JP3741685B2 - 回転型膜分離装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、固液分離、イオン除去、溶解性有機物除去、ラテックス濃縮、コロイドシリカ濃縮、有価物回収、廃液処理、金属分級、水道水濾過、活性汚泥処理、上水汚泥処理、食品廃液処理、COD低減、BOD低減、スラリーおよびコロイド成分のダイアフィルトレーション等に好適に用いることができる回転型膜分離装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
水の中に様々な物質を溶解した液(被処理液)を、清浄な水(透過液)と、粒子濃度の高い濃縮液とに分離するために膜分離装置が用いられている。膜分離装置には様々な形式のものがあるが、本発明の適用される回転型膜分離装置は、一般的に、容器の中心部を貫通するように回転軸を配し、この回転軸の軸長手方向に多数の膜体を装着し、回転軸とともに膜体を回転させつつ膜分離を行う方式である。その膜体は、一定以上の大きさの粒子の通過を妨げる小孔が表面に形成された多孔質の構造を備え透過液体を移送可能な経路を有する透過性膜を板の両面に取り付けた構造で、容器内に投入された被処理液中の極く微細な物質(膜体の小孔よりも小さい物質)のみが膜体の小孔を透過することによって透過液を得ることができる。この場合、被処理液中の一定以上の大きさの粒子が膜の小孔を閉塞したり、膜表面に粒子が付着あるいは堆積するファウリングを防ぐために、回転軸を回転させて、回転軸に装着された膜体を回転させることが行われている。しかし、回転するだけでは、被処理液が膜体と共回りして膜体の回転効果が十分に発揮されないので、膜孔の閉塞防止は不十分である。そのため、より効果的に膜孔の閉塞防止を図るための手段として、膜体表面に乱流を生じさせることにより共回りを防止し、膜体表面の被処理液を効率的に入れ替えることが提案されている。また、乱流を発生させることにより、濃度分極の低減も可能となり、このことによって、高濃縮が可能となる。また、膜の阻止性能を向上させることができる(例えば、特許文献1および特許文献2参照)。
【0003】
特許文献1には、図24に示すように、回転軸31を上下方向に延在させ、複数枚の円環板状の固定板32を上下方向に積み重ねて回転軸31に外嵌し、固定板32によって円環板状の回転平膜33の内縁部を挟持し、上下方向に延在させたタイロッド34が固定板32を貫通して下端部において回転軸31のフランジ31aに螺着し上端部においてナット35に螺合し、固定板32と回転軸31には半径方向の貫通孔36が形成され、さらに回転軸31には半径方向の貫通孔36に連通する軸方向の貫通孔37が形成され、複数枚の円環板状の固定板38が上下方向に積み重ねられて上下で隣接する固定板38の内縁部が円環板状のバッフル39の外縁部を挟持し、バッフル39は上下で隣接する回転平膜33の間に延び、固定板38を上下方向に延在させたタイロッド40によって締結し、バッフル39の厚さは隣接する回転平膜33、33間の距離の0.5〜0.9に設定された回転型膜分離装置が記載されている。この膜分離装置において、回転軸31とともに回転平膜33が回転駆動すると、ケーシングの底板41に形成された入口42を通ってケーシング内に流入した被処理液は、回転平膜33により濾過され、回転平膜33を透過した透過液は貫通孔36および37を通ってケーシングから排出される。一方、非透過液はケーシングの頂板43に形成された出口44を通ってケーシングから排出される。
【0004】
このような回転型膜分離装置によれば、バッフルと回転平膜との相対回転によりバッフルと回転平膜との間に存在する被処理液にせん断力が働き、膜表面での濃度分極が抑制され、膜汚染が防止されるという効果が期待できる。すなわち、バッフルと膜体とが相対的に回転(一方が静止して他方が回転)すれば、膜孔の閉塞やファウリングを防止することが可能であって、膜体の両側に膜体との間に間隙を設けてバッフルを配するという関係を保ったままで、膜体を固定してバッフルを回転させても、膜孔の閉塞やファウリングを防止することができる。
【0005】
【特許文献1】
特開平6−277465号公報
【特許文献2】
特表2000−501336号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来の回転型膜分離装置では、膜分離性能を有効に発揮しうる適正な運転条件ならびに適正な装置のスペックが明確でなく、経済的で効率的な膜分離装置の運転が保証されていなかった。
