JPH05125394A - 洗浄剤組成物 - Google Patents

洗浄剤組成物

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Publication number
JPH05125394A
JPH05125394A JP29306691A JP29306691A JPH05125394A JP H05125394 A JPH05125394 A JP H05125394A JP 29306691 A JP29306691 A JP 29306691A JP 29306691 A JP29306691 A JP 29306691A JP H05125394 A JPH05125394 A JP H05125394A
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JP
Japan
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phosphate
reaction
examples
cleaner
phosphobetaine
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Application number
JP29306691A
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English (en)
Inventor
Kazuyasu Imai
一康 今井
Yasushi Kajiwara
泰 梶原
Katsumi Kita
克己 喜多
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 一般式(1)で表わされるホスホベタインを
含有する洗浄剤組成物。 【化1】 〔式中、Zは単糖、オリゴ糖、糖アルコール又はグリセ
リンよりm+n個の水酸基を除いた残基を示し、R1
3はH又は炭素数1〜24(ヒドロキシ)アルキル基
又は(ヒドロキシ)アルケニル基を示し、その少なくと
も1つがC5〜C24のアルキル基もしくはアルケニル基
又はC1〜C4のヒドロキシアルキル基もしくはヒドロキ
シアルケニル基であり、M1及びM2はH又は陽イオン性
基を示し、mは0以上、nは1以上の数を示す。〕 【効果】 洗浄後、肌にかさつき、つっぱり等を生ぜ
ず、毛髪にきしみを与えず、しかもべとつかずしっとり
とした感触を与える洗浄剤組成物である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、洗浄剤組成物、更に詳
しくは、洗浄後の皮膚等の過脱脂、かさつき、及びうる
おいの低減がなく、皮膚及び毛髪にしっとりしたうるお
いを与えることのできる洗浄剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】一般に
洗浄剤組成物には、その洗浄効果を目的として、また洗
浄後のさっぱりとした感触を目的として各種界面活性剤
が配合されている。
【0003】しかしながら、一方で強力な洗浄効果によ
る皮膚等の過脱脂及びこれに伴うかさつき、つっぱり
感、うるおいの低減等がヒトにより、季節により問題と
なることがある。そこで、洗浄後に、保湿剤を配合した
化粧水、乳液等で皮膚等にうるおいを与えることなどが
行われている。一方、洗浄剤に保湿剤を配合する試みも
ある。しかしながら、通常用いられる保湿剤は水溶性で
あり、洗浄剤は洗い流して用いるものであるため、この
とき保湿成分も流出してしまうという欠点があった。ま
た、充分な保湿効果が残るように保湿成分を多量に配合
すると、洗浄効果が低下したり、べとつき感が生じた
り、さっぱり感が低下するという問題があった。
【0004】従って充分な保湿効果を発揮し、しかもべ
とつき等の不快感を生ずることのない洗浄剤組成物が望
まれていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる実情において、本
発明者らは鋭意研究を重ねた結果、特定のホスホベタイ
ンを洗浄剤組成物中に配合することにより、上記課題が
解決されることを見出し、本発明を完成した。
【0006】すなわち本発明は、次の一般式(1)で表
わされるホスホベタインを含有することを特徴とする洗
浄剤組成物に係るものである。
【0007】
【化2】
【0008】上記一般式(1)中のZは単糖、オリゴ
糖、糖アルコール又はグリセリンよりm+n個(m及び
nは前記意味を示す)の水酸基を除いた残基であり、こ
の場合において単糖の例としては、アロース、アルトロ
ース、グルコース、マンノース、グロース、イドース、
ガラクトース、タロース、フルクトース、イノシトー
ル、リボース、アラビノース、キシロース、リキソー
ス、リブロース等が挙げられる。またこれら単糖の水酸
基が、少なくとも1つを除いて、例えばアシル化、エー
テル化、アルキレンオキサイド付加、アセタール化など
適当な有機残基で修飾されたものでもよい。
【0009】本発明においてオリゴ糖とは重合度10未
満のものをいい、その例としては、マルトース、イソマ
ルトース、マルトトリオース、マルトテトラオース、マ
ルトヘプタオースなどのマルトオリゴ糖;シクロデキス
トリン、セロビオースなどのセロオリゴ糖;マンノオリ
ゴ糖、フルクトオリゴ糖、ショ糖、乳糖などが挙げられ
る。またこれらオリゴ糖の水酸基が、少なくとも1つを
除いて、例えばアシル化、エーテル化、アルキレンオキ
サイド付加、アセタール化など、適当な有機残基による
修飾がされたものでよい。
【0010】糖アルコールの例としては、例えば単糖を
還元して得られるソルビトール、マンニトール、ガラク
チトール、キシリトール、アラビニトール、リビトール
などやオリゴ糖を還元して得られるマルチトールやラク
チトールなどが挙げられる。またこれら糖アルコールの
水酸基が少なくとも1つを除いて例えばアシル化、エー
テル化、アルキレンオキサイド付加、アセタール化な
ど、適当な有機残基による修飾がされたものでもよい。
【0011】一般式(1)中、R1 、R2 又はR3 で示
される直鎖アルキル基としては、例えばメチル、エチ
ル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチ
ル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシ
ル、トリデシル、テトラデシル、ペンタデシル、ヘキサ
デシル、ヘプタデシル、オクタデシル、ノナデシル、エ
イコシル、ヘンエイコシル、ドコシル、トリコシル、テ
トラコシル等の基が挙げられ;分岐鎖アルキル基として
は、例えばメチルヘキシル、エチルヘキシル、メチルヘ
プチル、エチルヘプチル、メチルノニル、メチルウンデ
セニル、メチルヘプタデカニル、ヘキシルデシル、オク
チルデシル等の基が挙げられる。また、直鎖又は分岐鎖
のアルケニル基としては、例えばエテニル、プロペニ
ル、ブテニル、ペンテニル、ヘキセニル、ヘプテニル、
オクテニル、ノネニル、デセニル、ドデセニル、ウンデ
セニル、トリデセニル、テトラデセニル、ペンタデセニ
ル、ヘキサデセニル、ヘプタデセニル、オクタデセニ
ル、ノナデセニル、エイコセニル、ヘンエイコセニル、
ドコセニル、トリコセニル、テトラコセニル等の基が挙
げられる。
【0012】水酸基で置換された直鎖又は分岐鎖のアル
キル基としては、例えばヒドロキシメチル、ヒドロキシ
エチル、ヒドロキシプロピル、ヒドロキシブチル、ヒド
ロキシペンチル、ヒドロキシヘキシル、ヒドロキシヘプ
チル、ヒドロキシオクチル、ヒドロキシノニル、ヒドロ
キシデシル、ヒドロキシウンデシル、ヒドロキシドデシ
ル、ヒドロキシトリデシル、ヒドロキシテトラデシル、
