JPH05123652A - 穀類精選機 - Google Patents

穀類精選機

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Publication number
JPH05123652A
JPH05123652A JP29305491A JP29305491A JPH05123652A JP H05123652 A JPH05123652 A JP H05123652A JP 29305491 A JP29305491 A JP 29305491A JP 29305491 A JP29305491 A JP 29305491A JP H05123652 A JPH05123652 A JP H05123652A
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JP
Japan
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frame
vertical
eccentric
machine
frames
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP29305491A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoshi Mori
聡 毛利
Tomofumi Suyama
智文 巣山
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MOURI SEIKOKU KENKYUSHO KK
MOURI SEIKOKU KENKYUSHO Ltd
Original Assignee
MOURI SEIKOKU KENKYUSHO KK
MOURI SEIKOKU KENKYUSHO Ltd
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Filing date
Publication date
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Priority to JP29305491A priority Critical patent/JPH05123652A/ja
Publication of JPH05123652A publication Critical patent/JPH05123652A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 作動時に生じる振動の発生を防止すると共
に、振動が機枠に伝達するのを防止する。 【構成】 回転用駆動主軸の上下両端に180度位相さ
せて上部偏芯軸と下部偏芯軸を取り付け、これら上下偏
芯軸に、内部に精選網を設置している上下揺動枠を夫々
固定すると共に、機枠に中央部を揺動自在に支持した複
数の支持棒を設け、これら支持棒の上下両端に上記上下
揺動枠を連結して支持し、かつ、上記上下偏芯軸に偏芯
方向と180度位相させて、内部重量を含む上部揺動枠
と下部揺動枠の回転重量のバランスをとるように設定し
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、穀類精選機に関し、特
に、精選作動時に機械全体に発生する振動を防止するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の穀類精選機においては、
駆動軸の片側に精選網を設置して、偏芯させた駆動軸を
回転させることにより、精選網を偏芯量だけ水平移動さ
せながら回転させて、精選網上に搬送する穀類の粒径の
選別や糠・砕粒等の異物の排出等の精選を行っている。
【0003】上記精選網の支持方法としては、機械の支
持枠(機枠)から吊り下げて支持する方法と、支持棒上に
載せて支持する方法とが採用されている。しかしなが
ら、いずれの方法においても、駆動軸の片側に精選網を
設置しているため、回転時に発生する遠心力にアンバラ
ンスが生じて、振動が発生する。
【0004】上記振動発生を抑制するため、駆動主軸に
バランスウエイトを取り付け、回転時に生じる駆動軸を
支点とする遠心力のバランスをとるようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記駆
動軸を支点として生じる遠心力のアンバランスを駆動主
軸にバランスウエイトを取り付けて釣り合わせても、精
選網の回転により生じる遠心力のアンバランスは駆動軸
だけでなく、精選網の支持装置からも機械の枠構造に伝
