JPH05125373A - 圧縮型冷凍機用潤滑油 - Google Patents

圧縮型冷凍機用潤滑油

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JPH05125373A
JPH05125373A JP3293082A JP29308291A JPH05125373A JP H05125373 A JPH05125373 A JP H05125373A JP 3293082 A JP3293082 A JP 3293082A JP 29308291 A JP29308291 A JP 29308291A JP H05125373 A JPH05125373 A JP H05125373A
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JP
Japan
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lubricating oil
compound
hydrogen
compression type
viscosity
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JP3293082A
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English (en)
Inventor
Yasuhiro Kawaguchi
泰宏 川口
Tatsuya Egawa
達哉 江川
Nobuaki Shimizu
延晃 清水
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Idemitsu Kosan Co Ltd
Original Assignee
Idemitsu Kosan Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フロン12をはじめとする分解し難いフロン
化合物の代替となりうるフロン134a等の水素含有フ
ロン化合物冷媒との相溶性が、全使用温度範囲にわたっ
て良好であるとともに、潤滑性能に優れた高粘度の圧縮
型冷凍機用潤滑油の開発。 【構成】 (1)一般式 【化1】 〔式中、R1 〜R3 は明細書に記載の通りである。〕で
表される構成単位を有するアクリロニトリル系ポリマー
を主成分とし、かつ100℃における動粘度が2〜70
cStである圧縮型冷凍機用潤滑油である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は圧縮型冷凍機用潤滑油に
関し、詳しくは、環境汚染で問題となっている冷媒のジ
クロロジフルオロメタン(以下、フロン12と称す)等
の代替となりうる1,1,1,2−テトラフルオロエタ
ン(以下、フロン134aと称す)等の水素含有フロン
化合物との相溶性が良好で、かつ潤滑性能に優れた、ア
クリルニトリル系ポリマーを主成分とする圧縮型冷凍機
用潤滑油に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】一般
に、圧縮型冷凍機は圧縮機,凝縮器,膨張弁,蒸発器か
ら構成され、冷媒と潤滑油の混合液体がこの密閉された
系内を循環する構造となっている。このような圧縮型冷
凍機においては、装置の種類にもよるが、一般に、圧縮
機内では50℃以上の温度となる一方、冷却器内では−
40℃程度の温度となるので、冷媒と潤滑油は、通常−
40℃から50℃の温度範囲で相分離することなく、こ
の系内を循環することが必要である。もし、冷凍機の運
転中に相分離が生じると、装置の寿命や効率に著しい悪
影響をもたらす。例えば、圧縮機部分で冷媒と潤滑油の
相分離が生じると、可動部が潤滑不良となって、焼き付
き等を起こして、装置の寿命を著しく短くし、一方蒸発
器内で相分離が生じると、粘度の高い潤滑油が存在する
ため熱交換の効率低下をもたらす。
【0003】また、冷凍機用潤滑油は、冷凍機の可動部
分を潤滑する目的で用いられることから、潤滑性能も当
然重要となる。特に、圧縮機内は高温となるため、潤滑
に必要な油膜を保持できる粘度が重要となる。必要とさ
