JPH05125830A - 支保工用バツクアツプ材 - Google Patents
支保工用バツクアツプ材Info
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- JPH05125830A JPH05125830A JP26847391A JP26847391A JPH05125830A JP H05125830 A JPH05125830 A JP H05125830A JP 26847391 A JP26847391 A JP 26847391A JP 26847391 A JP26847391 A JP 26847391A JP H05125830 A JPH05125830 A JP H05125830A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 コンクリート打設用型枠板の背面に宛てがっ
て、コンクリート注入圧を受け止めさせる等の為に用い
るものであって、平行四辺形の様に折畳・展開可能な梯
子状の形態を備えると共に、折畳・展開用のヒンジ部に
回動抵抗を与えて、取扱中にこのヒンジ部がむやみに回
動しない様にした、ユニット式の支保工用バックアップ
材を提供する。 【構成】 所定間隔を隔てて平行状に対置された所定長
さの複数本の柱状部材1と、該複数本の柱状部材1を、
それらの長手方向の複数箇所に於いて梯子状に連結させ
る複数本の橋絡部材2と、夫々複数本の柱状部材1及び
橋絡部材2の各連結箇所に組付けられる、ヒンジ部6を
備えた連結部材3と、前記連結箇所に組付けられて、ヒ
ンジ部6に回動抵抗を生じさせる回動抵抗部材10とを
備える構成とした。
て、コンクリート注入圧を受け止めさせる等の為に用い
るものであって、平行四辺形の様に折畳・展開可能な梯
子状の形態を備えると共に、折畳・展開用のヒンジ部に
回動抵抗を与えて、取扱中にこのヒンジ部がむやみに回
動しない様にした、ユニット式の支保工用バックアップ
材を提供する。 【構成】 所定間隔を隔てて平行状に対置された所定長
さの複数本の柱状部材1と、該複数本の柱状部材1を、
それらの長手方向の複数箇所に於いて梯子状に連結させ
る複数本の橋絡部材2と、夫々複数本の柱状部材1及び
橋絡部材2の各連結箇所に組付けられる、ヒンジ部6を
備えた連結部材3と、前記連結箇所に組付けられて、ヒ
ンジ部6に回動抵抗を生じさせる回動抵抗部材10とを
備える構成とした。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、コンクリート
打設用型枠を構成する型枠板の背面に宛てがって、コン
クリートの注入圧を受止めさせる等の為に用いる、ユニ
ット式の支保工用バックアップ材に関する。
打設用型枠を構成する型枠板の背面に宛てがって、コン
クリートの注入圧を受止めさせる等の為に用いる、ユニ
ット式の支保工用バックアップ材に関する。
【0002】
【従来の技術】鉄筋コンクリート建物の壁体を打設する
型枠を構築する従来の工法を、図11,12によって説
明すると、合板の周縁部を桟木30aによって補強した
型枠板30の多数枚を、所定間隔を隔てて対向状に配置
して壁体の打設空間Sを形成させる為に、各型枠板30
をこの配置状態に固定させる支保工を行う。これを行う
には、対向された型枠板30,30間に、その対向間隔
保持具としての鉄棒製のセパレータ31を貫通させ、両
型枠板30,30の背面にはコンクリート注入圧を受け
止める複数本の角鋼管32を、図12の様に狭い間隔を
隔てて、且つセパレータ31に沿わせる様にして、夫々
縦横に配置する。そして、セパレータ31の両端に夫々
螺着したホームタイ(締結金具)33の楔孔に、座金を
介して楔35を打込んで、各角鋼管32を型枠板30の
背面に圧接させる工法によっていた。
型枠を構築する従来の工法を、図11,12によって説
明すると、合板の周縁部を桟木30aによって補強した
型枠板30の多数枚を、所定間隔を隔てて対向状に配置
して壁体の打設空間Sを形成させる為に、各型枠板30
をこの配置状態に固定させる支保工を行う。これを行う
には、対向された型枠板30,30間に、その対向間隔
保持具としての鉄棒製のセパレータ31を貫通させ、両
