JPH0512492U - クレーンのブーム起伏角検出装置 - Google Patents

クレーンのブーム起伏角検出装置

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JPH0512492U
JPH0512492U JP5939191U JP5939191U JPH0512492U JP H0512492 U JPH0512492 U JP H0512492U JP 5939191 U JP5939191 U JP 5939191U JP 5939191 U JP5939191 U JP 5939191U JP H0512492 U JPH0512492 U JP H0512492U
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JP
Japan
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boom
arm
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telescopic boom
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JP5939191U
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Inventor
山本隆公
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Tadano Ltd
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Tadano Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 煩雑な演算処理等を行なわずに、ブームの正
確な起伏角を検出する。 【構成】 基端部を枢支して起伏自在とした伸縮ブーム
5を備え、この伸縮ブーム5の先端部に吊荷を吊下する
ように構成したクレーン3のブーム起伏角検出装置21
であって、前記伸縮ブーム5の先端部に発信器25を取
り付け、また前記伸縮ブーム5の基端部の近傍に、その
伸縮ブーム5の起伏軌跡面と略平行面内で揺動自在にそ
の中心部を枢支したアーム22を設けるとともに、この
アーム22の両端部で前記枢支点から等距離の位置に一
対の受信器23a,23bを設置し、さらに、前記双方
の受信器23a,23bで受信した信号が同一レベルと
なるように前記アーム22を前記枢支点まわりに揺動変
位させる電動モータ26と、前記アーム22の揺動角を
検出する揺動角検出器24とを有すること。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、起伏自在としたブームを備え、このブームの先端部から吊荷を吊 下するクレーンにおけるブーム起伏角検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種のクレーンにおいては、ブームの基端部に例えば重錘とポテンシ ョメータとで構成された対地角検出用検出器を装着し、この検出値をブームの起 伏角としている。
【0003】 しかしながら、ブームの先端に吊荷がある場合にはそのブームの先端部側には 撓みを生じるが、かかる従来の対地角検出用検出器がブームの基端部に装着され ていることから検出した起伏角に誤差が生じるものとなっている。
【0004】 このような起伏角の誤差は、クレーン作業において重要な作業半径や揚程高さ の数値を不正確なものとし、クレーン作業の作業性を低下させるものである。
【0005】 そのため、従来においては、起伏角の正確さを確保するためにブームの長さや 吊上げ荷重等を検出し、これらの値に基づいて演算し起伏角を補正することが行 なわれている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
すなわち、従来の技術によれば、ブームの起伏角は、煩雑な演算処理により得 ているのが現状である。
【0007】 とくに、ブームが伸縮ブームである場合には、一体のブームとは異なり、各ブ ーム部が別体であるので、各ブーム部の繰り出し長さや各ブーム部の相互間での 支持状況により生じる撓みが影響され、その補正が極めて煩雑なものとなってい る。
【0008】 この考案は、このような背景に基づいてなされたもので、煩雑な演算処理等を 行なわずに、ブームの正確な起伏角を検出することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、請求項1記載の考案は、基端部を枢支して起伏自 在としたブームを備え、このブームの先端部に吊荷を吊下するように構成したク レーンのブーム起伏角検出装置であって、前記ブームの先端部に発信器を取り付 け、また前記ブームの基端部の近傍に位置して、前記ブームの起伏軌跡面と略平 行面内で揺動自在にその中心部を枢支したアームを設けるとともに、このアーム の両端部で前記枢支点から等距離の位置に一対の受信器を設置し、さらに、前記 双方の受信器で受信した信号が同一レベルとなるように前記アームを前記枢支点 まわりに揺動変位させる駆動装置と、前記アームの揺動角を検出する揺動角検出 手段とを有することを特徴とする。
【0010】
【作用】