ヒドロキシペンタデシル、ヒドロキシヘキサデシル、ヒ
ドロキシヘプタデシル、ヒドロキシオクタデシル、ヒド
ロキシノナデシル、ヒドロキシエイコシル、ヒドロキシ
ヘンエイコシル、ヒドロキシコシル、ヒドロキシトリコ
シル、ヒドロキシテトラコシル、ヒドロキシメチルヘキ
シル、ヒドロキシエチルヘキシル、ヒドロキシメチルヘ
プチル、ヒドロキシエチルヘプチル、ヒドロキシメチル
ノニル、ヒドロキシメチルウンデセニル、ヒドロキシメ
チルヘプタデカニル、ヒドロキシヘキシルデシル、ヒド
ロキシオクチルデシルブチル等の基が挙げられる。ま
た、水酸基で置換された直鎖又は分岐鎖のアルケニル基
としては、例えばヒドロキシエテニル、ヒドロキシプロ
ペニル、ヒドロキシブテニル、ヒドロキシペンテニル、
ヒドロキシヘキセニル、ヒドロキシヘプテニル、ヒドロ
キシオクテニル、ヒドロキシノネニル、ヒドロキシデセ
ニル、ヒドロキシドデセニル、ヒドロキシウンデセニ
ル、ヒドロキシトリデセニル、ヒドロキシテトラデセニ
ル、ヒドロキシペンタデセニル、ヒドロキシヘキサデセ
ニル、ヒドロキシヘプタデセニル、ヒドロキシオクタデ
セニル、ヒドロキシノナデセニル、ヒドロキシエイコセ
ニル、ヒドロキシヘンエイコセニル、ヒドロキシドコセ
ニル、ヒドロキシトリコセニル、ヒドロキシテトラコセ
ニル等の基が挙げられる。
【0013】但し、R1 、R2 及びR3 のうち少なくと
も1つが炭素数5〜24のアルキル基もしくはアルケニ
ル基又は炭素数1〜4のヒドロキシアルキル基もしくは
ヒドロキシアルケニル基であることを要する。
【0014】またM1 又はM2 で示される陽イオン性基
としては、例えばアルカリ金属、アンモニウム基、アル
キルアンモニウム基、酸性アミノ酸基、トリアルカノー
ルアミン等が挙げられる。更に、mは0以上の数、nは
1以上の数であるが、mは0が好ましい。
【0015】本発明で用いられるホスホベタイン(1)
は、例えば次に示す反応式に従って製造される。
【0016】
【化3】
【0017】〔式中、Z、R1 、R2 、R3 、M1 、M
2 、m及びnは前記と同じ意味を示し、X- は陰イオン
を示す〕
【0018】すなわち、一般式(2)で表わされるリン
酸エステルに一般式(3)で表わされるエポキシ化合物
を反応させることにより、ホスホベタイン(1)が製造
される。
【0019】本発明に用いられるリン酸エステル(2)
としては、例えばグルコース−1−リン酸、グルコース
−6−リン酸、マンノース−1−リン酸、マンノース−
6−リン酸、ガラクトース−1−リン酸、ガラクトース
−6−リン酸、フルクトース−1−リン酸、フルクトー
ス−6−リン酸、フルクトース−1,6−ジリン酸、リ
ボース−1−リン酸、キシロース−5−リン酸、イノシ
トールリン酸、ショ糖リン酸、アルトースリン酸、マル
トトリオースリン酸、マルトテトラオースリン酸、マル
トペンタオースリン酸、マルトヘキサオースリン酸、マ
ルトヘプタオースリン酸、シクロデキストリンリン酸、
セロビオースリン酸、ラクトースリン酸、ソルビトール
リン酸、マンニトールリン酸、ガラクチトールリン酸、
キシリトールリン酸、アラビニトールリン酸、リビトー
ルリン酸、マルチトールリン酸、グリセロリン酸等の無
機塩又は有機塩が挙げられる。
【0020】また、もう一方の原料であるエポキシ化合
物(3)は公知の方法に従って、例えば対応するトリア
ルキルアミンもしくはトリアルケニルアミンとエピハロ
ヒドリンとの反応により容易に製造することができる。
【0021】一般式(3)におけるX- は特に限定され
ないが、例えばハロゲン原子やアルキル硫酸エステル等
の陰イオンが挙げられる。
【0022】本反応を実施するには、例えば上記リン酸
エステル(2)とエポキシ化合物(3)を、水、メタノ
ール、エタノール、イソプロパノール、ジメチルホルム
アミド、ジメチルスルフォキシド等の極性溶媒又はこれ