型枠板30,30の背面にはコンクリート注入圧を受け
止める複数本の角鋼管32を、図12の様に狭い間隔を
隔てて、且つセパレータ31に沿わせる様にして、夫々
縦横に配置する。そして、セパレータ31の両端に夫々
螺着したホームタイ(締結金具)33の楔孔に、座金を
介して楔35を打込んで、各角鋼管32を型枠板30の
背面に圧接させる工法によっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の支保工法で
は、型枠板30を背面から支える角鋼管32の配置間隔
を、一般に20cm内外とかなり接近させているので、
単位支持面積当たりの角鋼管32の所要本数がかなりの
数になる。その為、多数本の重い角鋼管32を取扱う支
保工には多くの労力と時間を要するし、此等の角鋼管3
2を成るべく均等な間隔を隔てて配置するには、それな
りの注意力を必要とする。その上、用済み後に多数本の
重い角鋼管32を取り外し、次の工事現場に運んだり保
管するにも、多くの経費と労力を要することになる。そ
こで、本願発明者は、この様な使途に用いる角鋼管等の
支保材に替わる役割を果すものとして、その必要個数と
使用総重量を従来に比べて少なく出来て、施工、運搬、
保管等に要する労力や経費を目立って低減させられる様
に構成した、ユニット式で折畳・展開自在の支保工用バ
ックアップ材を創案し、先に、特願平2−298613
号として出願した。本発明は、この先願発明の改良に拘
わるものであって、その目的とする処は、夫々複数本の
柱状部材と橋絡部材とを、ヒンジ部を備えた連結部材を
介して、平行四辺形の様に折畳・展開自在の梯子状に連
結した構成を備えるものに於いて、連結部材に回動抵抗
部材を組付けることによって、その取扱い中にヒンジ部
がむやみに回動するのを防ぎ、取り扱い易くした、支保
工用バックアップ材を提供するにある。
は、型枠板30を背面から支える角鋼管32の配置間隔
を、一般に20cm内外とかなり接近させているので、
単位支持面積当たりの角鋼管32の所要本数がかなりの
数になる。その為、多数本の重い角鋼管32を取扱う支
保工には多くの労力と時間を要するし、此等の角鋼管3
2を成るべく均等な間隔を隔てて配置するには、それな
りの注意力を必要とする。その上、用済み後に多数本の
重い角鋼管32を取り外し、次の工事現場に運んだり保
管するにも、多くの経費と労力を要することになる。そ
こで、本願発明者は、この様な使途に用いる角鋼管等の
支保材に替わる役割を果すものとして、その必要個数と
使用総重量を従来に比べて少なく出来て、施工、運搬、
保管等に要する労力や経費を目立って低減させられる様
に構成した、ユニット式で折畳・展開自在の支保工用バ
ックアップ材を創案し、先に、特願平2−298613
号として出願した。本発明は、この先願発明の改良に拘
わるものであって、その目的とする処は、夫々複数本の
柱状部材と橋絡部材とを、ヒンジ部を備えた連結部材を
介して、平行四辺形の様に折畳・展開自在の梯子状に連
結した構成を備えるものに於いて、連結部材に回動抵抗
部材を組付けることによって、その取扱い中にヒンジ部
がむやみに回動するのを防ぎ、取り扱い易くした、支保
工用バックアップ材を提供するにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成する為
の、本発明による支保工用バックアップ材は、コンクリ
ート打設用型枠板の背面に宛てがって、コンクリートの
注入圧を受止めさせる等の為に用いるものであって、所
定間隔を隔てて平行状に対置された所定長さの複数本の
柱状部材1と、該複数本の柱状部材1を、それらの長手
方向の複数箇所に於いて梯子状に連結させる複数本の橋
絡部材2と、前記複数本の柱状部材1と橋絡部材2との
前記各連結箇所に組付けられる、ヒンジ部6を備えた連
結部材3と、前記連結箇所に組付けられて、前記ヒンジ
部6に回動抵抗を生じさせる回動抵抗部材10とを備え
る構成とした。柱状部材1及び橋絡部材2としては、夫
々チャンネル幅の等しいチャンネル材を用い、連結部材
3は、矩形板をL字形に折曲させた如き形状にして、L
字の縦画に対応する面を橋絡部材2の末端に螺止固定
し、横画に対応する面の縁端にヒンジ部6を形成させる
