JPH05126192A - ロータリダンパ - Google Patents

ロータリダンパ

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JPH05126192A
JPH05126192A JP28485991A JP28485991A JPH05126192A JP H05126192 A JPH05126192 A JP H05126192A JP 28485991 A JP28485991 A JP 28485991A JP 28485991 A JP28485991 A JP 28485991A JP H05126192 A JPH05126192 A JP H05126192A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
gear
chamber
input shaft
sun gear
Prior art date
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Pending
Application number
JP28485991A
Other languages
English (en)
Inventor
Hironori Takagi
広則 高木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KYB Corp
Original Assignee
Kayaba Industry Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Kayaba Industry Co Ltd filed Critical Kayaba Industry Co Ltd
Priority to JP28485991A priority Critical patent/JPH05126192A/ja
Publication of JPH05126192A publication Critical patent/JPH05126192A/ja
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 車載用などのロータリダンパとして、装置を
大型化および大重量化することなく、大トルクの安定し
た減衰特性が得られるようにする。 【構成】 入力軸1を回転自由に支持するケーシングの
内部を油密的にシールすると共に、そのケーシング内周
に入力軸1を中心とするリングギヤ8を、入力軸1の外
周にサンギヤ17をそれぞれ形成し、これらの間を円周
方向へ等間隔で複数の油室18に画成するセパレータ1
9と、油室18内でサンギヤ17の回転に伴って自転し
ながらリングギヤ8上を公転するプラネットギヤ20を
設ける一方、隣合う油室18のそれぞれに通じるポンプ
室37をセパレータ19に形成し、ポンプ室37内にサ
ンギヤ17とかみ合うドリブンギヤ10を収装する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、揺動運動を減衰する
ロータリダンパの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のロータリダンパとしては、ロータ
リシリンダの内部で回転するベーンと隔壁との間に油室
を画成し、ベーンの回転に伴って油室を出入りする作動
油にオリフィスの流通抵抗を付与して所定の減衰力を発
生させるようにしたものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
ロータリダンパにあっては、ロータリシリンダとベーン
との間の油密性を確保するのに技術的な問題が多く、作
動油のリークに伴って発生減衰力が不安定になりやす
い。
【0004】また、低速回転にて高い減衰トルクを発生
させるのには、油室のポンプ容積(ディスプレーシメン
ト)を大きくするか、発生減衰トルクを増幅して入力軸
に伝達する増速機を設けることが必要で、いずれにして
も装置の大型化,大重量化を招くため、車載用(例えば
二輪車後輪のスイングアームへの適用)としての実用化
は困難という問題点があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明はこのような問
題点を解決するため、入力軸を回転自由に支持するケー
シングの内部を油密的にシールすると共に、そのケーシ
ング内周に入力軸を中心とするリングギヤを、入力軸の
外周にサンギヤをそれぞれ形成し、これらの間を円周方
向へ等間隔で複数の油室に画成するセパレータと、油室
内でサンギヤの回転に伴って自転しながらリングギヤ上
を公転するプラネットギヤを設ける一方、隣合う油室の
それぞれに通じるポンプ室をセパレータに形成し、ポン
プ室内にサンギヤとかみ合うドリブンギヤを収装したも
のである。
【0006】
【作用】各油室はそれぞれプラネットギヤによりその公
転方向の前後に仕切られ、プラネットギヤがサンギヤの
回転に伴って自転しながらリングギヤ上を公転すると、
プラネットギヤの移動によって油室内の一方が圧縮さ
れ、他方が拡大するようになる。同時に、ドリブンギヤ
のポンプ作用によって隣合う油室の間で拡大側の室から
圧縮側の室へと作動油が供給される。
【0007】このため、油室の圧縮側はプラネットギヤ
の移動量に加え、ドリブンギヤからの作動油の供給量に
よってさらに加圧されることになり、極めて大容量のポ
ンプ作用を受けて高圧化する。この圧油はケーシングが
油密構造になっているため、結局プラネットギヤおよび
サンギヤのサイドクリアランス(微少間隙)を通して油
室の低圧側へとリークする。
【0008】このリーク流量は入力軸の回転速度に比例
し、その流量に応じてサイドクリアランスの絞り抵抗に
よって油室内の圧力差が生じるのであり、したがって入
力軸には回転速度に比例する高レベルの負荷トルクが減
衰力として作用することになる。
【0009】
【実施例】図1,図2において、1は入力振動に伴って
揺動するレバー(図示せず)に結合される入力軸で、ボ
ディ2の軸穴とサイドプレート3およびチェック弁シー
ト4の軸穴にベアリング5と6を介して回転自由に支持
される。
【0010】7はボディ2との間にリングギヤ8を挟ん
でケーシングを構成するサイドフランジで、リングギヤ
8外側のボルト9と後述するドリブンギヤ10の支軸と
してのボルト11によりボディ2に締め付けられる。
【0011】ケーシング内部を密封するため、入力軸1
