JPH05126067A - 共回転スクロールのスクロールの安定性を高める方法および装置 - Google Patents
共回転スクロールのスクロールの安定性を高める方法および装置Info
- Publication number
- JPH05126067A JPH05126067A JP4116782A JP11678292A JPH05126067A JP H05126067 A JPH05126067 A JP H05126067A JP 4116782 A JP4116782 A JP 4116782A JP 11678292 A JP11678292 A JP 11678292A JP H05126067 A JPH05126067 A JP H05126067A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- scroll
- end plate
- mass
- moment
- scroll member
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F01—MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
- F01C—ROTARY-PISTON OR OSCILLATING-PISTON MACHINES OR ENGINES
- F01C1/00—Rotary-piston machines or engines
- F01C1/02—Rotary-piston machines or engines of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents
- F01C1/0207—Rotary-piston machines or engines of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents both members having co-operating elements in spiral form
- F01C1/023—Rotary-piston machines or engines of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents both members having co-operating elements in spiral form where both members are moving
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F01—MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
- F01C—ROTARY-PISTON OR OSCILLATING-PISTON MACHINES OR ENGINES
- F01C21/00—Component parts, details or accessories not provided for in groups F01C1/00 - F01C20/00
- F01C21/003—Systems for the equilibration of forces acting on the elements of the machine
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Fluid Mechanics (AREA)
- Rotary Pumps (AREA)
- Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)
- Separation By Low-Temperature Treatments (AREA)
- Carbon And Carbon Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 平行で且つ一直線上に無い軸の周りを回転す
る端板に固定されて相対軌道運動を発生する二つの間挿
スクロール包体を有する共回転スクロール装置におい
て、少なくとも一方のスクロールに固定されたスクロー
ル部材の章動安定性を高める。 【構成】 スクロール部材の端板に固定されてスクロー
ル部材の回転中動的不平衡を誘起し、スクロール部材の
回転中各種圧縮室内の流体の変動圧力により誘起される
モーメントを補償するに充分な平衡モーメントまたは緩
和モーメントを生ずる質量を備えた章動減少手段であ
る。
る端板に固定されて相対軌道運動を発生する二つの間挿
スクロール包体を有する共回転スクロール装置におい
て、少なくとも一方のスクロールに固定されたスクロー
ル部材の章動安定性を高める。 【構成】 スクロール部材の端板に固定されてスクロー
ル部材の回転中動的不平衡を誘起し、スクロール部材の
回転中各種圧縮室内の流体の変動圧力により誘起される
モーメントを補償するに充分な平衡モーメントまたは緩
和モーメントを生ずる質量を備えた章動減少手段であ
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般にスクロール装置
に関し、特に一つ以上の回転スクロール部材の安定性を
高める手段を有する共回転式スクロール流体装置に関す
る。
に関し、特に一つ以上の回転スクロール部材の安定性を
高める手段を有する共回転式スクロール流体装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】流体を圧縮し又は膨脹させるスクロール
装置は代表的には、それぞれの軸の周りに作られた二つ
の直立相互嵌合インボリュート渦巻包体から構成されて
いる。それぞれの各インボリュート包体は、端板に取付
けられ、先端は他のそれぞれのスクロール包体の端板に
接触するかまたはほとんど接触している。各スクロール
包体は更に側腹面を有し、側腹面は他のそれぞれのスク
ロール包体と移動線接触またはほぼ接触して複数の移動
室を形成している。スクロール包体の相対軌道運動によ
り、移動室はスクロール包体の半径方向外端からスクロ
ール包体の半径方向内端に移動して流体圧縮を行うか、
またはそれぞれのスクロール包体の半径方向内端から移
動して流体膨脹を行う。スクロール包体は、室の形成を
行うため、スクロールを非回転運動に制限する駆動機構
により相対軌道運動を行う。スクロール包体作製および
動作の一般原理は、米国特許第801,182号のよう
な多数の特許に記されている。
装置は代表的には、それぞれの軸の周りに作られた二つ
の直立相互嵌合インボリュート渦巻包体から構成されて
いる。それぞれの各インボリュート包体は、端板に取付
けられ、先端は他のそれぞれのスクロール包体の端板に
接触するかまたはほとんど接触している。各スクロール
包体は更に側腹面を有し、側腹面は他のそれぞれのスク
ロール包体と移動線接触またはほぼ接触して複数の移動
室を形成している。スクロール包体の相対軌道運動によ
り、移動室はスクロール包体の半径方向外端からスクロ
ール包体の半径方向内端に移動して流体圧縮を行うか、
またはそれぞれのスクロール包体の半径方向内端から移
動して流体膨脹を行う。スクロール包体は、室の形成を
行うため、スクロールを非回転運動に制限する駆動機構
により相対軌道運動を行う。スクロール包体作製および
動作の一般原理は、米国特許第801,182号のよう
な多数の特許に記されている。
【0003】共回転スクロール装置を開発する多数の試
みが行われてきた。このような装置は、二つの平行で偏
った軸の周りを同時に回転運動してそれぞれのスクロー
ル包体要素間に必要な軌道運動を発生させることを考え
ている。しかし今まで市場で成功を納めているスクロー
ル装置の大部分は、共回転スクロール装置で成功を納め
るには種々な困難があるため、固定スクロール軌道スク
ロール式のものであった。
みが行われてきた。このような装置は、二つの平行で偏
った軸の周りを同時に回転運動してそれぞれのスクロー
ル包体要素間に必要な軌道運動を発生させることを考え
ている。しかし今まで市場で成功を納めているスクロー
ル装置の大部分は、共回転スクロール装置で成功を納め
るには種々な困難があるため、固定スクロール軌道スク
ロール式のものであった。
【0004】典型的に、共回転スクロール装置には多数
の回転軸受が必要であり、このため機械の信頼性や効率
が減少する。更に、典型的な共回転スクロール装置には
各スクロール端板に作用してスクロールの軸方向分離を
防止する推力軸受が必要であり、このため機械の所要動
力がかなり増大する他、機械の信頼性がかなり減少す
る。
の回転軸受が必要であり、このため機械の信頼性や効率
が減少する。更に、典型的な共回転スクロール装置には
各スクロール端板に作用してスクロールの軸方向分離を
防止する推力軸受が必要であり、このため機械の所要動
力がかなり増大する他、機械の信頼性がかなり減少す
る。
【0005】流体の圧縮に使用するにしても膨脹に使用
するにしても、スクロール装置において処理しなければ
ならない別の問題は、スクロール包体により形成される
室に捕えられる流体から生ずる力である。これらの力に
はスクロール要素の端板にかかる流体圧力から生ずる軸
方向分離力成分およびスクロール包体自身にかかる流体
圧力から生ずる半径方向分離力がある。更に、スクロー
ル要素内で圧縮される流体による力はスクロール要素が
回転するにつれて周期的に変化する。この周期的変化は
二つの因子の関数である。第1は各回転中にスクロール
包体により形成される各圧縮室の瞬時位置である。室の
位置は、所定クランク角でのスクロール装置の中心に対
する室の中心の角位置および半径方向位置の関数であ
る。第2は被圧縮流体の実際の圧力であって、これは流
体が入っている圧縮室の瞬時位置に従って変り、それぞ
れのスクロール装置の半径方向内端からその半径方向外
端まで増大する。これら二つの因子は混合してモーメン
ト、すなわち圧縮室位置の瞬時中心とその位置での瞬時
流体圧力との積、を生ずる。スクロール部材に働く合成
傾倒モーメントが各圧縮室により発生されるモーメント
の正味の効果である。傾倒モーメントはスクロール部材
の回転軸に垂直に作用し、それ故スクロール要素を傾倒
させようとする。傾倒モーメントの大きさはスクロール
要素の回転中各種クランク角位置で更に著しくなるか
ら、実際の傾倒は幾つかのクランク角位置で生ずるが、
スクロール部材に充分に加わる他の力により他の位置で
は防止することができる。実際の傾倒は回転中のスクロ
ール部材の揺れすなわち章動として観察することができ
る。
するにしても、スクロール装置において処理しなければ
ならない別の問題は、スクロール包体により形成される
室に捕えられる流体から生ずる力である。これらの力に
はスクロール要素の端板にかかる流体圧力から生ずる軸
方向分離力成分およびスクロール包体自身にかかる流体
圧力から生ずる半径方向分離力がある。更に、スクロー
ル要素内で圧縮される流体による力はスクロール要素が
回転するにつれて周期的に変化する。この周期的変化は
二つの因子の関数である。第1は各回転中にスクロール
包体により形成される各圧縮室の瞬時位置である。室の
位置は、所定クランク角でのスクロール装置の中心に対
する室の中心の角位置および半径方向位置の関数であ
る。第2は被圧縮流体の実際の圧力であって、これは流
体が入っている圧縮室の瞬時位置に従って変り、それぞ
れのスクロール装置の半径方向内端からその半径方向外
端まで増大する。これら二つの因子は混合してモーメン
ト、すなわち圧縮室位置の瞬時中心とその位置での瞬時
流体圧力との積、を生ずる。スクロール部材に働く合成
傾倒モーメントが各圧縮室により発生されるモーメント
の正味の効果である。傾倒モーメントはスクロール部材
の回転軸に垂直に作用し、それ故スクロール要素を傾倒