とよい。又、回動抵抗部材10は、帯板状ばね材をコ字
形に折曲させた如き形態にして、コ字の縦画部分を橋絡
部材2の末端に螺止し、両横画部分をチャンネル状をし
た柱状部材1の側壁面に圧接させて、前記回動抵抗が生
ずる様に構成するとよい。
の、本発明による支保工用バックアップ材は、コンクリ
ート打設用型枠板の背面に宛てがって、コンクリートの
注入圧を受止めさせる等の為に用いるものであって、所
定間隔を隔てて平行状に対置された所定長さの複数本の
柱状部材1と、該複数本の柱状部材1を、それらの長手
方向の複数箇所に於いて梯子状に連結させる複数本の橋
絡部材2と、前記複数本の柱状部材1と橋絡部材2との
前記各連結箇所に組付けられる、ヒンジ部6を備えた連
結部材3と、前記連結箇所に組付けられて、前記ヒンジ
部6に回動抵抗を生じさせる回動抵抗部材10とを備え
る構成とした。柱状部材1及び橋絡部材2としては、夫
々チャンネル幅の等しいチャンネル材を用い、連結部材
3は、矩形板をL字形に折曲させた如き形状にして、L
字の縦画に対応する面を橋絡部材2の末端に螺止固定
し、横画に対応する面の縁端にヒンジ部6を形成させる
とよい。又、回動抵抗部材10は、帯板状ばね材をコ字
形に折曲させた如き形態にして、コ字の縦画部分を橋絡
部材2の末端に螺止し、両横画部分をチャンネル状をし
た柱状部材1の側壁面に圧接させて、前記回動抵抗が生
ずる様に構成するとよい。
【0005】
【作用】所定間隔を隔てて平行状に対置した複数本の柱
状部材1を、その両端に連結部材3を取着した複数本の
橋絡部材2によって梯子状に連結して作られた、折畳・
展開自在の本発明によるユニット式の支保工用バックア
ップ材は、例えば、コンクリート打設用型枠板等の受圧
面の裏側に宛てがうだけで、従来の支保工用鋼管を、少
なくとも2本以上、型枠板の背面に宛てがうに相当する
作業と、用済み後の撤去作業とを、極めて簡単・迅速に
行える。そして、不使用時には、各橋絡部材2をその両
端に取着した連結部材3のヒンジ部6の周りに回動させ
て、平行四辺形状に折り畳み、各柱状部材1と橋絡部材
2とを互いに平行状に折り重ねたコンパクトな状態で、
運搬・保管することが出来る。又、連結部材3に組付け
た回動抵抗部材10が、ヒンジ部6に回動抵抗を及ぼす
ので、バックアップ材の取扱中に、ヒンジ部6がむやみ
に回動して扱い難くなる不具合を生じない。
状部材1を、その両端に連結部材3を取着した複数本の
橋絡部材2によって梯子状に連結して作られた、折畳・
展開自在の本発明によるユニット式の支保工用バックア
ップ材は、例えば、コンクリート打設用型枠板等の受圧
面の裏側に宛てがうだけで、従来の支保工用鋼管を、少
なくとも2本以上、型枠板の背面に宛てがうに相当する
作業と、用済み後の撤去作業とを、極めて簡単・迅速に
行える。そして、不使用時には、各橋絡部材2をその両
端に取着した連結部材3のヒンジ部6の周りに回動させ
て、平行四辺形状に折り畳み、各柱状部材1と橋絡部材
2とを互いに平行状に折り重ねたコンパクトな状態で、
運搬・保管することが出来る。又、連結部材3に組付け
た回動抵抗部材10が、ヒンジ部6に回動抵抗を及ぼす
ので、バックアップ材の取扱中に、ヒンジ部6がむやみ
に回動して扱い難くなる不具合を生じない。
【0006】
【実施例】以下に、本発明の一実施例に就き、図1乃至
図9を参照し乍ら説明する。先ず、この実施例のバック
アップ材Aの概略の構成は、図1に示した様に夫々所定
長さの金属製チャンネル材から成る2本の柱状部材1,
1を、所定間隔を隔てて平行状に対置し、それらの長手
方向の複数箇所に於いて、複数の橋絡部材2を、夫々の
末端に取着した連結部材3を介して梯子状に連結させた
形態を備えており、平行四辺形の様に折り畳むことが出
来る。そして、柱状部材1と橋絡部材2との各連結箇所
には、回動抵抗部材10を組付けている。
図9を参照し乍ら説明する。先ず、この実施例のバック
アップ材Aの概略の構成は、図1に示した様に夫々所定
長さの金属製チャンネル材から成る2本の柱状部材1,
1を、所定間隔を隔てて平行状に対置し、それらの長手
方向の複数箇所に於いて、複数の橋絡部材2を、夫々の
末端に取着した連結部材3を介して梯子状に連結させた