達される。その結果、精選網の回転作動時に機械全体に
揺れが生じることとなる。
【0006】上記精選網の支持装置から機械に伝達する
振動は、駆動軸に取り付けるバランスウエイトを調節す
ることにより、ある程度は減少できるが、完全に無くす
ことは不可能であった。
【0007】そのため、従来の精選機は、基本的には、
地上に、しかも、強固な基礎工事をして設置していた。
よって、地上以外の適宜な高所へ設置することがベター
な場合においても、その設置は非常に困難であるだけで
なく、更に強固な振動防止工事を要するため、設備のコ
ストアップが生じる欠点があった。
【0008】本発明は、上記した問題に鑑みてなされた
もので、特に、精選網の支持装置に振動が発生しないよ
うにして、機械全体に生じる揺れを無くし、よって、地
上に設置する場合には、強固な基礎工事を要さず、又、
高所に設置する場合にも、高価な振動防止工事をしなく
ても容易に設置可能な精選機を提供することを目的とし
ている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、垂直方向の回転用駆動主軸の上下両端に
180度位相させて上部偏芯軸と下部偏芯軸を取り付
け、これら上下偏芯軸に、内部に精選網を設置している
上下揺動枠を夫々揺動軸受を介して取り付けると共に、
機枠に中央部を揺動自在に支持した複数の支持棒を設
け、これら支持棒の上下両端に上記上下揺動枠を連結し
て、揺動枠および内部精選網を含む上部精選機構と下部
精選機構とを上記駆動主軸の回転で同時に180度位相
させて水平方向に回動(往復作動)可能に支持し、かつ、
上記上下偏芯軸に偏芯方向と180度位相させてバラン
スウエイトを夫々取り付け、これら上下バランスウエイ
トは、上記上部精選機構と下部精選機構の回転重量のバ
ランスをとるように設定していることを特徴とする穀類
精選機を提供するものである。
【0010】上記支持棒と上下揺動枠との連結部には、
防振ゴム、球面滑り軸受等の防振手段を介して連結し、
この連結部分からの振動の伝達を抑制している。
【0011】また、上記上下揺動枠の内部には夫々複数
の上記精選網を上下方向に複数段取り付けて、精選され
た穀類を揺動枠内で下方の精選網へと搬送すると共に上
部揺動枠より下部揺動枠の精選網へと搬送する手段を備
え、かつ、各精選網で排出された異物を排出する手段を
備えている。
【0012】さらに、上記精選網が織網であると、該精
選網の下部に所要間隔をあけてクリンプ網を取り付け、
精選網とクリンプ網の間の空間に目詰まり防止用ボール
を収納している。
【0013】さらに、上記揺動枠内部に着脱自在に収容
する内枠内に、精選網を一定の傾斜角度で複数段固定し
ている場合、上記内枠を揺動枠の上面より締付手段によ
り押圧して固定している。
【0014】さらにまた、上下偏芯軸に偏芯軸ボスを介
して取り付けるバランスウエイトは、偏芯軸との距離を
調節可能として、バランスウエイトが駆動主軸に対して
起こす遠心力と、精選機構が駆動主軸に対して起こす遠
心力とを釣り合わせることが出来るようにしている。
【0015】尚、上記精選機は穀物の粒径の選別および
異物排出用に用いられるだけでなく、土砂等の粒状物の
選別・精選を行うための精選機としても好適に用いられ
る。
【0016】
【作用】上記精選機では、複数の支持棒の上下両端に上
下揺動枠を防振手段を介して連結し、該支持棒の遠心力
のかからない中央部で、支持棒を機枠に揺動自在に固定
しているため、揺動枠の振動が支持棒から機枠へ伝わる
のが防止でき、機械全体の揺れを防止出来る。
【0017】更に、駆動主軸の上下に設けた上下偏芯軸
に、上下精選機構の重量が釣り合うようにバランスウエ
イトを取り付け、上下精選機構の回転重量のバランスを
とっているため、上下精選機構の重量のアンバランスに
より生じる振動発生を防止出来る。また、このバランス
ウエイトにより重量バランスをとるため、上下精選機構
の設計の自由度が増す利点がある。
【0018】
【実施例】以下、本発明を図面に示す実施例により説明
する。図中、1は機枠、2は機枠1の中央突出枠1aに
ベアリング3を介して回転自在に支持した垂直方向の回
転用駆動主軸、4と5は駆動主軸2の上下両端に180
度位相させて結合した上部偏芯軸と下部偏芯軸、6と7
は上下偏芯軸4,5の偏芯軸ボス8,9に夫々固定したバ
ランスウエイト、10,11は上下偏芯軸4,5の先端に
夫々揺動軸受を介して連結した上部揺動枠と下部揺動
枠、12,13は上部揺動枠10の内部に上下2段に設
置した精選網、14,15は下部揺動枠11の内部に上
下2段に設置した精選網、16は機枠1の外周枠部1b
に中央部を揺動自在に固定すると共に上下両端に上下揺