れる粘度は使用する圧縮機の種類,使用条件により異な
るが、通常、冷媒と混合する前の潤滑油の粘度は、10
0℃で2〜70cStが好ましい。これより粘度が低い
と油膜が薄くなり潤滑不良を起こしやすく、高いと熱交
換の効率が低下する。
【0004】従来、圧縮型冷凍機の冷媒としては、フロ
ン12が多く用いられ、また潤滑油としては、前記の要
求特性を満たす種々の鉱油や合成油が用いられてきた。
しかしながら、フロン12は、オゾン層を破壊する等環
境汚染をもたらすおそれがあることから、最近、世界的
にその規制が厳しくなりつつある。そのため、新しい冷
媒としてフロン134aに代表される水素含有フロン化
合物が注目されるようになってきた。この水素含有フロ
ン化合物、特にフロン134aは、オゾン層を破壊する
おそれが少ない上に、従来の冷凍機の構造をほとんど変
更することなく、フロン12と代替が可能である等、圧
縮型冷凍機の冷媒として好ましいものである。
【0005】圧縮型冷凍機の冷媒として、フロン12の
代わりに前記フロン134aが採用されると、潤滑油と
しては、当然、このフロン134a等の水素含有フロン
化合物との相溶性に優れ、かつ前記の要求性能を満たし
うる潤滑性能に優れたものが要求される。しかし、従来
のフロン12と共に用いられてきた潤滑油は、フロン1
34aとの相溶性が良好でないため、これらの化合物に
適した新しい潤滑油が必要となる。この場合、特に自動
車用空調機においては、フロン12の代替に際し、装置
の構造をほとんど変化させないことが要望されており、
潤滑油のために、現装置の構造を大きく変化させること
は望ましいことではない。従って、フロン134a等の
水素含有フロン化合物と極めて良好な相溶性を有する潤
滑油が要求される。特に、自動車で使用されるロータリ
ー式の圧縮機構を有する冷凍機は、100℃で15cS
t以上の高い粘度を有する潤滑油が必要とされている。
【0006】フロン134aと相溶性を有する潤滑油と
して、ポリオキシアルキレングリコール系のものが知ら
れている。例えば、「リサーチ・ディスクロウジャー
(Research Disclosure)」,第17463号(1978
年10月),米国特許第4755316号明細書,特開
平1−256594号公報,同1−259093,同1
−259094号公報,同1−271491号公報,同
2−43290号公報,同2−84491号公報,同2
−132176〜13179号公報,同2−17319
5号公報,同2−180986〜180987号公報,
同2−182780〜182781号公報,同2−24
2888号公報,同2−258895号公報,同2−2
69195号公報,同2−272097号公報,同2−
305893号公報,同3−28296号公報,同3−
33193号公報,同3−103496〜103497
号公報,同3−50297号公報,同3−52995号
公報,同3−70794号公報,同3−70795号公
報,同3−79696号公報,同3−106992号公
報,同3−109492号公報,同3−121195,
同3−205492号公報等がある。これらの中には低
粘度でフロン134aと比較的良好な相溶性を示す化合
物もあるが、ポリオキシアルキレングリコール系化合物
は、一般に粘度が高くなるに従い、フロン134aとの
相溶性は低下する。このため、100℃で15cSt以
上、特に20cSt以上の粘度を有し、相溶性を充分満
足する例は未だ示されていない。
【0007】ポリオキシアルキレングリコールの他に、
フロン134aと相溶性を有する化合物としては、エス
テル系化合物として、英国特許公開第2216541号
公報,国際公開6979/1990号公報,特開平2−
276894号公報,同3−128992号公報,同3
−88892号公報,同3−179091号公報等、カ
ーボネート系化合物として特開平3−149295号公
報,欧州特許公開第421298号公報等、スルホン,
スルホキシド系化合物としては、国際公開5173/1
990号公報、アミド系化合物としては、米国特許公開
第5021179号公報等が知られているが、高粘度化
合物のフロン134aとの相溶性は、必ずしも満足する
例は示されていない。このように、フロン134aとの
相溶性が充分に良好で、安全性,潤滑性能に優れ、かつ