形態を備えており、平行四辺形の様に折り畳むことが出
来る。そして、柱状部材1と橋絡部材2との各連結箇所
には、回動抵抗部材10を組付けている。
【0007】次に、バックアップ材Aの細部の構成を順
次説明する。柱状部材1は、この実施例のものはアルミ
材を押出成形して作られ、その長さは約150cm、チ
ャンネル底面1a(図4)の幅は約6cm、チャンネル
側壁1bの高さは約2cmである。両側壁1bには、そ
の長手方向の中心線に沿う等間隔を隔てた複数箇所に軸
孔aを設けている(図1)。同じくアルミの押出成形材
から成るチャンネル状の橋絡部材2は、長さ約16cm
で、チャンネルの底面2a(図8)は幅約6cm、両側
壁2bの高さは約2cmである。両側壁2bの高さ方向
の中程には、図6〜8に示した様に側壁2bの全長に亙
って、横断面が略C字形をした突条4を、その切れ目b
がチャンネルの内側向きに対向する様に突設している。
この突条4の内空部は、タッピン螺5を螺じ込む螺孔と
なっている。
次説明する。柱状部材1は、この実施例のものはアルミ
材を押出成形して作られ、その長さは約150cm、チ
ャンネル底面1a(図4)の幅は約6cm、チャンネル
側壁1bの高さは約2cmである。両側壁1bには、そ
の長手方向の中心線に沿う等間隔を隔てた複数箇所に軸
孔aを設けている(図1)。同じくアルミの押出成形材
から成るチャンネル状の橋絡部材2は、長さ約16cm
で、チャンネルの底面2a(図8)は幅約6cm、両側
壁2bの高さは約2cmである。両側壁2bの高さ方向
の中程には、図6〜8に示した様に側壁2bの全長に亙
って、横断面が略C字形をした突条4を、その切れ目b
がチャンネルの内側向きに対向する様に突設している。
この突条4の内空部は、タッピン螺5を螺じ込む螺孔と
なっている。
【0008】アルミ材を押出成形して作られる連結部材
3は、図8に示した様に、矩形板を略L字形に折曲させ
た如き形状を有して、L字の縦画に対応した垂直面3a
の幅は約6cm、高さは約3cmであり、横画に対応し
た水平面3bの突出長さは約1cmである。そして、垂
直面3aには、その上縁を橋絡部材2の上縁又は底縁に
合わせてこの橋絡部材2の端面に当接した状態で、突条
4,4の螺孔に対向される箇所に、タッピン螺5を通す
螺孔cを夫々設けている。連結部材3の水平面3bに
は、その縁端に沿って横断面が略C字形をして軸孔6a
を有するヒンジ部6を、その切れ目を外向きにして一体
に設けている。
3は、図8に示した様に、矩形板を略L字形に折曲させ
た如き形状を有して、L字の縦画に対応した垂直面3a
の幅は約6cm、高さは約3cmであり、横画に対応し
た水平面3bの突出長さは約1cmである。そして、垂
直面3aには、その上縁を橋絡部材2の上縁又は底縁に
合わせてこの橋絡部材2の端面に当接した状態で、突条
4,4の螺孔に対向される箇所に、タッピン螺5を通す
螺孔cを夫々設けている。連結部材3の水平面3bに
は、その縁端に沿って横断面が略C字形をして軸孔6a
を有するヒンジ部6を、その切れ目を外向きにして一体
に設けている。
【0009】連結部材3には、図1,7,8に示した様
に、回動抵抗部材10が夫々組付けられている。この回
動抵抗部材10は、図3に示した様に帯板状ばね材をコ
字形に折曲させた如き形状を備えている。そして、コ字
の縦画部分は連結部材3の垂直面3aに略重なり合う寸
法を備え、垂直面3aに設けた螺孔c,cと対向する箇
所には、螺孔10a,10aを切欠状に設けている。
又、コ字両横画部分10b,10bは台形に形成すると
共に、各先端部分10c,10cを対向状に夫々斜めに
折り曲げて、チャンネル状をした柱状部材1の溝内に嵌
込み易くしている。そして、この嵌込んだ状態で、両横
画部分10bが夫々柱状部材1のチャンネル側壁1bに
弾力的に圧接されて、ヒンジ部6に回動抵抗が生ずる様
にしている。
に、回動抵抗部材10が夫々組付けられている。この回
動抵抗部材10は、図3に示した様に帯板状ばね材をコ
字形に折曲させた如き形状を備えている。そして、コ字
の縦画部分は連結部材3の垂直面3aに略重なり合う寸
法を備え、垂直面3aに設けた螺孔c,cと対向する箇
所には、螺孔10a,10aを切欠状に設けている。
又、コ字両横画部分10b,10bは台形に形成すると
