間以上継続して出力さ
れない場合に自動的に装置をスタンバイモードとするこ
とができ、この時スピンドルモータは休止状態となる。
従って、実際のパーソナルコンピュータの使用実態から
明らかなように、ハードディスク装置の使用頻度はコン
ピュータの使用時間中のほんの一部であることから、こ
のようなスタンバイモードを採用することによって前記
薄型軸受によるスピンドルモータの寿命低下を十分に補
償してより実用的な薄型装置を提供することができた。
【0031】本発明においてディスクエンクロージャの
外部接続用コネクタはハウジングの長手方向の端面に設
けられており、さらに詳細に説明するならば、リードラ
イトヘッドアクチュエータの設けられている側でありか
つアクチュエータの存在しない半面の端面にこれを設け
ることにより、全体の構成を著しく小型化し、前述した
96mm×70mmのサイズを提供することができた。
また、このような端面コネクタは本発明のようにディス
クエンクロージャがディスクコントローラ回路と独立し
て分離可能な装置においては特に有用であり、ホストコ
ンピュータのディスクエンクロージャ挿入孔の奥に配置
されたディスクコントローラ回路にそのままコネクタ接
続することができるという利点がある。
【0032】前記ディスクエンクロージャの奥部に設け
られたディスクコントローラ回路はその幅及び厚みを本
発明におけるディスクエンクロージャと同等にすること
がブック型あるいはノート型コンピュータ内への極めて
効率の良い配置に有用である。 本発明のディスクエン
クロージャはホストコンピュータに装着するために特別
に設計されたディスクエンクロージャフレームと協力す
ることが好適であり、またこのディスクエンクロージャ
フレームにはディスクエンクロージャがコンピュータに
装着されたときにこれをロックするロック機構及び排出
するためのエジェクタ機構を設けることがさらに好適で
ある。
【0033】前記ハウジングの端面に設けられたコネク
タは実際上ディスクエンクロージャをコンピュータに装
着したときの機械的な保持強度を保つためにも有用であ
り、このためにホストコンピュータ側のコネクタはディ
スクエンクロージャの位置決め作用も同時に果してい
る。そして、エジェクタ機構はこのコネクタの両端部に
おいてディスクエンクロージャの端面を排出側に押し出
す一対の排出子を設けることが好適である。
【0034】さらに、本発明に係るディスクエンクロー
ジャは一般の使用者が安心して持ち運べるように、外部
からの電磁ノイズあるいは静電ノイズがエンクロージャ
内の電気素子を破壊しないよう、駆動系のアース端子と
信号系のアース端子とを別個に電気的に非導通状態で保
有している。すなわち、前述したコネクタの配列中には
2個の電気的に独立したアース端子が設けられており、
それぞれが別個にディスクエンクロージャ内の駆動系ア
ース端子そして信号系アース端子に接続されている。
【0035】
【作用】従って、本発明によれば、磁気ディスクアセン
ブリ装置が著しく小型化され、また従来の標準3.5イ
ンチ規格装置に対してもその幅方向に対してコネクタを
含めた長さの組込みを可能とし、あるいは従来における
薄型3.5インチ規格の横幅と同じ長さのディスク装置
を提供することができる。
【0036】そして、本発明によればディスクアセンブ
リはコンピュータから容易に取り外してデータを持ち運
ぶことが可能となり、ディスクエンクロージャ自体の形
状も外形がフラットな薄型装置であるため、従来におけ
るフロッピィディスクと同等の扱いができるという利点
がある。
【0037】
【実施例】以下図面に基づいて本発明の好適な実施例を
説明する。
【0038】図1には本発明に係るディスクエンクロー
ジャの好適な実施例の要部断面が示され、また図2には
このディスクエンクロージャのコネクタ側の端面形状が
示されている。さらに、図3には本実施例のハウジング
カバーを取り外した状態のディスクエンクロージャ内部
構造が示されている。また、本実施例におけるハウジン
グベースが図4、図5及び図6にそれぞれ、内側平面、
断面そして外側平面図として示されている。同様に、図
7、図8そして図9には本実施例におけるハウジングカ
バーの外側平面、断面そして内側平面図が示されてい
る。図において、ディスクエンクロージャ10はハウジ
ング11の内部に各部が内蔵された気密エンクロージャ
構造を有しており、前記ハウジング11はハウジングベ
ース12とハウジングカバー13を含み、両者間にはパ
ッキン14が介装され、内部を気密室としている。
【0039】前記ハウジングベース12及びハウジング
カバー13はアルミダイキャストから形成されており、
各ベース12及びカバー13の表面には20μm程度の
厚さを有する電着塗装が施され、外面の装飾、電気的絶
縁そして内面におけるダイキャスト細孔からのガス侵出
を防いでいる。図から明らかなように、本発明における
ハウジングベース12及びハウジングカバー13はその
外面がフラットに形成されており、さらに必要に応じて
端面を符号12a、13aで示すように面取りすること
により使用者が持ち運ぶときにポケット等に挿入し易い
形状を有する。このアルミ金属製ハウジングによれば、
外部からディスクエンクロージャ10内に電磁ノイズあ
るいは静電ノイズが侵入することを確実に防止すること
が可能である。
【0040】前記パッキン14は両ベース12及びカバ
ー13の結合面に設けられ、実際上いずれかの接合面に
パッキン14が予め接着され、両ベース12、カバー1
3を止めネジ15によってネジ締め固定するときに内部
の気密室をしっかりとシールすることができる。パッキ
ン14としては例えばフッソ系ゴムが好適である。
【0041】図4に示されるように、ハウジングベース
12のカバー13との接合部には補強リブ12b及び押