【0007】
本発明は従来の技術の有するこのような問題点に鑑みてなされたものであって、その目的は、膜分離性能を効果的に発揮しうる適正な装置スペックを有する回転型膜分離装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、膜体の両側に膜体との間に間隙を設けてバッフルを配し、膜体またはバッフルを回転軸に装着し、実用的な膜体またはバッフル直径において、回転数の増加とともに透過流束が大きくなるような適正範囲の膜体またはバッフル回転数を採用したので、膜分離性能を効果的に発揮することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
すなわち、本発明は、被処理液の供給入口を有する容器を貫通するように回転軸を配し、上記容器内にあって透過された液体を移送することの可能な構造を有する膜体を上記回転軸に装着し、上記膜体の両側に膜体との間に間隙を設けてバッフルを配している回転型膜分離装置の運転方法であって、膜体直径が300〜1000mmで膜体の回転数が50〜1000rpmの範囲において運転することを特徴としている。この場合、膜体が回転してバッフルは固定されているが、逆に、膜体を固定してバッフルを回転させることもできる。通常、固定した邪魔板をバッフルと呼ぶが、本発明においては、邪魔板を回転させる場合にもバッフルと呼ぶ。
【0010】
すなわち、本発明は、被処理液の供給入口を有する容器を貫通するように回転軸を配し、上記容器内にあって透過された液体を移送することの可能な構造を有する膜体の両側に膜体との間に間隙を設けてバッフルを配し、該バッフルを上記回転軸に装着している回転型膜分離装置の運転方法であって、膜体直径が300〜1000mmでバッフルの直径が膜体の直径とほぼ同じかそれより小さく、バッフルの回転数が50〜1000rpmの範囲において運転することも特徴としている。
【0011】
上記のように構成される本発明の膜分離装置の運転方法によれば、図10に示すように、膜体12を矢視Aで示すように右方向に回転させると、供給入口から容器内に供給され加圧された被処理液は、放射状バッフル28のバッフル片28aの右側では、矢視Cで示すように、容器内壁15に沿う流路16からバッフル片28aに沿って容器内方に向かって流れ、一方、バッフル片28aの左側では、矢視Bで示すように、膜体12表面の被処理液は容器内壁15に沿う流路16に向かって吐出される。このような膜体表面と容器内壁に沿う流路との間で形成される被処理液のフローにより、膜表面に被処理液が停滞せず、容器内の外方へ流れる液体と内方へ流れる液体の入れ替えがスムーズに行われる。また、被処理液は放射状バッフルにより乱流を発生させるので、ファウリングや濃度分極が低減され、効率的に膜分離を行うことができる。なお、バッフルの形状は放射状に限らず、長方形状を用いることも可能であり、さらに鉤形形状バッフルやS形形状バッフル、円弧形状バッフル等他の形状のバッフルを採用することもできる。すなわち、膜体表面に乱流を発生させる機能を有するような形状のものであれば、バッフルとして採用できる。以下、本発明の回転型膜分離装置の具体的な運転方法および回転型膜分離装置の装置スペックについて説明する。
(1)膜体直径と膜体の回転数ならびにバッフルの直径とバッフルの回転数
所定の透過流束を確保し、現実的に求められる処理量の工業装置とするためには、一定以上(例えば、10m2 以上)の膜面積が必要である。ところが、膜体直径を300mm未満にした場合、必要な膜面積を確保するために非常に多くの枚数の膜体が必要になり、装置と回転軸が長くなりすぎ、現実の工業装置として成立しない。一方、膜体直径が大きくなれば、透過流束は増加し、また、回転軸を短くできるが、膜体直径の5乗に比例して回転に必要な動力が大きくなり、経済的な運転ができなくなるという不都合な点がある。しかも、一定以上に膜体直径が大きくなっても、透過流束の上昇量は少ない。
【0012】
そこで、膜体直径は300〜1000mmの範囲とするのが、経済的で効率的な膜分離装置を実現できるので好ましい。
【0013】
膜体表面に乱流を生じさせることにより効果的に膜孔の閉塞防止を図るには、膜体全面に回転効果を生じさせることのできるバッフル面積が必要であり、バッフル直径dは膜体直径Dに対して、d/D≧0.5である必要がある。一方、バッフル直径の5乗に比例して回転に必要な動力が大きくなり、経済的な運転ができなくなるという不都合な点がある。