共に、各先端部分10c,10cを対向状に夫々斜めに
折り曲げて、チャンネル状をした柱状部材1の溝内に嵌
込み易くしている。そして、この嵌込んだ状態で、両横
画部分10bが夫々柱状部材1のチャンネル側壁1bに
弾力的に圧接されて、ヒンジ部6に回動抵抗が生ずる様
にしている。
【0010】次に、バックアップ材Aの組立方を説明す
る。先ず、各橋絡部材2の両末端に、夫々連結部材3を
図1に示した様にその取付方向を逆向きにして、つま
り、図の右側の連結部材3はそのヒンジ部6を、橋絡部
材2のチャンネル底縁側に突出させ、図の左側の連結部
材3はそのヒンジ部6を、橋絡部材2のチャンネル上縁
側に突出させた状態で、橋絡部材2の両端面に夫々2本
のタッピン螺5を使って夫々固定させる。この螺止めの
際に、回動抵抗部材10も、図8に示した様にタッピン
螺5によって連結部材3の垂直面3aに重ね合わせた状
態に、同時に固定させる。次いで、2本の柱状部材1,
1を橋絡部材2の長さに対応した間隔を隔てて平行状に
対置し、柱状部材1と直交する向きにした各橋絡部材2
の両端に取付けた連結部材3のヒンジ部6の軸孔6a
を、両柱状部材1,1の夫々の軸孔aに合致させたう
え、此等の軸孔a,6a,aに連結ピン7を貫通させ
て、その両端にカシメその他の適宜の抜止手段を講ずれ
ば、折畳・展開自在でユニット式のバックアップ材Aが
組み上がる。
る。先ず、各橋絡部材2の両末端に、夫々連結部材3を
図1に示した様にその取付方向を逆向きにして、つま
り、図の右側の連結部材3はそのヒンジ部6を、橋絡部
材2のチャンネル底縁側に突出させ、図の左側の連結部
材3はそのヒンジ部6を、橋絡部材2のチャンネル上縁
側に突出させた状態で、橋絡部材2の両端面に夫々2本
のタッピン螺5を使って夫々固定させる。この螺止めの
際に、回動抵抗部材10も、図8に示した様にタッピン
螺5によって連結部材3の垂直面3aに重ね合わせた状
態に、同時に固定させる。次いで、2本の柱状部材1,
1を橋絡部材2の長さに対応した間隔を隔てて平行状に
対置し、柱状部材1と直交する向きにした各橋絡部材2
の両端に取付けた連結部材3のヒンジ部6の軸孔6a
を、両柱状部材1,1の夫々の軸孔aに合致させたう
え、此等の軸孔a,6a,aに連結ピン7を貫通させ
て、その両端にカシメその他の適宜の抜止手段を講ずれ
ば、折畳・展開自在でユニット式のバックアップ材Aが
組み上がる。
【0011】次に、上記バックアップ材Aを、図12に
示した従来技術と同様に、鉄筋コンクリート構造物の壁
体を打設する型枠の支保工に用いる場合を例に採って、
図9も参照し乍らその作用を説明する。尚、図12と図
9に共通する部材には、同一の符号を付している。図1
の様に展開されたバックアップ材Aは、図9に示した様
に、壁体の打設空間を形成させる為に垂直に横並びに並
べられた複数枚の型枠板30の、夫々の真ん中部分に各
1個づつ宛てがわれる。そして、此等の複数個のバック
アップ材Aの背面相互間に跨がらせて、複数本この場合
は3本の角鋼管32を、上下に所定間隔を隔てて平行状
に宛てがい、此等の角鋼管32を、従来技術と同様にし
て、セパレータ31,ホームタイ33,楔35等を使っ
て型枠板30に圧接させれば、支保作業は簡単に完了す
る。
示した従来技術と同様に、鉄筋コンクリート構造物の壁
体を打設する型枠の支保工に用いる場合を例に採って、
図9も参照し乍らその作用を説明する。尚、図12と図
9に共通する部材には、同一の符号を付している。図1
の様に展開されたバックアップ材Aは、図9に示した様
に、壁体の打設空間を形成させる為に垂直に横並びに並
べられた複数枚の型枠板30の、夫々の真ん中部分に各
1個づつ宛てがわれる。そして、此等の複数個のバック
アップ材Aの背面相互間に跨がらせて、複数本この場合
は3本の角鋼管32を、上下に所定間隔を隔てて平行状
に宛てがい、此等の角鋼管32を、従来技術と同様にし
て、セパレータ31,ホームタイ33,楔35等を使っ
て型枠板30に圧接させれば、支保作業は簡単に完了す
る。
【0012】バックアップ材Aは、展開された使用状態
で、梯子の様な形態になるので、一枚の型枠板30の背
面の真ん中に、唯1個のバックアップ材Aを宛てがうだ