させようとする。傾倒モーメントの大きさはスクロール
要素の回転中各種クランク角位置で更に著しくなるか
ら、実際の傾倒は幾つかのクランク角位置で生ずるが、
スクロール部材に充分に加わる他の力により他の位置で
は防止することができる。実際の傾倒は回転中のスクロ
ール部材の揺れすなわち章動として観察することができ
る。
【0006】典型的には、これは、流体力を分離するこ
とに対向して、スクロール要素の端板を共に圧縮するよ
うに作用する軸力を発生させることにより、および比較
的大きな軸受を設けることにより処理される。これら圧
縮軸力は典型的には、推力軸受またはばねのような手段
により機械的に、またはスクロール端板の反対側に加え
られる流体圧力により誘起される。
とに対向して、スクロール要素の端板を共に圧縮するよ
うに作用する軸力を発生させることにより、および比較
的大きな軸受を設けることにより処理される。これら圧
縮軸力は典型的には、推力軸受またはばねのような手段
により機械的に、またはスクロール端板の反対側に加え
られる流体圧力により誘起される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来のスクロール装置
は、スクロール端板にかかる軸方向力を傾倒モーメント
に打勝つまで単に増大することにより、スクロール部材
の回転軸を支持する多数の軸受を設けて傾倒中に生ずる
回転軸の心合せ不良を防止することにより、および構成
要素の製造公差を大きくすることにより、章動効果に対
抗しようとしている。これらの解法はすべてスクロール
装置の構成要素の大きさおよび数ばかりでなく初期費用
および運転経費をも増大し、またスクロール装置の予想
動作寿命を減少させる。
は、スクロール端板にかかる軸方向力を傾倒モーメント
に打勝つまで単に増大することにより、スクロール部材
の回転軸を支持する多数の軸受を設けて傾倒中に生ずる
回転軸の心合せ不良を防止することにより、および構成
要素の製造公差を大きくすることにより、章動効果に対
抗しようとしている。これらの解法はすべてスクロール
装置の構成要素の大きさおよび数ばかりでなく初期費用
および運転経費をも増大し、またスクロール装置の予想
動作寿命を減少させる。
【0008】これらの解法はまた、スクロール装置の性
能に同様に不都合な影響を及ぼす。与えられる軸方向力
は所定のどんな動作状態でも一定のままであるから、軸
方向力荷重は傾倒モーメントの分離効果が小さいときで
も比較的大きいままであり、これはスクロールの回転サ
イクルの大部分で生ずる。したがって、スクロールサイ
クルの多数のクランク角位置でスクロール包体先端に働
く力が不必要に高く、不必要な摩擦や摩耗を生ずる他
に、過大な消費動力および全体効率の損失を生ずる。
能に同様に不都合な影響を及ぼす。与えられる軸方向力
は所定のどんな動作状態でも一定のままであるから、軸
方向力荷重は傾倒モーメントの分離効果が小さいときで
も比較的大きいままであり、これはスクロールの回転サ
イクルの大部分で生ずる。したがって、スクロールサイ
クルの多数のクランク角位置でスクロール包体先端に働
く力が不必要に高く、不必要な摩擦や摩耗を生ずる他
に、過大な消費動力および全体効率の損失を生ずる。
【0009】更に、軸方向力荷重が比較的大きいときで
も、スクロール部材の傾倒がスクロール装置の回転中幾
つかのクランク角位置で生ずる可能性がある。スクロー
ル要素の章動が生じないときは、スクロール包体先端が
瞬時的に対向スクロール端板から分離する可能性があ
る。このため流体が圧力の高い方の圧縮室から圧力の低
い方の圧縮室に動くことができ、流体の再圧縮が必要に
なり、再びスクロール装置の全体効率が下がる。
も、スクロール部材の傾倒がスクロール装置の回転中幾
つかのクランク角位置で生ずる可能性がある。スクロー
ル要素の章動が生じないときは、スクロール包体先端が
瞬時的に対向スクロール端板から分離する可能性があ
る。このため流体が圧力の高い方の圧縮室から圧力の低
い方の圧縮室に動くことができ、流体の再圧縮が必要に
なり、再びスクロール装置の全体効率が下がる。
【0010】それ故、最少量の動力を使用しながら、し
たがって最低動力および最低経費の駆動手段を備えなが
ら最高に可能な効率を示すスクロール装置を提供するの
が本発明の目的である。
たがって最低動力および最低経費の駆動手段を備えなが
ら最高に可能な効率を示すスクロール装置を提供するの
が本発明の目的である。
【0011】本発明の他の目的は、スクロール装置にお
いて、少くとも部分的に回転スクロール部材にかかる正
味のモーメントを減らし、補償する方法を提供すること
である。
いて、少くとも部分的に回転スクロール部材にかかる正
味のモーメントを減らし、補償する方法を提供すること
である。
【0012】本発明の更に他の目的は、構造が簡単で動
作信頼性の高い共回転スクロール装置を提供することで
ある。
作信頼性の高い共回転スクロール装置を提供することで
ある。
【0013】本発明のなお他の目的は、比較的柔軟で、
動作中損失を受けにくい共回転スクロール装置を提供す
ることである。
動作中損失を受けにくい共回転スクロール装置を提供す
ることである。
【0014】最後に、本発明の目的は、大量生産に適し
ていると共に比較的廉価に製作し得るスクロール装置を
提供することである。
ていると共に比較的廉価に製作し得るスクロール装置を
提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、同時に回転す
る二つのスクロール部材を有し、各スクロール部材がス
クロール端板およびその上の、他のスクロール部材のス
クロール包体と間挿係合する少くともインボリュート部
分を有し他のスクロール部材の軸に平行な軸の周りを回
転するスクロール包体を備えている共回転スクロール装
置のスクロール部材または要素の少くとも一つの回転安
定性を高める方法及び手段を提供する。
る二つのスクロール部材を有し、各スクロール部材がス
クロール端板およびその上の、他のスクロール部材のス
クロール包体と間挿係合する少くともインボリュート部
分を有し他のスクロール部材の軸に平行な軸の周りを回
転するスクロール包体を備えている共回転スクロール装
置のスクロール部材または要素の少くとも一つの回転安
定性を高める方法及び手段を提供する。
【0016】特に、本発明は、少くとも一つのスクロー
ル部材の端板上に設置された質量、または、代りに、そ
の端板に組込まれた質量を備えている。この質量はスク
ロール端板の周辺又は外端の近くに設置されている。こ
の質量はスクロール包体中の流体力により発生されたモ
ーメントの正味の効果に付加されるモーメントを発生す
る。このモーメントは、スクロール部材に働くこのモー
メントの効果からスクロール部材の傾倒が生ずる可能性
があるので、傾倒モーメントと言われる。この質量は質
量の結果としてスクロール部材に作用するモーメントが
スクロール部材の回転中スクロール部材に作用する他の
力によって生ずるモーメントを減らし、または緩和する
ように配設される。これにより回転中のスクロール部材
の章動安定性が高まる。または換言すれば、回転中のス
クロール部材の揺れが減少する。
ル部材の端板上に設置された質量、または、代りに、そ
の端板に組込まれた質量を備えている。この質量はスク
ロール端板の周辺又は外端の近くに設置されている。こ
の質量はスクロール包体中の流体力により発生されたモ
ーメントの正味の効果に付加されるモーメントを発生す
る。このモーメントは、スクロール部材に働くこのモー
メントの効果からスクロール部材の傾倒が生ずる可能性
があるので、傾倒モーメントと言われる。この質量は質
量の結果としてスクロール部材に作用するモーメントが
スクロール部材の回転中スクロール部材に作用する他の
力によって生ずるモーメントを減らし、または緩和する
ように配設される。これにより回転中のスクロール部材
の章動安定性が高まる。または換言すれば、回転中のス
クロール部材の揺れが減少する。
【0017】本発明の方法によれば、スクロール部材に
作用する流体力から生ずる瞬時モーメント、すなわち傾
倒モーメント、の大きさがスクロール部材の回転を通じ
て各角度点すなわち各角位置に対して決まる。これか
ら、スクロール部材に作用する最大傾倒モーメントおよ
び最大傾倒モーメントが作用するクランク角位置の範囲
を見出すことができる。質量の量、質量を取出す、半径
またはスクロール部材の回転軸からの距離、および決定
された最大傾倒モーメントを緩和しまたは減らすに充分
な緩和モーメントを誘起するのに必要な質量の配設角位
置をも決定する。次に適切な質量をスクロール部材のこ
のように決定された半径および角位置に加え、スクロー
ル部材の章動を減らす。
作用する流体力から生ずる瞬時モーメント、すなわち傾
倒モーメント、の大きさがスクロール部材の回転を通じ
て各角度点すなわち各角位置に対して決まる。これか
ら、スクロール部材に作用する最大傾倒モーメントおよ
び最大傾倒モーメントが作用するクランク角位置の範囲
を見出すことができる。質量の量、質量を取出す、半径
またはスクロール部材の回転軸からの距離、および決定
された最大傾倒モーメントを緩和しまたは減らすに充分
な緩和モーメントを誘起するのに必要な質量の配設角位
置をも決定する。次に適切な質量をスクロール部材のこ
のように決定された半径および角位置に加え、スクロー
ル部材の章動を減らす。
【0018】本発明を好適に採用することができる模範
的な共回転スクロール装置をも提示する。
的な共回転スクロール装置をも提示する。
【0019】
【実施例】スクロール圧縮機アセンブリとして図1に示
してあるスクロール式流体装置を参照数字20で参照す
る。本発明の好適実施例は密閉スクロール圧縮機アセン
ブリであるので、スクロール装置20をスクロール装置
20としてまたは圧縮機アセンブリ20として交換して
参照する。本発明の特徴は等しく容易に、流体膨脹機、
流体ポンプとして動作するスクロール装置に、または密
閉式でないスクロール装置に使用できることが容易に明
らかであろう。
してあるスクロール式流体装置を参照数字20で参照す
る。本発明の好適実施例は密閉スクロール圧縮機アセン
ブリであるので、スクロール装置20をスクロール装置
20としてまたは圧縮機アセンブリ20として交換して
参照する。本発明の特徴は等しく容易に、流体膨脹機、
流体ポンプとして動作するスクロール装置に、または密
閉式でないスクロール装置に使用できることが容易に明
らかであろう。
【0020】好適実施例では、圧縮機アセンブリ20
は、上方部24、下方部26、上方部24と下方部26
との間にある中央外殻27、および中央外殻27の内部
に固定された中間の中心枠部28を備えた密閉外殻22
を含んでいる。外殻27は全般的に円筒体であるが、中
心枠部28は全般的に円筒形または円環形の外側部分3
0及びその一端を横断して設けられている中央部分32
により規定されている。中心枠部28の円環形外側部分
30は外殻27に密閉嵌合して、圧入により、溶接によ
り、または他の適切な手段によりそれに合わせることが
できるような大きさになっている。
は、上方部24、下方部26、上方部24と下方部26
との間にある中央外殻27、および中央外殻27の内部
に固定された中間の中心枠部28を備えた密閉外殻22
を含んでいる。外殻27は全般的に円筒体であるが、中
心枠部28は全般的に円筒形または円環形の外側部分3
0及びその一端を横断して設けられている中央部分32
により規定されている。中心枠部28の円環形外側部分
30は外殻27に密閉嵌合して、圧入により、溶接によ
り、または他の適切な手段によりそれに合わせることが
できるような大きさになっている。
【0021】中心枠部28に組込まれて全般的に円筒状
の上部軸受ハウジング34があり、これは実質上円環状
外側部分30と同軸である。駆動回転軸開口36が上部
軸受ハウジング34の中心を貫いて軸方向に延びてお
