JPH058672U - カード処理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 オペレータが定期的なクリーニング作業を忘
れた場合でも読み取りエラーの発生しにくいカード処理
装置を提供することを目的としている。 【構成】 カードに記録されている情報を処理するカー
ド処理装置であって、カード挿入口とカード送りローラ
との間にカードの汚れをとるためのクリーナーを配置し
ている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、カードに記録された情報を処理するカード処理装置に関するもので ある。

【０００２】

【従来の技術】

現在、クレジットカード、テレホンカード（電話用のプリペイドカード）、キ ーカード（電子錠を解錠するためのカード）等の磁気カードは、紙製またはプラ スチック製のカードの片面、または、両面に帯状の磁性表面層を形成して、その 磁性表面層に情報（データ）を磁気記録させてなるものであり、この磁気カード （以下単にカードという）に磁気記録された情報を読み取るためのカード読み取 り装置としては、装置に挿入したカードをモータ等により駆動される送りローラ により１方向または２方向に定速移動せしめ、この定速移動時にカード上に記録 された情報を磁気読み取りヘッドにて読み取る自動式カードリーダが知られてい る。

【０００３】 このカードリーダ（カード読み取り装置）における磁気読み取りヘッドが汚れ ると、読み取りエラーが発生したり、またカードを搬送するためのゴムローラが 汚れると、カードとゴムローラの間でスリップが発生しカードが定速で送られず に、この時も読み取りエラーが発生したりすることがあった。そこで、従来はク リーニングカードで読み取りヘッド及び搬送ローラをクリーニングする作業を実 行していた。このクリーニングカードは通常のカードと同様に装置内に送り込み 、読取りヘッド部を通過させることにより読み取りヘッドのクリーニングが出来 るというものである。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、オペレータが定期的なクリーニング作業を忘れるという問題が あり、また、一日のうちに予想以上のカード読み取り作業が行われた場合、また 、油等で汚れたカードが使用された場合、オペレータは読み取りヘッド及び搬送 ローラの汚れ具合いを予測し難くなる結果、思わぬ時点で読み取りエラーが発生 するという問題もあった。

【０００５】 本考案は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、オペレータ が定期的なクリーニング作業を忘れた場合でも読み取りエラーの発生しにくいカ ード処理装置を提供することを目的としている。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

この目的を達成するために本考案のカード処理装置は、カードに記録されてい る情報を処理するカード処理装置であって、さらに、前記カードを挿入する挿入 口と、前記カードを排出する排出口と、前記挿入口と前記排出口との間に配置さ れ、前記挿入口から挿入された前記カードを前記排出口に向かって搬送する搬送 手段と、前記挿入口と前記搬送手段との間にカードの汚れをとるためのクリーニ ング手段とを有する。

【０００７】

【作用】

上記の構成を有する本考案のカード処理装置において、挿入口から挿入された カードはクリーニング手段によりクリーニングされてから、搬送手段や、読み取 りヘッドに送られる。

【０００８】

【実施例】

以下、本考案を具体化したカード処理装置の一実施例を図面を参照して説明す る。

【０００９】 図１は本考察のカード処理装置の外観状態を表した斜視図、図２は側断面図、 図３はケースカバーを外した状態の要部平面図である。符号１は装置本体で、プ ラスチック製等のケースカバー１ａで覆われている。符号２はクレジットカード に記録された情報を読み取るためのカード読み取り手段３に対するカード挿入部 である。なお、この挿入部は、カードを排出する排出口も兼ねている。符号４， ５はデータ入力部としてのキーボードである。前記本体１の上面前部寄り部位に 設けたキーボード４の上面を覆うように回動可能に構成した表示カバー体６の下 面には、表示部７と、前記キーボード５とを備える。前記表示部７は、入力した データ等の情報を表示する液晶素子（ＬＣＤ）パネル、蛍光表示パネル、ＥＬパ ネル（エレクトロルミネッセンスパネル）等からなる。本体１の後端には着脱自 在なペーパーカセット９から成る伝票収納部が配置され、収納した伝票８をピン トラクタ１０にて伝票作成部としての印字装置１１に送り、本体１上面の伝票出 口１２より出す。

【００１０】 本体１内には、前記キーボード４，５より入力された取引データを外部中央処 理装置に伝送すると共に、該中央処理装置からの処理結果データを受信すること ができる通信手段としてのモデム１３を内蔵し、また、前記通信手段と、印字装 置１１と装置全体とを制御するための制御手段としての制御部１４を内蔵する。

【００１１】 前記表示カバー体６の基端は本体１上面前後中途部の左右両側に支軸１５，１ ５により回動自在に支持され、カード処理装置を使用しないときには、前記キー ボード４を覆うように表示カバー体６を閉じ、ストッパレバー１６にて本体１に 固定される。本装置を使用するときは、前記ストッパレバー１６を外して表示カ バー体６を前記支軸１５に関連して設けた回動角度保持手段（図示せず）を介し て任意の角度に開いた姿勢を保持するように構成する。

【００１２】 次に、カード読み取り手段３の詳細について説明する。本体１内にはカード挿 入部２に続いてクレジットカード１７の上下をガイドする上下ガイド板１８，１ ９が配設されてあり、またクレジットカード１７の左右両側をガイド板２０，２ １にて案内して平行状に挿入できるよう構成してある。前記ガイド板１９に穿設 した孔に臨ませた複数のカード送りローラ２２、２３、２４は、正逆回転作動可 能な駆動モータＭ１及び伝動機構２５ａ，２５ｂを介して一定速度で回転駆動さ れ、上ガイド板１８に穿設した孔に臨ませた押えローラ２６，２７，２８が前記 各カード送りローラ２２，２３，２４に弾性的に押圧するように構成し、これら によりクレジットカード１７を図２の左方向に送る。カード挿入部２に近い側に 設けた第１フォトセンサ２９にてクレジットカード１７の挿入を感知してＯＮと なると前記駆動モータＭ１を駆動させ、カード送りローラ２２と押えローラ２６ とにクレジットカード１７の先端を噛込ませて順次左方向に移送するように構成 する。