100℃で15cSt以上の粘度を有する圧縮機型冷凍
機用潤滑油は、未だ見出されていないのが現状であり、
その開発が強く望まれていた。
【0008】本発明者らは、このような要望に応え、特
に環境汚染で問題となっている冷媒であるフロン12あ
るいは他の分解し難いフロン化合物の代替となりうるフ
ロン134a等の水素含有フロン化合物との相溶性が、
全使用温度範囲にわたって良好であるとともに、潤滑性
能に優れた高粘度の圧縮型冷凍機用潤滑油を開発すべく
鋭意検討を行った。
【0009】その結果、特定の基を有するアクリロニト
リル系ポリマーが、前記目的に適合しうることを見出し
た。本発明は、かかる知見に基いて完成したものであ
る。すなわち、本発明は、一般式(I)
【0010】
【化2】
【0011】〔式中、R1 ,R2 およびR3 は、それぞ
れ水素または炭素数1〜8の炭化水素基を示す。なお、
該構成単位が複数の場合、複数のR1 は互いに同一でも
異なってもよい。同様に複数のR2 およびR3 について
も、互いに同一でも異なってもよい。〕で表される構成
単位を有するアクリロニトリル系ポリマーを主成分と
し、かつ100℃における動粘度が2〜70cStであ
る圧縮型冷凍機用潤滑油を提供するものである。
【0012】本発明の圧縮型冷凍機用潤滑油は、前記一
般式(I)で表される構成単位を有する。ここで、
1 ,R2 およびR3 はそれぞれ水素あるいは炭素数1
〜8の炭化水素基を示すが、炭化水素基とは具体的には
メチル基,エチル基,プロピル基,イソプロピル基,ブ
チル基,イソブチル基,sec−ブチル基,tert−
ブチル基,各種ペンチル基,各種ヘキシル基,各種ヘプ
チル基,各種オクチル基のアルキル基、シクロペンチル
基,シクロヘキシル基,各種メチルシクロヘキシル基,
各種エチルシクロヘキシル基,各種ジメチルシクロヘキ
シル基等のシクロアルキル基、フェニル基,各種メチル
フェニル基,各種エチルフェニル基,各種ジメチルフェ
ニルのアリール基、ベンジル基,各種フェニルエチル
基,各種メチルベンジル基のアリールアルキル基を示
す。これらR1 〜R3 は好ましくは、水素あるいは炭素
数5以下の脂肪族炭化水素基であり、特に好ましくは水
素あるいは炭素数3以下の炭化水素基である。
【0013】本発明で用いられるアクリロニトリル系ポ
リマーは、上記一般式(I)で表される構成単位を有す
るものであるが、その繰り返し数(即ち重合度)は、所
望する動粘度に応じて適宜選択すればよいが、通常は2
〜70cSt(100℃)、好ましくは、2〜50cS
t(100℃)である。なお、繰り返される構成単位
は、互いに同じでも異なっていてもよい。本発明で用い
られるアクリロニトリル系ポリマーは、対応するアクリ
ロニトリル系モノマーの重合により製造することができ
る。ここで用いることのできるアクリロニトリル系モノ
マーは、一般式(II)
【0014】
【化3】
【0015】〔式中、R1 〜R3 は前記と同じ〕で表さ
れるものである。このアクリロニトリル系モノマーとし
ては、上記アクリロニトリル系ポリマーに対応する各種
のものがあるが、例えばアクリロニトリル;クロトノニ
トリル;2−ペンテンニトリル;2−ヘキセンニトリ
ル;4−メチル−2−ペンテンニトリル;3−メチル−
2−ブテンニトリル;3−メチル−2−ペンテンニトリ
ル;3−エチル−2−ペンテンニトリル;3−エチル−
2−ペキセンニトリル;メタクリロニトリル;α−エチ
ルアクリロニトリル;α−n−プロピルアクリロニトリ
ル;α−イソプロピルアクリロニトリル;2−メチル−
2−ブテンニトリル;2−メチル−2−ペンテンニトリ
ル;2,3−ジメチル−2−ブテンニトリル等が挙げら
れる。これらのアクリロニトリル系モノマーは公知の方
法により製造することができる。
【0016】本発明の圧縮型冷凍機用潤滑油は、種々の
製造方法により得ることができる。この製造方法の一例
として、上記アクリロニトリルの重合が挙げられる。こ
の重合方法に関しては、ラジカル重合,アニオン重合,
光増感重合,放射線重合,電解重合等が可能である(村
橋俊介・井本稔・谷久 他 編集「合成高分子IV(朝倉
書店)」参照)が、例えば以下に説明する方法を用いて
重合することにより所望の粘度の潤滑油を容易に製造で
