JPH0512039U - 転削工具 - Google Patents
転削工具Info
- Publication number
- JPH0512039U JPH0512039U JP4174991U JP4174991U JPH0512039U JP H0512039 U JPH0512039 U JP H0512039U JP 4174991 U JP4174991 U JP 4174991U JP 4174991 U JP4174991 U JP 4174991U JP H0512039 U JPH0512039 U JP H0512039U
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cutting edge
- guide tube
- tool
- fluid guide
- tip
- Prior art date
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- Withdrawn
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- Milling, Broaching, Filing, Reaming, And Others (AREA)
- Drilling Tools (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 切削油や圧縮空気などの流体を切刃の所定位
置に正確に供給する。 【構成】 工具本体4の内部の流路9と切屑排出溝5と
を結ぶ吐出孔10に中空管状の流体案内管21を嵌装す
る。流体案内管21は吐出孔10から切屑案内溝5内へ
突出させ、その先端は先行切刃7に向けておく。 【効果】 流路9の切削油等が流体案内管21を通過し
て先行切刃7の近傍に供給されるので、切削油等に工具
回転に伴う遠心力が作用してもその流れ方向はほとんど
変化しない。
置に正確に供給する。 【構成】 工具本体4の内部の流路9と切屑排出溝5と
を結ぶ吐出孔10に中空管状の流体案内管21を嵌装す
る。流体案内管21は吐出孔10から切屑案内溝5内へ
突出させ、その先端は先行切刃7に向けておく。 【効果】 流路9の切削油等が流体案内管21を通過し
て先行切刃7の近傍に供給されるので、切削油等に工具
回転に伴う遠心力が作用してもその流れ方向はほとんど
変化しない。
Description
【0001】
この考案は、工具先端部の切刃に切削油や圧縮空気を供給しつつ工具本体を回 転させて切削を行う転削工具に関する。
【0002】
被削材の穴仕上げ加工に用いる転削工具として、例えば図7及び図8に示すよ うに、工作機械の工具把持部(図示略)に装着される円筒状のドライバ1、中空 状のシャンク2及び超硬合金製の切刃チップ3とが同軸的に接合されて一の工具 本体4が構成され、この工具本体4の先端外周部に切刃チップ先端面3aから工 具本体4の後端側へ向かって軸線Oと平行に延びる切屑排出溝5が形成され、こ の切屑排出溝5の回転方向を向く壁面6と切刃チップ先端面3aとの交差稜線部 に工具外周側へ向かうに連れて工具後端側へ傾斜する先行切刃7が、上記壁面6 と切刃チップ外周面3bとの交差稜線部に工具軸線Oとほぼ平行に延びる外周切 刃8が形成されてなるガンリーマが知られている。 そして、このようなガンリーマにおいては、工具本体4が被削材に形成された 穴に沿って軸方向先端側へ送りだされるとともに軸線回りに回転せしめられるこ とにより、被削材の穴内壁に残された取り代のほんとんどを先行切刃7が削り取 り、続いて外周切刃8が穴内壁を僅かに切削しつつ擦ってゆき、これにより穴内 壁が滑らかに仕上げ加工される。
【0003】 ここで、ガンリーマによる仕上げ加工を行う際においては、切削抵抗を減らし て高度の仕上げ精度を実現しかつ工具寿命を高めるべく、工具本体4の先端部に 切削油や圧縮空気を供給することが一般的である。特に先行切刃7や外周切刃8 の先端部では切削抵抗が大きいため、切削油等の供給による精度向上及び寿命延 長効果が高い。そこで、図示のガンリーマでは、工具本体4の内部にドライバ1 の後端面からシャンク2の先端まで延びる流路9を形成し、さらにこの流路9の 先端側に切屑排出溝5内に開口する吐出孔10をその先端が先行切刃7を向くよ うに形成することにより、ドライバ1の後端面に供給される切削油や圧縮空気を 先行切刃7に向けて吐出するようにしている。
【0004】 なお、図7及び図8では吐出孔10が一つだけ形成された例を示しているが、 例えば図9及び図10に示すように切刃チップ2が多段階(図では1段階)に拡 径するガンリーマでは、各段の先行切刃7に切削油等を供給できるように吐出孔 10が複数形成されることもある。
【0005】
ところが、上述した従来のガンリーマは、切削油等の供給に関していまだ改善 すべき余地が残されているものであった。 すなわち、図7及び図8に示すガンリーマでは、吐出孔10の切屑排出溝5へ の開口部から先行切刃7までの距離が大きいため、図8に矢印で示すごとく工具 の回転に伴う遠心力で切削油の流れが工具外周側へ曲がってしまい、先行切刃7 に正確に届かなくなるという欠点がある。 また、図9及び図10に示すように工具本体内の流路9の内壁から切屑排出溝 5の壁面までの肉厚が薄くて吐出孔10の長さを十分に取れない場合には、吐出 孔10によって切削油等の流れ方向を十分に制御できず、結局図10に矢印で示 すように切削油等が工具径方向へ流出して所定位置に届かなくなる。 そして、このような切削油、圧縮空気供給位置の変化を放置すれば、切刃7、 8の切削抵抗が高まって加工精度や工具寿命が損なわれるのみならず、切屑の排 出も滞りがちとなって切屑の噛込みによる加工面の損傷を招くことにもなる。
