JPH05120838A - テープカセツト - Google Patents

テープカセツト

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JPH05120838A
JPH05120838A JP30557891A JP30557891A JPH05120838A JP H05120838 A JPH05120838 A JP H05120838A JP 30557891 A JP30557891 A JP 30557891A JP 30557891 A JP30557891 A JP 30557891A JP H05120838 A JPH05120838 A JP H05120838A
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pinch rollers
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ピンチローラの組付作業の容易化及び正確
化。 【構成】 筺体内にテープTを巻装した一対のリールハ
ブを収納するとともに、テープTをカセット筺体の前面
部に導くテープパス部材として一対のピンチローラ9,
10を有するテープカセットにおいて、略円柱形状とさ
れるピンチローラ9,10の軸体9a,10aはその上
面と下面とで形状の異なる部分(9a5 ,10a5 )を
有するように形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、リールハブにテープ状
記録媒体を巻装して収納するテープカセットに係り、特
にカセット筺体前面部にテープ状記録媒体を導出するた
めのテープパス部材としてピンチローラが内蔵されてい
るテープカセットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、音声信号をデジタルデータ化して
磁気テープ等の記録媒体に記録するいわゆるデジタルオ
ーディオ記録再生装置が各種実用化されており、同時に
これらのデジタルオーディオ記録再生装置に対応する記
録媒体として磁気テープを巻装状態で収納したテープカ
セットが各種開発されている。
【0003】デジタルオーディオ記録再生装置における
記録方式としては回転ヘッドドラムによるヘリカルスキ
ャン記録が行なわれているが、この方式においては、テ
ープカセット前面から磁気テープを引き出して(ローデ
ィング)、磁気テープを回転ヘッドドラムに巻回して走
行させ、記録/再生動作をなす方式と、テープカセット
の前面から回転ヘッドドラムを挿入してテープカセット
内の磁気テープにヘッドを圧接し、記録/再生動作をな
す方式が知られている。
【0004】筺体前面から回転ヘッドドラムを挿入して
記録/再生を行なう方式のテープカセットにおいては、
テープカセット筺体前面にヘッドドラムを挿入させてこ
れを磁気テープに当接させるための開口部が形成され、
また、この開口部内には、挿入されたヘッドドラムの周
面と対向したテープ案内面が所定の傾斜状態で設けられ
たテープガイド部材が配置されている。そして、このテ
ープガイド部材は、テープ案内面とヘッドドラムの周面
との間で磁気テープを挟接することにより、磁気テープ
の走行位置を適正に規制した状態で磁気テープをヘッド
ドラムに圧接させ、ヘッドドラムのヘリカルスキャン動
作による記録/再生が良好に行なわれるようにしてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
テープカセットでは、一対のリールハブに巻装された状
態で収納されている磁気テープをカセット筺体の前面開
口部に導くためのテープパス部材として、筺体内で回動
可能に装着された一対のピンチローラが採用されてい
る。
【0006】このピンチローラは例えば略円筒形状の軸
体と、軸体の周面上に装着された例えばゴムによるテー
プ接触部から成っている。そしてテープ接触部の表面は
所定の駆動力を得るために一方向に研磨処理がなされ、
微小な鋸状に形成される。そして、図7に模式的に示す
ように一対のリールハブ81,82に巻装された磁気テ
ープTのテープパスを形成するためピンチローラ83,
84が筺体前面部両側に配置されることになる。ここで
説明上、極端に大きく図示しているように、各ピンチロ