きる。重合の際に用いられる重合開始剤は、特に限定さ
れないが例えばアルコール類,フェノール類のアルカリ
金属あるいはアルカリ土類の塩、もしくは有機金属化合
物を好適に用いることができる。アルコール類,フェノ
ール類のアルカリ金属あるいはアルカリ土類金属を重合
開始剤とした場合にはアクリロニトリル類とはエーテル
結合を生成し、有機金属化合物を重合開始剤とした場合
にはアクリロニトリル類とは炭素−炭素結合を生成す
る。
【0017】上記アルコール類の具体例としては、メタ
ノール,エタノール,プロパノール,イソプロパノー
ル,ブタノール,イソブタノール,sec−ブタノー
ル,tert−ブタノール,各種ペンタノール,各種ヘ
キサノール,各種ヘプタノール,各種オクタノール等の
炭素数1〜10の飽和脂肪族アルコール、アリルアルコ
ール等の炭素数3〜10の脂肪族不飽和アルコール、エ
チレングリコールモノアルキル(あるいはアリール)エ
ーテル,プロピレングリコールモノアルキル(あるいは
アリール)エーテル,ポリエチレングリコールモノアル
キル(あるいはアリール)エーテル,ポリプロピレング
リコールモノアルキル(あるいはアリール)エーテル,
1,3−ジメトキシ−2−プロパノール,1−エトキシ
−3−メトキシ−2−プロパノール,1,3−ジエトキ
シ−2−プロパノール,2,6,9−トリオキサ−4−
デカノール,2,6,9,12−テトラオキサ−4−ト
リデカノール,2,5,9,12,15−ペンタオキサ
−7−ヘキサデカノール,7−(2−オキサ−プロピ
ル)−2,6,9−トリオキサ−3−デカノール等の炭
素数3〜30のエーテル結合を有する酸素含有アルコー
ル等が挙げられる。好ましくは炭素数3以下の脂肪族ア
ルコール,炭素数14以下のエーテル結合を有する酸素
含有アルコールであり、特に好ましくはメタノールであ
る。また、フェノール類の具体例としては、フェノー
ル,各種クレゾール等が挙げられる。上記アルコール類
またはフェノール類をアルカリ金属あるいはアルカリ土
類金属の塩へ誘導するには、アルコール類,フェノール
類と金属あるいは金属水素化物を反応させる等の公知の
方法を用いることができる。
【0018】また、上記アルコール類またはフェノール
類のアルカリ金属あるいはアルカリ土類金属の塩を用い
た重合反応においては得られる重合物の分子量の調節を
行うことが可能である。この分子量の調節は、重合開始
剤であるアルコール類あるいはフェノール類を添加する
ことで行うことができる。すなわち、アルコール類ある
いはフェノール類を多く添加することで平均分子量の低
い化合物(重合物)を得ることができる。この重合反応
は通常、溶媒の存在下に行われる。反応原料を必要量溶
解し、反応に不活性であれば溶媒の種類に特に制限はな
いが、N,N−ジメチルホルムアミド,アセトニトリル
等の活性水素を含有しない極性溶媒が好ましい。また、
この重合における反応温度は、原料,重合開始剤の種類
にもよるが−50℃〜150℃の間で開始することがで
き、通常は−10℃〜50℃の温度で行うことができ
る。反応時間は反応開始後10秒〜10時間で終了す
る。
【0019】一方、重合開始剤としての有機金属化合物
については、前記アルコール類,フェノール類で開始す
る場合に使用するアルコール類,フェノール類の水酸基
をハロゲンで置換した化合物から誘導した有機金属化合
物が用いられる。この有機金属化合物への誘導は公知の
方法を用いることができる。ここでハロゲンとしては、
塩素,臭素,ヨウ素が好ましく、有機金属化合物の金属
としては種々のものが使用できるが、リチウム,ナトリ
ウム,マグネシウムが好ましい。
【0020】この有機金属化合物の具体例としては、メ
チルリチウム;エチルリチウム;ブチルリチウム;1,
3−ジメトキシ−2−プロピルリチウム;メチルナトリ
ウム;ブチルナトリウム;1−エトキシ−3−メトキシ
−2−プロピルナトリウム;メチルマグネシウムクロラ
イド(CH3 MgCl)等が挙げられる。上記有機金属
化合物を用いた場合も、重合反応における分子量の調節
を行うことが可能である。すなわち、重合開始剤の量を
多くすることで平均分子量の低いポリマーが得られ、ま
た、アルコール類,フェノール類を多く添加することに