請求項1記載の考案によれば、撓みを生じるブームの先端に発信器が設置され ており、前記アームが駆動装置により駆動されて前記発信器の方向に対して直交 方向に向いて位置するので、このアームの角度を検出することにより、ブームの 撓みの如何にかかわらず、ブーム起伏角を正確に検出することができる。
【0011】 したがって、従来のように煩雑な演算処理等を行なわずとも、ブームの正確な 起伏角を検出することができ、クレーン作業に重要な作業半径や揚程高さ等も正 確に演算することができる。
【0012】
【実施例】
以下、図面に示すクレーン車における一実施例によりこの考案を説明する。
【0013】 まず、図2によりクレーン車の概略を説明すると、1はクレーン車を示し、こ のクレーン車1の車体フレーム2上にクレーン3が設置されている。
【0014】 クレーン3は、車体フレーム2上で垂直軸まわりに回動可能とした旋回台4と この旋回台4上に起伏可能に設置された伸縮ブーム5を有する。
【0015】 伸縮ブーム5は、旋回台4に枢軸6を介して起伏可能に装着された基端側ブー ム部5aと、この基端側ブーム部5aの先端内側に挿入された中間ブーム部5b と、この中間ブーム部5bの先端側内側に挿入された先端側ブーム部5cとの3 つのブーム部によりテレスコピックに伸縮可能としたものである。
【0016】 そして、かかる伸縮ブーム5の下部には油圧シリンダからなる起伏シリンダ7 が設置されており、この起伏シリンダ7の伸縮により前記基端側ブーム部5aが 前記枢軸6まわりに駆動され、伸縮ブーム5の起伏が調整できるようになってい る。
【0017】 また、前記旋回台4上にはウインチ8が設置されており、このウインチ8から 延びるワイヤロープ11は、前記伸縮ブーム5の上面側を経て前記先端側ブーム 5cの先端に配置されたシーブ12を捲回して垂下されており、このワイヤロー プ11の先端にはフック13が装着され、このフック13により不図示の吊荷を 吊下するようになっている。
【0018】 そして、このように構成されたクレーン車1には、次のようなブーム起伏角検 出装置(以下、単に検出装置という)21が装着されている(図1参照)。
【0019】 この検出装置21は、前記基端側ブーム5aの枢軸6と同軸にその中心部を枢 支したアーム22を有する。なお、このアーム22は必ずしも枢軸6と厳密に同 軸に配置せずともよく、また、かかるアーム22は前記基端側ブーム5aの側面 に取り付け、あるいは前記旋回台4上にブラケット等を立設して同様の位置に設 置することとしてもよい。
【0020】 したがってこのアーム22は、前記伸縮ブーム5の起伏軌跡面と略平行面内で 揺動自在である。
【0021】 そして、このアーム22の両端部で前記枢軸6から等距離の位置に同一特性の 一対の受信器23a,23bが設置されているとともに、このアーム22の対地 角度を検出する揺動角検出器24が装着されている。
【0022】 なお、この実施例における揺動角検出器24は、いわゆる振子式角度検出器で あって、重錘と高分解能のポテンショメータとで構成されたものであるが、その 他公知の角度検出器を用いてもよい。
【0023】 また、前記先端側ブーム部5cの先端部には単一の発信器25が装着されてお り、この発信器25から発信された信号は前記受信器23a,23bにより受信 されるものである。
【0024】 この実施例においては、前記発信器25および受信器23a,23bとしては 超音波発信器および超音波受信器を用いており、その周波数はおよそ97KHZより 高い周波数のものである。
【0025】 なお、この実施例においては、前記のように超音波を用いたものであるが、レ ーザ等の光や電波を用いてもよい。
【0026】 この検出装置21は、前記アーム22を前記枢軸6まわりに揺動変位させる駆 動装置としての電動モータ26を有し、この電動モータ26は後述の制御部27 で制御されて前記双方の受信器23a,23bで受信した前記発信器25からの 信号が同一レベルとなるように前記アーム22が駆動されるものである。
【0027】 すなわち、電動モータ26は、例えば図3に示すように、受信器23aが受信 器23bより発信器25に近く位置している場合には、電動モータ26はアーム 22を図中に矢印で示すように枢軸6まわりに揺動駆動させ、同図中に仮想線で 示すように発信器25から受信器23aまでの距離と受信器23bまでの距離と が等しい状態にアーム22の向きの調整を行なうものである。
【0028】 制御部27は、図4に示すように、前記受信器23a,23bのそれぞれで検 出された信号を、それぞれアンプ28a,28bで同様に増幅し、これらのアン プ28a,28bからの出力を位相差検出器31に導き、位相差検出器31は前 記両信号の位相差に応じて出力するものである。
【0029】 そして、この位相差検出器31の出力を第2のアンプ32に入力して増幅する ことにより、前記電動モータ26に前記受信器23a,23bで受信した受信信 号の位相差に応じた電力供給を行い、前記アーム22を前記受信器23a,23 bの受信信号間での位相差を解消する方向に揺動駆動するものである。
【0030】 次に、このような検出装置21を備えたクレーン車1におけるブーム起伏角の 検出動作を吊荷の吊上げ作業の場合を想定して説明する。
【0031】 図1において、実線は吊下げ前の無負荷状態での伸縮ブーム5を示すもので、 伸縮ブーム5の撓みは極めて小さく真直状態と考えてよく、この場合、前記発信 器25は実線の位置にある。