えチューブ12cが複数箇所に設けられており、一方図
9で示すハウジングカバー13のベース12との接合面
には同様に補強リブ13b及び押さえピン13cが複数
箇所設けられており、これらの両押さえ部12b、12
c、13b、13cを互いに押し当てた状態でベース1
2とカバー13を組み合せることにより、外部からディ
スクエンクロージャ10に大きな捩り力が加わったよう
な場合においても、ディスクエンクロージャ10はこれ
に対接して十分な強度を保つことが可能である。
【0042】本発明において、このディスクエンクロー
ジャは小型薄型形状を有しており、実際上その長さ方向
には約96mm、幅方向には約70mmそして厚み方向
には約8.5mmの寸法が与えられている。従って、こ
のような薄型化されたフラットなディスクエンクロージ
ャにより取扱いが容易で携帯性に優れたディスクエンク
ロージャを提供することが可能となり、さらにこれをコ
ンピュータに対して任意に着脱できるので、必要なデー
タあるいはコンピュータプログラムを複数のコンピュー
タに対して互いに容易に互換させることが可能となる。
【0043】本発明におけるディスクエンクロージャ1
0の内部構造を以下に説明する。
【0044】ディスクエンクロージャ10内には2.5
インチ規格すなわち実施例において65mm外径の磁気
ディスク16が内蔵されており、この磁気ディスク16
はその内径が20mmそして0.889mmの厚みを有
する。周知のように、硬質処理を施したアルミ板もしく
はガラス板からなる磁気ディスク16の両面には磁気記
録層が設けられており、本発明においてこの1枚磁気デ
ィスク16の両面にそれぞれ2000tpi以上そして
55Kbpi以上の記録密度で高密度記録が行われ、こ
の結果、1枚ディスクでありながら、43メガバイトの
フォーマット記憶容量を達成している。
【0045】前記磁気ディスク16を高速回転駆動する
ためにディスクエンクロージャ10内にはスピンドルモ
ータ17が収納されており、このスピンドルモータ17
はディスクエンクロージャ10から着脱可能なモータア
センブリを形成しており、スピンドルモータベース18
がその外周をハウジングベース12に対して止めネジ1
9でネジ止め固定されており、またその内周がロータの
軸受部を形成している。図1から明らかなようにロータ
20は2個のベアリング21、22によって前記スピン
ドルモータベース18に回転自在に軸支されている。本
発明において、このスピンドルモータ17の軸受高さは
ディスクエンクロージャ10の厚みを決めるための制約
条件であり、本発明においては、このベアリング21、
22の高さをできるだけ小さくし、前述した8.5mm
厚みのディスクエンクロージャ10を可能としている。
このベアリングの小型化は反面スピンドルモータ17の
寿命低下を生じさせるが、本発明においてこれは致命的
ではなく、また実施例によれば、この寿命低下に対して
はオートスタンバイモードの設定によって全体的な磁気
ディスクアセンブリ装置の寿命が低下しない補償を行っ
ている。前記スピンドルモータベース18の軸受部18
aの外周にはステータコイル23が固定されており、一
方ロータ20の外周フランジ20aの内周には前記ステ
ータコイル23と対向して近接した位置にロータ磁石2
4が固定されている。従って、ステータコイル23に所
定のタイミングで励磁電流を供給すれば、ロータ磁石2
4との協働作用により、ロータ20を回転駆動すること
ができ、実施例において前記ステータコイル23はU、
V及びWの3相コイルからなる。また、スピンドルモー
タ17の回転制御はステータコイルに回転により生ずる
逆起電力信号を検出し、基準周波数信号との比較に基づ
いて行われ、これによって磁気ディスク16の回転速度
及び回転位相の制御がディスクコントローラ回路に設け
られているスピンドルモータコントローラのサーボ制御
により実行されている。
【0046】前記ロータ20のフランジ20aにはディ
スクスペーサ25を介して前記磁気ディスク16が位置
決めされ、この磁気ディスク16をロータ20にディス
ク止めネジ26でしっかりと固定されたディスククラン
パ27が緊締固定している。ディスクスペーサ25は磁
気ディスク16の高さ調整を可能とし、またディスクク
ランパ27は実施例においてアルミ製の皿形状の部材か
らなる。
【0047】図10にはスピンドルモータ17をハウジ
ング11から取り外しかつディスククランパ28を緩め
て磁気ディスク16をロータ20から取り外した平面図
が示されている。図から明らかなように、このスピンド
ルモータ17は3個の止め穴18b、18c、18dに
てハウジングベース12にしっかりと固定保持されてい
る。また、スピンドルモータベース18には前記UVW
ステータコイルへそれぞれ励磁電流を供給するためのリ
ード線28を導く溝18eが設けられ、さらに後述する
下側リードライトヘッドが衝突することを避けるための
逃げ溝18fを有する。
【0048】ディスクエンクロージャ10内部にはさら
に前記ハードディスク16の両面からデータをリードラ
イトするためのリードライトヘッドそしてこのリードラ
イトヘッドを磁気ディスク16の径方向に移送して所定
トラックでトラック追従制御を行うためのリードライト
ヘッドアクチュエータが設けられており、本発明におい
てこのアクチュエータはボイスコイルモータ(VCM)
を有する。
【0049】図11、12には完成上ヘッドブロックが
示されており、同様に下ヘッドアセンブリもこれと類似
した構造を有しその説明は省略する。
【0050】図11、12において、完成上ヘッドアセ
ンブリ29は金属製薄板弾性板からなるサスペンション
30の先端に支持されたスライダ31を有し、このスラ
イダ31には周知の如くリードライトギャップが設けら