【0014】
そこで、バッフル直径dと膜体直径Dとの割合は、0.5≦d/D≦1.0の範囲とするのが、経済的で効率的な膜分離装置を実現できるので好ましく、撹拌効果を高めるためには、0.8≦d/D≦1.0とするのが、さらに好ましい。
【0015】
上記範囲の直径を有する膜体またはバッフルを回転させる場合、膜体またはバッフルの回転数が50rpm未満では膜孔閉塞防止効果やファウリング防止効果や濃度分極低減効果がほとんどなく、十分に実用に供しうる程度の大きさの透過流束を得ることはできない。一方、膜体またはバッフルの回転数が1000rpmを超えると、遠心力が大きくなりすぎて、加圧された被処理液に付加された透過に有効な圧力が相殺されて透過効率が低下し、又、回転に必要な動力が大幅に増加する。そこで、膜体またはバッフルの回転数は、50〜1000rpmの範囲とするのが好ましい。
(2)膜体とバッフルの間隙
膜体とバッフルの間隙が2mm未満の場合、膜体とバッフルが接触しやすくなって膜体が破損することがあるので好ましくない。一方、膜体とバッフルの間隙が12mmを超えると、必要な膜面積を確保するために装置の全長が長くなり、現実の工業装置として成立しない。また、膜体とバッフルが離れすぎると、バッフルによる乱流促進効果が期待できなくなる。そこで、膜体とバッフルの間隙は、2〜12mmの範囲とするのが好ましい。
(3)膜体またはバッフル回転時の半径方向加速度
膜体またはバッフルを回転させると、膜体またはバッフルとともに回転する膜体またはバッフル近傍の被処理液には円の外側に向かう半径方向加速度が作用する。発明者の知見によれば、この半径方向加速度が膜分離性能に影響を与えることが分かった。すなわち、被処理液が高濃度のときは膜体またはバッフル回転時の半径方向加速度が200m/sec2以上の範囲において運転し、被処理液が低濃度のときは膜体またはバッフル回転時の半径方向加速度が100m/sec2以上の範囲において運転することにより、被処理液の粘性に応じて透過に有効な圧力が被処理液に付加されて、透過流束が大きくなるのである。
(4)バッフル形状
平板状バッフルによって均一に膜面を覆うと、被処理液は膜体とバッフルとの間の狭くて長い流路を通過するので、圧力損失が大きくなり、透過効率が低下するという欠点がある。また、平板状バッフルによって均一に膜面を覆うと、被処理液の乱れが小さいという欠点もある。そこで、不均一にバッフルが膜面を覆うと、乱流が大きく、濃度分極とファウリングの低減効果が大きいので、透過流束が大きくなり、バッフルの存在による圧力損失が小さくなる。例えば、回転軸を中心として容器内壁に向けて複数本のバッフルを放射状に配した構成のバッフル(放射状バッフル)を採用すれば、透過流束が大きくなることが期待できる。
(5)放射状バッフルの本数
バッフルの本数が少ないと透過流束は小さく、バッフルの本数が増えると透過流束は大きくなるが、一定以上にバッフル本数を増やしても、透過流束は大きくならない。そこで、放射状バッフルの本数は4〜12本であるのが好ましい。
(6)膜体の表面積に対する放射状バッフルの投影面積
投影面積が30%未満では、膜体表面の乱流促進効果が少なく、70%を超えると、被処理液の圧力損失が大きくなりすぎる。また、平板状バッフルに近づくため、乱流促進効果が少なくなる。そこで、膜体の表面積に対する放射状バッフルの投影面積は30〜70%であるのが好ましい。
(7)その他
バッフルは大きな容積を占めないように、極力厚さを薄くするのが好ましい。しかし、あまり薄すぎると、たわみやすくなって膜体に接触して膜体を破損することがあるので、バッフルは1mm以上の厚さにするのが好ましい。しかし、あまり大きな容積を占めないようにするためと膜体間のクリアランスが広くなりすぎて、装置と回転軸が長大にならないようにするため、バッフルの厚さは20mm以下にするのが好ましい。また、たわみにくくするためには、バッフルの材質は、特に限定されるものではないが、鉄、ステンレス鋼等の種々の金属、プラスチック、セラミック、ガラス繊維強化プラスチックであるのが好ましい。
【0016】
また、バッフルに多数の孔を打ち抜いたものや、エッチングを施してバッフルの表裏面を荒らしたものや、凹凸模様のついたロールにバッフルを押し付けて(エンボス加工を施して)、バッフルの表裏面に凹凸模様を施したものを使用することもできる。これら打ち抜き孔やエッチングやエンボス加工によりバッフルの乱流促進効果が増大し、透過流束が大きくなる。