【0006】 この考案はこのような背景の下になされたもので、切削油等の流体を正確に所 定位置に供給できる転削工具を提供することを目的とする。
【0007】
上記課題を解決するためにこの考案は、切屑排出溝に開口する吐出孔に中空状 の流体案内管を嵌装し、この流体案内管の先端側を上記吐出孔の切屑案内溝側の 開口部から上記切刃に向かって突出させたものである。
【0008】
上記構成によれば、吐出孔に導かれた切削油や圧縮空気が流体案内管の内部を 通過して先端から強制的に吐出されるから、該流体案内管の先端位置を切刃に十 分に接近させておけば、遠心力による流れの変化が生じない。また吐出孔が短く てもこれに拘束されることなく流体案内管の管長さを十分大きく取れるので、流 体の流れ方向を常に正確に制御できる。
【0009】
以下、図1〜図4を参照して、本考案の一実施例を説明する。なお、本実施例 にかかるガンリーマは、上述した図7及び図8に示すガンリーマの吐出孔周囲を 変更したものであるため、従来例との共通部分には同一符号を付して説明を簡略 化する。
【0010】 図1及び図2に示すように、本実施例のガンリーマ20は、ドライバ1、シャ ンク2、切刃チップ3で構成される工具本体4に切屑排出溝5が形成され、この 切屑排出溝5の回転方向を向く壁面6の稜線部に先行切刃7、外周切刃8の2種 類の切刃が形成され、さらには工具本体4の内部に流路9が形成され、この流路 9の先端側に吐出孔10が形成される点で図7及び図8に示すガンリーマと共通 する。
【0011】 しかしながら、吐出孔10が従来よりも幾らか大径に形成され、これに流体案 内管21が嵌装されている点が従来と異なっている。 図2〜図4に詳細に示すように、流体案内管21は肉厚及び管径一定の中空管 を所定長さに切断してなるもので、その後端部が吐出孔10に嵌装される一方で 中間部から先端にかけての部分が吐出孔10から突出せしめられている。そして 、図2及び図3に示すように、流体案内管21の突出部分は切屑排出溝5内を壁 面6と密着しつつ上記先行切刃7に向けて真直ぐ延びており、その軸線は全長に 渡って吐出孔10の軸線方向と一致せしめられている。なお、かかる流体案内管 21の管外径は、外周切刃8が工具軸線Oの回りに描く円筒面状の回転軌跡より も工具外周側へ突出しないように配慮して定められる。また、流体案内管21の 先端位置についても、上記外周切刃8の回転軌跡を越えないように考慮して決定 されている。
【0012】 また、図3に示すように、流体案内管21の先端面21aは壁面6に接近する に従って自身の後端側へ漸次後退する傾斜面状に形成されている。なお、かかる 流体案内管21は吐出孔10や壁面6にろう付けなどによって固着することが好 ましいが、工具使用時の周速が小さくて流体案内管21に作用する遠心力が小さ い場合には吐出孔10から抜けない程度に強固に嵌合させるのみでも良い。
【0013】 しかして、以上のように構成されたガンリーマ20においては、流路9に供給 される切削油や圧縮空気が吐出孔10の開口部からただちに切屑排出溝5内へ吐 出されることなく、該吐出孔10に嵌装された流体案内管21の内部を通過して 先行切刃7により接近した位置から強制的に吐出されるので、切屑排出溝5の長 尺化によって吐出孔10の開口部から先行切刃7までの距離が増大しても、切削 油等の案内長さを十分大きく取ることができ、よって図2に矢印で示すごとく工 具回転に伴う遠心力の影響を排除して切削油等を正確に先行切刃7及び外周切刃 8の先端部に供給できる。
【0014】 また、流体案内管21によって切削油等の案内長さを大きくとれるので、切屑 案内溝5の径方向中心側への拡大によって流路9の内壁までの肉厚が減少しても 、これに影響されることなく切削油等を正確に先行切刃7の周囲に供給できる。 従って、本実施例のガンリーマ20によれば、切刃7、8の切削抵抗を切削油等 によって確実に低減させて加工精度や工具寿命を向上させることができ、特に超 硬やダイヤモンドあるいはセラミックス等からなる切刃の被削材への溶着や摩耗 防止に顕著な効果を奏する。
【0015】 しかも、本実施例のガンリーマ20によれば、切削油等の方向制御性を損なう ことなく切屑排出溝5を拡大できるので、切屑排出性を大幅に改善して切屑の噛 込みによる加工面の損傷を防止し、加工面品位の大幅な向上を図り得る。
【0016】 また、本実施例では特に流体案内管21の先端面21aを壁面6側が後退する 向きに切り欠いているので、切削油等が壁面6に押さえつけられるように吐出さ れ、従って壁面6の先端部に形成される先行切刃7及び外周切刃8の先端部へよ り確実に切削油等を供給できるという効果がある。
【0017】 なお、以上の実施例では特に切刃チップ3の外径が一定とされたガンリーマ2 0に本考案を適用した例を挙げて説明したが、これに限らず例えば図5及び図6 に示すように、切刃チップ3が多段階(図では1段階)に拡径された段付のガン リーマ22であっても、各段の吐出孔10に各々流体案内管21を嵌装すること で同様の効果を得られる。また、適用される転削工具の種類としてもガンリーマ に限ることなく、エンドミルやドリル等の種々の転削工具に用いることができる こと勿論である。
