JPH05125620A - 化学繊維連続フイラメントを紡糸可能な化学繊維スライバに牽切する方法及び装置 - Google Patents

化学繊維連続フイラメントを紡糸可能な化学繊維スライバに牽切する方法及び装置

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JPH05125620A
JPH05125620A JP10517592A JP10517592A JPH05125620A JP H05125620 A JPH05125620 A JP H05125620A JP 10517592 A JP10517592 A JP 10517592A JP 10517592 A JP10517592 A JP 10517592A JP H05125620 A JPH05125620 A JP H05125620A
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JP
Japan
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chemical fiber
continuous
tension
filament
continuous filament
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Application number
JP10517592A
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English (en)
Inventor
Konrad F Gilhaus
コンラート・エフ・ギルハウス
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SEYDEL VERMOEGENSVERWALT GmbH
Original Assignee
SEYDEL VERMOEGENSVERWALT GmbH
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Publication date
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Publication of JPH05125620A publication Critical patent/JPH05125620A/ja
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    • DTEXTILES; PAPER
    • D01NATURAL OR MAN-MADE THREADS OR FIBRES; SPINNING
    • D01GPRELIMINARY TREATMENT OF FIBRES, e.g. FOR SPINNING
    • D01G1/00Severing continuous filaments or long fibres, e.g. stapling
    • D01G1/06Converting tows to slivers or yarns, e.g. in direct spinning

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Preliminary Treatment Of Fibers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 化学繊維連続フイラメント1を紡糸可能な化
学繊維スライバになるように牽切,特に切断牽切する方
法において,化学繊維連続フイラメントが,3つのロー
ラからなる駆動装置17の駆動速度がロードセルを有す
る装置22で測定される張力に応じて調節されること
で,測定される張力を調節されながら牽切装置へ供給さ
れる。 【効果】 その都度生ずる張力を測定し,化学繊維連続
フイラメントの供給速度を調節することにより張力を簡
単に調節しかつ一定の値に設定することができる。牽切
装置への進入の際に連続フイラメントの状態の変動を打
ち消すことができ,更に,引込み架台における転向棒を
省くことができ,牽切装置における設定変更を省くこと
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,化学繊維連続フイラメ
ントが,測定される張力を調節されながら牽切装置へ供
給される,化学繊維連続フイラメントを紡糸可能な化学
