JPH0512603A - 回転ドラム装置 - Google Patents

回転ドラム装置

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JPH0512603A
JPH0512603A JP16457291A JP16457291A JPH0512603A JP H0512603 A JPH0512603 A JP H0512603A JP 16457291 A JP16457291 A JP 16457291A JP 16457291 A JP16457291 A JP 16457291A JP H0512603 A JPH0512603 A JP H0512603A
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JP
Japan
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drum
rotary
rotary transformer
rolling bearing
upper drum
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JP16457291A
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Hiroshi Umehara
浩 梅原
Nobuyuki Usui
信行 臼井
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 磁気ヘッド2を有する上ドラム1をディスク
4を介して回転軸6に取り付ける。回転軸6を固定状態
の下ドラム11の軸心位置に転がり軸受9・10を介し
て回転自在に支持する。回転軸6の外周に溝9aを転が
り軸受9の内輪となるように形成する。磁気ヘッド2か
らの信号を伝送する円筒型のロータリートランス7を、
上ドラム1と下ドラム11との間の内部空間に配設す
る。 【効果】 従来必要であった転がり軸受の内輪を省ける
ので、転がり軸受9を小径化できる。よって、大きくな
った内部空間を利用してロータリートランス7を多重化
して多チャンネル化でき、かつ、ロータリートランス7
の軸方向長さを短かくできる。これにより、ディスク4
の外径を大きくして、ディスク4に対する上ドラム1の
取り付け精度を高め、上ドラム1の回転精度が向上す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ヘリカルスキャン方式
による磁気テープにおける信号の記録・再生を行うため
のビデオテープレコーダ(以下、VTRという)等の磁
気記録再生装置に用いられる回転ドラム装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来より、回転ドラム装置には、例えば
図2に示すように、上ドラム51が回転自在に設けら
れ、その上ドラム51には磁気ヘッド52が所定の精度
で高精度に取り付けられている。磁気ヘッド52は同一
種のもの2個が通常 180°の対向位置にそれぞれ取り付
けられることが多く、さらに、長時間モード用等のよう
に多機能化に伴い複数種の磁気ヘッド52が取り付けら
れることも多い。
【0003】また、前記上ドラム51の回転精度を高め
るため、その上ドラム51を精度良く取りつける台とし
てのディスク53が設けられ、このディスク53はドラ
ムシャフト54に焼嵌めにて固定されている。一方、上
ドラム51における磁気ヘッド52と、外部の電気回路
(図示せず)との間で信号を伝送するためのロータリー
トランス55が設置され、このロータリートランス55
は径の異なる2個の略円筒状のフェライトからなるコア
材としてのロータリートランスローター55aおよびロ
ータリートランスステーター55bを同軸に所定の間隔
で対向させてなっている。
【0004】また、固定側ドラムである下ドラム56に
は2箇所の軸受け57・58が所定の上下間隔で同軸に
配置され固定されている。これら2つの軸受け57・5
8を固定方法は同一であり、一方の軸受け57を例とし
てその固定方法を説明すると、軸受け57の外輪57a
は軽圧入もしくは焼嵌めにて下ドラム56に固定される
