JPH05120041A - 資源割り当て管理方式 - Google Patents

資源割り当て管理方式

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JPH05120041A
JPH05120041A JP30568891A JP30568891A JPH05120041A JP H05120041 A JPH05120041 A JP H05120041A JP 30568891 A JP30568891 A JP 30568891A JP 30568891 A JP30568891 A JP 30568891A JP H05120041 A JPH05120041 A JP H05120041A
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Japan
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priority
semaphore
resources
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JP30568891A
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English (en)
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Takashi Yokomizo
隆司 横溝
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NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 タスクの動作を優先順位で管理するオペレー
ティングシステムにおいて優先順位が低いタスクが資源
を獲得しており、優先順位の高いタスクが資源を獲得で
きずにいる場合、低い優先順位のタスクが資源を返却す
るまで処理ができないという状態を解決する。 【構成】 タスクが資源を獲得しようとする際、資源の
空きが要求資源数を満たしていない場合(S1)、既に
資源を獲得中のタスクの中より、タスクの優先順位の比
較によって(S2)、資源要求中のタスクよりも低い優
先順位のタスクを選び出し(S4)、そのタスクを強制
待ち状態に遷移させ(S6)、状態を変更されたタスク
が獲得している資源を資源獲得要求中のタスクに割り当
てることにより(S7)、高い優先順位のタスクの処理
を中断させること無く行わせることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、タスクの動作を優先順
位で管理するオペレーティング・システム(以下、OS
と略す。)に利用する。特に、低い優先順位のタスクが
保有している資源を有効利用する手段に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のOSにおいては、タスク
それぞれに優先順位と呼ばれる正の整数を付け、その値
が小さい(優先順位が高い)ほど処理を優先させるとい
う処理方式になっていた。従って、優先順位の値が小さ
い(優先順位が高い)タスクと優先順位の値が大きい
(優先順位が低い)タスクが動作可能な状態であった場
合に、まず優先順位の高いタスクの処理が実行され、そ
の処理が終了するかもしくは中断した場合に優先順位の
低いタスクが実行される。また、ある資源を複数の優先
順位の異なるタスクが待っている場合には、優先順位の
高いものから優先的に資源を与える。
【0003】あるセマフォをタスクE(優先順位10
0)が獲得した後にタスクF(優先順位1)が要求して
待ちになり、その後タスクEがセマフォを返却してタス
クFの待ち状態が解除になる際の処理を図面を参照しな
がら説明する。
【0004】図10は、資源割り当て管理方式のハード
ウェア構成図である。
【0005】図11は、従来の資源獲得/返却の際のフ
ローチャートである。
【0006】図12は、優先順位100のタスクEとプ
ライオリテイ1のタスクFの従来の管理テーブルの初期
状態を示す図であり、図13は、従来のセマフォ資源管
理テーブルを示す図である。
【0007】今ID=X、資源管理数2のセマフォXが
存在しているものとすると。
【0008】タスクEがセマフォXが管理する資源を2
つ要求した場合、OSは図11(1)のS12でタスク
Eの要求したセマフォXの管理する資源が空いているか
チェックする。資源が空いているので、S13で資源を
2つタスクEに貸し出す。タスクEは、資源を獲得して
次の処理に移行する。次にタスクFが同じくID=Xで
管理されるセマフォXに対して資源を要求する。同じく
S12で要求された資源が空いているかチェックし、空
いていないのでS14で待ちキューにつながれる。タス
クFはタスクEがセマフォXで管理される資源を返却す