【００１３】 符号３０ａ，３０ｂはガイド板１８，１９に穿設した孔に臨ませて上下に設け た磁気読み取りヘッドで、磁気記録面（図示せず）がクレジットカード１７の表 裏いずれにある場合でも読み取れるようになっている。

【００１４】 符号３１は前記磁気読み取りヘッド３０ａ，３０ｂの左方に配置した第２フォ トセンサで、その左方向にはカード送りローラ２３、２４が配設され、第２フォ トセンサ３１でクレジットカード１７の後端の通過を検知すると、駆動モータＭ １が停止し、一定時間後逆転してクレジットカード１７をカード挿入部２まで排 出するように構成する。

【００１５】 図６は、カード処理装置の制御を実行するマイクロコンピュータなどの中央処 理装置を備えた制御部１４等による制御手段の構成のブロック図である。符号３ ２は中央処理装置（ＣＰＵ）、符号３３はクレジット取引業務処理が格納された 読み出し専用メモリ（ＲＯＭ）、符号３４はクレジット取引業務処理のための各 種メモリが収納された読み書き可能メモリ（ＲＡＭ）である。

【００１６】 中央処理装置３２はＲＯＭ３３のプログラムに基づきＲＡＭ３４に対してデー タを書き込み、読み取りを行うと共に表示部７、キーボード４，５、印字装置１ １、アナログ電話回線用変復調装置（モデム１３）等の入出力動作を制御する。

【００１７】 この構成により、複数のカード送りローラと押えローラによりクレジットカー ド１７を図２の左方に送りながら読み取りヘッド３０ａ等によりクレジットカー ドに記憶された内容を読み取り、通信手段により外部中央処理装置と交信する。 これによりクレジットカードの事故（紛失届が出ているか否か）等の照会をする 。この照会結果は直ちに表示部７に表示できる。更にクレジットカードによる取 引内容等を表示部７を見ながらキーボード４，５から入力する。

【００１８】 前記通信手段とキーボード部４，５から入力された内容とから得られる処理結 果は印字装置１１にて伝票８に印字される。印字装置１１は、駆動モータＭ３と 伝動機構、搬送ベルト等にてプラテン４２に対して平行に直線往復運動するキャ リッジ４３に搭載されたドットプリンタヘッド等の印字ヘッド４４とリボンカセ ット４５とを含む。取引処理結果が印字されて出力された伝票８を、伝票出口１ ２でミシン目から切断して伝票作成操作を終了する。

【００１９】 上記がカード処理装置の構成と一連の操作、動きを説明したものである。以下 に本考案の実施例を説明する。

【００２０】 本考案のカードの汚れを取るクリーナー３９は、図５において、カード挿入口 ２とカード送りローラ２２の間に位置し、上下ガイド１８，１９に穿設された孔 よりカード通路に突出するように配置されている。材質は例えばフェルトのよう な弾性部材が適している。クリーナー３９は板ばね４０に接着されており、板ば ね４０は上下ガイド１８，１９からの突起部にネジ締めされている。通常は上下 のクリーナー３９は板ばね４０のばね力によりそれぞれ弾性的に押圧しあってい る。カード挿入口２よりクレジットカード１７を挿入すればカードは送りローラ ２２及び押えローラ２６にカード先端が噛み込む前に、クリーナー部を通過する ため、送りローラ、読み取りヘッドは汚れにくくなる。すなわち、汚れによる読 み取りエラーが発生しにくくなる。

【００２１】

【考案の効果】

以上説明したことから明かなように、本考案のカード処理装置によれば、カー ドの汚れを、カードが送りローラ、読み取りヘッドを通過する前にクリーニング するため、オペレータが定期的なクリーニング作業を忘れた場合でも読み取りエ ラーは発生しにくくなるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は本考案のカード処理装置の外観斜視図で
ある。

【図２】図２は本考案のカード処理装置の概略側断面図
である。

【図３】図３はケースカバーを外した状態の装置本体の
要部平面図である。

【図４】図４はカード読み取り手段の要部拡大側断面図
である。

【図５】図５は本考案の要部拡大側断面図である。

【図６】図６は制御手段のブロック図である。

【符号の説明】 １ 本体 ２ カード挿入部 ３ カード読取り手段 ４，５ キーボード ６ 表示カバー体 ７ 表示部 ８ 伝票 ９ ペーパーカセット １１ 印字装置 １４ 制御部 １７ クレジットカード １８，１９ 上下ガイド板 ２０，２１ 左右ガイド板 ２２，２３，２４ カード送りローラ ２６，２７，２８ 押えローラ ２９ 第１フォトセンサ ３０ａ，３０ｂ 磁気読み取りヘッド ３１ 第２フォトセンサ ３２ 中央処理装置（ＣＰＵ） ３９ クリーナー ４０ 板ばね Ｍ１ 駆動モータ

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項１】 カードに記録されている情報を処理する
   カード処理装置において、 前記カードを挿入する挿入口と、 前記カードを排出する排出口と、 前記挿入口と前記排出口との間に配置され、前記挿入口
   から挿入された前記カードを前記排出口に向かって搬送
   する搬送手段と、 前記挿入口と前記搬送手段との間にカードの汚れをとる
   ためのクリーニング手段とを有することを特徴とするカ
   ード処理装置。