JPH05125317A - インクジエツト記録用インク - Google Patents

インクジエツト記録用インク

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Publication number
JPH05125317A
JPH05125317A JP29273191A JP29273191A JPH05125317A JP H05125317 A JPH05125317 A JP H05125317A JP 29273191 A JP29273191 A JP 29273191A JP 29273191 A JP29273191 A JP 29273191A JP H05125317 A JPH05125317 A JP H05125317A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
solvent
jet recording
light
photosensitive
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP29273191A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Nakazawa
明 中澤
Mitsuo Ozaki
光男 尾崎
Shigeharu Suzuki
重治 鈴木
Hideyuki Kikuchi
英幸 菊地
Kiyouta Akeno
京太 明野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、インクジェット記録用インクに関
し、染料の析出によるノズル目詰まりを防止するととも
に記録時の定着性を向上させることのできるインクジェ
ット記録用インクを提供することを目的としている。 【構成】 本発明のインクジェット記録用インクは、光
照射により架橋して溶媒に不溶化する感光材料を添加し
て構成されている。感光材料としては、感光基を付加し
た水溶性高分子材料を用い、感光基としては、親水性の
基を用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクジェット記録用
インクに関するものである。
【0002】インクジェット記録は、構造が簡単でノン
インパクトである等の長所があるため、小型プリンタの
分野では急速に普及している。インクジェック用インク
は、記録紙に付着してからの乾燥の速さ等から水性が殆
どである。しかし、ノズル内では乾燥が早すぎるとノズ
ル目詰まりの原因になる。そこで、記録紙上では乾燥を
速く、ノズル内では遅くすることが望ましく、そのため
インク,機構の両面から様々な改良がなされている。
【0003】
【従来の技術】インクジェットヘッドを噴射停止状態で
ある期間放置しておくと、インクの乾燥に伴い染料がノ
ズル付近に析出して目詰まりを起こし、インクの噴射が
できなくなることがある。このため、従来は、未使用状
態ではノズルにキャッピングをしたり、または、ノズル
からインクを吸引して復旧する機構を設けたりしてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの機構
を設けることは、インクジェットプリンタの本来の特徴
である構造の簡易さによる小型化を損なうことになる。
また、記録紙上に記録された後は、インクの溶媒が蒸発
して染料のみ記録紙に定着するが、記録紙が水に濡れた
りすると、染料が流れて印字部の劣化が起こる問題があ
る。
【0005】本発明は、染料の析出によるノズル目詰ま
りを防止するとともに記録時の定着性を向上させること
のできるインクジェット記録用インクを提供することを
目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明では、インクジェット記録用インクに、光に
より溶媒に不溶な膜を表面に作る性質を持たせたことを
特徴とする構成(第1の構成)とする。
【0007】また、インクジェット記録用インクに、光
照射により架橋して溶媒に不溶化する感光材料が添加さ
れたことを特徴とする構成(第2の構成)とする。
【0008】また、第2の構成のインクジェット記録用
インクにおいて、感光材料として、感光基を付加した水
溶性高分子材料を用いることを特徴とする構成(第3の
構成)とする。
【0009】また、第3の構成のインクジェット記録用
インクにおいて、感光基として親水性の基を用いること
を特徴とする構成(第4の構成)とする。
【0010】また、第3の構成のインクジェット記録用
インクにおいて、インク溶媒に対して0.0001から
50重量%の感光材料を添加することを特徴とする構成
(第5の構成)とする。
【0011】
【作用】インクは、光により溶媒に不溶な膜を表面に作
る性質を持っている。従って、このインクをインクジェ
ットヘッドに用いた場合、ノズル部のインクの表面には
室内光により架橋膜が形成され、溶媒の蒸発が抑えられ
る。
【0012】具体的には、インクに、室内光程度の光量
で架橋する水溶性光架橋性高分子材料が添加される。イ
ンク表面では水の蒸発が起こって高分子の濃度は高くな
っており、かつ光は表面だけを照射しているので、架橋
は光照射面だけで起こる。さらに、架橋膜は吸光度が大
きく、染料による遮光効果があり、また架橋膜ができて
溶媒の蒸発が抑えられると高分子材料の濃度は上がらな
い。
【0013】これらの理由で、架橋膜は、薄いまま成長
しないため、通常のインク噴射に影響を与えることはな
い。一方、記録紙上に記録されたインクについては、染
料を架橋膜が保護することになり、染料が水に対して溶
解しにくくなるので、定着性が向上する。
【0014】
【実施例】以下、図面に関連して本発明の実施例を説明
する。
【0015】本発明では、光により溶媒に不溶な膜を表
面に作る性質をインクに持たせている。具体的には、イ
ンクに、光照射により架橋して溶媒に不溶化する感光材
料を添加する。感光材料としては、感光基を付加した水
溶性高分子材料を用い、感光基としては、親水性の基を
用いる。なお、感光材料は、インク溶媒に対して0.0
001〜50重量%付加する。インク付加量が0.00
01重量%未満であると、光量の強さによらずインク乾
燥の遅延を生じさせる架橋膜ができず、また、付加量が
50重量%を越えると、インクの粘度が高くなってしま
い、インクを噴射することができない。次に、インクの
組成及び作用効果について説明する。
【0016】次表1に作成したインクAの組成を示す。
【表1】