れており、リードライトワイヤ32によって後述するリ
ードライトアンプ回路基板と接続されている。前記サス
ペンション30の他端には固定ブッシュ33が圧入され
ており、後述するVCMのアーム体とサスペンション3
0とがこの固定ブッシュ33によってしっかりと固定さ
れる。
【0051】図1、3において、リードライトヘッドア
クチュエータ34は下ヨーク35にアセンブリされてお
り、アクチュエータ34をアセンブリごとハウジングベ
ース12から取り外すことができあるいは単独で組み立
てた後にハウジングベース12に組み込むことができ
る。図13にはVCMモータ34が取り出して示され、
またそのコイル側から見た端面が図14に示されてい
る。
【0052】下ヨーク35は透磁率の大きな例えば鉄板
等からなり、実施例においてほぼ扇形状を有し、その要
の位置にVCM回転軸36がしっかりと固定保持されて
いる。このVCM回転軸36には2個のベアリング3
7、38を介して軸受外輪39が回転自在に軸支されて
おり、この軸受外輪39の外周にアーム体40が接着等
によってしっかりと固定保持されている。このアーム体
40はアルミダイキャストから構成されており、そのサ
スペンション支持穴40aに前述した固定ブッシュ33
を圧入することによってVCMとヘッドアセンブリ29
とがしっかりと組み合わされ、この結合構造は完成下ヘ
ッドアセンブリ46に対しても同様である。
【0053】前記アーム体40は本発明においてできる
だけ小型軽量化し、これによってリードライトヘッドア
クチュエータ34の質量及び慣性を著しく低減し、また
この結果回転支持部の厚みも減らすことができ、前述し
たディスクエンクロージャ10の厚みを8.5mm以下
にすることが可能となった。
【0054】実際上、アーム体40はできるだけその外
形を小さくし、さらにコイル枠47にて一体固定するV
CMコイル48もできるだけ小型に構成している。VC
Mコイル48は図13に詳細に示されるようなほぼ台形
状からなり、コイル枠47はこのVCMコイル48と前
記アーム体40とを一体にアウター成形しており、その
厚みも前記ディスクエンクロージャ10の厚み制約に対
応するようできるだけ薄く成形されている。VCMコイ
ル48の下側には、図1から明らかなように前記VCM
下ヨーク35の上にVCM磁石49が固定されており、
このVCM磁石49は図13の破線で示されるようにV
CMコイル48の回動軌跡に沿ったほぼ扇形からなり、
その厚み方向に半分ずつ反対方向に着磁されている。従
って、VCMコイル48の両側辺に対して異極性を与
え、同一方向の駆動力が生じることとなる。
【0055】VCMコイル48の上方にはVCM上ヨー
ク50が設けられており、この上ヨーク50は図14に
詳細に示されるようにその両端が支持脚51、52によ
ってVCM下ヨーク35に圧入固定され、この結果両ヨ
ーク35、50間の間隔は支持脚51、52によって正
確に定められる。図14に示されるように、一方の支持
脚52の周囲には弾性ゴムからなるストッパ53が装着
されており、リードライトヘッドが磁気ディスク16の
外周側一杯に振れたときにコイル枠47の受け部47a
と圧接して、VCMコイルあるいはヘッドに破壊的な衝
撃を与えないよう考慮されている。
【0056】また、実施例において、リードライトヘッ
ドはコンタクトスタートストップ(CSS)方式が採用
されており、装置の停止時、スタンバイ時等においては
リードライトヘッドが磁気ディスク16の内周非記録領
域で磁気ディスク16と接触した状態で保持される。こ
のために、コイル枠47の尾端にはロックピン54が前
述したアウター成形時に一体成形されており、一方VC
M下ヨーク35の尾端にはロック磁石55が固定されて
いる。このロック磁石55はその周囲を弾性を有した樹
脂56にて被覆し(図13)、前記停止時、スタンバイ
時にVCM駆動力によってヘッドが図3のようにディス
ク内周に移動するとロックピン54がロック磁石55に
吸引されてその位置を保持することとなる。
【0057】勿論、このような磁気吸引ロック方式によ
れば、ロック解除のために装置の起動時には多少VCM
に大きな駆動力を供給しなければならないが、全体的に
は前述したオートスタンバイモードを用いることによっ
て著しく大きな省電効果を得ることができる。
【0058】本発明において、ディスクエンクロージャ
10内にはさらにリードライトアンプ回路基板が内蔵さ
れており、図3にはFPC(フレキシブルプリントサー
キット)からなるリードライトアンプ回路基板60が示
されている。図15には本実施例におけるFPCリード
ライトアンプ回路基板60の展開図が示されており、図
には詳細に示していないが、アルミ薄板からなる支持薄
板にこのFPC基板60を接着固定し、この支持薄板を
ハウジングベース12に固定することによってFPC基
板60をしっかりとハウジング11内に固定保持してい
る。図3の符号61で示した立上げ壁がこの支持薄板の
一部を示しており、FPC基板60を接着した後に立上
げ壁が折り曲げられ、VCM及びヘッドへの駆動系及び
信号系の伝達が行われる。図15において、リード部6
0aがVCM及びヘッドへの駆動系及び信号系の伝達F
PCであり、一方リード部60bが前記UVW3相スピ
ンドルモータへの駆動系の伝達路を構成している。また
FPC基板60の端部にあるコネクタ部60cが図3の
如く折り曲げられて内側コネクタ62に結線されてい
る。前記リード部60aは比較的長いリード長を有して
おり、これを図3の如く自由に弛ませることによって、
この変形付勢力がVCMに大きな付勢力を与えないよう
考慮されている。しかしながら、このような考慮をした
としても、FPCリード部60aの付勢力はリードライ
トヘッドアクチュエータの回転角度によって変動し、外
