JPH05126581A - 振動ジヤイロ - Google Patents
振動ジヤイロInfo
- Publication number
- JPH05126581A JPH05126581A JP3286152A JP28615291A JPH05126581A JP H05126581 A JPH05126581 A JP H05126581A JP 3286152 A JP3286152 A JP 3286152A JP 28615291 A JP28615291 A JP 28615291A JP H05126581 A JPH05126581 A JP H05126581A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- vibrator
- magnetic shield
- vibrating body
- vibrating
- magnetic field
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 外部磁界による角速度の検出特性の変化を防
止する。 【構成】 エリンバー形合金よりなる振動体1の側面に
圧電素子2を貼着して振動子3を構成し、この振動子3
を磁気シールドケース7内に収納する。
止する。 【構成】 エリンバー形合金よりなる振動体1の側面に
圧電素子2を貼着して振動子3を構成し、この振動子3
を磁気シールドケース7内に収納する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、エリンバー形合金よ
りなる振動体を用いた振動ジャイロに関し、とくには、
外部磁界による回転角速度の検出特性の変化を有効に防
止するものである。
りなる振動体を用いた振動ジャイロに関し、とくには、
外部磁界による回転角速度の検出特性の変化を有効に防
止するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の振動ジャイロとしては、
図4に例示するものがある。これは、エリンバー形合金
からなり、全体としてほぼ四角柱状をなす振動体1の二
側面1a, 1bに圧電素子2a, 2bを貼着して音片型の振動子
3としたところにおいて、その振動子3を、二本の支持
用線条4a, 4bによって基板5上に支持したものである。
図4に例示するものがある。これは、エリンバー形合金
からなり、全体としてほぼ四角柱状をなす振動体1の二
側面1a, 1bに圧電素子2a, 2bを貼着して音片型の振動子
3としたところにおいて、その振動子3を、二本の支持
用線条4a, 4bによって基板5上に支持したものである。
【0003】なお図中6a〜6dは、それぞれの支持用線条
4a, 4bの脚端に接続したそれぞれの端子を示す。この振
動ジャイロでは、それぞれの圧電素子2a, 2bに駆動用交
流電圧を印加して、振動子3を、図4(b) の上下方向に
屈曲振動させた状態の下で、その振動子3が、振動体軸
線の周りに角速度Ωで回転されると、振動子3はコリオ
リの力の発生によって図の左右方向にも屈曲振動するこ
とになる。そして、この左右方向の振動が発生すると、
圧電素子2a, 2bに発生する電圧に差が生じるので、その
差を求めることによってコリオリの力、ひいては角速度
を検出することができる。
4a, 4bの脚端に接続したそれぞれの端子を示す。この振
動ジャイロでは、それぞれの圧電素子2a, 2bに駆動用交
流電圧を印加して、振動子3を、図4(b) の上下方向に
屈曲振動させた状態の下で、その振動子3が、振動体軸
線の周りに角速度Ωで回転されると、振動子3はコリオ
リの力の発生によって図の左右方向にも屈曲振動するこ
とになる。そして、この左右方向の振動が発生すると、
圧電素子2a, 2bに発生する電圧に差が生じるので、その
差を求めることによってコリオリの力、ひいては角速度
を検出することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
振動ジャイロの振動体1は、Ni−Fe系の強磁性合金であ
るエリンバー形合金にて構成されていることから、その
振動体1の弾性的歪みは、磁気的な伸縮を含んだものと
なる。
振動ジャイロの振動体1は、Ni−Fe系の強磁性合金であ
るエリンバー形合金にて構成されていることから、その
振動体1の弾性的歪みは、磁気的な伸縮を含んだものと
なる。
【0005】かかる振動体1に外部から磁界を加えた場
合には、振動体1に磁気歪みが生じ、それの弾性定数が
変化することになるので、たとえば、振動ジャイロが自
動車のナビゲーションシステム用のセンサーとして車体
内部に設置されたときに、周囲の金属部材が帯磁してい
ると、振動ジャイロに外部磁界が作用することになり、
振動子3の弾性定数が変化して、それの屈曲振動の大き
さや方向の他、共振周波数もまた変化することになっ
て、それぞれの圧電素子2a, 2bの検出感度に差を生じる
ので、回転角速度を正確に検出することができなくな
る。
合には、振動体1に磁気歪みが生じ、それの弾性定数が
変化することになるので、たとえば、振動ジャイロが自
動車のナビゲーションシステム用のセンサーとして車体
内部に設置されたときに、周囲の金属部材が帯磁してい
ると、振動ジャイロに外部磁界が作用することになり、
振動子3の弾性定数が変化して、それの屈曲振動の大き
