JPH05124158A - 導体接続部製造用の保護シート - Google Patents

導体接続部製造用の保護シート

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JPH05124158A
JPH05124158A JP29162191A JP29162191A JPH05124158A JP H05124158 A JPH05124158 A JP H05124158A JP 29162191 A JP29162191 A JP 29162191A JP 29162191 A JP29162191 A JP 29162191A JP H05124158 A JPH05124158 A JP H05124158A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
protective sheet
material layer
point material
melting
low
Prior art date
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Pending
Application number
JP29162191A
Other languages
English (en)
Inventor
Takatatsu Yamamoto
高立 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
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Filing date
Publication date
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  • Manufacturing Of Electrical Connectors (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 振動波溶着により導体接続部を絶縁保護した
場合に、高温下でも剥離しにくい保護シートを提供す
る。 【構成】 高融点材層10aの表面に低融点材層10b
を形成した保護シート10において、高融点材層10a
中に、同層10aの主材料より硬質のポリエステル繊維
11を混入した。この保護シート10は、低融点材層1
0b側を内側にして絶縁被覆電線1,2の導体接続部と
その近傍の絶縁被覆層を上下両面から加圧して挟み、そ
の状態で超音波等の振動波により低融点材層10bを溶
融させてモールド絶縁層を形成するためのものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、絶縁性及び防水性の高
い導体接続部を製造するための保護シートに係り、特に
超音波等の振動波により溶融、溶着することにより、導
体接続部を絶縁防水保護するための保護シートに関す
る。
【0002】
【従来の技術】例えば絶縁被覆電線に他の電線を分岐接
続した場合、導体接続部を絶縁防水処理しなくてはなら
ない。従来、その方法として、特開平2−212125
号公報に示す方法が知られている。この方法は、絶縁被
覆電線の被覆を剥いで導体同士を接続し、この導体接続
部分及びその近傍の絶縁被覆層を上下両面から、表面に
ホットメルトを塗布した保護シートで挟み、この挟み込
んだ部分のホットメルトを超音波により溶融させてモー
ルド絶縁層を形成する、というものである。この場合の
保護シートとしては、通常、塩化ビニルシート(高融点
材層)の表面にホットメルト(低融点材層)を塗布した
ものが用いられている。
【0003】以下、この方法を図面を用いて具体的に説
明する。
【0004】図6において、1は絶縁被覆電線であっ
て、まずその中間部の絶縁被覆層1aを剥ぎ取って露出
した導体1bに、分岐線2の端末部の導体2bを導体ス
リーブ3によって圧着接続する。4は保護シートであっ
て、片面にホットメルト4aを適宜の厚さに塗布した二
層構造を持つ。5及び6は一対の溶着用金型であって、
それぞれの対向する端面には導体接続部の絶縁保護形状
に対応する溶着溝5a、6aが凹設されている。そし
て、下方の金型6には超音波ホーン7が装着されてい
る。
【0005】絶縁被覆電線1と分岐線2の導体接続部分
Jを絶縁保護するには、下金型6の上に、ホットメルト
4aを表にして保護シート4を載せ、その上に、導体接
続部分Jがちょうど溶着溝6aに位置するように置き、
もう一枚の保護シート4を重ねて導体接続部分Jを上下
両面からホットメルト4aで挟み込んだ状態にする。
【0006】次いで、図7に示すように上金型5を下降
させて、適宜圧力で加圧しながら超音波ホーン7により
超音波(振動波)を発生させ、溶着溝5a、6a部分を
超音波振動させる。これにより、保護シート4のホット
メルト4aが振動による摩擦熱で溶融し、導体接続部分
J、即ち露出導体1b、2b、導体スリーブ3及び近傍
の絶縁被覆層1aに密着し、冷却により図8、図9に示
すようにモールド絶縁層Rが形成され、導体接続部分J
への外部からの水等の侵入が遮断される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このように
絶縁保護した部分の性能の良否は、保護シート4のホッ
トメルト(低融点材層)4aの溶融の程度や、保護シー
ト4の本体である高融点材層の溶着の程度に依存する
が、従来の保護シートを用いた場合、図9に示すよう
に、高融点材層同士の溶着部にホットメルト(低融点材
層)4aが介在するため、実際には高融点材層同士が溶
着していないことが多く、それ故に例えばエンジンルー
ム内の配線において、エンジン高温時等には同部分のホ
ットメルト4aが溶け始めて、図10に示すように保護
シート4が剥がれてしまうことがある。
【0008】本発明は、そのような事情を考慮し、超音
波溶着により導体接続部を絶縁保護した場合に、高温下
でも剥離しにくい構造を得ることのできる保護シートを
提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の保護シートは、
高融点材層の表面に低融点材層を形成したものであっ
て、低融点材層側を内側にして絶縁被覆電線の導体接続
部とその近傍の絶縁被覆層を上下両面から加圧して挟
み、その状態で超音波等の振動波により低融点材層を溶
融させてモールド絶縁層を形成するための導体接続部製
造用の保護シートにおいて、前記高融点材層中に、同層
の主材料より硬質の繊維を混入したことを特徴としてい
る。