一方、軸受け57の内輪57bはドラムシャフト54に
微少すきま嵌合されており、外輪57aと内輪57bと
は転動体としてのボール57cと点接触していて、ボー
ル57cがころがり外輪57aが回転する。
【0005】一方、前記各軸受け57・58のスラスト
方向のガタを取るために、各軸受け57・58の各内輪
57b・58bを前記ディスク53の端面とドラムシャ
フト54下端部に固定された与圧カラー62の端面とに
てはさみ込み、適正な与圧(プリロード)をかけてい
る。ネジ63はその与圧をかけたときのドラムシャフト
54と与圧カラー62とを固定するためのものである。
【0006】前記ロータリートランス55における外側
のロータリートランスローター55aは前記上ドラム5
1に直接取り付けられており、上ドラム51と一体的に
回転する。また、下ドラム56には固定側である内側の
ロータリートランスステーター55bがロータリートラ
ンスホルダー59を介して接着剤などで固定されてお
り、そのロータリートランスホルダー59にはロータリ
ートランス用のFPC(Flexible Print Circuit)60
が取りつけられ、ロータリートランスステーター55b
における不図示のコイルからの信号が、半田付け等によ
りFPC60に接続され、さらに、そのFPC60を介
して不図示の外部回路へと導かれる。
【0007】また、上ドラム51を回転させる手段とし
てダイレクトドライブモーターが設けられており、その
ダイレクトドライブモーターは、下ドラム56に不図示
のネジによって固定されたモーターステーター64と、
与圧カラー62の端面に取付ビス66により固定された
モーターローター65とからなっている。
【0008】ロータリートランスローター55aおよび
ロータリートランスステーター55bの各対向面間には
微少間隔(約70μm)が設けられており、それらの対向面
には、向かい合うように巻線溝61を軸方向に並べて同
数ずつそれぞれ設けて、向かい合う巻線溝61・61間
で信号を伝送する信号伝送経路(以下、チャンネルとい
う)が形成されている。通常は、前記磁気ヘッド52に
対応する数だけの巻線溝61が各対向面にそれぞれ設け
られる場合が多く、その上、隣接する巻線溝61間の信
号の干渉(クロストーク)を防止するショートリングと
呼ばれる溝を設けることも極めて多い。
【0009】そこで、本従来例の構成においては、近年
の磁気ヘッド52の多ヘッド化に対応するために、ロー
タリートランス55を多チャンネル化しており、例えば
9ヘッド(磁気ヘッドを9個用いている)回転ドラムを
想定して巻線溝61を9個ずつ設けて9チャンネル化し
ている。また、ショートリング溝(図示せず)が隣合う
巻線溝61間に配設されている。
【0010】上記のようなロータリートランス55で
は、隣合う巻線溝61間の距離を、クロストークを回避
するため、所定値以上に保つ必要があることから、上記
ロータリートランス55における多チャンネル化を図る
には、ロータリートランス55におけるギャップ対向面
を長くする必要がある。このため、前記構成では、その
スペースを確保するためにディスク53の外径を小さく
してロータリートランス55を軸方向上方に延ばしてい
る。
【0011】ここで、上記構成における主要寸法例を参
考のために示すと、上ドラム上端面51aと下ドラム基
準面56aとの間の長さA’は約31mmである。この長さ
A’は、上記回転ドラム装置が適用されるVTR等の小
型化のために、それ以上大きくできない。また、上記の
ようにディスク53の外径を小さくしてロータリートラ
ンス55を軸方向上方に延ばすことにより、回転ドラム
内部に取りつけられたロータリートランス55における
ギャップ対向面の軸方向の長さB’は約20mmとなってい
る。
【0012】ところで、上記のような9ヘッドには、長
時間モード専用の19μmジャストトラッキングヘッドが
含まれることが多く、そのような回転ドラム装置では、
狭トラック化に伴う回転精度の向上が重要である。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
構成では、ディスク53を小径化しているため、上ドラ
ム51のディスク53への取り付け精度が劣化し、上ド
ラム51の振れ精度が悪化して上ドラム51の回転精度