ーラ83,84の装着状態におけるテ−プ接触部83
a,84aの研磨方向(鋸状方向)はそれぞれ規定され
ている。(なお、もちろん、実際には、鋸状形状は、肉
眼で識別できない程度のものである)
【0007つま
り、往復使用のテープカセットにおいて各面でのテープ
駆動力を所定レベル 【0007つまり、往復使用のテープカセットにおいて
各面でのテープ駆動力を所定レベルで一定にするため、
ピンチローラ83とピンチローラ84はテープ接触部8
3a,84aの研磨方向が逆となるように、それぞれ決
められた方向に装着されならなければならない。さら
に、ピンチローラ83とピンチローラ84は同一の成形
品を使用できるようにすることが好ましいため、各ピン
チロ−ラ83,84は装着時の上下方向が互いに逆にな
るように組み付けるようにしている。【0008】とこ
ろが実際に、研磨処理による鋸状の表面形状を肉眼で識
別することは不可能であるため、ピンチローラの装着方
向を判別することはできない。また、両ピンチローラ8
3,84は上下逆方向に装着して使用するものであるた
め、その形状はほぼ上下対象に成形される。従ってピン
チロ−ラの部品の上下面を判別して装着方向を定め、ハ
−フに組みつけるという作業は非常に困難であり、また
装着方向ミスも多いという問題があった。特にこの問題
はピンチローラ自体が非常に小さい部品である超小型の
テープカセットにおいて顕著にあらわれる。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような問題
点にかんがみてなされたもので、上下ハーフ部材を嵌合
固定してなるカセット筺体内にテープ状記録媒体を巻装
した一対のリールハブを収納するとともに、テープ状記
録媒体をカセット筺体の前面部に導くテープパス部材と
して一対のピンチローラを有するテープカセットにおい
て、略円柱形状とされるピンチローラの軸体はその上面
と下面とで形状の異なる部分を有するように形成されて
いるようにするものである。
【0010】
【作用】ピンチローラの上面と下面において部分的に形
状を異ならせることにより、上下面の判別が容易に行な
うことができるようになる。
【0011】
【実施例】以下、本発明のテープカセットの第1の実施
例を図1〜図6を参照して説明する。なお、本例のテー
プカセットは超小型(筺体の平面サイズが縦20mm,
横30mm程度)に構成されるものである。
【0012】図2〜図6において、1は例えばPCM信
号を記録・再生する磁気テープを収納するテープカセッ
トを全体として示し、このテープカセット1の筺体は上
ハーフ2と下ハーフ3とを対向させてネジ4により締め
付けて合体し、この両ハーフ2,3の前面側に形成され
る開口部5を開閉するリッド6を回動自在に軸支するこ
とにより構成される。
【0013】このテープカセット1の筺体内、即ち上下
ハーフ2,3間には、図2、図3、図4に示すように、
上下ハーフ2,3におけるハブ駆動軸の挿通孔2a,2
b(及び3a,3b)に対応して配される一対の両ハブ
7,8間に磁気テープTが巻装された状態で収納され、
その磁気テープTの一部分が、前面側開口部5の両側に
設けられた軸ピン3pによって回転自在に軸支されガイ
ドローラを兼ねるピンチローラ9,10を介して架張状
態で、筺体前面側の開口部5に表出されるようになされ
ている。なお、ピンチローラ9,10については後に詳
述する。
【0014】テープカセット1の筺体の上下面側には、
後部(背面部近傍)の両側各部に位置して上下両ハーフ
2,3に連通する誤消去防止機構12,13が配設され
るとともに中心前後方向の後部及び後部横方向の両側部
に位置決め用の基準孔15及び16,17が設けられ、
さらに、後縁部横方向に複数の所要検出孔18,19が
形成され、さらに両側面の後部にはグリップ部20,2
1が形成されている。
【0015】また、図2、図3からわかるように筺体の
正面側の開口部5を開閉するリッド6には横方向のガイ
ド溝22に沿ってラックギア23が設けられ、このラッ
クギア23は、例えばテープカセット1がカセットマガ
ジンに収納された状態において、カセットチェンジャが
テープカセットをカセットマガジンから取り出す際の係
合手段として用いられる。さらに、上下両ハーフ2,3
の平面中央部分には透明樹脂で成形された窓部2c,3
cが設けられ、テープカセット1の筺体の外部から磁気