【0017】
また、膜体の厚みは1〜20mmとするのが好ましい。1mm未満では強度的に不十分で、20mmを超えると、膜体を収容する容器の容積が大きくなりすぎるからである。
【0018】
また、膜体の形状は、円形を採用することができるが、必ずしも円形に限るものではなく、四角形以上の多角形状でもよい。
【0019】
さらに、回転軸を中空とし且つ軸長手方向の膜体装着部分に小孔を設け、膜体は透過液体を移送可能な経路を有する透過性膜を板の両面に取り付けた構造であって、上記透過性膜の透過液体移送経路を回転軸に設けた小孔に連通するような構成を採用すれば、回転軸を透過液体の排出手段としても利用することができるので、膜分離装置がコンパクトになるという利点がある。
【0020】
本明細書において、「直径」とは、「円または球の中心を通過して円周または球面上に両端を有する線分」をいうほか、「多角形においては、その中心から一頂点に至る距離の2倍の長さの線分」をもいう意である。
【0021】
【実施例】
以下に、本発明の回転型膜分離装置について、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の回転型膜分離装置の斜視図である。1は被処理液の供給入口で、円筒状容器2の中心部を貫通するように中空の回転軸3を配し、中空の回転軸3に装着した多数の膜体(図2の番号12)で透過された液体は、中空の回転軸3内を通過して出口4、5から排出され、濃縮液は出口6から排出される。7は回転軸3とともに膜体を回転させるモータであり、モータ7の回転力は、ベルト8により回転軸3に伝達される。回転力の伝達はこれに限られるものではなく、モータ直結型、歯車減速機、巻き掛け伝導装置を用いてもよい。
【0022】
本実施例で用いた膜体は、図4(a)(b)に示すように、ポリプロピレン製の板体9の両面に織布のスペーサクロス10を介してポリエーテルスルホン製の透過性膜11を取り付けた構造である。なお、透過性膜を取り付ける板としては本実施例で用いたプラスチック板以外に金属板やセラミック板を用いることも可能であり、容易に変形せず、破損に強い材質を採用するのが好ましい。
【0023】
本明細書において、透過性膜とは、多孔質な構造を有し、多孔質部分を経由することによって透過された液体を移送することの可能な経路(多孔質部分を接続することによって形成される流路)が内部に形成されたものをいい、このような機能を有するものであれば、上記の有機膜以外に、セラミック膜や金属膜を採用することもできる。
【0024】
スペーサクロス10も透過液体を移送可能であるが、スペーサクロス10内の透過液体の流路は後記する透過性膜11の透過液体移送経路25より大径であって、透過液体はスペーサクロス10内を流れやすくなっている。
【0025】
プラスチック製の板体9とスペーサクロス10と透過性膜11からなる膜体12を、図2(a)(b)に示すように回転軸3に装着し、膜体12の両側に膜体との間に間隙を設けて、ステンレス鋼製の円板状バッフル13を配置し、円板状バッフル13の内側端部は容器2の側壁14の内壁面15に支持固定されている。また、被処理液の供給入口1に接続された液体流路16が側壁14の内壁面15に沿うように形成されている。
【0026】
回転軸3は中空であって、図4(a)に示すように、軸長手方向の膜体12装着部分に小孔17を設け、膜体12を構成する透過性膜11の透過液体移送経路とスペーサクロス10の透過液体移送流路は小孔17に連通している。18は、膜体12の回転軸装着部分で、上下で隣接する膜体12、12の間に介装したスペーサである。また、図4(b)に示すように、スペーサ18と膜体12が回転軸3に装着される部分の軸長手方向に複数のスリット19を設け、このスリット19を透過液体移送流路として利用して、回転軸3の端部に小孔17を設け、透過性膜11の透過液体移送経路とスペーサクロス10の透過液体移送流路をスリット19を経て小孔17に通じるような構成を採用することもできる。なお、スリット19を設けた場合も、小孔17は端部だけでなく、処理流量等により一定間隔で設けてもよい。図4(b)では省略しているが、回転軸3の他方の端部にも小孔17が設けられている。
【0027】