乱としてVCMに与えられる。この外乱を除去するため
の構成は後述するディスクコントローラ回路のVCMコ
ントローラにおいて詳細に説明する。
【0059】本発明におけるディスクエンクロージャ1
0は単独で使用者が持ち運べるためその携帯時あるいは
不用意にノイズ源の近傍においた時外部から電磁ノイズ
あるいは静電ノイズが侵入してそのサージ電圧によって
内部の電気回路が破壊される恐れがあり、このために本
発明においては、スピンドルモータ及びVCM等の駆動
系とリードライトヘッドの信号系とは別個に互いに独立
して絶縁されたアース系を構成している。図15におい
て、駆動系アースは符号63で示され、アース端子63
aによって内部コネクタ62に導かれる。一方、信号系
アースは符号64で示されており、これが外部に対して
は端子64aから内部コネクタ62に導かれる。
【0060】本実施例において、図8から明らかなよう
に、ハウジングカバー13の一部にはディスクエンクロ
ージャ10内部が呼吸可能となるように、細孔13dが
設けられ、また、この細孔13dと対応するハウジング
カバー13の内側には内部に乾燥剤41が封入されたフ
ィルタ42が設けられ、ディスクエンクロージャ内部は
呼吸するときに外部からの塵埃の侵入を防ぎ、また同時
に外部空気を除湿してエンクロージャ内部に取り込むこ
とができる。
【0061】以上のようにして、磁気ディスク16、ス
ピンドルモータ17、リードライトヘッドアクチュエー
タ34そしてリードライトアンプ基板60がハウジング
11内に気密に内蔵されており、このディスクエンクロ
ージャ10と外部のディスクコントローラ回路との接続
は前記気密に接続された外部コネクタ65によって外部
に導かれる。この外部コネクタ65は20ピン端子を有
し、図2に示されるように2本の止めネジ66によって
実施例におけるハウジングベース12にしっかりと固定
されている。そして、このコネクタ65の受け穴65a
内壁がディスクコントローラ回路とのガイド部を形成し
ている。
【0062】図16にはディスクエンクロージャ10の
コネクタ部の断面が示され、さらに外部コネクタ65に
ディスクコントローラ回路のコネクタ67が結合した状
態を示している。
【0063】前述したように、リードライトアンプ回路
基板60は支持薄板61に接着されてハウジングベース
12に固定され、そのコネクタ部60cは内部コネクタ
62の端子に半田付け固定されている。この内部コネク
タ62はハウジングベース12に装着されているが、ハ
ウジングベース12との間そして各コネクタ孔が隙間を
もっているために、それ自体ディスクエンクロージャ1
0を気密に保持することができず、このために、ハウジ
ングベース12はその端面にコネクタ受け部12dを有
しており、ここに外部コネクタ65が装着される。外部
コネクタ65は各端子がインサート成形されており、そ
れ自体腔孔を有しておらず、この外部コネクタ65をパ
ッキン68を介してハウジングベース12に固定するこ
とによってコネクタ部の気密保持を行うことができる。
前記外部コネクタ65の端子は両側に突出しており、内
側は前記内部コネクタ62と電気的に接触し、外部の端
子はディスクコントローラ回路のコネクタ67と電気的
に接触する。以上のようにして、本発明によれば、ディ
スクエンクロージャ10の長手方向端面にコネクタ65
が設けられることとなり、これによって外部のディスク
コントローラ回路との電気的な接続を極めて容易に行う
ことが可能となる。以上の説明から本発明に係るディス
クエンクロージャ10の構成が明らかであるが、以下に
このディスクエンクロージャ10をコンピュータに着脱
自在に挿入するためのディスクエンクロージャフレーム
の好適な実施例を図17、18、19に基づいて説明す
る。
【0064】詳細には図示していないブック型あるいは
ノート型コンピュータの内部には基板75が設けられて
おり、実施例において、この基板75にディスクエンク
ロージャフレーム76がその固定部76a、76bによ
ってしっかりとネジ止め固定されている。このフレーム
76は図19の鎖線で示されるようにディスクエンクロ
ージャ10を着脱するためのガイドレールを構成してお
り、またその内部にディスクエンクロージャ10のロッ
ク機構そしてエジェクタ機構が組み込まれている。フレ
ーム76の詳細な構造を説明する前にフレーム76の奥
部に設けられているディスクコントローラ回路77を説
明する。このディスクコントローラ回路77は基板78
を含み、前記基板75に対してスペーサ79を介して止
めネジ80でしっかりと固定保持され、またディスクコ
ントローラ回路のインターフェースコネクタ81が基板
75に設けられているインターフェースコネクタ82と
電気的に接続される。この基板78は前記ディスクエン
クロージャ10とほぼ同一幅でかつ回路を搭載した状態
でディスクエンクロージャ10とほぼ同等の厚さを有す
る。従って、本発明によれば、コンピュータ内にはディ
スクエンクロージャ10の奥部に回路が連続して収納さ
れることとなり、スペースの利用効率を改善することが
可能である。また、このような直列接続型によれば、デ
ィスクエンクロージャ10の長手方向端面に設けられた
コネクタを利用してディスクエンクロージャ10とディ
スクコントローラ回路77側のコネクタ67とをディス
クエンクロージャ10の挿入時に直接結合することが可
能となり、前述した図16に示した接続作用が極めて容
易に行えるという利点がある。実施例においては、ディ
スクコントローラ回路77に外部からノイズが混入する
ことを防ぐため基板78の周囲は導電薄膜からなるシー
ルド板83によってカバーされている。実施例におい
て、このシールド板83はその一部が折り曲げられ、実
施例においては、この折曲げ部83a、83bが前記止