よって平均分子量の低い化合物を得ることができる。こ
の重合反応は通常、溶媒の存在下に行われる。反応原料
を必要量溶解し、反応に不活性であれば溶媒の種類に特
に制限はないが、エチルエーテル;1,2−ジメトキシ
エタン;テトラヒドロフラン等のエーテル系の溶媒が好
適に使用できる。また、この重合における反応温度は、
原料,重合開始剤の種類にもよるが、−80℃〜150
℃の間で開始することができ、通常は−20℃〜50℃
の温度で行うことができる。また、反応時間は反応開始
後10秒〜10時間で終了する。
【0021】上記重合反応終了後、アルコール,水等を
添加することで反応活性を停止することができる。その
後、必要に応じて通常の分離・精製方法により目的とす
る圧縮型冷凍機用潤滑油を得ることができる。また、前
述したように通常、冷媒と混合する前の潤滑油の粘度
は、通常100℃で2〜70cStであるため、この粘
度範囲のアクリロニトリル系ポリマーを生成するよう、
前記原料,重合開始剤および反応条件を選定することが
好ましい。また、このポリマーの平均分子量は、通常1
50〜2000である。但し、該粘度範囲以外の化合物
を混合することで該粘度範囲以内に粘度調整するこがで
きる。このようにして得られたアクリロニトリル系ポリ
マーは単独で用いてもよく、また2種以上組み合わせて
用いてもよい。更に他の潤滑油の性能を改善するため
に、これと混合して用いることもできる。また、本発明
の潤滑油には、従来の潤滑油に使用されている各種添加
剤、例えば耐荷重添加剤,塩素捕捉剤,酸化防止剤,金
属不活性化剤,消泡剤,清浄分散剤,粘度指数向上剤,
油性剤,耐摩耗添加剤,極圧剤,防錆剤,腐食防止剤,
流動点降下剤等を所望に応じて添加することができる。
【0022】例えば上記耐荷重添加剤としては、モノス
ルフィド類,ポリスルフィド類,スルホキシド類,スル
ホン類,チオスルフィネート類,硫化油脂,チオカーボ
ネート類,チオフェン類,チアゾール類,メタンスルホ
ン酸エステル類等の有機硫黄化合物系のもの、リン酸モ
ノエステル類,リン酸ジエステル類,リン酸トリエステ
ル類(トリクレジルホスフェート)等のリン酸エステル
系のもの、亜リン酸モノエステル類,亜リン酸ジエステ
ル類,亜リン酸トリエステル類等の亜リン酸エステル系
のもの、チオリン酸トリエステル類等のチオリン酸エス
テル系のもの、高級脂肪酸,ヒドロキシアリール脂肪酸
類,含カルボン酸多価アルコールエステル類,アクリル
酸エステル類等の脂肪酸エステル系のもの、塩素化炭化
水素類,塩素化カルボン酸誘導体等の有機塩素系のも
の、フッ素化脂肪族カルボン酸類,フッ素化エチレン樹
脂,フッ素化アルキルポリシロキサン類,フッ素化黒鉛
等の有機フッ素系のもの、高級アルコール等のアルコー
ル系のもの、ナフテン酸塩類(ナフテン酸鉛),脂肪酸
塩類(脂肪酸鉛),チオリン酸塩類(ジアルキルジチオ
リン酸亜鉛),チオカルバミン酸塩類,有機モリブデン
化合物,有機スズ化合物,有機ゲルマニウム化合物,ホ
ウ酸エステル等の金属化合物系のもの等が挙げられる。
【0023】また、塩素捕捉剤としてはグリシジルエー
テル基含有化合物,エポキシ化脂肪酸モノエステル類,
エポキシ化油脂,エポキシシクロアルキル基含有化合物
等、酸化防止剤としてはフェノール類(2,6−ジター
シャリーブチル−p−クレゾール),芳香族アミン類
(α−ナフチルアミン)等、金属不活性化剤としてはベ
ンゾトリアゾール誘導体等がある。また、消泡剤として
はシリコーンオイル(ジメチルポリシロキサン),ポリ
メタクリレート類等、清浄分散剤としてはスルホネート
類,フェネート類,コハク酸イミド類等、粘度指数向上
剤としてはポリメタクリレート,ポリイソブチレン,エ
チレン−プロピレン共重合体,スチレン−ジエン水素化
共重合体等が挙げられる。
【0024】以上の如くして得られる本発明の圧縮型冷
凍機用潤滑油は、冷媒との相溶性と潤滑性能に優れ、従
来の潤滑油と異なり、特にフロン134a等の水素含有
フロン化合物(具体的には、上記フロン134a以外
に、例えば1,1−ジクロロ−2,2,2−トリフルオ
ロエタン(フロン123);1−クロロ−1,1−ジフ
ルオロエタン(フロン142b);1,1−ジフルオロ
エタン(フロン152a);クロロジフルオロメタン