るまで待ちキューにつながれたまま待つことになる。こ
れが図13に示す状態である。
【0009】タスクEは、セマフォXの管理する資源を
利用して処理を行うのであるが優先順位が低いために、
タスクEよりも優先順位の高いタスクが他に存在した場
合、その処理は後回しとなりタスクEが獲得している資
源の返却までには時間がかかる。また、タスクEが他の
資源を要求して待ちの状態となっても、待ちキューは優
先順位の高いものから順にリンクされるため、資源を獲
得するまでに時間がかかる。
【0010】次に返却動作だが、タスクEがセマフォを
OSに返却するとS15で獲得資源を空き資源として資
源の返却処理が終了し、そこではじめてタスクFがセマ
フォXの資源を獲得して起床して処理を続けることがで
きる。
【0011】
【発明が解決しようとする問題点】前述した従来のタス
ク優先順位管理方式では、あるタスクが資源を獲得して
その資源の空きがなくなると、その資源が返却されるま
では、その後でどんなに優先順位の高いタスクが資源を
要求しても待ちになる。また、更に優先順位の高いタス
クが動作可能な場合には、処理はより後回しになる。よ
って、資源を獲得したタスクの優先順位が低い場合に
は、その処理は遅くなり資源の返却にも時間がかかって
しまう。
【0012】従って、資源待ちになっているタスクは、
その優先順位に関係なく、資源を獲得しているタスクよ
りも処理が遅くなる。これは、優先順位の高いタスクを
優先的に実行するというタスク・プライオリティ処理方
式に反することで、大きな欠点である。
【0013】また、優先順位の低いタスクが資源を獲得
したまま実行待ちであるということは、資源が獲得され
たまま使用されていないということで、資源の有効活用
ができないという課題があった。
【0014】本発明は上述の課題に鑑みてなされたもの
であり、優先順位の高いタスクの待ち時間を短縮して資
源を有効活用できる資源割り当て管理方式を提供するこ
とを目的としている。
【0015】
【問題点を解決する為の手段】本発明は、タスクの動作
を優先順位で管理するオペレーティング・システム(以
降OSと略す)において、資源を獲得したタスクを管理
する手段、空き資源が要求資源数を満たしているかを判
定する手段、前記管理手段により管理されているタスク
の優先順位と、資源を獲得しようとしているタスクの優
先順位とを比較する手段、タスクの状態を強制待ち状態
に変更する手段、及び変更されたタスクの状態を記憶す
る手段とを有している。
【0016】
【作用】上記の構成によれば、空き資源が要求資源数を
満たさないような場合でも、要求タスクの優先順位比較
手段によって優先順位を確認して優先順位の低いタスク
が資源を獲得している場合は優先順位の低いタスクの状
態を強制待ち状態に変更して優先順位の高いタスクが資
源を獲得して処理を続行できるので、優先順位の高いタ
スクの待ち時間が短縮され資源を有効利用できる。
【0017】
【実施例】次に、本発明の一実施例について図を参照し
て説明する。
【0018】図1は、本発明の資源割り当て管理方式に
おけるタスクが資源を獲得する際のフローチャートであ
る。
【0019】図2は、本発明の資源割り当て管理方式に
おける資源を返却する際のフローチャートである。
【0020】図3は、本発明の資源割り当て管理方式に
おけるタスク管理テーブルの初期状態を示す図である。
【0021】図3において(1)はタスクAの管理テー
ブルの初期状態を示すものであり、1はタスク管理テー
ブル、2はコード部を示すポインタ、3はリンク情報
(for)、4はリンク情報(back)、5は現在の
優先順位、6は資源獲得情報を表わしている。(2)は
タスクBの管理テーブルの初期状態を示し、7はタスク
管理テーブル、8はポインタ、9,10はリンク情報、
11は優先順位、12は資源獲得情報である。(3)は
タスクCの管理テーブルの初期状態であり、13はタス
ク管理テーブル、14はポインタ、15,16はリンク
情報、17は優先順位、18は資源情報である。(4)
はタスクDの管理テーブルの初期状態であり、19はタ
スク管理テーブル、20はポインタ、21,22はリン
ク情報、23は優先順位、24は資源情報である。
【0022】図5は、本発明の資源割り当て管理方式に
おけるタスクDがセマフォXで管理する資源を獲得した
際のセマフォ・キューの状態を示す図であり、25,2
6はセマフォXのリンク・キューである。
【0023】図6は、本発明の資源割り当て管理方式に
おけるタスクA,C,DがセマフォXで管理する資源を
獲得した際のセマフォ・キューの状態を示す図であり、
25′,26′はセマフォXのリンク・キューである。
【0024】図7は、本発明の資源割り当て管理方式に
おけるタスクBがセマフォXで管理する資源を獲得した
際のセマフォ・キューの状態を示す図である。このセマ
フォXのリンク・キューは、本実施例を実現するに当た
りセマフォ管理テーブル内に設けたものである。
