JPH0512563A - クレジツト取引処理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 クレジット取引処理装置の伝票排出口や、カ
ード挿入口（またはカード移動溝）からのゴミ、ほこ
り、昆虫等の侵入を防ぎ、故障、エラーの少ないクレジ
ット取引処理装置を提供することを目的としている。 【構成】オペレータに操作手順等を表示する表示カバー
体６が任意の角度で表示可能で、表示カバー体を６閉め
た時に、伝票の排出口１２を遮蔽する遮蔽カバーが伝票
排出口を覆い、かつ、表示カバー体の一部がカードを挿
入するためのカード挿入口２またはカード移動溝５６を
覆うように構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、クレジット取引処理装
置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種のクレジット取引処理装置
としては、カードデータを読み取るためのカードリーダ
部と、データ入力のためのキーボード部と、入力したデ
ータ等を表示する表示部と、着脱自在なペーパーカセッ
トから成る伝票収納部と、伝票作成部としての印字装置
とを有している。

【０００３】このような構成のクレジット取引処理装置
において、オペレータは客の提示したカードをカードリ
ーダに挿入して、磁気ヘッドによりカードに磁気記録さ
れているデータを読み取らせ（手動式のカードリーダの
場合はオペレーターがカードを手に持ちカード移動溝に
沿わせて一方向に定速移動させて読み取らせる）、キー
ボード部から商品コードと金額等を入力する。カードリ
ーダ部により読み取られたデータは、通信手段により外
部中央処理装置へ伝送され事故（紛失届が出ているか否
か）等の照会をする。そのカードが有効であると判断さ
れたときには、クレジットによる商品の取引を行い、そ
の処理結果を印字装置により伝票に印字して出力する。
出力された伝票は、伝票出口でミシン目から切断して伝
票作成操作を終了している。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようなクレジット取引処理装置では、伝票排出口や、カ
ード挿入口（またはカード移動溝）は開いたままになっ
ているので設置場所によっては不使用時にゴミ、ほこり
が侵入して装置内部の伝票送りのためのプラテンローラ
が汚れ伝票が正しく送られなかったり、また、カードデ
ータの読み取りヘッドが汚れ、読み取りエラーが発生し
たり、又は、ごきぶり等の昆虫が装置内部に入り込み装
置が故障するといった問題があった。

【０００５】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、装置の伝票排出口や、カード挿
入口（またはカード移動溝）からのゴミ、ほこり、昆虫
等の侵入を防ぐクレジット取引処理装置を提供すること
を目的としている。

【０００６】

【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明のクレジット取引処理装置は、 クレジットカ
ードに記憶された記録データを読み取る読取手段と、取
引に関する取引データを入力するための入力手段と、前
記入力手段より入力された取引データを外部中央処理装
置に伝送すると共に、該中央処理装置からの処理結果デ
ータを受信することができる通信手段と、前記取引デー
タ及び処理結果等を伝票に印字する伝票作成手段とデー
タ入力、外部中央処理装置との通信及び伝票作成を制御
する制御手段とオペレーターに操作手順等を表示する表
示手段とを備えており、さらに、前記表示手段が任意の
角度で表示可能で、該表示手段の開閉に連動して、前記
伝票の排出口の開閉を行うカバー部材を有している。更
に、表示手段が任意の角度で表示可能で、該表示手段を
閉じた時に、該表示手段の一部が前記カード読み取り手
段へカードを挿入するためのカード挿入口またはカード
移動溝を覆うように構成されていてもよい。

【０００７】

【作用】上記の構成を有する本発明のクレジット取引処
理装置において、装置を使用しない時、すなわち、表示
画面を見る必要のない時には表示カバー体を閉めた状態
にすれば表示カバー体の動きに連動して、伝票排出口が
閉まり、また表示カバー体の一部がカード挿入口または
カード移動溝を覆う。

【０００８】

【実施例】以下、本発明を具体化したクレジット取引処
理装置の一実施例を図面を参照して説明する。

【０００９】図１は本発明のクレジット取引処理装置の
外観状態を表した斜視図、図２は側断面図、図３はケー
スカバーを外した状態の要部平面図である。クレジット
取引処理装置本体１は、プラスチック製等のケースカバ
ー１ａで覆われている。クレジットカードに記録された
情報を読み取るためのカード読み取り手段３に対するカ
ード挿入口２は、本体１の前面側に設けられている。な
お、この挿入部は、カードを排出する排出口も兼ねてい
る。

【００１０】データ入力部としてのキーボード４，５
は、本体１の上面及び表示カバー体６上に配置されてい
る。前記本体１の上面前部寄り部位に設けたキーボード
４の上面を覆うように回動可能に構成した表示カバー体
６の下面には、表示部７と、前記キーボード５とを備え
る。前記表示部７は、入力したデータ等の情報を表示す
る液晶素子（ＬＣＤ）パネル、蛍光表示パネル、ＥＬパ
ネル（エレクトロルミネッセンスパネル）等からなる。
本体１の後端には、着脱自在なペーパーカセット９から
成る伝票収納部が配置され、収納した伝票８をピントラ
クタ１０にて伝票作成部としての印字装置１１に送り、
本体１上面の伝票出口１２より出す。