【0018】 さらに、上記実施例では単に流体案内管21を壁面6に接した状態で配管して いるのみであるが、例えば壁面6に溝を形成して流体案内管21の一部を埋め込 んでも良い。
【0019】
以上説明したように、この考案によれば、切削油や圧縮空気が流体案内管の内 部を通過してその先端から強制的に吐出されるから、流体案内管の先端位置を工 具本体の吐出孔の切屑排出溝への開口部よりも切刃に十分に接近させることによ り、工具回転に伴う遠心力の影響を排除して切削油や圧縮空気を正確に所定位置 へ供給できる。しかも流体の流れ方向が流体案内管によって強制的に定まるから 吐出孔の長さが短くても切削油等の流れ方向の制御性は何等損なわれない。従っ て、本考案によれば切削油や圧縮空気を常に目的とする位置へ供給して切刃の切 削抵抗を確実に減少させ、これにより加工精度や工具寿命を向上させることがで きるという優れた効果が得られる。加えて、切削油等の流れ方向に影響を与える ことなく切屑排出溝を拡大できるので切屑排出性も向上して切屑の噛込みによる 加工面損傷も防がれる。
【図1】本考案の一実施例におけるガンリーマの側面図
である。
である。
【図2】図1の工具先端部の拡大図である。
【図3】図2のIII−III線における断面図である。
【図4】図3のIV−IV線における断面図である。
【図5】本考案の他の実施例におけるガンリーマの側面
図である。
図である。
【図6】図5の工具先端部の拡大図である。
【図7】従来のガンリーマの側面図である。
【図8】図7の工具先端部の拡大図である。
【図9】従来の他のガンリーマの側面図である。
【図10】図9の工具先端部の拡大図である。
4 工具本体 5 切屑排出溝 6 切屑排出溝の壁面 7 先行切刃 8 外周切刃 9 流路 10 吐出孔 20 ガンリーマ 21 流体案内管 21a 流体案内管の先端面
Claims (2)
- 【請求項1】 工具本体の外周部に該工具本体の先端か
ら後端側へ向かって延びる切屑排出溝が形成され、この
切屑排出溝の回転方向を向く壁面の稜線部に切刃が形成
され、上記工具本体の内部に該工具本体の後端面から先
端に向かって延びる流路が形成され、この流路の先端側
には上記切屑排出溝に開口して該流路内の流体を上記切
刃に向けて吐出する吐出孔が形成されてなる転削工具に
おいて、上記吐出孔に中空状の流体案内管を嵌装し、こ
の流体案内管の先端側を上記吐出孔の切屑案内溝側の開
口部から上記切刃に向かって突出させたことを特徴とす
る転削工具。 - 【請求項2】 上記流体案内管の先端面が、上記切屑排
出溝の回転方向を向く壁面に向かうに従って自身の後端
側へ後退していることを特徴とする請求項1記載の転削
工具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4174991U JPH0512039U (ja) | 1991-06-04 | 1991-06-04 | 転削工具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4174991U JPH0512039U (ja) | 1991-06-04 | 1991-06-04 | 転削工具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0512039U true JPH0512039U (ja) | 1993-02-19 |
Family
ID=12617077
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4174991U Withdrawn JPH0512039U (ja) | 1991-06-04 | 1991-06-04 | 転削工具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0512039U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6362803B1 (ja) * | 2018-01-23 | 2018-07-25 | 株式会社松浦機械製作所 | 切削工具 |
-
1991
- 1991-06-04 JP JP4174991U patent/JPH0512039U/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6362803B1 (ja) * | 2018-01-23 | 2018-07-25 | 株式会社松浦機械製作所 | 切削工具 |
KR20190089727A (ko) * | 2018-01-23 | 2019-07-31 | 가부시키가이샤 마쓰우라 기카이 세이사쿠쇼 | 절삭 공구 |
JP2019126867A (ja) * | 2018-01-23 | 2019-08-01 | 株式会社松浦機械製作所 | 切削工具 |
US10562111B2 (en) | 2018-01-23 | 2020-02-18 | Matsuura Machinery Corporation | Cutting tool |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19950907 |