さや方向の他、共振周波数もまた変化することになっ
て、それぞれの圧電素子2a, 2bの検出感度に差を生じる
ので、回転角速度を正確に検出することができなくな
る。
【0006】またこの一方において、振動ジャイロが帯
磁した物体の近くを通過した場合のように、外部磁界が
取り除かれてもなお、振動体1の一部が磁化されること
による残留磁化が存在すると、振動体1の弾性定数およ
びその温度依存性が変化するので、振動子3の検出特性
に変化を生じ、安定した検出精度で角速度を測定するこ
とができなくなる。
磁した物体の近くを通過した場合のように、外部磁界が
取り除かれてもなお、振動体1の一部が磁化されること
による残留磁化が存在すると、振動体1の弾性定数およ
びその温度依存性が変化するので、振動子3の検出特性
に変化を生じ、安定した検出精度で角速度を測定するこ
とができなくなる。
【0007】この発明は、従来技術の有するこのような
問題点を解決することを課題として検討した結果なされ
たものであり、この発明の目的は、外部磁界が振動子に
及ぼす影響を取り除くことによって、常に安定した高精
度の検出結果をもたらすことができる振動ジャイロを提
供するにある。
問題点を解決することを課題として検討した結果なされ
たものであり、この発明の目的は、外部磁界が振動子に
及ぼす影響を取り除くことによって、常に安定した高精
度の検出結果をもたらすことができる振動ジャイロを提
供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明の振動ジャイロ
は、エリンバー形合金よりなる、たとえば角柱状をなす
振動体の側面に、駆動および検出機能を有する圧電素子
を貼着して振動子を構成し、この振動子に近接した位置
に磁気シールド部材を配設したものである。
は、エリンバー形合金よりなる、たとえば角柱状をなす
振動体の側面に、駆動および検出機能を有する圧電素子
を貼着して振動子を構成し、この振動子に近接した位置
に磁気シールド部材を配設したものである。
【0009】ここでより好ましくは、振動子を、磁気シ
ールドケース内に収納するか、その振動子を音片型の振
動子の場合には、この音片型振動子のそれぞれの端面に
近接させて磁気シールド板を配設するかのいずれかの構
成とする。
ールドケース内に収納するか、その振動子を音片型の振
動子の場合には、この音片型振動子のそれぞれの端面に
近接させて磁気シールド板を配設するかのいずれかの構
成とする。
【0010】
【作用】この振動ジャイロでは、振動子、ひいては振動
体を、磁気シールド部材によって磁気的にシールドする
ことにより、外部磁界が振動体に及ぼす各種の影響を十
分に取り除くことができ、この結果として、振動子の検
出特性を常に安定したものとすることができる。
体を、磁気シールド部材によって磁気的にシールドする
ことにより、外部磁界が振動体に及ぼす各種の影響を十
分に取り除くことができ、この結果として、振動子の検
出特性を常に安定したものとすることができる。
【0011】
【実施例】以下にこの発明の実施例を図面に基づいて説
明する。図1はこの発明の一実施例を示す部分断面側面
図である。図中1はエリンバー形合金よりなる、全体と
してほぼ四角柱状の振動体を示す。
明する。図1はこの発明の一実施例を示す部分断面側面
図である。図中1はエリンバー形合金よりなる、全体と
してほぼ四角柱状の振動体を示す。
【0012】ここでは、この振動体1の、一の稜線を隔
てて隣接する二側面に、駆動機能および検出機能を有す
るそれぞれの圧電素子2を貼着して振動子3を構成し、
この振動子3を、それの屈曲振動の節点と対応する位置
もしくはその近傍位置で、そこに連結した二本の支持用
線条4a, 4bによって基板5上に支持した状態で、それら
の全体を、周囲を囲繞する磁気シールドケース7内に収
納して位置決め固定する。なおここで、磁気シールドケ
ース7は、たとえばパーマロイにより構成することがで
きる。
てて隣接する二側面に、駆動機能および検出機能を有す
るそれぞれの圧電素子2を貼着して振動子3を構成し、
この振動子3を、それの屈曲振動の節点と対応する位置
もしくはその近傍位置で、そこに連結した二本の支持用
線条4a, 4bによって基板5上に支持した状態で、それら
の全体を、周囲を囲繞する磁気シールドケース7内に収
納して位置決め固定する。なおここで、磁気シールドケ
ース7は、たとえばパーマロイにより構成することがで
きる。
【0013】このように構成してなる振動ジャイロ8
は、それをたとえば図2に示すように、振動体軸線が垂
直方向に向く姿勢で取付部材9に据付けた場合におい
て、近くに帯磁した部材10が存在し、それによって振動
ジャイロ8に外部磁界が作用しても、磁束は磁気シール
ドケースに集中してそれ自身を通過するので、それが振
動体1に達するのを有効に阻止することができる。従っ
て、振動子3は外部磁界の影響を受けることがなく、回
転角速度を常に一定の精度をもって安定して検出するこ
とができる。
は、それをたとえば図2に示すように、振動体軸線が垂
直方向に向く姿勢で取付部材9に据付けた場合におい
て、近くに帯磁した部材10が存在し、それによって振動
ジャイロ8に外部磁界が作用しても、磁束は磁気シール
ドケースに集中してそれ自身を通過するので、それが振
動体1に達するのを有効に阻止することができる。従っ