【0025】図9は、本発明の資源割り当て管理方式に
おけるタスク管理テーブル内の資源獲得情報の取り得る
値を示す図である。
【0026】図10は、資源割り当て管理方式のハード
ウェア構成図である。
【0027】つぎに実施例における処理動作について説
明する。
【0028】OSの管理下に、優先順位値1のタスク
A、優先順位値50のタスクB、優先順位値100のタ
スクCと優先順位値150のタスクDが存在し、管理資
源数が3、ID=XのセマフォXが存在している。
【0029】タスクA、タスクB、タスクC、タスクD
がそれぞれセマフォXで管理する資源を獲得してその処
理を続けるものとする。
【0030】尚、資源の獲得、返却は1つづつ行うもの
とする。
【0031】タスクDがセマフォXにより管理されてい
る資源を獲得しようとするとOSは、図1のS1におい
て要求されたセマフォXに空き資源が存在するかをチェ
ックする。この場合、空き資源が存在するので図1のフ
ローのS5に処理は移り、タスクDにセマフォXの管理
する資源を貸し出してセマフォカウント値を獲得資源数
である1だけ減らし、S7に処理を移す。S7、図3の
(4)の資源獲得情報24を図9により要求資源獲得を
示す値である1に変更し、図5に示すようにタスクDの
アクセス・アドレスをセマフォXのリンク・キューに登
録する。
【0032】次に同じくセマフォXが管理する資源に対
しタスクA、タスクCが資源の獲得要求を出す。(タス
クA、タスクC共1つ)OSは再び図1のS1において
要求されたセマフォXに空き資源が存在するかを判定す
る。空き資源が存在するのでS5に処理は移りタスク
A、タスクCにセマフォXで管理する資源をそれぞれ貸
し与え、S7に移りタスクDと同様にそれぞれのタスク
の管理テーブル内の資源獲得情報6,18の値を1に変
更し、図6に示すようにタスクA、タスクCをセマフォ
Xのリンク・キューに登録する。
【0033】更に続けてタスクBがセマフォXの管理す
る資源に対して資源の獲得要求を出す。すると、OSは
図1のS1において要求されたセマフォXに空き資源が
存在するかどうかを判定する。しかし、セマフォXで管
理している資源に空き資源は存在しないので、S2に処
理は移り、セマフォXの管理している資源を獲得してい
るタスクのうち、タスクBよりも優先順位の低いタスク
を探し出す。この時にタスクBよりも優先順位の低いタ
スクが無ければ、S3においてタスクBを待ちキューに
つなぎ、処理は終了する。この実施例ではタスクC及び
タスクDがタスクBよりも低い優先順位であるので、S
4へと処理を移す。
【0034】S4では、強制待ち状態にするタスクを決
定するために、資源を獲得しており、最も優先順位の低
いタスクを選び出す。ここではタスクDが選択される。
【0035】S6では資源獲得中のタスクから資源要求
を出しているタスクへ資源を貸し出すために、資源を貸
し出すタスクの状態を強制待ち状態に変更する。この例
では、先の工程で選び出された、タスクDの状態を強制
待ち状態にして、S7へと移る。
【0036】S7では、タスクBの資源獲得情報12を
他タスクより資源を借りていることを示す値である2に
変更し、タスクDの資源獲得情報24を他タスクに資源
を貸していることを示す値である3に変更し、図7に示
すようにタスクBをセマフォXのリンク・キューに登録
する。
【0037】これで資源獲得時の操作は終了し、タスク
Bは資源を獲得する。この際通常であれば、セマフォ管
理テーブル内のセマフォカウントを減ずるのであるが、
ここではその操作を行わないことにより低い優先順位の
タスクよりあたかも返却されたように見せかける。
【0038】以上のようにして、資源獲得要求を出して
いる高い優先順位のタスクは、資源獲得中の低い優先順
位のタスクより資源を借りることによって資源を獲得
し、処理を続行できる。
【0039】次に、タスクBが資源を返却する際の処理
を、図2のフローチャートを用いて説明する。
【0040】図2のS8で、タスク管理テーブル内の資
源獲得情報が変更されているかを調べる。もしここで、
資源獲得情報の値が1であれば(ここでは、タスクA,
タスクC)、通常の資源獲得動作によって獲得された資
源であるので、S11に移りそのまま普通に返却操作を
終了し、それぞれのタスクの資源獲得情報値を資源未獲
得を示す値の0に変更する。しかし、タスクBは資源獲
得動作により、タスクDを強制待ち状態にさせて資源を
獲得したタスクなので資源獲得情報の値は2であり、図
2のS8からS9へと処理を移す。(ここで、獲得した
資源を返却するのであるが、資源獲得の際に資源の数を
示すセマフォカウントを減じていないものなので、ここ
でもセマフォカウントは操作しない。)S9では、資源
獲得情報の値が3である強制待ち状態にあるタスクを探
し、S10において実行可能状態に状態を変化させる。
この実施例においては、タスクDを実行可能状態に変化
させ、タスクBの資源獲得情報を0に、タスクDの資源