けで、バックアップ材Aを構成する2本の柱状部材1
と、これと直交方向に配置された複数本の橋絡部材2と
が協動して、型枠板30の全面に及ぼされるコンクリー
トの注入圧を確実に受止めてくれる。型枠内に注入した
コンクリートの硬化後に、用済みとなったバックアップ
材Aは取り外して、2本の柱状部材1,1の間隔を縮め
る力を及ぼせば、平行四辺形状に潰されて行き、図2に
実線で示した様に各橋絡部材2が2本の柱状部材1,1
間に平行状に挟み込まれた極めてコンパクトな形態に折
り畳まれる。
で、梯子の様な形態になるので、一枚の型枠板30の背
面の真ん中に、唯1個のバックアップ材Aを宛てがうだ
けで、バックアップ材Aを構成する2本の柱状部材1
と、これと直交方向に配置された複数本の橋絡部材2と
が協動して、型枠板30の全面に及ぼされるコンクリー
トの注入圧を確実に受止めてくれる。型枠内に注入した
コンクリートの硬化後に、用済みとなったバックアップ
材Aは取り外して、2本の柱状部材1,1の間隔を縮め
る力を及ぼせば、平行四辺形状に潰されて行き、図2に
実線で示した様に各橋絡部材2が2本の柱状部材1,1
間に平行状に挟み込まれた極めてコンパクトな形態に折
り畳まれる。
【0013】この様に、折畳・展開自在のバックアップ
材Aは、そのヒンジ部6がむやみに軽快に回動する状態
であるとバタバタ揺動して、その取り扱いが極めて不便
になり、無駄な労力も要することになる。処が、ヒンジ
部6を設けた連結部材3には、回動抵抗部材10が組付
けてあり、ヒンジ部6には強過ぎも弱過ぎもしない適度
の回動抵抗が生ずるので、この不都合なバタ付きを略完
全に無くすことが出来る。そして、バックアップ材Aを
折り畳んで嵩張らなくすれば、その取り扱いが容易にな
ると共に、次の工事現場への輸送費や、一時保管の為の
管理費が著しく節減される。
材Aは、そのヒンジ部6がむやみに軽快に回動する状態
であるとバタバタ揺動して、その取り扱いが極めて不便
になり、無駄な労力も要することになる。処が、ヒンジ
部6を設けた連結部材3には、回動抵抗部材10が組付
けてあり、ヒンジ部6には強過ぎも弱過ぎもしない適度
の回動抵抗が生ずるので、この不都合なバタ付きを略完
全に無くすことが出来る。そして、バックアップ材Aを
折り畳んで嵩張らなくすれば、その取り扱いが容易にな
ると共に、次の工事現場への輸送費や、一時保管の為の
管理費が著しく節減される。
【0014】尚、上記構成に於いて、柱状部材1及び橋
絡部材2の材質は、アルミ合金以外の金属や、合成樹脂
等でもよく、又、柱状部材1は3本以上を互いに平行状
に配置して、その相互を夫々複数の橋絡部材2によって
格子状に連結させる連結させる様にしてもよい。その場
合、中間部に配置される柱状部材1はね2本のチャンネ
ル材を背中合わせに合体させた如き形状のものを使うと
よい。そして、横幅や長さ寸法、或は、柱状部材1と橋
絡部材2との相互の配置状態が相異する様々なタイプの
バックアップ材Aを製作する場合に、その材料となるチ
ャンネル材の成形型を多種類用意する必要は無く、柱状
部材1と橋絡部材2とを夫々作る各1種類の成形型と、
チャンネル材の裁断装置と、夫々1種類の連結部材3と
タッピン螺5とを用意するだけで、サイズや形状が相異
する多種多様なバックアップ材を、必要に応じて極めて
容易・迅速に、且つ安価に作り分けることが出来る。
又、連結部材3の形状やその連結構造、そして、回動抵
抗部材10の形状や組付方法等も図示に限られず、本発
明の技術思想を具体化させる範囲内に於いて適宜に設計
変更しても、勿論本発明の目的は達成される。
絡部材2の材質は、アルミ合金以外の金属や、合成樹脂
等でもよく、又、柱状部材1は3本以上を互いに平行状
に配置して、その相互を夫々複数の橋絡部材2によって
格子状に連結させる連結させる様にしてもよい。その場
合、中間部に配置される柱状部材1はね2本のチャンネ
ル材を背中合わせに合体させた如き形状のものを使うと
よい。そして、横幅や長さ寸法、或は、柱状部材1と橋
絡部材2との相互の配置状態が相異する様々なタイプの
バックアップ材Aを製作する場合に、その材料となるチ
ャンネル材の成形型を多種類用意する必要は無く、柱状
部材1と橋絡部材2とを夫々作る各1種類の成形型と、