(フロン22)あるいはトリフルオロメタン(フロン2
3)等)からなる冷媒との相溶性が良好である。
【0025】
【実施例】次に、本発明を実施例によりさらに詳細に説
明する。本発明は以下の例によって何ら限定されるもの
ではない。 製造例1 滴下ロート,攪拌機を取り付けた500ミリリットルガ
ラス製フラスコにメタクリロニトリル100g( 1.49
モル),メタノール20.0g(0.625モル),N,N
−ジメチルホルムアミド200gを加えて氷水で冷却し
ながら攪拌し、28重量%ナトリウムメトキシドのメタ
ノール溶液10gを加え、3時間攪拌した。この間反応
が開始し、反応液の温度が上昇した。反応混合物を3%
希塩酸300ミリリットルに注ぎ、さらに、クロロホル
ム300ミリリットルを加えた。クロロホルム層を水洗
した後、クロロホルムを留去し、さらに、蒸留によっ
て、メタノールにメタクリロニトリルが2分子付加した
化合物(サンプル1)38gおよび3分子付加した化合
物(サンプル2)24gを得た。
【0026】製造例2 滴下ロート,攪拌機を取り付けた500ミリリットルガ
ラス製フラスコにメタクリロニトリル75g( 1.12モ
ル),メタノール12.0g( 0.38モル),N,N−ジ
メチルホルムアミド150gを加えて氷水で冷却しなが
ら攪拌し、28重量%ナトリウムメトキシドのメタノー
ル溶液7.5gを加え、5時間攪拌した。この間反応が開
始し、反応液の温度が上昇した。反応混合物を純水30
0ミリリットルに注ぎ、さらに、クロロホルム300ミ
リリットルを加えた。クロロホルム層を水洗し、クロロ
ホルムを留去したのち、0.3mmHg,75℃で1時間
かけて溶媒や軽質な留分を除き、メタノールにメタクリ
ロニトリルが2〜5分子付加した化合物(混合物)(サ
ンプル3)55gを得た。
【0027】実施例1〜3および比較例1,2 製造例1および2で得られた化合物,パラフィン系鉱油
および片末端がブチルエーテル基で他の末端が水酸基で
あるポリオキシプロピレングリコールのフロン134a
との相溶性を測定した。フロン134aに対し5重量%
および10重量%となるように所定量の試料を耐圧ガラ
スアンプルに加え、これを真空配管およびフロン134
aガス配管に接続した。アンプルを室温で真空脱気後、
液体窒素で冷却し、所定量のフロン134aを採取し
た。次いでアンプルを封じ、恒温槽中で低温側の相溶性
については室温から−55℃まで除々に冷却すること
で、高温側の相溶性については室温から80℃まで徐々
に加熱することで相分離が始まる温度を測定した。得ら
れた結果を第1表に示す。なお、低温側では相分離温度
が低いほど、また高温側では相分離温度が高いほど好ま
しい。
【0028】
【表1】
【0029】
【表2】
【0030】
【発明の効果】本発明の圧縮型冷凍機用潤滑油は、フロ
ン134a等の水素含有フロン化合物冷媒との相溶性お
よび潤滑性能にすぐれている。したがって、本発明の圧
縮型冷凍機用潤滑油は、これらの水素含有フロン化合
物、特に冷媒としてフロン134aを使用する圧縮型冷
凍機(例えばカーエアコン,ルームエアコン,冷蔵庫
等)の潤滑油として好適である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 〔式中、R1 ,R2 およびR3 は、それぞれ水素または
    炭素数1〜8の炭化水素基を示す。なお、該構成単位が
    複数の場合、複数のR1 は互いに同一でも異なってもよ
    い。同様に複数のR2 およびR3 についても、互いに同
    一でも異なってもよい。〕で表される構成単位を有する
    アクリロニトリル系ポリマーを主成分とし、かつ100
    ℃における動粘度が2〜70cStである圧縮型冷凍機
    用潤滑油。
  2. 【請求項2】 圧縮型冷凍機が冷媒として水素含有フロ
    ン化合物を用いたものである請求項1記載の圧縮型冷凍
    機用潤滑油。
  3. 【請求項3】 水素含有フロン化合物が1,1,1,2
    −テトラフルオロエタンである請求項2記載の圧縮型冷
    凍機用潤滑油。
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