JPH05124704A - 生ごみ収納装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は生ごみ処理の作業を軽減し、流し台
近傍を清潔に保ち、かつ広い調理スペースを確保できる
生ごみ収納装置の提供を目的としている。 【構成】 底部に第一の生ごみ落下口８と排水口２０を
設けた排水筒７をシンク２の下部に取り付け、扉１４を
有する第二の生ごみ落下口１５を流し台１の下部に取り
付け、第一の生ごみ落下口８と第二の生ごみ落下口１５
のそれぞれの下端部に、流し台１下部に設けた収納庫９
上部の開口部を開閉するべく、各々第一仕切り弁１１と
第二仕切り弁１７を設けたので、含水の生ごみは第一の
生ごみ落下口に、比較的乾燥した生ごみは第二の生ごみ
落下口に収納することにより、流し台やシンク上に余分
なごみ容器を設置しなくてすみ、流し台１やシンク２を
広くかつ清潔に保てる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は家庭または食堂、ホテ
ル、病院等の調理場に設置されている流し台より直接生
ごみを投入し、袋にパックする生ごみ収納装置に関する
ものである。

【０００２】

【従来の技術】従来の生ごみ収納装置は図４に示すよう
に、流し台１のシンク２の下部に設けられた排水筒３の
中にパンチング板もしくは金網等の多孔材料等からなる
生ごみ投入用の水切りかご４があり、シンク２上には同
じく生ごみを投入するための、「三角コーナー」と通称
される別設水切りかご５があり、さらには、比較的乾燥
した生ごみや生鮮食料品の包装材料を一時保管する小型
ごみ箱６がシンク２近傍の流し台１上に置かれていた。
そして上記装置では、水切りかご４や別設水切りかご５
に生ごみが溜まるまで放置し、その後にポリエチレンの
袋などに移し替えていた。さらに小型ごみ箱６内のごみ
は、同じく小袋などに詰めていた。このようにして袋詰
めされた生ごみ類は、図示していないが、ごみ収集日ま
で保管するため、別の大型のごみ箱に入れていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構成では、一般家庭では日に３〜４回も水切りかご
４の中の生ごみを袋に移し替えるだけでなく、他にも別
設水切りかご５や小型ごみ箱６内のごみの袋詰め作業な
どがあり、主婦にとって非常に煩わしい作業であった。
また、水切りかご４や別設水切りかご５内の生ごみの袋
詰め処理の際に、流し台１上に汚れた水が垂れたり、こ
の作業の際に手で直接生ごみを触る場合もあり、気温の
高い夏期では腐敗した生ごみの有害な雑菌が手に付着し
て、食中毒の原因ともなり危険であった。

【０００４】本発明は上記課題を解決し、生ごみ処理の
作業量を軽減し、かつシンク２や流し台１上を清潔に保
つと同時に、有効に調理作業が出来るように、広いスペ
ースを確保できる生ごみ収納装置を提供することを目的
としたものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記従来の課題を解決す
るため本発明の生ごみ収納装置は、上端部が開口し、か
つ底部に第一の生ごみ落下口と排水口を設けた排水筒を
流し台のシンクの下部に取り付け、上端に開閉自在の扉
を有する第二の生ごみ落下口を前記シンク近傍の流し台
の下部に取り付け、第一の生ごみ落下口と第二の生ごみ
落下口のそれぞれの下端部に、流し台下部に設けた収納
庫上部の開口部を開閉するべく、各々第一仕切り弁と第
二仕切り弁を設けたものである。

【０００６】

【作用】本発明は上記構成によって、発生した時点で生
ごみを第一の生ごみ落下口に投入すると、生ごみの水分
が流れ固体分と水分とが分離される。次に、手動あるい
は機械式いずれか適当な手段によって、第一仕切り弁を
開口すると生ごみは第一の生ごみ落下口から収納庫に落
下し収納される。また、調理の下ごしらえ等で出た生鮮
食料品の包装材や調味料の袋などの比較的乾燥したごみ
類は、流し台下部に設けた第二の生ごみ落下口に投入
し、第一仕切り弁と同様にして第二仕切り弁を開口する
と、同じく収納庫に落下し収納される。このようにし
て、水にぬれた生ごみも簡便に収納でき、乾燥したごみ
類もわざわざ第一の落下口に投入する必要がなく、乾燥
したままで収納庫内に保管することができる。したがっ
て、従来の技術にあるような別設水切りかご５や小型ご
み箱６のような、余分な容器を不要にできる。さらに、
生ごみの袋詰め作業をせずにすむため、手や流し台が汚
れることもない。