獲得情報を1に変更する。これでタスクBの資源返却の
際の処理は終了する。
【0041】以上の処理によってタスクBは低い優先順
位のタスクが資源を持っているときでも、要求した資源
を獲得して処理を続けることができる。
【0042】つぎに実施例2について説明する。
【0043】図4は、本発明の第2実施例による資源割
り当て管理方式におけるタスク管理テーブルの初期状態
を示す図である。
【0044】この場合も前述の実施例と同様にOSの管
理下に優先順位1のタスクA、優先順位50のタスク
B、優先順位100のタスクCと優先順位150のタス
クDが存在する。そして資源管理数3、ID=Xのセマ
フォXが存在する。図4の(1)はタスクAの管理テー
ブルの初期状態、(2)はタスクBの管理テーブルの初
期状態、(3)はタスクCの管理テーブルの初期状態、
(4)はタスクDの管理テーブルの初期状態である。
【0045】図8は、第2実施例による資源割り当て管
理方式におけるセマフォ管理テーブルの状態を示す図で
ある。これは実施例2を実現するにあたり、従来のセマ
フォ管理テーブル内にある資源待ちのタスクをつなぐキ
ュー(29,30)に加え、資源を獲得したタスクをつ
なぐキュー(27,28)、資源を借りているタスクを
つなぐキュー(31,32)を付加したものである。
【0046】尚、前実施例と同様、資源の獲得、返却は
1つづつ行うものとする。
【0047】前実施例と同様に、まずタスクDがセマフ
ォXの管理する資源に対して資源の獲得要求を出す。O
Sは前述の前実施例と同様の手順でタスクDにセマフォ
Xで管理する資源を貸し与え、図1のS5において、獲
得資源数だけセマフォカウント値を減らし、図1のS7
にて図8の(B)のように資源獲得リンク・キュー2
7′,28′にタスクDのアクセス・アドレスをタスク
アドレス登録領域33に入れて登録する。
【0048】次にタスクA及びCがセマフォXで管理さ
れる資源を1つづつ獲得しようと要求を出す。OSは再
び前述の前実施例と同様の手順でセマフォXの管理する
資源を貸し与えて、セマフォカウントを減らし、図8の
(C)のように資源獲得リンク・キュー27′,28′
に優先順位順に登録する。
【0049】続いてセマフォXで管理される資源に対し
てタスクBが1つ資源獲得要求を出す。OSは図1のS
1でタスクBが要求した数だけセマフォXに空き資源が
存在するかどうかを調べる。が、存在しないのでS2へ
処理を進める。
【0050】図1のS2では、資源獲得リンク・キュー
をたどり各タスクの優先順位を調べ、資源を獲得してい
て、タスクBより優先順位の低いタスクがあるかどうか
を調べる。新たに資源を要求したタスクよりも優先順位
の低いタスクが存在したならば処理はS4へ移行し、存
在しないならば、資源を要求したタスクを資源獲得待ち
リンク・キューに登録し、資源獲得の際の処理を終了す
る。この実施例2においてはタスクCとタスクDがタス
クBより低い優先順位なので、処理はS4へ移行する。
【0051】S4では、資源を持っていて最も優先順位
の低いタスクを選び出す。(タスクD)S6では、S4
で決定されたタスクDを資源獲得リンク・キューよりは
ずし、強制待ち状態に変更する。
【0052】この際、このタスクがユーザによって強制
待ち状態にされたものではない、ということを明確にす
る必要があるので、このタスクのタスク・ステータスの
最上位ビットを立てておくこととする。
【0053】最後にS7において、図8の(D)のよう
に資源を借りたタスクBを資源借用リンク・キュー3
1′,32′に登録する。
【0054】これで資源獲得時の操作は終了し、タスク
Bは資源獲得操作をする。
【0055】この際通常であれば、セマフォ管理テーブ
ル内のセマフォカウントを減ずるのであるが、ここでは
その操作を行わないことにより低い優先順位のタスクよ
りあたかも返却されたように見せかける。
【0056】以上のようにして、資源獲得要求を出して
いる高い優先順位のタスクは、資源獲得中の低い優先順
位のタスクより資源を借りることによって資源を獲得
し、処理を続行できる。
【0057】次に、タスクBが資源を返却する際の処理
を図2を用いて説明する。
【0058】図2のS8で、そのタスクが資源獲得リン
ク・キュー27′,28′につながれているか、資源借
用リンク・キュー31′,32′につながれているかを
判定する。もしここで、資源獲得リンク・キューにつな
がれていれば(ここでは、タスクAとタスクC)、通常
の資源獲得動作によって獲得された資源であるので、S
11に処理を移し、そのまま普通に返却操作を終了し、
資源獲得リンク・キューよりタスクA、タスクCをはず
す。次に、タスクBより資源を返却する場合を考える。
タスクBは資源獲得動作によりタスクDを強制待ち状態
にさせて資源を獲得したタスクであり、タスクは資源借
用リンク・キューにつながれているので、図2のS8か
らS9へ処理を移す。S9では、強制待ち状態にあり、
かつタスク・ステータスの最上位ビットが立っているタ