動枠10と11とを連結した支持棒、17は機枠1に固
定した駆動用モータである。
【0019】上記機枠1は矩形状の外周枠1bを基礎2
0より立設し、かつ、外周枠1bの上端に上面枠1cを
取り付け、該上面枠1cの下面より駆動主軸支持用の中
央突出枠1aを突設している。
【0020】上記中央突出枠1aには上下方向に間隔を
あけて駆動主軸2を回転自在に支持するベアリング3,
3を固定しており、これらベアリング3,3による支持
部の中間部の駆動主軸2にメインプーリ21を固定し、
該メインプーリ21とモータ17の出力軸に固定したモ
ータプーリ22との間にVベルト23をかけて、モータ
17により駆動主軸2を回転させるようにしている。
【0021】駆動主軸2の上下両端に偏芯軸ボス8,9
を一体に形成し、その内部に偏芯軸4,5を固定してい
る。これら上下偏芯軸4,5は駆動主軸2に対して18
0度の角度をもって位置させて、駆動主軸2に対して対
称位置に設置し、かつ、駆動主軸2からの偏芯距離を同
一距離Hとしている。
【0022】上記偏芯軸ボス8,9には、駆動主軸2に
対する偏芯軸4,5の配置方向とは180度の位相を持
って反対方向に夫々バランスウエイト6,7を支持ロッ
ド24A,24Bを介して固定している。よって、バラ
ンスウエイト6と7とは駆動主軸2に対して反対の対称
位置に配置される。
【0023】上記上下偏芯軸4,5の先端に揺動軸受2
5A,25Bを介して上部揺動枠10、下部揺動枠11
を連結している。よって、上下偏芯軸4,5が偏芯回転
することにより、上下揺動枠10,11が図中左右方向
へ往復移動し、かつ、上下揺動枠10と11の移動方向
が逆となるようにしている。上下揺動枠10,11は密
閉した四角形状のボックス状で、各揺動枠10,11の
上面左右両側より支持板26A・26B,27A・27
Bを外方へ突設している。
【0024】上記上下同一方向に突出される図1におい
て右側の支持板26Aと27Aとは前後一対の支持棒1
6A,16Bの上下両端に連結し、また、左側の支持板
26Bと27Bとは前後一対の支持棒16C,16Dの
上下両端に連結している。上記の4本の支持棒16A〜
16Dは、その上下方向の中心部を、機枠1の外周枠部
1bの上面に、防振ゴム座28を介して揺動自在に支持
している。かつ、各支持棒16A〜16Dの上下両端
に、上下揺動枠10,11の支持板26A〜27Bを防
振ゴム座29,30を介して連結している。
【0025】上下部揺動枠10,11は上面あるいは一
側面を開閉自在としており、開口した部分より揺動枠の
内部に夫々2個の内枠31・32,33・34を上下2
段に積み重ねて着脱自在に収容している。よって、上下
揺動枠10と11とを含めて4段の内枠を設置してい
る。各揺動枠内の上段の内枠31,33の上面には内枠
蓋35A,35Bを載せて、該内枠蓋35A,35Bを揺
動枠10,11の上面に取り付けた押さえネジ36A,3
6Bで押圧することにより、2段の内枠を揺動枠10,
11内に固定している。
【0026】上記各内枠31〜34の内部には、上記精
選網12〜15を固定している。最上段の精選網12の
上面には、 上部揺動枠10を貫通した穀物供給シュート
(図示せず)を介して、内枠31の上面に設けた投入口3
1aより穀物を供給するようにしている。上記各精選網
12〜15は、夫々網枠37A〜37Dを内枠31〜3
4に一定の傾斜角度(2〜5度)で固定している。
【0027】上部揺動枠内の上段内枠31に固定する網
枠37Aの上面には、打ち抜きステンレス板38を張設
している。該打ち抜きステンレス板38には所要粒径の
米粒は通すが、他の大きな異物は通過させない程度の大
きな長孔38aを穿設している。他の網枠37B〜37
Dの上面にはステンレス製の織網39B〜39Dを張設
すると共に所要間隔をあけて下面にクリンプ網40B〜
40Dを張設している。上記織網39B〜39Dの網目
の大きさは上記長孔38aを通過した米粒は通過させな
いが、それ以下の大きさの異物は通過させる大きさとし
ている。
【0028】上記ステンレス製織網39B〜39Dとク
リンプ網40A〜40Dの間にはそれぞれ、目詰まり防
止用にウレタンボール41を転動自在に収納している。
尚、上面に打ち抜きステンレス板38を取り付けている
最上段の網枠には、目詰まりが発生しにくいため、クリ
ンプ網およびウレタンボールの設置は不要である。
【0029】さらに、上記内枠31〜34の底面には、
網枠37A〜37Dの下面全体と対向するステンレス製
の受け板42A〜42Dを固定し、最上段の打ち抜きス
テンレス板38を通して落下した穀物および2段面から
下部揺動枠11内の4段目の織網39B〜39Dを通し