【0010】
【作用】本発明の保護シートによれば、高融点材層中に
硬質繊維が混入していることにより、超音波が伝わりや
すく発熱を促進しやすくなる。よって、低融点材層が溶
けて流れやすくなり、高融点材層同士の合わせ部におい
て、低融点材層が振動により弾き飛ばされて、高融点材
層同士が確実に溶着するようになる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照しなが
ら説明する。
【0012】図1は実施例の保護シート10を示す。こ
の保護シート10は、塩化ビニルシートなどの高融点材
層10aの片面に、ホットメルト(低融点材層)10b
を塗布したものである。この場合の高融点材層10a
は、高融点材からなる2枚のシート(主材)間に、それ
らシートよりも硬質のポリエステル繊維11を挟んで一
体化したものである。この実施例では、ポリエステル繊
維11は、メッシュ状に編まれている。
【0013】この保護シート10を用いて導体接続部を
絶縁保護する場合は、図2に示すように保護シート1
0、10で上下両面から電線1、2を挟んで、従来同様
に加圧した状態で超音波(振動波)を発生させる。な
お、振動波としては高周波等を用いることもできる。ま
た、保護シート10による挟み込みは、一枚のシートを
二つ折りにして行うこともできる。
【0014】この際、保護シート10の高融点材層10
aの内部には硬質のポリエステル繊維11が混入されて
いるから、高融点材層10a内で超音波が伝わりやすく
なり、特に図3に示すように、高融点材層10a同士の
合わせ部13に振動が集中して、この部分に介在してい
たホットメルト10bを弾き飛ばして排除する。そし
て、高融点材層10a同士が直接溶着し、堅固に結合す
るようになる。
【0015】したがって、高融点材層10a同士の結合
により、同層10aの融点に近い温度まで耐熱性が向上
する。また、超音波が伝わりやすくなるので、溶着に要
する時間がすくなくてすみ、量産性が向上する。さら
に、高融点材層10a自体がポリエステル繊維11で補
強されるので、溶着時の変形が減少し品質も向上する等
のメリットが得られる。
【0016】なお、ポリエステル繊維以外に、図4に示
す保護シート10´のようにガラス繊維11´を高融点
材層10a内に混入させてもよい。
【0017】図5は、同一の条件で実施例の保護シート
の有効性を証明する実験をした結果を示す。比較したも
のは、高融点材層10aの中に何も混入させていない従
来品と、高融点材層10aの内部にポリエステル繊維を
混入させたものと、同様にガラス繊維を混入させたもの
である。比較の結果、環境温度が上昇するに従い、従来
品は剥離を生じてリークを発生したが、本考案の実施例
品は同じ環境温度でもリークを生じなかった。よって、
使用範囲を広げることが可能と証明された。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の保護シー
トを用いた場合、高融点材層同士の合わせ部において高
融点材層同士が確実に溶着するようになる。よって、剥
離強度が上昇し、耐熱性が向上し、使用範囲が広がる。
また、高融点材層中の繊維により超音波が伝わりやすく
なることから、溶着時間が少なくてすむようになり、量
産効率を上げることもできる。また、高融点材層が繊維
により補強されるため、溶着時の変形が減少し、品質が
向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の保護シート10の内部構造
を示す図である。
【図2】上記実施例の保護シート10を用いて導体接続
部を製造する場合の説明図である。
【図3】上記実施例の保護シートを用いて得られた導体
接続部の断面図である。
【図4】本発明の他の実施例の保護シートの構造を示す
図である。
【図5】本発明の実施例の保護シートと従来の保護シー
トの性能比較結果を示す図表である。
【図6】従来の導体接続部の製造方法の説明図である。
【図7】従来の導体接続部の製造方法の説明図である。
【図8】上記方法により製造した導体接続部の外観図で
ある。
【図9】同接続部の断面図である。
【図10】従来の導体接続部の問題点の説明図である。
【符号の説明】
1,2 電線 5、6金型 5a,6a 溶着溝 7 超音波ホーン 10,10´ 保護シート 10a 高融点材層 10b 低融点材層 11 ポリエステル繊維 11´ ガラス繊維
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01R 43/01 A 7161−5E // B29L 31:36 4F

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高融点材層の表面に低融点材層を形成し
    た保護シートであって、低融点材層側を内側にして絶縁
    被覆電線の導体接続部とその近傍の絶縁被覆層を上下両
    面から加圧して挟み、その状態で超音波等の振動波によ
    り低融点材層を溶融させてモールド絶縁層を形成するた
    めの導体接続部製造用の保護シートにおいて、前記高融
    点材層中に、同層の主材料より硬質の繊維を混入したこ
    とを特徴とする導体接続部製造用の保護シート。
JP29162191A 1991-11-07 1991-11-07 導体接続部製造用の保護シート Pending JPH05124158A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29162191A JPH05124158A (ja) 1991-11-07 1991-11-07 導体接続部製造用の保護シート

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JP29162191A JPH05124158A (ja) 1991-11-07 1991-11-07 導体接続部製造用の保護シート

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JPH05124158A true JPH05124158A (ja) 1993-05-21

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JP29162191A Pending JPH05124158A (ja) 1991-11-07 1991-11-07 導体接続部製造用の保護シート

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