らから選ばれる二重以上の混合溶媒の存在下、好ましく
は水又は水と低級アルコールの混合溶媒の存在下におい
て、20〜150℃、好ましくは40〜90℃の温度で
反応させればよい。本反応におけるエポキシ化合物
(3)の使用量は、製造しようとする本発明のホスホベ
タイン(1)のm及びnの数に応じて適宜設定すればよ
いが、通常リン酸エステル(2)のリン酸残基の数(m
+n)に対して0.1〜20倍モルが好ましい。
【0023】反応生成物には、ホスホベタイン(1)の
他、通常副生成物としての無機塩、未反応のエポキシ化
合物(3)もしくはこれのエポキシ開環物が含まれてい
る。この反応物中の各成分の割合は、使用する原料リン
酸エステル(2)やエポキシ化合物(3)の種類、それ
らの反応モル比、使用する反応溶媒の量、反応温度等の
条件に依存する。従って、使用目的によっては反応生成
物をそのまま用いることも可能であるが、更に高純度品
が必要とされる場合には、例えば溶媒分別法、透析法、
再結晶法、分配クロマトグラフィー、イオン交換クロマ
トグラフィー、ゲル濾過法などの公知の方法により適宜
精製して使用すればよい。
【0024】ホスホベタイン(1)は、組み合せて用い
る他の成分の量にもよるが本発明洗浄剤組成物中0.5
〜50重量%配合することが好ましく、特に1〜30重
量%配合することが好ましい。
【0025】本発明洗浄剤組成物には、通常洗浄剤に用
いる各種界面活性剤を、本発明の効果を損なわない範囲
で任意に用いることができる。
【0026】具体的には陰イオン性界面活性剤として
は、例えば、サルフェート、スルホネート系としては、
アルキル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキル硫酸塩、
スルホコハク酸系、タウレート系、イセチオネート系、
α−オレフィンスルホン酸系等の界面活性剤が挙げら
れ、カルボキシレート系としては、脂肪酸石鹸、エーテ
ルカルボン酸系界面活性剤、アシル化アミノ酸系界面活
性剤等が挙げられ、ホスフェート系としては、アルキル
リン酸エステル系界面活性剤等が挙げられる。
【0027】両性界面活性剤としては、カルボベタイン
系、スルホベタイン系、イミダゾリニウムベタイン系等
の両性界面活性剤が挙げられる。
【0028】非イオン性界面活性剤としては、ポリオキ
シアルキレン付加型、ポリオキシプロピレン・ポリオキ
シエチレン付加型、アミンオキサイド系、モノ或いはジ
エタノールアミド系、その他ソルビタン脂肪酸エステ
ル、グリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステ
ル、アルキルサッカライド系、N−ポリヒドロキシアル
キル脂肪酸アミド系等の多価アルコール型等が挙げられ
る。
【0029】陽イオン性界面活性剤としては、直鎖もし
くは分岐鎖のアルキル基を有するモノもしくはジアルキ
ル付加型第4級アンモニウム塩及びそのアルキル基にア
ルキレンオキサイドを付加したもの等が挙げられ、特に
炭素数12〜16の直鎖モノアルキル第4級アンモニウ
ム塩、炭素数20〜28の分岐アルキル基を有する第4
級アンモニウム塩等が好ましく用いられる。
【0030】これらの界面活性剤は単独で、又は2種以
上を組み合わせて用いられ、その配合量は剤型によって
も異なるが本発明洗浄剤組成物中に2〜60重量%、特
に10〜50重量%が好ましい。また、ホスホベタイン
(1)に対して重量比で1:2〜1:50、特に1:3
〜1:30の範囲とすることが好ましい。
【0031】また、本発明洗浄剤組成物には、上記成分
の他に通常の洗浄剤に用いられる成分、例えばエチレン
グリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリ
コール、それ以上のポリエチレングリコール類、プロピ
レングリコール、ジプロピレングリコール、それ以上の