り、上部主軸受38は駆動回転軸開口36の中に半径方
向に配設されている。好適には、上部主軸受38は、回
転荷重を受けるのに、焼結青銅または同様の材料から作
られるが、代りにころまたは玉形式の軸受とすることも
できる。
の上部軸受ハウジング34があり、これは実質上円環状
外側部分30と同軸である。駆動回転軸開口36が上部
軸受ハウジング34の中心を貫いて軸方向に延びてお
り、上部主軸受38は駆動回転軸開口36の中に半径方
向に配設されている。好適には、上部主軸受38は、回
転荷重を受けるのに、焼結青銅または同様の材料から作
られるが、代りにころまたは玉形式の軸受とすることも
できる。
【0022】モータ40は、密閉外殻22の上方部24
および中心枠部28の内部に設けられている。モータ4
0は、望ましくは回転子44の周りに円周方向に配設さ
れ、それらの間に円環状空間を形成して回転子44を固
定子42の周りを自由に回転させる他、潤滑剤または冷
却流体をも自由に流通させる単相または三相の電動機で
ある。
および中心枠部28の内部に設けられている。モータ4
0は、望ましくは回転子44の周りに円周方向に配設さ
れ、それらの間に円環状空間を形成して回転子44を固
定子42の周りを自由に回転させる他、潤滑剤または冷
却流体をも自由に流通させる単相または三相の電動機で
ある。
【0023】当業者には代りの形式のモータ40および
モータ40を取付ける手段が本発明の用途には同等に適
していることが容易に明らかであろう。たとえば、固定
子42を圧入により中央外殻部27の内部に固定するこ
とができる。代りに、モータ40を密閉外殻22の内部
に固定するのに複数の長いボルト又は押さえねじ(図示
せず)を固定子板の適切な開口を通して中心枠部28の
ねじ開口にねじ込んでもよい。
モータ40を取付ける手段が本発明の用途には同等に適
していることが容易に明らかであろう。たとえば、固定
子42を圧入により中央外殻部27の内部に固定するこ
とができる。代りに、モータ40を密閉外殻22の内部
に固定するのに複数の長いボルト又は押さえねじ(図示
せず)を固定子板の適切な開口を通して中心枠部28の
ねじ開口にねじ込んでもよい。
【0024】スクロール構成は、第1のまたは駆動スク
ロール部材76および第2のまたはアイドラスクロール
部材78を備え、両部材の各々は他のそれぞれのスクロ
ール包体と間挿係合する直立インボリュートスクロール
包体を備えている。第1のスクロール部材76は全般に
平面状の駆動スクロール端板82と一体になっている第
1の直立インボリュートスクロール包体80を備えてい
る。駆動スクロール端板82は、直立インボリュートス
クロール包体80とは反対に突出する中心駆動回転軸8
4を備えている。排出通路86は駆動回転軸84の軸を
貫いて中心を通る穴により画定されている。排出通路8
6は、駆動スクロール端板82を貫く全般的な中心穴に
より画定されている排出開口88と流通している。駆動
回転軸84は更に、上部主軸受38を貫いて軸方向に延
び、主軸受内に自由回転嵌合している第1の比較的大径
の部分90と、回転子44を貫いて軸方向に延び、回転
子に固定されている第2の比較的小径の部分92とを備
えている。回転子44は、圧入またはキー溝に設置され
た動力伝達キーのような手段により駆動回転軸84の回
転子部分92に固定することができる。
ロール部材76および第2のまたはアイドラスクロール
部材78を備え、両部材の各々は他のそれぞれのスクロ
ール包体と間挿係合する直立インボリュートスクロール
包体を備えている。第1のスクロール部材76は全般に
平面状の駆動スクロール端板82と一体になっている第
1の直立インボリュートスクロール包体80を備えてい
る。駆動スクロール端板82は、直立インボリュートス
クロール包体80とは反対に突出する中心駆動回転軸8
4を備えている。排出通路86は駆動回転軸84の軸を
貫いて中心を通る穴により画定されている。排出通路8
6は、駆動スクロール端板82を貫く全般的な中心穴に
より画定されている排出開口88と流通している。駆動
回転軸84は更に、上部主軸受38を貫いて軸方向に延
び、主軸受内に自由回転嵌合している第1の比較的大径
の部分90と、回転子44を貫いて軸方向に延び、回転
子に固定されている第2の比較的小径の部分92とを備
えている。回転子44は、圧入またはキー溝に設置され
た動力伝達キーのような手段により駆動回転軸84の回
転子部分92に固定することができる。
【0025】第2のまたはアイドラスクロール部材78
は被動スクロール包体80と間挿接触して配設されてい
る第2の、アイドラスクロール包体100を備えてい
る。アイドラスクロール包体100はアイドラ端板10
2から突出する直立インボリュートである。アイドラス
タブ回転軸104は、アイドラスクロール包体100と
は反対にアイドラ端板102から突出している。
は被動スクロール包体80と間挿接触して配設されてい
る第2の、アイドラスクロール包体100を備えてい
る。アイドラスクロール包体100はアイドラ端板10
2から突出する直立インボリュートである。アイドラス
タブ回転軸104は、アイドラスクロール包体100と
は反対にアイドラ端板102から突出している。
【0026】駆動スクロール部材76を第1のスクロー
ル部材と命名し、アイドラスクロール部材78を第2の
スクロール部材と命名することは、説明を容易にする目
的で行った任意のものであり、したがって限定するもの
ではないと理解しなければならない。アイドラスクロー
ル部材78を第1のスクロール部材と命名し、駆動スク
ロール部材76を第2のスクロール部材と命名すること
は同等に正確である。
ル部材と命名し、アイドラスクロール部材78を第2の
スクロール部材と命名することは、説明を容易にする目
的で行った任意のものであり、したがって限定するもの
ではないと理解しなければならない。アイドラスクロー
ル部材78を第1のスクロール部材と命名し、駆動スク
ロール部材76を第2のスクロール部材と命名すること
は同等に正確である。
【0027】円環軸受110は、焼結青銅から作られた
スリ―ブ軸受とすることができ、またはころまたは玉形
式のものとすることができるが、第2のまたはアイドラ
スクロール部材78を回転支持する支持手段として下部
密閉外殻部26と一体となっているアイドラ軸受ハウジ
ング112を画定する円環壁内部に設けられている。
スリ―ブ軸受とすることができ、またはころまたは玉形
式のものとすることができるが、第2のまたはアイドラ
スクロール部材78を回転支持する支持手段として下部
密閉外殻部26と一体となっているアイドラ軸受ハウジ
ング112を画定する円環壁内部に設けられている。
【0028】第1のスクロール端板82も、駆動スクロ
ール包体80と平行に、第1のスクロール端板82から
突出する二つの突出部材120を備えている。突出部材
120は、第1のスクロール端板82の外縁近くに半径
方向に対向する部分に配設されており、その長さはそれ
ぞれインボリュートスクロール包体80および100の
高さに第2のスクロール端板102の厚さを加えたもの
より大きい。突出部材120は、第1の円環状スクロー
ル部材圧縮板130に固定されている。圧縮板130は
全般的にカップ形状を成し、その半径方向外端の周りに
全般的に平面状の円周方向部分132を備え、これに突
出部材120がねじ込みファスナ、溶接または圧入のよ
うな手段により固定されている。押圧平面状中心部13
6は圧縮板130の外端部132に平行でそこから下方
に一定距離を隔てている。この中心部136は、円環状
保持肩部138および偏倚面140を画定する第2の、
更にわずかに下方に隔たった部分を備えている。中心開
口142は押圧部136の軸方向中心を貫く穴により画
定されている。中心開口142の直径は下部軸受ハウジ
ング112よりかなり大きいので、圧縮板130と下部
軸受ハウジング112との間には圧縮板130を下部軸
受ハウジング112の周りに自由に回転させるに充分な
隙間が存在する。
ール包体80と平行に、第1のスクロール端板82から
突出する二つの突出部材120を備えている。突出部材
120は、第1のスクロール端板82の外縁近くに半径
方向に対向する部分に配設されており、その長さはそれ
ぞれインボリュートスクロール包体80および100の
高さに第2のスクロール端板102の厚さを加えたもの
より大きい。突出部材120は、第1の円環状スクロー
ル部材圧縮板130に固定されている。圧縮板130は
全般的にカップ形状を成し、その半径方向外端の周りに
全般的に平面状の円周方向部分132を備え、これに突
出部材120がねじ込みファスナ、溶接または圧入のよ
うな手段により固定されている。押圧平面状中心部13
6は圧縮板130の外端部132に平行でそこから下方
に一定距離を隔てている。この中心部136は、円環状
保持肩部138および偏倚面140を画定する第2の、
更にわずかに下方に隔たった部分を備えている。中心開
口142は押圧部136の軸方向中心を貫く穴により画
定されている。中心開口142の直径は下部軸受ハウジ
ング112よりかなり大きいので、圧縮板130と下部
軸受ハウジング112との間には圧縮板130を下部軸
受ハウジング112の周りに自由に回転させるに充分な
隙間が存在する。
【0029】駆動圧縮ばね150が偏倚面140と第2
のスクロール端板102との間に設けられている。圧縮
ばね150は、第2のスクロール端板102に一つの力
を、第1のスクロール端板82に反対の力を、圧縮板1
30および突出部材120を介して加えることによりそ
れぞれのスクロール端板82および102を互いの方向
に押す偏倚手段として働く。好適実施例では、ばね15
0は第2のスクロール端板102に形成された円環溝1
52の内部に保持されている。これによりばね150は
トルク伝達要素として働くこともできる。この実施例で
は、突出部材、圧縮板130、およびばね150は第1
のスクロール部材76および第2のスクロール部材78
を同時に回転させる駆動手段を共に構成している。
のスクロール端板102との間に設けられている。圧縮
ばね150は、第2のスクロール端板102に一つの力
を、第1のスクロール端板82に反対の力を、圧縮板1
30および突出部材120を介して加えることによりそ
れぞれのスクロール端板82および102を互いの方向
に押す偏倚手段として働く。好適実施例では、ばね15
0は第2のスクロール端板102に形成された円環溝1
52の内部に保持されている。これによりばね150は
トルク伝達要素として働くこともできる。この実施例で
は、突出部材、圧縮板130、およびばね150は第1
のスクロール部材76および第2のスクロール部材78
を同時に回転させる駆動手段を共に構成している。
【0030】代りの駆動手段には突出部材120および
駆動キーをアイドラスクロール端板82に駆動可能に接
続するオルダム式リングがある。駆動手段の形態は本発
明に特に関係あるものでもないので、そのこれ以上の詳
細な説明はここでは必要無いと思われる。
駆動キーをアイドラスクロール端板82に駆動可能に接
続するオルダム式リングがある。駆動手段の形態は本発
明に特に関係あるものでもないので、そのこれ以上の詳
細な説明はここでは必要無いと思われる。
【0031】図2で、スクロール圧縮機アセンブリ20
は、排出開口50および吸入開口52で、一般的に冷凍
システムまたは空気調和システムに使用されるような流
体システムに接続されているように図示してある。当業
者は、スクロール圧縮機アセンブリ20を適切に利用す
ることができる一つの流体システムに過ぎないこと、お
よびスクロール圧縮機アセンブリ20を冷凍システムお
よび空気調和システムに適用することは限定ではなく模
範と取るべきであることを理解するであろう。
は、排出開口50および吸入開口52で、一般的に冷凍
システムまたは空気調和システムに使用されるような流