めネジ80によってスペーサ79に前記基板78と同時
にネジ止め固定される。
【0065】前記フレーム76に植立固定されたエジェ
クタ軸84にはエジェクタレバー85が回動自在に軸支
されており、このエジェクタレバー85の先端に設けら
れた支持ピン86にはエジェクタ板87がその長溝87
aによって揺動支持されている。エジェクタ板87の背
面にはディスクエンクロージャ10を排出するための一
対の排出子88、89が立上げ壁として設けられてお
り、実施例において、この一対の排出子88、89は前
記ディスクエンクロージャ10の外部コネクタ65の両
端部と係合する構造を有する。従って、この排出子8
8、89によってディスクエンクロージャ10のコネク
タ65両端を押し出すことにより、ディスクエンクロー
ジャ10のコネクタ65とディスクコントローラ回路の
コネクタ67とを無理なく引き外すことが可能となる。
【0066】前記エジェクタレバー85を外部から操作
するために、このエジェクタレバー85の他端にはピン
90が設けられており、このピン90によって操作レバ
ー91が前記エジェクタレバー85と連動し操作レバー
91の先端すなわちコンピュータの外部に突出した操作
ノブ92を使用者がはじめ矢印D方向、次いで矢印A方
向に押し込むことにより、エジェクタ板は矢印B方向へ
移動し、一対の排出子88、89によってディスクエン
クロージャ10を容易にコンピュータから外部に排出す
ることができる。
【0067】前記操作レバー91そして操作ノブ92は
本実施例においてディスクエンクロージャ10の装着位
置へのロック機構も兼ねている。すなわち、実施例にお
いて、操作ノブ92はその一端にラッチ92aを有して
おり、またフレーム76に一端が固定された付勢バネ9
3によって常時矢印C方向の付勢力を受けており、この
結果、ディスクエンクロージャ10がコンピュータに挿
入されてディスクコントローラ回路77と電気的な接続
が行われた状態で前記操作ノブ92のラッチ92aはバ
ネ93に押されてディスクエンクロージャ10の前面を
ラッチし、これによって通常の使用時にディスクエンク
ロージャ10がコンピュータから外れることを確実に防
止している。
【0068】図20はディスクエンクロージャフレーム
76にディスクエンクロージャ10を挿入する状態を示
し、このときディスクエンクロージャ10はその先端に
よって操作ノブ92を矢印Dのように押し退け、フレー
ム76内に挿入される。前記操作ノブ92の前面に設け
られている傾斜部92bは前記ディスクエンクロージャ
10によって押し除けられるために有用である。
【0069】ディスクエンクロージャ10の操作レバー
91側のガイドはフレーム76から立下っている破線で
示されたガイドレール94により行われており、その端
面に設けられている外部コネクタ65が前記ディスクコ
ントローラ回路側のコネクタ67と結合する。この接続
時にディスクエンクロージャ10の位置を正しく位置決
めするために、前述したように外部コネクタ65の内壁
が位置決め部として用いられ、これに図16で示される
ようにコネクタ67の先端が入り込むことによってディ
スクエンクロージャ10は正しく位置決めされた状態で
フレーム76に装着されることとなる。図21はこの装
着状態を示し、ラッチ92aによってディスクエンクロ
ージャ10は最早コンピュータから外れることはない。
【0070】図22はディスクエンクロージャ10の排
出作用を示しており、使用者は操作ノブ92を矢印D側
に移動させてラッチ92aとディスクエンクロージャ1
0との係合を解除し、この状態で操作ノブ92をコンピ
ュータの内側に向って矢印Aのように押し込む。この結
果、エジェクタレバー85及びエジェクタ板87は矢印
Bのように移動し、前述した一対の排出子88、89が
ディスクエンクロージャ10の外部コネクタ65両端部
を均等に押し出し、コネクタの結合状態を速かにかつ円
滑に外しながらディスクエンクロージャ10をコンピュ
ータから外部に排出することができる。
【0071】以上のようにして、本発明に係るディスク
エンクロージャ10はコンピュータから着脱自在に取り
出され、使用者は記憶されたデータを任意に持ち運ぶこ
とが可能となる。
【0072】前述したように、本発明のディスクエンク
ロージャは従来にない極めて小型薄型化された構造を有
するが、このために、本発明によれば、スピンドルモー
タ及びリードライトヘッドアクチュエータを小型薄型化
としており、これに対処するために前記ディスクコント
ローラ回路77にはそれぞれ本発明のディスクエンクロ
ージャに好適な回路構成が組み込まれている。
【0073】まず、本ディスクコントローラ回路はその
内部にオートスタンバイモードを含み、この結果、実施
例においてはホストコンピュータからリードライトコマ
ンドが送られない状態が継続して所定時間後、例えば6
0秒経過したときには自動的にスタンバイモードとな
り、これによってスピンドルモータの回転を停止し、モ
ータ寿命が短くても実際のディスクエンクロージャの耐
用時間を十分に補償することが可能となる。
【0074】また、このスタンバイモードの使用によっ
て装置の電流消費も著しく低減することができ、例えば
本実施例においてスピンドルモータを停止するスタンバ
イモードにすれば通常のリードライトモードの25分の
1の電力消費となり、極めて優れた省電効果を発揮する
ことができる。
【0075】勿論、本発明においてディスクコントロー
ラ回路77は前記オートスタンバイモードを設定するか
否かをホストコンピュータからの指示によって選択可能
であり、ホストコンピュータの内容によっては前記スタ
ンバイモードを選択しないようにすることも可能であ
る。
【0076】実施例において、このようなモード設定は
8種類のモードを有しており、1.アイドルモード:常