が低下しているという問題を生じている。
【0014】また、回転ドラム装置の寸法制限から、ロ
ータリートランス55のギャップ対向面の長大化にも限
界があり、ロータリートランス55の多チャンネル化に
も制限があるという問題も生じている。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の回転ドラム装置
は、上記課題を解決するために、磁気ヘッドを有する上
ドラムがディスクを介して回転軸に取り付けられる一
方、上記回転軸が固定状態の下ドラムの軸心位置に転が
り軸受を介して回転自在に支持されると共に、上記磁気
ヘッドへの信号、またはその磁気ヘッドからの信号を伝
送するチャンネルを備える少なくとも3個の径の異なる
略円筒状のコア材を同心状にそれぞれ周面が対向するよ
うに配置してなるロータリートランスが、上記上ドラム
と下ドラムとの間の内部空間に配設されている回転ドラ
ム装置であって、前記回転軸の外周に溝が前記転がり軸
受の内輪となるように形成されていることを特徴として
いる。
【0016】
【作用】上記の構成によれば、転がり軸受における外輪
と転動体としてのボールと上記溝とによって転がり軸受
としての機能を備えることができる。したがって、従来
の転がり軸受において必要であった内輪を省いて、上記
構成における転がり軸受を小径化できる。これにより、
上ドラムと下ドラムとの間における転がり軸受回りのス
ペースをより広く確保することができる。
【0017】したがって、そのスペースに、少なくとも
3個の径の異なる略円筒状のコア材を同心状にそれぞれ
周面が対向するように配置してなるロータリートランス
を設けることができる。このようにロータリートランス
を多重化できることにより、各コア材間の対向面におけ
る軸方向長さの合計を従来より大きくできる。
【0018】また、従来は上ドラムのディスクの外径の
縮小によってロータリートランスの軸方向への長大化を
図り、ロータリートランスの多チャンネル化を図ってい
たが、上記構成では従来と同様に多チャンネル化を図っ
ても、ロータリートランスにおける軸方向の長さを従来
より小さくできるので、ディスクの外径をロータリート
ランスにおける最外周のコア材の外径より大きく設ける
ことができて、ディスクの大径化を図ることができる。
【0019】
【実施例】本発明の一実施例を図1に基づいて説明すれ
ば、以下の通りである。回転ドラム装置には、図1に示
すように、回転する略円筒状の上ドラム1が設けられ、
その上ドラム1下端面には複数個の磁気ヘッド2がその
ギャップを外周面から突出させて取付ビス3により所定
の高精度で取り付けられている。同一機能の2個の磁気
ヘッド2は通常 180°の対向位置に取り付けられてお
り、特に近年、多機能、高機能化されたり、またディジ
タル記録やハイビジョンVTRなどに利用されたりする
ため、多ヘッド化され、上記回転ドラム装置では、例え
ば9個の磁気ヘッド2…が搭載されている。
【0020】前記上ドラム1の回転精度を高めるため
に、その上ドラム1を精度よく取り付ける台としての略
円盤状のディスク4が設けられ、上ドラム1はディスク
4に固定ビス5で上ドラム1の外周振れや上ドラム1の
上端面振れが数μm以下となるよう高精度に取り付けら
れている。また、ディスク4は、回転シャフト(回転
軸)6の上端部に焼嵌め、軽圧入または接着、あるいは
それらの組み合わせ等により固定され、回転シャフト6
と一体となって回転する。ディスク4にはそのディスク
4を回転シャフト6に接着するときの接着剤の注入穴4
aが穿設され、一方、回転シャフト6にはディスク4を
回転シャフト6に接着する際の回転シャフト6外周に溝
状の接着剤たまり6aが形成されている。
【0021】さらに、ディスク4の外周縁部には、磁気
ヘッド2からの信号を、不図示の外部回路側へ伝達する
ためのロータリートランス7を構成する略円筒状のフェ
ライト等からなるコア材としてのロータリートランスロ
ーター7aが下方に延びるように接着にて取り付けられ
ている。そのロータリートランスローター7aと磁気ヘ
ッド2との電気的な接続として、磁気ヘッド2からの信
号は不図示のリード線や中継基板により、ロータリート
ランスローター7aから出た中継端子8と半田付けなど
により電気的な接続がなされる。