体システムに接続されているように図示してある。当業
者は、スクロール圧縮機アセンブリ20を適切に利用す
ることができる一つの流体システムに過ぎないこと、お
よびスクロール圧縮機アセンブリ20を冷凍システムお
よび空気調和システムに適用することは限定ではなく模
範と取るべきであることを理解するであろう。
【0032】図2にスクロール圧縮機アセンブリ20と
関連して全般的に概要図で示してある冷凍システムは、
外殻排出開口50とコンデンサ60との間に接続されて
冷却システムからおよび蒸気から冷却剤を典型的に凝縮
させる過程で熱を吸い取り液体の形態を形成する排出管
路54を備えている。管路62はコンデンサ60を膨脹
装置64に接続する。膨脹装置64は、適切な制御器
(図示せず)により動作する熱動弁または電動弁、毛細
管アセンブリ、又は他の、システム内の冷却剤を膨脹さ
せる適切な手段とすることができる。他の管路66は、
膨脹装置64を蒸発器68と接続して膨脹装置64から
の膨脹した冷却剤を、熱をおよび典型的には液体冷却剤
の蒸発を受入れて蒸気の形にする蒸発器68に移送す
る。最後に、冷凍システム吸入管路70は蒸発器68か
らの蒸発した冷却剤を圧縮機アセンブリ20に移送し、
ここで冷却剤が圧縮されて冷凍システムに戻る。
関連して全般的に概要図で示してある冷凍システムは、
外殻排出開口50とコンデンサ60との間に接続されて
冷却システムからおよび蒸気から冷却剤を典型的に凝縮
させる過程で熱を吸い取り液体の形態を形成する排出管
路54を備えている。管路62はコンデンサ60を膨脹
装置64に接続する。膨脹装置64は、適切な制御器
(図示せず)により動作する熱動弁または電動弁、毛細
管アセンブリ、又は他の、システム内の冷却剤を膨脹さ
せる適切な手段とすることができる。他の管路66は、
膨脹装置64を蒸発器68と接続して膨脹装置64から
の膨脹した冷却剤を、熱をおよび典型的には液体冷却剤
の蒸発を受入れて蒸気の形にする蒸発器68に移送す
る。最後に、冷凍システム吸入管路70は蒸発器68か
らの蒸発した冷却剤を圧縮機アセンブリ20に移送し、
ここで冷却剤が圧縮されて冷凍システムに戻る。
【0033】スクロール圧縮機装置20を適切に使用す
ることができる冷凍システムの一般的原理は当業者には
良く理解されており、このような冷凍装置を構成するの
に適する装置および機構のこれ以上の詳細な説明はここ
では詳細に説明する必要はないと信ずる。または当業者
にはこのような冷凍システムまたは空気調和システムは
複数の圧縮機アセンブリ20を並列または直列に接続し
て備えることができる他に、複数のコンデンサ60、蒸
発器68、または当業者には既知であると信ぜられるサ
ブ冷却器または冷却ファンのような、他の構成要素およ
び高揚要素をも備えることができることが明らかであろ
う。
ることができる冷凍システムの一般的原理は当業者には
良く理解されており、このような冷凍装置を構成するの
に適する装置および機構のこれ以上の詳細な説明はここ
では詳細に説明する必要はないと信ずる。または当業者
にはこのような冷凍システムまたは空気調和システムは
複数の圧縮機アセンブリ20を並列または直列に接続し
て備えることができる他に、複数のコンデンサ60、蒸
発器68、または当業者には既知であると信ぜられるサ
ブ冷却器または冷却ファンのような、他の構成要素およ
び高揚要素をも備えることができることが明らかであろ
う。
【0034】図3および図7は、図1の断面図であり、
本発明を一層明瞭に示している。寸法Oは軸Dと軸Iと
の間の片寄り距離を規定する。線φ0は駆動スクロール
部材76の軸Dおよびアイドラスクロール部材78の軸
Iにより規定される。これらの軸は固定されているか
ら、線φ0もスクロール装置20に対して固定されてお
り、スクロール装置の構成部品の角位置の基準とし得る
基準線として使用することができる。線φ0は0クラン
ク角の点およびそれぞれのスクロール包体80および1
00の外端が最初に他のそれぞれのスクロール包体と接
触して第1のすなわち外側の室を閉じる点をも表わして
いる。
本発明を一層明瞭に示している。寸法Oは軸Dと軸Iと
の間の片寄り距離を規定する。線φ0は駆動スクロール
部材76の軸Dおよびアイドラスクロール部材78の軸
Iにより規定される。これらの軸は固定されているか
ら、線φ0もスクロール装置20に対して固定されてお
り、スクロール装置の構成部品の角位置の基準とし得る
基準線として使用することができる。線φ0は0クラン
ク角の点およびそれぞれのスクロール包体80および1
00の外端が最初に他のそれぞれのスクロール包体と接
触して第1のすなわち外側の室を閉じる点をも表わして
いる。
【0035】図3において、非平衡質量すなわちモーメ
ント減少質量160は駆動スクロール部材76に加えら
れるが、第2のモーメント減少質量162はアイドラス
クロール部材78に加えられる。図示のとおり、本発明
の好適実施例は、溶接または接着剤のような機械的手段
によりそれぞれのスクロール部材端板82および102
に加えられる質量160および162を採用している。
質量160および162は、下に説明するように、それ
らが加えられるスクロール部材の章動安定性を高める手
段を備えている。
ント減少質量160は駆動スクロール部材76に加えら
れるが、第2のモーメント減少質量162はアイドラス
クロール部材78に加えられる。図示のとおり、本発明
の好適実施例は、溶接または接着剤のような機械的手段
によりそれぞれのスクロール部材端板82および102
に加えられる質量160および162を採用している。
質量160および162は、下に説明するように、それ
らが加えられるスクロール部材の章動安定性を高める手
段を備えている。
【0036】モーメント生成質量160の重心cg
1は、それが加えられる第1のスクロール部材76の回
転(軸D)の中心から半径r1のところにある。質量1
60の角位置は線φ0から角φ1のところにある。第2
のモーメント生成質量162の重心cg2は、アイドラ
スクロール部材78の回転(軸I)の中心から半径r2
のところにある。第2の質量162は、上述の線φ0か
ら角φ2で規定される角位置で端板102に加えられ
る。
1は、それが加えられる第1のスクロール部材76の回
転(軸D)の中心から半径r1のところにある。質量1
60の角位置は線φ0から角φ1のところにある。第2
のモーメント生成質量162の重心cg2は、アイドラ
スクロール部材78の回転(軸I)の中心から半径r2
のところにある。第2の質量162は、上述の線φ0か
ら角φ2で規定される角位置で端板102に加えられ
る。
【0037】好適実施例では、質量160および162
の形状は、質量160および162とスクロール部材7
6および78がその中を回転する流体との間の可能な摩
擦抵抗を極力少くするように曲面を備えている。質量1
60および162の形状は変ることができること、およ
び質量160および162はインペラベーンとして作用
し、それによりスクロール装置20が圧縮機として動作
するときスクロール包体80および100に流体が流入
するのを補助するように形成することができることを認
めるであろう。更に、図示したように質量160および
162に対する半径rおよび角φは純粋に代表的なもの
であり、限定と取るべきではないことを認めるであろ
う。多くの場合にφ1およびφ2は等しいかまたは実質
上等しいこと、および多くの場合にスクロール部材の一
方にだけ質量160または質量162だけを設けるのが
望ましいことがあるであろう。又質量160の質量m1
は、第1の質量160および第2の質量162の両者を
備えているスクロール装置の第2の質量162の質量m
2に実質上等しいことも等しくないこともあることを理
解しなければならない。第1の質量160および第2の
質量162の質量m1およびm2の量、それぞれの回転
の軸から質量を取出す半径r1およびr2、および質量
の半径方向位置φ1およびφ2は下の教示による各特定
の場合に従って決めなければならない。
の形状は、質量160および162とスクロール部材7
6および78がその中を回転する流体との間の可能な摩
擦抵抗を極力少くするように曲面を備えている。質量1
60および162の形状は変ることができること、およ
び質量160および162はインペラベーンとして作用
し、それによりスクロール装置20が圧縮機として動作
するときスクロール包体80および100に流体が流入
するのを補助するように形成することができることを認
めるであろう。更に、図示したように質量160および
162に対する半径rおよび角φは純粋に代表的なもの
であり、限定と取るべきではないことを認めるであろ
う。多くの場合にφ1およびφ2は等しいかまたは実質
上等しいこと、および多くの場合にスクロール部材の一
方にだけ質量160または質量162だけを設けるのが
望ましいことがあるであろう。又質量160の質量m1
は、第1の質量160および第2の質量162の両者を
備えているスクロール装置の第2の質量162の質量m
2に実質上等しいことも等しくないこともあることを理
解しなければならない。第1の質量160および第2の
質量162の質量m1およびm2の量、それぞれの回転
の軸から質量を取出す半径r1およびr2、および質量
の半径方向位置φ1およびφ2は下の教示による各特定
の場合に従って決めなければならない。
【0038】図4は、図3に示すように、C1からC5
までの5室が存在する角位置で取ったスクロール装置2
0の断面図を示す。各室は軸方向分離力aおよび半径方
向分離力Sを発生する。たとえば、室C1は、端板82
にかかる軸方向分離力として駆動スクロール端板82を
アイドラスクロール端板102から分離する傾向のある
力ベクトルa1を発生し、力ベクトルs1、半径方向分
離力、はスクロール包体80に作用し、第2のスクロー
ル包体からの分離を生ずる。両力ベクトルa1およびs
1は第1のスクロール部材76をスクロール部材の回転
の軸に垂直に回転させ、または傾倒させる。軸方向総分
離力aはベクトル和a1+a2+a3+a4+a5に等
しく、正味の半径方向力sはベクトル和s1+s2+s
3+s4+s5に等しい。正味分離力は第1のスクロー
ル部材76の回転軸からは片寄っている。その結果、瞬
時傾倒モーメントmtが発生する。モーメントmtはス
クロール部材76に作用して角δdとして示してある傾
倒または章動を生ずる。室は同じ半径方向位置および角
位置に設けられており、流体力は同じであるが、スクロ
ール部材76および78の軸は片寄っているから、各室
における力は各スクロール部材76および78に対して
傾倒モーメントmtを生ずるように働く。それ故、室C
1からC5までの力は角δiとして示してあるスクロー
ル部材78の傾倒または章動を生ずるが、この角δ
iは、それぞれのスクロール部材の回転軸を支持する軸
受の数、形式、および大きさの相異およびそれぞれのス
クロール部材端板に加えられる制約によりスクロール部
材76に発生する角δdとは異なることがある。スクロ
ール包体80および100は、δiおよびδdが異なる
とき典型的に分離する。
までの5室が存在する角位置で取ったスクロール装置2
0の断面図を示す。各室は軸方向分離力aおよび半径方
向分離力Sを発生する。たとえば、室C1は、端板82
にかかる軸方向分離力として駆動スクロール端板82を
アイドラスクロール端板102から分離する傾向のある
力ベクトルa1を発生し、力ベクトルs1、半径方向分
離力、はスクロール包体80に作用し、第2のスクロー
ル包体からの分離を生ずる。両力ベクトルa1およびs
1は第1のスクロール部材76をスクロール部材の回転
の軸に垂直に回転させ、または傾倒させる。軸方向総分
離力aはベクトル和a1+a2+a3+a4+a5に等
しく、正味の半径方向力sはベクトル和s1+s2+s
3+s4+s5に等しい。正味分離力は第1のスクロー
ル部材76の回転軸からは片寄っている。その結果、瞬