【００１１】本体１内には、前記キーボード４、５より
入力された取引データを外部中央処理装置に伝送すると
共に、該中央処理装置からの処理結果データを受信する
ことができる通信手段としてのモデム１３を内蔵し、ま
た、前記通信手段と、印字装置１１と装置全体とを制御
するための制御手段としての制御部１４を内蔵する。前
記表示カバー体６の基端は本体１上面前後中途部の左右
両側に支軸１５、１５により回動自在に支持され、クレ
ジット取引処理装置を使用しないときには、前記キーボ
ード４を覆うように表示カバー体６を閉じる。本装置を
使用するときは、表示カバー体６を前記支軸１５に関連
して設けた回動角度保持手段（図示せず）を介して任意
の角度に開いた姿勢を保持するように構成する。

【００１２】次に、カード読み取り手段３の詳細につい
て説明する。

【００１３】本体１内にはカード挿入口２に続いてクレ
ジットカード１７の上下をガイドする上下ガイド板１
８、１９が配設されており、またクレジットカード１７
の左右両側をガイド板２０、２１にて案内して平行状に
挿入できるよう構成してある。前記ガイド板１９に穿設
した孔に臨ませた複数のカード送りローラ２２、２３、
２４は、正逆回転作動可能な駆動モータＭ１及び伝動機
構２５、２５’を介して一定速度で回転駆動され、上ガ
イド板１８に穿設した孔に臨ませた押えローラ２６、２
７、２８が前記各カード送りローラ２２、２３、２４に
弾性的に押圧するように構成し、これらによりクレジッ
トカード１７を図２の左方向に送る。カード挿入口２に
近い側に設けた第１ホトセンサ２９にてクレジットカー
ド１７の挿入を感知してＯＮとなると前記駆動モータＭ
１を駆動させ、カード送りローラ２２と押えローラ２６
とにクレジットカード１７の先端を噛込ませて順次左方
向に移送するように構成する。

【００１４】磁気読み取りヘッド３０ａ、３０ｂは、ガ
イド板１８、１９に穿設した孔に臨ませて上下に設けら
れており、磁気記録面（図示せず）がクレジットカード
１７の表裏いずれにある場合でも読み取れるようになっ
ている。

【００１５】第２ホトセンサ３１は、前記磁気読み取り
ヘッド３０ａ、３０ｂの左方に配置されており、その左
方向にはカード送りローラ２３、２４が配設され、第２
ホトセンサ３１でクレジットカード１７の後端の通過を
検知すると、駆動モータＭ１が停止し、一定時間後逆転
してクレジットカード１７をカード挿入口２まで排出す
るように構成する。

【００１６】図５は、クレジット取引処理装置の制御を
実行するマイクロコンピュータなどの中央処理装置を備
えた制御部１４等による制御手段の構成のブロック図で
ある。

【００１７】中央処理装置（ＣＰＵ）３２は、クレジッ
ト取引業務処理が格納された読み出し専用メモリ（ＲＯ
Ｍ）３３、クレジット取引業務処理のための各種メモリ
が収納された読み書き可能メモリ（ＲＡＭ）３４を備え
ている。

【００１８】中央処理装置３２はＲＯＭ３３のプログラ
ムに基づきＲＡＭ３４に対してデータを書き込み、読み
取りを行うと共に、表示部７、キーボード４、５、印字
装置１１、アナログ電話回線用変復調装置（モデム１
３）等の入出力動作を制御する。

【００１９】この構成により、複数のカード送りローラ
と押えローラによりクレジットカード１７を図２の左方
に送りながら読み取りヘッド３０ａ等によりクレジット
カードに記憶された内容を読み取り、通信手段により外
部中央処理装置と交信する。これによりクレジットカー
ドの事故（紛失届が出ているか否か）等の照会をする。
この照会結果は直ちに表示部７に表示できる。更にクレ
ジットカードによる取引内容等を表示部７を見ながらキ
ーボード４、５から入力する。

【００２０】前記通信手段とキーボード部４、５から入
力された内容とから得られる処理結果は印字装置１１に
て伝票８に印字される。印字装置１１は、駆動モータＭ
３と伝動機構、搬送ベルト等にてプラテン４２に対して
平行に直線往復運動するキャリッジ４３に搭載されたド
ットプリンタヘッド等の印字ヘッド４４とリボンカセッ
ト４５とを含む。取引処理結果が印字されて出力された
伝票８を、伝票出口１２でミシン目から切断して伝票作
成操作を終了する。

