JPH05123536A - 膜分離装置における濃縮液の回収方法 - Google Patents

膜分離装置における濃縮液の回収方法

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JPH05123536A
JPH05123536A JP31752791A JP31752791A JPH05123536A JP H05123536 A JPH05123536 A JP H05123536A JP 31752791 A JP31752791 A JP 31752791A JP 31752791 A JP31752791 A JP 31752791A JP H05123536 A JPH05123536 A JP H05123536A
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JP
Japan
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container
gas
concentrate
membrane
liquid
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Withdrawn
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JP31752791A
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English (en)
Inventor
Konosuke Matsushita
幸之助 松下
Yasutoshi Shimizu
康利 清水
Kenichi Shimodera
健一 下寺
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Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 平膜装置を用いた膜分離において目的物或い
は不要物である濃縮液を無希釈で回収する。 【構成】 圧力容器1内には中空回転軸3に取り付けた
円板膜4あるいは邪魔板を配設し、濃縮液排出時には気
体をガスフィルタ16及びバルブ17を介して供給ポン
プ7からバルブ8を介して容器2内に供給する。そし
て、濃縮液を回収するときに容器内に気体を供給する
と、円板状平膜あるいは邪魔板の回転によって生じる遠
心力で濃縮液よりも比重の小さな気体は中心部に集中
し、この反作用で濃縮液は容器外周部に押しやられ、濃
縮液を無希釈で回収することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は食品製造、医薬品開発、
発酵、廃水処理、化学等の分野で用いられる所謂クロス
フロー式回転平膜装置等を用いた膜処理方法のうち、特
に濃縮液を回収(排出)する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】管状膜或いは中空糸膜を用いた従来のク
ロスフロー式膜処理装置よりも高粘度の処理液の分離が
行える回転平膜装置が注目されている。この回転平膜装
置としては、特開昭61−25607号公報、特開昭6
1−181503号公報、特開昭61−138505号
公報に記載されているように、円板状平膜を処理液中で
回転させることによって濾材面と処理液間に剪断力を生
じさせるようにしたもの、あるいは実公昭60−317
61号公報に記載されているように、円板状平膜を固定
して回転軸に固定した邪魔板を回転させて処理液の乱流
と円板状平膜との間に剪断力を生じさせるようにしたも
のがある。
【0003】ところで、上述したように回転平膜装置は
他の膜モジュールに比較して高濃度の処理液を分離でき
るが、容器中から濃縮液を回収(排出)する場合には、
処理液中のSS濃度があまりにも大きくなりすぎるため
に流動性が低下し、そのままの状態では濃縮液の回収が
困難になるため、濃縮液を水等で希釈して流動性を改善
してから回収するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような膜分離装置のように濃縮液の回収に当たって、
水等で希釈するようにすると、固形分が目的物質の場合
には固形分の濃度低下をもたらし、また固形分が不要物
質である場合には廃棄物量の増大をもたらす。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の課題を解
決するため、容器内から濃縮液を回収するときに、平膜
あるいは邪魔板を回転せしめるとともに容器内に気体を
供給するようにした。
【0006】
【作用】濃縮液を回収するときに容器内に気体を供給す
ることによって、平膜あるいは邪魔板の回転によって生
じる遠心力で濃縮液よりも比重の小さな気体は中心部に
集中し、この反作用で濃縮液は容器外周部に押しやられ
る。
【0007】
【実施例】以下に本発明の実施例を添付図面を参照して
説明する。ここで、図1は本発明方法を実施するための
膜分離システムの全体構成図、図2は同システムを構成
する回転平膜を用いた膜分離装置の断面図、図3は同回
転平膜を用いた膜分離装置の別実施例の断面図、図4は
固定平膜を用いた膜分離装置の実施例の断面図である。
【0008】先ず、膜分離装置1は圧力容器2内に中空
回転軸3に取り付けた円板状平膜4を回転自在に配設し
てなる。そして容器2内には処理液タンク5内に蓄えら
れた処理液を導入バルブ6及び容積型の供給ポンプ7か
らバルブ8を介して供給するようにし、また中空回転軸
3から円板状平膜4を透過した透過液をバルブ10を介
してタンク11に取り出すようにし、更に容器1内の濃
縮液をバルブ12及び吸引ポンプ13を介してタンク1
4に回収するようにするとともに、バルブ15を介して
処理液タンク5に戻している。
【0009】そして、気体例えば空気をガスフィルタ1
6及びバルブ17を介して処理液供給路の供給ポンプ7
の上流側に導入するようにしている。ここで、空気はボ
ンベ等から加圧状態のものを供給し、この場合0.1〜10k
gf/cm2圧のものが好ましい。また円板状平膜4は、孔径