とボディ2との間にオイルシール12およびダストシー
ル13が、またリングギヤ8とボディ2ならびにサイド
フランジ7との間にOリング14,15がそれぞれ介装
される。16はカラーである。
【0012】リングギヤ8にはその係止段部8aとサイ
ドフランジ7との間でボルト締付力によりサイドプレー
ト3ならびにチェック弁シート4が押圧保持され、後述
するサンギヤ17との間を等間隔で複数の油室18に画
成するセパレータ19が設けられる。
【0013】入力軸1の外周にはサンギヤ17が一体的
に形成される。サンギヤ17にはプラネットギヤ20が
かみ合い、油室19内でサンギヤ17の回転に伴い自転
しながらリングギヤ8上を公転する。
【0014】セパレータ19の内部には隣合う油室18
のそれぞれに通じるポンプ室37が形成され、ポンプ3
7室内にサンギヤ17とかみ合うドリブンギヤ10がボ
ルト11を介して回転自由に収装される。
【0015】サンギヤ17とプラネットギヤ20および
ドリブンギヤ10はそれぞれリングギヤ8に較べて歯幅
がいくらか小さく形成され、ボディ2とサイドプレート
3との間で所定のサイドクリアランスを保ちながらスム
ーズに回動する。
【0016】サイドフランジ7にはケーシング内部の油
量変動を補償する油溜室21が設けられる。油溜室21
はこれを仕切るプレート22上のオリフィス23を介し
て入力軸1の内室24に、さらにサイドフランジ7の通
路25を介してチェック弁シート4の通孔26a,26
bに連通される。
【0017】入力軸1の内室24はサンギヤ17両側で
通孔27を介して軸外周の環状溝28に開口され、サン
ギヤ17からのサイドリークを吸収してオイルシール1
2に高圧が作用するのを防止する。29は油溜室21内
の容積を油量変動に応じて拡縮する弾性部材としての発
泡材を示す。
【0018】サイドプレート3には各油室18内の両端
に開口するポート30a,30bと、プラネットギヤ2
0の公転方向に対してその前後関係の一致するポート3
0aと30a,30bと30bどうしを連絡する環状溝
31aと31bが形成され、チェック弁シート4の通孔
26a,26bから環状溝31a,31bへの作動油の
吸い込みを許容するチェック弁32a,32bが設けら
れる。
【0019】ボルト11の頭部にはケーシング内部を規
定圧の作動油で満たすためのオイルチャージ兼エア抜き
用のチャージ弁34が取り付けられる。35はチャージ
弁34からボルト外周の環状溝36を介して通路25に
つながる油路を示す。
【0020】次にこのような構成に基づく作用を説明す
る。
【0021】各油室18はそれぞれプラネットギヤ20
によりその公転方向の前後に仕切られ、プラネットギヤ
20がサンギヤ17の回転に伴って例えば矢印方向へ自
転しながらリングギヤ8上を公転すると、プラネットギ
ヤ20の移動によって油室18内の一方18Aが圧縮さ
れ、他方18Bが拡大するようになる。同時に、ドリブ
ンギヤ10のポンプ作用によって隣合う油室18の間で
拡大側の室18Bから圧縮側の室18Aへと作動油が供
給される。
【0022】このため、油室18の圧縮側18Aはプラ
ネットギヤ20の移動量に加え、ドリブンギヤ10から
の作動油の供給量によってさらに加圧されることにな
り、極めて大容量のポンプ作用を受けて高圧化する。こ
の圧油はケーシングが油密構造になっているため、各ギ
ヤ20,10などのサイドクリアランスを通して油室1
8の低圧側18Bへとリークする。なお、サイドギヤ1
7からのサイドリークの一部は入力軸1の内室24へと
流れるが、その不足分の作動油は油溜室21からチェッ
ク弁32bを介して油室18の低圧側18Aに吸い込ま
れる。
【0023】各ギヤ20,10などのリーク流量は入力
軸の回転速度に比例し、その流量に応じてサイドクリア
ランスの絞り抵抗によって油室18内の圧力差が生じる
のであり、したがって入力軸1には回転速度に比例する
の負荷トルクが減衰力として作用することになる。な
お、入力軸1の逆回転に対しても同じ特性の減衰力が発
生する。
【0024】ところで、この場合には油室18がプラネ
ットギヤ20とドリブンギヤ10の回動に伴って極めて
大容量のポンプ作用を受けることになるため、装置を大
型化および大重量化することなく、例えば二輪車の後輪
振動を抑制するに十分な大トルクの安定した緩衝特性を
確保することが可能となる。
【0025】また、各油室18内の両端はサイドプレー
ト3のポート30a,30bおよび環状溝31a,31
bを介してプラネットギヤの移動方向に対する前後の関
係に連絡されているため、圧縮側ならびに低圧側の室ど
うしは常に同圧に保たれ、油室18間で作動油のリーク
量がアンバランス化することはない。
【0026】さらに、プラネットギヤ20はサンギヤ1
7とリングギヤ8に、ドリブンギヤ10はサンギヤ17
にそれぞれかみ合いながら回動するため、これらのギヤ
のかみ合い点にシールが不要でフリクションも極めて少
なく、作動油のリークコントロールはプラネットギヤ2
0およびドリブンギヤ10のサイドクリアランスを管理
するのみで容易に行うことができる。
【0027】なお、油室18内の温度変化などに伴う油
量変動は油溜室21によって補償される。また、プレー
ト22のオリフィス23によりリーク流量の制限が行わ
れ安定した減衰特性を確保できる。
【0028】
【発明の効果】以上要するにこの発明によれば、入力軸
を回転自由に支持するケーシングの内部を油密的にシー
ルすると共に、そのケーシング内周に入力軸を中心とす
るリングギヤを、入力軸の外周にサンギヤをそれぞれ形
成し、これらの間を円周方向へ等間隔で複数の油室に画
成するセパレータと、油室内でサンギヤの回転に伴って
自転しながらリングギヤ上を公転するプラネットギヤを
設ける一方、隣合う油室のそれぞれに通じるポンプ室を
セパレータに形成し、ポンプ室内にサンギヤとかみ合う
ドリブンギヤを収装したので、装置を大型化および大重
量化することなく、大トルクで安定した減衰特性を得る
ことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ロータリダンパの断面図である。
【図2】図1のA−A方向の断面図である。
【符号の説明】
1 入力軸 2 ボディ 7 サイドフランジ 8 リングギヤ 10 ドリブンギヤ 12 オイルシール 14 Oリング 17 サンギヤ 18 油室 19 セパレータ 20 プラネットギヤ 21 油溜室 32a,32b チェック弁 37 ポンプ室