【０００７】

【実施例】以下、本発明の実施例を図１から図３を参照
して説明する。

【０００８】図１，図２において、流し台１に設けられ
たシンク２の底部には上端部を開口した排水筒７を設け
ている。排水筒７の内部には第一の生ごみ落下口８があ
り、第一の生ごみ落下口８の下部には、下部の収納庫９
に連通する経路１０を開閉する第一仕切り弁１１があ
る。第一の生ごみ落下口８は、底面がなく側面に複数の
孔１２を有した水切り筒１３によって形成されている。
一方、シンク２近傍の流し台１の下部には、上端に開閉
自在の扉１４を有する第二の生ごみ落下口１５が設けら
れ、第二の生ごみ落下口１５の下部には、収納庫９に連
通する経路１６を開閉する第二仕切り弁１７がある。第
二仕切り弁１７は図１、図２で左右に移動して開閉され
る。一方、図３は第一の生ごみ落下口８を図１に於て右
側面より見た断面図であり、排水筒７内には水切り筒１
３によって形成された第一の生ごみ落下口８と排水管１
８をわんトラップ１９によって水封した排水口２０があ
る。また第一仕切り弁１１は、図３で左右に移動し開閉
される。

【０００９】上記構成において、野菜くずや残飯などの
生ごみを水切り筒１３に投入すると、生ごみに含まれる
水はこの水切り筒１３の側面の孔１２を経て流れ出し、
排水口２０、わんトラップ１９を経て排水管１８に排出
される。つまり、従来の生ごみ収納装置と同様に生ごみ
中の水と固体分とを分離する。さらに、生ごみの水切り
終了後は図３に示すごとく第一仕切り弁１１を開けると
生ごみは重力によって生ごみ落下口８より落下し収納庫
９内に収納される。生ごみが落下した後は第一仕切り弁
１１を閉じれば、再び生ごみを投入出来る状態に戻り、
水切り筒１３は単なる排水の通路になり、出た水は排水
口２０、わんトラップ１９を経て下水へ導かれる一方、
流し台１下部に設けられた第二の生ごみ落下口１５に
は、調理の下ごしらえ等で出た生鮮食料品の包装材や調
味料の袋などの比較的乾燥したごみ類が投入され、第二
仕切り弁１７を開口することにより、経路１６を通過し
て収納庫９内に落下する。前記のごみ類が落下した後
は、第二仕切り弁１７を閉じれば、再びごみを投入でき
る状態に戻る。

【００１０】このようにして、水にぬれた生ごみも簡便
に収納でき、乾燥したごみ類もわざわざ第一の落下口８
に投入する必要がなく、乾燥したままで収納庫９内に保
管することができる。したがって、流し台１やシンク２
上に余分なごみ容器を設置する必要がなくなる。さら
に、生ごみの袋詰め作業をせずにすむため、手や流し台
が汚れることもない。

【００１１】

【発明の効果】本発明の生ごみ収納装置によれば以下に
列記する効果が得られる。 （１）含水の生ごみと比較的乾燥した生ごみを、シンク
と流し台から直接下部の収納庫内に収納でき、結果とし
て流し台やシンク上に余分なごみ容器を設置しなくてす
み、広い調理スペースが確保できる。 （２）生ごみの袋詰め作業をせずにすむため、手や流し
台を清潔に保つことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例における生ごみ収納装置の要
部断面図

【図２】同第二仕切り弁の開いている状態を示す要部断
面図

【図３】同第一の生ごみ落下口を中心とした右側面断面
図

【図４】従来の生ごみ収納装置の要部断面図

【符号の説明】

１ 流し台 ２ シンク ７ 排水筒 ８ 第一の生ごみ落下口 ９ 収納庫 １１ 第一仕切り弁 １１ 排水管 １４ 扉 １５ 第二の生ごみ落下口 １７ 第二仕切り弁 ２０ 排水口

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】上端部が開口し、かつ底部に第一の生ごみ
   落下口と排水口を設けた排水筒を流し台のシンクの下部
   に取り付け、上端に開閉自在の扉を有する第二の生ごみ
   落下口を前記シンク近傍の流し台の下部に取り付け、第
   一の生ごみ落下口と第二の生ごみ落下口のそれぞれの下
   端部に、流し台下部に設けた収納庫上部の開口部を開閉
   するべく、各々第一仕切り弁と第二仕切り弁を設けた生
   ごみ収納装置。