図3は、膜体12の両側に膜体との間に間隙を設けて、回転軸3を中心として容器2の側壁14の内壁面15に向けて8本のステンレス鋼製のバッフル20を放射状に配置した例を示す。バッフル20は、容器2の頂面2aと底面2b(図1参照)を接続する貫通ボルト21によって支持固定されている。なお、バッフルの材質は、上記した金属製以外にプラスチックやセラミックを採用することも可能である。
【0028】
以上のように構成される膜分離装置の容器2内に加圧(約0.01MPa以上の圧力)された被処理液を供給するか又は容器2内を被処理液で満たして、回転軸3を通して減圧もしくは吸引し、回転軸3を回転させると、図5(a)の矢印22に示すように、遠心力によって半径方向外方への流れを生じる。しかも、膜体12の両側にはバッフル13が存在するので、膜体12の膜孔を閉塞しようとする粒子の作用や濃度分極を妨げるような流れ23が発生し、図5(b)に示すように、膜孔24が閉塞されることはなく、多孔質部分を接続することによって形成される経路25からスペーサクロス10内の流路を経た透過液は、図4(a)(b)に示す小孔17から中空回転軸3内を経由して、図1に示す出口4、5から排出され、一方、濃縮液は出口6から排出される。透過液は透過性膜内の狭い透過液体移送経路25よりスペーサクロス10内の広い流路を流れやすいので、透過液体移送経路25から直接小孔17に向かう透過液は少なく、スペーサクロス10内の広い流路を経て小孔17に達する透過液の方が多い。この点で、透過液が流れやすい流路を確保するために、板体9に透過液の流路を形成することも可能であって、この場合にはスペーサクロス10は不要である。しかし、板体9に透過液の流路を形成することはコストが高くつくので、経済性の点でスペーサクロス10を採用するのが好ましい。
【0029】
図6は、膜体を固定して円板状バッフルを回転させる場合の一例を示し、膜体26は容器2の側壁14の内壁面15に支持固定されており、膜体26の両側に膜体26との間に間隙を設けて配した円板状バッフル27は回転軸3に装着されている。
【0030】
図7は、膜体を固定して放射状バッフルを回転させる場合の一例を示し、膜体26は容器2の側壁14の内壁面15に支持固定されており、膜体26の両側に膜体26との間に間隙を設けて配してなる、バッフル28を放射状に配置した放射状バッフルは回転軸3に装着されている。
【0031】
図8は、膜体を固定して放射状バッフルを回転させる場合において、放射状バッフルが回転軸に装着される箇所を拡大して示し、膜体26は、図4(a)(b)に示すものと同じように、ポリプロピレン製の板体9の両面に織布のスペーサクロス10を介してポリエーテルスルホン製の透過性膜11を取り付けた構造である。
【0032】
図9は、膜体を固定して放射状バッフルを回転させる場合において、図9(a)は容器内壁近傍の膜体と放射状バッフルを拡大して示し、図9(b)は透過性膜内の透過液体移送経路を拡大して示す。容器2内に加圧(0.01MPa以上の圧力)された被処理液を供給するか又は容器2内を被処理液で満たして排出管30を通して減圧もしくは吸引し、放射状バッフル28を回転させると、図9(a)の矢印22に示すように、遠心力によって半径方向外方への流れを生じる。放射状バッフル28は膜体26の両側に存在するので、膜体26の膜孔を閉塞しようとする粒子の作用や濃度分極を妨げるような流れ23が発生し、図9(b)に示すように、膜孔24が閉塞されることはなく、多孔質部分を接続することによって形成される経路25からスペーサクロス10内の流路を経た透過液は、図9(a)に示すように、容器2の側壁14に設けた小孔29a、29bから排出管30を経て排出され、一方、濃縮液は図1に示す容器2の底部の出口6から排出される。
【0033】
次に、本発明の膜分離装置について、透過流束に及ぼす運転条件および装置スペックについて調査したので説明する。なお、以下の各実験に用いた円筒状容器2の内径は350mmであり、特に示したもの以外の膜体の直径は300mmであり、これらの数値は各実験において共通である。また、ここでは膜体を回転させた場合の実験結果を示すが、バッフルを回転させても相対的な現象は同じなので、同じ結果が得られる。
(1)膜体直径と膜体回転数(図11、図12)