繊維スライバになるように牽切,特に切断牽切する方法
に関する。更に,本発明はこの方法を実施するための装
置にも関する。
【0002】
【従来の技術】特に切断牽切された化学繊維スライバ
は,更なる処理のためにケンス又は容器に格納されるか
又は一体化された過程で直接更に処理される。化学繊維
連続フイラメント製造との結合による逆一体化も可能で
ある。
【0003】化学繊維連続フイラメントは切断法によ
り,紡糸可能な化学繊維スライバに変えられる。この場
合,ステープルフアイバ製造と牽切法が区別される。
【0004】ステープルフアイバ製造は,短繊維紡績
(綿糸紡績)及び半そ毛紡績の分野で普通に行われてい
る。この場合,化学繊維連続フイラメントは切断機によ
り乱雑な繊維に変えられ,これらの繊維は原俵になるよ
うに押圧される。これらの繊維原俵は次いで紡績操業の
際にカーデイング又はコーミングにより,紡糸可能な化
学繊維スライバに変えられる。
【0005】そ毛紡績の分野において牽切法は普通に行
われている。この場合,化学繊維連続フイラメントは牽
切装置によつて1つの作業段階で(ステープルフアイバ
製造の際に必要なカーデイング/コーミング過程を省い
て)直接,紡糸可能な化学繊維スライバに変えられる。
カーデイング法は破断牽切乃び切断牽切法に分けられ
る。この場合,特にPAN化学繊維連続フイラメントを
処理するために,そして又,CV,PES,PVA,A
Rなどのような他の連続フイラメント原料のためにも破
断牽切法は普通である。破断牽切法は連続フイラメント
品質に高い要求を出し,得られるスライバ品質に関する
利点を与えるが,しかし特定の場合には仕上げ加工の際
の欠点にもなる。切断牽切法はなるべくPES及びPA
化学繊維連続フイラメントの処理のために使用されるの
が好ましい。この切断牽切法は,少なくとも,周囲に螺
旋状刃先を持つ切断ローラと平らな表面の加工台ローラ
との組合わせから成り,これらのローラが高い押圧力を
受けて互いに転動する切断工具の使用を特徴としてい
る。特別に設置される又は市販の切断牽切装置は,今日
ではもはや存在しない前提条件のもとで開発された。1
980年代に至るまで,化学繊維連続フイラメントは3
ないし5dtex(g/10000m)の個別長さ重量
を持つ,比較的粗いフイラメントから成る化学繊維連続
フイラメントが処理されており,これらの化学繊維連続
フイラメントは切断牽切法に比較的小さい要求しか出さ
ない。
【0006】今日,そ毛紡績は,例えば,300m/m
in以上の供給速度における,例えば1.3dtex
(g/10000m)のフイラメント繊度を持つ,16
0ktex(g/m)の全長さ重量と,在来型の(ゆつ
くり回転する)切断牽切装置が上回るスライバ品質とを
持つ2つの化学繊維連続フイラメントの切断牽切を要求
する。これらの要求を満たす切断牽切装置は従来公知で
ない。
【0007】切断牽切装置に出された要求を満たすこと
が不十分である原因は,大体において連続フイラメント
供給装置の不完全な形成に存する。連続フイラメント供
給装置は,化学繊維連続フイラメントを適当な幅でかつ
適当な張力のもとに切断牽切装置へ供給する役目をす
る。特に,供給される化学繊維連続フイラメントにおけ
る一定の張力の設定は,従来,在来型の切断牽切装置で
は十分に解決されていない。しかし張力が連続フイラメ
ントの表面摩擦抵抗の変化のため又は連続フイラメント
供給原俵を使い果たすうちに異なる,原俵上面と連続フ
イラメント供給の開始との間の高さの差のため変化する
場合は,最適な処理過程のために連続フイラメント供給
素子の設定が変えられなければならない。
【0008】従来,所望の幅伸長及び所望の予荷重を与
えるために連続フイラメントを何度も転向せしめられ
た,多数の案内棒又はローラを供給架台に配置すること
で間に合わせてきた(欧州特許出願公開第029154
7号明細書参照)。これらの案内棒及びローラの位置又
は配置は手で変えられ得る。運転中の設定の頻繁な変更
を省くために,大抵,連続運転を保証するが,しかし不
満足なスライバ品質をもたらす設定が選ばれる。
【0009】スライバ品質の改善を達成するために,案
内棒及びローラの配置が運転中に変更されなければなら
ないという認識から,応急的に,連続フイラメント供給
装置の範囲に張力測定兼表示装置が配置される。操作員
の介入に関係なく一定のスライバ品質を保証するため
に,今日では,切断牽切装置において測定された連続フ
イラメントの張力に関係して,連続フイラメント供給装
置にある案内棒及びローラが電動機で調節される装置が