テープTの残量確認ができるようになされている。
【0016】このテープカセット1は、カセット筺体内
に収納される磁気テープTは記録再生装置に装填された
際に、回転ヘッドによりヘリカルスキャン方式で記録・
再生が行なわれるようになされている。すなわち、図3
に示すように、回転ヘッド41はヘッドドラム42に対
して所要角度で傾斜して回転されるようになされてお
り、ヘッドドラム42はカセット筺体1のリッド6を上
方又は下方へ回動することによって開放される正面側開
口部5に部分的に挿入されて、この開口部5を横切るよ
うに架張される磁気テープTがヘッドドラム42の挿入
側周面に巻き付くように摺動され、回転ヘッド41が回
転すると磁気テープTを斜めに横切る傾斜したトラック
が形成されることになる。
【0017】この際、ヘッドドラム42に磁気テープT
が確実にヘリカル状に摺接されるようにするため、上ハ
ーフ2を外した状態の平面図である図4からわかるよう
に、カセット筺体の開口部5のヘッドドラム42の挿入
部には、ガイド面24a,25aが互いに逆方向の傾斜
となっている一対のテープガイド部材24,25が、ピ
ンチローラ9,10の内側位置に配設されている。従っ
て、図5に示すようにヘッドドラム42を開口部5に挿
入することにより、テープガイド部材24,25のガイ
ド面24a,25aがヘッドドラム42の周面に当接す
る状態となり、つまり、ヘッドドラム42の周面との間
において磁気テープTを挟んだ状態でガイドするように
なされている。
【0018】また、ヘッドドラム42の両側部にはカセ
ット筺体1の開口部5の両側部において、ピンチローラ
9,10とテープガイド部材24,25の間に挿入され
る両ウイングガイド43,44が備えられており、この
両ウイングガイド43,44の前端部にローラ43a,
44aが装着され、磁気テープTをテープガイド部材2
4,25に圧接するようにしている。この両ウイングガ
イド43,44はカセット筺体1の開口部5にその内側
よりの支持片26,27と、この支持片26,27とピ
ンチローラ9,10との間に位置するテープはみ出し防
止用のガイド突起28,29との間において挿入され
る。
【0019】また、本実施例のテープカセット1の内部
構造は図4に示されており、ハブ7,8は各々ハブ駆動
軸が挿通係合される内ハブ7a,8aと、内ハブ7a,
8aに対し軸方向には移動可能で周方向には係合される
外ハブ7b,8bとにより構成されている。特に内ハブ
7a,8aには、少なくとも下ハーフ3側に向かって外
ハブ7b,8bより突出した周面に歯車状の被係止部7
1.8a1 が形成される。
【0020】そして、このような両ハブ7,8の被係止
部7a1 .8a1 と係合することによって、テープカセ
ット1の不使用時においてハブ7,8が回転不能状態と
なるようにブレーキ動作を行なうブレーキ部材11が下
ハーフ内面において一段下がって形成されている凹部3
e内に配置されている。
【0021】ブレーキ部材11は通常時(不使用時)に
あっては、バネ固定部11b1 ,11b2 に固定された
例えばステンレス線によるブレーキバネ11cがカセッ
ト筺体1内の圧接部3dと圧接していることによって得
られる付勢力によって図6(a)に示す状態、即ち、係
止爪11a1,11a2 がそれぞれ内ハブ7a,8aの
歯車状の被係止部7a1 ,8a1 と当接した状態にあ
る。このため、ハブ7,8は回転不能なハブロック状態
とされている。
【0022】なお、バネ固定部11b1 においては、イ
ンサート成形等によりバネ固定部11b1 内をブレーキ
バネ11cが挿通された状態で完全に固定されており、
これによってブレーキバネ11cの脱落が防止される。
一方、バネ固定部11b2 では千鳥状に突設された2つ
の係止片によって保持されているのみである。
【0023】テープカセット1が記録再生装置に装填さ
れると、図6(b)に示すように記録再生装置に設けら
れている位置決めピン99が上ハーフ2側或は下ハーフ
3側のいづれかの位置決め用の基準孔15から挿入され
る。これによってテープカセット1の記録再生装置内に
おける左右方向の装填位置がガイドされるわけである
が、同時に位置決めピン99がブレーキ解除ピンとして
作用することになる。
【0024】つまり、ブレーキ部材11にはテープカセ
ット1の筺体の厚み方向に対して断面略V字状に傾斜す