図11は、濃度1重量%のラテックスを用いて、膜間差圧(膜体に対する流入側圧力から透過側圧力を引いた差分の圧力で、実際に被処理液の透過に利用された圧力)が200kPaで、温度が25℃で、膜が限外濾過膜(UF膜)で、バッフルが図3に示す放射状バッフル(バッフル本数が8本)で、膜体の表面積に対するバッフルの投影面積が40%である場合において、膜体の直径を300〜1250mmの範囲で変えて、膜体回転数と透過流束の関係を調査した結果である。図12は、濃度30重量%のラテックスを用いて、膜間差圧が400kPaで、温度が25℃で、膜がUF膜で、バッフルが図3に示す放射状バッフル(バッフル本数が8本)で、膜体の表面積に対するバッフルの投影面積が40%である場合において、膜体の直径を300〜1250mmの範囲で変えて、膜体回転数と透過流束の関係を調査した結果である。いわば、図11は、低圧力、低濃度の低負荷状態における膜分離性能を表す図で、図12は、高圧力、高濃度の高負荷状態における膜分離性能を表す図である。
【0034】
図11に示されているように、低負荷状態では、膜体直径が300〜1250mmの間においては、回転数が50rpm以上になると、急激に透過流束が増加しているが、50rpm以上に回転数が増加した場合の透過流束の上昇量は少ない。
【0035】
図12に示されているように、高負荷状態では、膜体直径が大きくなった場合の回転数の増加に対する透過流束の増加割合は大きくなっているが、膜体直径が1000mmから1250mmに増えても、透過流束はそれほど上昇しないことが分かる。また、膜体直径が300〜1250mmの範囲の透過流束の最大値はほぼ同じで、直径300mmの膜体でも、回転数1000rpmで透過流束は最大値に達している。
【0036】
装置が長くなりすぎないように現実的な膜枚数の装置を提供するということと、膜体直径に比例する回転に必要な動力が大きくなりすぎないようにするという点を考慮すると、図11および図12より、膜体直径は、300〜1000mmの範囲が適正であり、膜体の回転数は、50〜1000rpmが経済的で効率的な運転範囲であることが分かる。
(2)膜体とバッフルの間隙(図13)
図13は、濃度20重量%のラテックスを用いて、膜間差圧が400kPaで、温度が25℃で、膜がUF膜で、バッフルが図3に示す放射状バッフル(バッフル本数が8本)で、膜体の表面積に対するバッフルの投影面積が40%で、膜体の回転数が550rpmである場合において、膜体とバッフルの間隙に対する透過流束の関係を調査した結果である。
【0037】
図13に示すように、膜体とバッフルの間隙が12mmまでは、透過流束に大きな変化は見られないが、その間隙が12mmを超えると、急激に透過流束は低下する。
【0038】
膜体とバッフルの間隙が2mm未満の場合、膜体とバッフルが接触しやすくなって膜体が破損することがあり、膜体とバッフルの間隙が12mmを超えると、図13に示すように、透過流束が大きく低下する。しかも、膜体とバッフルが離れすぎると、必要な膜面積を確保するために装置の全長が長くなり、現実の工業装置として成立しない。そこで、膜体とバッフルの間隙は、2〜12mmの範囲とするのが好ましい。
(3)バッフル形状(図14)
図14は、濃度30重量%のラテックスを用いて、温度が25℃で、膜がUF膜で、膜体の回転数が550rpmである場合において、図2に示す円板状バッフル13を用いた場合と、図3に示す放射状バッフル20(バッフル本数が8本で、膜体の表面積に対するバッフルの投影面積が40%)を用いた場合において、膜間差圧と透過流束の関係を調査した結果である。
【0039】
図14において、記号「○」は放射状バッフルを示し、記号「●」は円板状バッフルを示す。図14に示すように、膜間差圧が大きくなると放射状バッフルの方が円板状バッフルより透過流束が大きく、放射状バッフルの方が円板状バッフルより膜分離性能が優れていることが分かる。
(4)放射状バッフルの本数(図15)
図15は、濃度20重量%のラテックスを用いて、膜間差圧が400kPaで、温度が25℃で、膜がUF膜で、バッフルが図3に示す放射状バッフルで、膜体の表面積に対するバッフルの投影面積が40%で、膜体の回転数が550rpmである場合において、放射状バッフルの本数と透過流束の関係を調査した結果である。
【0040】
図15に示すように、バッフル本数が4本より少ないと透過流束は小さく、バッフル本数が増えると透過流束も大きくなるが、12本より増えても透過流束はもはや大きくならないことが分かる。
【0041】
そこで、放射状バッフルの本数は、4〜12本が効率的に膜分離を行える範囲であることが分かる。
(5)膜体の表面積に対する放射状バッフルの投影面積(図16)