時傾倒モーメントmtが発生する。モーメントmtはス
クロール部材76に作用して角δdとして示してある傾
倒または章動を生ずる。室は同じ半径方向位置および角
位置に設けられており、流体力は同じであるが、スクロ
ール部材76および78の軸は片寄っているから、各室
における力は各スクロール部材76および78に対して
傾倒モーメントmtを生ずるように働く。それ故、室C
1からC5までの力は角δiとして示してあるスクロー
ル部材78の傾倒または章動を生ずるが、この角δ
iは、それぞれのスクロール部材の回転軸を支持する軸
受の数、形式、および大きさの相異およびそれぞれのス
クロール部材端板に加えられる制約によりスクロール部
材76に発生する角δdとは異なることがある。スクロ
ール包体80および100は、δiおよびδdが異なる
とき典型的に分離する。
【0039】この計算をそれぞれのスクロール部材76
および78について回転角点ごとに繰返えさなければな
らない。図4に示すように、軸方向偏倚力Fdが駆動ス
クロール部材76に与えられ、軸方向偏倚力Fiが軸方
向偏倚手段によりアイドラスクロール部材78に与えら
れる。力Fdは、軸方向分離力adより充分大きくなけ
ればならず、同時に、所定のどんな半径方向位置でもス
クロール部材端板82が傾倒しないようにするため、
(Fd−ad)と対向スクロール端板を有するスクロー
ル先端の利用可能なまたは有効接触半径との積によりモ
ーメントMeが生ずる状態でモーメントmtより大きく
なければならない。力adが力(Fd−ad)より大き
い場合には、傾倒モーメントmtによる傾倒が生ずる。
力Fdまたは接触半径が対抗モーメントを生ずるには不
充分である場合には、力が力Fdより小さいときにさえ
傾倒が生ずることがある。力Fiの性格は同様である。
および78について回転角点ごとに繰返えさなければな
らない。図4に示すように、軸方向偏倚力Fdが駆動ス
クロール部材76に与えられ、軸方向偏倚力Fiが軸方
向偏倚手段によりアイドラスクロール部材78に与えら
れる。力Fdは、軸方向分離力adより充分大きくなけ
ればならず、同時に、所定のどんな半径方向位置でもス
クロール部材端板82が傾倒しないようにするため、
(Fd−ad)と対向スクロール端板を有するスクロー
ル先端の利用可能なまたは有効接触半径との積によりモ
ーメントMeが生ずる状態でモーメントmtより大きく
なければならない。力adが力(Fd−ad)より大き
い場合には、傾倒モーメントmtによる傾倒が生ずる。
力Fdまたは接触半径が対抗モーメントを生ずるには不
充分である場合には、力が力Fdより小さいときにさえ
傾倒が生ずることがある。力Fiの性格は同様である。
【0040】図5はスクロール部材の回転中にスクロー
ル部材76または78の一方に作用する瞬時傾倒モーメ
ントの解析を示す。クランク角とは、図の水平軸上0°
と360°(フルサークル)との間に存在する、φ0が
生ずる位置からのそれぞれのスクロール部材の角位置を
言うが、図の垂直軸は各半径方向位置で生ずるモーメン
トおよび各半径方向位置での軸方向接触力Fd−adを
示している。各半径方向位置での瞬時モーメントを表わ
す曲線は、軸方向接触力を表わす曲線のようにほぼ正弦
状である。
ル部材76または78の一方に作用する瞬時傾倒モーメ
ントの解析を示す。クランク角とは、図の水平軸上0°
と360°(フルサークル)との間に存在する、φ0が
生ずる位置からのそれぞれのスクロール部材の角位置を
言うが、図の垂直軸は各半径方向位置で生ずるモーメン
トおよび各半径方向位置での軸方向接触力Fd−adを
示している。各半径方向位置での瞬時モーメントを表わ
す曲線は、軸方向接触力を表わす曲線のようにほぼ正弦
状である。
【0041】図6は、所定のφ1で種々な半径r1に配
設された質量m1のCgまたは所定のφ2で種々な半径
r2に配設された質量m2のCgを持つスクロール部材
の回転中にスクロール部材76または78の一方に作用
する瞬時モーメントを示す。簡単のため、図はスクロー
ル部材76か78かに生ずる状態の代表的なものである
から、添字を削除してある。表示したこれらの半径はr
=0、r=1単位、r=2単位、およびr=3単位を含
んでおり、φと質量とは共に常数である。上記のよう
に、Meは(Fd−ad)と対向スクロール端板を有す
るスクロール先端の利用可能なまたは有効接触半径の積
により生ずるモーメントを表わす。
設された質量m1のCgまたは所定のφ2で種々な半径
r2に配設された質量m2のCgを持つスクロール部材
の回転中にスクロール部材76または78の一方に作用
する瞬時モーメントを示す。簡単のため、図はスクロー
ル部材76か78かに生ずる状態の代表的なものである
から、添字を削除してある。表示したこれらの半径はr
=0、r=1単位、r=2単位、およびr=3単位を含
んでおり、φと質量とは共に常数である。上記のよう
に、Meは(Fd−ad)と対向スクロール端板を有す
るスクロール先端の利用可能なまたは有効接触半径の積
により生ずるモーメントを表わす。
【0042】当業者は、本発明がどんな大きさのスクロ
ール装置にも適用することができ、更に図6は質量16
0または162をスクロール装置に適用することにより
一般的に得られる結果を示すことを目的としており、し
たがって特定の場合に限定するものと取るべきでないか
ら、図6には特定の単位測定値を示してないことを理解
するであろう。適切な特定の単位測定値には数十インチ
または数十センチメートルの倍数、およびインチまたは
センチメートルの倍数がある。
ール装置にも適用することができ、更に図6は質量16
0または162をスクロール装置に適用することにより
一般的に得られる結果を示すことを目的としており、し
たがって特定の場合に限定するものと取るべきでないか
ら、図6には特定の単位測定値を示してないことを理解
するであろう。適切な特定の単位測定値には数十インチ
または数十センチメートルの倍数、およびインチまたは
センチメートルの倍数がある。
【0043】r=0に対する瞬時モーメントを表わすグ
ラフは利用可能な対抗モーメントが極小である場合のク
ランク角位置で最高最大のモーメントを発生する。r=
2に対する瞬時モーメントを表わすグラフはそれより小
さい最大モーメントを発生する。r=3のときは、模範
的装置では利用可能な対抗モーメントが極小である場合
のクランク角位置で最低最小のモーメントを発生する。
これらのグラフは、緩和質量の配設に対して選定される
実際の角φおよび半径rが本発明に適用するスクロール
部材ごとに変化し、スクロール装置20で観察される実
際の章動は或る角位置における実際の傾倒モーメント対
章動を防止する利用可能な対抗モーメントによって変る
ので、限定ではなく、例示であり、例題のみによってい
ることが認められよう。しかし、例示したように、半径
r=3は、曲線Meがどんなクランク角位置でも越され
ることがないので、緩和手段、質量mを設置するのに好
適の位置であり、半径r=0は最も望ましくない設置位
置である。
ラフは利用可能な対抗モーメントが極小である場合のク
ランク角位置で最高最大のモーメントを発生する。r=
2に対する瞬時モーメントを表わすグラフはそれより小
さい最大モーメントを発生する。r=3のときは、模範
的装置では利用可能な対抗モーメントが極小である場合
のクランク角位置で最低最小のモーメントを発生する。
これらのグラフは、緩和質量の配設に対して選定される
実際の角φおよび半径rが本発明に適用するスクロール
部材ごとに変化し、スクロール装置20で観察される実
際の章動は或る角位置における実際の傾倒モーメント対
章動を防止する利用可能な対抗モーメントによって変る
ので、限定ではなく、例示であり、例題のみによってい
ることが認められよう。しかし、例示したように、半径
r=3は、曲線Meがどんなクランク角位置でも越され
ることがないので、緩和手段、質量mを設置するのに好
適の位置であり、半径r=0は最も望ましくない設置位
置である。
【0044】質量160および162の質量m1および
m2はスクロール端板82および102の機械的動的不
平衡を生じ、これにより、スクロール端板82および1
02に作用する流体力により発生する傾倒モーメントに
対抗して半径方向に設置されたとき最大モーメントが減
少することが認められるであろう。質量160および1
62により発生される緩和モーメントはスクロール部材
の機械的構成要素により発生されるスクロール部材の最
小モーメントに付加される。それ故、質量160および
162の質量m1およびm2の量を必要な緩和モーメン
トがスクロール部材の最小モーメントに過剰に加えるこ
となしに得られるように選択する必要がある。
m2はスクロール端板82および102の機械的動的不
平衡を生じ、これにより、スクロール端板82および1
02に作用する流体力により発生する傾倒モーメントに
対抗して半径方向に設置されたとき最大モーメントが減
少することが認められるであろう。質量160および1
62により発生される緩和モーメントはスクロール部材
の機械的構成要素により発生されるスクロール部材の最
小モーメントに付加される。それ故、質量160および
162の質量m1およびm2の量を必要な緩和モーメン
トがスクロール部材の最小モーメントに過剰に加えるこ
となしに得られるように選択する必要がある。
【0045】緩和モーメントを設けることにより質量誘
起スクロール不平衡によりスクロール部材のモーメント
を減少させる方法は下記段階から構成される。第1のス
クロールに作用する瞬時傾倒モーメントを各角位置につ
いて決定する。次に最大傾倒モーメントを最大傾倒モー
メントが作用する角位置またはクランク角位置または角
位置の範囲と共に決定する。第1のスクロールの最大傾
倒モーメントを緩和するのに必要な緩和モーメントを決
定し、所要緩和モーメントを誘起する第1の質量160
の量m1、およびこのような第1の質量160の半径r
1および角位置φ1を決定し、第1の質量160を第1
のスクロール部材82に加える。この第1の質量160
は溶接または他の手段により機械的に加えることがで
き、または製造時に第1のスクロール部材76と一体に
することができる。スクロール装置20の両スクロール
部材の章動安定性を更に高めるために、第1のスクロー
ル部材76に対して質量160の質量および位置を決定
するのに利用したステップを単に繰返すことから成る方
法により、質量162を第2のスクロール部材78に加
えることができる。
起スクロール不平衡によりスクロール部材のモーメント
を減少させる方法は下記段階から構成される。第1のス
クロールに作用する瞬時傾倒モーメントを各角位置につ
いて決定する。次に最大傾倒モーメントを最大傾倒モー
メントが作用する角位置またはクランク角位置または角
位置の範囲と共に決定する。第1のスクロールの最大傾
倒モーメントを緩和するのに必要な緩和モーメントを決
定し、所要緩和モーメントを誘起する第1の質量160
の量m1、およびこのような第1の質量160の半径r
1および角位置φ1を決定し、第1の質量160を第1
のスクロール部材82に加える。この第1の質量160
は溶接または他の手段により機械的に加えることがで
き、または製造時に第1のスクロール部材76と一体に
することができる。スクロール装置20の両スクロール
部材の章動安定性を更に高めるために、第1のスクロー
ル部材76に対して質量160の質量および位置を決定
するのに利用したステップを単に繰返すことから成る方
法により、質量162を第2のスクロール部材78に加
えることができる。
【0046】当業者は、共回転スクロール装置20の章
動安定性を高めるのに質量誘起モーメントを利用すれば
当技術がかなり改善されることを認識するであろう。質
量160および162は解析的方法により決定すること
ができ、別に保守を必要とし且つ圧縮機アセンブリ20
の初期費用を増大させる移動部分を備えていない。更