10μm〜100μmと粗く透過抵抗が小さい多孔質層
4bと、その表面に設けた孔径0.01μm〜5μmと
細かく透過抵抗の大きい多孔質層4aとから構成されて
いる。
【0010】以上のように構成した膜分離システムにお
いては、先ずバルブ6を開いてバルブ17を閉じた状態
で供給ポンプ7を回転駆動することによって、処理液が
バルブ8を介して容器2内に圧送されて処理され、円板
状平膜4を透過した透過液が中空回転軸3からバルブ1
0を介してタンク11に回収される。ある程度濃縮され
た液はバルブ15を介して再びタンク5に戻される。
【0011】そして、濃縮液を回収するときには、バル
ブ6,15を閉じバルブ12,17を開くことによって
行う。即ち、加圧状態の空気が供給ポンプ7からバルブ
8を介して容器2内に供給され、このとき、円板状平膜
4が回転することによって円板状平膜4表面の処理液に
回転による遠心力が作用し、この遠心力は比重及び半径
の2乗に比例する(粘度には無関係)ために、気体分は
容器2中心部に集中し、液体や固形分は容器2外周側に
集る。
【0012】したがって、単に容器2内に気体を供給す
るだけで供給される気体の量と同量の濃縮液が自動的に
バルブ12を介して回収されることになる。ここで、吸
引ポンプ13を設けることによって濃縮液の回収を更に
高速化することができる。
【0013】図3に示す別実施例は、複数の円板状平膜
4と邪魔板19とを交互に配設した多段型のもので、こ
の装置では各段にバルブ20を介して気体を供給するよ
うにするとともに、容器2からの濃縮液の各回収路21
a,21b,21c,21dを集中して1つの回収路2
1にしている。このように各回収路を集中することによ
って、気体のみが回収されて液体が回収されなくなるチ
ャネリング現象の発生を防止できる。また、邪魔板19
の内部もしくはその外表面部に空気の供給部を設け、こ
の供給部を容器2の中心部の近傍において開孔させ、供
給孔として空気を容器2の中心部の近傍から供給するよ
うにしてもよい。
【0014】図4に示す実施例は、平膜4を容器2に固
定し、回転軸23に取り付けた邪魔板19を回転する装
置を膜分離システムに用いたものである。この装置で
は、処理液が容器2内にバルブ8およびバルブ20を介
して圧送されて処理され、平膜4を透過した透過液はバ
ルブ30およびバルブ10を介してタンク11に回収さ
れる。濃縮された液は、バルブ22およびバルブ15を
介して処理液タンク5に戻される。そして、濃縮液を回
収するには、バルブ6,10,15を閉じ、バルブ1
7,12を開くことによって行なう。即ち、加圧状態の
空気を各段に設けられたバルブ20を介して供給すると
ともに容器2からの濃縮液の各回収路21a,21b,
21c,21d,21eを集中させて一つの回収路21
にしている。このように、気体を容器2の外周部から居
休するようにした場合は、気体が外周部から中心部に移
動する間に平膜4と邪魔板19表面の濃縮液に気体の掻
き取り効果が働くため、より効率的な回収を行なうこと
ができる。
【0015】また邪魔板19を取り付ける回転軸23を
中空回転軸とし、この回転軸23に空気の供給通路を設
けるとともに、容器2内に空気を供給する供給孔を形成
して、空気を容器2の中心部から供給するようにしても
よい。尚、図3、図4に示すように各回収路を集中させ
ることによって、気体のみが回収されて液体が回収され
なくなるチャネリング現象の発生を防止できる。
【0016】
【発明の効果】以上に説明したように本発明によれば、
容器内から濃縮液を回収するときに、円板状平膜を回転
せしめるとともに容器内に気体を供給しつつ行うように
したので、円板状平膜の遠心力の作用によって濃縮液を
自動的に回収することができ、濃縮液を希釈しないでも
回収することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法を実施するための膜分離システムの
全体構成図
【図2】同システムを構成する回転平膜を用いた膜分離
装置の断面図
【図3】同回転平膜を用いた膜分離装置の別実施例の断
面図
【図4】固定平膜を用いた膜分離装置の実施例の断面図
【符号の説明】
1…膜分離装置本体、2…容器、3…中空回転軸、4…
円板状平膜、5…処理液タンク、7…供給ポンプ、13
…吸引ポンプ。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器内で平膜を回転することにより処理
    液を透過液と濃縮液に分離する方法において、前記平膜
    を回転するとともに容器内に気体を供給することによ
    り、容器内から濃縮液を取り出すようにしたことを特徴
    とする膜分離装置における濃縮液の回収方法。
  2. 【請求項2】容器内に平膜を固定し、この平膜と平行な
    邪魔板を回転させることにより処理液を透過液と濃縮液
    に分離する方法において、前記邪魔板を回転するととも
    に容器内に気体を供給することにより、容器内から濃縮
    液を取り出すようにしたことを特徴とする膜分離装置に
    おける濃縮液の回収方法。
  3. 【請求項3】前記容器内から濃縮液を取り出すときに、
    気体を加圧状態で導入しながら濃縮液をポンプにて吸引
    するようにしたことを特徴とする請求項1または2に記
    載の膜分離装置における濃縮液の回収方法。
  4. 【請求項4】前記容器に気体を0.1〜10kgf/cm2の加圧状
    態で導入することを特徴とする請求項1または2に記載
    の膜分離装置における濃縮液の回収方法。
JP31752791A 1991-11-05 1991-11-05 膜分離装置における濃縮液の回収方法 Withdrawn JPH05123536A (ja)

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JPH05123536A true JPH05123536A (ja) 1993-05-21

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Effective date: 19990204