ポリプロピレングリコール類、1,3−ブチレングリコ
ール、1,4−ブチレングリコール等のブチレングリコ
ール類、グリセリン、ジグリセリン、それ以上のポリグ
リセリン類、ソルビトール、マンニトール、キシリトー
ル、マルチトール等の糖アルコール類、グリセリン類の
エチレンオキシド(以下、EOと略記)又はプロピレン
オキシド(以下、POと略記)付加物、糖アルコール類
のEO又はPO付加物、ガラクトース、グルコース、フ
ルクトース等の単糖類とそのEO又はPO付加物、マル
トース、ラクトース等の多糖類とそのEO又はPO付加
物などの多価アルコール;流動パラフィン、スクワラ
ン、ワセリン、固形パラフィン等の炭化水素、オリーブ
油、ホホバ油、月見草油、ヤシ油、牛脂等の天然油、イ
ソプロピルミリステート、セチルイソオクタノエート、
ジカプリン酸ネオペンチルグリコールなどのエステル
油、ジメチルシリコーン、メチルフェニルシリコーン等
のシリコーン油、イソステアリン酸、オレイン酸等の高
級脂肪酸などの油性成分;ビタミン類、トリクロサント
リクロロカルバン等の殺菌剤、グリチルリチン酸ジカリ
ウム、酢酸トコフェロール等の抗炎症剤、ジンクピリチ
オン、オクトピロックス等の抗フケ剤、賦活剤、紫外線
吸収剤などの薬剤;モンモリロナイト、サポナイト、ヘ
クライト、ビーガム、クニビア、スメクトンなどの水膨
潤性粘土鉱物;カラギーナン、キサンタンガム、アルギ
ン酸ナトリウム、プルラン、メチルセルロース、カルボ
キシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、
ヒドロキシプロピルセルロース等の多糖類、カルボキシ
ビニルポリマー、ポリビニルピロリドン等の合成高分子
などの他の高分子;酸化チタン、カオリン、マイカ、セ
リサイト、亜鉛華、タルク等の体質顔料、ポリメチルメ
タクリル酸、ナイロンパウダー等の高分子粉体などの顔
料;メチルパラベン、ブチルパラベン等の防腐剤;無機
塩類、ポリエチレングリコールステアレート、エタノー
ル等の粘度調整剤;パール化剤;香料;色素;酸化防止
剤等を本発明の効果を損なわない範囲で適宜配合するこ
とができる。
【0032】本発明の洗浄剤組成物は、通常の方法によ
り製造することができ、その剤型は、液体状、ペースト
状、固型状、粉末状等任意の剤型とすることができる
が、特に液体状又はペースト状とすることが好ましい。
【0033】
【発明の効果】本発明の洗浄剤組成物は、肌にかさつ
き、つっぱり等を生ぜず、毛髪にはきしみを与えず、し
かもべとつかずしっとりとした感触を与えるものであ
り、洗顔料、ボディーシャンプー、石鹸等の皮膚洗浄
剤、シャンプー、食器用洗浄剤等として好適である。
【0034】
【実施例】以下、実施例を挙げて更に詳細に説明する
が、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0035】参考例1 反応器にα−D−グルコース−1−ホスフェートモノナ
トリウム塩4水和物35g(0.1モル)と水500g
を入れ、60℃に昇温した。次に反応系を60℃に保ち
ながら、グリシジルジメチルオクタデシルアンモニウム
クロライド78g(0.2モル)を200gの30%エ
タノール水溶液に溶解させた溶液を徐々に滴下した後、
60℃で15時間反応させた。反応終了後、減圧下で反
応溶媒を除去した後、残査を10倍量のアセトンで洗浄
し、未反応のグリシジルジメチルオクタデシルアンモニ
ウムクロライドとこれのエポキシ開環物を除いた。得ら
れた粗生成物を、エタノールからの再結晶により薄層ク
ロマトグラフィーで単一のスポットを与えるまで精製
し、α−D−グルコピラノース−1−〔2−ヒドロキシ
−3−(N,N−ジメチル−N−オクタデシルアンモニ
オ)プロピル〕ホスフェート(化合物1)33gを得た
(単離収率54%)。
【0036】参考例2 反応器にα−グリセロリン酸二ナトリウム50g(0.