使用される。
【0010】すべての公知の装置は,実際に即していな
いと判明した。なぜならば化学繊維連続フイラメントは
実際に交番張力をもつて切断牽切装置の中へ導かれ,そ
の結果別様に微細繊維化され(連続フイラメントの相互
分離)かつ異なる張力をもつて切断装置へ供給されるか
らである。特に,従来公知の連続フイラメント供給装置
には,減少が必要である場合にも,連続フイラメント張
力が,構造的に規定された量小値から出発して常に高め
られるという欠点がある。更に,従来は,機械の始動の
際に又は連続フイラメント品質の急速な変化の際にすば
やく反応することができない。しかし切断牽切過程は進
入する化学繊維連続フイラメントにおける張力変動に非
常に敏感に反応するから(例えば切断装置から延伸装置
へ供給される繊維群のまとまりが変化する)、従来,満
足のゆく一定スライバ品質は得られない。品質の欠点
は,スライバにおける繊維束,繊維塊,けば,ネツプ又
は他のもつれによつて明白に生ずる。このような欠陥は
量終製品にも見られかつコーマー又は練条機による高価
な付加的処理週程によつても不完全にしか除去されな
い。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明の基礎になつて
いる課題は,牽切されるべき化学繊維連続フイラメント
を牽切装置へ,特に切断牽切機へ供給して,特に交番張
力に関する連続フイラメント供給の全影響が防止される
ようにすることである。更に,この方法を実施するため
の装置が提供されなければならない。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の方法によれば,
この課題は,張力を調節するために,化学繊維連続フイ
ラメントの供給速度が,測定される張力に関係して調節
されることによつて解決される。
【0013】化学繊維連続フイラメントの供給速度を調
節することにより,簡単に張力が調節されかつ一定の値
に設定され得る。この目的のために,本発明によれば,
その都度生ずる張力が測定される。目標値と異なる場合
は,供給速度が適当に変えられるので,張力は再び所定
の値に達する。本発明による方法実施の利点は先ず。連
続フイラメントの状態の変動が牽切装置への進入の際に
打ち消されることに存する。連続フイラメント状態のこ
れらの変動は,連続フイラメント幅,仕上げ塗布,巻
縮,原俵圧縮,その結果として生ずる弛緩,クリープ及
び収縮過程を持つ前の機械停止,瞬間的原俵高さなどに
関する変動であるが,しかしこれらの変動は,本発明に
よる連続フイラメント供給装置によりすべて一緒に迅速
にかつ確実に除去される。従つて連続フイラメント状態
の変動の打ち消しは結果として,供給される一定のスラ
イバ品質を持つ一定の牽切過程をもたらす。更に,別の
利点として,必然的に連続フイラメントの転向及び連続
フイラメント幅の設定により引込み架台に生ずる連続フ
イラメント張力に関係なくはじめて,任意に小さい進入
張力が設定され得る。別の利点では,引込み架台にある
一連の転向棒を省くことができ,これらの転向棒は普段
は,場合によつて必要な高い進入張力を設定するために
必要である。牽切装置における設定変更を連続フイラメ
ント品質の変動の際でもなくすことができる。実験によ
り,連続フイラメント進入の際の張力がその都度設定さ
れる場合に,市販の連続フイラメント品質の処理のため
に切断牽切装置における遅れの変化を完全になくすこと
ができることが分かつた。この設定は,例えば電位差計
の設定により速やかにかつ再現可能に行える。これは,
連続フイラメント変動の際に,頻繁に手間のかかる又は
危険に満ちた,再現しにくい,機械設定の変更を省きた
いという,機械使用者の要望を受け入れる。従来は古い
型の機械において,すべての普及している連続フイラメ
ント品質に適した設定を絶えずそのままにしておくこと
で間に合わせた。新しい型の機械は,牽切装置における
遅れ設定の速やかな変更を行える可能性を示すが,この
場合,再現性は得られない。本発明による方法は,簡単
な操作及び確実な再現性を可能にする。
【0014】好ましい方法実施において,張力の調節の
ために用いられる張力測定は,供給速度の調節後に,し
かし微細繊維化の前に行われる。それによつて,交番張
力に最適に反応できる。
【0015】別の好ましい方法実施において,複数の化
学繊維連続フイラメントは平行して牽切装置へ供給さ
れ,その際,これらの化学繊維連続フイラメントはそれ
ぞれ他の化学繊維連続フイラメントに関係なく張力を調