【0022】そして、回転シャフト6の上部に上部転が
り軸受9が設けられており、その上部転がり軸受9は、
回転シャフト6の上部外周に沿って形成された断面半円
状の溝9aと、その溝9aの径方向外側に転動体である
ボール9bを介して配設された外輪9cとからなってい
る。
【0023】上記溝9aは通常の転がり軸受、つまりボ
ールベアリングの内輪溝に相当し、すなわち、溝9aと
外輪9cとボール9bとからなる転がり軸受9および回
転シャフト6が一体型の玉軸受構造となっており、回転
シャフト6に溝9aという内輪溝に相当するものが形成
加工されている。このような転がり軸受9を軸付ベアリ
ング、もしくは軸一体型ベアリングと呼ぶ。
【0024】この転がり軸受の特徴は内輪を省くことが
できるので、軸剛性を低下させないで従来の内輪の分だ
け転がり軸受部を小径化、つまり省スペース化でき、か
つ、従来の内輪と軸との微少すきまといったものが存在
しない。これらのことから、省スペースで高精度な転が
り軸受を提供することができる。なお、回転シャフト6
の下部に上記と同様の下部転がり軸受10が設置されて
いて、その下部転がり軸受10は前記上部転がり軸受9
と同様の構造を有し、その外径は上部転がり軸受9の外
径と比べて組み立て上、上部転がり軸受9より小径とな
っているのが普通である。
【0025】回転シャフト6は固定状態である下ドラム
11の軸心位置に上記各転がり軸受9・10を介して回
転自在に支持されるおり、その支持方法として上部転が
り軸受9の外輪9cと下ドラム11とは軽圧入もしくは
焼嵌めで、下部転がり軸受10と下ドラム11とはO−
O結合、もしくは、すきま嵌合で、接着剤の注入孔12
から接着剤を注入して支持する方法がとられる。
【0026】一方、下ドラム11には径の異なる2本の
略円筒状のフェライト等からなるコア材であるロータリ
ートランスステーター7b・7cがロータリートランス
ローター7aを挟んで同心状となると共に前記ロータリ
ートランスローター7aとの間を所定のギャップ、つま
り微少間隔となるように高精度に取り付けられていて、
外側のロータリートランスステーター7bの内周面と、
内側のロータリートランスステーター7cの外周面とに
は、一次側巻線用の巻線溝13が軸方向に所定の間隔で
相互に平行にそれぞれ形成されている。
【0027】また、これらロータリートランスステータ
ー7b・7cの間に挟まれた中間位置のロータリートラ
ンスローター7aには、上記ロータリートランスロータ
ー7aの内周面に対面する外周面と、ロータリートラン
スステーター7cの外周面に対面する内周面とに二次側
巻線用の巻線溝13が、各一次側巻線溝とそれぞれ対面
する位置にそれぞれ形成されている。
【0028】こうして相互に対面する位置に形成されて
いる一次側巻線溝と二次側巻線溝に巻線を施すことによ
って、対向する各巻線溝13・13間に電磁誘導による
信号伝達経路(以下、チャンネルという)がそれぞれ形
成されている。したがって、上記実施例の構成では、3
本の略円筒状のコア材によって2系列のチャンネルを備
えるロータリートランス7となっている。なお、隣接す
る巻線溝13間の信号の干渉(クロストーク)を防止す
るショートリングと呼ばれる溝をそれらの間に設ける
が、本実施例ではショートリング用の溝については省略
している。
【0029】上記ロータリートランス7では、1系列当
たりに5組の対向する巻線溝13が形成されており、2
系列で10組の巻線溝13、つまり10チャンネルまで
対応できるものとなっている。その上、上記のように多
重化したロータリートランス7では、ロータリートラン
スローター7aと各ロータリートランスステーター7b
・7cとの対向面の軸方向の長さを、例えば15mmと従来
より短くすることができ、その場合はその対向面に5組
の巻線溝13が形成されていることから、隣接する巻線
溝13間のピッチは15/6=2.5mm となる。したがっ
て、従来では、例えば20mmの対向面に9組の巻線溝を形
成していたため、20/10=2.0mm となっており、上記で
は従来より巻線溝13のピッチに余裕がある。よって、
隣合う巻線溝13間におけるクロストークを低減するこ
とができる。
【0030】また、前記ロータリートランスアウタステ
ーター7bおよびロータリートランスインナステーター