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力軸を回転自由に支持するケーシング
    の内部を油密的にシールすると共に、そのケーシング内
    周に入力軸を中心とするリングギヤを、入力軸の外周に
    サンギヤをそれぞれ形成し、これらの間を円周方向へ等
    間隔で複数の油室に画成するセパレータと、油室内でサ
    ンギヤの回転に伴って自転しながらリングギヤ上を公転
    するプラネットギヤを設ける一方、隣合う油室のそれぞ
    れに通じるポンプ室をセパレータに形成し、ポンプ室内
    にサンギヤとかみ合うドリブンギヤを収装したことを特
    徴とするロータリダンパ。
JP28485991A 1991-10-30 1991-10-30 ロータリダンパ Pending JPH05126192A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28485991A JPH05126192A (ja) 1991-10-30 1991-10-30 ロータリダンパ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28485991A JPH05126192A (ja) 1991-10-30 1991-10-30 ロータリダンパ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05126192A true JPH05126192A (ja) 1993-05-21

Family

ID=17683955

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JP28485991A Pending JPH05126192A (ja) 1991-10-30 1991-10-30 ロータリダンパ

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JP (1) JPH05126192A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021143420A1 (zh) * 2020-01-18 2021-07-22 潘国陶 一种变速器

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021143420A1 (zh) * 2020-01-18 2021-07-22 潘国陶 一种变速器
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