時リードライトコマンドを待つモード。
【0077】2.スタンバイ1モード:このコマンド入
力後直ちにリードライトヘッドをディスク内側へロック
してVCMモータを遮断しスピンドルモータのみを回転
継続する。
【0078】3.スタンバイモード2:このコマンドに
よって、前記スタンバイモード1に加えてスピンドルモ
ータも停止する。
【0079】4.スリープモード:コマンド受付けのみ
を残し他の全ての電源を遮断する。
【0080】5.アイドル/オートスタンバイモード
1:一旦アイドルモードとし、次のコマンドが来た後に
所定時間後スタンバイモード1に切り替る。
【0081】6.アイドル/オートスタンバイモード
2:一旦アイドルモードにし、コマンドが来た後にオー
トスタンバイモード2に移る。
【0082】7.スタンバイモード1/オートスタンバ
イモード1:このコマンドによって一旦スタンバイモー
ド1が働き、以降のコマンド印加から所定時間経過によ
ってスタンバイモード1が働く。
【0083】8.スタンバイモード2/オートスタンバ
イモード2:このコマンドによって直ちにスタンバイモ
ード2が実行され、その後のコマンドの来ない時間によ
りオートスタンバイモード2が実行される。
【0084】以上のようにして、本発明によれば、スピ
ンドルモータの寿命が短くとも全体としてディスクエン
クロージャの使用時間を十分に長く設定することがで
き、また良好な省電作用を得ることができる。
【0085】次に、本発明によるVCMモータ小型化に
対処するためのVCMコントローラの構造及び作用を説
明する。
【0086】本発明におけるVCMコントローラのブロ
ック線図は図23に示され、状態推定系を用いた制御に
より迅速な応答制御が行われる。
【0087】そして、本発明において特徴的なことは、
前記状態推定系が動き推定系と外乱推定系に分離されて
いることであり、これによって本発明が小型VCMを用
いたときに外乱の影響が比率的に高まることを確実に補
償することが可能となる。
【0088】図23において、回路ブロック100は本
発明におけるディスクエンクロージャのVCMを等価回
路に表しており、零次ホールド回路101から入力され
た励磁電流は電流/トルク変換器102によってトルク
定数Kが掛けられ、トルク信号としてVCMに供給され
る。この信号は等価回路103、104、105を介し
てそれぞれ加速度、速度そして位置変位に変換されて再
び出力側の零次ホールド回路106からリードライトヘ
ッドアクチュエータの変位信号として出力される。リー
ドライトヘッドアクチュエータには外乱が加わり、これ
らの外乱は実施例の回路ブロック100において回転軸
受の摩擦107、位置変位108及びFPCリード部6
0aの付勢力109として示され、これら3種類で代表
される外乱がリードライトヘッドアクチュエータに加わ
っていることが理解される。
【0089】本発明においては、このような実際のリー
ドライトヘッドアクチュエータに加わる入力と出力(リ
ードライトヘッドの変位)を検出すると共にこのような
リードライトヘッドアクチュエータの動きを推定した動
き推定系110と外乱推定系120とをそれぞれ別個に
設けたことを特徴とする。
【0090】これらの動き推定系110及び外乱推定系
120はそれぞれ動きに対しては例えば一旦トラックが
選択された後には正しいトラック追従作用が行われると
の前提で回路が理想的に構成されており同様に外乱推定
系においては外乱がない状態でのヘッドの動きが理想的
に模擬される。従って、これら両動き推定系110及び
外乱推定系120の出力を実際の前述したVCM等価回
路100の変位出力と比較すれば、動き補償及び外乱補
償を行うに必要な修正値を得ることが可能となり、これ
を計算回路130によって次のセグメントの指令値に対
して反映させることができる。
【0091】まず、動き推定系110は前記ブロック1
00における実際のVCMと等価な回路111、11
2、113、114を有する。
【0092】この動き推定系において重要なことは、実
際のVCM等価回路100において存在した外部からの
変位例えば108が存在しないことである。
【0093】本発明において、前記VCM等価回路10
0から零次ホールド回路106を介して出力された変位
信号はバーストデコーダ141を介して動き推定系11
0の理想的な出力と比較され、その結果がフィードバッ
クゲイン115及び116を与えられてそれぞれ前記理
想ブロックにフィードバックされる。従って、動き推定
系110からは理想的な状態と実際の状態との差が出力
されることとなり、実施例においてはこれらの動き修正
値はバッファ117から位置推定値として出力され、同
様にバッファ118から速度推定値として出力される。
【0094】本発明において特徴的なことは、前記動き
推定系と別個に外乱推定系120が独立して設けられて
いることであり、このように外乱推定系120のみを単
独で設けたことによって、前述したようにVCMを低質
量低慣性とした場合に外乱の影響比率が大きくともこれ
を確実に補償することが可能となる。
【0095】図23において、121、122、12
3、124で示したブロックはVCMと等価であり、外
乱である107、109はこれらに存在することがない
ので理想的な外乱のない状態の変位を得ることができ
る。
【0096】前記動き推定系110と同様に、バースト
デコーダ141の出力と、外乱推定系の理想的な出力と
の比較の結果はゲイン125または126が掛けられて
フィードバックされる。
【0097】そして、実施例によればこのときの理想的
状態と外乱がある状態との変位の差が変換器127及び
バッファ128を通って外乱推定値として出力される。
【0098】なお、実施例においては、外乱推定系には