【００２１】上記がクレジット取引処理装置の構成と一
連の操作、動きを説明したものである。以下に本発明と
関連する部分を中心として実施例を説明する。

【００２２】図６に、本発明の一実施例の伝票排出部を
具体的に説明した図を示す。

【００２３】表示カバー体６の支軸１５には、歯車５０
が固着されており表示カバー体６の開閉に合わせて回転
する。そして、歯車５０には歯車５０の駆動を伝える歯
車５３、５４が接続されている。伝票排出口１２の下部
には、伝票排出口１２を遮蔽する遮蔽カバー５１が配置
されており、遮蔽カバー５１の端にはラック５２が固定
されている。遮蔽カバー５１とラック５２は左右に設け
たガイドに沿って（図示せず）矢印方向にのみ直線往復
運動をする。そして歯車５４とラック５２は噛み合って
おり、表示カバー体６をキーボード４を覆うように閉め
たときに遮蔽カバー５１が伝票排出口１２を遮蔽するよ
うになっている。図７に示すのが表示カバー体６を支軸
１５を中心に回動させた図である。この時歯車５０はＡ
方向に回転するためラック５１はＢ方向に移動する。す
なわち、遮蔽カバー５１もＢ方向に移動し、伝票排出口
は開く。上から見た図を図８に示す。

【００２４】また、今回の実施例に限らず、表示カバー
体を閉じたことを検知するセンサを設け、そのセンサの
信号により遮蔽カバーをモータ等による駆動手段で開閉
するようにすることもできる。

【００２５】図９、１０に示すのは、本発明の一実施例
のカード挿入部を具体的に説明した図である。図９は、
自動カードリーダを備えたクレジット取引処理装置でカ
ード挿入口２は装置前面に配置されている。この場合、
表示カバー体６の前面の一部を突出させ、前記突出部５
５が表示カバー体６を閉めたときに、カード挿入口２を
覆うように構成されている。図１０は、オペレータが手
でカードを持ち、カードをカード移動溝５６に沿わせて
一方向に定速で移動させてカードデータを読み取らせる
手動式カードリーダを備えたクレジット取引処理装置で
あり、この場合は、カード移動溝５６がキーボードの横
に配置されているので、表示カバー体６を閉めるだけで
カード移動溝５６を覆うことができる。

【００２６】

【発明の効果】以上説明したことから明かなように、本
発明のクレジット取引処理装置によれば、表示カバー体
を閉めれば、伝票排出口、及びカード挿入口またはカー
ド移動溝を覆うことができるので、表示カバー体を閉じ
ている状態つまりクレジット取引処理装置を使用しない
時には、伝票排出口、及びカード挿入口またはカード移
動溝からのゴミ、ほこり、昆虫等の侵入を防ぐことがで
きる。つまり、故障やエラーを少なくできる。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は本発明装置の外観斜視図である。

【図２】図２は本発明装置の概略側断面図である。

【図３】図３はケースカバーを外した状態の装置本体の
要部平面図である。

【図４】図４はカード読み取り手段の要部拡大側断面図
である。

【図５】図５は制御手段のブロック図である。

【図６】図６は伝票排出部拡大側断面図である。

【図７】図７は図６の動作状態を示す図である。

【図８】図８は伝票排出部を上からみた図である。

【図９】図９は自動カードリーダを備えた装置のカード
挿入口を覆う実施例図である。

【図１０】図１０は手動カードリーダを備えた装置のカ
ード移動溝を覆う実施例図である。

【符号の説明】

１ 本体 ２ カード挿入口 ３ カード読取り手段 ４、５ キーボード ６ 表示カバー体 ７ 表示部 ８ 伝票 ９ ペーパーカセット １１ 印字装置 １４ 制御部 １７ クレジットカード １８、１９ 上下ガイド板 ２０、２１ 左右ガイド板 ２２、２３、２４ カード送りローラ ２６、２７、２８ 押えローラ ２９ 第１ホトセンサ ３０ａ、３０ｂ 磁気読み取りヘッド ３１ 第２ホトセンサ ３２ 中央処理装置（ＣＰＵ） ５０ 歯車 ５１ 遮蔽カバー ５２ ラック ５３、５４ 歯車 ５５ 突出部 ５６ 移動溝 Ｍ１ 駆動モータ

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 クレジットカードに記憶された記録デー
   タを読み取る読取手段と、 取引に関する取引データを入力するための入力手段と、 前記入力手段より入力された取引データを外部中央処理
   装置に伝送すると共に、該中央処理装置からの処理結果
   データを受信することができる通信手段と、 前記取引データ及び処理結果等を伝票に印字する伝票作
   成手段と、 データ入力、外部中央処理装置との通信及び伝票作成を
   制御する制御手段と、 オペレータに操作手順等を表示する表示手段とを備えた
   クレジット取引処理装置であって、 前記表示手段が任意の角度で表示可能で、該表示手段の
   開閉に連動して、前記伝票の排出口の開閉を行うカバー
   部材を有することを特徴とするクレジット取引処理装
   置。
2. 【請求項２】 請求項１に記載のクレジット取引処理装
   置であって、前記表示手段が任意の角度で表示可能で、
   該表示手段を閉じた時に、該表示手段の一部が前記カー
   ド読み取り手段へカードを挿入するためのカード挿入口
   またはカード移動溝を覆うことを特徴とするクレジット
   取引処理装置。