節される。それによつて,化学繊維連続フイラメントを
牽切する能力が上昇する。
【0016】最後に,好ましい方法実施において,張力
が牽切前に,化学繊維連続フイラメント用の前の運搬区
域におけるより低く設定されることが提案されている。
それによつて,牽切が続いて行われる,最適な連続フイ
ラメント供給が達成される。
【0017】牽切されるべき化学繊維連続フイラメント
用の供給装置と,供給されるべき化学繊維連続フイラメ
ントにおいて測定される張力を調節するための装置とを
持つ装置から出発して,本発明による方法を実施するた
めの装置の課題は,供給装置が化学繊維連続フイラメン
ト用の駆動装置を持つており,その駆動速度が,測定さ
れる張力に関係して調節可能であることによつて解決さ
れる。
【0018】牽切されるべき化学繊維連続フイラメント
は,本発明によれば,能動運搬装置により牽切装置へ供
給され,その際,運搬装置による供給の速度は連続フイ
ラメント供給装置における連続フイラメント張力の測定
を介して調節される。能動運搬装置は,(従来使用され
る受動案内棒及びローラと異なり),例えば電動駆動の
運搬ローラ群によつて,供給される化学繊維連続フイラ
メントへ個々に正しい供給速度を与えることを可能にす
る装置と解され,この速度は,続く牽切過程に適してお
り,即ち,牽切装置の確実な運転及び所望のスライバ品
質の達成を保証する。従来公知の受動案内機構と異な
り,本発明による能動連続フイラメント供給装置は牽切
装置への進入直前に任意の張力の設定を可能にする。特
に,張力を,引込み架台にある既存の転向装置から生ず
る最低張力より低く設定することが可能であり,この最
低張力は,受動案内素子のみの使用の際に必然的に生ず
る。
【0019】駆動装置は,少なくとも1つの締付け点を
形成しかつ少なくとも1つのローラを駆動することがで
きる運搬ローラ群を持つているのが好ましい。量小限少
なくとも2つのローラが設けられなければならない。そ
れによつて,供給されるべき化学繊維連続フイラメント
を駆動できる可能性が得られ,この場合,ローラの適当
な周速により運搬速度の調節が行える。
【0020】駆動装置は,化学繊維連続フイラメントに
よりΩ状に巻き付けられる3つのローラから成るのが好
ましく,この場合,ローラのうちの少なくとも1つが駆
動可能である。好ましい拡張において,ローラ3つ組
は,間にある三角形内に配置された,特に自動心合わせ
押圧ローラを持つ,2つの平行な運搬ローラから成る。
両方の運搬ローラは金属又はセラミツク表面を持ちかつ
押圧ローラは柔軟な,例えばゴムで被覆された又はPU
で被覆された表面を持つているのが好ましい。最後に,
両方の運搬ローラのうちの一方は駆動可能であるのが好
ましい。
【0021】この配置には,制限された出費において化
学繊維連続フイラメントの確実な締付けが行われるとい
う利点がある。なぜならば押圧ローラは運搬ローラの間
で自動心合わせするからである。化学繊維連続フイラメ
ントは更に押圧ローラに巻き付くから,この押圧ローラ
は付加的に連続フイラメントの張力により両方の運搬ロ
ーラの間の三角形範囲へ押し込まれるので,押圧ローラ
の付加的押圧は例えば空気圧シリンダによつて減少され
得る。
【0022】押圧ローラの好ましい拡張において,この
押圧ローラが両方の運搬ローラから離れ得るように,例
えば空気圧により揺動可能であることが提案されてい
る。それによつて連続フイラメントの引込みが容易にさ
れる。
【0023】別の拡張において,駆動装置の駆動のため
に回転数可変な歯車電動機,なるべく周波数変換器付き
の三相電動機が設けられていることが提案されている。
回転速度調整装置は,調節可能な(又は計算機で最適化
される)PID動作を行う調整器及び測定発信器を含む
のが好ましく,この測定発信器は切断牽切装置への進入
直前の連続フイラメントの張力を電気信号に変換する。
【0024】更に別の拡張において,張力を測定する装
置が牽切装置の直前に配置されていることが提案されて
いる。それによつて,牽切されるべき化学繊維連続フイ
ラメントが最適なやり方で一定の張力をもつて牽切装置
へ供給される。
【0025】更に別の拡張において,張力を測定する装
置が,ロードセルの形の測定発信器を持つていることが
提案されている。この場合,ロードセルは,自由に振動
し,平行して案内される転向棒の荷重を受けることがで
き,進入する化学繊維連続フイラメントはこの転向棒に
一方の側においてロードセルの方へ向けられて荷重をか
ける。それによつて,張力を検出できる,技術的に簡単