に、質量160および162を使用すれば所要軸方向偏
倚力が減り、このため先端スクロール包体80および1
00とそれぞれ端板82および102との間の摩擦損失
が減少し、このため所定容量に対するスクロール装置2
0の所要動力が減り、より小さく且つ軽いモータ40を
使用することができる。それ故、すべての局面におい
て、本発明は、初期費用を減らし、スクロール装置20
の全体効率を向上させる実質的改善を示している。更
に、本発明を冷凍システムの用途に有用なスクロール装
置により例示しているが、本発明は、ポンプ、膨脹機、
流体駆動エンジン、および他の用途を含む共回転スクロ
ール装置20のすべての用途に有用であり、性能および
経費の低減に同様な改善を行っていることが疑いなく認
められるであろう。
動安定性を高めるのに質量誘起モーメントを利用すれば
当技術がかなり改善されることを認識するであろう。質
量160および162は解析的方法により決定すること
ができ、別に保守を必要とし且つ圧縮機アセンブリ20
の初期費用を増大させる移動部分を備えていない。更
に、質量160および162を使用すれば所要軸方向偏
倚力が減り、このため先端スクロール包体80および1
00とそれぞれ端板82および102との間の摩擦損失
が減少し、このため所定容量に対するスクロール装置2
0の所要動力が減り、より小さく且つ軽いモータ40を
使用することができる。それ故、すべての局面におい
て、本発明は、初期費用を減らし、スクロール装置20
の全体効率を向上させる実質的改善を示している。更
に、本発明を冷凍システムの用途に有用なスクロール装
置により例示しているが、本発明は、ポンプ、膨脹機、
流体駆動エンジン、および他の用途を含む共回転スクロ
ール装置20のすべての用途に有用であり、性能および
経費の低減に同様な改善を行っていることが疑いなく認
められるであろう。
【0047】本発明の好適実施例および代りの実施例に
対する修正案は当業者には特許請求の範囲の範囲内で明
らかであろう。
対する修正案は当業者には特許請求の範囲の範囲内で明
らかであろう。
【図1】本発明を具現する共回転スクロール装置の断面
図を示す。
図を示す。
【図2】本発明を適切に採用することができる冷凍シス
テムを概要図で示す。
テムを概要図で示す。
【図3】図1のスクロール装置の、断面線3−3に沿っ
て取った断面図を示す。
て取った断面図を示す。
【図4】それぞれの共回転スクロール装置に働く傾倒モ
ーメントの効果を示す。
ーメントの効果を示す。
【図5】共回転スクロール装置のスクロール部材の回転
中に一方のスクロール部材に作用する傾倒モーメントお
よび緩和モーメントの組合せおよび軸方向スクロール先
端接触力を表わす図である。
中に一方のスクロール部材に作用する傾倒モーメントお
よび緩和モーメントの組合せおよび軸方向スクロール先
端接触力を表わす図である。
【図6】スクロール部材の回転中にスクロール部材の一
方に作用する、種々の緩和モーメントと混合した傾倒モ
ーメントを表わす図である。
方に作用する、種々の緩和モーメントと混合した傾倒モ
ーメントを表わす図である。
【図7】スクロール部材の拡大破断説明図である。
20 スクロール圧縮機アセンブリ 22 密閉外殻 28 中心枠部 40 モータ 76 駆動スクロール部材 78 アイドラスクロール部材 80 スクロール包体 82 端板 84 駆動回転軸 100 スクロール包体 102 端板 120 突出部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ロバート イイ.アツター アメリカ合衆国 テキサス州 75791,ホ ワイトハウス,トレントン ドライヴ 10873 (72)発明者 ダニエル アール.クラム アメリカ合衆国 ウイスコンシン州 54601,ラ クローセ,ノース トウエン テイーフオース ストリート 320
Claims (41)
- 【請求項1】 第1のスクロール端板と、該第1のスク
ロール端板に設けられた第1の直立インボリュート部分
とを有する第1のスクロール部材と、 第2の直立インボリュート部分を有し、前記第1のスク
ロール部材と間挿係合している第2のスクロール部材
と、 前記一方のスクロール部材の章動安定性を高める手段で
あって、該スクロール部材に適用される手段と、 前記第1および第2のスクロール部材を回転させる手段
と、を備えて成るスクロール装置。 - 【請求項2】 前記スクロール装置は更に、前記他のス
クロール部材の章動安定性を高める手段であって、当該
他のスクロール部材に加えられる手段を備えている請求
項1に記載のスクロール装置。 - 【請求項3】 第1のスクロール端板と、該第1のスク
ロール端板に設けられた第1の直立インボリュート部分
を有する第1のスクロール包体と、前記第1の端板に設
けられた駆動回転軸とを備え、更に第1のモーメントを
有する第1のスクロール部材と、 第2のスクロール端板と、該第2のスクロール端板に設
けられた第2の直立インボリュート部分を有する第2の
スクロール包体と、前記第2の端板に設けられたアイド
ラ回転軸とを備え、更に第2のモーメントを有する第2
のスクロール部材と、 前記第1のスクロール部材に加えられて該第1のスクロ
ール部材の章動安定性を高める緩和モーメント発生質量
と、 前記第1のスクロール部材および前記第2のスクロール
部材を回転させる手段と、を備えて成る共回転スクロー
ル装置。 - 【請求項4】 前記モーメント発生質量は半径方向に角
度φ1で配設されている請求項3に記載のスクロール装
置。 - 【請求項5】 前記モーメント発生質量は所定の半径r
により第1のスクロール部材の回転軸から取出される請
求項4に記載のスクロール装置。 - 【請求項6】 前記モーメント発生質量は前記第1のス
クロール端板に機械的に加えられる請求項5に記載のス
クロール装置。 - 【請求項7】 前記モーメント発生質量は前記第1のス
クロール端板に組込まれている請求項5に記載のスクロ
ール装置。 - 【請求項8】 前記スクロール装置は更に、前記第2の
スクロール部材に加えられて該第2のスクロール部材の
章動安定性を高める第2の緩和モーメント発生質量を備
えている請求項5に記載のスクロール装置。 - 【請求項9】 前記第2のモーメント発生質量は半径方
向に角度φ2で配設されている請求項8に記載のスクロ
ール装置。 - 【請求項10】 前記第2のモーメント発生質量は所定
の半径r2により第2のスクロール部材の回転軸から取
出される請求項9に記載のスクロール装置。 - 【請求項11】 前記第2のモーメント発生質量は前記
第2のスクロール端板に機械的に加えられる請求項10
に記載のスクロール装置。 - 【請求項12】 前記第2のモーメント発生質量は前記
第2のスクロール端板に組込まれている請求項10に記
載のスクロール装置。 - 【請求項13】 吸込み圧力の流体を入れる吸込み圧力
部を有する密閉外殻と、 前記吸込み圧力部に設けられ、第1のスクロール端板及
び第1の回転軸Dと、前記第1のスクロール端板に設け
られた第1の直立インボリュート部分と、前記第1の端
板に設けられている駆動回転軸とを有する第1のスクロ
ール部材と、 前記第1のスクロール部材に加えられて該第1のスクロ
ール部材の傾倒モーメントを補償する第1の緩和モーメ
ントを発生するものであって、その重心が前記第1の回
転軸から取出される第1の質量と、 前記吸込み圧力部に設けられ、第2のスクロール端板お
よび前記第1の回転軸Dに平行ではあるが一直線上に無
くて基準線φ0を画定する第2の回転軸Iと、前記第2
のスクロール端板に設けられた第2の直立インボリュー
ト部分と、前記第2の端板に設けられたアイドラ回転軸
とを有する第2のスクロール部材と、 前記第2のスクロール部材に加えられて該第2のスクロ
ール部材の傾倒モーメントを補償する第2の緩和モーメ
ントを発生するものであって、その重心が前記第2の回
転軸から取出される第2の質量と、 前記第1のスクロール部材および前記第2のスクロール
部材を同時に回転させる手段と、を備えて成る共回転ス
クロール装置。 - 【請求項14】 前記第1の質量は半径r1により前記
第1の回転軸Dから取出される請求項13に記載のスク
ロール装置。 - 【請求項15】 前記第1の質量は前記第1のスクロー
ル端板上に前記基準線φ0から角度φ1で半径方向に配
設されている請求項14に記載のスクロール装置。 - 【請求項16】 前記第1の質量は前記第1のスクロー
ル端板に機械的に加えられる請求項15に記載のスクロ
ール装置。 - 【請求項17】 前記第1の質量は前記第1のスクロー
ル端板に組込まれている請求項15に記載のスクロール
装置。 - 【請求項18】 前記第2の質量は半径r2により前記
第2の回転軸Iから取出される請求項13に記載のスク
ロール装置。 - 【請求項19】 前記第2の質量は、前記第2のスクロ
ール端板上に前記線φ0から角度φ2で半径方向に配設
されている請求項18に記載のスクロール装置。 - 【請求項20】 前記第2の質量は前記第2のスクロー
ル端板に機械的に加えられる請求項19に記載のスクロ
ール装置。 - 【請求項21】 前記第2の質量は前記第2のスクロー
ル端板に組込まれている請求項19に記載のスクロール
装置。 - 【請求項22】 前記第1の質量は、半径r1により前
記第1の回転軸Dから取出され、更に前記第1のスクロ
ール端板上に角度φ1で半径方向に配設されており、前
記第2の質量は、半径r2により前記第2の回転軸から
取出され、前記第2のスクロール端板上に角度φ2で半
径方向に配設されている請求項13に記載のスクロール
装置。 - 【請求項23】 前記密閉外殻は更に、貫通する開口を
有する中心枠を備えており、更に前記駆動回転軸を前記
開口内に回転可能に支持する手段と前記吸込み部に下部
軸受ハウジングとを備えている請求項22に記載のスク
ロール装置。 - 【請求項24】 前記密閉外殻は更に前記アイドラ回転
軸を前記下部軸受ハウジングに回転可能に支持する手段
を備えている請求項23に記載のスクロール装置。 - 【請求項25】 前記駆動回転軸を駆動可能に回転させ
る前記手段はモータである請求項24に記載のスクロー
ル装置。 - 【請求項26】 流体を吸込み圧力からそれより比較的
高い排出圧力に圧縮する共回転スクロール装置におい
て、 吸込み圧力流体を入れる吸込み圧力部と、排出圧力部
と、それらの間にある中心枠とを有し、更に駆動回転軸
開口を規定している密閉外殻と、 前記吸込み圧力部に設けられ、第1の回転軸Dを有し、
更に外周を有する第1のスクロール端板と、該第1のス
クロール端板に設けられた第1の直立インボリュート部
分と、前記第1の端板に設けられて前記中心枠の駆動回
転軸開口を通して回転可能に突出する駆動回転軸とを備
えている第1のスクロール部材と、 前記吸込み圧力部に設けられ、前記第1の回転軸と共に
基準線を規定する第2の回転軸Iを有し、更に第2のス
クロール端板と、該第2のスクロール端板に設けられた
第2の直立インボリュート部分と、前記第2の端板に設
けられたアイドラ回転軸とを備えている第2のスクロー
ル部材と、 前記基準線から角度φ1で前記第1のスクロール端板に
加えられて前記第1のスクロール部材の最大正味モーメ
ントを補償する第1の緩和モーメントを発生するもので
あって、半径r1により前記第1の回転軸Dから取出さ
れる重心cg1を有する第1の質量と、 前記基準線から角度φ2で前記第2のスクロール端板に
加えられて前記第2のスクロール部材の最大正味モーメ
ントを補償する第2の緩和モーメントを発生するもので
あって、半径r2により前記第2の回転軸Iから取出さ
れる重心cg2を有する第2の質量と、 前記駆動回転軸を前記中心枠の前記駆動回転軸開口内に
回転可能に支持する手段と、 前記アイドラ回転軸を前記密閉外殻の前記吸込み部に回
転可能に支持する手段であって、下部軸受ハウジングお
よび軸受を備えている手段と、 前記第1のスクロール部材の前記駆動回転軸を駆動可能