実際のVCMの等価回路100に与えると同様の指令値
142が供給されているが、動き推定系110に対して
はこの指令値142から後述するように外乱の影響を除
去した指令値143が供給されている。
【0099】前述した両推定系110、120から得ら
れた各推定値は計算回路130によって次のセグメント
の指令値に対して反映させることができる。
【0100】図において計算回路はまず前記位置推定値
が位置目標値と差算され、これにゲイン144が加えら
れ、等価的に速度に変換されてさらにこの出力が速度推
定値と比較される。そしてこのエラー信号はDA変換等
のゲイン145が加えられた後、等価的に加速度に変換
されリミッタ146を通ってさらに前記外乱推定値の補
償が与えられ、さらにリミッタ147を通って指令値1
42として出力される。
【0101】前記動き指令値143はさらに外乱が取り
除かれた状態で出力される。
【0102】以上のように、本発明におけるVCM制御
は動き推定系と外乱推定系の両者を別個に設けた現代制
御により行われるので、VCMが軽量かつ低慣性であっ
ても、十分に外乱補償を行うことができ、これによって
ディスクエンクロージャの小型化及び薄型化を図ること
が可能となる。
【0103】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
小型薄型のディスクエンクロージャを用いて磁気ディス
クアセンブリ装置を構成したので、ブック型あるいはノ
ート型コンピュータ等に最適な持ち運びの容易なかつ取
扱い易い標準的なディスクエンクロージャを提供するこ
とができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る磁気ディスクアセンブリ装置の好
適な実施例を示すディスクエンクロージャの要部断面
図。
【図2】本実施例におけるディスクエンクロージャのコ
ネクタ側断面図。
【図3】本実施例におけるディスクエンクロージャのカ
バーを取り外した状態のディスクエンクロージャ内部構
造を示す平面図。
【図4】本実施例におけるハウジングベースの内側を示
す平面図。
【図5】本実施例におけるハウジングベースの要部断面
図。
【図6】本実施例におけるハウジングベースの外面を示
す平面図。
【図7】本実施例におけるハウジングカバーの外面を示
す平面図。
【図8】本実施例におけるハウジングカバーの要部断面
図。
【図9】本実施例におけるハウジングカバーの内面を示
す平面図。
【図10】本実施例におけるスピンドルモータのクラン
パを取り外した平面図。
【図11】本発明における完成上ヘッドアセンブリの平
面図。
【図12】図11に示したヘッドアセンブリの正面図。
【図13】本実施例におけるVCMアセンブリの平面
図。
【図14】図13に示したVCMアセンブリの尾端側か
ら見た側面図。
【図15】本実施例におけるディスクエンクロージャ内
に装着されるリードライトヘッドアンプ回路基板の展開
した状態を示す平面図。
【図16】本実施例におけるディスクエンクロージャの
コネクタ部の要部を示す断面図。
【図17】本実施例におけるディスクエンクロージャが
装着されるホストコンピュータ側のディスクコントロー
ラ回路及びディスクエンクロージャが着脱自在に装着さ
れるディスクエンクロージュフレームの平面図。
【図18】図17の要部断面図。
【図19】図17におけるディスクエンクロージャフレ
ームの開口側から見た側面図。
【図20】本実施例においてディスクエンクロージャを
フレームに挿入する状態を示す説明図。
【図21】本実施例においてディスクエンクロージャが
フレームにロックされた状態を示す説明図。
【図22】本実施例においてディスクエンクロージャが
フレームからエジェクトされる状態を示す説明図。
【図23】本実施例におけるディスクコントローラ回路
のVCMコントローラを示す回路図。
【符号の説明】
10 ディスクエンクロージャ 11 ハウジング 12 ハウジングベース 13 ハウジングカバー 14 パッキン 16 磁気ディスク 17 スピンドルモータ 34 リードライトヘッドアクチュエータ 48 VCMコイル 49 VCM磁石 54 ロックピン 55 ロック磁石 60 リードライトアンプ回路基板 63 駆動系アース 64 信号系アース 65 外部コネクタ 67 回路側コネクタ 76 ディスクエンクロージャフレーム 85 エジェクタレバー 87 エジェクタ板 88、89 排出子 91 操作レバー 92 操作ノブ 93 付勢ばね 100 VCM等価回路 110 動き推定系 120 外乱推定系

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホストコンピュータに組み込まれ、磁気
    ディスクのリードライトを制御するディスクコントロー
    ラ回路と、前記ディスクコントローラ回路とは電気的に
    接続可能でありかつホストコンピュータから着脱自在に
    取り外すことができ、その内部に記録情報を磁気的にリ
    ードライト可能な磁気ディスクが内蔵されたディスクエ
    ンクロージャと、を含み、 前記ディスクエンクロージャは、 少なくとも、前記磁気ディスクと、この磁気ディスクを
    高速回転するスピンドルモータと、前記磁気ディスクの
    径方向にリードライトヘッドを移動させて所望のトラッ
    ク位置に静止保持させるリードライトアクチュエータ
    と、リードライトアンプ回路基板と、さらにこれらの各
    構成要素を気密状態で内蔵するハウジングとを含み、 前記磁気ディスクはその両面に磁気記録面を有する外形
    が約65mmの大きさからなり、 前記スピンドルモータは薄型軸受けを有し、 前記リードライトヘッドアクチュエータは低慣性小型ボ