な可能性が得られる。
【0026】更に別の好ましい拡張において,複数の化
学繊維連続フイラメントを平行して供給するために,こ
れらの化学繊維連続フイラメントのそれぞれに,駆動装
置を持つ供給装置が設けられており,この装置において
駆動速度が他の駆動装置に関係なく調節可能であること
が提案されている。それによつて装置は最大可能な能力
で運転できる。
【0027】最後に,装置の拡張において,この装置が
2階層に構成されており,駆動装置を持つ供給装置が少
なくとも一部,上側階層に配置されていることが提案さ
れている。これは,本発明による連続フイラメント供給
装置が牽切装置の上に配置され得るようにこじんまりと
形成され得ることの結果である。それによつて,必要な
機械設置面が著しく減少され得る。
【0028】
【実施例】本発明による,化学繊維連続フイラメントを
紡糸可能な化学繊維スライバに切断牽切する装置の2つ
の実施例を,図面により以下に説明する。
【0029】化学繊維連続フイラメント1は原俵2の形
で切断牽切装置3へ供給される。代表的な原俵重量は1
50ないし700kgである。PES(又はPA)から
成る代表的な化学繊維連続フイラメント1は,50ない
し120ktex(g/m)の連続フイラメント重量及
び1.3ないし5dtex(g/10000m)のフイ
ラメント繊度により特徴づけられている。化学繊維連続
フイラメント1は一層良好なまとまりのために巻縮され
ている。
【0030】化学繊維連続フイラメント1を切断牽切装
置3へ適切な幅で,巻縮除去されてかつ所望の張力を受
けて供給するために,これらの化学繊維連続フイラメン
トは連続フイラメント供給装置4を通過する。この連続
フイラメント供給装置は幅設定頭部5,運搬頭部6,張
力測定頭部7及び支持架台8から成る。
【0031】幅設定頭部5において,化学繊維連続フイ
ラメント1は直線状の案内棒9及び湾曲した案内棒10
により転向せしめられる。これらの案内棒9,10は方
向11における揺動により化学繊維連続フイラメント1
に対する位置を設定される。湾曲した案内棒10の揺動
により,化学繊維連続フイラメント1の所望の進入幅が
設定される。運搬頭部6において 化学繊維連続フイラ
メント1はローラ12,13,14,即ち運搬ローラ1
2,押圧ローラ13及び別の運搬ローラ14により方向
15へ運搬される。運搬ローラ12,14は摩耗減少の
ために金属表面又は場合によつてはセラミツク表面を備
えているが好ましく,他方,押圧ローラ13は,運搬さ
れるべき化学繊維連続フイラメント1の滑りを回避する
ためにゴム被覆又は場合によつてはPU被覆を備えてい
るのが好ましい。運搬ローラ12は歯車電動機16によ
り駆動され,他方,押圧ローラ13及び運搬ローラ14
は自由に回転する。これらのローラ12,13,14及
び付属の歯車電動機16は化学繊維連続フイラメント1
用の駆動装置17を規定し,この駆動装置17は同時に
連続フイラメント供給装置4にも属している。
【0032】新しい化学繊維連続フイラメントを容易に
引き込むためにかつ化学繊維連続フイラメント1を運搬
頭部6と張力測定頭部7との間で張力除去することがで
きるようにするために,押圧ローラ13は軸18を中心
に方向19へ揺動可能に枠20に取り付けられている。
この揺動は空気圧シリンダ21によつて行われる。
【0033】測定装置22を規定する張力測定頭部7に
おいて,化学繊維連続フイラメント1は直線状の案内兼
転向棒23,24,25により転向せしめられてから,
これらの化学繊維連続フイラメントは方向26へ切断牽
切装置3に供給される。この場合,転向棒23は固定的
に配置されている。案内ローラの形の転向棒25を,進
入連続フイラメントの心合わせのために方向27へ片側
で揺動させることができる。転向棒24は揺動枠28に
取り付けられており,この揺動枠は方向29へ自由に軸
30を中心に揺動できる。揺動枠28に押圧板31が設
けられており,この押圧板はロードセル32の測定頭部
に接触する。
【0034】転向棒24の周りの連続フイラメント転向
により,瞬間的な連続フイラメント張力に関係して測定
装置22のロードセル32が異なる荷重をかけられる。
図7に示された調整回路を介して,歯車電動機16にい
つでも,所望の連続フイラメント張力に必要な回転数が
示されるので,結果的に化学繊維連続フイラメント1か
一定の張力をもつて切断牽切装置3へ供給される。連続
フイラメント供給装置4における連続フイラメント張力
は張力測定頭部7のロードセル32によつてかつ増幅器