に回転させるモータであって、前記排出圧力部に設置さ
れ、潤滑油の通路となる円環状空間をその間に画定する
固定子および回転子を有し、該回転子は前記駆動回転軸
に固着されているモータと、 前記第1のスクロール部材および前記第2のスクロール
部材を同時に回転させてそれらの間に相対軌道運動を発
生する手段と、を備えて成る共回転スクロール装置。 - 【請求項27】 閉ループ接続により冷却剤を循環させ
る冷却システムであって、 冷却剤を液体の形に凝縮させるコンデンサと、 前記コンデンサから液体冷却剤を受取り、冷却剤を膨脹
させる膨脹装置と、 前記膨脹装置から冷却剤を受取り、冷却剤を蒸気の形に
蒸発させる蒸発器と、 蒸発器から冷却剤を受取り、冷却剤を圧縮し、冷却剤を
コンデンサに送る圧縮機とから成る冷却システムにおい
て前記圧縮機が、 第1の回転軸Dを有し、更に第1のスクロール端板と、
該第1のスクロール端板に設けられた第1の直立インボ
リュート部分と、前記第1の端板に設けられた駆動回転
軸とを備え、更に第1のモーメントを有する第1のスク
ロール部材と、 前記第1の回転軸Dと共に基準線を規定する第2の回転
軸Iを有し、更に第2のスクロール端板と、該第2のス
クロール端板に設けられた第2の直立インボリュート部
分と、前記第2の端板に設けられたアイドラ回転軸とを
備え、更に第2のモーメントを有する第2のスクロール
部材と、 前記一方のスクロール部材に加えられて前記第1のモー
メントを緩和し、前記スクロール部材の章動安定性を高
める緩和モーメント発生質量と、 前記第1および第2のスクロール部材を回転させる手段
と、から構成されている冷却システム。 - 【請求項28】 前記モーメント発生質量は前記基準線
から角度φ1で半径方向に配設されている請求項27に
記載の冷却システム。 - 【請求項29】 前記モーメント発生質量は半径r1に
より第1のスクロール部材の回転軸から取出される請求
項28に記載の冷却システム。 - 【請求項30】 前記モーメント発生質量は前記第1の
スクロール端板に機械的に加えられる請求項29に記載
の冷却システム。 - 【請求項31】 前記モーメント発生質量は前記第1の
スクロール端板に組込まれている請求項29に記載の冷
却システム。 - 【請求項32】 前記圧縮機は更に、前記第2のスクロ
ール部材に加えられて前記第2のモーメントを緩和し、
前記第2のスクロール部材の章動安定度を高める第2の
緩和モーメント発生質量を備えている請求項29に記載
の冷却システム。 - 【請求項33】 前記第2のモーメント発生質量は前記
基準線から角度φ2で半径方向に配設されている請求項
32に記載の冷却システム。 - 【請求項34】 前記第2のモーメント発生質量は半径
r2により第2のスクロール部材の前記第2の回転軸I
から取出される請求項33に記載の冷却システム。 - 【請求項35】 前記第2のモーメント発生質量は前記
第2のスクロール端板に機械的に加えられる請求項34
に記載の冷却システム。 - 【請求項36】 前記第2のモーメント発生質量は前記
第2のスクロール端板に組込まれている請求項34に記
載の冷却システム。 - 【請求項37】 閉ループ接続により冷却剤を循環させ
る冷却システムであって、 冷却剤を液体の形に凝縮させるコンデンサと、前記コン
デンサから液体冷却剤を受取り、冷却剤を膨脹させる膨
脹装置と、 前記膨脹装置から冷却剤を受取り、冷却剤を蒸気の形に
蒸発させる蒸発器と、 蒸発器から冷却剤を受取り、冷却剤を圧縮し、冷却剤を
コンデンサに送る共回転スクロール圧縮機と、から成る
冷却システムにおいて、前記共回転スクロール圧縮機
が、 吸込み圧力部と、排出圧力部と、それらの間にある中心
枠とを有し、前記中心枠は更に駆動回転軸開口を画定し
ている密閉外殻と、 前記吸込み部に設けられ、第1の回転軸Dを有し、更
に、外周を備えた第1のスクロール端板と、該第1のス
クロール端板に設けられた第1の直立インボリュート部
分と、前記第1の端板に設けられた駆動回転軸とを備
え、該駆動回転軸は前記中心枠の駆動回転軸開口を通し
て回転可能に突出している第1のスクロール部材と、 前記吸込み圧力部に設けられ、第1の回転軸Dと共に基
準線を規定する第2の回転軸Iを有し、第2のスクロー
ル端板と、該第2のスクロール端板に設けられた第2の
直立インボリュート部分と、前記第2の端板に設けられ
たアイドラ回転軸とを備えている第2のスクロール部材
と、 前記基準線から角度φ1で前記第1のスクロール端板に
加えられて前記第1のスクロール部材の最大正味モーメ
ントを補償する第1の緩和モーメントを発生するもので
あって、その重心が前記第1の回転軸から取出される第
1の質量と、 前記基準線から角度φ2で前記第2のスクロール端板に
加えられて前記第2のスクロール部材の最大正味モーメ
ントを補償する第2の緩和モーメントを発生するもので
あって、その重心が前記第2の回転軸から取出される第
2の質量と、 前記駆動回転軸を前記中心枠の前記駆動回転軸開口内に
回転可能に支持する手段と、 前記アイドラ回転軸を密閉外殻の前記吸込み部に回転可
能に支持する手段であって、下部軸受ハウジングおよび
軸受を備えている手段と、 前記第1のスクロール部材の前記回転駆動軸を駆動可能
に回転させるモータであって、前記排出圧力部に配設さ
れ、潤滑剤の通路となる円環状空間をそれらの間に画定
する固定子および回転子とを備え、該回転子は前記駆動
回転軸に固着されているモータと、 前記第1のスクロール部材および前記第2のスクロール
部材を同時に回転させてそれらの間に相対軌道運動を発
生させる手段と、から構成されている冷却システム。 - 【請求項38】 第1の軸の周りに回転する第1のスク
ロール部材と、該第1のスクロール部材と間挿係合して
第2の軸の周りに回転する第2のスクロール部材を備
え、前記第1および第2の軸は基準線を規定している共
回転スクロール装置の章動安定性を高める方法であっ
て、前記基準線から一定角度で、且つ前記第1のスクロ
ール部材の前記第1の軸から一定半径のところに第1の
質量を加えることから成る方法。 - 【請求項39】 前記方法は更に前記基準線から一定角
度で、且つ前記第2のスクロール部材の前記第1の軸か
ら一定半径のところに第2の質量を加えることを含む請
求項38に記載の方法。 - 【請求項40】 第1の軸の周りに回転する第1のスク
ロール部材と、前記第1のスクロール部材と間挿係合し
て第2の軸の周りに回転する第2のスクロール部材とを
備え、前記第1および第2の軸は基準線を規定している
共回転スクロール装置の章動安定性を高める方法であっ
て、 前記第1のスクロール部材に作用する第1のスクロール
最大傾倒モーメントおよび前記第1のスクロール最大傾
倒モーメントが前記第1のスクロール部材に作用すると
きの前記基準線に関するクランク角位置を確定する段階
と、 前記第1のスクロール最大傾倒モーメントを緩和する第
1のスクロール緩和モーメントを確定する段階と、 前記第1のスクロール緩和モーメントを誘起する、第1
の質量および該第1の質量の角位置および半径方向位置
を確定する段階と、 前記第1の質量を前記角位置および半径方向位置で前記
第1のスクロール部材に加える段階と、 から成る方法。 - 【請求項41】 更に、前記第2のスクロール部材に作
用する第2のスクロール最大傾倒モーメントおよび前記
第2のスクロール最大傾倒モーメントが前記第2のスク
ロール部材に作用するときのクランク角位置を確定する
段階と、 前記第2のスクロール最大傾倒モーメントを緩和する第
2のスクロール緩和モーメントを確定する段階と、 前記第2のスクロール緩和モーメントを誘起する、第2
の質量および該第2の質量の角位置および半径位置を確
定する段階と、 前記第2の質量を前記角位置および半径方向位置で前記
第2のスクロール部材に加える段階と、から成る方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US07/688,642 US5142885A (en) | 1991-04-19 | 1991-04-19 | Method and apparatus for enhanced scroll stability in a co-rotational scroll |
US07/688642 | 1991-04-19 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05126067A true JPH05126067A (ja) | 1993-05-21 |
Family
ID=24765185
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4116782A Pending JPH05126067A (ja) | 1991-04-19 | 1992-04-10 | 共回転スクロールのスクロールの安定性を高める方法および装置 |
Country Status (7)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5142885A (ja) |
JP (1) | JPH05126067A (ja) |
CA (1) | CA2059598C (ja) |
DE (1) | DE4210527C2 (ja) |
FR (1) | FR2675534B1 (ja) |
GB (1) | GB2254889B (ja) |
IT (1) | IT1254005B (ja) |
Families Citing this family (24)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5449279A (en) * | 1993-09-22 | 1995-09-12 | American Standard Inc. | Pressure biased co-rotational scroll apparatus with enhanced lubrication |
US5421708A (en) * | 1994-02-16 | 1995-06-06 | Alliance Compressors Inc. | Oil separation and bearing lubrication in a high side co-rotating scroll compressor |
US5609478A (en) * | 1995-11-06 | 1997-03-11 | Alliance Compressors | Radial compliance mechanism for corotating scroll apparatus |
JP4043144B2 (ja) * | 1999-06-08 | 2008-02-06 | 三菱重工業株式会社 | スクロール圧縮機 |
US6478556B2 (en) * | 1999-12-24 | 2002-11-12 | Lg Electronics Inc. | Asymmetric scroll compressor |
US6280154B1 (en) | 2000-02-02 | 2001-08-28 | Copeland Corporation | Scroll compressor |
US6499971B2 (en) | 2000-12-01 | 2002-12-31 | Bristol Compressors, Inc. | Compressor utilizing shell with low pressure side motor and high pressure side oil sump |
US10683865B2 (en) * | 2006-02-14 | 2020-06-16 | Air Squared, Inc. | Scroll type device incorporating spinning or co-rotating scrolls |