スクを探し、そのタスクをS10において実行可能状態
に状態を変化させ、タスクDを資源獲得リンク・キュー
に再びつなぎ、タスクBを資源借用リンク・キューより
はずす。これでタスクBの資源返却の際の処理を終了す
る。
【0059】以上の処理によってタスクBは低い優先順
位のタスクが資源を持っているときでも、要求した資源
を獲得して処理を続けることができる。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、資源の獲
得情報を保存しておく領域を追加し、更にタスクが資源
を獲得するとキューに管理テーブルの情報をそのまま残
して、そのタスクよりも優先順位の高いタスクが同じ資
源を要求し、獲得し得なかった場合に、優先順位の低い
タスクを強制待ち状態に変更し、そのタスクの持ってい
る資源を優先順位の高い他のタスクに使わせる機能を追
加することにより、資源を要求しているタスクが素早く
処理を行うことができる。従って、優先順位の高いタス
クが資源待ちの状態になっている時間が短くなり、資源
の有効活用ができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の資源割り当て管理方式におけるタスク
が資源を獲得する際のフローチャートである。
【図2】本発明の資源割り当て管理方式における資源を
返却する際のフローチャートである。
【図3】本発明の資源割り当て管理方式におけるタスク
管理テーブルの初期状態を示す図である。
【図4】本発明の第2実施例による資源割り当て管理方
式におけるタスク管理テーブルの初期状態を示す図であ
る。
【図5】本発明の資源割り当て管理方式におけるタスク
DがセマフォXで管理する資源を獲得した際のセマフォ
・キューの状態を示す図である。
【図6】本発明の資源割り当て管理方式におけるタスク
A,C,DがセマフォXで管理する資源を獲得した際の
セマフォ・キューの状態を示す図である。
【図7】本発明の資源割り当て管理方式におけるタスク
BがセマフォXで管理する資源を獲得した際のセマフォ
・キューの状態を示す図である。
【図8】本発明の第2実施例による資源割り当て管理方
式におけるセマフォ管理テーブルの状態を示す図であ
る。
【図9】本発明の資源割り当て管理方式におけるタスク
管理テーブル内の資源獲得情報の取り得る値を示す図で
ある。
【図10】資源割り当て管理方式のハードウェア構成図
である。
【図11】従来の資源獲得/返却の際のフローチャート
である。
【図12】従来のタスク管理テーブルの初期状態を示す
図である。
【図13】従来のセマフォ資源管理テーブルを示す図で
ある。
【符号の説明】
S1 分岐1 S2 分岐2 S3 処理1 S4 処理2 S5 処理3 S6 処理4 S7 処理5 S8 分岐3 S9 処理6 S10 分岐4 S11 処理7 1,7,13,19 タスク管理テーブル 2,8,14,20 コード部を示すポインタ 3,9,15,21 リンク情報for 4,10,16,22 リンク情報back 5,11,17,23 現在の優先順位 6,12,18,24 資源獲得情報 25,25′ リンク情報head 26,26′ リンク情報tail 27,27′ 資源獲得タスクリンク情報head 28,28′ 資源獲得タスクリンク情報tail 29 資源獲得待ちタスクリンク情報head 30 資源獲得待ちタスクリンク情報tail 31,31′ 資源借用タスクリンク情報head 32,32′ 資源借用タスクリンク情報tail 33 タスク登録領域

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タスクの動作を優先順位で管理するオペ
    レーティング・システムにおいて、資源を獲得したタス
    クを管理する手段、空き資源が要求資源数を満たしてい
    るかを判定する手段、前記管理手段により管理されてい
    るタスクの優先順位と資源を要求しているタスクの優先
    順位とを比較する手段、タスクの状態を強制待ち状態に
    変更する手段、及び変更されたタスクの状態を記憶する
    手段とを有し、タスクが資源を要求する際、空き資源数
    が前記タスクが要求した資源数を満たしていない場合前
    記管理手段により管理されているタスクの中から前記比
    較手段によって前記タスクの優先順位より低い優先順位
    のタスクを選び出し、前記選び出されたタスクを強制待
    ち状態に変更して前記資源を要求しようとしているタス
    クに、前記の選び出されたタスクが獲得していた資源を
    割り当てることを特徴とする資源割り当て管理方式。
JP30568891A 1991-10-25 1991-10-25 資源割り当て管理方式 Pending JPH05120041A (ja)

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