60によつて電気信号に変換される。この信号は目標値
発信器61の信号と比較される。加算増幅器62におい
て,目標値との偏差が増幅される。更に,信号レベル
は,目標値との偏差が大きい場合に(例えばロードセル
32が荷重をかけられていない場合に)加算増幅器62
が逆の符号を持つ信号がPID調整器63へ伝えられ
る。周波数変換器64は,供給される電圧信号の符号に
応じて歯車電動機16の回転方向を変える。機械の始動
の際に,進入する化学繊維連続フイラメント1における
張力が低すぎる場合,歯車電動機16の回転方向は,目
標張力に達するまで短時間逆になる。機械の始動の際の
回転方向の転換は市販の電子部品の使用により達成さ
れ,この場合,図7において,連続フイラメント供給装
置における連続フイラメント張力の一定保持のための調
整回路の最も重要な構成部品群が示されている。
【0035】化学繊維連続フイラメント1の更なる経過
は,微細繊維化ローラ34,35を持つ微細繊維化頭部
33を介して行われ,これらの微細繊維化ローラのうち
の一方のローラはゴムで被覆されかつ他方のローラは螺
旋状に波状起伏を付けられた金属表面を備えているのが
好ましい。微細繊維化区域36における,設定された高
い張力により,個々のフイラメントは交互に微細繊維化
ローラ34,35の溝の中で滑るので,張力は瞬間的に
減少されかつ異なつて伸長されたフイラメントは互いに
離れる。
【0036】運搬ローラ38,39を持つ前延伸頭部3
7を経て,化学繊維連続フイラメント1は案内素子40
及び幅制限装置41を介して切断頭部42に達する。こ
の切断頭部は切断素子,なるべく加工台ローラ43と切
断ローラ44の組合わせ,を含んでいるのが好ましい。
図1から更に分かるように,運搬ローラ38,39と案
内素子40との間に張力除去区域45が区画されてい
る。
【0037】運搬区域46を経て,切断された繊維群4
7は,運搬ローラ群を持つ針棒頭部48,案内針区域5
1及びスライバ圧縮装置52へ供給される。スライバ5
3になるように圧縮された繊維は,スライバ案内管54
を通つてコイラー55に入り,このコイラーはスライバ
53を,回転するケンスに格納する。
【0038】連続フイラメント供給装置4の別の実施例
では,図5,6に示されているように,運搬頭部6は,
場所を節約するように,切断牽切装置3の上方に配置さ
れている。この場合,幅設定頭部5は格納された原俵2
の上方に配置されている。支持架台57に案内棒58が
設けられており,これらの案内棒は,幅設定頭部5から
運搬頭部6への経過の際の化学繊維連続フイラメント1
の好ましくないたるみを回避する。これらの案内棒58
に,湾曲した案内棒59が対応している。
【図面の簡単な説明】
【図1】切断牽切装置の概略平面図である。
【図2】切断牽切装置の概略側面図である。
【図3】図1の切断牽切装置の連続フイラメント供給装
置の範囲の側面図である。
【図4】図3の拡大部分図である。
【図5】連続フイラメント供給装置が上側階層に配置さ
れた,切断牽切装置の第2の実施例の側面図である。
【図6】図5の拡大部分図である。
【図7】連続フイラメント供給装置における連続フイラ
メント張力の一定保持のための調整回路の構成部品群を
持つブロツク線図である。
【符号の説明】
1 化学繊維連続フイラメント 4 連続フイラメント供給装置 17 駆動装置

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 化学繊維連続フイラメントが,測定され
    る張力を調節されながら牽切装置へ供給される,化学繊
    維連続フイラメントを紡糸可能な化学繊維スライバに牽
    切する方法において,張力を調節するために,化学繊維
    連続フイラメントの供給速度が,測定される張力に関係
    して調節されることを特徴とする,化学繊維連続フイラ
    メントを紡糸可能な化学繊維スライバに牽切する方法。
  2. 【請求項2】 張力を調節するために用いられる張力測
    定が,供給速度の調節後に,しかし微細繊維化前に行わ
    れることを特徴とする,請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 複数の化学繊維連続フイラメントが平行
    して牽切装置へ供給され,その際,これらの化学繊維連
    続フイラメントがそれぞれ他の化学繊維連続フイラメン
    トに関係なく張力を調節されることを特徴とする,請求