て落下した糠や砕粒を受け止めるようにしている。これ
ら受け板42A〜42Dは網枠37A〜37Dの勾配に
対して直角方向に勾配をつけて各内枠に固定している。
【0030】上部揺動枠10内に配置する上段内枠31
の受け板42Aの最下部先端は、内枠31の側部に設け
た第一白米排出通路43に開口し、該第一白米排出通路
43を2段目の内枠31内のステンレス製織網39Bの
上面に開口し、精選された白米が織網39Bの上面に落
下するようにしている。上記2段目の織網39Bの傾斜
した最下端部は、内枠32の側部に形成した第二白米通
路44に連通し、該第二白米通路44の下端を上下連結
トユ45の上端に連通している。該上下連結トユ45は
上下揺動枠10と11の間に連結しており、その下端
を、下部揺動枠11の上段(上部揺動枠から数えて3段
目)の内枠33内の織網39Cの最上端部に開口してい
る。
【0031】下部揺動枠11内の内枠33においても、
織網39Cの下端を内枠33に設けた第三白米通路46
に連通して、4段目の織網39D上に搬送し、該織網3
9Dの下端を内枠34に設けた第四白米通路47に連通
している。上記第四白米通路47の下端には精選白米排
出シュート48を取り付けている。
【0032】上記のように第1段目の精選網で選別した
白米を、第三段目から第4段目に配列した精選網上に連
続的に順次搬送して、糠や砕粒を取り除くようにしてい
る。
【0033】一方、打ち抜きステンレス板38の傾斜し
た最下端部は、内枠31および32の他側面に形成した
異物排出通路50に連通し、該通路50の下端に異物排
出シュート51を取り付け、該シュートより外部に異物
を排出するようにしている。
【0034】また、2段目の受け板42Bの最下端を内
枠32の側部に形成した糠・砕粒排出通路52に開口
し、該排出通路52の下端に排出シュート53を接続し
ている。 一方、下部揺動枠11内に配置する受け板4
2C,42Dの最下部先端は、内枠33,34の一側部に
設けた糠・砕粒排出通路54,55に連通し、これら互
いに連通した排出通路54,55の下端に排出シュート
56を接続している。よって、これら排出シュート53
と56を通して糠・砕粒を機外に排出するようにしてい
る。
【0035】上記したように、本発明の精選機では、中
央部に配置した駆動主軸2の上下両端に偏芯軸4,5を
結合し、該偏芯軸4,5に夫々バランスウエイト6,7を
取り付けると共に偏芯軸4,5により揺動枠、内枠、精
選網を含む上下揺動機構100と200とを180度位
相させて水平回動させる構成とし、かつ、上下揺動機構
100と200とを機枠1に中心部を揺動自在に支持し
た支持棒16A〜16Dで連結する構成としている点を
主たる特徴としている。
【0036】次に、上記精選機における各部の作動につ
いて詳述する。モータ17を駆動すると、Vベルト23
を介して駆動主軸2が回転し、連動して上下偏芯軸4,
5が偏芯量Hの距離を半径として偏芯回転を行う。これ
ら上下偏芯軸4,5に揺動軸受を介して取り付けた上下
揺動枠10,11は、その4隅が支持棒16A〜16D
で連結支持されているため、偏芯距離Hだけ左右方向に
往復移動し、かつ、上下揺動枠10と11とは左右逆方
向に作動される。
【0037】上記作動時、例えば、上部揺動枠10が左
側に振られると、下部揺動枠11は右側に振られ、上下
揺動枠10と11とは対称的に回転する。つまり、駆動
主軸2に対して、180度の位相をもったまま作動する
こととなる。よって、まず、上記のように、180度の
位相を以て作動させることにより、駆動主軸2に対して
起こす上部揺動枠10による遠心力と、駆動主軸2に対
する下部揺動枠11による遠心力とを釣り合わせること
が出来る。尚、上下揺動枠10,11による遠心力は、
上下揺動枠10,11のみではなく、これら各上下揺動
枠10および11内に配置される内枠、精選網等を含む
上部揺動機構100と下部揺動機構200の全体の重量
による遠心力を指している。
【0038】上記上下揺動枠10と11が対称的に作動
する際、これら上下揺動枠10と11とを上下両端に連
結する支持棒16A〜16Dは、機枠1に支持された中
心部を支点として上下が左右逆方向に揺動して、上下揺
動枠10,11の動きに追従出来る。
【0039】また、上下偏芯軸4,5に取り付けたバラ
ンスウエイト6,7は、偏芯軸4,5の偏芯方向と180
度位相させて取り付けているため、例えば、上部揺動枠
10が右側に振られた時は左側に位置し、左側に振られ
た時は右側に位置する。よって、揺動枠10,11の作
動により駆動主軸2に対して起こす遠心力と、バランス
ウエイト6,7により生じる遠心力とを釣り合わせるこ
