JPH05123653A - 篩網の破損検出手段を備えた篩分装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 篩分設備が稼動の状態で篩網の摩耗や破損の
検出を可能とする。 【構成】 篩下製品を導くシュートを二又に分岐させ、
１つをサンプリング用に用い、その末端に同じサイズの
網目を有する篩網を設け、この篩網で発生した篩上粉粒
体の量を検出することにより、篩網の破損状況を知る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は鉱石，金属粉末，化成品
等の粉粒体の篩分装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】篩分装置としては一般的には、スクリー
ンを用いた振動式篩が多く使用されている。振動式篩は
表面にスクリーンプレートやスクリーンクロス等の篩網
を取りつけ装置全体を振動させるものである。

【０００３】スクリーンプレート乃至スクリーンクロス
上は常に処理物（鉱石，金属粉末等）が流れており、ス
クリーンプレート乃至スクリーンクロスの摩耗が早い。
その為に定期的に装置を点検し、スクリーンプレート乃
至スクリーンクロスの摩耗状況をチェックし、穴明を未
然に防止する方法を用いている。しかしながら、従来の
方法では、 (1) 突然のスクリーンプレート等の穴明を検知すること
は困難である。また (2) 穴明をチェックするために定期的に設備を停止し、
点検する必要がある。またさらに (3) スクリーンプレートの摩耗穴明状況をチェックする
為にはスクリーンプレートをその都度清掃する必要があ
る。 等の問題点があった。

【０００４】そのため、従来は管理のための労力を多大
に費やすばかりでなく、稼動率の低下もまぬがれなかっ
た。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、設備稼動の
状態で篩網の摩耗や破損の検出を可能とする篩分装置を
提案するものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は、粉粒体を篩網
を用い連続的に分級し、篩下製品をシュートに導く篩分
装置において、該シュートをその途中に設けた切換弁を
介して主岐シュートと支岐シュートに分岐させ、該支岐
シュートの末端にはサンプリングされた篩下製品を再度
師分ける前記のものと同サイズの網目の篩網を有する篩
分装置を設け、さらにこの篩分装置で発生した篩上粉粒
体の量を検出する手段を設けたことを特徴とする篩網の
破損検出手段を備えた篩分装置である。

【０００７】

【作 用】まず、図１に一般的な振動式篩分装置の概要
を示す。１はスクリーン本体、２は駆動装置であり、振
動を与える物が使用されている。３ａ、３ｂはスクリー
ン支持装置であり空気バネ又はスプリング等が使用され
ており、４点で支持する構造になっている。４はスクリ
ーンプレート本体、５は篩下用シュート、６は供給シュ
ート、７は排出シュートである。

【０００８】６で供給された処理物はスクリーンプレー
トで分級され、篩上は７のシュートへ、篩下は５の篩下
シュートを経て処理される。図２は本発明装置の１実施
例の概略図である。篩１で篩われた処理物の篩下は５の
シュートを通し８の切換弁で定期的にサンプリングさ
れ、処理物は10の支岐シュート側に流される。サンプリ
ングされない時は本流の９の主岐シュートに通常流れ
る。サンプリングされた処理物は11のサンプリング用篩
に供給されここで分級される。このスクリーンプレート
の網目は４のスクリーンプレートと同じサイズ（穴サイ
ズ）にしておく。

【０００９】このサンプリング用篩の篩上を回収ボック
ス16にためる。この回収ボックスにはレベル計17が設置
してあり篩上回収物15の増え方を検出する。またサンプ
リング用篩の篩下はシュート14を経て、本流９と合流
し、通常の工程で処理される。例えばスクリーンプレー
ト４の網破れが発生していない場合にはサンプリング用
篩の篩上発生量は極々微量か或いは全くなく全量篩下に
落ちる。仮にスクリーンプレート４が破損もしくは開孔
部が異常に摩耗した場合には篩下の粒度が大きくなる。
この状態で篩下をサンプリングし、サンプリング用篩で
分級した場合篩上処理物の発生があり、回収ボックスに
処理物がたまりレベル計が作動する。これでスクリーン
の網破れが検知される。

【００１０】この実施例ではサンプリング用篩の篩上粉
体の量を回収ボックス16のレベル計17で測定したが、篩
上粉体の量の検出手段は、これに限られず、質量計やそ
の他の手段がとり得る。また切換弁の開度或いはその構
造を工夫することにより、篩下を常に一定量支岐シュー
ト10にサンプリングすることが可能であり、篩網破損の
連続的監視も可能である。

【００１１】図３は、本発明装置の好ましい１実施態様
を示すものである。これは篩分設備が２系列ある場合で
本発明の網破れ検知手段と連動させ篩分設備上流の切替
ダンパー18を動作させる。例えば、網破れ検知手段が作
動した場合には、その系統への処理物の供給を止めるべ
く、切替ダンパー18を切替える。切替えた後に破損した
スクリーンプレートの点検もしくは取替を行う。

【００１２】なおサンプラー用篩のスクリーンプレート
は定期的に点検し、網形状を常に正常な状態にしておく
必要がある。また、回収ボックス16内部の粉粒体は破損
摩耗の許容できる範囲の適当な頻度で排出する。

【００１３】

【発明の効果】本発明の篩分装置の採用により、 (1) 処理物の回収率の向上 (2) 稼動率の向上 (3) 処理物の分級効率の向上 等の効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】振動式篩分装置の概略図である。

【図２】本発明の１実施例を示す概略図である。

【図３】本発明装置の１実施態様を示す概略図である。

【符号の説明】

１ スクリーン本体 ２ 駆動装置 ３ａ スクリーン支持装置 ３ｂ スクリーン支持装置 ４ スクリーンプレート ５ 篩下用シュート ６ 供給シュート ７ 排出シュート ８ 切換弁 ９ 主岐シュート 10 支岐シュート 11 サンプリング用篩 12 サンプリング用スクリーンプレート 13 シュート 14 シュート 15 篩上処理物 16 篩上回収ボックス 17 レベル計 18 切替ダンパー

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 粉粒体を篩網を用い連続的に分級し、篩
   下製品をシュートに導く篩分装置において、該シュート
   をその途中に設けた切換弁を介して主岐シュートと支岐
   シュートに分岐させ、該支岐シュートの末端にはサンプ
   リングされた篩下製品を再度師分ける前記のものと同サ
   イズの網目の篩網を有する篩分装置を設け、さらにこの
   篩分装置で発生した篩上粉粒体の量を検出する手段を設
   けたことを特徴とする篩網の破損検出手段を備えた篩分
   装置。