7cの下ドラム11への取付には略リング状のステータ
ー取付板14が用いられていて、ステーター取付板14
には不図示の外部回路側に信号を伝達するためのロータ
リートランス用のFPC(Flexible Print Circuit)1
5が貼り付けられていて不図示の各ロータリートランス
ステーター7b・7cにおけるコイル巻線と、FPC1
5における不図示のランドとが半田付けにより電気的に
結合される。
【0031】前記ステーター取付板14は装着ビス16
を用いて下ドラム11に固定される。また、回転シャフ
ト6の下端部には不図示のビスにより略リング状のモー
タロータ取付用のカラー17が嵌着されており、そのカ
ラー17の下端面には略円環状のモータロータ18がモ
ータロータ取付板18aを介して取付ビス19により同
軸に取り付けられている。一方、下ドラム11には、そ
のモータロータ18の内周面と対向するように略円環状
のモータステーター20が同軸に不図示のビスにより配
設されている。これらモータロータ18およびモータス
テーター20によりダイレクトドライブモータが構成さ
れ、このモータで上記回転シャフト6およびその回転シ
ャフト6への取付部品、すなわち上ドラム1などの回転
駆動が行われる。
【0032】このように上記実施例の構成では、上部転
がり軸受9を小径化でき省スペース化できるため、2本
のコア材から成るロータリートランスしか配置できなか
った従来と比べて、少なくとも3本の径の異なる略円筒
状のコア材からなる多重化したロータリートランス7を
配置することができる。したがって、ロータリートラン
ス7の軸方向の長さを従来より短くしても、ロータリー
トランス7におけるギャップ対向面の軸方向の長さの合
計を増加させることができるので、そのギャップ対向面
上にチャンネルを形成する巻線溝13を多く設けること
ができ、ロータリートランス7の多チャンネル化を図る
ことができる。
【0033】そこで、従来の回転ドラム装置と主要寸法
を比較すると、上記では上ドラム1の上端面1aから下
ドラム11の基準面11aまでの長さAは、例えば31mm
と、従来と同様とすることができる一方、ロータリート
ランス7におけるギャップ対向面の軸方向の長さBは、
15mmと従来例の20mmと比べて短いが、2系列のギャップ
対向面を備えているため、合計の長さは逆に30mmと従来
の 1.5倍の長さというように従来より大きくでき、ロー
タリートランス7を多チャンネル化できた。
【0034】また、従来は上ドラムが取り付けられてい
るディスクにおける外径の小径化によってロータリート
ランスの軸方向への長大化を図り、ロータリートランス
の多チャンネル化を図っていたが、上記構成では従来と
同様に多チャンネル化を図っても、多重化したロータリ
ートランス7における軸方向の長さを従来より小さくで
きるので、ディスク4の外径をロータリートランスにお
ける最外周のコア材であるロータリートランスステータ
ー7bの外径より大きくできる。よって、ディスク4の
外径を従来より大きく、つまり、ディスク4における上
ドラム1の取り付け端面外径を大きくできる。これによ
り、上ドラム1をディスク4に対してより高精度で安定
な状態で取り付けることができて、回転する上ドラム1
における振れ精度の向上を図ることができ、上ドラム1
の回転精度の向上を図ることができる。
【0035】一方、近年注目されているハイビジョン方
式VTRやディジタルVTR方式などにおいては、その
情報量の多さと、一定量の磁気テープで長時間の記録再
生への要求とから、回転ドラム装置における多ヘッド化
と高速回転化が図られており、磁気ヘッドにおいて狭ト
ラック化が進められており、回転ドラム装置の回転精度
の向上が望まれているが、上記構成は、回転する上ドラ
ム1の振れ精度の向上を図ることができると共にロータ
リートランス7における多チャンネル化を図ることがで
きるので、狭トラック化に伴う上ドラム1の回転精度向
上の要求にも対応できるものとなっている。
【0036】なお、上記実施例の構成では、ロータリー
トランス7に3個の径の異なるコア材を径方向に対面さ
せて設けた例を挙げたが、上部転がり軸受9の小径化に
より、ディスク4の大径化による上ドラム1の振れ精度
を確保しながら、さらなるロータリートランス7の多重