とが出来る。
【0040】上記のように、上下揺動枠10と11を作
動させることにより生じる遠心力のアンバランスは、上
下揺動枠10と11を180度位相させて作動させてい
ること、およびバランスウエイトとにより解消すること
が出来る。このように、駆動主軸回りの遠心力がすべて
釣り合う事となり、バランスをとった状態で作動を行う
ことが出来、駆動主軸回りにアンバランスにより生じる
振動の発生を防止出来る。
【0041】尚、上記バランスウエイト6,7の位置を
支持ロッド24A,24Bの長さを調節して変えること
により、上部揺動機構100、下部揺動機構200の重
量が変わった場合、駆動主軸2に対して起こす遠心力に
対して、バランスウエイト6,7が駆動主軸2に対して
起こす遠心力を釣り合わせることが出来る。
【0042】さらに、本精選機では、上部揺動枠10、
下部揺動枠を180度位相させて支持棒16A〜16D
に連結し、該支持棒16A〜16Dの遠心力がかからな
い中心支持部で機枠1に支持しているため、上下揺動機
構100,200の遠心力が機枠に伝達するのを防止出
来る。特に、支持棒16A〜16Dを防振ゴム座28を
介して機枠1に支持していると共に、上下揺動枠10,
11も防振ゴム座29,30を介して支持棒16A〜1
6Dに連結しているため、防振ゴム座29,30で振動
を吸収して機枠1への振動伝達を効果的に防止出来る。
尚、上記防振ゴムに変えて球面滑り軸受を用いても良
い。
【0043】次に、上記精選機による白米の選別動作に
ついて説明する。白米を投入口31aから第1段目の内
枠31内に投入すると、投入された白米は、打ち抜きス
テンレス板38上面に落下する。白米は打ち抜きステン
レス板38に穿設した長孔38aにより米と大異物とに
選別される。
【0044】すなわち、長孔を通過出来ない大異物は、
打ち抜くステンレス板38の傾斜した上面に沿って大異
物排出通路50へと搬送され、排出シュート51より機
外に排出される。他方、長孔を通過した白米は、受け板
42A上に落下し、傾斜した受け板42Aの下端より第
一白米排出通路43へ搬送され、第2段目の内枠32の
織網39B上に導かれる。
【0045】第2段目の織網39B上に導かれた白米
は、該織網39B上を流れ落ちながら、白米と糠・砕粒
とに分けられる。すなわち、織網の目を通過しない白米
は該39B上を流れ落ち、第二白米排出通路44に排出
され、連絡トユ45を経て、下部揺動枠11内の内枠3
3内の第3段目の織網39C上に導かれる。他方、織網
39Bの網目を通過した糠や砕粒は、受け板42B上に
落下し、糠・砕粒排出通路52を経て糠・砕粒シュート
53から機外に排出される。
【0046】尚、上記第2段目および第3、4段目の織
網39B,39C,39Dには、網枠37B〜37Dが回
転すると、下方のクランプ網40B〜40D上のウレタ
ンボール41が弾かれて当たり、織網38B〜39Dを
振動させることにより、網に細粒がささることを防止し
ている。
【0047】上記した第3段目の織網39C上に導かれ
た白米は、該織網39C上を流れ落ちながら、再度、白
米と糠・砕粒とに分けられ、織網の目を通過しない白米
は、第三白米排出通路46から、第4段目の織網39D
上に導かれる。一方、織網39Cの目を通過した糠や砕
粒は、受け板42C上に落下し、糠・砕粒排出口通路5
4,55を通って排出シュート56より機外に排出され
る。
【0048】第4段目の織網39D上に導かれた白米
は、該織網39D上を流れ落ちながら、更に織網の目を
通過しない白米と、織網の目を通過する糠や砕粒とに分
けられ、織網の目を通過しない白米は、第四白米排出通
路47より精選白米シュート48を通して機械外部に取
り出される。他方、織網の目を通過した糠や砕粒は、受
け板42D上に落下し、糠・砕粒排出通路55を経て、
第3段目の糠や砕粒と一緒に排出シュート56で機外に
排出される。
【0049】尚、本実施例における精選機に使用される
ステンレス製の織網39B〜39Dは、同一の目開きの
ものでも良いし、下段にいくに従って順次目が小さくな
るように設定しても良い。また、上記実施例では、第1
段目の精選網で大異物を選別し、第2段から第4段で糠
・砕粒を選別しているが、大異物を第1段目と第2段目
で選別し、糠・砕粒の選別を第3段目と第4段目で行っ
ても良く、選別の仕組みを自由に選択出来る。さらに、
上記実施例では、第3段目の網で選別された糠・砕粒
は、第4段目の糠・砕粒排出通路を通って第4段目で選
別された糠・砕粒と共に機外に排出されるが、第4段目
の受け板の傾斜を逆にして、別々に機外に排出しても良
い。