るカム面11d1 ,11d2 を有する押圧操作部11d
が形成されているため、位置決めピン99がブレーキ部
材11の押圧操作部11dのカム面11d1 或は11d
2に当接すると、ブレーキ部材11はブレーキバネ11
cによる付勢力に逆らって、ガイド部11fに挿通する
ガイドピン3f、及びガイド部11gに挿通するガイド
ピン3gに案内されながらテープカセット1の正面方向
にスライド移動し、図6(b)に示すように係止爪11
1 ,11a2と被係止部7a1 ,8a1 の係合が解除
されることになる。従って、ハブ7,8が回転可能状態
とされる。
【0025】また、テープカセット1が記録再生装置か
らイジェクトされ、位置決めピン99が基準孔15から
脱出するとブレーキバネ11cによって得られる付勢力
によって図6(b)の状態から図6(a)状態に復帰
し、ハブ7,8の回転がロックされる。なお、図6のよ
うに内ハブ8a(7a)においては、ブレーキ部材11
が配置されていない上ハーフ2側に向かって外ハブ8b
(7b)より突出した周面にも被係止部8a1 (7a
1 )が形成されているが、このようにすることによって
ハブ組込工程においてハブの配置の際の上下の方向性が
無くなり、作業が簡略化されることになる。
【0026】また、ブレーキ部材11は下ハーフ3に形
成される窓部3cの内面を遮蔽するように位置されてい
るが、このブレーキ部材11は透明樹脂で成形されてい
るため、ブレーキ部材11が窓部3cからのテープ残量
確認の妨げとなることはない。なお、ブレーキ部材11
を透明に成形しなくても、ブレーキ部材11がいづれの
摺動位置にあっても窓部2c,3cを覆うことのない大
きさとされる孔部を設ければ、窓部3cからのテープ残
量確認は妨げられない。
【0027】また、図4からわかるようにブレーキ部材
11が装填されている凹部3e内にはレール3jが形成
されている。即ちブレーキ部材11は凹部3e内におい
てレール3jに積載された状態で収納されており、上記
のように摺動する際には凹部3eにおいてレールとの線
的な接触で摺動がなされるのみであるため、摺動動作に
対して過大な摩擦が発生し、円滑性が損なわれることは
ない。
【0028】なお、各図面中において説明上、図示を省
略したが、ハブ7,8の両側、即ちハブ7,8と上ハー
フ2の内面との間隙部、及びハブ7,8と下ハーフ3
(ブレーキ部材11)との間隙部には透明のフリクショ
ンシートが介在され、ハブ7,8の回転動作の円滑性の
向上、磁気テープの巻き乱れの防止やロストルクの発生
防止等の作用をなしている。
【0029】このように構成されるテープカセットにお
いて、上記したように装着されているピンチローラ9,
10は図1(a)(b)(c)に平面図、A−A断面
図、及び底面図として示すように形成されている。な
お、ピンチローラ9とピンチローラ10は同一成形品で
あるため、ピンチローラ10については図1において符
合を対応させて示している。
【0030】9a(10a)は例えばPOM等の樹脂に
よって成形される軸体であり、下ハーフ3の前面側両側
部分に突設される軸ピン3pが挿通されるように軸孔9
1(10a1 )を有して略円筒状に成形される。な
お、軸孔9a1 (10a1 )の内周面にはその上下方向
の中央部分にリング状の突起9a6 (10a6 )が形成
されており、この突起9a6 (10a6 )部分で軸ピン
3pと摺接しながらピンチローラ9,10全体が回動さ
れる。
【0031】また9b(10b)は軸体9a(10a
1 )の円周面9a2 (10a2 )上に装着されるテープ
接触部であり、例えばゴムによって形成されている。こ
のテープ接触部9b(10b)の表面は研磨処理によ
り、図1(d)に誇大して模式的に示すように一方向に
鋸状に形成され、ピンチローラとしての所定のテープ駆
動力が得られるようになされている。
【0032】磁気テープ9a(10a)の円周面9a2
(10a2 )の上方及び下方にはフランジ部9a3 (1
0a3 ),9a4 (10a4 )が形成され、テープ接触
部9b(10b)の装着位置を上下方向に規制するとと
もにテープ接触部9b(10b)が上下ハーフ2,3の
内面と接触しないようにされる。
【0033】そして、図1(a)と(c)を比較して分
かるように、フランジ部9a4 (10a4 )には切欠部
分9a5 (10a5 )が設けられているが、フランジ部