23モル)、水500g及び1N塩酸230gを入れ、
60℃に昇温した。次に反応系を60℃に保ちながら、
グリシジルジメチルペンチルアンモニウムクロライド9
5.1g(0.46モル)を400gの30%エタノー
ル水溶液に溶解させた溶液を5時間で滴下した。その
後、60℃を保ち、15時間反応を行った。反応終了
後、減圧下で溶媒を留去し、残渣を10倍量のアセトン
で洗浄し、未反応のグリシジルジメチルペンチルアンモ
ニウムクロライドとこれのエポキシ開環物を除去した。
得られた粗生成物を、80%エタノール水溶液により洗
浄し、薄層クロマトグラフィーで単一のスポットを与え
るまで精製し、純粋な2,3−ジヒドロキシプロピル
〔2−ヒドロキシ−3−(N,N−ジメチル−N−ペン
チルアンモニオ)プロピル〕ホスフェート(化合物2)
25gを得た(単離収率35%)。
【0037】参考例3 反応器にソルビトールリン酸エステルナトリウム塩8.
9g(0.032モル)と水100gを入れ、60℃に
加温した。次に反応系を60℃に保ちながら、グリシジ
ルジメチルヘキサデシルアンモニウムクロライド17.
4g(0.048モル)を100gの30%エタノール
水溶液に溶解させた溶液を2時間で滴下した。その後、
60℃を保ち、10時間反応を行った。反応終了後、減
圧下で溶媒を留去し、残渣を10倍量のアセトンで洗浄
し、未反応のグリシジルジメチルヘキサデシルアンモニ
ウムクロライドと、これのエポキシ開環物を除去した。
得られた粗生成物を90%エタノール水溶液により洗浄
し、薄層クロマトグラフィーで単一のスポットを与える
まで精製し、純粋な2,3,4,5,6−ペンタヒドロ
キシヘキシル〔2−ヒドロキシ−3−(N,N−ジメチ
ル−N−ヘキサデシルアンモニオ)プロピル〕ホスフェ
ート(化合物3)5.6gを得た(単離収率30%)。
【0038】参考例4 反応器にマルトースリン酸二ナトリウム塩47g(0.
1モル)、水400g及び1N塩酸200gを入れ、撹
拌溶解後70℃に昇温した。これにグリシジルジメチル
ドデシルアンモニウムクロライド122g(0.4モ
ル)を300gの水に溶解させた溶液を徐々に滴下した
後、70℃で20時間反応させた。反応終了後、反応物
溶液から凍結乾燥することで反応溶媒を除去した。得ら
れた反応物を10倍量のアセトンで洗浄し、未反応のグ
リシジルジメチルドデシルアンモニウムクロライドとこ
れのエポキシ開環物を除いた。この後、イオン交換クロ
マトグラフィー(イオン交換樹脂:BIO RAD社製
AG501−X8)により精製し、マルトース〔2−
ヒドロキシ−3−(N,N−ジメチル−N−ドデシルア
ンモニオ)プロピル〕ホスフェート(化合物4)35g
を得た(単離収率51%)。
【0039】参考例5 反応器にα−D−グルコース−1−ホスフェートモノナ
トリウム塩105g(0.3モル)と水500gを入
れ、60℃に昇温した。次に反応系を60℃に保ちなが
ら、グリシジル−2−ヒドロキシエチルジメチルアンモ
ニウムクロライド164g(0.9モル)を150gの
水に溶解させた溶液を徐々に滴下した後、60℃で15
時間反応させた。反応終了後、減圧下で反応溶媒を除去
した後、残査を10倍量のエタノールで洗浄し、未反応
のグリシジル−2−ヒドロキシエチルジメチルアンモニ
ウムクロライドとこれのエポキシ開環物を除いた。得ら
れた粗生成物を水300gに溶解し、イオン交換クロマ
トグラフィー(イオン交換樹脂:BIO RAD社製
AG501−X8)により精製し、α−D−グルコピラ
ノース−1−〔2−ヒドロキシ−3−{N−(2−ヒド
ロキシエチル)−N,N−ジメチルアンモニオ}プロピ
ル〕ホスフェート(化合物5)82gを得た(単離収率
68%)。
【0040】参考例6 反応器にフルクトース−1,6−ジリン酸三ナトリウム
塩6水和物45g(0.09モル)と水200gを入れ
撹拌溶解後60℃に昇温した。これにグリシジル−2−
ヒドロキシエチルジメチルアンモニウムクロライド73
g(0.4モル)を200gの水に溶解させた溶液を徐
々に滴下し、滴下後60℃で20時間反応させた。反応