化が従来より容易なものとなっている。また、上記構成
では、転がり軸受9・10に玉軸受を用いた例を挙げた
が、ころ軸受を用いることも可能である。
【0037】
【発明の効果】本発明の回転ドラム装置は、以上のよう
に、上ドラムがディスクを介して回転軸に取り付けられ
る一方、上記回転軸が固定状態の下ドラムの軸心位置に
転がり軸受を介して回転自在に支持され、上記回転軸の
外周に溝が前記転がり軸受の内輪となるように形成され
てことで、信号を伝送するチャンネルを備える少なくと
も3個の径の異なる略円筒状のコア材を同心状にそれぞ
れ周面が対向するように配置してなるロータリートラン
スが、上記上ドラムと下ドラムとの間の内部空間に配設
されている構成である。
【0038】これにより、転がり軸受を小径化できて、
上ドラムと下ドラムとの間における転がり軸受回りの内
部空間をより広く確保することができ、よって、その内
部空間を利用してロータリートランスを、少なくとも3
重化というように多重化できて、ロータリートランスを
軸方向の長さを短くしても、それら対向面における軸方
向の長さの合計を大きくでき、ロータリートランスの多
チャンネル化を図ることができる。
【0039】また、ロータリートランスを軸方向の長さ
を短くできるので、ディスクの外径をロータリートラン
スにおける最外周のコア材の外径より大きく設けること
ができ、上ドラムのディスクに対する取り付け精度を高
めることができる。
【0040】これらの結果、ロータリートランスにおけ
る多チャンネル化を図ることができると共に上ドラムの
回転精度の向上を図ることができるという効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の回転ドラム装置の縦断面図である。
【図2】従来例の回転ドラム装置の縦断面図である。
【符号の説明】
1 上ドラム 2 磁気ヘッド 4 ディスク 6 回転シャフト(回転軸) 7 ロータリートランス 7a ロータリートランスローター(コア材) 7b ロータリートランスステーター(コア材) 7c ロータリートランスステーター(コア材) 9 上部転がり軸受(転がり軸受) 9a 溝 11 下ドラム

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】磁気ヘッドを有する上ドラムがディスクを
    介して回転軸に取り付けられる一方、上記回転軸が固定
    状態の下ドラムの軸心位置に転がり軸受を介して回転自
    在に支持されると共に、上記磁気ヘッドへの信号、また
    はその磁気ヘッドからの信号を伝送するチャンネルを備
    える少なくとも3個の径の異なる略円筒状のコア材を同
    心状にそれぞれ周面が対向するように配置してなるロー
    タリートランスが、上記上ドラムと下ドラムとの間の内
    部空間に配設されている回転ドラム装置であって、 前記回転軸の外周に溝が前記転がり軸受の内輪となるよ
    うに形成されていることを特徴とする回転ドラム装置。
JP16457291A 1991-07-04 1991-07-04 回転ドラム装置 Pending JPH0512603A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5724215A (en) * 1994-03-01 1998-03-03 Societe Tonnerroise D'electronique Industrielle S.A. Rotary transformer arrangement for a magnetic tape system drum assembly

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5724215A (en) * 1994-03-01 1998-03-03 Societe Tonnerroise D'electronique Industrielle S.A. Rotary transformer arrangement for a magnetic tape system drum assembly

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