US11047389B2 (en) | 2010-04-16 | 2021-06-29 | Air Squared, Inc. | Multi-stage scroll vacuum pumps and related scroll devices |
US20130232975A1 (en) | 2011-08-09 | 2013-09-12 | Robert W. Saffer | Compact energy cycle construction utilizing some combination of a scroll type expander, pump, and compressor for operating according to a rankine, an organic rankine, heat pump, or combined organic rankine and heat pump cycle |
US10508543B2 (en) | 2015-05-07 | 2019-12-17 | Air Squared, Inc. | Scroll device having a pressure plate |
US10865793B2 (en) | 2016-12-06 | 2020-12-15 | Air Squared, Inc. | Scroll type device having liquid cooling through idler shafts |
US11111921B2 (en) | 2017-02-06 | 2021-09-07 | Emerson Climate Technologies, Inc. | Co-rotating compressor |
EP3788262A4 (en) | 2018-05-04 | 2022-01-26 | Air Squared, Inc. | LIQUID COOLING OF ORBITAL AND FIXED SCROLL COMPRESSOR, EXPANSION DEVICE OR VACUUM PUMP |
US20200025199A1 (en) | 2018-07-17 | 2020-01-23 | Air Squared, Inc. | Dual drive co-rotating spinning scroll compressor or expander |
US11067080B2 (en) | 2018-07-17 | 2021-07-20 | Air Squared, Inc. | Low cost scroll compressor or vacuum pump |
US11530703B2 (en) | 2018-07-18 | 2022-12-20 | Air Squared, Inc. | Orbiting scroll device lubrication |
US11473572B2 (en) | 2019-06-25 | 2022-10-18 | Air Squared, Inc. | Aftercooler for cooling compressed working fluid |
WO2021097297A1 (en) | 2019-11-15 | 2021-05-20 | Emerson Climate Technologies, Inc | Co-rotating scroll compressor |
US11898557B2 (en) | 2020-11-30 | 2024-02-13 | Air Squared, Inc. | Liquid cooling of a scroll type compressor with liquid supply through the crankshaft |
US11885328B2 (en) | 2021-07-19 | 2024-01-30 | Air Squared, Inc. | Scroll device with an integrated cooling loop |
US11624366B1 (en) | 2021-11-05 | 2023-04-11 | Emerson Climate Technologies, Inc. | Co-rotating scroll compressor having first and second Oldham couplings |
US11732713B2 (en) | 2021-11-05 | 2023-08-22 | Emerson Climate Technologies, Inc. | Co-rotating scroll compressor having synchronization mechanism |
US12104594B2 (en) | 2021-11-05 | 2024-10-01 | Copeland Lp | Co-rotating compressor |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0678753B2 (ja) * | 1986-03-07 | 1994-10-05 | 三菱電機株式会社 | スクロ−ル真空ポンプ |
JPS6424191A (en) * | 1987-07-16 | 1989-01-26 | Mitsubishi Electric Corp | Scroll fluid machine |
US4928503A (en) * | 1988-07-15 | 1990-05-29 | American Standard Inc. | Scroll apparatus with pressure regulation |
US4927339A (en) * | 1988-10-14 | 1990-05-22 | American Standard Inc. | Rotating scroll apparatus with axially biased scroll members |
US5099658A (en) * | 1990-11-09 | 1992-03-31 | American Standard Inc. | Co-rotational scroll apparatus with optimized coupling |
-
1991
- 1991-04-19 US US07/688,642 patent/US5142885A/en not_active Expired - Fee Related
-
1992
- 1992-01-14 GB GB9200668A patent/GB2254889B/en not_active Expired - Fee Related
- 1992-01-17 CA CA002059598A patent/CA2059598C/en not_active Expired - Fee Related
- 1992-03-31 DE DE4210527A patent/DE4210527C2/de not_active Expired - Fee Related
- 1992-04-10 JP JP4116782A patent/JPH05126067A/ja active Pending
- 1992-04-17 FR FR9204801A patent/FR2675534B1/fr not_active Expired - Fee Related
- 1992-04-17 IT ITRM920284A patent/IT1254005B/it active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
GB2254889A (en) | 1992-10-21 |
FR2675534A1 (fr) | 1992-10-23 |
FR2675534B1 (fr) | 1995-02-24 |
IT1254005B (it) | 1995-09-05 |
GB9200668D0 (en) | 1992-03-11 |
ITRM920284A1 (it) | 1993-10-17 |
US5142885A (en) | 1992-09-01 |
GB2254889B (en) | 1994-11-23 |
CA2059598C (en) | 1993-10-12 |
DE4210527A1 (de) | 1992-10-22 |
CA2059598A1 (en) | 1992-10-20 |
DE4210527C2 (de) | 1996-07-25 |
ITRM920284A0 (it) | 1992-04-17 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH05126067A (ja) | 共回転スクロールのスクロールの安定性を高める方法および装置 | |
US5099658A (en) | Co-rotational scroll apparatus with optimized coupling | |
US5129798A (en) | Co-rotational scroll apparatus with improved scroll member biasing | |
US6860724B2 (en) | Rotary compressor | |
US5040958A (en) | Scroll compressor having changeable axis in eccentric drive | |
US5632612A (en) | Scroll compressor having a tip seal | |
US4867657A (en) | Scroll compressor with axially balanced shaft | |
EP2140143B1 (en) | Compressor and device for reducing vibration therefor | |
US10378541B2 (en) | Compressor with oil pump assembly | |
JP3892915B2 (ja) | スクロール式機械 | |
JPH06221277A (ja) | スクロール形流体機械 | |
JP3269567B2 (ja) | 潤滑剤の流れを確実にしたスクロール装置 | |
US6514059B1 (en) | Scroll compressor | |
Ishii et al. | On the superior dynamic behavior of a variable rotating speed scroll compressor | |
JP3533143B2 (ja) | スクロール型変圧装置 | |
JPH04272401A (ja) | 修正先端封止溝を有するスクロール装置 | |
JP3642604B2 (ja) | スクロール式圧縮機 | |
JP2000097507A (ja) | 空気サイクル式冷却装置及びスクロール流体機械 | |
KR940001035B1 (ko) | 스크롤 압축기 | |
JP2818023B2 (ja) | スクロール圧縮機 | |
JP3104997B2 (ja) | 同時回転式スクロールコンプレッサ用スーパーチャージャー装置 | |
KR980010247A (ko) | 변속 구동 냉매 압축기와, 그 압축기를 포함하는 냉동 사이클 장치 | |
JP2005016379A (ja) | スクロール型流体機械 | |
JP3064666B2 (ja) | 回転形スクロール流体機械 | |
Oku et al. | Optimal Performance Development of High-Pressure Type Ammonia Scroll Compressors for Maximum Efficiency |