【0032】 このとき、発信器25から前記双方の受信器23a,23bが受ける受信信号 が前記のように同一レベルとなるように前記アーム22が電動モータ26で駆動 されることにより、前記アーム22は伸縮ブーム5の下部にほぼ直交方向となる 。
【0033】 この場合に、前記アーム22の角度を例えば鉛直線を基準として前記揺動角検 出器24で検出すれば図1中にAで示したブーム起伏角を正確に検出することが できる。
【0034】 そして、伸縮ブームの長さLは公知のクレーンと同様の長さ検出器35により 検出されるので、前記ブーム起伏角Aの検出値を用いれば、この場合の作業半径 と揚程とはそれぞれ作業半径R1=L*CosA,揚程H1=L*SinAにより高い精 度で簡単に算出することができる。
【0035】 このような状態の伸縮ブーム5に吊荷を吊下すると、図1中に仮想線で示すよ うに伸縮ブーム5の先端部が下方に撓む。
【0036】 これにより、ブーム起伏角は図中Bに示すように変化したことに他ならないが 、伸縮ブーム5の下部はその角度に変化がないので従来のように伸縮ブーム5の 下部においてブーム起伏角を検出することには精度的に自ずと限界があることは 図1からも明かである。
【0037】 かかる状態において、この実施例の検出装置21にあっては、その撓みを生じ た伸縮ブーム5の先端に前記発信器25が位置しているので、この撓み後の位置 にある発信器25からの信号を、前記受信器23a,23bで検出して前記と同 様にアーム22を電動モータ26で揺動させることにより、直接的にブーム起伏 角Bを検出することができる。
【0038】 この検出されたブーム起伏角Bは従来とは異なり、何等の補正演算をも要しな い正確な数値であるので、前記と同様に、作業半径R2=L*CosB,揚程H2= L*SinBによりそれぞれ高い精度で簡単に算出することができ、クレーン作業 の作業性を向上させることができる。
【0039】 以上説明した実施例において、用いる超音波の周波数をおよそ97KHZとしたが 、これは前記揺動角検出器24による検出分解能が0.2°である場合に、クレー ン車1に実装する便宜上前記アーム22の中心から前記受信器23a,23bま での長さを概ね50cm程度以下とすることが好ましいからである。
【0040】 このような観点で、超音波以外の光や電波の周波数を検討すると、電波を用い る場合には85GHZ以上の周波数とすることが好ましく、また光を用いる場合には その周波数が極めて高いので、周波数の下限は問題とならない。
【0041】 なお、前記実施例のように超音波で信号の授受を行なう場合には、一般に、気 温や湿度の影響を受けるが、この実施例においては、同一種類の超音波受信器を 一対として用いており、それらの受信器の受信信号が互いに同一レベルで受信を 行なうように制御しているので、かかる影響は互いに相殺され、この種の条件に よる影響を回避して前記機能を果たすことができる。
【0042】
【考案の効果】
以上説明したように、請求項1記載の考案によれば、撓みを生じるブームの先 端に発信器が設置されており、前記アームが駆動装置により駆動されて前記発信 器の方向に対して直交方向に向いて位置するので、このアームの角度を検出する ことにより、ブームの撓みの如何にかかわらず、ブーム起伏角を正確に検出する ことができる。
【0043】 したがって、従来のように煩雑な演算処理等を行なわずとも、ブームの正確な 起伏角を検出することができ、クレーン作業に重要な作業半径や揚程高さ等も正 確に演算することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例によるブーム起伏角の検出装置概略説明
図である。
【図2】クレーン車の概略説明図である。
【図3】アームの動作説明図である。
【図4】制御部の回路図である。
【符号の説明】
3 クレーン 5 伸縮ブーム(ブーム) 21 ブーム起伏角検出装置 22 アーム 23a,23b 受信器 24 揺動角検出器 25 発信器 26 電動モータ(駆動装置)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基端部を枢支して起伏自在としたブーム
    を備え、このブームの先端部に吊荷を吊下するように構
    成したクレーンのブーム起伏角検出装置であって、 前記ブームの先端部に発信器を取り付け、また前記ブー
    ムの基端部の近傍に位置して、前記ブームの起伏軌跡面
    と略平行面内で揺動自在にその中心部を枢支したアーム
    を設けるとともに、このアームの両端部で前記枢支点か
    ら等距離の位置に一対の受信器を設置し、 さらに、前記双方の受信器で受信した信号が同一レベル
    となるように前記アームを前記枢支点まわりに揺動変位
    させる駆動装置と、前記アームの揺動角を検出する揺動
    角検出器とを有することを特徴とするクレーンのブーム
    起伏角検出装置。
JP5939191U 1991-07-29 1991-07-29 クレーンのブーム起伏角検出装置 Pending JPH0512492U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63135488A (ja) * 1986-11-12 1988-06-07 クリスチャン・オー・シェーン 廃油の連続精製法とその装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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