    項1又は2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 張力が牽切前に,化学繊維連続フイラメ
    ント用の前の運搬区域におけるより低く設定されること
    を特徴とする,請求項1ないし3のうち1つに記載の方
    法。
  5. 【請求項5】 供給装置(4)が化学繊維連続フイラメ
    ント(1)用の駆動装置(17)を持つており,その駆
    動速度が,測定される張力に関係して調節可能であるこ
    とを特徴とする,牽切されるべき化学繊維連続フイラメ
    ント(1)用の供給装置(4)と,供給されるべき化学
    繊維連続フイラメント(1)における測定される張力を
    調節する装置とを持つ,請求項1ないし4のうち1つに
    記載の方法を実施するための装置。
  6. 【請求項6】 駆動装置(17)が運搬ローラ群(1
    2,13,14)を持つており,この運搬ローラ群が少
    なくとも1つの締付け点を形成しかつこの運搬ローラ群
    の少なくとも1つのローラが駆動可能であることを特徴
    とする,請求項5に記載の装置。
  7. 【請求項7】 駆動装置(17)が,化学繊維連続フイ
    ラメント(1)によりΩ状に巻き付けられる3つのロー
    ラ(12,13,14)から成り,これらのローラ(1
    2,13,14)のうちの少なくとも1つが駆動可能で
    あることを特徴とする,請求項5又は6に記載の装置。
  8. 【請求項8】 ローラ3つ組(12,13,14)が,
    間にある三角形内に配置された押圧ローラ(13)を持
    つ,2つの平行な運搬ローラ(12,14)から成るこ
    とを特徴とする,請求項7に記載の装置。
  9. 【請求項9】 両方の運搬ローラ(12,14)が金属
    又はセラミツク表面を持つていることを特徴とする,請
    求項8に記載の装置。
  10. 【請求項10】 押圧ローラ(13)が柔軟な表面を持
    つていることを特徴とする,請求項8又は9に記載の装
    置。
  11. 【請求項11】 両方の運搬ローラ(12,14)のう
    ちの一方が駆動可能であることを特徴とする,請求項8
    ないし10のうち1つに記載の装置。
  12. 【請求項12】 押圧ローラ(13)が両方の運搬ロー
    ラ(12,14)から離れ得るように揺動可能であるこ
    とを特徴とする,請求項8ないし11のうち1つに記載
    の装置。
  13. 【請求項13】 駆動装置(17)の駆動のために回転
    数可変な歯車電動機が設けられていることを特徴とす
    る,請求項5ないし12のうち1つに記載の装置。
  14. 【請求項14】 張力を測定する装置(22)が牽切装
    置の直前に配置されていることを特徴とする,請求項5
    ないし13のうち1つに記載の装置。
  15. 【請求項15】 張力を測定する装置(22)が,ロー
    ドセル(32)の形の測定発信器を持つていることを特
    徴とする,請求項5ないし14のうち1つに記載の装
    置。
  16. 【請求項16】 ロードセル(32)が,自由に振動
    し,平行して案内される転向棒(24)の荷重を受ける
    ことができ,進入する化学繊維連続フイラメント(1)
    がこの転向棒(24)に一方の側においてロードセル
    (32)の方へ向けられて荷重をかけることを特徴とす
    る,請求項15に記載の装置。
  17. 【請求項17】 複数の化学繊維連続フイラメント
    (1)を平行して供給するために,これらの化学繊維連
    続フイラメント(1)のそれぞれに,駆動装置(17)
    を持つ供給装置(4)が設けられており,この装置にお
    いて駆動速度が他の駆動装置に関係なく調節可能である
    ことを特徴とする,請求項5ないし16のうち1つに記
    載の装置。
  18. 【請求項18】 2階層に構成されており,駆動装置
    (17)を持つ供給装置(4)が少なくとも一部,上側
    階層に配置されていることを特徴とする,請求項5ない
    し17のうち1つに記載の装置。
JP10517592A 1991-03-15 1992-03-13 化学繊維連続フイラメントを紡糸可能な化学繊維スライバに牽切する方法及び装置 Pending JPH05125620A (ja)

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