    イスコイルモータを含み、 前記ハウジングは外面がほぼ平坦なハウジングベース
    と、同様に外面がほぼ平坦なハウジングカバーと、両ベ
    ース、カバー間を気密にシールするパッキンとを含み、
    その外形は長さ方向約96mm、幅方向約70mmそし
    て厚み方向が約8.5mmに設定され、 前記ディスクエンクロージャとホストコンピュータ側の
    ディスクコントローラ回路との電気的な接続は前記ハウ
    ジングに気密状態で設けられたコネクタを介して行われ
    ることを特徴とする磁気ディスクアセンブリ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の装置において、 ディスクコントローラ回路はリードライトヘッドアクチ
    ュエータのボイスコイルモータを駆動制御するためのV
    CMコントローラを含み、このVCMコントローラはリ
    ードライトヘッドの動き推定系とリードライトヘッドに
    加わる外乱推定系の2系列の電気的推定系を有すること
    を特徴とする磁気ディスクアセンブリ装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の装置において、 前記ディスクコントローラ回路はスピンドルモータを駆
    動制御するためのスピンドルモータコントローラを有
    し、このスピンドルモータコントローラはホストコンピ
    ュータからのディスクコントロール信号が所定時間供給
    されなかったときに自動的に装置をスタンバイ状態に制
    御するオートスタンバイモードを有することを特徴とす
    る磁気ディスクアセンブリ装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の装置において、 ディスクエンクロージャの外部接続用コネクタはハウジ
    ングの端面でありかつハウジングの長手方向に対しては
    リードライトヘッドアクチュエータ側でありかつハウジ
    ングの幅方向に沿っては前記アクチュエータが配置され
    ていない半面側に設けられていることを特徴とする磁気
    ディスクアセンブリ装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の装置において、 前記ディスクコントローラ回路はホストコンピュータ側
    であってかつ前記ディスクエンクロージャが挿入される
    奥部にディスクエンクロージャの挿入孔とほぼ同一の幅
    及び厚みで設置されていることを特徴とする磁気ディス
    クアセンブリ装置。
  6. 【請求項6】ホストコンピュータに組み込まれ、磁気デ
    ィスクのリードライトを制御するディスクコントローラ
    回路と、前記ディスクコントローラ回路とは電気的に接
    続可能でありかつホストコンピュータから着脱自在に取
    り外すことができ、その内部に記録情報を磁気的にリー
    ドライト可能な磁気ディスクが内蔵されたディスクエン
    クロージャと、ホストコンピュータに組み込まれ前記デ
    ィスクエンクロージャが挿入される開口をもったディス
    クエンクロージャフレームとを含み、 前記ディスクエンクロージャは、 少なくとも、前記磁気ディスクと、この磁気ディスクを
    高速回転するスピンドルモータと、前記磁気ディスクの
    径方向にリードライトヘッドを移動させて所望のトラッ
    ク位置に静止保持させるリードライトアクチュエータ
    と、リードライトアンプ回路基板と、さらにこれらの各
    構成要素を気密状態で内蔵するハウジングとを含み、 前記磁気ディスクはその両面に磁気記録面を有する外形
    が約65mmの大きさからなり、 前記スピンドルモータは薄型軸受けを有し、 前記リードライトヘッドアクチュエータは低慣性小型ボ
    イスコイルモータを含み、 前記ハウジングは外面がほぼ平坦なハウジングベース
    と、同様に外面がほぼ平坦なハウジングカバーと、両ベ
    ース、カバー間を気密にシールするパッキンとを含み、
    その外形は長さ方向約96mm、幅方向約70mmそし
    て厚み方向が約8.5mmに設定され、 前記ディスクエンクロージャとホストコンピュータ側の
    ディスクコントローラ回路との電気的な接続は前記ハウ
    ジングに気密状態で設けられたコネクタを介して行われ
    ることを特徴とする磁気ディスクアセンブリ装置。
  7. 【請求項7】 請求項7記載の装置において、前記ディ
    スクエンクロージャフレームはディスクエンクロージャ
    をフレームに保持するためのロック機構及びディスクエ
    ンクロージャをフレームから排出するためのエジェクタ
    機構を有する。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の装置において、 前記エジェクタ機構はディスクエンクロージャのコネク
    タ両側部を押し出す一対の排出子を有することを特徴と
    する磁気ディスクアセンブリ装置。
  9. 【請求項9】 請求項1記載の装置において、 コネクタにはスピンドルモータ及びリードライトヘッド
    アクチュエータの駆動系のアース電位を導く駆動系アー
    ス端子と、リードライトヘッドのアース電位を導く信号
    系アース端子の両者が互いに非導通状態で設けられてお
    り、 一方、ディスクコントローラ回路はディスクエンクロー
    ジャが装着されたときに前記両アース端子を共通アース
    端に接続する回路を有することを特徴とする磁気ディス
    クアセンブリ装置。
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