チャンネル材の裁断装置と、夫々1種類の連結部材3と
タッピン螺5とを用意するだけで、サイズや形状が相異
する多種多様なバックアップ材を、必要に応じて極めて
容易・迅速に、且つ安価に作り分けることが出来る。
又、連結部材3の形状やその連結構造、そして、回動抵
抗部材10の形状や組付方法等も図示に限られず、本発
明の技術思想を具体化させる範囲内に於いて適宜に設計
変更しても、勿論本発明の目的は達成される。
【0015】
【発明の効果】以上の説明によって明らかな様に、本発
明による支保工用バックアップ材は、例えば、コンクリ
ート打設用型枠の支保工に使用すれば、以下に列挙した
如き様々の優れた効果を奏し、総じて支保工に要する工
費・工期を大幅に節減することが出来る。 a) 従来、型枠板の背面に格子状に配置して宛てがっ
ていた多数本の角鋼管等の支保材を、本発明にバックア
ップ材に置き替えるだけで、支保用資材の必要個数を大
幅に減らすことが出来て、支保工に要する工数と労力を
顕著に減らすことが出来る。 b) 従来、角鋼管等の支保材を格子状に配置する作業
には、それなりの注意力を要していたが、本発明のバッ
クアップ材は、未熟練者が比較的ラフな感覚で宛てがっ
ても、その役割を確実に果してくれる。 c) 連結部材のヒンジ部には、回動抵抗を生じさせる
回動抵抗部材を組付けたので、バックアップ材の取扱中
に、ヒンジ部がむやみに回動して扱い難くなったり、危
険をもたらす恐れを生じない。 d) バックアップ材は、極めてコンパクトな形態に折
り畳めるので、取り扱いが容易になると共に、その輸送
保管費を大幅に節減出来る。 e) アルミ材等を押出成形して作られた、夫々唯1種
類のサイズの柱状部材及び橋絡部材と、その裁断装置、
そして、唯1種類の連結部材を用意するだけで、様々の
形状やサイズのバックアップ材を簡単・迅速に、且つ自
在に作り分けられるので、その製作コストを十分低く押
えることが出来る。
明による支保工用バックアップ材は、例えば、コンクリ
ート打設用型枠の支保工に使用すれば、以下に列挙した
如き様々の優れた効果を奏し、総じて支保工に要する工
費・工期を大幅に節減することが出来る。 a) 従来、型枠板の背面に格子状に配置して宛てがっ
ていた多数本の角鋼管等の支保材を、本発明にバックア
ップ材に置き替えるだけで、支保用資材の必要個数を大
幅に減らすことが出来て、支保工に要する工数と労力を
顕著に減らすことが出来る。 b) 従来、角鋼管等の支保材を格子状に配置する作業
には、それなりの注意力を要していたが、本発明のバッ
クアップ材は、未熟練者が比較的ラフな感覚で宛てがっ
ても、その役割を確実に果してくれる。 c) 連結部材のヒンジ部には、回動抵抗を生じさせる
回動抵抗部材を組付けたので、バックアップ材の取扱中
に、ヒンジ部がむやみに回動して扱い難くなったり、危
険をもたらす恐れを生じない。 d) バックアップ材は、極めてコンパクトな形態に折
り畳めるので、取り扱いが容易になると共に、その輸送
保管費を大幅に節減出来る。 e) アルミ材等を押出成形して作られた、夫々唯1種
類のサイズの柱状部材及び橋絡部材と、その裁断装置、
そして、唯1種類の連結部材を用意するだけで、様々の
形状やサイズのバックアップ材を簡単・迅速に、且つ自
在に作り分けられるので、その製作コストを十分低く押
えることが出来る。
【図1】本発明の一実施例を示す、バックアップ材の展
開状態の平面図である。
開状態の平面図である。
【図2】同上、バックアップ材を折り畳んだ状態の平面
図である。
図である。
【図3】同上、回動抵抗部材の斜視図である。
【図4】同上、図1のW−W線に沿う断面図である。
【図5】同上、図1のX−X線に沿う断面図である。
【図6】同上、図2のY−Y線に沿う断面図である。
【図7】同上、図1のZ−Z線に沿う断面図である。
【図8】同上、橋絡部材の端面への、連結部材と回動抵
抗部材との組付構造を説明した部分分解斜視図である。
抗部材との組付構造を説明した部分分解斜視図である。
【図9】同上、バックアップ材の使用状態を例示した正
面図である。
面図である。
【図10】橋絡部材の他の実施例を示す端面図である。
【図11】従来の、コンクリート打設用型枠の支保工の
状態を例示した、縦断側面図である。