【0017】本表において、感光材料であるSb Q−P
VAは、スチリルピリジニウム基(感光基)ペンダント
ポリビニルアルコールの略称であり(東洋合成工業から
SPPの品名で入手)、また、染料はバイエル社製BA
YSCRIPT SCHWARZである。Sb Q−PV
Aの光架橋反応は図1に示す通りである(市村国宏,表
面,Vol.28,No. 9(1991),p.68
6)。また、SPPが0.05重量部で他の成分は表1
のインクAと同じであるインクCと、インクAからSP
Pを除いたインクB(表1記載)も用意した。
【0018】そして、本発明の効果を調べるために、こ
れらの3つのサンプル(インクA,インクB,インク
C)をそれぞれ直径13mmの試験管に入れて側面を遮
光し、暗所と蛍光灯下に放置して重量変化を測定した。
蛍光灯下の光量は0.2mw/cm2 である。また、温
度は24℃、湿度は65%である。
【0019】実験結果を図2に示す。図2(A)は蛍光
灯下での結果を示し、図2(B)は暗所での結果を示
す。本図に明らかなように、光照射したサンプルでは、
SPPを添加したもの(サンプルA,サンプルC)は無
添加のもの(サンプルB)より乾燥が遅延している。一
方、無光量時には、サンプル間で有意差が見られない。
このことから、SPPがインクの乾燥を遅らせる効果は
明らかである。
【0020】また、インクAをメンブレンフィルタ,
0.2μmでろ過してインクジェットヘッドに充填し、
通常の記録を行った後、ノズル部に室内光が当たる状態
で放置した。さらに比較のために、インクCについても
同様の手順で放置した。この結果、インクBを充填した
ヘッドは一週間で一部のノズルに目詰まりを起こし噴射
ができなくなった。一方、インクAを充填したヘッドで
は、6ヶ月間放置してもノズル目詰まりは見られず、通
常の記録ができた。
【0021】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、イ
ンクに添加した水溶性光架橋性高分子材料がノズル部の
インク表面で室内光により反応して表面にだけ薄い架橋
膜を作り、溶媒の蒸発を抑えるので、染料の析出による
ノズル目詰まりを防止する。このために、目詰まりを防
止するキャッピング機構,及び目詰まりを復旧するため
の復旧機構を装置する必要がなく、プリンタの小型化,
低価格化を実現できる。
【0022】また、記録後は、架橋した膜が染料を固定
する働きをするので、記録紙が水にぬれたりしても染料
が流れ出すことはなく、定着性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の、Sb Q−PVAの光架橋反
応説明図である。
【図2】本発明の実施例の、各サンプルインクの放置試
験結果説明図で、図2(A)は蛍光灯下での結果を示
し、図2(B)は暗所での結果を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 菊地 英幸 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 明野 京太 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光により溶媒に不溶な膜を表面に作る性
    質をインクに持たせたことを特徴とするインクジェット
    記録用インク。
  2. 【請求項2】 光照射により架橋して溶媒に不溶化する
    感光材料が添加されたことを特徴とするインクジェット
    記録用インク。
  3. 【請求項3】 感光材料として、感光基を付加した水溶
    性高分子材料を用いることを特徴とする請求項2記載の
    インクジェット記録用インク。
  4. 【請求項4】 感光基として、親水性の基を用いること
    を特徴とする請求項3記載のインクジェット記録用イン
    ク。
  5. 【請求項5】 インク溶媒に対して0.0001から5
    0重量%の感光材料を添加することを特徴とする請求項
    3記載のインクジェット記録用インク。
JP29273191A 1991-11-08 1991-11-08 インクジエツト記録用インク Pending JPH05125317A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29273191A JPH05125317A (ja) 1991-11-08 1991-11-08 インクジエツト記録用インク

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JP29273191A JPH05125317A (ja) 1991-11-08 1991-11-08 インクジエツト記録用インク

Publications (1)

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JPH05125317A true JPH05125317A (ja) 1993-05-21

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ID=17785597

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29273191A Pending JPH05125317A (ja) 1991-11-08 1991-11-08 インクジエツト記録用インク

Country Status (1)

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JP (1) JPH05125317A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20010075836A (ko) * 2000-01-19 2001-08-11 박병진 감광재료의 광분해 및 광합성을 이용한 원단, 용지 등에문자, 그래픽, 사진 등의 제작방법

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20010075836A (ko) * 2000-01-19 2001-08-11 박병진 감광재료의 광분해 및 광합성을 이용한 원단, 용지 등에문자, 그래픽, 사진 등의 제작방법

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Effective date: 20001031