【0050】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
に係わる精選機では、180度位相させて設置している
上下揺動枠を複数の支持棒の上下両端に連結すると共
に、該支持棒を遠心力のかからない中心部で機枠に揺動
自在に固定しているため、支持棒から機枠に上下揺動機
構の遠心力が伝達することが防止できる。このように、
従来の装置では防止できなかった支持装置からの機枠へ
の振動伝達を効果的に防止出来るため、機械全体に生じ
る揺れを防止でき、強固な基礎工事や防振工事を必要と
せずに、精選機を高所や他の適宜な場所に設置すること
が可能となる。
【0051】更に、駆動主軸に対して上下偏芯軸を18
0度位相させて取り付け、これら上下偏芯軸に上下揺動
枠を揺動軸受を介して取り付けて、上下振動枠を駆動主
軸に対して180度位相させて設置すると共に、上記上
下偏芯軸に偏芯方向と180度位相させてバランスウエ
イトを取り付けているため、駆動主軸回りに生じる遠心
力のバランスをとることができ、駆動主軸回りに生じる
振動も確実に防止することが出来る。
【0052】また、精選網を、積み重ね可能な内枠内に
一定の傾斜角度で固定するため、精選物に応じて精選網
の交換を内枠を交換することにより容易に行えるだけで
なく、積み重ねられた内枠全体が、上面の内枠蓋を揺動
枠上部に設置された押さえネジで押圧して揺動枠に固定
しているため、揺動枠に直接精選網を固定した場合と同
様に、一体的に動作させることが出来る等の種々の利点
を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係わる精選機の正面図である。
【図2】 図1の側面図である。
【図3】 図1の駆動主軸周辺部分の拡大図である。
【図4】 図1の上部揺動機構の拡大図である。
【図5】 図4の側面図である。
【図6】 図1の下部揺動枠部分の拡大図である。
【図7】 図6の側面図である。
【符号の説明】
1 機枠 2 駆動主軸 4,5 上下偏芯軸 6,7 バランスウエイト 10,11 上下揺動枠 12,13,14,15 精選網 16(16A〜16D) 支持棒 17 モータ 29,30 防振ゴム座 31,32,33,34,内枠 38 打ち抜きステンレス板 39B〜39D ステンレス製織網 42A〜42D 受け板

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 垂直方向の回転用駆動主軸の上下両端に
    180度位相させて上部偏芯軸と下部偏芯軸を取り付
    け、これら上下偏芯軸に、内部に精選網を設置している
    上下揺動枠を揺動軸受を介して取り付けると共に、機枠
    に中央部を揺動自在に支持した複数の支持棒を設け、こ
    れら支持棒の上下両端に上記上下揺動枠を連結して支持
    し、かつ、上記上下偏芯軸に偏芯方向と180度位相さ
    せてバランスウエイトを夫々取り付け、これら上下バラ
    ンスウエイトは、上記揺動枠および内部精選網を夫々含
    む上部精選機構と下部精選機構の回転重量のバランスを
    とるように設定していることを特徴とする穀類精選機。
  2. 【請求項2】 上記支持棒と上下揺動枠とは防振手段を
    介して連結していると共に、該支持棒の中心を防振手段
    を介して機枠に揺動自在に支持していることを特徴とす
    る請求項1記載の精選機。
  3. 【請求項3】 上記上下揺動枠の内部には夫々複数の上
    記精選網を上下方向に複数段取り付けて、精選された穀
    類を揺動枠内で下方の精選網へと搬送すると共に上部揺
    動枠より下部揺動枠の精選網へと搬送する手段を備え、
    さらに、各精選網で排出された異物を排出する手段を備
    えていることを特徴とする前記請求項のいずれか1項に
    記載の精選機。
JP29305491A 1991-11-08 1991-11-08 穀類精選機 Withdrawn JPH05123652A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103464368A (zh) * 2013-09-30 2013-12-25 广西壮族自治区梧州茶厂 圆筛机
KR101883463B1 (ko) * 2017-05-19 2018-08-31 현대기계공업(주) 쌀눈 선별용 로터리 시프터
CN116020746A (zh) * 2022-12-08 2023-04-28 无锡市兴百利机械设备有限公司 一种种子精选效率高的比重精选机

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