図16は、濃度20重量%のラテックスを用いて、膜間差圧が400kPaで、温度が25℃で、膜がUF膜で、バッフルが図3に示す放射状バッフル(バッフル本数が8本)で、膜体の回転数が550rpmである場合において、膜体の表面積に対する放射状バッフルの投影面積と透過流束の関係を調査した結果である。
【0042】
図16に示すように、膜体の表面積に対する放射状バッフルの投影面積が30%以上において透過流束は急激に増加し、その投影面積が70%を超えると透過流束は低下することが分かる。
【0043】
そこで、膜体の表面積に対する放射状バッフルの投影面積は、30〜70%の範囲が効率的に膜分離を行える範囲であることが分かる。
(6)膜体回転時の半径方向加速度(図17〜図23)
膜体回転時の半径方向加速度に対する透過流束の関係を調査した結果を図17〜図23に示す。
【0044】
なお、図17〜図23において、rは膜体半径[m]、ωは角速度[rad/sec]を示し、ω=2πf=2π(n/60)で表され、fは周波数[Hz]、nは回転数[rpm]である。
【0045】
図17〜図20は、温度が25℃で、膜がUF膜で、バッフルが図2に示す円板状バッフルで、膜間差圧(操作圧力)をパラメーターとして、膜体回転時の半径方向加速度に対する透過流束の関係を調査した結果であり、図17、図18、図19、図20はそれぞれラテックス濃度が1重量%、10重量%、20重量%、30重量%の場合を示す。図17〜図20に明らかなように、ラテックス濃度の高低に関わらず、すべての運転条件において、半径方向加速度と透過流束との間には、ほぼ一定の比例関係が見られ、操作圧力が高くなるほど透過流束は大きくなる。また、半径方向加速度が増加すると透過流束は大きくなるが、ラテックス濃度が低くなるほど低加速度域におけるその関係は顕著である。図18〜図120より、ラテックス濃度が10重量%以上の高濃度においては、半径方向加速度を200m/sec2以上としなければ、ある程度の透過流束は得られないが、図17と図18より、ラテックス濃度が10重量%未満の低濃度においては、半径方向加速度が100m/sec2以上の範囲において、実用的に十分な透過流束が得られることが分かる。
【0046】
図21〜図23は、図17〜図20を別のパラメーターで整理したもので、温度が25℃で、膜がUF膜で、バッフルが図2に示す円板状バッフルで、ラテックス濃度をパラメーターとして、膜体回転時の半径方向加速度に対する透過流束の関係を調査した結果であり、図21、図22、図23はそれぞれ膜間差圧(操作圧力)が200kPa、300kPa、400kPaの場合を示す。図21〜図23に明らかなように、操作圧力の高低に関わらず、すべての運転条件において、半径方向加速度と透過流束との間には、ほぼ一定の比例関係が見られ、濃度が低くなるほど透過流束は大きくなる。
【0047】
なお、容器2は円筒状以外の形状、例えば、四角形以上の多角形または上蓋の無い槽形を採用することも可能である。
【0048】
本実施例においては、装置を横にして用いる例を挙げているが、これに限られるものではなく、装置を縦にして用いることもできる。
【0049】
【発明の効果】
本発明は上記のとおり構成されているので、膜分離性能を効果的に発揮しうる回転型膜分離装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の回転型膜分離装置の一実施例の斜視図である。
【図2】図2(a)は、本発明の回転型膜分離装置の円板状バッフルと膜体と容器とを示す一実施例の断面図、図2(b)は図2(a)のII−II矢視断面図である。
【図3】図3(a)は、本発明の回転型膜分離装置の放射状バッフルと膜体と容器とを示す一実施例の断面図、図3(b)は図3(a)のIII−III矢視断面図である。
【図4】図4(a)は本発明の回転型膜分離装置の一実施例において、膜体が回転軸に装着される箇所を拡大して示す断面図であり、図4(b)はその別の実施例の膜体が回転軸に装着される箇所を拡大して示す断面図である。
【図5】図5(a)は本発明の回転型膜分離装置の一実施例において、容器内壁近傍の膜体と円板状バッフルを拡大して示す断面図であり、図5(b)は、透過性膜内の透過液体移送経路を拡大して示す図である。
【図6】図6(a)は、本発明の回転型膜分離装置の円板状バッフルと膜体と容器とを示す別の実施例の断面図、図6(b)は図6(a)のVI−VI矢視断面図である。
【図7】図7(a)は、本発明の回転型膜分離装置の放射状バッフルと膜体と容器とを示す別の実施例の断面図、図7(b)は図7(a)のVII−VII矢視断面図である。