状態を例示した、縦断側面図である。
【図12】同上、正面図である。
A バックアップ材 1 柱状部材 1a 底面 1b 側壁 2,2A 橋絡部材 2a 底面 2b 側壁 2c 補強リブ 3 連結部材 3a 垂直面 3b 水平面 4 突条 4a 螺孔 5 タッピン螺 6 ヒンジ部 6a 螺孔 7 連結ピン 10 回動抵抗部材 10a 螺孔 a 軸孔 b 切れ目 c 螺孔 30 型枠板 31 セパレータ 32 角鋼管 33 ホームタイ 34 座金 35 楔
Claims (3)
- 【請求項1】 コンクリート打設用型枠板の背面に宛て
がって、コンクリートの注入圧を受止めさせる等の為に
用いるものであって、 所定間隔を隔てて平行状に対置された所定長さの複数本
の柱状部材1と、 該複数本の柱状部材1を、それらの長手方向の複数箇所
に於いて梯子状に連結させる複数本の橋絡部材2と、 前記複数本の柱状部材1及び橋絡部材2の各前記連結箇
所に組付けられる、ヒンジ部6を備えた連結部材3と、 前記連結箇所に組付けられて、前記ヒンジ部6に回動抵
抗を生じさせる回動抵抗部材10とを備えて成る支保工
用バックアップ材。 - 【請求項2】 前記柱状部材1及び橋絡部材2は、夫々
チャンネル幅の等しいチャンネル材から成り、 前記連結部材3は、矩形板をL字形に折曲させた如き形
状を有して、該L字の縦画に対応する面を前記橋絡部材
2の末端に螺止固定し、横画に対応する面の縁端にヒン
ジ部6を形成させたことを特徴とする請求項1項記載の
支保工用バックアップ材。 - 【請求項3】 前記回動抵抗部材10は、帯板状ばね材
をコ字形に折曲させた如き形状を有して、コ字の縦画部
分を前記橋絡部材2の末端に螺止され、両横画部分を前
記チャンネル状をした柱状部材1の側壁面に圧接するこ
とにより、前記回動抵抗が生ずる様に構成したことを特
徴とする請求項1項又は2項記載の支保工用バックアッ
プ材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3268473A JP2987725B2 (ja) | 1991-09-18 | 1991-09-18 | 支保工用バックアップ材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3268473A JP2987725B2 (ja) | 1991-09-18 | 1991-09-18 | 支保工用バックアップ材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05125830A true JPH05125830A (ja) | 1993-05-21 |
JP2987725B2 JP2987725B2 (ja) | 1999-12-06 |
Family
ID=17458993
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3268473A Expired - Lifetime JP2987725B2 (ja) | 1991-09-18 | 1991-09-18 | 支保工用バックアップ材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2987725B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2024003419A (ja) * | 2022-06-27 | 2024-01-15 | 森田建設株式会社 | スラブ型枠パネル |
-
1991
- 1991-09-18 JP JP3268473A patent/JP2987725B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2024003419A (ja) * | 2022-06-27 | 2024-01-15 | 森田建設株式会社 | スラブ型枠パネル |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2987725B2 (ja) | 1999-12-06 |
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