て、振動子3は外部磁界の影響を受けることがなく、回
転角速度を常に一定の精度をもって安定して検出するこ
とができる。
【0014】図3はこの発明の他の実施例を示す図であ
る。これは、角柱状をなす振動体1は、外部磁界がその
長手方向に向いた場合にとくに大きな影響を受けること
から、それの各端面から幾分の間隔をおいた位置に、各
振動体端面と実質的に平行をなす磁気シールド板7a, 7b
を配設することによって、振動子3を、その長手方向外
部磁界から保護するものであり、このことによってもま
た、振動子3の外部磁界による影響を有効に取り除くこ
とができる。なお図中11は、基板5および磁気シールド
板7a, 7bの取付けベースを示す。
る。これは、角柱状をなす振動体1は、外部磁界がその
長手方向に向いた場合にとくに大きな影響を受けること
から、それの各端面から幾分の間隔をおいた位置に、各
振動体端面と実質的に平行をなす磁気シールド板7a, 7b
を配設することによって、振動子3を、その長手方向外
部磁界から保護するものであり、このことによってもま
た、振動子3の外部磁界による影響を有効に取り除くこ
とができる。なお図中11は、基板5および磁気シールド
板7a, 7bの取付けベースを示す。
【0015】以上この発明を音片型振動子を用いる場合
について説明したが、この発明は、音叉型振動子を用い
る場合であっても、その振動子の音叉部がエリンバー形
合金にて構成されているときには、上述したとほぼ同様
にして適用することができる。
について説明したが、この発明は、音叉型振動子を用い
る場合であっても、その振動子の音叉部がエリンバー形
合金にて構成されているときには、上述したとほぼ同様
にして適用することができる。
【0016】
【発明の効果】かくして、この発明によれば、磁性シー
ルド部材をもって外部磁界を磁気的にシールドすること
により、常に高精度の安定した検出特性を有する振動ジ
ャイロをもたらすことができる。
ルド部材をもって外部磁界を磁気的にシールドすること
により、常に高精度の安定した検出特性を有する振動ジ
ャイロをもたらすことができる。
【図1】この発明の一実施例を示す部分断面側面図であ
る。
る。
【図2】磁気シールドケースの作用説明図である。
【図3】この発明の他の実施例を示す部分断面側面図で
ある。
ある。
【図4】従来例を示す図である。
1 振動体 2 圧電素子 3 振動子 4a, 4b 支持用線条 5 基板 7 磁気シールドケース 7a, 7b 磁気シールド板
Claims (3)
- 【請求項1】 エリンバー形合金よりなる振動体の側面
に圧電素子を貼着して振動子を構成し、この振動子に近
接した位置に磁気シールド部材を配設してなる振動ジャ
イロ。 - 【請求項2】 前記振動子を、磁気シールドケース内に
収納してなる請求項1記載の振動ジャイロ。 - 【請求項3】 前記振動子を音片型振動子とし、この音
片型振動子のそれぞれの端面に近接させて磁気シールド
板を配設してなる請求項1記載の振動ジャイロ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3286152A JPH05126581A (ja) | 1991-10-31 | 1991-10-31 | 振動ジヤイロ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3286152A JPH05126581A (ja) | 1991-10-31 | 1991-10-31 | 振動ジヤイロ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05126581A true JPH05126581A (ja) | 1993-05-21 |
Family
ID=17700613
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3286152A Pending JPH05126581A (ja) | 1991-10-31 | 1991-10-31 | 振動ジヤイロ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05126581A (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02266214A (ja) * | 1989-04-06 | 1990-10-31 | Murata Mfg Co Ltd | 振動ジャイロ |
JPH0377173A (ja) * | 1989-08-19 | 1991-04-02 | Riken Corp | 磁気シールド法 |
-
1991
- 1991-10-31 JP JP3286152A patent/JPH05126581A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02266214A (ja) * | 1989-04-06 | 1990-10-31 | Murata Mfg Co Ltd | 振動ジャイロ |
JPH0377173A (ja) * | 1989-08-19 | 1991-04-02 | Riken Corp | 磁気シールド法 |
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