【図8】本発明の回転型膜分離装置の別の実施例において、放射状バッフルが回転軸に装着される箇所を拡大して示す断面図である。
【図9】図9(a)は本発明の回転型膜分離装置の一実施例において、容器内壁近傍の膜体と放射状バッフルを拡大して示す断面図であり、図9(b)は、透過性膜内の透過液体移送経路を拡大して示す図である。
【図10】本発明の回転型膜分離装置における被処理液のフローを示す図である。
【図11】放射状バッフルを用いて低濃度ラテックスを膜分離する場合において、膜体直径をパラメーターとして、膜体回転数と透過流束の関係を示す図である。
【図12】放射状バッフルを用いて高濃度ラテックスを膜分離する場合において、膜体直径をパラメーターとして、膜体回転数と透過流束の関係を示す図である。
【図13】放射状バッフルを用いて膜分離する場合において、膜体とバッフルの間隙に対する透過流束の関係を示す図である。
【図14】円板状バッフルまたは放射状バッフルを用いて膜分離する場合において、膜間差圧と透過流束の関係を示す図である。
【図15】放射状バッフルを用いて膜分離する場合において、放射状バッフルの本数と透過流束の関係を示す図である。
【図16】放射状バッフルを用いて膜分離する場合において、膜体の表面積に対する放射状バッフルの投影面積と透過流束の関係を示す図である。
【図17】円板状バッフルを用いて膜分離する場合において、膜間差圧(操作圧力)をパラメーターとして、膜体回転時の半径方向加速度に対する透過流束の関係を示す図である。
【図18】円板状バッフルを用いて膜分離する場合において、膜間差圧(操作圧力)をパラメーターとして、膜体回転時の半径方向加速度に対する透過流束の関係を示す図17とは別の図である。
【図19】円板状バッフルを用いて膜分離する場合において、膜間差圧(操作圧力)をパラメーターとして、膜体回転時の半径方向加速度に対する透過流束の関係を示す図17および図18とは別の図である。
【図20】円板状バッフルを用いて膜分離する場合において、膜間差圧(操作圧力)をパラメーターとして、膜体回転時の半径方向加速度に対する透過流束の関係を示す図17、図18および図19とは別の図である。
【図21】円板状バッフルを用いて膜分離する場合において、ラテックス濃度をパラメーターとして、膜体回転時の半径方向加速度に対する透過流束の関係を示す図である。
【図22】円板状バッフルを用いて膜分離する場合において、ラテックス濃度をパラメーターとして、膜体回転時の半径方向加速度に対する透過流束の関係を示す図21とは別の図である。
【図23】円板状バッフルを用いて膜分離する場合において、ラテックス濃度をパラメーターとして、膜体回転時の半径方向加速度に対する透過流束の関係を示す図21および図22とは別の図である。
【図24】従来の回転型膜分離装置の断面図である。
【符号の説明】
1…供給入口
2…容器
3…回転軸
4、5、6…出口
7…モータ
8…ベルト
9…板体
10…スペーサークロス
11…透過性膜
12、26…膜体
13、27…円板状バッフル
14…側壁
15…内壁面
16…液体流路
17…小孔
18…スペーサ
19…スリット
20、28…放射状バッフル
21…貫通ボルト
24…膜孔
25…透過液体移送経路

Claims (2)

  1. 被処理液の供給入口を有する容器を貫通するように回転軸を配し、上記容器内にあって透過された液体を移送することの可能な構造を有する膜体を上記回転軸に装着し、上記膜体の両側に膜体との間に間隙を設けて放射状バッフルを配している回転型膜分離装置であって、膜体の表面積に対する放射状バッフルの投影面積が30〜70%であり、膜体直径が300〜1000mmで膜体の回転数が50〜1000rpmの範囲において運転することを特徴とする回転型膜分離装置
  2. 被処理液の供給入口を有する容器を貫通するように回転軸を配し、上記容器内にあって透過された液体を移送することの可能な構造を有する膜体の両側に膜体との間に間隙を設けて放射状バッフルを配し、該放射状バッフルを上記回転軸に装着している回転型膜分離装置であって、膜体の表面積に対する放射状バッフルの投影面積が30〜70%であり、膜体直径が300〜1000mmで放射状バッフルの直径が膜体直径とほぼ同じかそれより小さく、放射状バッフルの回転数が50〜1000rpmの範囲において運転することを特徴とする回転型膜分離装置
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