JPH0512438Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この考案は、コンクリート床面等のように、表
面に凹凸がある面に対して直接貼着することがで
きる化粧板に関する。

［従来技術］ 従来、小幅の化粧板を互いに隣接させて接合し
た化粧板として、小幅の化粧板の側面に雄ざねあ
るいは雌ざね加工を施し、隣接する小幅の化粧板
を上記実で接合し、裏面からさね接合によつて生
じる隙間にホツトメルト樹脂を充填して接合した
化粧板は知られていた。

［考案が解決しようとする問題点］ しかし、上記従来の化粧板は、さね接合によつ
て生じる隙間にホツトメルト樹脂を充填するのに
手間を要し、かつ所定の部分に充填されず、小幅
の化粧板の裏面にもホツトメルトが付きやすく、
それを剥す必要があつた。

［問題点を解消するための手段］ この考案は、上記従来の欠点を解消したもの
で、すなわち複数の小幅の化粧板を互いに隣接さ
せて接合した化粧板において、前記隣接する小幅
の化粧板の裏面から合成樹脂製の状接合具が打
ち込まれて接合されており、その状接合具を隠
すように裏面全面に緩衝シートが貼着されてなる
化粧板に係る。

この考案において、小幅の化粧板は、合板・パ
ーテイクルボード・ハードボード・スレート板等
の板材の表面に銘木単板、化粧塩ビシート等の化
粧シートを貼着したり、塗装を施したもの等公知
の化粧板はどのようなものでも使用でき、厚さ６
〜15mm、幅50〜200mm、長さ300〜1350mm位の大き
さのものが使用しやすい。この小幅の化粧板の四
側面には雄ざね・雌ざね等のさねや合じやくりが
形成され、これらによつて仮接合されていてもよ
いことはもちろんである。この場合、さねはゆる
めに形成し、化粧板が接合部である程度屈曲性を
有していなければならない。

小幅の化粧板を接合する状接合具は、合成樹
脂性であることが必要である。金属製の状接合
具が一般によく知られている（タツカーの針）が
金属製はこの考案には使用できない。というのは
この考案のような建築材料は現場で適宜大きさに
切断する必要が往々にして生じ、その時金属製の
接合具では鋸の歯こぼれを生じさせるからであ
る。

上記状接合具を隠し、かつ下地面の凹凸にな
じませるために、裏面全面に貼着される緩衝シー
トとしては、厚さ２〜８mmのゴム発泡シート、ポ
リエチレンやポリウレタン等の合成樹脂発泡シー
トが一般的である。この発泡シートは、連立発泡
体よりも独立発泡体のシートの方が下からの湿度
を遮断できるので好ましい。

この考案を実施例図に沿つて説明する。

第１図は、この考案の平面図、第２図は同断面
図で、１は厚さ12mm、幅60mm、長さ900mmの小幅
の化粧合板で、その四側面に雄ざね２と雌ざね３
が交互に形成されている。この小幅の化粧合板１
を第１図に示すように５枚長手方向に少しずつず
らせて雄ざねと雌ざねとによつて嵌合させ、裏面
から合成樹脂製の状接合具４を打ち込んで隣合
う小幅の化粧合板１を接合する。その後、この
状接合具４を隠すようにして裏面全面に厚さ２mm
のポリエチレン系樹脂発泡シート５を酢ビ系接着
剤を使用して貼着し、所望の化粧板を得た。

［考案の効果］ この考案は上述したように、複数の小幅の化粧
板を合成樹脂製の状接合具で接合しているの
で、小幅の化粧板どうしは各々若干の可撓性があ
り、下地面に凹凸があつても、この凹凸になじん
で化粧板を貼着できる。また、裏面全面に緩衝シ
ートが貼着されているため、下地面の凹凸にさら
になじみやすくなつているだけでなく、合成樹脂
製の状接合具が抜けおちたり、確実に小幅の化
粧板に打ち込まれていなくて状接合具の頭が小
幅の化粧板の裏面から若干とびだしていてもそれ
を吸収して化粧板の貼着に支障を起こすことはな
い。また、この緩衝シートは、小幅の化粧板の接
合を補助する働きも有している。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の一実施例で、第１図は平面
図、第２図は第１図のＡ−Ａ断面図である。図面
中、１は小幅の化粧合板、４は状接合具５は樹
脂発泡シートを示す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 複数の小幅の化粧板を互いに隣接させて接合し
   た化粧板において、前記隣接する小幅の化粧板の
   裏面から合成樹脂製の状接合具が打ち込まれて
   接合されており、その状接合具を隠すように裏
   面全面に緩衝シートが貼着されてなる化粧板。