9a3 (10a3 )は切欠部分は設けられていない。従
って本実施例においては、軸体9a(10a)のフラン
ジ部に切欠部分9a5 (10a5 )が存在するか否か
で、ピンチローラ9(10)の上面と下面を区別するこ
とができる。そして上下面を区別できれば、テープ接触
部9b(10b)の表面の研磨方向が判別できることに
なる。
【0034】つまり、本実施例のテープカセットでは図
4に示したように、ピンチローラ9は下ハーフ3に対し
てフランジ部9a3 (ピンチロ−ラ上面)が上となるよ
うに軸ピン3pに装着し、一方ピンチローラ10は下ハ
ーフ3に対して切欠部分10a5 を有するフランジ部1
0a4 (ピンチロ−ラ下面)が上となるように軸ピン3
pに装着すればよく、この状態で前記図7に示したよう
にピンチローラ9,10は適正な研磨方向で装着されて
いることになる。従って装着作業時にピンチローラ装着
方向は明確に判別され、作業は簡単で効率化される。な
お、切欠部9a5 (10a5 )の一方は軸体9a(10
a)の成形時の樹脂注入ゲート地点とされている。
【0035】なお、両ピンチローラ9,10は同じ成形
品を上下逆方向に装着して使用するものであるため、ピ
ンチローラは上下対象に成形されることが好ましいが、
本実施例のようにフランジ部9a4 (10a4 )の一部
のみが切欠かれて非対象となる程度であれば、その動作
に全く影響はない。
【0036】ところで、フランジ部9a3 (10a3
のエッジ部分は、図1(e)に拡大して示すように、わ
ずかにテーパー面TPとして形成されている。また図示
しないが、フランジ部9a4 (10a4 )も同時に形成
されている。これによって、ピンチローラ9,10が回
転時等に多少軸方向に対して傾いても、フランジ部9a
3 ,9a4 (10a3 ,10a4 )のエッジ部分が上下
ハーフ2,3の内面と当接してしまうことが防止され、
円滑な回転動作が保持される。
【0037】なお、本実施例では軸体のフランジ部の一
方に切欠を設けて上面と下面を判別するようにしたが、
形状をわずかに異ならせる方式であれば他の差異形状も
考えられる。また、本発明は実施例にように超小型のテ
ープカセットに限定されるものではなく、各種テープカ
セットにおいて適用可能である。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように本発明のテープカセ
ットでは、ピンチローラの上面と下面で部分的な形状の
差異が形成されるようにしたため、ピンチローラの周面
の研磨方向の規制に基ずく装着作業において、その装着
上下方向が明確に識別され、組付作業の容易性、正確性
を向上させることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のテープカセットの一実施例におけるピ
ンチローラの平面図、A−A断面図、底面図、テープ接
触部表面の説明図、及び部分拡大図である。
【図2】本実施例のテープカセットの斜視図である。
【図3】本実施例のテープカセットとヘッドドラムの関
係を示す斜視図である。
【図4】本実施例のテープカセットの下ハーフ側の平面
図である。
【図5】本実施例のテープカセットにヘッドドラムを挿
入した状態の平面図である。
【図6】本実施例のハブブレーキ動作の説明図である。
【図7】ピンチローラによるテープパスの説明図であ
る。
【符号の説明】
3 下ハーフ 3p 軸ピン 9,10 ピンチローラ 9a,10a 軸体 9a3 ,9a4 ,10a3 ,10a4 フランジ部 9a5 ,10a5 切欠部 9b,10b テープ接触部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下ハーフ部材を嵌合固定してなるカセ
    ット筺体内にテープ状記録媒体を巻装した一対のリール
    ハブを収納するとともに、前記テープ状記録媒体をカセ
    ット筺体の前面部に導くテープパス部材として一対のピ
    ンチローラを有するテープカセットにおいて、 略円柱形状とされる前記ピンチローラの軸体はその上面
    と下面とで形状の異なる部分を有するように形成されて
    いることを特徴とするテープカセット。
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