終了後、減圧下で反応溶媒を除去し、得られた残渣を1
0倍量のエタノールで3回洗浄して、未反応のグリシジ
ル−2−ヒドロキシエチルジメチルアンモニウムクロラ
イドとこれのエポキシ開環物を除いた。得られた粗生成
物を水300gに溶解し、イオン交換クロマトグラフィ
ー(イオン交換樹脂:BIORAD社製 AG501−
X8)により精製し、フルクトース−1,6−ジ〔2−
ヒドロキシ−3−{N,N−ジメチル−N−(2−ヒド
ロキシエチル)アンモニオ}プロピル〕ホスフェート
(化合物6)18.3gを得た(単離収率32%)。
【0041】実施例1 表1に示す組成の洗浄剤組成物を調製し、10人のパネ
ラーにより手洗い試験及び洗顔試験を行って、その洗い
上がりを以上の基準により評価した。結果を表1に示
す。 評価基準 つっぱり感(洗顔試験) ◎:つっぱらない ○:ほとんどつっぱらない △:ややつっぱる ×:つっぱる かさつき感(手洗い試験) ◎:かさつかない ○:ほとんどかさつかない △:ややかさつく ×:かさつく しっとり感(手洗い試験) ◎:非常にしっとりしている ○:しっとりしている △:どちらともいえない ×:しっとりしていない
【0042】
【表1】
【0043】表1から明らかなように、本発明の洗浄剤
組成物は、洗浄後のつっぱり感及びかさつき感がなく、
しっとり感に極めて優れるものであった。また、本発明
の洗浄剤組成物の洗浄力は、いずれも良好であった。
【0044】実施例2 下記組成のペースト状洗顔料を調製した。 セスキラウリルリン酸ナトリウム 25(重量%) ミリスチルスルホコハク酸ジカリウム 5 ココイルジエタノールアミド 2 ポリエチレングリコールモノステアレート 4 化合物2 5 カルボキシビニルポリマー 0.5 パラベン 0.3 香料 0.3 精製水 バランス この洗顔料は、洗い上がりがさっぱりとして、しっとり
とした感触で、つっぱり感もないものであった。
【0045】実施例3 下記組成の液状ボディーシャンプーを調製した。 ラウリルリン酸トリエタノールアミン 20(重量%) アルキルサッカライド 〔C12−O−(G)2.5 *1 5 ラウロイルサルコシンナトリウム 5 化合物3 8 キサンタンガム 0.5 プロピレングリコール 3 香料 0.7 精製水 バランス *1:C12はラウリル基、Gはグルコースを示す。 このボディーシャンプーは、洗浄後もかさつきを生ぜ
ず、しっとりとしたものであった。
【0046】実施例4 抗フケシャンプー ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン 10(重量%) N−ラウロイルグルタミン酸ナトリウム 10 ピロクトンオーラミン (オクトピロックス,ヘキスト社製) 0.5 エチレングリコールジステアレート 2 化合物4 5 香料 0.5 水 バランス この抗フケシャンプーは洗髪、すすぎ時のきしみ感がな
く、洗い上がりはべとつかずしっとりしたものであっ
た。
【0047】実施例5 食器用洗浄剤 ポリオキシエチレン(4)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム 8(重量%) ポリオキシエチレン(20)ミリスチルエーテル 5 ラウリルジメチルアミンオキサイド 3 エタノール 3 化合物6 3 香料 0.1 水 バランス この食器用洗浄剤は使用後の手のかさつきが少なく、し
っとりとしたものであった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の一般式(1)で表わされるホスホベ
    タインを含有することを特徴とする洗浄剤組成物。 【化1】
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001302485A (ja) * 2000-04-20 2001-10-31 Nof Corp 化粧料

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